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  • 毎日の曲線@ウェスタ川越

    ウェスタ川越の音楽室1(2024/3/30)。NaokoSaito齋藤直子(as)NaotoNishizawa西沢直人(perc)MakotoKawashima川島誠(as,harm)齋藤直子さんの演奏を観るのは久しぶりで、ずいぶん変化があったように思えた。それはすなわち楽器を演奏することへの信頼感か。同じアルトでも川島誠さんはまったく異なり、楽器と並列にあるものすべてに責任を負っているようにみえる。西沢直人さんは金属音の響きに向き合っていること自体を表現の一部とした。FujiX-E2,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●齋藤直子齋藤直子トリオ@壱岐坂ボンクラージュ(2020年)『点字呼吸の領域』(2019年)毒食@阿佐ヶ谷YellowVision(2017年)●川島誠TRYANGLE/大友良...毎日の曲線@ウェスタ川越

  • 中平卓馬『火|氾濫』@東京国立近代美術館

    竹橋の近代美術館。アレ・ブレ・ボケのコンポラ写真。ことばの世界から写真の世界に入った人。いちどは昏倒して記憶を失い、最後はデジタルでただ撮るだけだった人。晩年の奇妙さにはひっかかるものがあったけれど、なにかこちらの精神を揺らすようなものはいちども感じたことがない。そして今日も感じるものは皆無だった(それなら行かなければいいようなものだけれど)。そりゃことばで自らアイデンティティをあやういものにし、身体を張って「生きる」ということを表現の相にまで強引にもってくるなら、いま見ても迫りくるものはあるだろうよ、なんて思う程度。けれども、それは安っぽい物語にしかならない。大竹昭子さんの随想録『私、写真を放棄することは、全く不可能です』がおもしろい。「病後の彼は損壊してなお残った脳細胞をフル稼働させて現実に対処する状...中平卓馬『火|氾濫』@東京国立近代美術館

  • ヨアヒム・バーデンホルスト、潮田雄一@渋谷Bar Subterraneans

    渋谷のBarSubterraneans(2024/3/29)。YuichiUshioda潮田雄一(g)JoachimBadenhorst(cl,bcl)潮田雄一、ヨアヒム・バーデンホルスト、それぞれのソロ。潮田さんは自身のルーツでもあるのか、強靭なブルース。ヨアヒムはリヌス・ヴァン・デ・ヴェルデ(RinusVandeVelde)のフィルムを流しつつバスクラとクラを吹いた。すべてあらたに手作りされたコーヒーカップやレコードなどを使った奇妙かつ魅力的なフィルム、まったく自己顕示的でないのに存在感のあるいつものヨアヒム。FujiX-E2、LeicaElmarit90mmF2.8(M)●ヨアヒム・バーデンホルストヨアヒム・バーデンホルスト+井野信義+安田芙充央@稲毛Candy(2023年)ZeroYearsKid...ヨアヒム・バーデンホルスト、潮田雄一@渋谷BarSubterraneans

  • 溝入敬三@横濱エアジン

    横濱エアジン(2024/3/28)。KeizoMizoiri溝入敬三(b)4年ぶりに同じ場所で聴く溝入さんのコントラバスソロ。名オリジナル<小吉の夢>日英版、バッハ、林光、クセナキス。クセナキス!本を書くために2時間くらいお話を聴いたことがあって、その語り口が音楽にもなっていることを実感。やさしくもあり包まれるようでもあり、素晴らしかった。せっかくなのでご著書『こんとらばすの虎の巻』とCD『ContrabassPlayhouse』にサインをいただいた。ちなみにコントラバスの項にはこのように書いてある。これが反転してコントラバスの魅力になる。「たまにソロを弾かされることもあるが、情けないメロディーを少しでも上手に弾くことができれば、チェロのようだヴァイオリンのようだと言われる。誰もコントラバスなんかに期待し...溝入敬三@横濱エアジン

  • MIYA+中村としまる@千駄木Bar Isshee

    千駄木のBarIssheeで、「月刊MIYA」(2024/3/27)。MIYA(modularfl)ToshimaruNakamura中村としまる(no-inputmixingboard)混沌や洪水というよりもそれぞれの個性的な音が制御されていて、間近で観るとなおさらおもしろい。MIYAさんはフルートを使うこともあってか、アンビエント的でもあり、時空間にただようものに刺激を与え、ときに色付けをするような印象。一方の中村としまるさんは驚くにあたいしないとばかりに淡々と事件を引き起こしている(その変化を視て愉しそう)。演奏をいきなり終えるのが中村さんであるのも、そのちがいによるものか。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●MiyaMIYA+田中悠...MIYA+中村としまる@千駄木BarIsshee

