イグサ(藺草)の正式名はイ(藺)だそうで、イロハ順ならいの一番だ。ビオトープの縁に生えているのは確かにイグサなのかどうか。背が低すぎるような気がするので、色々と確かめてみた結果、やはりほぼイグサと思われる。それにしても、茎が真っ直ぐに生え、途中に脇芽のような形で花が付くというのが面白い。画像は工夫せずとも放射状の奇妙な図となったので、じっくりと構えて撮るならば、なかなかの素材ではないかと思った。野生の花その4
陽の当たらない内側の枝を剪定しないと、実の整理落下が多くなると教えてもらった。せっかく花がたくさん着いたのにもったいないという気があって、それを延び延びにしていた。そうしたら先日の雨の重みで枝が垂れ、折れたり折れそうだったりして樹形が一気に変わった。やっと剪定する気になって脚立に上がり、両手で使う大きな剪定鋏で徒長枝と内側の枝を切る。その時に居たのが小さめの蛇で、変わった模様だけれど青大将の幼体だろうと直ぐに察しがついた。地上なら、こちらの気配でするすると逃げるところだけれど、せっかく木に登ったのに、という感じであまり動かない。ぺろぺろと舌を出して情報収集をするので、その瞬間を撮ろうとしたが果たせなかった。こちらは大きな剪定鋏を持っているのだから、すさんだ心でいたなら試し斬りだってできる状況。正面からスマ...柿の木に青大将の幼蛇
大雨を受けて濡れそぼつカキの花を撮ってみた。『ぬれそぼつ』と言う表現を初めて使うような気がする。漢字変換は『濡れ濡つ』と出てきて、「へー」と思った。自分のものになっていない表現を使ってみる冒険もブログの醍醐味の一つ。それはともかく、もう1本のカキの徒長枝を折り取って並べ比較してみた。明らかに違う種類だと断定できそうだ。すると、先の5月26日(日曜日)に『カキ(柿)の花とオタマジャクシ』に書いた問題が決着したことになる。最良の結果の、甘柿=禅寺丸と渋柿=蜂屋の組み合わせだったと一安心。いやもしかして雄花雌花の違いなのかな、などと入力している今の時点でまた不安になってきた。本当に確定できるのは、秋になって齧った時だ。昨日は枝豆=ダイズ(大豆)の、ばら蒔き育苗を根洗いしてから田んぼ脇に植えた。枝豆はサツマイモと...カキ(柿)の花など
発芽率が袋に書いてあるけれど、種を蒔いてうまくいけば、苗を買うより何十倍も経済的だ。それが日常的に食べる野菜だったなら何百倍にもなるだろう。ただし、よほど条件が揃わない限り、発芽したものを全部育てることは無理だ。もったいないけれど、丈夫なものだけを選んで、あとは処分するしかない。それが嫌で必要分だけを苗で買う人も多いのではないかと思う。ヒマワリ(向日葵)の花にミツバチの群れるシーンが見たくて、昨年秋に花後の種びっしりの花殻を友人からいくつかもらった。無数にあるので、生えたら良さそうなところへ適当に蒔いたけれど発芽している気配がないので、ポットに蒔いてみたら、ちゃんと発芽した。マリーゴールドは苗を買っても安いし、いつも最後は投げ売りされるので、それまで待っても良いのだけれど、昨年自分で種を採ったのは発芽せず...種を蒔いてうまくいけば
ビオトープの縁に迷彩模様をまとったアマガエル(雨蛙)が居た。どんな場所に居続けたら、こんなにも完璧な戦闘モードになるのだろう。擬態に自信を持っているようで、近づいて撮っても動くことなく自然になりきっていた。畑の野沢菜は咲き終り、三月菜はもう少しで終わりそうだが、五月菜はせっせと蕾菜を詰んだせいで脇芽がまだまだ生えて花は長続き中。わが飼育箱からのはずのニホンミツバチ(日本蜜蜂)が来ているのを確認して気を良くする。わがボロ屋を背景に撮ったら『ポツンと一軒家』のような平和ボケ感を出せた。戦闘モードと平和ボケ
信濃川左岸に沿った道路を車で通行中に、同乗の1人に教えてもらって、対岸を見下ろせる小さな展望所に寄った。彫刻作品のような石製テーブルセットがあったが、雪害と思われる壊れ方をしていた。今冬は小雪だったのだから、前かそのまた前の冬に壊れて、そのままになっているのかもしれない。デザイン重視で雪の破壊力は想定外だったように見受けられる。腰掛けは円柱の基部と上部を切り取ったようなデザインで、それはどっしりとしていて良い。テーブルの厚み、あるいは脚部のデザインに問題ありと思われる。割れた両サイド部分が放置されているのは、もしかして全て計算通りの意図的想定内なのか・・とも考えた。ちょっと脇道に逸れるだけだから、ここは通るたびに、どうなっているかを確認したい。雪の破壊力は想定外!?
禅寺丸という甘柿と蜂屋という渋柿の幼木を数年前に買って庭に植えた。次の年に片方が枯れてしまい、仕方がないので1本買い足してまた植えた。ところが、どちらが枯れたのかが分からず、買い足したのもどっちを買ったのか分からないという、われながらちょっと頭がおかしいのではないかと疑ってしまう。というわけで、枯れなかった柿の木も買い足した方も実がならなければ確認をしようがない。そうして今年はようやく両方ともに蕾を付け、花が咲き始めた。両方甘柿になるのか、両方渋柿になるのか、うまい具合に別々になるのか3つに1つだ。カキの実より、花の蜜をうちのニホンミツバチのためにというのが動機なので、どうでも良いのだけれど・・・。ビオトープを作ったタイミングがちょうど、どの種類かのカエル(蛙)の繁殖期に当たったようで、排水溝にオタマジャ...カキ(柿)の花とオタマジャクシ
タケノコにアマガエル(雨蛙)が止まって休憩中。保護色になっていないことで、竹皮との対比が際立つ。タケノコは真っ直ぐにぐんぐん上を目指すはずなのに、どういう訳か中には曲がって伸びていくのもある。もしかしたら、このタケノコは地表に頭をだした時点で、徘徊中の私がつまずいたからか。これはすでに2m近く伸びているのでタケノコとは言わないのかな。かなり伸びても、揺すって折れるところから上は食べられるそうなので、可食部分がある間はタケノコと呼んでも良いのかもしれない。皮は下から剥がれ落ちていくのでアマガエルも今だから登る事ができた。曲がったタケノコに、これまた斜めに静止している蛙の姿は少し違和感がある。生き物の画像は、背景とバランスと色合いが自然でありながら意外性もあり、対象が際立っている事が必要だ。タイミングに恵まれ...休憩中二態
昨日はビオトープでギンヤンマの産卵シーンを観ることができた。スマホで撮ろうと構えてもなかなか一つ所にとどまらないので、しばらく立ち尽くして待ったら、水から出ている草に止まって羽ばたき始めた。こういう機会に出会うと、良いカメラが欲しいと思う。それはともかく、多く撮れば焦点の合ったのも撮れるだろうとぱしゃぱしゃやっていたら、もう一匹やって来て、雌はいきなり首根っこを掴まれた。色合いが違うので雄だと分かるのだが、雌が産卵中でも委細構わず交尾に走るのか。その後すぐに二匹は岸辺の草むらに降り立ち、雌が雄の腹に尻尾をくっ付けたまましばらく動かなくなった。首根っこを掴まれた雌は自動的に精子を受け取るための交尾へと進むのか!?順序が逆になってしまっているけれど、先の産卵は別の雄との受精卵なのかな?!。検索してみると、ギン...ギンヤンマ(銀蜻蜓)の産卵と交尾など
