どんな人と一緒にいたいのだろう？～「愛しのローズマリー」(2001年)

　今回は名作ロマンティック・コメディ「愛しのローズマリー」(2001年)です。 　ハル(ジャック・ブラック)は外見が良い女性だけを追い回してきたが、フラれまく…

家族の食事より大事な用なんてあるの？

　岸部家の日常を描いたホームコメディ「俺の話は長い」がオモシロイわけです。 　主人公の満(生田斗真)をはじめ優しい登場人物たちがgood。笑い、ホッコリとあた…

過去を知っても許せるか？～「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(2005年)

　今回はデヴィッド・クローネンバーグ監督の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(2005年)です。　インディアナ州の田舎町でダイナーを営むトム(ヴィゴ・モーテン…

「おいしい給食」のノスタルジー

　ドラマ「おいしい給食」がおもしろいのです。「孤独のグルメ」を彷彿とさせる給食マニアの教師・甘利田幸男(市原隼人)の心の声がまた楽しいのですよ。 　コッペパン…

「カラバッジョ展」～天賦の才と深き罪

　名古屋市美術館で「カラバッジョ展」が開催中ですね。400年前とは思えないほどの凄い作品が展示されております。  　緻密な描写による現実主義。舞台のスポットラ…

「女王陛下の007」(1969年)

　「女王陛下の007」(1969年)は二代目007のジョージ・レーゼンビー唯一の出演作です。 　ジェームズ・ボンドが結婚したという異色作で、作品評価も非常に高…

生き方を変えたいという夢～「カリートの道」(1993年)

　「これは運命なのか？」。生き方を変えようと決心しても、人は道を変えることに困難を憶えることが多いもの。 　今回はブライアン・デ・パルマ監督の名作「カリートの…

肌を刺す孤独と純愛～「ニキータ」(1990年)

　リュック・ベッソン監督の「ニキータ」(1990年)は大好きな作品です。リメイクされたりテレビドラマも制作されましたが、やっぱりオリジナル版が一番ですね。 "…

勝負所は自分を信じるしかない～「ヘラクレス」(2014年)

　昨夜「ヘラクレス」(2014年)を観たんですけど、意外でしたね。ギリシャ神話のヘラクレスはゼウス神と人間の間に生まれたハーフ。ゆえに超人的なパワーと苦しみを…

何度も立ち上がれ、獅子となるまで～「ロビン・フッド」(2010年)

　リドリー・スコット監督作「ロビン・フッド」(2010年)。ラッセル・クロウが伝説の英雄を演じています。監督＆主演は「グラディエイター」でもコンビでしたね。予…

これっきり、これっきりもぉ～「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(1983年)

　今回は「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(1983年)。本作は12年ぶりに初代007のショーン・コネリーが復帰して最後のボンドを演じた作品で、コネリーが主演した…

どこで何をしていても出会うのが運命

　今回はフレンチノワールの一作「仁義」(1970年)です。マルセイユの刑務所を出所したコレー(アラン・ドロン)は、貸しのあるリコから大金をせしめて車でパリに向…

「眼がどうかしたのか？」

　「ターミネーター：ニュー・フェイト」が公開中ですが「ターミネーター２」(2003年)が地上波で放映されていましたね。 　シリーズ第1作「ターミネーター」(1…

「胸騒ぎのシチリア」(2015年)

　今回はアラン・ドロン主演「太陽が知っている」(1969年)のリメイク「胸騒ぎのシチリア」(2015年)です。 　ロック歌手のマリアン（ティルダ・スウィントン…

人生はチョコレート箱みたいなもの～「フォレスト・ガンプ/一期一会」(1994年)

　「俺の話は長い」(日テレ)が最高におもしろいですね。先日の回で綾子(小池栄子)が中学の時初めてデートで観た映画のタイトルは何だったか？と満(生田斗真)と思い…

恋人たちの日には「ムーラン・ルージュ」(2001年)

