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  • かみむら泰一+塙正貴+甲斐正樹+大村亘@荻窪ベルベットサン

    荻窪のベルベットサン(2024/6/17)。TaiichiKamimuraかみむら泰一(ts,ss)MasakiHanawa塙正貴(as)MasakiKai甲斐正樹(b)KoOmura大村亘(ds)オーネット・コールマンの曲を演るプロジェクト。甲斐さんの速弾きも抜きも気持ちがいい。かみむらさんの演奏を観るのは久しぶりだが、樹木のようなすばらしい音。3年ぶりに京都から戻ってきたとのことでまた観る機会が増えそうだ。塙さんの音色もまた内部からのオーガニックなものに思えた。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●かみむら泰一齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2022年)長沢哲+矢萩竜太郎+木村由+かみむら泰一+いずるばワークショップ@いずるば(2022年)か...かみむら泰一+塙正貴+甲斐正樹+大村亘@荻窪ベルベットサン

  • 藤井郷子+井野信義@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2024/6/16、マチネ)。SatokoFujii藤井郷子(p)NobuyoshiIno井野信義(b)はじまりの繊細な弦と弦との重なりにふるえる。藤井さんは糸を使ったプリペアド、そして継続して微細に内部を鳴らし続ける。それにより聴く者の鼓膜近くでの反響のように思えてくる。井野さんの音は相変わらずセクシー。ふたりが力を入れたときの推進力には驚くべきものがある。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●藤井郷子TrioSan『Hibiki』(JazzTokyo)(2024年)神田綾子+田村夏樹+藤井郷子+アンドリュー・ドルーリー@公園通りクラシックス(2023年)藤井郷子ストリングスプロジェクト-GEN2023@公園通り...藤井郷子+井野信義@公園通りクラシックス

  • トリオ・タペストリー@ブルーノート東京

    ブルーノート東京(2024/6/13)。JoeLovano(ts)MarilynCrispell(p)CarmenCastaldi(ds)ジョー・ロヴァーノは自分の芸風を知り尽くした歌手のようで、ウェイン・ショーターの<LadyDay>(『TheSoothsayer』所収)であろうと、スタンダード曲<IfIShouldLoseYou>であろうと、またそこから続くオーネット・コールマンの<LonelyWoman>であろうと、自分のうたにしてしまう。もちろんそれもみごとなのだけれど、この日の目当てはマリリン・クリスペル。NYのStoneで魅せられてから9年ぶりだ。目立つロヴァーノの音を敢えて脇に置くようにしてクリスペルを聴くと、硬質でありながら有機的に包まれた一連の流れが主役になってくる。●マリリン・クリスペ...トリオ・タペストリー@ブルーノート東京

  • 音の旅行社@中野Sweet Rain

    中野のSweetRain(2024/6/8)。shezoo(p)TaikoMatsumoto松本泰子(vo)中田喜直さんと齋藤徹さんの曲を半分ずつ。中田さんの曲が旋律として物語を持ち詩が「乗る」のに対し、テツさんの曲は異形というのか、ごつごつしている。ピアノであるだけにその特徴を際立たせているようで、おもしろく感じた。そして、市川洋子さん、寳玉義彦さん、三角みづ紀さん、渡辺洋さん、乾千惠さん、それぞれのことばが異なる貌を持っていて、そのことにもあらためて驚かされた。隣で聴いた市川洋子さんは、「テツさんの周りにいた人たちはみんな肯定の力を持っていたんだな」と口にした。FujiX-E2,XF35mmF1.4●松本泰子風連@音や金時(2023年)齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2022年)ウタウタ@西荻窪・音や金時...音の旅行社@中野SweetRain

  • 遠藤ふみ@神田錦町POLARIS

    神田錦町のPOLARIS(2024/6/9)。FumiEndo遠藤ふみ(p)2時間弱、中断なしのピアノソロ。外光が注ぎ込む空間の真ん中にアップライトが置かれ、ピアニストの足元には壁から外した時計。静寂の中で音を発することで静寂そのものやピアノを弾くというプロセスを意識の中心にもってくるのがこれまでのアプローチであったとして、今回のアプローチはちがうようでいて同じ思想に基づくものであるように思えた。彼女は、ほぼダンパーペダルを踏みっぱなしで耳を鍵盤に近づけ、響きの起点との対話を行う。たとえば一本の指での打鍵の繰り返し、その響きを他の指に譲る。左手の指での打鍵を右手の指に譲る。譲り方は一様ではないし、そのちがいによって和音のつらなりも響きもちがう。旋律とはピアノ自体とは別のところから持ち込まれる文脈であり、対...遠藤ふみ@神田錦町POLARIS

  • ソフィー・アニェル+フィル・ミントン+ウテ・カンギーサー@ロンドンCafe OTO

    ロンドンのCafeOTO(2024/6/4)。SophieAgnel(p)PhilMinton(voice)UteKanggiesser(cello)ソフィー・アニェル還暦記念3デイズの初日、ゲストは愛しのフィル・ミントンとはじめて名前を見るウテ・カンギーサー。ミントンのプレイを観るのは14年ぶり、それも同じCafeOTOだった。他にだれがいたとミントンさんに尋ねられ、ロル・コクスヒルの名前を出した。かれはその2年後に亡くなった。どうしてもフィル・ミントンが中心のようになってしまうけれど、やはり奥深いつや消しの声は特別なものだ。なにに例えるべきか、紙か、布か、蛙か、オーガニックなもの。そして喉を完全に開いたままで発する口笛のごとき音も健在。1998年にはじめて目の当たりにしたときにはひどく驚いたものだが今...ソフィー・アニェル+フィル・ミントン+ウテ・カンギーサー@ロンドンCafeOTO

  • バーナード・パーディ@ビルボードライブ東京

    六本木ミッドタウンのビルボードライブ東京(2024/6/2)。BernardPurdie(Bernard'Pretty'Purdie)(ds)RobPaparozzi(vo)MihoNobuzane(p)GeorgeNaha(g)DanBoone(b)2002年にロンドンのJazzCafeで観て以来だから22年ぶりである。そのときのグラント・グリーンJr.、リューベン・ウィルソンとのトリオも最高だったが、今日もベタでまた最高。終盤のドラムソロではダチーチーチー、シュボーボーボーと決め技を惜しげもなく披露した。こうでなくっちゃ。●バーナード・パーディアレサ・フランクリンの映像『AmazingGrace』(1972年/2018年)バーナード・パーディ『CoolDown』(-2017年)リューベン・ウィルソンに...バーナード・パーディ@ビルボードライブ東京

  • 神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five

    池袋のFlatFive(2024/5/31)。AyakoKanda神田綾子(vo)HidekiTsuchiya土屋秀樹(g)あっと目を引くヘッドレス。その効果もあるのかどうか、土屋さんの音がずいぶん自然体で飛翔する。ときにアンビエントに歪んだ響きを利かせ、ときにエクスペリメンタルに遊び、しかし奇妙にハイテンション。そうやって個の進め方でうたうわけだけれど、自然体で個であるのは神田さんもまたおなじ。うたはポップ、声の力にはなにか大きなポテンシャル。そしてヴォーカルとギターとの対話に驚かされた。個が阿ることなく個であり続け、その一方で横にいる人の音を笑って受けとめる。あるナンバーではギターによるまったく別のコードと旋律からヴォーカルが自然に入り、誰もがそのナンバーを再発見した。ざわざわしていた大勢の観客も息を...神田綾子+土屋秀樹@池袋FlatFive

  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.20 蒼波花音(JazzzTokyo)

    インプロヴァイザーの立脚地vol.20蒼波花音–JazzTokyo●蒼波花音幽けき刻with中山晃子@公園通りクラシックス(2024年)蒼波花音+遠藤ふみ+西嶋徹+沼尾翔子@公園通りクラシックス(2024年)蒼波花音+遠藤ふみ+ショーン・コラム@水道橋Ftarri(2023年)遠藤ふみ+蒼波花音+甲斐正樹@中野SweetRain(2023年)幽けき刻@公園通りクラシックス(2023年)徳永将豪+蒼波花音+ショーン・コラム@水道橋Ftarri(2023年)幽けき刻@成城学園前CafeBeulmans(2022年)幽けき刻@公園通りクラシックス(2022年)インプロヴァイザーの立脚地vol.20蒼波花音(JazzzTokyo)

  • エリ・ウォレス+レスター・セント・ルイス+ニック・ノイブルク『Live at Scholes Street Studio』(JazzTokyo)

    #2323『エリ・ウォレス+レスター・セント・ルイス+ニック・ノイブルク/LiveatScholesStreetStudio』–JazzTokyo●レスター・セント・ルイスドレ・ホチェヴァー『TranscendentalWithintheSphereofIndivisibleRemainder』(JazzTokyo)(2016年)「ニューヨーク、冬の終わりのライヴ日記」(2015年)クリス・ピッツィオコス@ShapeshifterLab、DonPedro(2015年)ドレ・ホチェヴァー『CollectiveEffervescence』(2014年)エリ・ウォレス+レスター・セント・ルイス+ニック・ノイブルク『LiveatScholesStreetStudio』(JazzTokyo)

  • うむうむ。インタビュー(Jaz.in)

    『Jaz.in』Vol.008にうむうむ。のインタビュー記事を寄稿。Jaz.in(ジャズイン)Vol.008 Jaz.in編集部 本 通販 Amazon●定岡弘将野津昌太郎+北川秀生+定岡弘将@池袋FlatFive(2024年)野津昌太郎+北川秀生+定岡弘将@池袋FlatFive(2023年)うむうむ。インタビュー(Jaz.in)

  • Khamai Leonインタビュー(ミュージック・マガジン)

    『ミュージック・マガジン』2024年6月号にKhamaiLeonのインタビュー記事を寄稿。ミュージック・マガジン2024年6月号 ミュージック・マガジン 本 通販 AmazonKhamaiLeonインタビュー(ミュージック・マガジン)

  • 小山利枝子展「another story」@南青山・始弘画廊

    小山利枝子展「anotherstory」最終日。ようやく小山さんの作品を直に観ることができた。タブローのあちこちから生命が吹き出しているようで眼が悦ぶのがわかる。小山さんの絵は齋藤徹さんの『stoneout』のジャケットにも使われており、あらためて聴くと音のイメージもまたふくらむよう。1996年の齋藤徹さんとジョエル・レアンドル(JoëlleLéandre)さんの横濱ジャズプロムナードでの共演は小山さんの大きな絵の前でなされたのだそうで、それもまた体感したかったと思う。ジョエルさんはもうすぐ来日する。小山利枝子展「anotherstory」@南青山・始弘画廊

  • 今津雅仁六重奏団~テナーサックスバトル~@横濱エアジン

    横濱エアジン(2024/5/23)。MasatoImazu今津雅仁(ts)SatoKojun佐藤公淳(ts)ToruAmbo安保徹(ts)HideakiYoshioka吉岡秀晃(p)YutakaYokoyama横山裕(b)JunSAITO(ds)90年代の初頭にジャズを聴いていた者にとっては今津雅仁さんの名前は特別なもので、いつかプレイを観たいと思っていた。この日はFuzzMotionに佐藤公淳・安保徹のテナーふたりが加わった大テナーバトル。佐藤さんはアウトフレーズを出しつつ熱気で攻める。安保さんは塩っ辛い音色で気持ちよくレイドバックもしながら聴かせる、王道的なテナー。今津さんは美しくもありエッジが丸くもある独特な音色で、メンバーの繰り出すフレーズを笑って愉しみながら別のフレーズを放つ。そして久しぶりに聴...今津雅仁六重奏団~テナーサックスバトル~@横濱エアジン

