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  • 神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares

    下北沢のNoRoomforSquares(2021年)。AyakoKanda神田綾子(voice,vo)TakayukiKato加藤崇之(g)長く続けているにも関わらず、ふたりの表現はその日の状態や関係のありようによってずいぶんと異なるようである。このデュオを観るのは2回目だが、そのことは実感できる。この日は模索よりも腹をくくってパフォーマンスに突入したように思えた(特に加藤さんのほうに関して)。ファーストセットでは静かに声を発する神田さんに加藤さんが伴奏のように追随しはじめ、その強度が右肩上がりに増していった。ここに迷いがまるで感じられなかった。神田さんの語りは複数ではなくあくまで一人称であり、それもテーブルに広げる模索の少なさに関係するのかもしれなかった。終盤には勢いに乗る加藤さんのプレイに、一転して神田さ...神田綾子+加藤崇之@下北沢NoRoomforSquares

  • Rooftop Camels 屋上駱駝@なってるハウス

    なってるハウス(2021/8/25)。RooftopCamels屋上駱駝:NonokoYoshida吉田野乃子(as,ss)TomoakiMotoyama本山禎朗(p)「SecondLineSong」では気持ちいいユニゾンがあって、近づいたり離れたり。「C.A.A」の導入は「ANightInTunisia」を思わせるもので、ピアノに勢いがある。アルトを受けてさらに加速。トリオ深海ノ窓でも演奏している「空ヲ知ル」での抒情メロディとピキピキと唸る走りとの共存、これが吉田野乃子。そのアルトはどこまでいくか、エスカレートしてまるで電子音のように化ける。「WaltzForPolly」では今回のツアーではじめて東京で使うという台湾製のソプラノ(ネッド・ローゼンバーグ、ジョン・ゾーンの両師匠が安いのに良いと評価し、エヴァン・...RooftopCamels屋上駱駝@なってるハウス

  • 丸谷才一『裏声で歌へ君が代』

    丸谷才一『裏声で歌へ君が代』(新潮社、1982年)。去年亡くなった編集者さんの書棚にあって再読。台湾独立運動に関わってしまう「非政治的人間」をめぐる物語であり、いややっぱりおもしろい。「非政治的人間」とは、たぶん「政治のことに無自覚な市民」として批判的に使われているわけではない。そうではなく、現実の国家や架空の国家のことを考え、心の中に観念ばかりを抱え、国家とか戦争とか疑獄とかいったような大きな見出しがことばの一部を占めてしまう「政治的人間」とは異なる者のことだろう。「公」を「私」に近づけ、それを拡大していく想像力をナショナリズムの原点に置くことができると言ったのはガヤトリ・スピヴァクだった(『ナショナリズムと想像力』)。丸谷才一『裏声で歌へ君が代』

  • 沖至『Live at Jazz Spot Combo 1975』

    沖至さんの発掘盤『LiveatJazzSpotCombo1975』にライナーノートを書きました。リトアニアのNoBusinessからリリース。まったく色褪せないサウンドです。ジャケット写真は山猫軒の南達雄さん、プロデュースはちゃぷちゃぷレコードのTakeoSuetomiさん。ItaruOki沖至(tp,fl)YoshiakiFujikawa藤川義明(as,fl)KeikiMidorikawa翠川敬基(b)HozumiTanaka田中保積(ds)●沖至詩×音楽(JAZZARTせんがわ2018)(JazzTokyo)(2018年)沖至『夜の眼』(2015年)沖至+井野信義+崔善培『KAMIFUSEN』(1996年)沖至『LiveatJazzSpotCombo1975』

  • 中島吏英+川口貴大@Ftarri

    水道橋のFtarri(2021/8/9)。RieNakajima中島吏英(miscellaneous)TakahiroKawaguchi川口貴大(miscellaneous)多くの床に並べられた小物が手作業で移動させられ、音を立てられ、モーターで動かされる。はじまりも終わりもない雰囲気でぼんやりと見物していると、それぞれが意思を持った生き物のように見えてくるから不思議なものだ。●川口貴大網守将平+岡田拓郎、角銅真実+滝沢朋恵、大城真+川口貴大@Ftarri(2017年)中島吏英+川口貴大@Ftarri

  • 落合康介@東北沢OTOOTO

    東北沢のOTOOTO(2021/8/7)。KosukeOchiai落合康介(b)はじめの弓弾きの音にちょっと驚いた。実にさまざまな音が含まれていて、ノイズと倍音との過剰な共存が馬頭琴を思わせる。落合さんは一昨年モンゴルに馬頭琴を学びに行く予定で、それはコロナ禍で中止になったわけだけれど、その指向性がこのように発展もしているのだろうか。なおこの弓は中谷達也さんがシンバルを擦るときなどを想定して作ったもののようで、強度のあるナイロン製だった。指弾きになってからはドライヴ感があって、弓に戻したときの繊細なタッチはまた違ったものがあった。セカンドセットはコントラバスを横たえて静かな領域から音を出した。立ててからは、オーネット・コールマンの「LonelyWoman」やスタンダードの「ButNotForMe」を演ったりして...落合康介@東北沢OTOOTO

  • Concert for Taka~橋本孝之君に贈る演奏会@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2021/8/1)。sara(.es)灰野敬二美川俊治大國正人(kito-mizukumirouber)内田静男川島誠橘田新太郎+谷川寛(TheSoundWarehouse)FujiX-E2、XF60mmF2.4、XF35mmF1.4●saraPsychedelicSpeedFreaks/生悦住英夫氏追悼ライヴ@スーパーデラックス(2017年)グンジョーガクレヨン、INCAPACITANTS、.es@スーパーデラックス(2016年).es『曖昧の海』(2015年)橋本孝之『Colourful』、.es『SensesComplex』、sara+『Tinctura』(2013-15年)●灰野敬二MoE+メテ・ラスムセン+灰野敬二+藤掛正隆@荻窪ClubDoctor(2019年)Psych...ConcertforTaka~橋本孝之君に贈る演奏会@公園通りクラシックス

  • ストロング・スイマーズ『Beneath My Fingernails / Swing + A Miss』(JazzTokyo)

    >>#2107『ストロング・スイマーズ/BeneathMyFingernails/Swing+AMiss』StrongSwimmers:AyumiIshito石当あゆみ(saxophone)FedericoBalducci(guitar)TreyCregan(electronics)ストロング・スイマーズ『BeneathMyFingernails/Swing+AMiss』(JazzTokyo)

  • 豊住芳三郎インタビュー(続編)(JazzTokyo)

    >>Interview#225豊住芳三郎(続編)Photobym.yoshihisaSabuToyozumi豊住芳三郎(ds,二胡)HisaharuTeruuchi照内央晴(p)TsuburaYoshida吉田つぶら(tap)●豊住芳三郎豊住芳三郎+照内央晴+吉田つぶら@山猫軒(2021年)豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)纐纈雅代+佐藤允彦+豊住芳三郎@新宿ピットイン(2020年)豊住芳三郎+照内央晴@山猫軒(2020年)豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)豊住芳三郎+コク・シーワイ+照内央晴@横濱エアジン(2019年)豊住芳三郎インタビュー(JazzTokyo)(2019年)豊住芳三郎+庄子勝治+照内央晴@山猫軒(2019年)豊住芳三郎+老丹+照内央晴@アケ...豊住芳三郎インタビュー(続編)(JazzTokyo)

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