「何回目ですか」私が椅子に座って待っていると、向こうから来た人が隣に座り、こう話しかけてきました。ここは、地元の病院。今日は特定健診の一環で、胃カメラ検診を受けに来たのです。実は、ひと月ほど前にも受ける予定だったのですが、血液をサラサラにする薬を飲んでいることを理由に、検査を断られてしまいました。服薬を一時中止することができたので、今日はその“リベンジ”というわけです。「何回目ですか」というのは、胃カメラ検査の回数のこと。お互いシニア世代ですから、もう二桁にはなっています。自然と、胃カメラ談義で花が咲きました。やがて私の名前が呼ばれ、内視鏡室へ。ところが入ってみてびっくり。ずいぶん広い部屋です。以前は個別に呼ばれていたのに、今回は数人同時に検査ができるようで、エリアがカーテンで仕切られていました。毎回、あ...終わった