chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
Scientific Boxing https://blog.goo.ne.jp/asikawasensei2/

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

asikawa
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2013/12/23

arrow_drop_down
  • 観戦記~井上尚弥 vs ラモン・カルデナス~

    WBA・WBC・IBF・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ王者;井上尚弥vs挑戦者:ラモン・カルデナス結果:井上8RTKO勝ち■分析~井上の場合~2Rダウンの左フックは追撃をかけ足が揃いワイドオープンになったところを打ち込まれた。体が前に出ていて顎を打ち抜かれたのでダメージ大きかったばず。心身共に回復できたのはvsネリによる。いわゆる経験(キャリア)。しかし3~4Rは攻防にバランス悪い。以降も常に左フックのカウンターを狙われていた。vsドネア2の2R左フックを効かせる直前、ロープを背にしたドネアに同じパンチを狙われたがその瞬間は意図してかわした感があったが、食わなかったのは偶然と思われる瞬間も幾つかあった。7R右ストの3連打でテイクダウン。メイウェザーがヌドゥをKOした3連打とは異なり、追いながら隙を...観戦記~井上尚弥vsラモン・カルデナス~

  • 観戦記~入江聖奈 vs 晝田瑞希~

    東京オリンピッックフェザー級代表決定戦入江聖奈vs晝田瑞希試合結果:入江判定勝ち●まえがき女子はあまり見ないのだけれど。■分析~入江の場合~体格がよく先天的な身体能力を感じさせる。全ての要素は優れていて総合的に纏まっている。女子はスタミナと連打型の手数があればアジア、南米の選手には有効になったりするがドイツなどの上半身が強くパンチングパワーある選手などには有効にならなかったりする。この人は後者を体力で押し返すパワーがある。現状のアマの試合展開は男子も含め、交錯してもみ合い、の繰り返し。交錯する瞬間の主導権を取ることと、もみ合いで消耗させることが有効となる。それを実践できている。もみ合いでは跳ねて肩を相手の顔面に当てるのは有効的な小細工だ。カエルが好きらしい少女でオリンピック金メダリスト。晝田さんを見てジェ...観戦記~入江聖奈vs晝田瑞希~

  • 観戦記~アンヘル・アヤラ vs 矢吹正道~

    IBFフライ級タイトルマッチ王者:アンヘル・アヤラvs挑戦者:矢吹正道結果:矢吹12RTKO勝ち■分析~アヤラの場合~ホセ・アントニオ・アギーレ、ジョン・マイケル・ジョンソンのような細身の好戦的パンチャー。そのスタイルと戦績からディフェンスにおける粗さは予想されたがジャブを上下に打ち込まれ、相手のクイックステップについて行けず、高速クロスレンジでのガード位置など粗さというより現代ボクシングに対応できてない。鼻血も止めることができなかったり、セコンドやトレーナーなどは20年前の感覚なのでは。何度もスイッチしていたのは苦し紛れのように見えた。■分析~矢吹の場合~配信記事などで試合後のコメントは『切ってからずっと視界が見えなくて』『弱気になった部分があったので俺弱えなと』『効いてるそぶりも見せずに打ち合ってきた...観戦記~アンヘル・アヤラvs矢吹正道~

  • Classic~ジョー・フレージャー vs ジョージ・フォアマン~

    1973年1月22日世界ヘビー級タイトルマッチ王者;ジョー・フレージャーvs挑戦者:ジョージ・フォアマン結果:フォアマン2RKO勝ち■分析~フォアマンの場合~トレーニングの映像は意外と少ないがサンドバッグに右フックを連続で打ち込むものはバックが”く”の字に曲がり、まるでバッグを破壊するために行われているようだ。それはパフォーマンスなのか、実際のトレーニングなのか。試合でもフックをブン回し、一点にパワーを集中させるものではなく、軌道のどこで当たっても効かせるパンチ。テレフォンで距離感もディフェンスもあったものではない。何故あたるのだ?それは当時まで残るヘビー級シーンでの強者イズムの風習によるものだろう。アリはスピード、リズム、フットワークで革命を起こした。そして80年代はコンビネーションが台頭した。ありがち...Classic~ジョー・フレージャーvsジョージ・フォアマン~

