自爆ドローンの脅威ドローン(無人機)の本格登場によって、地上戦の様相は大きく変わり、特に徘徊・自爆型の活躍は目覚ましく、その対策が急務となりました。ウクライナでは砲兵戦力とともに、自爆ドローンが敵の前進を鈍らせており、たとえ戦車であっても、
巡視船<洋上拠点・揚陸艦海上保安庁はその警察力で日本の海を守り、密漁や不法入国などを摘発するほか、普段から尖閣諸島沖で中国公船と対峙してきました。近年は尖閣方面では専用の警備艦隊を立ち上げたり、新たに「れいめい型」巡視船を就役させるなか、こ
64式の反省をふまえた銃自衛隊では長らく「64式小銃」が使われてきましたが、これは重くて部品数も多く、命中精度についても評価が分かれる代物でした。こうした不評も受けて、1989年には新しい主力小銃として「89式小銃」が登場しました。これは6
沿海域用の双胴船アメリカは小型・マルチな「沿海域戦闘艦(LCS)」を作ったものの、これはコストに見合わない中途半端な性能になりました。ただ、コンセプト自体は悪くなく、なかでも「インデペンデンス級」はそのステルス性と双胴デザインが目を引きます
手薄なロシア領を制圧2022年2月に始まったロシア=ウクライナ戦争は、ロシア側の誤算・失策とウクライナ側の粘りにより、当初の予想とは異なる長期戦になりました。しかし、ここ1年ほどは双方とも決定打を欠き、第一次世界大戦のような塹壕戦が展開され
日本独自の反撃手段安全保障環境の急速な悪化を受けて、日本もついに敵地攻撃能力(対地攻撃能力)を持つことになりました。これは離島防衛を想定したもので、必要な反撃手段を確保すべく、まずはアメリカ製のトマホーク巡航ミサイルを400発購入しました。
無人砲塔の装輪自走砲ロシア=ウクライナ戦争での砲兵戦を受けて、世界的に自走榴弾砲の価値が再認識されるなか、丈夫さと信頼性に長けたドイツ製の「PzH2000」が特に評判を集めました。そのPzH2000の系譜を引き継いでいるのが、同じくドイツが
仏伊が共同開発弾道ミサイルを撃墜するミサイルといえば、日米共同開発の「SM-3」や最後の砦とされる「PAC-3」が思い浮かぶなか、じつはヨーロッパにも迎撃能力を持つ防空システムがあります。それがフランスとイタリアが共同開発した「SAMP/T
本来の利害は一致する情勢がますます厳しくなる東アジアにおいて、日本と韓国はともに民主主義国家として、アメリカの同盟国として極めて重要なポジションにいます。ただ、本来は対北朝鮮・対中国で連携すべきところ、暗い過去のせいで二国間関係はかなり繊細
高性能なステルス・ヘリF-35戦闘機のようなステルス機が続々と登場するなか、同じ航空機でもステルス・ヘリというのはあまり話題になりません。しかしながら、アメリカでは1996年には「コマンチ」というステルス・ヘリが初飛行を迎えています。この知
侵入者から基地を守る航空優勢の獲得には戦闘機などが欠かせないなか、これらは地上の航空基地に依存せざるをえず、もし基地が機能不全に陥れば、せっかくの戦力を発揮できません。よって、航空自衛隊では敵から航空基地を守る「基地防衛」を重視しており、滑
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自爆ドローンの脅威ドローン(無人機)の本格登場によって、地上戦の様相は大きく変わり、特に徘徊・自爆型の活躍は目覚ましく、その対策が急務となりました。ウクライナでは砲兵戦力とともに、自爆ドローンが敵の前進を鈍らせており、たとえ戦車であっても、
高い汎用性、運動性能陸上自衛隊が活動するうえで、上空からの航空偵察は欠かせず、そのために観測ヘリコプターを運用してきました。現在はドローンの登場を受けて、こうしたヘリはお役御免になりつつあるなか、つい最近まで使われていたのが「OH-6」にな
陸海空をまとめて指揮有事の可能性が高まるなか、自衛隊の各部隊をよりスムーズに運用すべく、2025年3月に統合作戦司令部が創設されました。これは市ヶ谷の防衛省本省に置き、約240人と小規模ながらも、陸海空の各自衛隊をまとめて指揮・運用する機能
小さいが、高い柔軟性すでにアメリカで無人艦隊の試験運用が進むなか、新たな無人水上艦「USX-1デファイアント」が登場しました。あくまで実験目的とはいえ、新型無人艦として数ヶ月の試験航海に挑み、米海軍が目指す無人艦隊構想において、新たな扉を開
100%国産の代替品ロシア=ウクライナ戦争において、とりわけ大きな戦果をあげながら、世界から注目されたのが「HIMARS(ハイマース)」です。これはアメリカの高機動ロケット砲ですが、その機動力は一撃離脱戦法に適しており、ロシア軍に精密攻撃を
地下施設の整備を急ぐ台湾有事の可能性が高まり、防衛体制の見直しを迫られるなか、日本は民間人保護の課題に向き合わねばなりません。特に沖縄の先島諸島は台湾に近く、その近距離から直接的な戦場にはならずとも、事実上の「戦域」には含まれるでしょう。そ