  • 「じゃフリージャズやろう」@神保町試聴室

    神保町試聴室(2024/3/25)。Shibatetsuしばてつ(p)HikaruYamada山田光(as)KotaArai荒井康太(ds)MasatakeAbe阿部真武(b)ManabuKitada北田学(cl)耳に馴染み親しんでいるはずの「フリージャズ」がとても新鮮。メタ的なものでもなく真正面からのアプローチであるから、方法論が意図的に際立たされたわけではない。「らしい」コード(音楽のchordではなく様式としてのcode)はありそうだ。その場に出された音を自身にフィードバックし演奏に反映するプロセスが極めて短時間とならざるを得ず、それを30分以上続けうることが求められる。聴く者のそれへの一体化が「フリージャズ」としてのおもしろさか。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaEl...「じゃフリージャズやろう」@神保町試聴室

  • 秋山徹次+林頼我+遠藤ふみ@水道橋Ftarri

    水道橋のFtarri(2024/3/24)。TetuziAkiyama秋山徹次(g)RaigaHayashi林頼我(perc)FumiEndo遠藤ふみ(p)静かにリラックスした即興演奏。秋山さんは時間の創出、林さんは時間の駆動、遠藤さんは進む時間のなかでの佇まい。●林頼我渋さ知らズ@なってるハウス(2023年)大谷能生+高橋保行+阿部真武+林頼我@稲毛Candy(2023年)纐纈雅代+松丸契+落合康介+林頼我@荻窪ベルベットサン(2019年)WaoiL@下北沢Apollo(2019年)永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)林ライガvs.のなか悟空@なってるハウス(2017年)森順治+高橋佑成+瀬尾高志+林ライガ@下北沢APOLLO(2016年)●秋山徹次エリック・ティーレマンス+...秋山徹次+林頼我+遠藤ふみ@水道橋Ftarri

  • 『N/KOSMOS』@東京芸術劇場

    お招きいただいて、東京芸術劇場で『N/KOSMOS』を観劇。ヴィトルド・ゴンブローヴィッチの『コスモス』を小池博史さんが演出したもの。さてあの饒舌な狂った独白のような文章がどうなるのかと思ったら、息つく間もなくことばとアクションと映像とが次々に転換される。観る者を呑みこみ出られなくする狂った脳は、個人のものでもあり、集団のものでもあった。伸び縮みするヴァツワフ・ジンペルのクラリネットは、あの者たちを此岸に引き寄せるようでみごと。『N/KOSMOS』@東京芸術劇場

  • KARM@東北沢OTOOTO

    東北沢のOTOOTO(2024/3/16)。MichalWróblewski(as,cl)fromPragueTorstenPapenheim(g,objects)fromBerlinCalLyall(g)YasumuneMorishige森重靖宗(b)プラハのミハル・ヴルブレフスキ(altosax,clarinet)とベルリンのトルステン・パペンハイム(guitar,objects)によるKARM。音が創出されるプロセスをアコースティックでアンプリファイした感覚。クラに吹き込む息、運指の音、そういったものが管の共鳴と同次元で展開されている。ギターもまた、弦を鳴らすとはどういうことかを注視しているよう。対バンのデュオ(カル・ライアルさん、森重靖宗さん)は、より創出されたあとの音の振幅を提示するもので、また...KARM@東北沢OTOOTO

  • ヴィム・ヴェンダース『PERFECT DAYS』

    ヴィム・ヴェンダース『PERFECTDAYS』(2023年)。毎日上げ下ろしする布団のように自分の世界を整える人。そうか、平山はこれまでなんどもヴェンダース映画で接してきた人たちでもあったのか。『パリ、テキサス』のトラヴィス、『都会のアリス』のヴィンター。もちろんそれは自分自身でもあることに気付かされ、スクリーンの前で追い詰められる。平山が言うように、世界は無数に分断されている。眠りながら平山が視るヴィジョンは「界」のすがた。死ぬまでにいくつ視るんだろうな、まあ、覚悟を決めるしかない。ところで・カメラ屋の店主が柴田元幸さんだった。・最近中古カメラ屋でオリンパスミューの人気が高いとどこかで読んで不思議に思っていたのだが、平山のせいだった。・ヴェンダースの東京について小津安二郎や『東京画』のことを言及する人は...ヴィム・ヴェンダース『PERFECTDAYS』

  • イトクリトリオ@神保町試聴室

    神保町試聴室(2024/3/12)。イトクリトリオ:TomohideMidoriミドリトモヒデ(as)TaekoKurita栗田妙子(p)Itokenイトケン(ds)サックスというヘンな楽器から自然体で生み出されるヘンな生き物たちが、決してがっちりと手をつなぐでもなく、ふにゃふにゃふわふわとそのあたりに浮かび遊ぶ。ピアノ、ドラムスも自然体で遊ぶ。オーネット・コールマンの曲がこんなふうに別次元の集団で提示されるとはなんて愉快な。ミドリさんが松風鉱一さんのお弟子さんだという説は間違いだった。しかし、松風さん、宮野裕司さん、ミドリさんの3人が「弱気サックス三羽烏」と呼ばれたことがあったそうである。あまりにもオリジナルな世界がそこにある。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmari...イトクリトリオ@神保町試聴室