  • Classic~ナナ・コナドゥ vs アブラハム・トーレス~

    1998年2月21日WBAバンタム級タイトルマッチ王者;ナナ・コナドゥvs挑戦者:アブラハム・トーレス結果:コナドゥ2RTKO勝ち■分析~コナドゥの場合~Wジャブからの強烈な右。それだけで世界をKOした。前に出ながらのWジャブは2発目に威力がつき、体に勢いがついているので続く右はウェイトが乗る。速筋の塊のような体躯によりWジャブは踏み込みも全身もハンドスピード、どれもあり、そのうえ肩が入っているので重く強い。続く右の繋ぎのクイックでナチュラルで体の捻りが利いているのでハードなソリッドパンチ。KOシーンの1発目の右はハンマーを打ち付けるようで2発目は右を打ち込む位置への瞬間的なシフトウェイトは動物的勘のようで相手のアゴを刈るようなフック。まさにガーナの超特急。ボクシングは進化していると言われるが本当か?堤、...Classic~ナナ・コナドゥvsアブラハム・トーレス~

  • Classic~チャコフ・ユーリのデビュー戦~

    1990年2月1日ジュニア・バンタム級6回戦チャコフ・ユーリvsアラン・田中結果:ユーリ3RTKO勝ち■分析~ユーリの場合~ソ連ペレストロイカその風貌からまるで地球外の惑星から来た生命体の様相。1発目の右ストレートで宇宙に飛んだ。2発目の右ストレートで銀河に飛んだ。3発目の右ストレートでブラックホールに落ちた。右カウンターの鋭さ、タイミングはいったい何なのか。眉間にセンサーが付いていて相手が射程位置に入った時、コンマ何秒以内に右が放たれるシーケンスが作動しているようだ。前足のつま先にもセンサーがあり相手の距離に応じてステップバック、右カウンターを的確にヒットさせる距離が自動計測されるようだ。右肘のジョイントは全方向へのアングル可能で伸縮自在であるかのようだ。これが35年前のボクシング?ボクシングは進化して...Classic~チャコフ・ユーリのデビュー戦~

  • 観戦記~寺地拳四朗 vs ユーリ阿久井政悟~

    WBA・WBCフライ級タイトルマッチWBC王者:寺地拳四朗vsWBA王者:ユーリ阿久井政悟結果:寺地12RTKO勝ち■分析~寺地の場合~広いスタンスで前後左右に動けるのは膝下の筋力(脹脛、アキレス腱、爪先等)にある。3年前あたり防衛戦から脹脛の筋肉が目立つようになった。動いた位置で角度を付けてジャブを打ち込む。それを12R通して出来るのは持続筋のスタミナ。意外に相手の右を多く食った。相対すると左ガードに隙がある。スナッピーなジャブはガードが下がるから。劣勢から一気に攻勢を取れる能力はvsオラスクアガ、vs京口で培ったキャリアにもよるだろう。■分析~阿久井の場合~上体で角度を付けてジャブを打ち込む。右ストレートはオンガードからナチュラルに放たれる。まさにユーリだ。右にパンチングパワーがあるからプレッシャーを...観戦記~寺地拳四朗vsユーリ阿久井政悟~

  • 観戦記~アンソニー・オラスクアガ vs 京口紘人~

    WBOフライ級タイトルマッチ王者:アンソニー・オラスクアガvs挑戦者:京口紘人結果:オラスクアガ判定勝ち■分析~オラスクアガの場合~強者感を全面に出したストロングスタイルは頗るカッコよいが余裕だしている瞬間は相手が技巧派ならばパシパシ打たれたり相手が強打者ならばダメージングブロー受けたり危険が伴う。それでも相手のガードの上からなぎ倒すような右フックはそれだけで十分て感じ。ファミリーネームのカタカナの6文字はどれがどこなのか時々判らなくなる。日本を主戦場にするなら日本人に馴染みやすいリングネームにした方がよいのでは。アンソニー・オスカーアンス・オラーガアンソニー浜田とか。■分析~京口の場合~両ガードを顔の横に置いたままスリップ、ダック、ウィービングするのが特徴的。直後にパンチが多彩でなくなるが顔面にヒットさ...観戦記~アンソニー・オラスクアガvs京口紘人~

