いくつになっても「女」であること

1月から手術・治療のため長く入院している母ですが、来月の再手術を控え、今一時退院しています。本来であればそのまま入院してリハビリをしながら体力を戻すべきなのですが、入院期間も2か月を超え精神的にもしんどくなってきており、食事も進まずどんどん痩せていく母を見て、医師から一度退院して体力を戻しておいでと許可をもらったのでした。 母は兄と暮らしていますが、今の状態で家事はこなせないので、兄が仕事をしながら、私も週に2～3日を実家で仕事しつつサポートしています。筋力も体力も落ちてしまってまだまだ足元がふらついていますが、食事量はだいぶ戻ってきたのと、何より頭がクリアになってきました。家に居てもソファで…

タイトル買いとジャケ買いと

仕事で東京駅に行くことがありました。勉強会のようなものだったのですが、少し早めに終わったので、丸の内口にある丸善丸の内本店へ行きました。 私は本屋さんが大好きでかなりな頻度で行くし、油断すると時間を忘れて本選びに没頭してしまいます。「本というのは出会いだから、『読みたい』と思ったら買うべし」「本を読むことで、何か1つでも行動を起こせたり、少しでも感情を揺さぶられたら儲けもの」というのは本に対する私の信条で、だから本を買う時のお財布の紐は無いも同然だし、家には読んでいない本が山ほどあります（笑）それでも暇さえあれば本屋に行く。それほど本と本屋が好きです。 そんなわけで、日本最大級の丸善丸の内本店…

一人、菜の花の土手で

母の病院からの帰り道。車の窓から外を眺めていたら、あちこちで菜の花が咲いているのが見えました。毎年3月に実家に帰ると、母と子ども達と土手に散歩に行き、菜の花を眺めたり、空を飛ぶハンググライダーを眺めるのが恒例になっています。今年子ども達は一緒じゃなく、母は病院で行けないので、一人で土手まで歩いて行ってみることにしました。 土手はいつもと同じようにたくさんの菜の花に覆われていて、花の香りがぷーんと香ってきました。 母が一緒だった時、母はいつも袋持参で、「ごめんねー、ちょっといただくね」と言いながら若い葉を摘んで持って帰り、その晩おひたしにして食べさせてくれました。子ども達は小さい頃、土手の上で「…

定番になった家しごと道具

台所道具や家しごとの道具、ブログではこれまで色々とご紹介してきましたが、私自身は家具や家電含め道具については一度「これ」というものを買って満足してしまうと、同じものをずっと使い続けるタイプです。 見つけるまではあれこれ調べてかなり悩むのですが、「えいやっ」と買ってしまうと、もうそれでいい。もう見ない。もう悩まない（笑）面倒くさがりなので、買った後に後悔したり、更に良い物が欲しいとまた悩むのが嫌なんですね。なので、何かを買う時には「身の丈に合ったモノの中で、その時一番自分が良いと思うモノ」を選ぶのが私の中の基準になっています。だから買う前は相当に悩みますが、買ってしまえば後は割とケロッとして満足…

金柑とアールグレイのホーローバットケーキ

「紅茶がインフルエンザの予防になる。」 インフルエンザが流行していた時期、あちこちのテレビ番組でインフルエンザ予防の特集が組まれていましたが、ある日ふと見た番組で、女性医師だか研究者だかが「紅茶ポリフェノールがインフルエンザウイルスを無力化するんです」と紅茶のインフルエンザ予防効果について話していました。わが家の家族の周囲でもインフルエンザが蔓延していて、「うちは誰も罹らないねー。どうしてだろうねー。」なんて話をしていたのですが、その番組を見て、「もしかして！」と思い当たったのが、毎朝飲んでいた紅茶でした。 わが家では、朝ごはんの時、ご飯のときは緑茶。パンのときはほうじ茶や麦茶、烏龍茶等を飲み…