この頃あまりモンシロチョウを見ない気がするのは、私が昆虫より気になる事が他に多いせいかもしれない。五月菜の董立ちを茹でる前に、一応簡単に洗って確認はするのだが、必ず1匹や2匹青虫が湯に浮かぶ。昨日は、昨秋に収穫できなかった未熟白菜が董立ちした株にモンシロチョウが産卵中だった。柔らかい葉に止まっては羽ばたきながら葉裏に尻を折り曲げて付けるのを繰り返す。そこを撮りたかったのに途中の休憩中しか撮れなかった。産卵は素早く繰り返し、間に休憩を取るのは、それなりに疲れるのかな、卵が間に合わなくなるのかな。尻を付けた葉裏を折り曲げて拡大で撮ると、肉眼ではほとんど視えない卵が2個産み付けられていた。昨日もニホンミツバチの分蜂(分封)が観られた。前回のそれは、結局どこに行ったのかどうなったのか分からず仕舞いで、昨日のも朴の...モンシロチョウ(紋白蝶)の産卵など
10年ほど前に北海道出身のいつもの友人が、うちに植えたホースラディッシュはほとんど放置状態なのに継続して長らえている。その別名ワサビダイコン(山葵大根)が董立ちして花を咲かせている。ヨーロッパ原産だから、またの別名をセイヨウワサビ(西洋山葵)とも言い、練りワサビの元。大根の花はアブラナ科でも黄色くないように、このホースラディッシュもアブラナ科で、真っ白の花はよれよれのハンカチのようだ。何気なく撮ったのに、画像をよく見ると、ゾウムシ(象虫)らしき昆虫が交尾している。以前も気づかないまま董立ちして咲いていたのかもしれないが、何しろ本体の葉と董立ちの茎の葉が違いすぎる。今回はスマホの『調べる』でホースラディッシュとでたので、『そうかついに花が咲いたか』と、初めてみる花、10年経って咲いた花に感心する。昨夕は返却...ホースラディッシュの花など
1週間前に待箱に入居してくれたニホンミツバチの働き蜂が10数匹、巣門を背にして一斉に羽ばたいていた。数日前の暑い日の午後のことで、西陽が直射する巣箱内はかなり暑くなっていたはず。蜜蝋で作られた巣と女王蜂と中で働く蜂のために一斉送風して冷却しているのだ。ニホンミツバチは涼風を取り込み、セイヨウミツバチは暖気を排出するやり方で真逆だそうだ。うちのは間違いなくニホンミツバチだと断定できる。手前の1匹だけ向きが違うのは、採蜜して帰巣した働きバチで、入ろうとしているところ。以前、アジサイ(紫陽花)の原種だろうかなどと紹介した事があるような気がする花木がじつは全く違うことが分かった。2枚目画像の花はこの頃、山で普通に咲いていて、調べてみるとアジサイなんかとは全く別種のガマズミ(莢蒾)科ガマズミ属ヤブデマリ(薮手毬)の...ニホンミツバチの一斉送風など
10年ほど前に切り倒してもらった直径40センチ余りの切り株を、ふと思い立って撤去することにした。先日頼まれユンボでやった農事の師宅の切り株撤去の経験があるので、1人でやれるだろうと取り掛かる。樹種、年数、立地条件などで状況は違っても基本は同じはずとやり始めたが、なかなか思うようにはいかない。ユンボの爪を上からがつんと落として裂くようにすると上手くいきそうだと分かり、少しずつやったけれど、芯は全く腐っていないので、生木を裂くのは大変だということを認識した。借りたユンボの能力を確かめることと、運転技術をあげることには、とても役立つ遊びとなった。これ以上は無理という格好で残った部分は、根を掘って切るか、上部だけチェーンソーで切り離し、あとは埋めてしまうか、斧を使って細かく裂け目を入れるか、と悩ましい。師宅の時も...切り株撤去とカブトムシ
先の冬は少雪だったので、わが農事の師は何回も『今年は水不足が心配だのー』と言う。周りの田んぼはそれぞれ水を入れていて、今のところ不足の様子はない。夕方、気になるので、高台にある農業用水地へ熊よけ鈴を鳴らしながら行ってみた。当地は被害こそ聞かないものの目撃情報は度々有り、朝夕は熊の行動が活発になるので特に気をつけるようにとのこと。皆が一斉に田に水を張ったからなのか、池の水は確かに少ない。まだ五月だから、普通に降雪があったなら、まだ雪解け水がどんどん流れ込んでいても良いくらいなのだろう。そうなると最近作った私のビオトープ(溜池)は、昨夏のような日照りが続いたら力を発揮することになりそうだ。農業用の水道設備はあるのだが、それを完全に止めても、元々が周りより低い位置にあり、じめじめじくじくと水が湧いている。粘土質...水不足が心配
昨日は晴れ渡りながらも風の強い奇妙な日だった。ニホンミツバチ飼育箱の巣門に普段とは違う騒ぎがあり、分蜂が始まったと確信した。オオスズメバチ対策の階段状巣門の下に蜂球が作られた。そうなったら、今までの経験から待ち箱への入居に立ち会うことは難しい。強制的に捕獲して飼育箱に入れても、そこに定着するかは分からず、女王蜂を逃さないようにする装置の使用には懐疑的なので購入も制作もしていない。じつは失敗の経験もあり、それ以来成り行き任せが私の方針で、一時的に形作る蜂球のそのまた前段階のような気もする。どうしても外せない身内に頼まれた用事その他があったので、後ろ髪引かれつつ出掛けた。二つの要件が済んでの帰りに川向こうの蜂仲間のところへ寄ったら、今年は上手くいって2群確保できたと言う。ついでにブランコと越後三山を撮ろうと、...分蜂群行方知れず
薔薇は一つ一つの花が盛りを過ぎたら、それぞれ疵もつき汚れて色を失っていくに違いない。園丁は基準を設けていて、それぞれのそれぞれを見極めて摘み取っていくのだろうと思われる。全体のどの花をとっても美しいばかりという状態は、めったにないだろうから、こちらもついつい最上の美しさを求めてきょろきょろ見回してスマホを向ける。プロやセミプロの画像がいくらでもあるのだから、自分で撮る事はないのに、自分が観て撮ったということが大事とばかりに最高の美しさを探してしまう。美人に見とれてしまったら咎められることもあるだろうけれど、花なら思い切り見ても惚れても勝手でしょ、てなことを思えば『さもしさ』のようなものを感じないこともない。それにしても、薔薇はなぜか女優や今までに出会った美しい人達の一番美しかった頃を想いださせる。そうやっ...見附市のイングリッシュガーデンに行くその2
昨年に続き、今年も『みつけイングリッシュガーデン』に行ってきた。英国式庭園として作られた見附市の公園なのだが、管理が行き届いていて気持ち良い。花好き植物好き仲間と楽しく時間を過ごすには最適な場所で、カフェも充実していておしゃれ。それでも、本当に心ゆくまで公園の植物を楽しもうと思うなら、独りで行くべきだと思った。立ち止まる場所や花や物は、それぞれ違うわけで、変わった花も多く、立ち去り難いこと多々。1枚目;何という名か分からないけれど、ティッシュで作ったような白薔薇があった。2枚目;オニゲシ(鬼罌粟)の仲間だと思うのだが、これも紙で作った造花風で、色はシブい。3枚目;アネモネの仲間であろうと花後の子房で分かるのだが、色も花弁も形も異様だ。4枚目;まるで見当のつかない花だったから、スマホの『調べる』で調べると、...見附市のイングリッシュガーデン
筍をうまく掘り上げると、根元に赤い突起が外周を取り囲んでいる。筍産地の専門農家が専用道具で土中から掘りだすようなものとは違うので、根元へいく程太くなり、根が出来始めているのだ。竹の根は、根節として杖にされたり傘の柄に使われたりするのだが、畑を耕していて、こいつに当たると耕運機が跳ね上がる。鉄筋コンクリートの鉄筋はこれを模したのではないかと思われるし、農業用の支柱もその形状をしている。この節から筍が出たり髭根が生えたりもするわけで、1枚目画像の先から2節目の爪のようなものが筍の子だ。これが育つと筍となり、すぐに赤い髭根の素が生え、乳状突起が地中を四方八方満遍なく伸びていく。そうして独立して踏ん張るのだということが、竹藪をユンボでほじくり返してみると良く分かった。筍の根元(素)