  • 白石民夫@新宿西口カリヨン橋 その8

    新宿西口カリヨン橋(2024/5/22)。TamioShiraishi白石民夫(as)RyoGoitsuka後飯塚僚(vln)カリヨン橋で白石民夫さんを観るのは5年ぶりだ。向こう側の小田急百貨店が解体され、吹く向きも変えたとのこと。さらに開かれた空に向かってキキキキキと響く白石さんのアルトはやはり唯一無二のものだった。後飯塚僚さんのヴァイオリンと。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●白石民夫白石民夫@新宿西口カリヨン橋その7(2019年)白石民夫@新宿西口カリヨン橋その6(2018年)白石民夫@新宿西口カリヨン橋その5(2018年)2016年の「このCD・このライヴ/コンサート」白石民夫@新宿西口カリヨン橋その4(2016年)白石民夫@新宿...白石民夫@新宿西口カリヨン橋その8

  • 『民藝』@世田谷美術館

    週末に世田谷美術館に足を運び『民藝』展。あまりにも愉しくて、同行した友人とずっとああ良いああ良いとおしゃべり。2021年の近美での『民藝の100年』展は民藝運動の意義や歴史を把握できるものだったけれど、今回の展覧会はもっと身近な感覚、これぞ生活のなかの美。アイヌの紋様も、沖縄の紅型も、小鹿田焼の飛び鉋模様も、山陰の民藝運動家・吉田璋也がプロデュースした牛ノ戸焼も良かった。(ところで京都の芯切鋏はたいめいけんのロゴに似ているような。)●参照鶴見俊輔『柳宗悦』『民藝の100年』展@東京国立近代美術館アイヌの美しき手仕事、アイヌモシリ「日本民藝館80周年沖縄の工芸展-柳宗悦と昭和10年代の沖縄」@沖縄県立博物館・美術館短編調査団・沖縄の巻@neoneo坐「まなざし」とアーヴィング・ペン『ダオメ』『民藝』@世田谷美術館

  • 木下和重+池上秀夫+鈴木學@なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2024/5/20)。KazushigeKinoshita木下和重(vln)HideoIkegami池上秀夫(b)ManabuSuzuki鈴木學(electronics)日常生活で茶を飲むように宇宙音を出す鈴木さんも、なにやら対話を続けていたと思うとコントラバスの領域になってコントラバス奏者と化す池上さんもとてもおもしろかった。そしてはじめて目にする木下さんの全身音遊びがすばらしい。音のスイートスポットを見つけて一心不乱に遊んでいる。小刻みに弓を動かしているときは集中して頭も震えているし、弓で膝下を叩いたあとには脚を前に動かしたりして(脚気のテストなのか?)。あまりにも愉快だったので終演後に笑顔で近づこうかと思ったが引かれそうなので帰った。FujiX-E2,7Artisans12mm...木下和重+池上秀夫+鈴木學@なってるハウス

  • 北京と上海の即興音楽@水道橋Ftarri

    水道橋のFtarri(2024/5/18)。WangTian王⽥(cello)fish費史(b)ZhaoZiyi趙⼦毅(el-b)Ake阿科(p,vln)Maimai売売(electronics,voice)KazuyaTakeda竹田和也(vln)MasahideTokunaga徳永将豪(as)おそらく日本ではほとんど知られていない北京と上海のインプロヴァイザーたち。さまざまな組み合わせで即興演奏を行い、それらは驚きに満ちたものだった。弦楽器の弓弾きは連続的なグラデーションを持つものでもあり、薄紙や布などオーガニックな素材に例えてしまうことがある。かれらの弦の音もまた極めてユニークな印象を与えるもので、やはりアジアの紙を重ねたよう。王田や費史は淡々と弾いているだけで独特な音色となっているし、まるで紙を裂...北京と上海の即興音楽@水道橋Ftarri

  • 松山巖『乱歩と東京』、鈴木博之『東京の地霊』、陣内秀信『東京の空間人類学』

    久しぶりに気が向いて東京論を3冊。たまたま、すべてちくま学芸文庫。松山巖『乱歩と東京』では、1920年代の東京が江戸川乱歩の世界にいかに密接に影響を与えていたかという分析。「家」制度の矛盾がみえてきた時代にあって、独身者こそ都市生活者の特質であり、明智小五郎もまたそうだった。性のありようも無縁ではなく、『D坂の殺人事件』における妻の姦通もSM趣味も20年代乱歩ならではのものだとする。大正期には自己と社会の関係性を問いなおす動きがあった。たとえば武者小路実篤が宮崎に建設した「新しき村」もそのようなもので、これが経済的に失敗してゆくことと、乱歩の『パノラマ島奇談』とを関連付けて論じるくだりはおもしろい。(ところで「新しき村」は昭和に入って埼玉の毛呂山に移転する。何年か前に訪れてみたら十人の住民によるコミュニテ...松山巖『乱歩と東京』、鈴木博之『東京の地霊』、陣内秀信『東京の空間人類学』

  • trilogue@池袋P's Bar

    池袋のP'sBar(2024/5/11)。HidekiTsuchiya土屋秀樹(g)ManamiIshikawa石川真奈美(vo)YujiMiyano宮野裕司(as,fl,cl)石川さんと宮野さんの並走とユニゾンの心地よさといったらない。一方で土屋さんのギターは光をばら撒いたり筆で塗ったりと驚かせてくれる。<SubconsciousLee>の落ち着いた過激さも良いし、アメリカーナ的な魅力をもつうたもあった。三者が進んでいった跡の澪がずっと残って、それも音楽の一部を成している感覚。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,XF35mmF1.4●土屋秀樹SpaceFactory@池袋FlatFive(2023年)神田綾子+土屋秀樹@池袋FlatFive(2023年)●宮野裕司宮野裕司+中牟礼貞則+...trilogue@池袋P'sBar

  • ONJQ@新宿ピットイン

    新宿ピットイン(2024/5/7)。ONJQ(大友良英ニュージャズクインテット):OtomoYoshihide大友良英(g)ShinpeiRuike類家心平(tp)OsamuImagome今込治(tb)HiroakiMizutani水谷浩章(b)YasuhiroYoshigaki芳垣安洋(ds)つねに事件のはじまりのような芳垣さんのドラムスも、情が滴るような類家さんのトランペットもすばらしい。そして大友さんのギターによりヘイデンやドルフィーがあまりにも鮮やかに浮かび上がる。●大友良英大友良英+イヌイジュン+西村雄介@大久保ひかりのうま(2024年)大友良英@水道橋Ftarri(2024年)大友良英X田中鮎美"session"@公園通りクラシックス(2024年)TRYANGLE/大友良英+川島誠+山崎比呂志...ONJQ@新宿ピットイン

  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.19 吉田隆一(JazzTokyo)

    インプロヴァイザーの立脚地vol.19吉田隆一–JazzTokyo●吉田隆一吉田隆一+広瀬淳二@神保町試聴室(2023年)藤井郷子オーケストラ東京@公園通りクラシックス(2023年)藤山裕子+照内央晴+吉田隆一+吉田つぶら@なってるハウス(2020年)吉田隆一ソロ@喫茶茶会記(2019年)渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2019年)吉田隆一ソロ@なってるハウス(2019年)吉田隆一ソロ@T-BONE(2018年)沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2018年)藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)MoGoToYoYo@新宿ピットイン(2017年)秘宝感とblacksheep@新宿ピットイン(2012年)『blacksheep2』(...インプロヴァイザーの立脚地vol.19吉田隆一(JazzTokyo)

  • イヌイジュン+坂田明@柴田悦子画廊(JazzTokyo)

    #1300イヌイジュン+坂田明–JazzTokyo●坂田明BIGFOOT@秋葉原GOODMAN(2024年)坂田明withTRAVISANOTRIO@千駄木BarIsshee(2024年)クレイグ・ペデルセン+マーク・モルナー+坂田明@千駄木BarIsshee(2024年)ケン・ヴァンダーマーク+ポール・ニルセン・ラヴ2024年日本ツアー(関東編)(JazzTokyo)(2024年)そらの下、わらの家@公園通りクラシックス(2024年)ポール・ニルセン・ラヴ+ケン・ヴァンダーマーク+坂田明@渋谷SuperDommune(2024年)坂田明+香村かをり@千駄木BarIsshee(2023年)フィールド–ダイクマン–フローリン/Dragittothebottomw/坂田明@横濱エアジン(2023年)MMBトリ...イヌイジュン+坂田明@柴田悦子画廊(JazzTokyo)

  • サム・ニューサム&マックス・ジョンソン『Tubes』(JazzTokyo)

    #2314『サム・ニューサム&マックス・ジョンソン/Tubes』–JazzTokyo●マックス・ジョンソンカール・ベルガー+マックス・ジョンソン+ビリー・ミンツ『Sketches』(JazzTokyo)(2022年)サイモン・ナバトフ+マックス・ジョンソン+マイケル・サリン『FreeReservoir』(2016年)ヨニ・クレッツマー『Five』、+アジェミアン+シェイ『UntilYourThroatIsDry』(JazzTokyo)(2015、16年)クリス・ピッツィオコス『GordianTwine』(2015年)マックス・ジョンソン『IntheWest』(JazzTokyo)(2014年)マックス・ジョンソン『SomethingFamilier』(2014年)サム・ニューサム&マックス・ジョンソン『Tubes』(JazzTokyo)

  • 「月花舎 Miyaを語る」@神保町月花舎・ハリ書房

    神保町の月花舎・ハリ書房(2024/5/6)。MIYA(modularfl,talk)FumitoFukuchi福地史人(talk)YoshihikoHogyoku寳玉義彦(talk)MIYAさんの音楽、喫茶茶会記から月花舎・ハリ書房までの流れなどについて。なぜMIYAさんがいまの独特な表現をするようになったのか、場の響きといった話がとても興味深いものだった。途中でなぜか呼ばれて登壇、少しMIYAさんとお話をした。スマホにて撮影●MiyaMIYA+中村としまる@千駄木BarIsshee(2024年)そらの下、わらの家@公園通りクラシックス(2024年)MIYA+田中悠美子@千駄木BarIsshee(2024年)松本泰子+庄﨑隆志+齋藤徹@横濱エアジン(『SluggishWaltz-スロッギーのワルツ』DV...「月花舎Miyaを語る」@神保町月花舎・ハリ書房