  • 観戦記~坪井智也のデビュー戦~

    スーパーフライ級8回戦坪井智也vsブーンルエン・ファヨン結果:坪井2RTKO勝ち■分析~坪井の場合~静岡県のボクシングレベルは残念ながらかなり低い。県出身者で世界挑戦したのは5人もいないだろう。挑戦者はどれも技術レベルでの惨敗。理由はジムの環境と指導者の質。管理人は2人だけ優秀な指導者を認識しているがおそらく坪井はその1人に指導を受けたことがあるようだ。如何にもなアマスタイル。詰めて連打、間をおき、詰めてコンビ、間をおく。右ボディパンチがフックであることが特徴的。詰めた時、頭は至近距離にあるが連打が頗る速いので相手は守るか食うかのみ。相手に事前研究され易いスタイルではある。■分析~ブーンルエンの場合~KOシーンは一瞬宙に浮いてから大の字に倒れるとは助演男優賞ものだ。タイは経済発展著しいが現代もこのようなボ...観戦記~坪井智也のデビュー戦~

  • 観戦記~那須川天心 vs ジェイソン・モロニー~

    バンタム級10回戦那須川天心vsvsジェイソン・モロニー結果:那須川判定勝ち■分析~那須川の場合~このカッコつけたボクシングをこの相手にこの試合展開で10R貫けるのは感心する。攻防の高いスキルがベースにあり、イメージング豊かで、高い心肺および循環機能。そして強固なナルシシズム。ジムで練習してるとカッコつけてばかりいる奴は必ずいるのだわ。見学者「あの人カッケー」トレーナー「お前何やってんだ」他のボクサー「あいつバッカじゃねーの」管理人もそんなボクサーだったな。■分析~モロニーの場合~サウスポー苦手なボクサーと言ったら?ジュリアン・ジャクソンですね。(残念すぎた)意外にホリフィールドも。突然の右、いいですね~。6Rのシルエットは左右逆ではあるが、ダニエル・サラゴサvs辰吉Ⅰをデジャブに見るようだった。■PS判...観戦記~那須川天心vsジェイソン・モロニー~

  • 観戦記~中谷潤人 vs ダビド・クエジャル~

    WBCバンタム級タイトルマッチ王者:中谷潤人vs挑戦者:ダビド・クエジャル結果:中谷3RKO勝ち■分析~中谷の場合~ボクシングファンはへナロを形容に出すようだがスタイル全然違うよ。共通点は痩せぎすの体型とルディとの関わりだけ。最初のテイクダウンの追いながらのボディストレートは最良なヒットポイントを作る体重移動が素晴らしい。一流選手でさえイケイケでパンチだけ先行しがちになるが瞬間的に腰を落としてグ~とシフトウェイトし後ろ足の蹴りを活かして打ち込んだ。2回目のテイクダウン前も適切な位置取りをした上でしっかりしたパンチを打ち込む。体幹をブレずに常に態勢とれる能力はボクシングのみならず例えば卓球やバドミントンでも世界王者になれる。■分析~クエジャルの場合~戦前は強者感あったが1R1分もすると弱者感。踏み込んで打ち...観戦記~中谷潤人vsダビド・クエジャル~