軍隊には欠かせない仕事軍事組織が活動するうえで、さまざまな能力や装備が必要ですが、そのひとつに「地図」があります。古来より地図は軍隊には欠かせず、その有無と正確性がときには勝敗を左右しました。地図が間違っていたり、地形や道が分からなければ、
非正規戦向けの機体F-35のようなステルス機の配備が進むなか、アメリカ空軍は「OA-1K」という軽攻撃機を購入しました。特殊作戦軍に75機が配備されますが、主に偵察や地上監視に使うことから、実際には武装偵察機といえるでしょう。農薬散布機を改
拡大する中国との差第二次世界大戦時のイメージからか、アメリカは圧倒的な工業生産力を持ち、軍艦を大量に造れると思われがちです。ところが、現在のアメリカに往時の姿はなく、造船を含む製造業は著しく衰退しました。冷戦終結による軍縮、予算削減にともな
イギリスが試す新兵器いまや戦場では無人機が飛び交い、歩兵も戦車も自爆ドローンにより、次々と撃破されてきました。特に小型・高速型への対応は難しく、対ドローン兵器の開発が急がれています。こうしたなか、イギリスでは即応的な対処能力を狙い、「ラピッ
本来は量産コストを重視ソ連の原子力潜水艦を圧倒すべく、アメリカは最強クラスの「シーウルフ級」を開発しますが、あまりに価格が高すぎたことから、わずか3隻で打ち切られました。そこで、少し性能を抑えながらも、量産コストを優先したところ、2004年
106mm連装砲を搭載戦後初の国産戦車といえば、2000年に引退した「61式戦車」ですが、一緒に対戦車戦を行う仲間として、60式自走無反動という兵器もありました。61式戦車より1年早く登場したあと、なんと2008年まで現役で使われていました
旧式艦艇しかなかったが北朝鮮は日本の仮想敵国のひとつにあたり、大規模な地上兵力を維持しながら、弾道ミサイルを開発してきました。核兵器とミサイルの開発は着実に進み、日本にとっては中国軍に次ぐ、あるいは最も大きな脅威かもしれません。しかし、ミサ
最強の炊き出し道具陸上自衛隊といえば、普段から野外で厳しい訓練を行い、災害派遣では真っ先に駆けつける存在です。自己完結型の組織を目指す以上、陸自はインフラから衣食住まで自前で準備しますが、そのひとつが野外での温かい食事の提供です。山中での訓
NGAD計画の正式承認2025年3月、アメリカは新型戦闘機を「F-47」と名付けて、2030年代に配備すると発表しました。これはF-22戦闘機の後継にあたり、米空軍で「次世代航空支配戦闘機計画(NGAD)」と呼ばれていたものです。計画自体は
ウクライナ侵攻で完全停滞ロシアは日本の隣国でありながら、中国や韓国と比べて関係が薄く、決して友好関係ではありません。北方領土問題や冷戦時の対峙をふまえると、むしろ仮想敵と言っていい関係です。冷戦後は関係改善が進み、一時は友好的な雰囲気になっ
初の量産型の原子力空母アメリカ海軍の強さといえば、巨大な原子力空母が思い浮かび、そこで運用される多くの戦闘機です。現在運用中の原子力空母11隻のうち、10隻は「ニミッツ級」というタイプになり、まさにアメリカの力の象徴といえます。 基本性能
ミサイル役を担ってきた現代海戦ではミサイルが飛び交い、水上艦艇は対艦ミサイルから身を守るべく、いろんな防空兵器を使わねばなりません。それゆえ、海上自衛隊の護衛艦も訓練を通して、対空戦闘の技量を磨くわけですが、安全性や予算の関係から、実弾を使
レーザー誘導で追尾する軍事分野で世界最先端を歩むがゆえ、アメリカは驚くような兵器を多く開発してきました。そのなかに、なんと途中で弾道が曲がる銃弾があります。これは狙撃兵の命中率を引き上げるべく、国防高等研究計画局(DARPA)が2008年に
人工知能を搭載した新型機ロシア=ウクライナ戦争ではドローンが飛び交い、特に小型の自爆ドローン(FPV)がすさまじい活躍を見せてきました。いつも上空をドローンが飛び回り、頭上から小型爆弾が降ってきたり、そのまま突っ込まれる事態が相次ぎました。
監視網を補完する「目」平時や有事を問わず、防空任務では相手の航空機をいち早く見つけて、味方を誘導することが至上命題であり、この能力が現代航空戦の勝敗を分けます。空の警戒監視は全国28箇所に設けられた航空自衛隊の地上レーダーサイトが基本的に担
グローバル・パートナー国米欧など32カ国が加盟する世界最大の同盟「NATO(北大西洋条約機構)」は、いまや単なる軍事同盟ではなく、欧州地域から戦争をなくして安定化を図る政治的基盤になりました。そんなNATOは冷戦終結とソ連崩壊を受けて、地域
ドイツの新しい防空兵器戦場で自爆ドローンが脅威となったのを受けて、これらを防空ミサイルよりも安く撃墜できる対空戦車が再評価されています。安価なドローンに毎回ミサイルを差し向けるのは割に合わず、費用対効果では機関砲の方が圧倒的に優れている形で