自慢の料理でもてなすという事は、この先どんなに長生きしても、私には出来ないだろう。それでも良い食材を提供する事はできそうだ。というわけで、押し付け気味に渡した自作椎茸と筍が田舎料理になって返ってきた。筍と椎茸と身欠き鰊と人参と油揚の煮付け、それに蕨の酢の物を再従兄が持ってきてくれた。誰もが認める料理上手で決して人と争うことのない淑やかな奥さんの手作り。人参の切り方を工夫したりする洒落っ気はなさそうだが、味は完璧絶品なのであった。ああよくぞ美味しくなって帰ってきてくれた、と舌で愛でながら昔ながらの田舎を実感できた。昨日は雨なのに、というより雨だからユンボで石を運んだ。以前あった倉の玄関を囲っていた石材で、他に利用方を思いつかなかったのか、竹藪に放置されていたのを友人にユンボで引きずり出してもらったもの。庭に...物々交換のお互い様など
倒したのか倒れたのか分からない太い木が転がっていて、その上に草が生い茂り、歩きにくい竹藪をすっきりさせたくてユンボを使う。ツルニチニチソウ(蔓日々草)や他の蔓や雑木の幼木たちの根も蔓延り、丸太は切断しないとユンボでも持ち上げられない。竹を切ったり避けたりしながらやる(筍の何本かは犠牲にする)難しい作業となって、単純に土をほじくり返すのとは違い、試行錯誤しつつ工夫も必要だった。ブルーシートやパイプ椅子や鉄の棒やパイプにトタンなど、よくもまぁゴミ捨て場にしてくれたものだと呆れるブツが出てくる。竹藪からのゴミ発掘作業というのは、ユンボの運転技術向上には最適だと思った。最後の画像は、籾殻の山から掛けていたブルーシートを持ち上げ突き破って出てきた鬼のような筍。かなり劣化したシートだけれど、突き上げ小さな破れ目から頭...竹藪からゴミ発掘
新しい洗濯機の『おまかせコース』は、前のものとは違い、水量も自動で判断してくれる。洗剤の量はこちらで判断して入れるのだが、これだって溜めておく仕掛けがあって自動でやってくれたら良いのに、と思う。新品の洗濯機はピカピカだから、今までよりずっと綺麗に洗ってくれるような気持ち良さがあり、三日前にきて以来、毎日回している。シーツだって枕カバーだって洗い、今朝なんて布団カバーを放り込んだ。夜、風呂に入りながらやることの多かった洗濯が、朝やるようになった。一日の始まりに洗濯機を回すなんて、随分と世慣れた気がする。ぼろは着てても洗いたて、身綺麗なじじいでいるべし。洗濯機がやってきた
ぐずついた天気が続いていたが昨日は久々の快晴となり、分封日和に思惑どおりの結果となった。午前中に里芋の植え付けを終わらせるべく集中していたので、ニホンミツバチの様子は見なかった。植え付けを終えて正午前に見に行くと、まさに分蜂が始まる騒ぎとなっていた。巣門の周囲を飛び回っていた数百かそれ以上と思われる群れが徐々に広がり消えていくのを居合わせたお隣の奥さんと見続けた。どこか高いところに一時的に蜂球を作るはずなので、消えていったように思われる方角を探すと、栗の木の高い横枝に集合しているのが見つかった。1日とか2日とか、かなり長居することがあるので、のんびり構えていたら、入居する瞬間を見逃してしまった。キンリョウヘン(金稜辺)を仕掛けた待ち箱全てに探索蜂がたむろしていたので、どれかに入るだろうと確信的期待をしてい...分封日和に思惑どおり
何となく黄昏てじっとしている虫を見つけ、撮ってスマホの『調べる』をタップすると、CantharisGenusofinsectsと出てきた。なんでそうなるの、と不満を覚えつつ、Cantharisを調べると『ツチハンミョウ科のマメハンミョウなどの甲虫を乾燥した薬剤。媚薬{びやく}や皮膚炎薬{ひふえんやく}として使われた・・』などと出てくる。昆虫図鑑の画像で探すと、ジョウカイボンであろうと思われるので断定、同定とする。全国どこにでもいるということだけれど、小さいので目立ちにくいながら、良く観れば素敵に渋い配色だ。カミキリムシよりもホタルに近いとあり、浄海坊とは平清盛の事とかなんとかの記述もあるけれど割愛。カミキリムシの仲間だったなら幼虫時に芋類を齧る奴がいるので敵視するけれど、肉食だそうで幼虫も成虫も他の小昆虫...ジョウカイボン(浄海坊)のこと
何年まえかに、どういう状態のものを気に入って買ったのか、よく覚えていない。宿根ということと、この地方でも生き延びそうだということが1番の決め手だったはず。緑色の蕾のような花のような姿をちらりと見て『地味だな』と思うことが多かった。昨日は花壇の中に繁茂するイタドリ(虎杖)を引き抜いていて、しゃがんでいたついでにスマホを向けた。アップにするとなかなかに珍妙で、花の中からまた花茎が2本突きでて花をつけているような姿だ。どれが萼やら花弁やら、雄蕊がどれで雌蕊はこれだろうか、もしかして雄花雌花があるのか、などと惑うばかり。トウダイグサ科でユーフォルビアのカラキアスという種類のようで、もしかしたらブラックパールかも知れない。名札はあったはずなのに全く分からず、とにかく地味目でも、うちに定着してくれたのはありがたい。最...地味目で珍妙なユーフォルビア
ノザワナ(野沢菜)、ゴガツナ(五月菜)、サンガツナ(三月菜)の畝間を除草代わりに耕運機を掛けておいた。それからしばらく放置していたら、ペンペングサと菜の花の地味目な競演になっている。ハート型の種ができているのを見て初めてペンペングサだと気づくのだけれど、これは春の七草の一つナズナ(薺)。日本薬学会のH.P.によれば、『和名なずなの由来は諸説あり、早春に開花して夏になると枯れることから「夏無き菜」、つまり夏無(なつな)から変化したという説。撫でたいほど小さく可愛い花(菜)の意味から、「撫で菜(なでな)」から転訛したという説。』とのこと。これだけ沢山生えるのだから、若菜のうちに食べてみたいなどと思ったりもするけれど、他にいくらでも摘んで食べるのはあって、わざわざぺんぺん草まで手を広げない。種が落ちる前に刈り取...ペンペングサ(ぺんぺん草)と菜の花
わが街には大型電機店が2つあり、何度か利用している方に行くため、会員証を確認しようと財布とカード入れを探ったけれど何故か無い。仕方ないので、もう1つの方に初めて行って会員になってみようと考えた。後で分かったのだが、前の店舗でもスマホにアプリを入れることで会員証カードは不要となっていたことに気づいたのは、新しい方でそのように会員登録をしたから。連休最終日なのになのか、だからなのか客はほとんど居なかったので、納得いくまで若い女性店員とコミュニケーションをとることができた。安物しか購入する気はなくて、いろんなことを説明させるジジイに、澱みなく簡潔に嫌味なく彼女は付き合ってくれた。値引き交渉はあまり得意ではないのだけれど、すっかり気安くなっていたので、日本の大手メーカー製税込54,890円を「端数を切れないかなぁ...洗濯機を買いに行く
全自動洗濯機は一昨日の状態のまま水を垂れ流すばかりで洗濯機能は不能となり、脱水機能しか残っていない。本日ゴールデンウィークの最終日に家電量販店に走らなければならない。明日までに配達&設置とならないならば、持ち帰るつもり。そうなると、引取り処分をやってもらいにくくなるだろうけれど仕方がない。洗濯機の1台くらいどこにでも置ける、間延びした広さの田舎暮らしなのだから。分解して遊ぶもよし、活け花風に大きな植木鉢として利用するもよし、どうとでもなる。そうなるとPCBとか何かしらの、法律で決められた処分方法のあるものが含まれているかどうかだけが問題。クレマチスがいつの間にかいきなり縁側の外に咲いていた。アケビ(木通)の蔓と絡まり合って雪囲い用の柱に這い上がるので、冬前の囲い板を設置するときに邪険に扱ったりもするのに、...洗濯機は回復ならず
