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  • ヨルダン・コストフ+Genesha@千駄木Bar Isshee

    千駄木のBarIsshee(2023/11/27)。YordanKostov(accordion,vo)Genesha(electronics,vo)ふたりともマケドニア出身。Geneshaさんの音はちょっと不思議なもので、ヴォイスも加えて雑踏のよう。背景にはバルカンからインド、東南アジアまでの音の記憶があるはずだ。その雑踏をヨルダンさんが歩き回り、立ち止まり、弾いて音風景を成している。定形が記憶だとして、そこから不定形との間を往還するありようが魅力的。FujiX-E2,MIR-20M20mmF3.5(M42),Pentax-A50mmF1.2(PK)(※お客さんとして来た写真家のGan極楽商会さんのレンズを借りた)ヨルダン・コストフ+Genesha@千駄木BarIsshee

  • Eri Liao 家族会議 presents 台湾原住民族タイヤル族・リムイ アキ著『懐郷』読書会+ミニライヴ@渋谷Li-Po

    渋谷のLi-Po(2023/11/26、マチネ)。台湾原住民・タイヤル族のリムイ・アキが書いた小説『懐郷』(台湾では先住民族のことを原住民と称する)。ここに登場する男たちは救いようがないほど乱暴で、酒に溺れ、妻を人間でないかのように扱う。男性としては我が身を責められているようでつらい―――そんな行動はしていないとしても。その「許してくれない」感覚こそが、これまでマイノリティ文学が女性目線で書かれてこなかったことの裏返し。在日コリアン文学にもそのようなところがある、梁石日とか、というコメントがあった(そういえば、李恢成だってそうだ)。以前、エリ・リャオさんがアントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァをタイヤル語で歌ったときには驚いた。それは外部での表現であり、「当事者」を代表しているわけでも背負っているわけ...EriLiao家族会議presents台湾原住民族タイヤル族・リムイアキ著『懐郷』読書会+ミニライヴ@渋谷Li-Po

  • 影山朋子@恵比寿KATA

    恵比寿のKATA(2023/11/24)。TomokoKageyama影山朋子(marimba,vo)kissthegambler(key,vo)KeiTainaka田井中圭(sitar,g)KazukiWatanabe渡邊一毅(cl)影山朋子さんのアルバム『Tampopo*2〇2●』のレコ発ライヴ。4年前(2019年)に台北に行ったとき、サックスの謝明諺(シェ・ミンイェン)さんに誘われてレコーディングに立ち会い、リーダーのギタリスト・陳穎達(チェン・インダー)さんを知ることとなった。かれがいまNYに住んでおり、やはりNYで活動するパートナーのヴァイブ奏者・蘇郁涵(スー・ユーハン)さんを紹介してもらい、新アルバムのレビューを書いた。するとそれが縁になってユーハンさんと仲が良いという影山さんと知り合うことが...影山朋子@恵比寿KATA

  • 甲斐正樹+遠藤ふみ+則武諒@神保町試聴室

    神保町試聴室(2023/11/23)。MasakiKai甲斐正樹(b)FumiEndo遠藤ふみ(p)RyoNoritake則武諒(ds)甲斐さんのサウンドは好きで、これ見よがしなアタックも雰囲気づくりもないのに、余計な力をぬきつつ全体性を作り出すような感覚。<無題>で最初は何の気もなさそうにコードをぽつんぽつんと弾き、そのうちにうたの世界があらわれた。則武さんのドラムスもまたアタックよりもアタッチ。「ジャズを愉しそうに弾く遠藤ふみさん」もおもしろいのだけれど、<WhereorWhen>の途中でジャズピアニストなら旋律を目立たせるであろうところ、静かに抑えて弾いていた。そのために旋律に耳が引き寄せられて、やはり独特なんだなと思った。FujiX-E2,MIR-20M20mmF3.5(M42),LeicaElm...甲斐正樹+遠藤ふみ+則武諒@神保町試聴室

  • 塙正貴+遠藤ふみ@成城学園前Cafe Beulmans

    成城学園前のCafeBeulmans(2023/11/23、マチネ)。MasakiHanawa塙正貴(as)FumiEndo遠藤ふみ(p)塙さんを前回観たときも、アルバム『Silence』からも、その場の空気に馴染むようなサウンドという印象を受けていて、今回、間近で観てそのおもしろさを実感した。つねにシャギーな音を出しており、管を共鳴させるとずいぶん柔軟に現れたりまた姿を消したりする。鳴らしきったときには金属的な感覚もあったりして、やはりおもしろい。今回はインプロが多く、遠藤さんは分散的に近づきながら次第にインプロ=曲に収斂させるようで、愉しい音遊び。FujiX-E2,MIR-20M20mmF3.5(M42),LeicaElmarit90mmF2.8(LeicaM)●塙正貴野津昌太郎+塙正貴+甲斐正樹@池...塙正貴+遠藤ふみ@成城学園前CafeBeulmans