  • 渋さ知らズ fuwa works@入谷なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2024/5/4)。HidekiTachibana立花秀輝(ts)YoichiroKita北陽一郎(tp)IppeiKato加藤一平(g)KoichiYamaguchi山口コーイチ(p)DaisukeFuwa不破大輔(b)JunIsobe磯部潤(ds)いやカッコ良くてすっきりした。●不破大輔渋さ知らズ@なってるハウス(2023年)渋さチビズ@なってるハウス(2023年)川口義之+不破大輔+山口コーイチ+岡村太+高橋保行@なってるハウス(2022年)石渡岬+不破大輔@千駄木BarIsshee(2022年)不破ワークス@なってるハウス(2020年)加藤崇之+不破大輔+藤掛正隆+元晴@荻窪ルースターノースサイド(2019年)渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)渋さチビズ@なってるハウス...渋さ知らズfuwaworks@入谷なってるハウス

  • 若林正丈『台湾の半世紀』

    若林正丈『台湾の半世紀』(筑摩選書、2023年)。研究者が自身の研究活動における実感とともに振り返る台湾の半世紀。とくに李登輝の評価が興味深い。結果的には蔣経国から権力継承されたとはいえ、外省人エリートからすればかれは本省人の従属エリートに過ぎなかった。李登輝は司馬遼太郎との対談で「台湾人として生まれた悲哀」という発言をしたというが、その極めて難しいポジションは戦時からつながる台湾のアンバランスさを象徴するものだったのかもしれない。そして陳水扁はさらにその先をいった。民進党からはじめて総統に選出された陳は、本省人で貧農の家の出身、猛勉強してエリート層に入ったという「戦後台湾の子」。それゆえに、「国民党の体制側の人物たちからみれば、強烈な台湾なまりの「国語」を話す、まったくのアウトサイダー・エリートだったの...若林正丈『台湾の半世紀』

  • 塙正貴サクソフォンソロ@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2024/5/2)。MasakiHanawa塙正貴(as)アルトサックスのみによる1時間強のパフォーマンス。シャギーな音色で(本人曰く、エアリーでテクスチャーを意識したもの)、それがクリアに抜ける公園通りクラシックスの響きによってアコースティックに増幅され、逃げようもなく晒される。最初と最後は楽器性の根本に立ち戻るようでもあり、おそらくは自身の演奏史のはじまりを見つめているようでもあった。空気と溶け合うような音も、その空気を裂くような鋭角の音もあった。予備知識なくはじめて観たのは、ピアノの栗田妙子さんの代役を務めたときだった(FlatFiveにおいて、野津昌太郎さん、甲斐正樹さんと)。ずいぶんユニークな人がいるのだなと驚いた。FujiX-E2,XF35mmF1.4,LeicaE...塙正貴サクソフォンソロ@公園通りクラシックス

  • The Mad Laboratory of Anti Matter@代々木上原Hako Gallery

    代々木上原のHakoGallery(2024/5/1)。PaedConca(cl)NadiaDaou(TimeMachine,vo,electronics,drummachine)RisaTakeda武田理沙(ds,synth)AkioJeimusアキオ・ジェイムス(ds)ハイテクニックとガジェット感が余裕で併存する音の実験。なにがあっても愉しみ続ける人たち、時間を忘れてしまう場。FujiX-E2,7Arisans12mmF2.8,XF35mmF1.4●パエド・コンカポルタ・キウーザ『becauselifeshouldbesowonderful(I)』と大阪でのライヴ(2019年)PORTACHIUSA@本八幡cooljojo(2018年)●武田理沙武田理沙@大塚bar地底(2024年)武田理沙@神田錦町...TheMadLaboratoryofAntiMatter@代々木上原HakoGallery

  • 開封の儀 すずえり渡米報告会@神保町ハリ書房・月花舎

    神保町のハリ書房・月花舎(2024/4/29)。すずえりさんがNY滞在時に買ったりもらったりした音源をみんなで聴く会。すずえりさん、批評の細田成嗣さんと三人で行いました。途中で現地のことを知るChaseGardnerさんに無茶ぶりして話していただいたりもして。EAI(ElectroacousticImprovisation)と音響とジャズの重なり、コミュニティのありよう、突出した音楽家たちの現在、アイデンティティを外部に示すことの重要性(性自認を含めて)など、準備と対話を通じて得るものが多い機会でした。そしてハリ書房・月花舎がこの4月にオープンしてはじめてのイヴェント。カッコいいし、本も置いてあるし、コーヒーも美味しいし、喫茶茶会記がそうであったように、とても良い場所です。(撮影はヤシュククさんと福地さん...開封の儀すずえり渡米報告会@神保町ハリ書房・月花舎

  • 田中悠美子+閔小芬(ミン・シャオフェン)+カール・ストーン@水道橋Ftarri

    水道橋のFtarri(2024/4/27)。YumikoTanaka田中悠美子(三味線,大正琴)MinXiao-Fen閔小芬(ミン・シャオフェン)(pipa)CarlStone(Laptop)2005年以来ということだったか、久しぶりのリユニオン。まずはミンさんのソロ、おそるべき踏み込みの速さと強さ、そしてセロニアス・モンクに仰天した。カールさんはやはりというべきか魔術師ぶりを発揮し、自らの分身を何体も産み出し、音の海のなかに解き放つ余裕。田中さんが微笑むときは間違いなく即興が事件と化しているときで、終盤なんて聴くほうも愉悦に包まれていた。FujiX-E2,'Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●田中悠美子MIYA+田中悠美子@千駄木BarIsshee(2024...田中悠美子+閔小芬(ミン・シャオフェン)+カール・ストーン@水道橋Ftarri

  • Spring Dew -春の露-@神田錦町POLARIS

    神田錦町のPOLARIS(2024/4/23)。ChiheiHatakeyama(g,electronics)TatsuhisaYamamoto山本達久(ds)FumiEndo遠藤ふみ(p)路上の音や赤子の声とも混ざり合いうっとりさせられるアンビエント。それと溶け合うようでいて、別の相にある音を提示するピアノとドラムス。リラックスも刺激の一部、リラックスの中の覚醒。●山本達久I-I(内橋和久+山本達久+坂口光央)@代々木上原HakoGallery(2024年)池田謙+山本達久@代々木上原HakoGallery(2024年)山本達久+神田綾子@代々木上原HakoGallery(2023年)林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛@下北沢NoRoomforSquares(JazzTokyo)(2023年)山本達...SpringDew-春の露-@神田錦町POLARIS

  • 幽けき刻 with 中山晃子@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2024/4/22)。KanonAonami蒼波花音(as)FumiEndo遠藤ふみ(p)ToruNishijima西嶋徹(b)AkikoNakayama中山晃子(alivepainting)西嶋さんが共演を熱望したという、中山晃子さんのalivepainting。演者たちは譜面よりも投影された映像を視ながら音を出しており、可視部の規模感や時間間隔がまったく異なるそれを内部のなにかのプロセスに介在させているようにみえた。大きなストーリー展開にあたっても確実に相互の影響があった。●西嶋徹蒼波花音+遠藤ふみ+西嶋徹+沼尾翔子@公園通りクラシックス(2024年)幽けき刻@公園通りクラシックス(2023年)幽けき刻@成城学園前CafeBeulmans(2022年)神田綾子+大澤香織+西...幽けき刻with中山晃子@公園通りクラシックス

  • 長沢哲+木村由+中山晃子@アトリエ第Q藝術

    成城学園前のアトリエ第Q藝術(2024/4/19)。TetsuNagasawa長沢哲(ds)YuKimura木村由(dance)AkikoNakayama中山晃子(alivepainting)まなざしのありようが異なる。投影された絵を視て演奏に反映するドラマー。壁を背にして絵を視ないにもかかわらずその世界を体現するダンサー。絵は同じ時間を共有しながらミクロの別次元、しかしこちら側の音と動きの世界に突然跳躍してくる。そして各々の役割は固定されることがない。かれらは相互に介入し、絶えず自身にフィードバックする。終始緊張感が持続するステージだった。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●長沢哲長沢哲+山田衛子@不動前Permian(2024年)長沢哲...長沢哲+木村由+中山晃子@アトリエ第Q藝術

  • 野津昌太郎+北川秀生+定岡弘将@池袋FlatFive

    池袋のFlatFive(2024/4/17)。ShotaroNozu野津昌太郎(g)HideoKitagawa北川秀生(b)HiromasaSadaoka定岡弘将(ds)あいかわらず野津さんのギターは異次元、フレーズや和音など確信犯のように手を広げすぎていて驚かされる。むしろこのメンバーでがっちりとジャズ的に締めているのはヴェテランの北川さん。そして、うむうむ。によるファーストアルバム『ウィーアーうむうむ。』もまたそうなのだけれど、眼前の世界を開き、シンプルな道具を使い、不定形のアプローチでかたちを作る定岡さんはおもしろい。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●野津昌太郎遠藤ふみ+野津昌太郎+阿部真武@神保町試聴室(2023年)野津昌太郎+塙...野津昌太郎+北川秀生+定岡弘将@池袋FlatFive

  • 長沢哲+山田衛子@不動前Permian

    不動前のPermian(2024/4/15)。TetsuNagasawa長沢哲(ds)EikoYamada山田衛子(recorder)はじまると楽器の響きがPermianというハコの響きと相似形なのだという印象を受ける。テナーリコーダーの内部の共鳴からも、またドラムの打音からも伝わる硬質な反響。それがひとつひとつの音をクリアで明確なものとしており、聴く者の集中力を高めてくれる。長沢さんが細かな打音で世界を組み上げてゆく一方で、山田さんの驚異的なタンギングとその連なりによる大きな流れ。シンバルの上に異物を乗せて残響の周波数のプロファイルがぎざぎざの広めになると、山田さんはマージナルな音に移行し、濁りを共有した。セカンドセットで山田さんが使ったのはバスリコーダーとソプラノリコーダー。バスでは豊かな倍音を活かし...長沢哲+山田衛子@不動前Permian

  • BIG FOOT@秋葉原GOODMAN

    秋葉原のCLUBGOODMAN(2024/4/14)。TatsuyaNakamura中村達也(ds)YoshimitsuIchiraku一楽儀光(modularsynth,ds)BIGFOOT:AkiraSakata坂田明(as)YongYandsen(ts)TakashiSeo瀬尾高志(b)DarrenMoore(ds)中村さんと一楽さんの対決というのか大はしゃぎというのか、わけのわからなさが爆発していて楽しかった。自動制御を取り入れつつ自らそれを踏んづけているようなハチャメチャ感覚。BIGFOOTはさすがの全員攻めメンバー。瀬尾さんのアタックは実に強靭であり、ダレンさんの上から下までバランスよいドラミングは痛快。サックスふたりは悠然とヘンな作業を取り行っていた。FujiX-E2,7Artisans12...BIGFOOT@秋葉原GOODMAN

  • 大友良英+イヌイジュン+西村雄介@大久保ひかりのうま

    大久保のひかりのうま(2024/4/9)。YoshihideOtomo大友良英(g)JunInuiイヌイジュン(ds)YusukeNishimura西村雄介(b)三者ががんがん攻める中でも音がそれぞれ美しいほどに分離しているのはさすが。アイラーの<SpiritualUnity>には驚かされた。そして、よしジャズバラッドだと西村さんが宣言してから、イヌイさんがポール・モチアンの真似をはじめたのは愉快だった。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8●大友良英大友良英@水道橋Ftarri(2024年)大友良英X田中鮎美"session"@公園通りクラシックス(2024年)TRYANGLE/大友良英+川島誠+山崎比呂志@なってるハウス(2022年)大友良英+川島誠『DUO』(JazzRightNow)...大友良英+イヌイジュン+西村雄介@大久保ひかりのうま