昨夜はいつも通り風呂から上がって、すぐに洗濯機のスイッチを入れた。晩御飯を作って食べてテレビを観ながらうたた寝をして、さて干すかと洗濯機に向かったら、水の流れる音がする。古いけれど全自動の洗濯機が『すすぎ』を点滅させていて、水道の水は流れっぱなしのまま、次に進まない。蛇口を閉めたり開けたり、電源スイッチを押したり戻したり、いろんなスイッチを押したり点灯させたりしたが、排水もできない。洗濯はできているのだろうから、手で絞って干すことにした。ところが手で絞るとなると、なかなかに容易ではなくて、雫が落ちないように絞り切ることなど不可能だった。夜中に庭にロープを張って干すなどいうことはできにくく、風呂場に何とかロープを張って干した。干した尻から雫はポタポタ落ちるし、洗濯物を広げて干すほどの長さは取れない。何とか洗...洗濯機の不具合など
田は全国どこでもそうなのかは分からないけれど、水田台帳とか農地台帳に記録されていて、何を作るのか毎年農業委員会から提出を求められる。私は稲を育てる手立ても技能もその気もないので、畑として他の作物を作る。蕎麦を数年作ったけれど、ほとんどモノにならず、毎年次の年の種を採るのがせいぜいで、それもジリ貧となった。原因としては、水はけの悪い田では蕎麦が伸び過ぎて倒れるし、実の着きが悪く収穫も手間が掛かるばかりだった。ニホンミツバチの蜜のために蕎麦の花を咲かせるのが半分の理由だったが、その花に蜂が止まっているのはまれで、しかも蕎麦蜜は美味しくないという話も後から聞いたので今年は完全撤退を決めた。代わりに畝を起こし、水を欲しがる里芋だけでいくことにした次第。ということで、先日来、ユンボで周りに水路を掘り整地した後に耕運...田を畑にする
ケアハウスに入っている姉の持病(潰瘍性大腸炎など)の薬が無くなりそうだということで内科医院に付き添い。わずか100mほどでも1人で歩いていけない程に体力が無くなったのは病気のせいではなく、無気力な性格のせいで、それでも食欲は普通以上にあるので太っている。朝の6時から順番取りに行ったら誰もいなくて不安だったけれど、10分ほどしたらぽつぽつと集まってきた。7時にドアが開き、もらった札の1番などというのは今までの人生、めったに縁のない数字で、こんなことでしか取れない。一旦帰宅して朝ドラを観てから、今度はケアハウスに行き、姉を乗せて内科医院へ。8時半の受付にぎりぎりセーフ後は、1番だからすっと終わるかと思えば、なかなかに時間がかかり、終わったのが10時順番取りに行ったのは、10時半予約の歯科医院にも連れて行かなけ...昨日はお付き合いの日
実際に正規の講習を受ける場合でも技能実習というのは、ごくわずかな時間でしかないだろう。そうしてユンボのオペレーターはよほど理解のある職場でも練習時間はわずかで、ほとんどは簡単な現場から本番をこなしての技能習得だろうと思われる。とにかく毎日運転(操縦)をすることで、頭で考えなくても手が動いていくのだろう、たぶん。と、頭で考えるわけで、残り3週間余り、やるべき農作業やニホンミツバチ関連が立て込んでも、とにかく両手別々の左右前後動作に慣れることだ。昨日は、中途半端だった田んぼの中の水路を何とか連結させた。昨年のサトイモ畝跡を均して、耕運機を走らせやすいよう整地した。家の敷地と田んぼとの間の斜路を友人がユンボも通れるようにしてくれたのだが、私でも安全に登り降りできるよう拡幅した。今までは、私の耕運機が1台通れるだ...ユンボでやれることを試行錯誤など
植物に興味がなくて無頓着な人ならば、スギは紫の房状の花を付けるもの、と思うかもしれない。スギの濃緑に紛れていても、咲いていることに気づけば花だけを肉眼は見ようとするので、フジがスギの木にしだれ咲きしているな、と見とれる。そうして撮って画像を見ると、やはりバックが何とかならないかと不満を感じる。昨日のユンボ仕事は、いつも通る度に気になっていた場所から、埋まっていた大量のトタン板をほじくり出した。踏むとふわふわしていたので、予想はついていたものの、こんなに多いとは思わなかった。どこに使われていたのか、何故このようなことになったのか、いきさつも意味もわからない。ビオトープ縁の凸凹を均し、滲み出る水の経路を塞ぎ、溢れる場所を無くし、排水口を設置した。フジ(藤)がスギ(杉)の木にしだれ咲き
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イグサ(藺草)の正式名はイ(藺)だそうで、イロハ順ならいの一番だ。ビオトープの縁に生えているのは確かにイグサなのかどうか。背が低すぎるような気がするので、色々と確かめてみた結果、やはりほぼイグサと思われる。それにしても、茎が真っ直ぐに生え、途中に脇芽のような形で花が付くというのが面白い。画像は工夫せずとも放射状の奇妙な図となったので、じっくりと構えて撮るならば、なかなかの素材ではないかと思った。野生の花その4
どこかで観たことのあるような花が、わが家の遊休地に咲いていた。貸していた土地が要らなくなったということで返されたもの。雪国仕様のドーム型ガレージが建っていた跡地で、わずかな広さだが更地にして返してもらったものの何かに利用する予定もない。調べてみたら、コウリンタンポポ(紅輪蒲公英)で、2020/7/20に『コウリンタンポポ』という記事を書いていた。コウリンという言葉から思い浮かぶのは降臨で、前の記事にも同じ発想で書いている。何年経とうが発想は変わらないのであれば成長がないようで、あまり面白くない。不気味な感じのする色で遊休地部分が赤く染まったら、それはそれで良い気がする。野生の花その3
ノビルと言えば自動的にを思い出すくらい、セットのような存在のアサツキ(浅葱)が葱坊主の薄皮(総苞)を破って咲き始めた。まだ残っている総苞が品の良い帽子に見えて、オードリーヘップバーンを想い出した。アサツキは敷地内の各所に生えてくるので、大切にしようなどと思えなくて、草刈りをするときに刈り飛ばすことが多いけれど、それでもいくらでも生えてくる。すぐ近所の奥さんが、『浅葱味噌が食べたくなったすけ、ちっとばか、くんねかね』と毎年やってくる。伸び切る前の若いものを掘り上げて根だけを切り外し、あとは総てを刻んで味噌を混ぜ酢も少し入れるだけだと言う。ご飯をいくらでも食べられるし、冷凍にしておいたら長く楽しめるとのことだった。見本を少し貰って食べてみたら、確かに年に一度の恵みだということが解った。球根は分蘖していくらでも...野生の花その2
三日前に取り上げたノビル(野蒜)の花を珍しいと思っていたのに、あちこちで見られるようになった。今までどれがノビルか分からなかったのだから、花の元にあるムカゴを集めて生える場所を決めたら良さそうだ。そうすれば、春に一度くらいは食べてみてノビルの味を知っておけば、話がでた時に、知ったふうに頷いたりできる。盛りの花を撮ってみたら、線香花火のようだ。花を摘んで逆さまに持ち『ほら、線香花火!』などと子どもなら言いそうなものだけれど、そんなことをした記憶はない。野生の花その1
ヒメジョオンは春にハルジオン(春紫苑)が咲き終わって、夏から秋に咲くのだと思い込んでいた。そうしたら、咲く時期はハルジオンと同時期に咲くという記述もあり、わが故郷ではヒメジョオンが少し咲き遅れるものの一緒に同じ場所で咲いているのをよく見る。ヒメジョオンの方が猛々しいというのか、背が高く咲き方が遅いので、立ち上がっている状態で引っこ抜いてきた。茎を持って力尽くでやると茎が丈夫なので切れることなく抜け、雑草を処理したという達成感を体で感じることができる。ところが昨日、私のニホンミツバチがヒメジョオンの花から花へと飛び移っては花粉なのか蜜なのか収集している様子を観た。そうなると、よほど体裁が悪いか通行の邪魔になるか、そんな理由でもなければ引っこ抜いたりできない。地べたでは蔓延るシロツメクサ(白詰草)に集るニホン...ヒメジョオン(姫女苑)に蜜蜂