  • 石川高+香村かをり@不動前Permian

    不動前のPermian(2023/11/22)。KoIshikawa石川高(笙)KaoriKomura香村かをり(Koreanpercussion)記憶にある香村さんの演奏よりも格段に素晴らしく、驚いてしまった。鐘の音は多層的で、楽器を変えるときにサウンドの断絶がない。ひとつひとつの音色やリズムの変化によりうねるグルーヴが創出されており、これは韓国音楽でいうところの「長短」でもあった。石川さんの和音は静かに平面的に広がってゆくようであり、時間軸も含めて三次元的。聴いていて陶然とさせられる。FujiX-E2,MIR-20M20mmF3.5(M42),LeicaElmarit90mmF2.8(LeicaM)●石川高高橋アキ+石川高@神保町試聴室(2023年)山㟁直人+石川高+アンドレ・ヴァン・レンズバーグ『翠...石川高+香村かをり@不動前Permian

  • ムジカについての雑談義 No. 9 ドン・チェリー、ソニー・ロリンズ、DG (齊藤聡から福地史人さんへ)

    齊藤聡vs福地史人「ムジカについての雑談義」 茶会記クリフサイド・綜合藝術茶房喫茶茶会記archive(modalbeats.com)ムジカについての雑談義No.9ドン・チェリー、ソニー・ロリンズ、DG(齊藤聡から福地史人さんへ)

  • 弾き語りの夜@Ftarri

    水道橋のFtarri(2023/11/20)。ShokoNumao沼尾翔子(go,vo)AoiTagami田上碧(g,vo)うたへのアプローチが異なるふたりのソロ対バンなんておもしろい。沼尾さんは声の発出過程に焦点を当て、その発出された声に責任を持ってリアルタイムでうたをたどってゆく感覚。田上さんはうた世界のスノードームを作っては提示する。うたの着地点も信じているような魅力がある。そして驚くほどの振れ幅。FujiX-E2,LeicaElmarit90mmF2.8(LeicaM)●沼尾翔子Uquwa@神保町試聴室(2023年)遠藤ふみ+沼尾翔子+荻野やすよし@柏Nardis(2023年)詩與歌的靈魂夜ASoulfulNightofPoetryandSongs(JazzTokyo)(2023年)ガラグア、沼尾...弾き語りの夜@Ftarri

  • 下町、鄙、水

    川田順造さんの『母の声、川の匂い』(筑摩書房、2006年)というエッセイ集。このアフリカ研究で有名な人類学者が東京の下町のことを書いているなんて驚きだった。小名木川についての話がおもしろい。もともと、西の隅田川から東の旧中川までを東西に結ぶ運河であり、行徳の塩などの物流のために徳川家康が開削させたのがはじまりだ。川田さんの記憶には、毎朝、伝馬船が行徳から「あねさんかぶりの女八百屋の一行」を乗せてきたり、自分自身も七輪を持って浦安に潮干狩に行ったりした風景がある。だから深川には行徳出身者が多く住んでいたらしい。もっとも便利なだけではなかった。たしか行徳の地域史には、上りは3時間、下りは6時間を要した時代もあったと書いてあった。山本周五郎が浦安橋のたもとに住んだのは1928-29年のこと、そんなもので都内に通...下町、鄙、水

  • 矢部優子+山㟁直人+広瀬淳二@アトリエ第Q藝術

    成城学園前のアトリエ第Q藝術(2023//11/18)。YukoYabe矢部優子(p,melodica)NaotoYamagishi山㟁直人(perc)JunjiHirose広瀬淳二(ts)『影向』という墨絵と写真の展示にあわせたライヴ。小山康博さんの墨絵は透明なアクリル板にレーザーで焼き付けられてもいて、角度によって鏡のようにも見えて、墨絵の領域を超えている。佐久間雪さんの写真はつや消しの印画紙にプリントされており、それだけでも眼が吸い込まれるようなのに、暗闇に置かれてさらに存在が奇妙なものになっている。音楽もまた闇の中でかれらの世界と交感しあうものだった。空間に広がり重なるありようから、特有の音を見出しそれが闇の中で浮かび上がってくるように変化していった。FujiX-E2,MCMIR-20M20mmF...矢部優子+山㟁直人+広瀬淳二@アトリエ第Q藝術

