里山の石神端書242 男根(福島県いわき市遠野)
いわき市遠野町横道・諏訪神社の男根いわき市の遠野は、いわき市の湯本と内陸部の石川町を結ぶ御斎所街道にある山間の街。街の西外れに建つ諏訪神社の境内に男根を祀る屋根がけされた末社があります。男根のなかに昭和六十二年の墨書きがありますから、少なくとも40年前まで信仰があったようです。どのような信仰かはわかりませんが、この形の神に願う一つは子授けですから、この諏訪神社の末社は男根も子授けを担った神と想像します。『道祖神の源流』(注1)には、「いわき市遠野地区では、昭和40年頃まで、旧暦6月15日の天王祭りにニンギョウサマと呼ばれる藁人形を作っていた。(略)ニンギョウサマは、ムラ全体で作るものと各家で作るもので大きさの違いがあるものの、作り方はほぼ同様で形状は杉の葉をさして鎧を着たようにし、刀をもたせて武者姿に作っ...里山の石神端書242男根(福島県いわき市遠野)
2023/11/30 05:52