効果があるのかどうか分からないけれど、毎春スズメバチトラップを仕掛ける。冬越しをして生き延び、春先に活動を始める各種スズメバチの女王蜂を罠に誘い込もうという仕掛け。簡単な比率では、酒:酢:ジュース(砂糖水で可)=3:1:1の割で作った液体をペットボトルの中に5cmほど入れる。ペットボトルの上の方にH型の切り込みを入れ、下は内部へ曲げ、上は外へ庇のようにそれぞれ90度曲げたのを、立木の枝にぶら下げておくだけのもの。1匹入ればフェロモンを嗅ぎつけてやってくるので、何匹も入る。入ったばかりと思われるオオスズメバチが2匹、出ようともがいているのが見えたのでボトルを立木から外した。すると今年初めて見るシュレーゲルアオガエルがボトルに張り付いて止まり休憩中の様子。そこで撮影してから、どこかに移させようと見回したら、ニ...スズメバチトラップに止まっていたシュレーゲルアオガエル
毎朝のウォーキングの始めか終わりに菩提寺の墓場を通る。わが家の墓の前の通路との隙間からノビルが生えて花が一輪咲いていた。ノビルは子どもの頃には、倉の前の大きな踏み石の前に生える草と記憶している。でも、大人になってから名は知っているものの、どれかこれかとノビルを観たことがない。無人となっていた生家を任されることになってから、自分のところに生えてくる植物の名はできるだけ知りたいと思い、調べることが多い。そうしてようやく名は馴染みだったのに実態を知らないできたノビルに出会った。出会ったのが自分の家の墓というのもなかなかの偶然だ。散歩途中の農道法面にこれが最近生えているのに気づいてはいたけれど、接写するには難しい位置だったので諦めていたのだった。花にムカゴを付けるという珍しい植物だ。ムカゴでクローンを作り、受粉で...墓場にノビル(野蒜)
もしも私がレシートを確認したりしなければ、何事もなかったように過ぎていたはず。でもそうなった時にスーパーの方では、鯵3尾と鰯3尾の数量違いとなり、金額集計では表面上間違いがないものの、どこでどうなったのか一応の追求なり逆算などが行われたのだろうか。そのようなややこしいことになる前に、客からの申告があれば全く助かったということになろうか。そんなこともチラリと考えながら、店長はどのように釈明をするのだろうかと待った。けれど、感じ良く『申し訳ありませんでした』と頭を下げるばかりなので、こちらとしても時間を取られるのが嫌さに、『レジのおねぇさんを余り責めないでくださいね』などという始末。PayPayの後払いクレジットで購入したのに差額は現金でもらったりして、ついでにサランラップももらって、クレーマーにはなり損ねた...クレーマーあるいはカスハラその4
やってきた店長は腰の低い明るい印象の好青年だった(好中年か)。電話の時に、見ながら話していたレシートはレジ番号とレシートNoを問われるまま伝えていたので、その控えというのか、管理ソフトからのコピーを持参してきていた。茶封筒に入れた差額現金の185円を取り出して、60円の3尾分で180円、シルバーデーの5%引きをした後に外税消費税の8%をかけてこのようになると説明する。そして、急いで当日やってくるということは、何かしらのお詫びの品も持参してくるのだろうとは予測していた。同級生とは『菓子折りでも持ってくるのかな?』と話していたのだが、金額が少ないだけにレジ袋に入れた細長い四角い箱はラップだった。ラップといえば、私はと使用時に切らして残念な経験があるので予備の買い置きをしている。ちょうど大の買い置き分が必要だっ...クレーマーあるいはカスハラその3
電話に出てきたのは店長だった。ひとしきり確認をしつつ謝った後に、差額をご返金するのでサービスカウンターに寄ってもらえないか、というようなことだった。それとも、これから返金に行くので、住所と名前を教えてくれないかとも言う。気になったのは、ペラペラと淀みなく話しながら、時々私のことを『奥さん』と呼ぶこと。『お客様』とは言わずに確かに奥さんと言うので、私にすればうわずった高音で話しているつもりはないのに、彼の癖なのだろうか。それともクレーマーとして現れる女性にはとりあえず、何回も『奥さん』と呼び掛けながら話すタイプの甘えん坊系なのかしら!?あらやだ。最後に〇〇さんの下の名前も教えて欲しいと言うので、ついついすぐに教えてしまったのだが、そこで(あ、男だったのか)と思ったのかどうか。来てくれると言うのなら、間違えた...クレーマーあるいはカスハラその2
昨日は町のスーパーはシルバーデーの5%引きにつき、恒例となっている農事の師の奥さんと買い出しに行ってきた。鮮魚コーナーで税別1尾120円の鯵にするか60円の鰯にするか迷った末に、鰯を3尾買った。先週は鯵にして塩焼きにしたので、今回は鰯を圧力鍋でやっつけてみようと思った次第。夕方、蜂仲間で釣り好きの同級生がやってきたので鰯を買ったことを話した。釣った獲物は必ず自分で捌く彼の長い講釈が始まったので、実戦で示してくれと言えば、よしきたと受けてくれた。鰯は柏崎の釣り場でこの頃たくさん釣れる時があるようだけれど、鯛を狙う彼は釣らないのだという。そうして言うには、店で売られている鰯がきれいなのは、網で獲られ流通の途中で鱗が取れてしまうからだと。釣ったばかりの鰯は鱗(コケと彼は言う)が多くて汚くて、処理に手間がかかるの...クレーマーあるいはカスハラその1
朝のウォーキング中、農道脇にピンク系ムラサキツユクサが咲いていた。アブが張り付いていて食餌中だったので、静かに近づきアップで連写した。黄色い枕のような葯には花粉が入っていると言うのだが、その袋からどうやって花粉が出るか取り出すのだろうと思ったら、どうやら横に割れ目があるらしいと分かる。細い雌蕊の柱頭に吻(フン)を付けているアブもいるので、蜜か匂いを出しているのだろう。雄蕊の葯の割れ目から花粉を着け、次は雌蕊の柱頭に吻を当てたら、花の思う壺の受粉となるという仕掛け。雄蕊の花糸に付いている毛は1列に並んだ細胞で先端の細胞が分裂して発達していくのだとか。かなりズームアップして撮れたので、細胞が数珠繋ぎになっている様子が観て取れる。ピンク系ムラサキツユク(紫露草)にアブ(虻)
梅雨入りしたので農事は気分よく休み、ぶらぶらと見回りをする。ビオトープでは銀ヤンマが産卵しているのでスマホを構えた。ギンヤンマにしてはずんぐりしているな、と思い調べてみるとクロスジギンヤンマ。ムギワラトンボ(シオカラトンボの雌)とギンヤンマの中間のようなトンボがいるのは分かっていたけれど、調べることはせずに今まで知らなかった。この歳になってクロスジギンヤンマという名のトンボがいたと知って、別に恥じることでもないけれど、昆虫好きの私としたことがと思う。クロスジギンヤンマ(黒筋銀蜻蜓)の産卵