  • 観戦記~井上尚弥 vs キム・イジョン~

    WBA・WBC・IBF・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ王者:井上尚弥vs挑戦者:キム・イジョン結果:井上4RKO勝ち■分析~井上の場合~オーソがサウスを攻略する戦法は意外に80年代と変わらないのだな。2R2:00ロングレンジから体を完全半身にし、内側にシフトしながら足から拳まで筋力をビンビンに利かせたジャブ。2R2:15ミドルレンジで見合った状態から右ストをポンポンとダブルで打つ。トレーナーが「サウスはこう構えてこう動くからこのパンチが当たる」と身振り手振りで指導するのが目に浮かぶ。■分析~キムの場合~日本選手7人斬りてのも意外に凄いな。柳斎斗の22人は驚異的、張正九、柳明佑も10人くらいか。逆は何人が最大なのか。サウスはコーナーから逃れる時、右に移動するのは80年代と変わらない。構えの相対から見...観戦記~井上尚弥vsキム・イジョン~

  • 観戦記~佐々木尽 vs 坂井祥紀~

    OPBF・WBOアジアPウェルター級タイトルマッチ王者:佐々木尽vs挑戦者:坂井祥紀結果:佐々木判定勝ち■分析~佐々木の場合~ジャブとアッパーをガンガン食ってますね。サラサラヘアーと共に頭が跳ねあがっているから。歯や鼻が折れないだろうか。ホントにこの路線でいくの?今更ディフェンス変わらないだろうけど。終盤になるつれギアが上がり12Rフルに戦えるフィジカルは証明できたからよかったが。■分析~坂井の場合~構えと打ち方がよい。見た目通りの押すようなジャブは相手のプレスを止める。実際相手は体ごと押し戻されていたから。右フックの打ち方は畑山氏のような体を捻りながらでなく、腕と肘に角度をつけて軸を回転させてしっかり打つ。全Rを安定してできるスタイルだが強弱、緩急、メリハリが無いところで判定を落とした感。観戦記~佐々木尽vs坂井祥紀~

  • 観戦記~オレクサンドル・ウシク vs タイソン・フューリー~

    WBA・WBC・IBF・WBOヘビー級タイトルマッチ統一王者:オレクサンドル・ウシクvs挑戦者:タイソン・フューリー結果:ウシク判定勝ち■分析~ウシクの場合~サウスポーから右腕をグッと上げて左手を頬横に置いたアップライトで上下のボビング(古っ)。90年代、ワシリー・ジロフあたりから台頭してきたスタイルだ。左はどの態勢からでも打てる状態で相手にもそれを察知させる。上下の動きはリズムの中で行っているので疲労せず上がる勢いで鋭くステップインできて、下がる勢いでボディへのストレート攻撃ができる。この選手に勝つにはどんなスタイルのボクサーか?レノックス、ボウのような長身で大柄なパンチャー総合的に纏まったホリフィールド同じサウスポーの技巧派、クリス・バードビタリなら相性いいか。管理人的推奨は、なんとジェームス・トニー...観戦記~オレクサンドル・ウシクvsタイソン・フューリー~

  • 観戦記~中嶋一輝 vs 辰吉寿以輝~

    OPBFスーパーバンタム級タイトルマッチ王者・中嶋一輝vs挑戦者:辰吉寿以輝結果:中嶋2RTKO勝ち■分析~中嶋の場合~広いスタンスから後ろ足の蹴りを利かせ尻あたりにパワーを伝達しウェイトが乗った左はモンスターレフト、ゴッドレフトのよう打ちぬくものでなく、バーンと当てる感じ。コリー・サンダースがvsビタリでの左ストレートをWOWOW解説の浜田氏が「迷いがない」と連呼していたがこの選手の左も迷いが感じられない。■分析~辰吉の場合~ボクシングよ、何て残酷なんだ。その敗北は本人、それに関わる人の経緯を空虚にさせる。しかしその残酷なストーリーは美しささえ感じる。観戦記~中嶋一輝vs辰吉寿以輝~