　前はミュージカルがどうもこそばゆかったのですが、その感覚を覆してくれたのは「ムーラン・ルージュ」(2001年)と「NINE」(2009年)でした。 　両方に…

心の旅で基本に帰る～「007 スカイフォール」(2012年)

　来年春の新作公開が待ち遠しい007ですが、今回は「007/スカイフォール」(2012年)。 　ジェームズ・ボンド（ダニエル・クレイグ）が上司のM（ジュディ・…

愛されること・承認されること～「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

　多くの人に承認されれば「自分は愛されている」と思うことがあります。逆に人が離れれば「愛されていない」と感じたり。しかし「本当にそうなのかな？」と思う自分もあ…

トゥールーズ＝ロートレックの孤独

　トュールーズ＝ロートレックはベル・エポックのパリで活躍した画家です。当時新しい芸術であったポスターも描いた人物ですね。 「悦楽の女王」（1892年）"tou…

ローマ、オードリー、ワンちゃん

　も日が変わって11月ですね。11月1日はわんわんわんということで犬の日です。   写真はローマの街を散歩するオードリー・ヘップバーンと愛犬ちゃん。画になりま…

ブロンディ「Call Me」と「アメリカン・ジゴロ」(1980年)

　70年代後半から活躍するブロンディ。ヴォーカルのデボラ・ハリーは人気で時代のアイコン的存在でした。 "Deborah Ann "Debbie" Harry …

学んだのはしぶとく生きること～「モリーズ・ゲーム」(2017年)

　今回は「モリーズ・ゲーム」(2017年)です。モーグルのソルトレイクイティ五輪選考会にて大怪我を負って引退したモリー・ブルーム(ジェシカ・チャスティン)。ハ…

ノラ・ジョーンズ「Come Away With Me」(2002年)

　難しいチョイスですけども、お気に入りのアルバムの中でもずっと好きな名盤を挙げるよう問われたなら、私はノラ・ジョーンズのデビューアルバム「Come Away …

「まだ結婚できない男」と孤独とライフスタイル

　「結婚できない男」から13年を描く「まだ結婚できない男」が放映中ですね。 　偏屈でいけ好かない53歳の独身男・桑野信介(阿部寛)の日常と恋(？)を描いていま…

リチャード・リンクレイター監督の変わらない生き方

　恋愛映画の金字塔「ビフォア」シリーズなどで知られる映画監督リチャード・リンクレイター。彼の素顔を本人と関係者の証言と共に綴った「リチャード・リンクレイター　…

「いつも2人で」(1967年)～出逢った頃のあの輝きは失せたのか

　今回は倦怠期を迎えた夫婦の12年間を描いたオードリー・ヘップバーン主演「いつも2人で」(1967年)です。 　ジョアンナ・ウォレス(オードリー・ヘップバーン…

夢を生きる男と今を愛する女～「海よりもまだ深く」(2016年)

　今回は是枝裕和監督作「海よりもまだ深く」(2016年)。「こんなはずじゃなかった」と思い通りにならない人生を生きる家族の物語です。 "umiyorimo_p…

この先を決めるのは誰？～「トゥルーマン・ショー」(1998年)

　今回は「トゥルーマン・ショー」(1998年)です。離島シーヘヴンに住むトゥルーマン(ジム・キャリー)。水恐怖症のために生まれてから島を出たことがない彼の人生…

負け犬とあなどるなかれ～「ヴェノム」(2018年)

　今回は「ヴェノム」(2018年)です。記者のエディ(トム・ハーディ)は恋人で弁護士のアン(ミシェル・ウィリアムズ)に内緒で彼女のパソコンから得た情報を基にラ…

ラグビーW杯に捧ぐ1本～「インビクタス/負けざる者たち」(2009年)

　ラグビーW杯で強豪スコットランドに勝利した日本代表初のベスト8。おめでとうございます。次戦は南アフリカ代表戦です。爽やかな選手と観客の姿は美しいですね。 　…