  • The Bass Collective『瞬く森』(JazzTokyo)

    #2308『TheBassCollective/瞬く森』–JazzTokyo●田嶋真佐雄TheBassCollective@神保町試聴室(2023年)TheBassCollective@渋谷公園通りクラシックス(2023年)徹の部屋ふたたび不在の在~『齋藤徹の芸術コントラバスが描く運動体』出版記念@いずるば(JazzTokyo)(2023年)やみのうつつvol.1@神保町試聴室(2022年)齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2022年)TheBassCollectivemeetsJean&Bénédicte@山猫軒(2022年)森田志保『徹さんの不在』(DanceVision2021feat.齋藤徹)@アトリエ第Q藝術(2021年)齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2021年)ベースアンサンブル~Travessiad...TheBassCollective『瞬く森』(JazzTokyo)

  • KARM日本ツアー・関東編(JazzTokyo)

    #1296KARM日本ツアー・関東編–JazzTokyoKARM日本ツアー・関東編(JazzTokyo)

  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.18 石田幹雄(JazzTokyo)

    インプロヴァイザーの立脚地vol.18石田幹雄–JazzTokyo●石田幹雄石田幹雄@公園通りクラシックス(2024年)BEYOND@新宿ピットイン(2024年)zekatsumaカルテット@新宿ピットイン(2023年)永田利樹+石田幹雄+外山明@なってるハウス(2022年)松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2022年)石田幹雄トリオ@稲毛Candy(2020年)松風鉱一+上村勝正+石田幹雄@本八幡cooljojo(2020年)松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2020年)松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2019年)松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2019年)後藤篤@アケタの店(2019年)松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年)松風鉱...インプロヴァイザーの立脚地vol.18石田幹雄(JazzTokyo)

  • 山内桂+今西紅雪@東北沢OTOOTO

    東北沢のOTOOTO(2024/4/5)。KatsuraYamauchi山内桂(sopraninosax,as)KohsetsuImanishi今西紅雪(koto)前回の共演では、山内さんの演奏から相とその変貌のプロセス(相転移)を感じ取った。もしかするとPermianの内壁がよく響くものであったからかもしれない。空間が演奏者と一体となることも相の創出にひと役買っているかもしれないからだ。この日のOTOOTOの響きはどちらかといえばデッド。それが影響したのかわからないが、演奏のありようはこの場ならではのものだった。ふたりは擦れるような音から演奏空間の外枠を描きはじめる。箏のあざやかな音がその円環のなかに飛散し、一方でサックスが外枠の円環そのものをずらしたり破いたりするようなうごき。倍音とノイズがゆっくりと...山内桂+今西紅雪@東北沢OTOOTO

  • 杉原達『越境する民 近代大阪の朝鮮人史』

    杉原達『越境する民近代大阪の朝鮮人史』(岩波現代文庫、1998/2023年)を読む。1922年に済州島と大阪を結ぶ定期航路ができ、「君ヶ代丸」が就航した。釜山~下関はおもに日本人が使い、君ヶ代丸はおもに済州島の者が使った。つまり安い労働力だ。それにより大阪に住む済州島出身者は急増し、住民の1割くらいを占めるようになった。このあたりの歴史や厳しい生活水準については、金賛汀『異邦人は君ヶ代丸に乗って―朝鮮人街猪飼野の形成史―』にも書かれている。本書の独特な点は、それを生活圏の目線で描いていること。だから日韓併合、強制労働の開始、日本の敗戦など大きな歴史的事件があるとしても、「生活をつなぐネットワークは、国家の暴力に屈服したり、すり抜けたり、拮抗したりしながら、1920年代以降から数十年以上にわたって、さまざま...杉原達『越境する民近代大阪の朝鮮人史』

  • 坂田明 with TRAVISANO TRIO@千駄木Bar Isshee

    千駄木のBarIsshee(2024/4/2)。AkiraSakata坂田明(as,cl,vo,etc.)TRAVISANOTRIO:ChrisCorsano(ds)JarvisEarnshaw(sitar)TrevorDunn(b)クリス・コルサーノは2017年にメテ・ラスムセンと一緒に来日して以来、もう7年近くになる。あいかわらず切れ味が群を抜いていて、日本刀をもって高速で舞っているよう。それゆえか、強くも柔らかくも受け止めるトレヴァー・ダンとのコンビネーションもまたいい。ジャーヴィス・アーンショーはシタールとペダルを使って音階のあいだで旅をする。坂田さんはこのような無定形のサウンドに駆動力を与えていてみごと。聴いていてずっとむずむずしていた。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,Le...坂田明withTRAVISANOTRIO@千駄木BarIsshee

  • 山田衛子+山㟁直人+秋山徹次@水道橋Ftarri

    水道橋のFtarri(2024/4/1)。EikoYamada山田衛子(recorder)NaotoYamagishi山㟁直人(perc)TetuziAkiyama秋山徹次(g)山田衛子さんのリコーダーにまずは驚いた。弱い息遣いから管の共鳴までのダイナミクスだけではない。サブトーンを出し、循環呼吸で長いフレーズを吹き、リズムも創出。この豊かな音と打楽器の音、弦の音が交錯し、誰のものとも思えないさらに豊かな音。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●山㟁直人山田光+大藏雅彦+山㟁直人+遠藤ふみ+柳沢耕吉@水道橋Ftarri(2024年)矢部優子+山㟁直人+広瀬淳二@アトリエ第Q藝術(2023年)「響む其の六」@東北沢OTOOTO(2023年)qu...山田衛子+山㟁直人+秋山徹次@水道橋Ftarri

  • 木庭顕『ポスト戦後日本の知的状況』

    木庭顕『ポスト戦後日本の知的状況』(講談社選書メチエ、2024年)。時空を超え姿を変えて登場するのは、夏目漱石『三四郎』の与次郎。一見知的で活動的な批判精神を持つ存在だが、実のところこちらを借りてあちらをけなす野次馬的態度にすぎない。たとえばアジア侵略時代の大陸浪人、そのロマン主義的・周辺的な分子に過ぎない与次郎は中枢に向かってテロルを行使する。そしてユスリタカリだったはずの与次郎が権力自体と化してしまう。戦後期も然り。本丸の丸山眞男も藤田省三も竹内好もクリティックたりえなかった。かれらの周りには与次郎ばかり。「畢竟彼らは、裾野に広がる広大なニッチの闇(を問題とすべきであったにもかかわらず、その意識さえなく、そ)の中からそのまま抜き出してきたにすぎなかった。だからしばしば、文字通りその闇の中に棲息する分子...木庭顕『ポスト戦後日本の知的状況』

  • 毎日の曲線@ウェスタ川越

    ウェスタ川越の音楽室1(2024/3/30)。NaokoSaito齋藤直子(as)NaotoNishizawa西沢直人(perc)MakotoKawashima川島誠(as,harm)齋藤直子さんの演奏を観るのは久しぶりで、ずいぶん変化があったように思えた。それはすなわち楽器を演奏することへの信頼感か。同じアルトでも川島誠さんはまったく異なり、楽器と並列にあるものすべてに責任を負っているようにみえる。西沢直人さんは金属音の響きに向き合っていること自体を表現の一部とした。FujiX-E2,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●齋藤直子齋藤直子トリオ@壱岐坂ボンクラージュ(2020年)『点字呼吸の領域』(2019年)毒食@阿佐ヶ谷YellowVision(2017年)●川島誠TRYANGLE/大友良...毎日の曲線@ウェスタ川越

  • 中平卓馬『火|氾濫』@東京国立近代美術館

    竹橋の近代美術館。アレ・ブレ・ボケのコンポラ写真。ことばの世界から写真の世界に入った人。いちどは昏倒して記憶を失い、最後はデジタルでただ撮るだけだった人。晩年の奇妙さにはひっかかるものがあったけれど、なにかこちらの精神を揺らすようなものはいちども感じたことがない。そして今日も感じるものは皆無だった(それなら行かなければいいようなものだけれど)。そりゃことばで自らアイデンティティをあやういものにし、身体を張って「生きる」ということを表現の相にまで強引にもってくるなら、いま見ても迫りくるものはあるだろうよ、なんて思う程度。けれども、それは安っぽい物語にしかならない。大竹昭子さんの随想録『私、写真を放棄することは、全く不可能です』がおもしろい。「病後の彼は損壊してなお残った脳細胞をフル稼働させて現実に対処する状...中平卓馬『火|氾濫』@東京国立近代美術館

  • ヨアヒム・バーデンホルスト、潮田雄一@渋谷Bar Subterraneans

    渋谷のBarSubterraneans(2024/3/29)。YuichiUshioda潮田雄一(g)JoachimBadenhorst(cl,bcl)潮田雄一、ヨアヒム・バーデンホルスト、それぞれのソロ。潮田さんは自身のルーツでもあるのか、強靭なブルース。ヨアヒムはリヌス・ヴァン・デ・ヴェルデ(RinusVandeVelde)のフィルムを流しつつバスクラとクラを吹いた。すべてあらたに手作りされたコーヒーカップやレコードなどを使った奇妙かつ魅力的なフィルム、まったく自己顕示的でないのに存在感のあるいつものヨアヒム。FujiX-E2、LeicaElmarit90mmF2.8(M)●ヨアヒム・バーデンホルストヨアヒム・バーデンホルスト+井野信義+安田芙充央@稲毛Candy(2023年)ZeroYearsKid...ヨアヒム・バーデンホルスト、潮田雄一@渋谷BarSubterraneans

  • 溝入敬三@横濱エアジン

    横濱エアジン(2024/3/28)。KeizoMizoiri溝入敬三(b)4年ぶりに同じ場所で聴く溝入さんのコントラバスソロ。名オリジナル<小吉の夢>日英版、バッハ、林光、クセナキス。クセナキス!本を書くために2時間くらいお話を聴いたことがあって、その語り口が音楽にもなっていることを実感。やさしくもあり包まれるようでもあり、素晴らしかった。せっかくなのでご著書『こんとらばすの虎の巻』とCD『ContrabassPlayhouse』にサインをいただいた。ちなみにコントラバスの項にはこのように書いてある。これが反転してコントラバスの魅力になる。「たまにソロを弾かされることもあるが、情けないメロディーを少しでも上手に弾くことができれば、チェロのようだヴァイオリンのようだと言われる。誰もコントラバスなんかに期待し...溝入敬三@横濱エアジン

  • MIYA+中村としまる@千駄木Bar Isshee

    千駄木のBarIssheeで、「月刊MIYA」(2024/3/27)。MIYA(modularfl)ToshimaruNakamura中村としまる(no-inputmixingboard)混沌や洪水というよりもそれぞれの個性的な音が制御されていて、間近で観るとなおさらおもしろい。MIYAさんはフルートを使うこともあってか、アンビエント的でもあり、時空間にただようものに刺激を与え、ときに色付けをするような印象。一方の中村としまるさんは驚くにあたいしないとばかりに淡々と事件を引き起こしている(その変化を視て愉しそう)。演奏をいきなり終えるのが中村さんであるのも、そのちがいによるものか。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●MiyaMIYA+田中悠...MIYA+中村としまる@千駄木BarIsshee