  • 大友良英@水道橋Ftarri

    水道橋のFtarri(2024/3/10)。YoshihideOtomo大友良英(turntable,g)大友良英さんの演奏をターンテーブル時代にはじめて観た自分にとってはやはり特別。かつてのコラージュ的なサウンド作りではない。紙を使った衝撃音は持続音にもなり、柔らかくも重くもある。『革命京劇』を想起させる瞬間もある。そしてセカンドセットは驚いたことにクリスチャン・マークレー『RecordWithoutACover』を2枚(オリジナル盤と再発盤)、左と右のターンテーブルで使うものだった。大友さんは「紙いいな」と口にして、マークレーの『Ghost(IDon'tLiveToday)』のジャケットさえも使った。●大友良英大友良英X田中鮎美"session"@公園通りクラシックス(2024年)TRYANGLE/大...大友良英@水道橋Ftarri

  • 義江彰夫『神仏習合』、村山修一『本地垂迹』

    義江彰夫『神仏習合』(1996年)を再読。出てすぐに読んだ記憶があるから数十年ぶりか。やはり物語のように読めてしまうのは、マルクス主義史観というのか進歩史観というのか、特定の階層が社会的・経済的な要請を受けて行動するという図式化があるからだろう。たとえば、地域の神々が仏になりたがったのは王権の納税システム機能のためであり、共同体の呪術的な神々では権力を成立させるために役不足であったから。支配の側が仏教を普遍的な力として使うならば、反権力もまた神仏習合を前提とせざるを得ない。巨大な存在から有象無象の存在までをカバーした密教が社会統合に使われ、怨霊信仰もそれなしには力を持たなかった。権力の側からすれば、密教を取り込む一方で、基層信仰たる神祇祭祀を仏教に比すべきものにするため清浄化しなければならなかった、とする...義江彰夫『神仏習合』、村山修一『本地垂迹』

  • クレイグ・ペデルセン+マーク・モルナー+坂田明@千駄木Bar Isshee

    千駄木のBarIsshee(2024/3/5)。CraigPedersen(tp)MarkMolner(cello)AkiraSakata坂田明(as,cl,vo)2018年10月以来だから5年半ぶりの来日となるクレイグ・ペデルセン。その間に子供が生まれ、モントリオールからパースへの引っ越しがあった。ちょっと懐かしのパース話。お子さんはギャラリーPICAが大好きだそうで、自分も2008年に観た3スクリーンの動画作品《OOTTHEROONGOO(YOURCOUNTRY)》(ジュリー・ドーリング)が忘れられない。そして俳優の林優枝さんもいらしていて、林さんと坂田さんが共演なさった映画『野ゆき山ゆき海べゆき』(大林宣彦)などのおもしろいお話。https://www.youtube.com/watch?v=ci2...クレイグ・ペデルセン+マーク・モルナー+坂田明@千駄木BarIsshee

  • I-I(内橋和久+山本達久+坂口光央)@代々木上原Hako Gallery

    代々木上原のHakoGallery(2024/3/1)。I-I:KazuhisaUchihashi内橋和久(daxophone,g)TatsuhisaYamamoto山本達久(ds)MitsuhisaSakaguchi坂口光央(syn)いや素晴らしかった。痙攣とずれとを孕みながら疾走して独特極まりないグルーヴを生み出すドラミング、人の声でも感情無しの機械の音でもあるシンセとダクソフォン。信頼と技能の即興演奏、みごとのひとこと。FujiX-E2,XF35mmF1.4●内橋和久内橋和久+謝明諺@千駄木BarIsshee(2023年)内橋和久+とうめいロボ@千駄木BarIsshee(2023年)天鼓+内橋和久「天ノ橋地獄巡」@秋葉原ClubGoodman(2023年)内橋和久+カール・ストーン@千駄木BarIs...I-I(内橋和久+山本達久+坂口光央)@代々木上原HakoGallery

  • 石当あゆみ+神田綾子+加藤一平@渋谷Bar Subterraneans

    渋谷のBarSubterraneans(2024/2/25)。AyumiIshito石当あゆみ(ts)AtakoKanda神田綾子(voice)IppeiKato加藤一平(g)各々の力能を相互に前提とした、即興という大きな船。天井の高い地下空間という場の力もあり、どこを向いても音が届き、聴く者も同じ船の中にいることを意識させられる。三者ともに淡々と個人作業をおこないつつ、その延長で他の音を感知してまたブーストしたり別の貌を身体の前に掲げたり。FujiX-E2,XF35mmF1.4●石当あゆみ石当あゆみバンド@なってるハウス(2024年)EntropicHop/日本ツアー・関東の陣(JazzTokyo)(2023年)ストロング・スイマーズ『BeneathMyFingernails/Swing+AMiss』(...石当あゆみ+神田綾子+加藤一平@渋谷BarSubterraneans

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