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  • GUZ サックスワークショップ@新宿ピットイン

    新宿ピットイン(2022/8/28)。KoichiMatsukaze松風鉱一(as,ts,fl)GenjiSawai沢井原兒(as,ss)KazutokiUmezu梅津和時(as,bcl)HiroshiMatsui松井洋(g)KurumiShimizu清水くるみ(p)KoichiYamazaki山崎弘一(b)TamayaHonda本田珠也(ds)70年代後半~80年代前半に活動していたサックス・ワークショップが数年前に再結成された(1982年の演奏が『SaxWorkshop』としてリリースされている)。メンバーはドラムスが宮坂高史から本田珠也に変更されたのみ。ライヴを観るのはこれがはじめてだ。<Alone'sBlues>(松風)でいきなりの清水くるみさんのドシャメシャ剛腕ピアノに仰天、<ImagesinA...GUZサックスワークショップ@新宿ピットイン

  • 『オフショア』第一号

    『オフショア』という「アジアを読む文芸誌」がとてもいい。djsniffさんのインタビューも興味深いし、なんといっても宮里千里さんのエッセイ「BALI~八重山~奄美アッチャーアッチャー」。沖縄や奄美の唄者たちがバリのガムランと共演したときのことを読むと、傑出した音楽家は全感覚を総動員して異文化との出会いを形にしていることが実感できる。かんたんに「コラボレーション」なんて言ってはいけないのだ。宮里さんは久高島の祭祀イザイホーや奄美のストリートシンガー里国隆さんの音を録音した人で、いまは那覇の栄町市場で小さな古書店をやっている。2回足を運んだが不在で、娘さんの綾羽さんとはいいお話ができた(調べていることがあると言うと、沖縄民謡の生き字引ビセカツさんにつないでくれた)。綾羽さんの著書『本日の栄町市場と、旅する小書...『オフショア』第一号

  • 李禹煥展@国立新美術館

    国立新美術館では待望の李禹煥回顧展も。なぜこんなに惹かれるのだろうと考えても明確な答えは出ない。強い意志で余白や空間を維持することが、沈黙や佇まいを関係性の一部とするアジア社会に共通するからかもしれない。あるいは、速度を作品に取り込まないからかもしれない。そしてこのふたつは同じことかもしれない。●李禹煥エヴァン・パーカー『ElectroacousticQuartet/ConcertinIwaki』『1968年激動の時代の芸術』@千葉市立美術館広島市現代美術館の「日本の70年代」展北海道版画協会「版・継承と刷新」、杉山留美子田村彰英、李禹煥、『哲学者クロサキの写真論』バウハウスからバスハウスへ李禹煥展@国立新美術館

  • ルートヴィヒ美術館展@国立新美術館

    国立新美術館でルートヴィヒ美術館展。ここのコレクションは好きで、1995年に東武美術館(もう無い)、2010年にそごう美術館でコレクション展を観て、3年前にはケルンの本館も訪れた。そんなわけでパウル・クレーやルーチョ・フォンタナの作品に再会して嬉しかったし、マックス・ベックマンの暗い湖の絵は「退廃芸術」認定されたという文脈よりもロマン主義的なものとして観るほうがおもしろいなと思ったし、もちろんヨーゼフ・ボイスにはいつも心動かされるし、行ってよかった。アウグスト・ザンダーによる人間のアーカイヴ写真はまったく古くなっていない(ベッヒャー派に影響を与えたということもよくわかる)。けれども不満はあった。マックス・エルンストのフロッタージュ作品は含まれておらず、ロシア・アヴァンギャルドもいまひとつ(マレーヴィチやロ...ルートヴィヒ美術館展@国立新美術館

  • 謝明諺へのインタビュー(Taiwan Beats)

    ウェブマガジン『TaiwanBeats』に、台湾のサックス奏者・謝明諺(シェ・ミンイェン)へのインタビュー記事を掲載しました。来し方行く末、日本文化から受けた影響(サザンオールスターズ!)、台湾で訪れるべきスポット。ご一読ください。>>サックス奏者謝明諺(シェ・ミンイェン)インタビュー-TaiwanBeats●謝明諺『爵士詩靈魂夜ASoulfulNightofJazzPoetry』(JazzTokyo)(2021年)陳穎達『離峰時刻OffPeakHours』(JazzTokyo)(2019年)謝明諺+レオナ+松本ちはや@Barsubterraneans(JazzTokyo)(2019年)豊住芳三郎+謝明諺@Candy(2019年)謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)謝明諺+高橋...謝明諺へのインタビュー(TaiwanBeats)