  • 観戦記~ラファエル・エスピノサ vs ロベイシ・ラミレス~

    WBOフェザー級タイトルマッチ王者:ラファエル・エスピノサvs挑戦者:ロベイシ・ラミレス結果:エスピノサ6RTKO勝ち■分析~エスピノサの場合~一般男性としては身長-105くらいが適正体重かな。(係数も入ったりするだろうが)ボクサーとしてもフェザー級で身長185cmは規格外と言えるか。長身過ぎると足腰の動きに上体はついて来なかったりするが(例えばミルトン・マクローリー)この選手は全体のバランスはナチュラルだ。肩幅も広くないので左右連打もスムーズ。(例えば肩幅広い連打型のポール・ウィリアムスは繋ぎに隙があった)長身を生かした距離感も優れ、相手の右フックを恐れない左ボディアッパー(レバーパンチ)が効果的。■分析~ラミレスの場合~長身が低身にストレートを打つ場合、打ち下ろしとなり自然にパンチにウェイト乗ったりす...観戦記~ラファエル・エスピノサvsロベイシ・ラミレス~

  • 観戦記~バフラム・ムルタザリエフ vs ティム・チュー~

    IBFスーパーウェルター級タイトルマッチ王者:バフラム・ムルタザリエフvs挑戦者:ティム・チュー結果:ムルタザリエフ3RKO勝ち■分析~ムルタザリエフの場合~ロシアでは髭面が流行っているのか?ロシア人ぽく見えないな。華奢に見える体躯は昔ながらのジワジワ型のウェイト方式なのか。左フックは肘を上げて力を入れて打つがKO率から察するに常にと言う訳ではないだろう。相手が早々に効いたから後は攻撃を強めるのみ。強い王者と評価されるには更なる実績が必要。■分析~チューの場合~2R、3度目のワンツーに左フックを合わされた。湯場海樹vs佐々木尽と被る。(湯場親子にとって”佐々木”名は鬼門なのか)早々に芯に残るダメージを食っては後の構築が難しい。同じオージーのジェフ・フェネックがアズマー・ネルソンⅡの1R食った右フックのダメ...観戦記~バフラム・ムルタザリエフvsティム・チュー~

  • 観戦記~アルツール・ベテルビエフ vs ドミトリー・ビボル~

    WBA・WBC・IBF・WBOライトヘビー級タイトルマッチWBC・IBF・WBO王者:アルツール・ベテルビエフvsWBA王者:ドミトリー・ビボル結果:ベテルビエフ判定勝ち■分析~ベテルビエフの場合~ソリッドパンチャーのようにヒットポイントにインパクトを設けて打つものでなく、パンチの軌道のどこで当たってもインパクトとなる。フックを打つ時の肩から大胸筋にかけての筋肉筋の躍動は、まるで鋼のワイヤーでも入っているかのようだ。その筋肉はウェイトトレーニングで作ったものでなく、原始的な投擲、例えば円盤投げ、槍投げとか。ジャブによる距離の測定が巧く、修正しながら戦っている。どのパンチも硬質で重いので意図的なコンビネーション、構成を築かずともシンプルな攻撃で攻勢を取れる。とは言えロッキー・マルシアノのようなシンプル過ぎる...観戦記~アルツール・ベテルビエフvsドミトリー・ビボル~

  • 観戦記~中谷潤人 vs ペッチソー・チットパタナ~

    WBCバンタム級タイトルマッチ王者:中谷潤人vs挑戦者:ペッチソー・チットパタナ結果:中谷6RKO勝ち■分析~中谷の場合~与えられた才能の大きさ。才能を評価される者は「努力の結果」と憚らないが生まれ持った天分の才は大き過ぎるアドバンテージなのだ。■分析~ペッチの場合~バンザイのKO負けのタイ人。ポーンパヤオジョムトーンそしてペッチ瞬間は歪んだ視界、レロレロな口、背中にマットの冷感。「あ~気持ちいい~」とやら。クォーリーフジにKOされたボクサーが語っていた。■PSサウスポーvsサウスポーてのはScienceが見えない。観戦記~中谷潤人vsペッチソー・チットパタナ~