ボンヌ・ファリーヌの「全粒粉のパンケーキ」

パンケーキが食べたくなった時は、お休みの日に娘と一緒にのんびり焼くことが多いです。おやつに焼くことは最近はほとんどなく、大抵は朝ご飯。子ども達が小さな頃は市販のホットケーキミックスが定番でしたが、大川雅子さんの書籍「パンケーキを焼く」のレシピを知ってからは、おやつ向きのホットケーキよりもごはんのようなパンケーキ派になりました。 パンケーキは色々な食べ方が出来ると思います。夏であればクリームチーズにレモンを絞ってさっぱりと食べると止まらない美味しさだし、甘いものが欲しい時には生クリームとメイプルシロップたっぷりに果物をあわせてコーヒーと一緒に、お腹がとても空いている時にはハムやウインナーを焼いて…

実家の冷蔵庫と、野菜が食べたい。の話

実家に行ったり、母の病院へ行ったりの日々は相変わらず続いています。実家には半日から一泊で行くので、何食かは向こうで食べることになります。向こうで何を食べているかというと、最初頑張って消費していた実家の冷蔵庫の食材もようやく無くなってきたので、最近はお弁当やパンを買って済ませることが多いです。 思い返せば1月。母が入院してすぐの頃の冷蔵庫はすごかった・・。 母の調子はお正月を過ぎてから少しずつ悪くなっていたと思われるのですが、入院した後実家の冷蔵庫を見たら、お正月の煮豆の残り、伊達巻きの残り、漬物の残り等々食べかけのタッパーやお皿がたくさん。野菜室にはぱんぱんに野菜が詰まっていて、野菜室の下の方…

耳揚げパンの朝

小さい頃。母はサンドイッチを作って出来たパンの耳を揚げて、砂糖をまぶした耳揚げパンを作ってくれました。面倒くさがりやの母なのでサンドイッチも頻繁ではなかったし、パンの耳を揚げてくれることも毎回ではありませんでしたが、耳を揚げたときはいつもおやつに出してくれました。 小さな私はその耳揚げパンが楽しみで、サンドイッチの横に山盛りになっている耳を見ては、「今日は揚げるのかな、揚げないのかな」とドキドキしたものです。でもそのうち、サンドイッチはサンドイッチ用の耳のないパンで作られるようになり、耳揚げパンが揚がることもなくなって、大きくなった私はミスドだのフライドポテトだの、もっと大きな、もっとこってり…

今さらですが、失敗チョコテリーヌの話

さて、3月。 もう3月だというのに、我が家にはタッパーに入ったチョコレートやらクッキーやらの、娘が作ったバレンタインお菓子の残骸が残されています。残骸などというと娘に怒られそうですが、これらは娘がバレンタイン以降に「〇〇ちゃんにもあげなくちゃ」「△△ちゃんの妹にもあげるんだった」と2週間ほどかけて作り続けたお菓子の残り。今時のバレンタインは14日を皮切りにしばらく続くようで、娘は材料を買い足し買い足し、しばらくお菓子交換を楽しんでいました。 そうやって残ったお菓子を家族で食べ続け、やっとなくなってきたなと思ったら一昨日の晩のこと。娘が急に「チョコレートが残っているから、今日はチョコバナナを作り…

ミモザとお雛様と台所

ミモザが咲きました。暖かい日と寒い日を繰り返し、晴れと雨を繰り返し、ようやく春がやってきました。 今年は枝振り良く大きく育ったミモザの木。黄色い花をたくさんつけたので、いいところを切って花瓶に挿しました。ひな祭りといえば桃の花ですが、わが家はミモザの黄色い花。そういえば去年、兜の横には緑色になったクリスマスローズを飾っていました。その季節の庭の花を部屋に飾って楽しめるのは、とても贅沢なことだなと思います。 2月は本当にあっという間に過ぎていきました。3月なんてずっと先だと思っていたのに、気付いたらひな祭りが間近でした。娘に、「今年はちょっとバタバタしているから、お雛様出さなくていいかな？」と聞…