  • 「じゃフリージャズやろう」@神保町試聴室

    神保町試聴室(2024/3/25)。Shibatetsuしばてつ(p)HikaruYamada山田光(as)KotaArai荒井康太(ds)MasatakeAbe阿部真武(b)ManabuKitada北田学(cl)耳に馴染み親しんでいるはずの「フリージャズ」がとても新鮮。メタ的なものでもなく真正面からのアプローチであるから、方法論が意図的に際立たされたわけではない。「らしい」コード(音楽のchordではなく様式としてのcode)はありそうだ。その場に出された音を自身にフィードバックし演奏に反映するプロセスが極めて短時間とならざるを得ず、それを30分以上続けうることが求められる。聴く者のそれへの一体化が「フリージャズ」としてのおもしろさか。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaEl...「じゃフリージャズやろう」@神保町試聴室

  • 秋山徹次+林頼我+遠藤ふみ@水道橋Ftarri

    水道橋のFtarri(2024/3/24)。TetuziAkiyama秋山徹次(g)RaigaHayashi林頼我(perc)FumiEndo遠藤ふみ(p)静かにリラックスした即興演奏。秋山さんは時間の創出、林さんは時間の駆動、遠藤さんは進む時間のなかでの佇まい。●林頼我渋さ知らズ@なってるハウス(2023年)大谷能生+高橋保行+阿部真武+林頼我@稲毛Candy(2023年)纐纈雅代+松丸契+落合康介+林頼我@荻窪ベルベットサン(2019年)WaoiL@下北沢Apollo(2019年)永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)林ライガvs.のなか悟空@なってるハウス(2017年)森順治+高橋佑成+瀬尾高志+林ライガ@下北沢APOLLO(2016年)●秋山徹次エリック・ティーレマンス+...秋山徹次+林頼我+遠藤ふみ@水道橋Ftarri

  • 『N/KOSMOS』@東京芸術劇場

    お招きいただいて、東京芸術劇場で『N/KOSMOS』を観劇。ヴィトルド・ゴンブローヴィッチの『コスモス』を小池博史さんが演出したもの。さてあの饒舌な狂った独白のような文章がどうなるのかと思ったら、息つく間もなくことばとアクションと映像とが次々に転換される。観る者を呑みこみ出られなくする狂った脳は、個人のものでもあり、集団のものでもあった。伸び縮みするヴァツワフ・ジンペルのクラリネットは、あの者たちを此岸に引き寄せるようでみごと。『N/KOSMOS』@東京芸術劇場

  • KARM@東北沢OTOOTO

    東北沢のOTOOTO(2024/3/16)。MichalWróblewski(as,cl)fromPragueTorstenPapenheim(g,objects)fromBerlinCalLyall(g)YasumuneMorishige森重靖宗(b)プラハのミハル・ヴルブレフスキ(altosax,clarinet)とベルリンのトルステン・パペンハイム(guitar,objects)によるKARM。音が創出されるプロセスをアコースティックでアンプリファイした感覚。クラに吹き込む息、運指の音、そういったものが管の共鳴と同次元で展開されている。ギターもまた、弦を鳴らすとはどういうことかを注視しているよう。対バンのデュオ(カル・ライアルさん、森重靖宗さん)は、より創出されたあとの音の振幅を提示するもので、また...KARM@東北沢OTOOTO

  • ヴィム・ヴェンダース『PERFECT DAYS』

    ヴィム・ヴェンダース『PERFECTDAYS』(2023年)。毎日上げ下ろしする布団のように自分の世界を整える人。そうか、平山はこれまでなんどもヴェンダース映画で接してきた人たちでもあったのか。『パリ、テキサス』のトラヴィス、『都会のアリス』のヴィンター。もちろんそれは自分自身でもあることに気付かされ、スクリーンの前で追い詰められる。平山が言うように、世界は無数に分断されている。眠りながら平山が視るヴィジョンは「界」のすがた。死ぬまでにいくつ視るんだろうな、まあ、覚悟を決めるしかない。ところで・カメラ屋の店主が柴田元幸さんだった。・最近中古カメラ屋でオリンパスミューの人気が高いとどこかで読んで不思議に思っていたのだが、平山のせいだった。・ヴェンダースの東京について小津安二郎や『東京画』のことを言及する人は...ヴィム・ヴェンダース『PERFECTDAYS』

  • イトクリトリオ@神保町試聴室

    神保町試聴室(2024/3/12)。イトクリトリオ:TomohideMidoriミドリトモヒデ(as)TaekoKurita栗田妙子(p)Itokenイトケン(ds)サックスというヘンな楽器から自然体で生み出されるヘンな生き物たちが、決してがっちりと手をつなぐでもなく、ふにゃふにゃふわふわとそのあたりに浮かび遊ぶ。ピアノ、ドラムスも自然体で遊ぶ。オーネット・コールマンの曲がこんなふうに別次元の集団で提示されるとはなんて愉快な。ミドリさんが松風鉱一さんのお弟子さんだという説は間違いだった。しかし、松風さん、宮野裕司さん、ミドリさんの3人が「弱気サックス三羽烏」と呼ばれたことがあったそうである。あまりにもオリジナルな世界がそこにある。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmari...イトクリトリオ@神保町試聴室

  • 大友良英@水道橋Ftarri

    水道橋のFtarri(2024/3/10)。YoshihideOtomo大友良英(turntable,g)大友良英さんの演奏をターンテーブル時代にはじめて観た自分にとってはやはり特別。かつてのコラージュ的なサウンド作りではない。紙を使った衝撃音は持続音にもなり、柔らかくも重くもある。『革命京劇』を想起させる瞬間もある。そしてセカンドセットは驚いたことにクリスチャン・マークレー『RecordWithoutACover』を2枚(オリジナル盤と再発盤)、左と右のターンテーブルで使うものだった。大友さんは「紙いいな」と口にして、マークレーの『Ghost(IDon'tLiveToday)』のジャケットさえも使った。●大友良英大友良英X田中鮎美"session"@公園通りクラシックス(2024年)TRYANGLE/大...大友良英@水道橋Ftarri

  • 義江彰夫『神仏習合』、村山修一『本地垂迹』

    義江彰夫『神仏習合』(1996年)を再読。出てすぐに読んだ記憶があるから数十年ぶりか。やはり物語のように読めてしまうのは、マルクス主義史観というのか進歩史観というのか、特定の階層が社会的・経済的な要請を受けて行動するという図式化があるからだろう。たとえば、地域の神々が仏になりたがったのは王権の納税システム機能のためであり、共同体の呪術的な神々では権力を成立させるために役不足であったから。支配の側が仏教を普遍的な力として使うならば、反権力もまた神仏習合を前提とせざるを得ない。巨大な存在から有象無象の存在までをカバーした密教が社会統合に使われ、怨霊信仰もそれなしには力を持たなかった。権力の側からすれば、密教を取り込む一方で、基層信仰たる神祇祭祀を仏教に比すべきものにするため清浄化しなければならなかった、とする...義江彰夫『神仏習合』、村山修一『本地垂迹』

  • クレイグ・ペデルセン+マーク・モルナー+坂田明@千駄木Bar Isshee

    千駄木のBarIsshee(2024/3/5)。CraigPedersen(tp)MarkMolner(cello)AkiraSakata坂田明(as,cl,vo)2018年10月以来だから5年半ぶりの来日となるクレイグ・ペデルセン。その間に子供が生まれ、モントリオールからパースへの引っ越しがあった。ちょっと懐かしのパース話。お子さんはギャラリーPICAが大好きだそうで、自分も2008年に観た3スクリーンの動画作品《OOTTHEROONGOO(YOURCOUNTRY)》(ジュリー・ドーリング)が忘れられない。そして俳優の林優枝さんもいらしていて、林さんと坂田さんが共演なさった映画『野ゆき山ゆき海べゆき』(大林宣彦)などのおもしろいお話。https://www.youtube.com/watch?v=ci2...クレイグ・ペデルセン+マーク・モルナー+坂田明@千駄木BarIsshee

  • I-I(内橋和久+山本達久+坂口光央)@代々木上原Hako Gallery

    代々木上原のHakoGallery(2024/3/1)。I-I:KazuhisaUchihashi内橋和久(daxophone,g)TatsuhisaYamamoto山本達久(ds)MitsuhisaSakaguchi坂口光央(syn)いや素晴らしかった。痙攣とずれとを孕みながら疾走して独特極まりないグルーヴを生み出すドラミング、人の声でも感情無しの機械の音でもあるシンセとダクソフォン。信頼と技能の即興演奏、みごとのひとこと。FujiX-E2,XF35mmF1.4●内橋和久内橋和久+謝明諺@千駄木BarIsshee(2023年)内橋和久+とうめいロボ@千駄木BarIsshee(2023年)天鼓+内橋和久「天ノ橋地獄巡」@秋葉原ClubGoodman(2023年)内橋和久+カール・ストーン@千駄木BarIs...I-I(内橋和久+山本達久+坂口光央)@代々木上原HakoGallery

  • 石当あゆみ+神田綾子+加藤一平@渋谷Bar Subterraneans

    渋谷のBarSubterraneans(2024/2/25)。AyumiIshito石当あゆみ(ts)AtakoKanda神田綾子(voice)IppeiKato加藤一平(g)各々の力能を相互に前提とした、即興という大きな船。天井の高い地下空間という場の力もあり、どこを向いても音が届き、聴く者も同じ船の中にいることを意識させられる。三者ともに淡々と個人作業をおこないつつ、その延長で他の音を感知してまたブーストしたり別の貌を身体の前に掲げたり。FujiX-E2,XF35mmF1.4●石当あゆみ石当あゆみバンド@なってるハウス(2024年)EntropicHop/日本ツアー・関東の陣(JazzTokyo)(2023年)ストロング・スイマーズ『BeneathMyFingernails/Swing+AMiss』(...石当あゆみ+神田綾子+加藤一平@渋谷BarSubterraneans

  • AccentGrave@千駄木Bar Isshee

    千駄木のBarIsshee(2024/2/27)。AccentGraveTeruyukiOshima大島輝之(g)MasatakeAbe阿部真武(b)TetsuroFujimaki藤巻鉄郎(ds)これと決断したらとにかく同じ音で急発進と爆走、始まりも終わりも集団意思。そのような形とはいえレールはないから、あさっての方向に走り始めたらそれに付き合わなければならない。これが伸るか反るか、飛ぶか死ぬかの麻痺=グルーヴを生み出しているようだ。FujiX-E2,XF35mmF1.4,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●大島輝之遠藤ふみ+潮田雄一、AccentGrave@七針(2023年)AccentGrave、鈴木彩文@神田Polaris(2023年)『《《》》/Relay』(2015年)『《《》》』(...AccentGrave@千駄木BarIsshee