  • 観戦記~アンソニー・オラスクアガ vs ジョナサン・ゴンサレス~

    WBOライトフライ級タイトルマッチ王者:アンソニー・オラスクアガvs挑戦者:ジョナサン・ゴンサレス結果:1RNC?■分析~バッティングによる終了~1分も経たずして終了した試合はマニアならばへナロvsヒバロを思い出すだろう。あの試合は全く交錯ない内に終わったがこの試合は2分足らずでも見るべきところはあった。いかに見るべき価値を捉えるか、も通である。観戦記~アンソニー・オラスクアガvsジョナサン・ゴンサレス~

  • 観戦記~田中恒成 vs プメレレ・カフ~

    WBOスーパーフライ級タイトルマッチ王者:田中恒成vs挑戦者:プメレレ・カフ結果:カフ判定勝ち■分析~田中の場合~パンチは軽いが攻撃は多彩。考えながらできて、本能でもできる。しかし有意義な攻撃をしても体の小ささとリーチの短さ、顔が前に行き急所が空くところがビハインド。少しばかりタフで我慢強いので激闘ではドランク状態に見える。数年前の勝利後、車椅子で会場を後にしたが今もそのスタイルなのだ。6Rダウン後の7Rボディ集中攻撃で観衆が各パンチに「オーゥ、オーゥ」とシンクロする光景はタイの歓声を見るようだ。ボクシングに人生を、命をかけるボクサーは感情移入してしまうが見ていて切ない。■分析~カフの場合~1R見た瞬間、そのプロポーション、スタイルから長谷川氏に挑戦した同じアフリカンのペチェカを思いださせた。同様に消極的...観戦記~田中恒成vsプメレレ・カフ~

  • 観戦記~井上拓真 vs 堤聖也~

    WBAバンタム級タイトルマッチ王者:井上拓真vs挑戦者:堤聖也結果:堤判定勝ち■分析~井上の場合~相手を舐めても甘くも評価してなかっただろうが、余裕を見せたかったのかな。1Rアッパーをクリーンヒットさせたりで、よい立ち上がりだったが乱戦に引き込まれた。ボクサータイプの場合、立て直しが難しい。シュガーレイ・レナードvsロベルト・デュランⅠで中盤あたりから抜け出せなくなった。(2R効かされたのもあるが)序盤はロープを背にボディワークとL字ガードで、まるでフロイド・メイウェザーvsフィリップ・ヌドゥ5Rのようなディフェンスを見せたがその辺も余裕を見せたかったのだろう。そんなんでやり過ごしている内に、効かされ、スタミナ消耗し、焦り、ジリ品となった。終盤は何度も上方に目を向けていたのは時計を確認していたのか、モニタ...観戦記~井上拓真vs堤聖也~

  • 観戦記~寺地拳四朗 vs クリストファー・ロサレス~

    WBCフライ級タイトルマッチ寺地拳四朗vsクリストファー・ロサレス結果:寺地11RTKO勝ち■分析~寺地の場合~八の字ガードでボディがら空きだが前後ステップワークで相手にボディストレートを打たせない。3Rの右カウンターはラッキーでなく狙ったものでもなく、交錯の中で優位性を認識した上でのナチュラルカウンター。3R終了ゴング前、もう一発打ち込んでダメージ与えたく、コーナーに追い込んだが相手がデカすぎて攻め手を失った。リディック・ボウvsイベンダー・ホリフィールドⅢでボウに痛烈なダウンを与えたがその後、攻められなかったシーンと被る。相手がサウスポーにスイッチは想定外だったのか、とたんにジャブが出なくなったのが興味深い。相手がロングレンジから打つるオーソドックスからのワンツー、サウスからの左スウィングは立ち位置を...観戦記~寺地拳四朗vsクリストファー・ロサレス~

