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  • マット・モッテル、ケヴィン・シェイ&ザ・クリーン・アソシエイツ『Antiseptic Release』(The New York City Jazz Record)

    『TheNewYorkCityJazzRecord』2021/8に、マット・モッテル、ケヴィン・シェイ&ザ・クリーン・アソシエイツによるアルバム『AntisepticRelease』のレビューを寄稿しました(18頁)。神田綾子、マーティン・エスカランテ、長野サナ、フリッツ・ウェルチが1曲ずつ参加。http://www.nycjazzrecord.com/issues/tnycjr202108.pdfhttp://www.nycjazzrecord.com/●タリバム!タリバム!@ケルンのGloria前とStadtgarten前(2019年)タリバム!+今西紅雪@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)タリバム!featuring川島誠&KみかるMICO『LiveinJapan/CellPhon...マット・モッテル、ケヴィン・シェイ&ザ・クリーン・アソシエイツ『AntisepticRelease』(TheNewYorkCityJazzRecord)

  • 大木茂『ぶらりユーラシア』

    写真家の大木茂さんによる旅行記『ぶらりユーラシア』(現代書館、2021年)。500頁を超える分厚い本だが、おもしろくてどんどん読んでしまう。中国から中央アジア、中東を抜けてヨーロッパへ。自分もかなり外国に行ったほうだが縁がなかった場所が多い。それにしても驚くのは、現地で宿を取っていることだ。たしかにかつては宿を予約するのを恥くらいに思っていて、到着してから不安爆発するのが実に楽しかった。しかし仕事で頻繁にあちこちに行くようになると、宿も予算も確実でないことはありえない。そのうちに効率主義者とならざるを得なくなった。行先が都会であろうと僻地であろうと関係がない。そして私的な旅でも効率主義者となっていた。大木さんを見習わなければ。ひとつだけ勝ったのは、いちばん安かった宿は大木さんが泊まったトルクメニスタンの220円...大木茂『ぶらりユーラシア』

  • エヴァン・パーカー『Electroacoustic Quartet / Concert in Iwaki』

    エヴァン・パーカー『ElectroacousticQuartet/ConcertinIwaki』(UchimizuRecords、2000年録音)を聴く。EvanParker(ss)PaulLytton(perc,liveelectronics)JoelRyan(computermusicinstruments)LawrenceCasserley(signalprocessinginstrument)このいわき市における録音が2000年10月5日。わたしは前々日の3日に新宿ピットインで同メンバーでのライヴを観ているが、エヴァン・パーカーの音以外はよくわからず覚えていない。エレクトロアコースティック・アンサンブルによる『TowardtheMargins』がECMからリリースされたのが1997年のことであり、別メン...エヴァン・パーカー『ElectroacousticQuartet/ConcertinIwaki』

  • 間(ま)と楔(くさび)と浮遊する次元@新宿ピットイン

    新宿ピットイン(2021/7/27)。KoIshikawa石川高(笙)YoshihideOtomo大友良英(g)MasaakiKikuchi菊地雅晃(b,electronics)AkiraSotoyama外山明(ds)期待を上回るすばらしい演奏。ファーストセットでは、石川・大友・菊地の三者がそれぞれ複雑なグラデーションを持つ層を重ねてゆき、それらの層の間で静かに火花を散らすようなドラムス。複層的で刺激を含み持つサウンドは総体的にせり上がり、空高く飛行を行うようだった。セカンドセットは菊地さんによる「春」という曲に続き、ふたたび即興となった。菊地さんが各人に耳打ちして、音の主体が外山→大友→菊地・石川、と移行する。先のセットとは対照的に各々の音に焦点が当てられるおもしろさがある。菊地さんのコントラバスはエレクトロ...間(ま)と楔(くさび)と浮遊する次元@新宿ピットイン

  • 大井浩一『大岡信』

    大井浩一『大岡信』(岩波新書、2021年)。90年代の終わりころに、大岡信さんの講演を聴いたことがある。地唄舞の動きがタテの跳躍ではなくヨコの旋回を特徴としていることを、自ら動いてみせて示しつつ、その感情表現について説いたものだった。『折々のうた』のひとくらいにしか認識していなかったこともあり、なんて幅広く愉しそうに文化をみているのかと驚いた。この評伝からも、氏が詩だけでなく音楽や演劇や現代アートなど、じつに幅広い批評を展開してきたことがよくわかる。そのスタンスは全否定ではなく全肯定、観念よりも情緒や人間のつながり、流行や先端よりも生活、独善ではなく開かれたもの、他人を自己表現の手段とするのではなく社交。もちろんそれは同時代の現代詩や現代思想への批判でもあった。連歌の試みもそのように柔らかく開かれた思想のもとに...大井浩一『大岡信』

  • 青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63

    関内の上町63(2021/7/22)。TaiseiAoki青木タイセイ(tb,b,pianica)FumiEndo遠藤ふみ(p)RyoNoritake則武諒(ds)3人ともゴリゴリ攻めるというより柔軟にサウンドを作ってゆく印象がある。冒頭は遠藤さんのオリジナル(タイトル未定)。カーラ・ブレイを思わせる曲想であり、耳がそうなるとスペースを取って入るベースもまたスティーヴ・スワロウを想起させる。だがもちろんオリジナルであって、遠藤さんが和音とともに静かな中から真ん中ににじり寄ってくるおもしろさがある。そのまま「WaltzNew」(ジム・ホール)に移り、ベースの音に乗せるというより別文脈で進むピアノ、はじけるようなドラムス。モンクの「UglyBeauty」は遠藤さんの右手がはねる気持ちよい導入、そして変わった曲のトロ...青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63