  • 大藏雅彦+遠藤ふみ@水道橋Ftarri

    水道橋のFtarri(2024/2/26)。MasahikoOkura大藏雅彦(b,p,cl,contrabasscl)FumiEndo遠藤ふみ(p)大藏ソロ。手が届く範囲にピアノ、ベース、クラリネットがある。そのいずれかから音を出し、残響が聴こえるうちに別のいずれかから音を出す。かならずしも和音ではなく、むしろ驚いてしまう重なりがある。ピアノとベースからは減衰音、そしてピアノはペダルを使って別の楽器を響かせる共鳴箱としても機能している。なにかの実践のひとつひとつが事件であり、それを観客(と演者)がなすすべなく観察することもまた事件であるように感じられる。事件が前とつながりのないものとして断続的に引き起こされるからこそその過程の全体的な把握ができず、それを観客(と演者)が受け容れている。遠藤ソロ。はじめは...大藏雅彦+遠藤ふみ@水道橋Ftarri

  • 石田幹雄@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2024/2/24、マチネ)。MikioIshida石田幹雄(p)石田幹雄さんのピアノソロをこうして聴くのははじめてだ。世界が拡がり、もとに戻ったりもして、ずっと呑まれたようになりつつ堪能した。半端ない強度の表現。FujiX-E2,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●石田幹雄BEYOND@新宿ピットイン(2024年)zekatsumaカルテット@新宿ピットイン(2023年)永田利樹+石田幹雄+外山明@なってるハウス(2022年)松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2022年)石田幹雄トリオ@稲毛Candy(2020年)松風鉱一+上村勝正+石田幹雄@本八幡cooljojo(2020年)松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2020年)松風鉱一カルテッ...石田幹雄@公園通りクラシックス

  • 石当あゆみバンド@なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2024/2/23)。AyumiIshito石当あゆみ(ts)HajimeYoshida吉田孟(g)YoshikiYamada山田吉輝(b)CarterBales(ds)キメキメではなく個々の音のキャラが立っていて、バンドサウンドとして多幸感をもって進んでゆくけれど自由度も高い。サックスの音が全体に融けたり離脱したりするさまが快感。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●石当あゆみEntropicHop/日本ツアー・関東の陣(JazzTokyo)(2023年)ストロング・スイマーズ『BeneathMyFingernails/Swing+AMiss』(JazzTokyo)(-2021年)ダニエル・カーター+石当あゆみ+エリッ...石当あゆみバンド@なってるハウス

  • 武田理沙@大塚bar地底

    大塚のbar地底(2024/2/22)。RisaTakeda武田理沙(p,synth,modular)ソロとなると濃密で、次々に仮想のキャラが登場してきては躍ったり暴れたり戦いあったりする感覚。武田さんは有象無象のかれらを飼いならしているようで。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmmarit90mmF2.8(M)●武田理沙武田理沙@神田錦町Polaris(2024年)謝明諺+武田理沙+T.美川@渋谷BarSubterraneans(JazzTokyo)(2023年)高橋保行+潮田雄一+武田理沙@四谷三丁目CONTONTONVIVO(2023年)武田理沙+アキオ・ジェイムス@公園通りクラシックス(2023年)天鼓+内橋和久「天ノ橋地獄巡」@秋葉原ClubGoodman(20...武田理沙@大塚bar地底

  • トリオ座@阿佐ヶ谷Yellow Vision

    阿佐ヶ谷のYellowVision(2024/2/21)。トリオ座:EiichiHayashi林栄一(as)KastuoKuninaka國仲勝男(b)ShotaKoyama小山彰太(ds)三者からこれまでとは違った印象を受けるのも音に向かう覚悟のゆえにちがいない。國仲さんのベースにはアンビエント性がある。小山彰太さんのドラムスは垂直構築型のように感じていたが、それが崩れてもなんら問題ないと言わんばかりの迫力。そして林さん、最後のブルースなんてすべてを塗りつぶすようなのに尖ってもいて、文字通り痺れた。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●林栄一林栄一+吉田達也+神田綾子@公園通りクラシックス(2023年)東京国際バリトンサックス・フェスティバル...トリオ座@阿佐ヶ谷YellowVision

  • 潮田雄一+瀬尾高志+藤巻鉄郎@なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2024/2/20)。YuichiUshioda潮田雄一(g)TakashiSeo瀬尾高志(b)TetsuroFujimaki藤巻鉄郎(ds)重低音を持ち上げてその場を力強く駆動させる過程自体が瀬尾さんの音楽。藤巻さんは自身のビートを決して手放さない。潮田さんの時間の流れかたはまた別で、共同作業と個人作業との間を脱力して往還するありように惹かれる。このトリオは驚くほどのなにかを生み出すものだと思えた。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●潮田雄一高橋保行+潮田雄一+武田理沙@四谷三丁目CONTONTONVIVO(2023年)遠藤ふみ+潮田雄一、AccentGrave@七針(2023年)●瀬尾高志BORDERSvol.1@...潮田雄一+瀬尾高志+藤巻鉄郎@なってるハウス

  • 山田光+大藏雅彦+山㟁直人+遠藤ふみ+柳沢耕吉@水道橋Ftarri

    水道橋のFtarri(2024/2/17)。HikaruYamada山田光(as,sopraninosax)MasahikoOkura大藏雅彦(bcl,cl)NaotoYamagishi山㟁直人(perc)FumiEndo遠藤ふみ(melodica,p)KokichiYanagisawa柳沢耕吉(g,accordion)おそらく2023/4/2にPermianで行われた集団即興の続編としての位置づけであり、メンバーはチューバの坂本光太さんからギターの柳沢耕吉さんに変わったのみ。とはいえサウンドから受ける印象はそれ以上に変化があった。思いつく主な要因は、大藏さんがバスクラの低音を持ち込んだこと(チューバの代わり、というわけではない)、遠藤さんがピアノも使ったこと、そして減衰楽器がピアノとギターのふたりに増え...山田光+大藏雅彦+山㟁直人+遠藤ふみ+柳沢耕吉@水道橋Ftarri

  • BEYOND@新宿ピットイン

    新宿ピットイン(2024/2/17)。HanSato佐藤帆(ts)MikioIshida石田幹雄(p)NoboruAndo安東昇(b)AkiraSotoyama外山明(ds)ベルリン在住の佐藤帆さんのテナーを直に観たくて、ようやく機会を得た。佐藤さん自身も、この付き合いの長いメンバーとの共演を渇望していたと口にした。フレーズに迷いがなく、濁りも深さもあるテナー。幼少期、母親からセロニアス・モンクとグレン・グールドを聴かされて育ったという佐藤さんのオリジナル<Kid'sMonk>が愉快で、骨太の安東さんも<AprilinParis>なんかを引用したりする遊びモード。<Perdido>での石田さんのソロの飛翔もすばらしい。その石田さんオリジナル<真夏の昼寝>、ファラオ・サンダースの<HealingSong>、...BEYOND@新宿ピットイン

  • 閑喜弦介+甲斐正樹@本駒込Juhla Tokyo

    本駒込のJuhlaTokyo(2024/2/14)。気になっていたけれど初めて入るフィンランドカフェ。GensukeKanki閑喜弦介(g)MasakiKai甲斐正樹(b)Guest:AtsushiFukuroku福録篤志(g)初めて聴く閑喜弦介さんのギターは独特だ。楽器の内部か近傍で共鳴空間があるような雰囲気で、その周波数は幅広く、ときに濁り、ときに前面に出てくる。幅広さは受け手の意識を拡張させもする。途中でシットインした福録篤志さんは対照的で、粒立った音をさまざまに配置してカラフルなつながりを創出する。そして甲斐さんは明に押すことも引くこともせず、広がりの中に立って平衡を保ちながらサウンドを牽引していた。オランダに住む福録さんから現地のシーンについて少しお話をうかがうことができた。当然だろうけれどBI...閑喜弦介+甲斐正樹@本駒込JuhlaTokyo

  • ミシェル・ンデゲオチェロ@ビルボードライブ東京

    ビルボードライブ東京(2024/2/13、1st)。MeshellNdegeocello(b,vo)JustinHicks(vo)JebinBruni(key)ChristopherBruce(g)AbrahamRounds(ds)KyleMiles(b)CAN<VitaminC>、そして『TheOmnichordRealBook』の曲。必ずしもバンドとしてまとまっていたわけではない(ジャスティンに歌わせすぎる一方で、叩きすぎるエイブラハムを抑えたり)。しかしそんなことはどうでもよいほど、声のマチエール、テクスチャ、深さ。そっと心臓にひんやりとした手が入ってきて触られたような。観に行ってよかった。●ミシェル・ンデゲオチェロラケシア・ベンジャミン『Pursuance:TheColtranes』(-2020年...ミシェル・ンデゲオチェロ@ビルボードライブ東京

  • 蒼波花音+遠藤ふみ+西嶋徹+沼尾翔子@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2024/2/11)。KanonAonami蒼波花音(as)FumiEndo遠藤ふみ(p)ToruNishijima西嶋徹(b)ShokoNumao沼尾翔子(vo)おもに沼尾さんの作品を中心として、「うた」の世界をつくりだすグループ。「幽けき刻」ともずいぶんと異なる。全員が「うた」を大事に撫で育てているようで、気持ちよく入ることができた。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●沼尾翔子弾き語りの夜@Ftarri(2023年)Uquwa@神保町試聴室(2023年)遠藤ふみ+沼尾翔子+荻野やすよし@柏Nardis(2023年)詩與歌的靈魂夜ASoulfulNightofPoetryandSongs(JazzTokyo)(...蒼波花音+遠藤ふみ+西嶋徹+沼尾翔子@公園通りクラシックス

  • すずえり『移動について』@トーキョーアーツアンドスペース本郷

    トーキョーアーツアンドスペース本郷(2024/2/11)において、すずえり『移動について』。遠いところに生きる人たちの記憶と声。距離的にも時間的にも近づけないことを奇貨として、極端にプリミティブな入口からかれらに接するありようが素晴らしかった。●すずえりインプロヴァイザーの立脚地vol.13すずえり(JazzTokyo)(2023年)すずえり+中村としまる@水道橋Ftarri(2023年)「ジョン・ラッセルを追悼する」@下北沢アレイホール(2022年)秋山徹次+すずえり@水道橋Ftarri(2020年)エレクトロニクスとヴィオラ、ピアノの夕べ@Ftarri(2019年)すずえり@Ftarri(2019年)すずえり+大城真『Duo』(2018年)ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、すずえり...すずえり『移動について』@トーキョーアーツアンドスペース本郷

  • ドグラ・マグラ

    鶴見俊輔『ドグラ・マグラの世界/夢野久作迷宮の住人』(講談社文芸文庫)。「世界に世界意識が生れたのは、いつからか」という鶴見の問題設定に刺激される。『ドグラ・マグラ』もまたただの怪作ではなく、その文脈の中にあった。孤独な想像の精神が世界といかにつながりうるものか。久作の父は頭山満ともつるむアジア主義者、ただ久作は父から大きな影響を受けつつも国家至上主義者ではなかった。それに加え、雲水として放浪し、東京文壇に身を置くことを拒否して福岡で農園経営をしていたスタンスも、久作の作品が世界につながり続けたことと無縁ではない。そして、久作がこの世から姿を消したあとの戦時中にあって、その狂気は戦争という狂気とはまったく異なるものとして、たとえば学徒出陣の命令で兵士となっていた中井英夫にも影響を与えた(戦後、『虚無への供...ドグラ・マグラ