  • 神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ

    大泉学園のインエフ(2022/8/12)。ことし1月以来の再演。AyakoKanda神田綾子(vo)KaoriOsawa大澤香織(p)ToruNishijima西嶋徹(b)期待してはいたけれど、冒頭の大沢香織オリジナルでのピアノの踏み込みに嬉しい驚きを覚える。西嶋さんは淡々と受け止めている。ヘイデン曲のあとトリオとなり、<MyOneandOnlyLove>からのスタンダード世界。<HowDeepistheOcean>では神田さんのヴォイスに呼応してベースとピアノがそれぞれ機敏に、繊細に入る。ヴォイスひとりでの展開を経て即興へ、このあたりの強靭さはさすが。セカンドセットは再びピアノ・ベースデュオ、モンクの<BemshaSwing>から始まる。あくまでも大澤さんのペースであり、モンク曲に支配されていない。トリ...神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ

  • 忍澤勉『終わりなきタルコフスキー』、アンドレイ・タルコフスキー『映像のポエジア』

    忍澤勉『終わりなきタルコフスキー』(寿郎社、2022年)が驚くほど実証的でおもしろい。とくに『ソラリス』や『ノスタルジア』において、最後に主人公はどこに辿り着いたのだろうかということが、感覚的な衝撃とは対照的に不明確で気になっていた。つまりクリスは惑星ソラリスから地球に戻らずソラリスの一部とさえ化しているのだし、ゴルチャコフもロシアには戻らず死に向かう。この「故郷に戻らない」ということによって、胸が張り裂けそうなほどの哀切な感情を掻き立てられたのだった。さらに、未読のままだった『映像のポエジア』が文庫で再刊された(ちくま学芸文庫、原著1988年)。芸術家は自分自身の内的なイメージを提示すべきだということ、それもタルコフスキーの映画に対してあれはなんだったのだろうとずっと考えたあとであれば納得できる。また、...忍澤勉『終わりなきタルコフスキー』、アンドレイ・タルコフスキー『映像のポエジア』

  • 齊藤聡『齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体』

    2019年に亡くなった音楽家・齋藤徹さんの評伝『齋藤徹の芸術コントラバスが描く運動体』(カンパニー社)を上梓しました。表紙には小林裕児さんの「トラとすれちがう奇術師」、裏表紙にはザイ・クーニンさんの「Mistinthetruepath」。齊藤聡『齋藤徹の芸術コントラバスが描く運動体』‐カンパニー社(companysha.com)齊藤聡著「齋藤徹の芸術コントラバスが描く運動体」刊行–JazzTokyo齊藤聡/齋藤徹の芸術コントラバスが描く運動体(BOOK)-p.minor|CD・レコード・本のオンラインショップ(p-minor.com)齋藤徹の芸術コントラバスが描く運動体 齊藤聡 本 通販 Amazon書籍齊藤聡(著書)/齋藤徹の芸術コントラバスが描く運動体(catfish-records.jp)●齋藤徹森...齊藤聡『齋藤徹の芸術コントラバスが描く運動体』

  • 代島治彦『きみが死んだあとで』

    代島治彦さんの三里塚二部作に続く『きみが死んだあとで』(2021年)、見逃していたがアマプラにあった。1967年、佐藤首相の南ベトナム訪問を阻止しようとして学生たちが機動隊と衝突し、山﨑博昭という18歳の若者が殺された。言うまでもなく日本の対米従属、とくにベトナム戦争への介入に対する異議申し立てだった。数多くの証言者たちのひとりとして、死者と高校の同級生だった詩人の佐々木幹郎さんが登場する。理知的に話していたが、自分自身がヘルメットの上に置いた両手を機動隊の棒で殴られ潰されたときの体験を語る段になって、突然目がらんらんとして恍惚の表情、「山﨑、おまえもあのとき、死んでなるものかという気持ちだったはずだ」と生への欲望を漲らせる。驚愕した、なんという映像を撮ったのか。そして駿台予備校講師の山本義隆さん。かれは...代島治彦『きみが死んだあとで』