  • ボイス+パレルモ@埼玉県立近代美術館

    なにしろボイスのことが好きなので、ドイツやアメリカの美術館で機会があればかれの作品を探した。そんなわけで、弟子筋にあたるパレルモの作品と合わせての今回の展示は見逃すわけにはいかない。片道1時間半、埼玉県立近代美術館まで出かけてきた。むかしは気難しく精神が服を着ているような人を想像していた。『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』というドキュを観たらそれが思い込みにすぎないとわかった。むしろ剽軽でさえあり、言動には矛盾があって脊髄反射的でもあり、それが動きをもつボイスの思想をあらわしてもいるのだと思った。今回もドローイングが展示されているが、静的な構造や硬さや一貫性を拒絶するかのようなそれらはやはり刺激的。冊子に文章を寄せている振付家の皆藤千香子さんもドローイングがいちばん好きだと話していた。一昨年、千香子さんに勧められて...ボイス+パレルモ@埼玉県立近代美術館

  • ミチャカチャ@カフェ・クレール

    西新井から歩いて10分ほどのカフェ・クレール(2021/7/11)。MichiyoMatsushita松下美千代(p)KaoriNakajima中島香里(vib)おふたりともプレイを観るのははじめてだ。某さんが松下パイセンのピアノを激推ししていて気になっていた。選曲はジャズスタンダード(Here'sThatRainyDay、TheWayYouLookTonight)とオリジナル。中島さんのヴァイブはときに獣のように力強く攻め、メタリックな硬さを活かした感覚。そして松下さんの指には柔軟でも強靭でもある板バネが入っているようで、ノリも含めて、ちょっと魅せられてしまった。とくに「TheWayYouLookTonight」ではヴァイブの明に対し、ピアノはしなやかに強弱を聴かせる。このあたりでヴァイブとピアノのコンビネー...ミチャカチャ@カフェ・クレール

  • 吉田哲治+永武幹子@なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2021/7/11)。TetsujiYoshida吉田哲治(tp)MikikoNagatake永武幹子(p)初手合わせから共演を積み重ねてもう1年。もはや意外ではなくなっている。冒頭の「旅芸人」では来る日も来る日も旅の生活のような雰囲気からはじまり、ミュートを外したらなにやら目覚めて活動。曲はどれも淡々とドラマチックで、静と動の組み合わせによる構成も妙でおもしろい。ふたりのユニゾンもいいし、解き放たれて勢いよくソロを構築するピアノもやはりいい。セカンドセット冒頭はなんと「死の淵組曲」(吉田さんは少し前にくも膜下出血で倒れたが無事復帰した)。危機感や不安感、生命の抵抗、一進一退、大きな波、そしてゆったりとした暖かさが表現されているようだ。「Parade」ははっちゃける感覚。永武さんは暴れるし...吉田哲治+永武幹子@なってるハウス

  • 柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2021/7/9)。演者3人と日本天狗党のおふたりHomeiyanagawa柳川芳命(as)HisaharuTeruuchi照内央晴(p)AyakoKanda神田綾子(voice)今年の3月に初共演した柳川芳命さんと神田綾子さん、そしてそれぞれとの共演歴のある照内央晴さんのトリオによる即興。さほど回数は多くないのかもしれないけれど、目新しいサプライズは期待しない。持ち味の発揮とテンションの維持は担保されている。ファーストセットでは、水面下に潜むアルトをソナーで探し当てたピアノが振動を与えるはじまり。これを視ていたヴォイスがずいと加わってくる。音を出すたびに事件を起こすアルトとヴォイス、和音でにじり進むピアノの三者が音のプラトーを作り出し、全員でそれを上にぐいぐいと持ち上げていく。強い塊の隙...柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス

  • アイヌの装いとハレの日の着物@松濤美術館

    松濤美術館の「アイヌの装いとハレの日の着物」展では眼が悦んだ。アットゥシは樹皮衣であり織り目が粗い。ここに外来の木綿衣が入ってくると、見るだけで、木綿の布に包まれて柔らかい肌触りを感じるように思えたのが新鮮だった。つまり布とは生活の中の手仕事でもあり、それに接する身体感覚とのコラボレーションでもある。そしてアットゥシがなにも劣っているわけではなく、木綿のパッチワークとの組み合わせで敢えて粗く織られてもいるというのだった。こうなると異なる布によるコラボレーションか。反芻していて沖縄の芭蕉布を思い出した。アットゥシの樹皮と違い、芭蕉布は多年草のバショウから作られているけれど、固い原皮を剥いで重労働により布にしていくことは共通している。澤地久枝『琉球布紀行』はとても良い本で、大宜味村喜如嘉の平良敏子さんの丁寧な仕事の...アイヌの装いとハレの日の着物@松濤美術館

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