  • 春の気たつを以て也@成城学園前アトリエ第Q藝術

    成城学園前のアトリエ第Q藝術(2024/2/4)。KiyoshiShimizu清水きよし(pantomime)KazutokiUmezu梅津和時(as,cl,bcl)YukoYabe矢部優子(p)KiyomiSakuma佐久間雪(photos)ピアノの横にはマチエールの写真が表面に貼られた梅の木、その影。あたかも何かがその場にあるように動くパントマイムもそれに通じるものがあるようで、虚と実のあわいがさまざまなありようで提示された。清水さんの動きには、決して過剰にならず、また抽象的な虚の表現にも身体運動自体の実の表現にも極端に振れることがない、微妙なおもむきがあった。音風景は梅津さんの手にする楽器によって大きくさまがわりする。クラにはクラの、バスクラにはバスクラの呼び出す世界がある。そして矢部さんは気配の霧...春の気たつを以て也@成城学園前アトリエ第Q藝術

  • おひるね(細井徳太郎+梅井美咲+外山明)@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2024/2/7)。TokutaroHosoi細井徳太郎(g)MisakiUmei梅井美咲(p)AkiraSotoyama外山明(ds)三者がそれぞれ自然に流れ、感情の発露を自然に音に変える。それがあまりにも気持ちいい。最後に細井さんの<ホコリヲハイタラ>、こうなるのかとやはりおもしろい。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8●細井徳太郎謝明諺&スガダイローanewlittleone『OurWaningLove』(JazzTokyo)(2023年)インプロヴァイザーの立脚地vol.4細井徳太郎(JazzTokyo)(2023年)細井徳太郎+阿部真武@水道橋Ftarri(2022年)吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)神田綾子+細井徳太...おひるね(細井徳太郎+梅井美咲+外山明)@公園通りクラシックス

  • カーステン・キャリー+神田綾子@千駄木Bar Isshee

    千駄木のBarIsshee(2024/2/2)。KirstenCarey(g)AyakoKanda神田綾子(voice)カーステン、久しぶりの日本とあって嬉しそう。ギタープレイの特徴は連続的にではなくひとまとまりの分節で音風景を変えてゆくことで、彼女の愛好するアニメにも通じるものかもしれないと思った。そうするとデュオでもやりやすそうで、一緒に跳躍する局面もあった。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,LeicaElmarit90mmF2.8(M)●カーステン・キャリーやみのうつつvol.1@神保町試聴室(2022年)●神田綾子北神田@渋谷BarSubterraneans(2024年)イェーナ・チャング+神田綾子@千駄木BarIsshee(2024年)神田綾子+田村夏樹+藤井郷子+アンドリュ...カーステン・キャリー+神田綾子@千駄木BarIsshee

  • 『「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄』@松濤美術館

    松濤美術館での展示の最終日。大辻清司の作品をいくつも観る良い機会だった。大辻が、アヴァンギャルドとは特定のスタイルに固定しないことだと言ったことと、コンセプト、オブジェ撮影、ルポルタージュを同じところに持ってきたこととの矛盾をどう捉えるべきなのか、ちょっと整理できないでいる。ただ、牛腸茂雄の「スタイル」が極めて情緒的なもので、それは徹底的に個人に引き寄せているからこそ外部の「スタイル」ではないことは納得できる。それにしても大辻の撮ったアヴァンギャルドの中に、勅使川原蒼風を見つけて嬉しくなってしまう。自分も、十代から二十代のころ、安部公房『壁』の安部真知による挿絵、蒼風の息子・宏による安部作品の映画化、そのあたりの世界に惹かれていた。『「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄』@松濤美術館

  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.16 マクイーン時田深山(JazzTokyo)

    インプロヴァイザーの立脚地vol.16マクイーン時田深山–JazzTokyo●マクイーン時田深山現代音楽レクチャーシリーズ最終回「今日の音楽作曲家山本和智自作を語る」@浦安市文化会館(2023年)『私の城』(2022年)喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2020年)マクイーン時田深山+池田陽子+池上秀夫―弦弦弦@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2020年)マクイーン時田深山@下北沢Apolloその2(2020年)マクイーン時田深山@下北沢Apollo(2020年)アンノウン・ミラーズ『YourTenIsMyTwelve』(-2020年)『今・ここ・私。ドイツ×日本2019/即興パフォーマンスinいずるば』(JazzTokyo)(2019年)喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2017年)インプロヴァイザーの立脚地vol.16マクイーン時田深山(JazzTokyo)

  • 李松+趙叢+朱文博@水道橋Ftarri(JazzTokyo)

    #1285李松+趙叢+朱文博–JazzTokyo●趙叢、朱文博のっぽのグーニー+竹下勇馬、阿部薫没有未来@大崎l-e(2019年)ZhuWenbo、ZhaoCong、浦裕幸、石原雄治、竹下勇馬、増渕顕史、徳永将豪@Ftarri(2018年)ZhaoCong、すずえり、滝沢朋恵@Ftarri(2018年)『Ftarri福袋2018』(2017年)●李松リ・ソン、アンガラッド・デイヴィス、スティーヴ・ベレスフォードら@ロンドンCafeOTO(2023年)People,PlacesandThings×Ex@小岩BUSHBASH(2022年)李松+趙叢+朱文博@水道橋Ftarri(JazzTokyo)

  • ケン・ヴァンダーマーク+ポール・ニルセン・ラヴ 2024年日本ツアー(関東編)(JazzTokyo)

    #1286ケン・ヴァンダーマーク+ポール・ニルセン・ラヴ2024年日本ツアー(関東編)–JazzTokyo●ケン・ヴァンダーマークポール・ニルセン・ラヴ+ケン・ヴァンダーマーク+坂田明@渋谷SuperDommune(2024年)ケン・ヴァンダーマーク+ポール・ニルセン・ラヴ@稲毛Candy(2日目)(2019年)ケン・ヴァンダーマーク+ポール・ニルセン・ラヴ@稲毛Candy(2019年)ネイト・ウーリー+ケン・ヴァンダーマーク『EastbyNorthwest』、『AllDirectionsHome』(2015年)ポール・ニルセン・ラヴ+ケン・ヴァンダーマーク@新宿ピットイン(2011年)ペーター・ブロッツマンの映像『ConcertforFukushima/Wels2011』(2011年)ペーター・ブロッツ...ケン・ヴァンダーマーク+ポール・ニルセン・ラヴ2024年日本ツアー(関東編)(JazzTokyo)

  • 武田理沙@神田錦町Polaris

    神田錦町のPolaris(2024/2/1)。RisaTakeda武田理沙(p,synth,modular)絶望と悦楽が同時にドバドバと放出されるソロステージ。壮大でありながら個人作業というギャップもたぶんサウンドの全体性と関係ありそう。ピアノを弾くとはっと覚醒させられるのもおもしろい。FujiX-E2,LeicaElmarit90mmF2.8●武田理沙謝明諺+武田理沙+T.美川@渋谷BarSubterraneans(JazzTokyo)(2023年)高橋保行+潮田雄一+武田理沙@四谷三丁目CONTONTONVIVO(2023年)武田理沙+アキオ・ジェイムス@公園通りクラシックス(2023年)天鼓+内橋和久「天ノ橋地獄巡」@秋葉原ClubGoodman(2023年)武田理沙+渡邉茜@本八幡cooljojo...武田理沙@神田錦町Polaris

  • 池田謙+山本達久@代々木上原Hako Gallery

    代々木上原のHakoGallery(2024/1/31)。KenIkeda池田謙(electronics)TatsuhisaYamamoto山本達久(ds)場を作るというよりも場になる池田謙さんのサウンドは、場じたいが脈動しているよう。この日山本達久さんは擦音による残響的な効果よりも先端による叩きを優先した。やはりそれは独創的なもので、繰り返しによる痙攣とずれによる覚醒とが並走するものだった。ふたりの音の重なりにより、意思が場にあるのか奏者にあるのか、異種のものが混交するスリルが発生した。●池田謙カール・ストーン+池田謙『DAM』(JazzTokyo)(2023年)ロジャー・ターナー+池田謙@Ftarri(2023年)阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)「ジョン・ラッセルを追悼す...池田謙+山本達久@代々木上原HakoGallery

  • 大友良英 X 田中鮎美 "session"@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス、大友良英X田中鮎美2daysの2日目(2024/1/16)。YoshihideOtomo大友良英(g)AyumiTanaka田中鮎美(p)KeiMatsumaru松丸契(as)AmiYamasaki山崎阿弥(voice)KosukeOchiai落合康介(b,馬頭琴,口琴)美しいむらのある手漉きの紙を重ね合わせているようで、それぞれの作業と社会の構築がみごとの一言。大友さんの音は溶け込むことがなく独立して聴こえる。FujiX-E2、7Artisans12mmF2.8●大友良英TRYANGLE/大友良英+川島誠+山崎比呂志@なってるハウス(2022年)大友良英+川島誠『DUO』(JazzRightNow)(2021年)大友良英+川島誠@山猫軒(2021年)リューダス・モツクーナス+...大友良英X田中鮎美"session"@公園通りクラシックス

  • ジョナス・メカス、イン・ビトウィーン

    埼玉県立近代美術館の『イン・ビトウィーン』展。展覧会が目指すものは「個の身体を拠りどころとして思索を重ねる/重ねた作家たちの複数の声(ポリフォニー)を掬い出し、現代の鑑賞者とともに見直すこと」とある。シュルレアリスト福沢一郎のもとで学んだ早瀬龍江の作品も興味深く観たのだけれど、自分の目当てはジョナス・メカス。30年ちかく前に六本木にあったシネ・ヴィヴァンで『リトアニアへの旅の追憶』を観たとき、人生が狂うくらい驚いた。それは鈍痛にも似ていて、まだ続いている。今回の展示(16ミリからのブローアップした版画と写真)でも知識として驚くことはないけれど、感覚としては驚く。16ミリの濁りと滲み、それが彼岸と此岸との境界にある。2005年にメカスが来日したとき絵を描いてくれた。しまい込んでいないで飾ろうかな。●参照ジョ...ジョナス・メカス、イン・ビトウィーン

  • 北神田@渋谷Bar Subterraneans

    渋谷のBarSubterraneans(2024/1/13)。AyakoKanda神田綾子(voice)Manabu"Gaku"Kitada北田学(bcl,cl)北田+神田=北神田の初共演は2020年4月、同じ場所で。ちょうどコロナ禍に入り無観客での動画配信が行われた。デュオでの共演はそれ以来である(その間にコントラバスの西嶋徹さんが入ったトリオがあった)。初回の演奏については、雑誌『Voyage』第7号に次のように書いた。「自由即興の実験的なギグの醍醐味は、いかに各々の持つ音世界をその場に展開し、いかに間合いをはかりながら相手との関係を短時間で構築していくかにある。北田はしなやかで粘るバスクラの音をエフェクターによって散布し、神田は広い音領域の中で跳躍する粒子のような自由運動をみせ、さらにお互いに音に呼...北神田@渋谷BarSubterraneans