  • 酒井俊+馬場孝喜@浦安Bar Seagull

    浦安のBarSeagull(2023/11/17)。ShunSakai酒井俊(vo)TakayoshiBaba馬場孝喜(g)酒井俊さんが浦安に来るということ自体が意外で、そのブッキングをしたのがドラマーの岡山晃久さんで、前によく浦安で呑んでNY・Smallsの絵描きの話なんかで盛り上がった人。俊さんとは子どもの頃からの知り合いだそうで不思議な感覚。お店はやはり以前にときどき足を運んだロックバー・SpeakEasyのあとに作られたところだった。ギターとのデュオだとみんなで歌の世界を盛り上げるというよりもじっくり、しっとり。<BothSidesNow>も<ナーダム>も<回想>も<思ひで>も、それから<とんかつの唄>もよかった。●酒井俊酒井俊+田中信正+ファルコン+落合康介@本八幡cooljojo(2023年)...酒井俊+馬場孝喜@浦安BarSeagull

  • mn+マーティン・エスカランテ@高円寺Oriental Force

    高円寺のOrientalForce(2023/11/12)。mn:T.MikawaT.美川(electronics)JunNumata沼田順(g,electronics)MartínEscalante(as)ノイズの濁流に身を任せることの愉しさ。とはいえただの濁流ではなく、美川さんはきらめく音、沼田さんはギターの音、そしてマーティンは高音で、常に濁りの中に道を強引に開いており、こちらも覚醒させられる。マーティンにサックスについて訊いた。ネックを取り去ってマウスピースを直付しているようにみえるが、実は間にメタルのピースがある。この奏法はマーティン自身が2008年ころに考案して開始した。マウスの穴のさらに内部にネックを接続すると穴が狭くなってしまう。マウスピースとサックス本体を外側から接続するなら穴は狭くなら...mn+マーティン・エスカランテ@高円寺OrientalForce

  • 『個人的な大江健三郎』

    ETV特集の「個人的な大江健三郎」。心の危機に直面したときに読んだ大江健三郎というテーマ、共感するところが多かった。自分にとっては二十代のころに読んだ『「雨の木」を聴く女たち』と『人生の親戚』、それから何年か前にあらためて紐解いた『同時代ゲーム』。漫画のこうの史代さんが、『ヒロシマ・ノート』について語っている。当事者ではない者が苛烈な事象にいかに相対するのか、大きな示唆が得られた、と。それが大江にとって「広島的」すなわち「真に人間的」という表現に象徴されたのだ、と。いま大江健三郎の「同時代論集」が岩波書店から刊行されていて、まずは第4巻の『沖縄経験』を読んでいる。半分は『沖縄ノート』で読んだものだけれど、やはり発見が多い。「当事者性」ということでいえば、それは日本人たる自身に向けられたものであって、たとえ...『個人的な大江健三郎』

  • 遠藤ふみ+野津昌太郎+阿部真武@神保町試聴室

    神保町試聴室(2023/11/5)。FumiEndo遠藤ふみ(p)ShotaroNozu野津昌太郎(g)MasatakeAbe阿部真武(b)遠藤さんは「る゛る゛る゛」など野津さんのプレイを2回聴き惹かれていた。また阿部さんは「る゛る゛る゛」で栗田妙子さんの代わりにサックスの塙正貴さんが入ったときに観て大きなインパクトを覚えた(そのとき池袋のFlatFiveでは野津フィーバーが起きていた)。そんなわけで全員初の手合わせだというが、モンク曲でも、<It'sOnlyAPaperMoon>でも、各々のオリジナルでも、あまりにも自然で驚く。しかし野津さんはよくわからない和音やリズムを繰り出し、そのギャップを全員が淡々と愉しそうに受け止めていて、聴くほうは時間が止まったような不思議な感覚。遠藤さんの<雨音>であんな乾...遠藤ふみ+野津昌太郎+阿部真武@神保町試聴室

  • ジェームス・ブランドン・ルイス – レッド・リリー・クインテット『For Mahalia, With Love』(JazzTokyo)