通りすがりに気になって撮ってみたら意外に良いじゃないかと手前味噌の花たちを上げてみたい。昨年はすでに咲いていてブログに取り上げた、わが家のアジサイ(紫陽花)。これは他所で観るアジサイのどの種よりも奔放で野生的ではないかと思う。全体が青く染まり上がる前の、この初々しさが好ましい。ムラサキツユクサ(紫露草)は何と言っても花粉を包んでいるのだという黄色い葯が珍妙で面白い。前のお宅の化学教師が言うには、細胞質流動が観られるので観察実験に最適なのだとか。赤紫のムラサキツユクサも我が家に自生していて、ピンクと言った方が良いと思われるのも咲くのだが、私が刈りとばしてしまったのか今年はまだ見られない。それでも必ずどこかで咲き始めるはずなので、色を意識して配置換えの移植などしたら良いのかもしれないのだが、どうしたっていくら...この頃の身近な花
田舎とは言え古い家ばかりではなく、しかるべき収入も財産もあるのだろうと思われる新築や改築済の綺麗な家も多い。そんなお宅はほぼ全部が燕に軒先を貸すのを嫌い、燕お断りのキラキラテープをスダレ風に下げている。それでも燕はローラー作戦訪問販売よろしく、黙認してくれる家に行き当たるようだ。そうして雛が巣立っても当然ながら空中に浮遊する虫を捕えるまでの飛翔力が身につくまでは、きょうだいがかたまって電線などに止まり、親が近づいたら黄色い嘴を目一杯アピールしてねだる。うちの周りを子育てに利用して飛び回っている燕には、私にすれば温かい視線を送るというわけにはいかない事情がある。蜜蜂を食うという話なのだが、わがニホンミツバチの飛翔は複雑な軌跡を描くので空中での捕獲は難しいとは思う。でも、『新女王が交尾のために空高く舞い上がっ...巣立ちはしたけれど嘴の黄色い仔燕
2週間ほど前からアナグマを見かけること3度、ついに証拠画像を撮ることができた。最初は、私が庭にいて何気なく家の裏の方角を見たら、奴は普通にテクテクと歩いたり止まったりしていて、スマホを出して構えようとする直前に縁の下に入って行ってしまった。2度目は茶の間の西側に毎年恒例の日避け用にネットを張り朝顔を這い上がらせる準備をしていた時のこと、どうしても縁の下に潜り込みたかったようで、私との距離わずか2mほどのところにダッシュで飛び込んできたのだった。3度目は1週間足らず前のこと、夜の20時頃だっただろうか、私のいる茶の間の下で音がするので、懐中電灯を持ってでて縁の下を照らしてみたら目が光った。そればかりか、照らし続けていたら、近づいてくるではないか。ライトで闘うことは無謀だろうと一瞬で判断し、かといってライトを...アナグマ(穴熊)が庭を横切る
早朝ウォーキングコースの農道脇にオニタビラコが咲いている場所がある。咲いているとしたけれど、早朝なのでいつだって律儀に閉じていて、つぼみの黄色が住宅地を日が暮れてから見下ろした景色に見える。間延びした田舎の生地に居て、都会の大規模住宅地を恋しがる気分など無いはずだけれど。圃場整備で出来たまっすぐなコンクリート農道は、田舎だからか一般車の抜け道や近道として利用されることはなく、農業従事者の軽トラックと農業機械車しか通らない。私の歩く時間帯はめったに地元の人も動かないので、ごくたまに軽トラックが行くだけ。5時半〜7時半なので、他の散歩をする人に出会ったこともなく、徒歩の私一人が早朝ウォーキングに利用するばかり。もしかしたら、農業以外の用で通行してはいけないという通達でもあるのだろうか、と思うくらい。前置きが長...田の畔にオニタビラコ(鬼田平子)など
しゃがんでする仕事は、立ち上がるのも横移動するのも多少の困難さがある。そうであれば必然的に、しっかりと同じ姿勢のままで一定程度の成果を必要とする。そんな動きの1つの草抜きの間にまに、目線の低さで普段は無視している花に注目したりする。根を張って踏ん張る強い草に混じってヒョロヒョロの草が生えていて花も付けていたら肉眼では細部が分からないのでスマホで撮り拡大してみると意外に可愛らしかったりして、『調べる』機能で今まで聞いたことのない名が出てくることがある。先端に青が見えるなぁ、程度にしか思わなかったが、拡大したら春先によく観るオオイヌノフグリ(大犬の睾丸)に似ていて色は少し濃い。それが『調べる』ですぐに判明したタチイヌノフグリ(立犬の睾丸)。姿がここまで違っても、同じ仲間だと花が似るということのようで、オオバコ...草抜きの間にまに
ハコベはどこにでもあるような気になっていて、気にも留めていなかった。でも以前、取り上げたような気がして検索したら、2025/1/18に宇治での散歩のことを書いた記事にコハコベ(小蘩蔞)の画像を載せている。それで何となく本日撮った画像と比較してみると、花の様子が少し違うので検討してみた。すると、わが故郷に生えているのは雌蕊(メシベ)が5個あるウシハコベであることが分かり、庭の各所や畑で撮って確認すると総てがウシハコベだ。宇治ではコハコベ、田舎でウシハコベ、春の七草のいわゆるハコベラにはまだ出会えていない。ウシハコベというのは牛運搬業者の商標にしたら良さそうだ。わが故郷のハコベはウシハコベ(牛蘩蔞)
朝のウォーキングで農道を通行中に蛾の死骸に気づいた。胴体がなくて翅だけだったので死骸とは言いにくい。オオミズアオ(大水青)かオナガミズアオ(尾長水青)に違いないけれど、丸々とした胴体は、このあたりで時々観ることのあるフクロウ(梟)にでも食われたのではないかと思われる。ウォーキングの締めくくりは菩提寺の参道と墓場を通って帰るのだが、墓石の横にカラスの子が死んでいたのを見たのは数日前。傍らの杉の大木に作られた巣から落ちてしまったのだろうけれど、まだ羽根が育っていなくて軟着陸ができなかったものと思われる。後から思ったことだけれど、カラスの被害を防ぐためにダミーの死骸が売られているくらいだから、これをくくって下げたらどうだろう。カラスによる実害を感じたことはほとんどなくて必要性は感じないけれど、今年はトウモロコシ...蛾と鴉の死骸など
カボチャは主蔓が少し伸びたら摘心して子蔓2本を伸ばし、それぞれから1〜2個の実を育てるようにして脇芽(孫蔓)は見つけ次第摘む。これが基本方針で、ウリハムシ(瓜葉虫)にたかられても気にしないで良いくらいに育ったら、後はひたすら脇芽摘みだけが仕事の、楽で丈夫な野菜だから私でも育てられる。昨年収穫した実の種から育てたカボチャが、もう雄花を咲かせ始め、早くも雌花もあった。雄花を摘んで雌花の芯に人工授粉させるというような記述があったりするけれど、マルハナバチの多いこの辺りでは全く必要がないのも楽。瓢箪型なのでヒョウタンカボチャなどと呼んでいるけれど、バターナッツ・スクワッシュと言うらしいので、いつか誰かに話してみたい、カッコいい。畝が余ったので種を蒔いた百日草が育って、待望の大雨が夜中に降った後の今朝、1番花が開き...カボチャ(南瓜)とヒャクニチソウ(百日草)の花
小さいビオトープで、日常的になったイトトンボの2連飛行と産卵が見られた。このイトトンボはアジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)か、ホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)ではないかと思われる。メスが草の茎に産みつける間、オスが尻尾のハサミでメスの首根っこを掴んで直立している。ツバメなんかに襲われたとき、犠牲になるのがオスだけで済むという意図かもしれない。それとも、他のオスからガードして産卵まで付き合う(付きまとう)ということか。新しいビオトープに、お隣さんからコウホネ(河骨)をもらって植えた。泥の底に植えるのは難しいので竹棒で根っこを押さえつけているだけだが、そのうち活着するだろう。垂直の棒なんか在ろうものなら、直ぐにトンボはやってきて休憩場所にする。昨日はシオカラトンボ(塩辛蜻蛉)のオスが見ている前で止まった。イトトンボの産卵など