  • シヴァン・ペルウェル@埼玉会館

    埼玉会館(2024/1/4)。ŞivanPerwer(vo,saz)HakanAkay(saz)RenasYunus(saz)AbdurrahmanGülbeyaz(perc)JunKawasaki河崎純(b)Fuji(saz)KenMatsuo松尾賢(oud)Mizuho瑞穂(vln)JunzoTateiwa立岩潤三(perc)YumiIto伊藤結美(perc)ErikaUeda上田恵利加(cho)クルド人歌手シヴァン・ペルウェルの活動50周年記念コンサート。川口や蕨に多くのクルド人が住んでいるからこそ、この場所で開かれたのだろう。みたところホールの客席数千数百の6、7割が埋まっていた。日本人はせいぜい3パーセントくらいではなかったか。たぶん日本でペルウェルの紹介はほとんどなされてこなかった(ドキュメ...シヴァン・ペルウェル@埼玉会館

  • そらの下、わらの家@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2024/1/12)。YoshihikoHogyoku寳玉義彦(詩)Miya(Modfl)AkiraSakata坂田明(as)AkioJeimusアキオ・ジェイムス(ds)穴、ハナクソ、彼岸、此岸、アストンマーチン、・・・。寳玉義彦さんの朗読することばが浮かび上がってはどこかに去ってゆく。おそらく声という音が音楽となっているというよりも、ことばをそこに抑えて置こうとする力、その響きに内在する思索の過程、場に表出させることへのためらい、そうしたものが独特な磁場を創出していた。音楽家のありようは三者三様。Miyaさんは時間のコントロールによりことばの記憶領域への遡行にも立ち入った(寳玉さんの声さえも拾い上げてみせた)。アキオさんは時間を動かすとともに響きの共犯者にもなった。坂田さん...そらの下、わらの家@公園通りクラシックス

  • BORDERS vol.1@神保町試聴室

    神保町試聴室(2024/1/11)。TakashiSeo瀬尾高志(b)NaojiKondo近藤直司(bs,ts)KeisukeSaito斉藤圭祐(as)TakutoSakaibara堺原拓人(as,bs)最初に斉藤・堺原デュオ。運動の斉藤に構造の堺原というべきか、まったく指向性の異なるふたりが共存する音世界は奇妙でおもしろい。とはいえそのコントラストは固定されていない。堺原さんはなにかを組み上げながら表出のしかたを次第に変えてゆき、また、繰り返すこと自体とその蓄積がリアルタイムの音にも影響しているように思えた。斉藤さんは激しい飛翔でありながら、ギアチェンジを次々に行い、落ちるのではないかと冷や冷やさせられる。つぎに近藤・瀬尾デュオ。シベリウスとカザルスの曲を核にしつつジャズのアドリブにとどまらない即興。イ...BORDERSvol.1@神保町試聴室

  • イェーナ・チャング+神田綾子@千駄木Bar Isshee

    千駄木のBarIsshee(2024/1/7)。JenaJang(voice)AyakoKanda神田綾子(voice)イェーナ・チャングはソウル出身、プラハ在住。最初のソロでは、ヴォイスを素材のひとつとして使い、エフェクター、ハウリング、さらにはマイクを床に接触させることによる衝撃音と歪みを使った。イェーナがヴォイス・パフォーマンスを始めたのはわずか3年前(手の動きが不調となり、アニメーションの表現活動を断念せざるを得なかったという)。マイクに関しては、昨年不意に落としたところサウンドが歪み、それを奇貨として表現の一手段とした。そのような背景ゆえか、鮮烈さが際立っている。セカンドセットは神田綾子さん。完全ソロは珍しい。ここでは対照的にヴォイスのみによるひとつながりの物語を描き出してみせた。そしてデュオで...イェーナ・チャング+神田綾子@千駄木BarIsshee

  • ポール・ニルセン・ラヴ+ケン・ヴァンダーマーク+坂田明@渋谷Super Dommune

    渋谷のSuperDommune(2024/1/9)。KenVandermark(ts,cl)PaalNilssen-Love(ds)AkiraSakata坂田明(as,cl)ポール・ニルセン・ラヴとケン・ヴァンダーマークの日本ツアー、4年ぶり。初日のゲストは坂田明さん。渋谷のスーパードミューンでインタビューをしてきました。もの凄い演奏の後に流したアルバムは以下の通りです(お三方になにか関係があるもの。ただしオーネット・コールマンはこの日ケンさんが夢を見たと聞いて持っていきました)。それにしてもドミューンの音は素晴らしかった。KaoruAbe/彗星PartitasFredAnderson+DKVTrioPaalNilssen-Love/NewJapaneseNoiseJazz非常階段/MadeinJapan...ポール・ニルセン・ラヴ+ケン・ヴァンダーマーク+坂田明@渋谷SuperDommune

  • 森山威男『ライヴ・アット・ラブリー』(JazzTokyo)

    #06『森山威男/ライヴ・アット・ラブリー』–JazzTokyoTakeoMoriyama森山威男(drums)FumioItabashi板橋文夫(piano)ToshihikoInoue井上淑彦(tenorsax)HideakiMochizuki望月英明(bass)●森山威男森山威男NEWYEARSPECIAL2019その2@新宿ピットイン(2019年)森山威男NEWYEARSPECIAL2019その1@新宿ピットイン(2019年)森山威男3Days@新宿ピットイン(2017年)森山威男@新宿ピットイン(2016年)ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男@新宿ピットイン(2014年)森山・板橋クインテット『STRAIGHTEDGE』(2014年)ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男『YATAG...森山威男『ライヴ・アット・ラブリー』(JazzTokyo)

  • カール・ストーン+池田謙『DAM』(JazzTokyo)

    #05『カール・ストーン+池田謙/DAM』–JazzTokyoCarlStone(electronics)KenIkeda池田謙(electronics)●カール・ストーン東京現音計画#19@杉並公会堂(2023年)内橋和久+カール・ストーン@千駄木BarIsshee(2023年)カール・ストーン『WeJazzReworksVol.2』(JazzTokyo)(2022年)カール・ストーン+吉田達也+神田綾子with小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)SignalsDown@落合soup(2019年)●池田謙ロジャー・ターナー+池田謙@Ftarri(2023年)阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)「ジョン・ラッセルを追悼する」@下北沢アレイホール(2022年)池...カール・ストーン+池田謙『DAM』(JazzTokyo)

  • 謝明諺+武田理沙+T. 美川@渋谷Bar Subterraneans(JazzTokyo)

    #04謝明諺+武田理沙+T.美川–JazzTokyoMinYen“Terry”Hsieh謝明諺(ts,ss)RisaTakeda武田理沙(synthesizer,drums)T.MikawaT.美川(electronics)●謝明諺謝明諺+熊坂路得子@上尾BarberFuji(2023年)内橋和久+謝明諺@千駄木BarIsshee(2023年)謝明諺&スガダイローanewlittleone『OurWaningLove』(JazzTokyo)(2023年)詩與歌的靈魂夜ASoulfulNightofPoetryandSongs(JazzTokyo)(2023年)melodies@新宿ピットイン(2023年)謝明諺+永武幹子+高橋陸+大村亘@壱岐坂ボンクラージュ(2023年)高橋佑成+謝明諺+荒悠平@荻窪ベル...謝明諺+武田理沙+T.美川@渋谷BarSubterraneans(JazzTokyo)

  • Trio San『Hibiki』(JazzTokyo)

    #2295『TrioSan/Hibiki』–JazzTokyoSatokoFujii藤井郷子(piano)TaikoSaito齊藤易子(vibraphone)YukoOshima大島祐子(drums)●藤井郷子神田綾子+田村夏樹+藤井郷子+アンドリュー・ドルーリー@公園通りクラシックス(2023年)藤井郷子ストリングスプロジェクト-GEN2023@公園通りクラシックス(2023年)まだまだまだまだ@新宿ピットイン(2023年)まだまだまだまだ@公園通りクラシックス(2023年)藤井郷子オーケストラ東京@公園通りクラシックス(2023年)JunkBox@荻窪velvetsun(2023年)藤井郷子+田村夏樹@山猫軒(2022年)ThisisIt!『MOSAIC』(JazzTokyo)(2021年)Futar...TrioSan『Hibiki』(JazzTokyo)

  • #1281 「悠々自適」悠雅彦さん追悼コンサート(JazzTokyo)

    #1281「悠々自適」悠雅彦さん追悼コンサート–JazzTokyo出演者:CANNONBALLEXPLOSIONENSEMBLE(砲弾爆発合奏団)[TeruhitoYamazawa山澤輝人(ts,fl)TakeshiGoda剛田武(vln,fl)LouisInageルイス稲毛(b)]GeilaZilkhaギラ・ジルカ(vo)KatsunoriFukai深井克則(p)NatsukiTamura田村夏樹(tp)SatokoFujii藤井郷子(p)YoshihitoFukumoto福本佳仁(tp)MakiNakano仲野麻紀(sax)AkikoFujimoto藤本昭子(地歌)TomokoYazawa矢沢朋子(p)MichiyoYagi八木美知依(エレクトリック21絃箏)AoiKato加藤葵(vo,p)#1281「悠々自適」悠雅彦さん追悼コンサート(JazzTokyo)

  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.15 池田陽子(JazzTokyo)

    インプロヴァイザーの立脚地vol.15池田陽子–JazzTokyo●池田陽子池田陽子、大蔵雅彦@Ftarri(2023年)Ensemble響む@入間市文化創造アトリエ・アミーゴホール(2023年)りら~雲を吐き、星を喰うhomagestoTetsu~@山猫軒(JazzTokyo)(2022年)池田陽子+阿部真武+岡川怜央@Ftarri(2021年)池田陽子+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)asinusauris@Ftarri(2020年)秋分の午後@喫茶茶会記(2020年)マクイーン時田深山+池田陽子+池上秀夫―弦弦弦@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2020年)815展でのパフォーマンス(広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2020年)ヨアヒム・バーデンホルスト+大上流一+南ちほ+池...インプロヴァイザーの立脚地vol.15池田陽子(JazzTokyo)

  • 岡真理『ガザとは何か』、臼杵陽『世界史の中のパレスチナ問題』

    岡真理『ガザとは何か』(大和書房、2023年)。ここまで簡潔にまとめてわかりやすいメッセージとして出すのは緊急性のゆえだけれど、複雑な問題を考える際には基本書に戻るべきということもまた真実で、臼杵陽『世界史の中のパレスチナ問題』(講談社現代新書、2013年)を引っ張り出してきた。臼杵さんの本からは、1993年のオスロ合意がその後なぜいい形に進まなかったのかを把握することができる。なによりアメリカが交渉の埒外に置かれていたことは重要で(ラビンとアラファトの間にクリントンが立って「大きなアメリカ」を演出していたけれど)、すでにその段階で力を失いつつあったアメリカが「9・11」を経てまた奇怪な姿になってきたことの捉え方も変わろうというものだ。岡さんの本では、去年10月のハマースによるイスラエル攻撃について、ハマ...岡真理『ガザとは何か』、臼杵陽『世界史の中のパレスチナ問題』

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