反省を生かした後継艦アメリカの海軍力が原子力空母やイージス艦に支えられているなか、初代イージスともいえる「タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦」は老朽化にともなう退役を迎えています。当初は「CG(X)」という新しいミサイル巡洋艦を目指していたとこ
戦後初の国産機関銃陸上自衛隊は現場での火力支援用に5.56mm機関銃の「MINIMI(ミニミ)」を配備していますが、それまでは約40年間にわたって国産の「62式7.62mm機関銃」を使ってきました。これは戦後初の国産機関銃でありながら、その
失敗した斬首作戦2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、プーチン大統領がもくろんだ短期的な電撃戦ではなく、2年以上にわたる長期消耗戦になりました。本来の特別軍事作戦は首都・キーウをすばやく落として、ゼレンスキー政権を瓦解させる
弾道ミサイルを捉える移動基地北朝鮮による弾道ミサイル発射が常態化するなか、これを確実に捉える能力がさらに重要となりました。こうした追跡・監視任務は地上レーダーやイージス艦の出番ですが、移動できない前者は地平線による制約を受けやすく、後者は搭
進化したイーグルII航空自衛隊でF-35ステルス戦闘機の配備が進むなか、機数では未だにF-15J戦闘機が主力を務めています。ところが、このF-15もかなりの老朽化が進んでいて、さらなる近代化改修で能力向上を図るものの、保有機のうち半数以上は
目的・用途不明の放送電波放送は日常生活のみならず、軍事活動でもよく使われる通信手段ですが、なかには何に使われているのか全く分からないものがあります。その代表例ともいえるのが「UVB-76(別名:ザ・ブザー)」というもので、これは単調なブザー
81式の後継として陸上自衛隊には中〜短距離防空を行う各装備がそろっていて、特に短・近距離についてはかなり種類が充実しています。なかでも、81式短距離地対空誘導弾はその配備数から「陸自の短SAM代表」ともいえる存在ですが、この81式の後継とし
巨大津波を引き起こすウクライナ侵攻によって西側諸国との敵対が深まるなか、NATO介入を防ぐためにも、ロシアは核兵器の恐ろしさをチラつかせてきました。それは全面戦争となれば、欧米の主要都市などすぐに壊滅させられるという脅しですが、かなりの誇張
高機動・柔軟な防空兵器自爆ドローンなどの新兵器が戦場で活躍するなか、これら空の脅威から地上部隊を守るための新しい防空システムがアメリカ陸軍に配備されました。それが「M-SHORAD」と呼ばれるもので、モバイル短距離防空(Mobile-Sho
新型船を集中配備尖閣諸島沖に毎日のように中国公船が出現するなか、これを24時間体制で監視・警戒しているのが海上保安庁の巡視船です。こうした対峙は中国漁船衝突事件(2010年)から絶え間なく続くようになり、もともと数で不利な海保にとっては大き
対中国の経済枠組みみなさん、かつて日本国内で大きな議論となった「TPP(環太平洋経済連携協定 )」を覚えています?農業団体などに反対されながら、日本では安倍政権が2016年に締結したものの、翌年にはトランプ政権下のアメリカが離脱してしまいま
陸上型イージスの代替北朝鮮のミサイル問題に対して、日本はイージス艦とPAC-3による迎撃体制を構築しましたが、近年の度重なるミサイル発射実験を受けて、イージス艦の負担増と疲弊ぶりが表面化しています。ただでさえ人手不足の海自をこうした過負荷か
硬くて生存性重視イスラエルという国は、その複雑な歴史のせいで周りがいつも敵だらけという状況に置かれてきました。このアラブ国家だらけの地域に孤立したユダヤ国家を守るため、常に軍事力強化に力を入れており、それは中東最強と称されるほどです。そして
陸自にある5つの処理隊太平洋戦争で激しい空襲を受けた日本では、戦後80年近くが経った今でも各地で「不発弾」が見つかります。その数は毎年1,000件ほどにのぼり、その多くは再開発工事などの際に出てくるアメリカ軍の爆弾です。こうした爆弾には「信
電磁波照射で妨害現代戦で必須装備となったドローンは、偵察や着弾観測、小型爆弾の投下、自爆攻撃まで行える優れた兵器であると同時に「厄介な存在」でもあります。これはロシア=ウクライナ戦争でも証明済みで、両軍は互いにさまざまな対抗手段を編み出して
根深かった対日警戒感日本は同盟国・アメリカのほかにも、イギリスやオーストラリアとの準同盟化を進めていますが、特に後者との相思相愛ぶりは近年の日本外交の特徴ともいえます。同じ東経135度の友人として蜜月関係を築いている両国ですが、じつは日豪関
米海軍を支援する役目海上自衛隊の主任務とは何でしょうか?もちろん、日本の海を守ることですが、これには沿岸警備からシーレーン防衛、敵部隊の上陸阻止などが含まれます。しかし、日本の防衛自体がアメリカの来援を前提としているため、有事での主な役割は