    #2279『ジェームス・ブランドン・ルイス–レッド・リリー・クインテット/ForMahalia,WithLove』–JazzTokyo●ジェームス・ブランドン・ルイスジェームス・ブランドン・ルイス+チャド・テイラー『LiveinWillisau』(2019年)ジェームス・ブランドン・ルイス『AnUnRulyManifesto』(JazzTokyo)(2018年)ジェームス・ブランドン・ルイス+チャド・テイラー『RadiantImprints』(JazzTokyo)(-2018年)ジェームス・ブランドン・ルイス『NoFilter』(JazzTokyo)(-2017年)ジェームス・ブランドン・ルイス–レッド・リリー・クインテット『ForMahalia,WithLove』(JazzTokyo)

  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.13 すずえり(JazzTokyo)

    インプロヴァイザーの立脚地vol.13すずえり–JazzTokyoFujiX-E2,XF35mmF1.4●すずえりすずえり+中村としまる@水道橋Ftarri(2023年)「ジョン・ラッセルを追悼する」@下北沢アレイホール(2022年)秋山徹次+すずえり@水道橋Ftarri(2020年)エレクトロニクスとヴィオラ、ピアノの夕べ@Ftarri(2019年)すずえり@Ftarri(2019年)すずえり+大城真『Duo』(2018年)ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、すずえり、大上流一、石川高、山崎阿弥@Ftarri(2018年)角銅真実+横手ありさ、田中悠美子+清田裕美子、すずえり+大城真@Ftarri(2018年)フタリのさとがえり@Ftarri(2018年)ZhaoCong、すずえり、滝...インプロヴァイザーの立脚地vol.13すずえり(JazzTokyo)

  • クリフォード・アレン『Singularity Codex – Matthew Shipp on RogueArt』(JazzTokyo)

    #127クリフォード・アレン『SingularityCodex–MatthewShipponRogueArt』–JazzTokyo●クリフォード・アレン「JazzTokyo」のNY特集(2018/8/5)「JazzTokyo」のNY特集(2018/1/1)マタナ・ロバーツ「breathe...」@Roulette(2017年)「JazzTokyo」のNY特集(2017/4/1)「JazzTokyo」のNY特集(2016/9/1)クリフォード・アレン『SingularityCodex–MatthewShipponRogueArt』(JazzTokyo)

  • FESTIVAL de FRUE 2023@つま恋リゾート彩の郷

    掛川市のつま恋リゾート彩の郷(2023/11-3-4)。ここではじめて目にする人たちも多い。TheHallのラインナップ2023/11/3CHOCOPACOCHOCOQUINQUINFabianoDoNascimentoceroAngelBadDawidGEZANClownCoreAcidPauli×VikenArman2023/11/4小林うてな角銅真実TimBernardesSamWilkes(soloandwithstrings)中村佳穂HermetoPascoalEGrupoBlakeMillsエンジェル・バット・ダヴィドがまとってきた空気には気圧された。サム・ウィルクスのプロジェクトはすばらしく、ビバップからバッハまで。ストリングスにはチェロが多くて、それもおもしろかった。ファビアーノ・ド・ナシ...FESTIVALdeFRUE2023@つま恋リゾート彩の郷

  • ムジカについての雑談義 No. 5 新宿、富樫雅彦 (齊藤聡から福地史人さんへ)

    齊藤聡vs福地史人「ムジカについての雑談義」 茶会記クリフサイド・綜合藝術茶房喫茶茶会記archive(modalbeats.com)ムジカについての雑談義No.5新宿、富樫雅彦(齊藤聡から福地史人さんへ)

  • 高橋保行+潮田雄一+武田理沙@四谷三丁目CON TON TON VIVO

    四谷三丁目のCONTONTONVIVO(2023/10/31)。YasuyukiTakahashi高橋保行(tb,b)YuichiUshioda潮田雄一(g,ds)RisaTakeda武田理沙(key,synth,ds)武田さんが煌びやかにゴージャスに攻めてくるのはわかっていたが、シンバルで怒涛のように波を大きくしてゆく技には驚いた。潮田さんのブルースギターにもびっくり(戦前のブルースを愛聴していたそうである)。高橋さんのユーモラスなプレイがこの場を成立させていたようなもので、なにが起きても問題ない感。FujiX-E2,MIR-20MF3.5(M42),Jupiter-37A135mmF3.5(M42)●高橋保行大谷能生+高橋保行+阿部真武+林頼我@稲毛Candy(2023年)藤井郷子オーケストラ東京@公...高橋保行+潮田雄一+武田理沙@四谷三丁目CONTONTONVIVO

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