  • ワールド・ジャズ・ミュージアム21でのサックス奏者たちの写真展

    伊香保のワールド・ジャズ・ミュージアム21に足を運んだ。遠い遠いと思っていたけれど、バスタ新宿から高速バスに乗ったらぼんやりしているうちに着いてしまう。目当てはサックス奏者たちの写真展で、僕が高木元輝さんを2000年に撮った写真群も展示していただいている(不破大輔さん、大沼志朗さんとのトリオ)。あのときの記憶がフィルムを介して何度も浮上してきて、先日出た本でも写真展でも観ることができるのは不思議。高木さんの写真でいえば、ミルフォード・グレイヴス来日時の貴重な写真(桑原敏郎さん)、猛烈に吹いているのに静かな雰囲気を身にまとう写真(松本晃弘さん)。松本さん、郷里の隣町のご出身ではないですか。それから阿部薫さんを撮った南達雄さんの一連の作品がみごと。真っ暗でISO1600まで増感しても限界があり、阿部さんの動き...ワールド・ジャズ・ミュージアム21でのサックス奏者たちの写真展

  • カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)

    落合Soup(2022/7/17)。『JazzTokyo』に寄稿した。>>#1225カール・ストーン+吉田達也+神田綾子with小林径–JazzTokyoCarlStone(PC)TatsuyaYoshida吉田達也(ds)AyakoKanda神田綾子(voice)KeiKobayashi小林径(DJ)FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,XF35mmF1.4,XF60mmF2.4●カール・ストーンSignalsDown@落合soup(2019年)●吉田達也吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)吉田達也+照内央晴@公園通りクラシックス(...カール・ストーン+吉田達也+神田綾子with小林径@落合Soup(JazzTokyo)

  • ショーン・ロヴァート『Microcosms』(JazzTokyo)

    『JazzTokyo』に寄稿した。>>#2192『ショーン・ロヴァート/Microcosms』–JazzTokyoShawnLovato(b/composition)PattiKilroy(vln)MichaëlAttias(as)HannisBrown(g)SantiagoLeibson(p)VinnieSperrazza(ds)ColinHinton(perc)●ショーン・ロヴァート蓮見令麻+ショーン・ロヴァート+コリン・ヒントン『LiveatScholesStreetStudio』(JazzTokyo)(2021年)ショーン・ロヴァート『Microcosms』(JazzTokyo)

  • カール・ベルガー+マックス・ジョンソン+ビリー・ミンツ『Sketches』(JazzTokyo)

    『JazzTokyo』に寄稿した。>>#2193『カール・ベルガー+マックス・ジョンソン+ビリー・ミンツ/Sketches』–JazzTokyoKarlBerger(p,vib)MaxJohnson(b)BillyMintz(ds)●カール・ベルガーイーヴォ・ペレルマン+カール・ベルガー『Reverie』(2014年)カール・ベルガー+デイヴ・ホランド+エド・ブラックウェル『CrystalFire』(1991年)映像『WoodstockJazzFestival'81』(1981年)『MarzetteWatts』(1966年)スティーヴ・レイシー『freeforaminute(1965-1972)』(1965-72年)●マックス・ジョンソンサイモン・ナバトフ+マックス・ジョンソン+マイケル・サリン『Free...カール・ベルガー+マックス・ジョンソン+ビリー・ミンツ『Sketches』(JazzTokyo)

  • 古池寿浩+矢部優子+増渕顕史@水道橋Ftarri

    水道橋のFtarri(2022/7/31)。ToshihiroKoike古池寿浩(tb)YukoYabe矢部優子(p)TakashiMasubuchi増渕顕史(g)敢えてチャネルを切り替えることによって世界に入ることの多い矢部さんだが、この日は、なにか他者の力に身を委ねることで演奏を開始した。手の甲や腕を慣性にまかせて鍵盤から音を出し、やがて、世界の中で目を覚ます。つねに雲のようなありようのトロンボーンは、あるときは底流、あるときは場を上から覆い、柔らかくサウンドを制御しているのが愉快。セカンドセットでは矢部さんはピアノと床を足で擦り、ドアのようにノックし、最初からその世界の小人としてふるまった。増渕さんは場に星と菱を撒いている。だが超然とした人ではなく、ときに古池さんの音でふにゃりと撒き方を変えたりして...古池寿浩+矢部優子+増渕顕史@水道橋Ftarri

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