ベルガモットの名とミツバチの蜜減となる宿根草ということに惹かれて、かなり前に買ったのだったが、どうも違う。ベルガモットはそもそも柑橘類で、それで香り付けした紅茶をアールグレイというのだとか。で、ベルガモットに香りが似ているモナルダをベルガモット・モナルダと言い、モナルダも取ってベルガモットとも言ってしまうということのようだ。小さな水晶の集まりのような莟からチンアナゴのようなものがにゅるっと出て、弾けたように花開く。花開くとは言え筒状なのでわがニホンミツバチは蜜を吸えないだろうし、昆虫そのものが止まっている姿をあまり観たことがない。日本名タイマツバナと言われれば、確かに松明の燃え盛る様子に見えないこともない。それより、こんな髪型をしたサッカー選手がいたような気がするし、ダイアナ・ロスの演っていた『オズの魔法...ベルガモットだと思っていたらタイマツバナ(松明花)
タチアオイが咲き始めると現れるのが、『めごいやつ』とは言いかねるマメコガネ。今年もとうとう現れて、このごろ咲き始めたばかりのタチアオイの花を所々で喰い荒らしている。中には交尾しながら莟をかじっている不届きものもいる。鯉でも飼っているなら、つまみ取っては池に投げ入れてやるところだ。投げ入れても、着水する前に翅を広げて逃げ去るだろうか、そんな俊敏性はないはず。と、そんなことを思うのは、まだこいつをつまんで踏み潰したり投げつけたりしたことがないから。花が喰われていても、メタリックに輝く翅に見とれて、退治しようとしたこともないからだ。硬くて喰いにくそうだから鯉は食わないだろうか、鳥はこいつを喰うのか、天敵はいるのか。検索すると『・・・コガネツチバチ類やヤドリバエ類などの天敵が多く・・・(コトバンク)』と記されてい...タチアオイ(立葵)にマメコガネ(豆黄金)
一般的に解ってもらえる言い方なら『めんこいやつ』だけれど、うちの方では『めごいやつ』となる。時代劇の中で殿様が『愛(う)いやつよの〜』とつぶやく相手のことだ。昨日のブログに書いたアカハライモリ(別名;日本井守)は一晩経って脱出してしまったかもしれなかった。でも居たということは、水槽でも広さがありメダカという仲間もいて適当に放置されて汚れた環境は棲みやすいのかもしれない。でもビオトープに戻すと決めたので、掬いあげた後で赤い腹を撮ろうと思った。ところが、ひっくり返しても嫌がって直ぐに戻るので、シャッターを押す間がなくて諦めた。広口のガラス瓶に入れて下から撮る方法もあったのに、手乗りを撮っただけでよしとする。ムラサキツユクサはどこにでも蔓延るので雑草扱いなのだが、わがニホンミツバチが朝から何匹も居るのを見ると、...めごいやつ
意外に早く雨が降って農業用水栓から水が出るようになり、水を供給する前にひと仕事をした。小ビオトープの枯葉の堆積を引き上げ、掻い掘りのようにタモでメダカを掬ったりした。メダカはすぐに大ビオトープに放し、各種ヤゴはメダカを襲うだろうと思われるので、横の農業用水路に放した。昔は良い感じの小川だったのが、いつの間にか大型U字溝にされてしまっていたのだけれど、深みを設けていたりもするので生き延びられるだろう。アカハライモリ(赤腹井守)も居たからには、もう立派なビオトープだ。戻そうとも思ったが、ついついもったいなくて家の横に置いてあるFRP水槽で飼うことにした。その水槽は浴槽の倍以上もあるので、普段から雨水と井戸水とで半分くらい水量を保ち、ボーフラ発生を防ぐためにメダカも数匹入れてある。宇治の方で以前、ミユキと名付け...雨降ってビオトープ安泰
一番古いのは、生り方も形もアケビ(木通)に似ているポポー(北アメリカ東部地方原産で漢字はない)。落下したのを食べるので、先々は下草を刈り取って何かしらの敷物をしておこうと思う。花は咲いても、別の木がないと結実しないと言われているので諦めていたのだが、一昨年から落ち始め、去年は10個以上落ちた。生ったと書けないのは、葉が緑色で大きく実も同じ色なので生った状態を目視できなかったから。知らぬ間に生っていて落ちているのを見て初めて知ったのが、今年は初めて木に生っているのが確認できて生り方もアケビ似だと知った。カキ(柿)は今年初めて、2本植えているうちの小さい木の方に実をつけた。大きい方は花をたくさん付けたが、ほとんど雄花だったようで、実は確認できていない。これは甘柿の禅寺丸のはずで、受粉用に良いという宣伝文だった...自分で植えた木に実がなる
どんなに天気続きでも、水分をしっかり蓄えた茎を這わせるスベリヒユが、サトイモの畝にびっしり生えている。こんなにも立派に太いのが密集している様子は初めてで、小さな花も初めて注目した。迷惑な雑草ではあるけれど食用になるのだから、立派なものを摘んで茹でてみた。ネットでみると、ポリフェノールにビタミンにミネラルだと、スーパー野菜のように紹介されている。ただ食べすぎると害になる成分も多く、病気持ちには毒であったり、薬とは飲み合わせ不具合もあったりと要注意な代物。生を細かく刻んでサラダに混ぜるとかスムージーに加えるなどともある。ビタミンCは流れてしまってもいいから、ちゃんと茹でて水にさらしてポン酢で食べた。茹ですぎたのか、育ち過ぎだったのか、独特のぬめりが消えてしまって、あまり味がしなかった。病気を持っていて薬も飲ん...スベリヒユ(滑莧)の花など
雪の少ない冬だったから雪解け水の恵みが受けられず、それに加えてここしばらくは全く雨が降らず、ついに農業用溜池がほぼ干上がった。水利組合に面積割りの使用量を払っているのに水が出てこないので栓を閉じた。昨年も同様だったのだが、栓を開けっぱなしにしておいたところ、雨が降って水が供給されると夥しい数の蛙の死骸が流れ込んでいて往生した。貯水池の状況を見て、上の方の他所さんの田に水が供給されているのを確認してから栓を開くつもり。小さい方のビオトープは元からジクジクズブズブの放置田だったから、水は僅かながら湧いている。ということで、雨待ち台風頼みのビオトープなのだが、水量は徐々に減っていくだろう、すでに減り続けている。新ビオトープはすっかり澄み切って底が丸見え状態だが、数匹入れたメダカはどこに隠れているのかほとんど見ら...雨待ち台風頼み
後期高齢者になったばかりだというのに、数えで喜寿を祝う会の同級会があった。20名の参加者中、約半数の元JKはところ構わずキャピキャピキャッキャキャッキャとはしゃぐ。湯沢の大きいホテルに泊まり、温泉に入り、予算をケチった夕飯を食べ、カラオケが2次会で、その後は1つだけ用意された大き目の部屋にて3次会。持ち込み可ということで、大量のアルコール類、清涼飲料水、つまみが用意されてあり、余った分はお持ち帰り土産にプラスαと万事そつが無い。地元組はできるだけ自家用車で集合とあったのは、チェックアウト後に分乗して、どこかへ行こうというつもり。私は運転があまり苦にならないので、京都ナンバー車で参加し、蜂仲間同級生を拾って行く。翌朝のビュッフェ朝食のあとは広い部屋にまた集まり、次は米寿を祝う会だと、この中でも何人残るか・・...同級会は喜寿を祝う会
アサツキの葱坊主は小花の集合なので、よく見ると筒状にそれぞれが満開のようだ。モンシロチョウ(紋白蝶)が止まっていたので、わがニホンミツバチも吸蜜をするのだろうかと期待した。蝶々だから、あのストローを伸ばして吸蜜できるけれど、蜂は潜り込めるサイズでなければ無理だろう。止まっているのを見たことがないということは、ニホンミツバチの蜜源とはならない。最初の画像に写っている周りの葉は全てヤブカンゾウ。2枚目のバックのひょろひょろした草はツクシ(土筆)の親のスギナ(杉菜)。アサツキ(浅葱)の葱坊主
子どもの頃のこの時季、母はいつも大量にチマキを作って台所や廊下にぶら下げていた。洗った餅米を、くるりと巻いた笹の葉に匙で詰め、イグサで縛る作業は見ていたけれど手伝ったことはなく、兄姉たちが手伝うのも見たことがない。お隣の奥さんが、チマキの時季になったからと、砂糖入りのきな粉も個数分だけ添えて持ってきてくれたのは1週間前。珍しい豆腐ドーナツももらい、これはほぼ普通のドーナツで、沖縄のサーターアンダギーにも似ており、足して2で割った感じ。チマキは昔と変わりなく餅米なので夕飯に3個、次の朝に2個、ご飯として美味しくいただいた。昨日はタマネギの茎の倒れた分だけを収穫して、初物を畑からそのまま、チマキのお返し代わりにお隣へ持って行った。新玉ねぎの輪切りをバターでステーキ風にすると美味しいと教えてもらった。タマネギは...チマキのぶら下がる景色など
水棲生物の冬季避難場所としての入江を掘る前に、仮に橋を架けてみた。縦断面が歪(いびつ)で、受ける橋台も平らではないので、ガタつきは当然ながらある。一発で決まることはありえないけれど、ようやく抱きかかえられる重さなので、接触面を見極める。3回ほどのやり直しで、ほぼ決まり、あとは一旦外して下をおいおい掘ることになる。ガタつきの噛ませは最終的にやって完成させる。一段落して休憩していたら、連結の糸トンボがやってきて、睡蓮に止まって産卵を始めた。もうすでにトンボが当たり前に棲息する場所となっている。昨日のビオトープ
移植した睡蓮には元々1個の小さな蕾が付いていたのだが、ちゃんと成長して花を咲かせた。睡蓮の花は咲いている時間が意外に短くて、3時前後にはしぼみ始めた。陽の傾きを感じ取っているのなら、『睡蓮の花がしぼみ始めたら干した布団を取り込め』という原則が成り立つかもしれない。こうなると、丸池の睡蓮をもっと株分けするか、新たに買ってくるかして増やしたくなる。白ばかりか赤も黄色も咲かせたいし、くびれの向こう側はレンコンの蓮か古代蓮を咲かせたい。今のところ、意識して飼っているのはメダカとミナミヌマエビだけだけれど、冬越し用の避難入江と架け橋工事に取り掛かった。2分割に裂いた丸太を架ける両側の橋台部分が重要なので、短い丸太を置いて押さえの杭打ちをする。恒久的に丈夫である必要はなく、せいぜい10年間ほど形をとどめてくれたら良い...その後のビオトープ
梅がスーパーの入り口付近に展示されはじめると、買おうかどうか見るたびに惑う。先日『訳あり』という表示に惹かれて立ち止まったら、同年齢ほどと思われるジーさんも立ち止まった。「訳ありかぁ、こっちもそうだし、これで良いやんだ」「そうやんだ、先も短けー訳ありだんがのー」などという会話を交わした。で、ちょっと割安の訳あり大玉南高梅をカゴに入れ、ホワイトリカーを探して酒類コーナーに行く。すると、ホワイトリカーより少しだけ高いブランデーベースリキュールというのを初めて見て即決した。安い梅を買った意味がないと言おうか、こんなところで帳尻合わせをしないで、全く傷のない青々とした梅にしたら良いものを・・先が無いんだから。少し前に、一昨年作った梅酒の梅を取り出し、濁ってしまっている梅酒をコーヒー用のフィルターで濾し、梅酒用の瓶...訳あり梅にブランデーベースリキュール
庭の小さな池を石組みにするにあたり、以前、胴付き長靴を買ったのに2日ほど使っただけだった。普通の長靴と変わらない安さなのは漁業関連など水を使う仕事をする人達の消耗品だからだろうか。劣化する前に使える機会がやってきて、これからは時々履いて、胴付きの似合う人になるべし。水を張って1ヶ月、ようやく澄んで底まで見られるようになったけれど、また濁らせることになる。澄んだことで、ユンボのバケット痕まではっきり分かり、縁近くに極端な浅い所があったり大きい石が見えたりする。泥を掬い、田んぼの畦塗りの要領で縁をきれいにしたいのと、バケット痕を消したいのと、石を引き上げるという目的を設けた。畦塗りは、子どもの頃に田んぼで大人がやっていたようなイメージではできないことが分かった。代掻きをした田んぼのドロドロ土だからこそ、掬って...胴付き長靴を履いてビオトープに入る
優先順位としては、1本目でやれることは分かったのだから、2本目は限りなく低い。冬間近の、私がこちらを撤収する直前でいいのに、丸太が目に入るたびに筋肉が躍動を欲する。すぐにやるべきことはいくらでもあるのに、ついつい取り掛かってしまった。道筋となる切り込みをチェーンソーで入れることもなく、今回はいきなり斧を切り口に打ち込む。木自体がねじれて成長した様相なので、どのように裂けていくのか予測がつきにくい。幹が捩れて成長していくネジキ(捩木)という木があるけれど、ほぼそのような形状。それでも、捩れの目立たない面もないことはないので、ここなら上手く割れるかも知れないという位置に打ち込む。ひび割れが真っ二つに走らないのはどういうわけか分からないけれど、直径直線になるよう修正もした。あとは力任せに楔がわりの柄の取れた斧と...丸太を裂くその2
わが家に道から玄関までスロープがあり、その片側に咲くアジサイは、園芸種として売られているようなものではない。完成する前の過渡的か途上のものが、園芸研究所から流出したのではないかという感じ。枝分かれすることなく、1本1本が地面から独立して、その先にこの花をつける。これを入力している時点で、本当にそうなのかな、とは思うけれど、確認に走ることは割愛。大事にしようと思ったことはなく、伸びすぎたら車体を擦るので、頃合いをみて出過ぎた分を草刈機で薙ぎ払う。その程度の無頓着さと無神経さが良いのか、毎年決まった形に咲いてくれる。スマホのマクロ撮影が上手くいかないのだが、ぐっと近づけてみたら、あまりボケずに撮れた。昨日の浅葱の花は中途半端な半開きだったで、丸くなったのを見つけて撮ってみた。過渡的様相のアジサイ(紫陽花)
10年ほど前に初めてアサツキの花を自宅敷地内で発見して、淡い紫に心動かされた。それから毎年見るけれど、せいぜい2個とか3個だった。ところが今年は、自然繁殖しているアサツキの蕾がざっと数えても30個か40個という多さ。昨日蜂仲間の友人のところでも咲いているのを見たから、たぶん10年とかもっと、そのようなサイクルでの希少なアサツキの花咲き年に当たるのではないかと思われる。最後の画像は、アサツキの枯れはじめ状態で董立ちした大量の蕾。置いてあるスプレー容器に入った液体は、千葉の友人が作ってくれた天然素材の虫退治薬。瓜科にたかって困るウリハムシ(瓜葉虫)が来なくなる効果があるようなので、毎日カボチャとキュウリとゴーヤの葉にスプレーしている。アサツキ(浅葱)の花が目立つ年
竹藪の中に放置されていた丸太を蒲鉾状に割ろうと考えた。チェーンソーを使って切ろうとしたが、縦挽きだからか、素直に切れなくて往生した。縦目なのだから、斧を叩き込んで力任せに裂いてしまおうかと考えた。薪割りや竹を裂く時、竹は先から木は元からという原則がある。ということで見てみると、私はチェーンソーを細い先から入れてしまっていた。斜めに入れているので、上の長い方で30センチほどでしかないけれど、せっかくだから原則に逆らって斧を差し込み、大金槌で叩き込む。やはり、素直な裂け方にはならないが、やり始めたら止まらない。柄の取れた斧の刃も楔代わりにして、交互に徐々に裂け目を広げる。チェーンソーでやり遂げようとすれば何度も休憩を入れて1日ではやれなかったかも知れないのに、力任せは早い。きれいに裂けなかったのは原則を破った...丸太を裂く