  • 観戦記~ユーリ阿久井政悟 vs タナンチャイ・チャルンパック~

    WBAフライ級タイトルマッチ王者:ユーリ阿久井政悟vs挑戦者:タナンチャイ・チャルンパック結果:阿久井判定勝ち■分析~阿久井の場合~顎を引いたハイガードフォームからのコンパクトな右、地を這うようなシフトウェイトでの左フックは軸がブレずスピードもある。しかし何故か相手の額あたりにヒットする。この相手が長身だからそれを踏まえてトレーニングしたのか、相手がそうさせたのか。額へのヒットは相手の頭が後方に弾け飛んだりして見栄えは良かったりするがダメージは与えられない。同じフライ級の寺地の右ストレートを比較しても肩の入れ、伸びがない。(フォロースルーとはやや違う)入場のいで立ちは宣伝で報酬発生するなら仕方ないが趣味ならばマイナスだわ。ローカルジムだからアピールは必要だけれど。■分析~タナンチャイの場合~下がりながら、...観戦記~ユーリ阿久井政悟vsタナンチャイ・チャルンパック~

  • 観戦記~ダニエル・デュボア vs アンソニー・ジョシュア~

    IBFヘビー級級タイトルマッチ王者:ダニエル・デュボアvs挑戦者:アンソニー・ジョシュア結果:デュボア5RTKO勝ち■分析~デュボアの場合~80年代は全ての王者を認識していたがビクトル・カジェハスパトリツィオ・オリバマーク・メダルJB・ウィリアムソンとか、マニアックな名が並んでいた。今はカネロがどの階級でどの団体なのかも定かでないわ。相手はストレートパンチャーなので両前腕をやや前に置いたガードポジションは理に適っている。打たいジャブのフェイント、打つための右手のフェイントは効果的。1Rテイクダウンのオーバーハンドの右は村田氏がデビュー戦のそれにシルエットが似ていた。終始アグレッシブなスタイルを選択したのは作戦だったのか、それが奏功した。両者の体格体形およびスタイルの比較から91年のレノックス・ルイスvsド...観戦記~ダニエル・デュボアvsアンソニー・ジョシュア~

  • 観戦記~佐々木尽 vs カミル・バラ~

    某ウェルター級タイトルマッチ王者:佐々木尽vs挑戦者:カミル・バラ結果:佐々木7RTKO勝ち■分析~佐々木の場合~一流選手のスタイルを取り入れるのは悪くはない。それを実践できるのはセンスである。80年代はそんな日本人ボクサーが多くいた。タイソンのボディからアッパーレナードが右手を上げてから踏み込んでの右フックフレージャーのボビングまさかのハーンズのフリッカーサンチェスのアフロなど、その時代は如何にもモノマネだったが現代はリアルコピー。この選手は誰をイメージしているのか。打たせるのはこのままでいくのだろう。て言うか、本人は打たせてる打たれてる感はないのだろうが。前の記事でも言ったが王者への挑戦よりも決定戦に持ち込めば史上初が見えてくる。■分析~バラの場合~筋骨隆々の体形がボクシングに必ずしもアドバンテージに...観戦記~佐々木尽vsカミル・バラ~

  • 観戦記~井上尚弥 vs TJ・ドヘニー~

    WBA・WBC・IBF・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ王者:井上尚弥vs挑戦者:TJ・ドヘニー~結果:井上7RTKO勝ち■分析~井上の場合~3R、互いの前足の位置取り合戦は見応えがあった。相手の前足の左右に自身の前足をシャッフルし挑発したらば爪先を踏まれ対応される。したならば外側に置き右フック。相手は踵を回転させて引っかけ倒そうとする。したならば内側に置き左フック。オーソvsサウスの前足の位置取りは重要であり、その位置感覚だけでボクシングができる。具志堅氏はvsハイメ・リオスⅡで終盤、両瞼がパンパンに晴れ上がり正面の相手が見えなくなり足元を見てパンチを打ちそしてKOした。信じられない話だが、十分に有りうることなのだ。また、オーソvsサウスでオーソが好戦的な場合、オーソにとって危険が伴う。打ちに行っ...観戦記~井上尚弥vsTJ・ドヘニー~

  • 視聴~マニー・パッキャオ vs 安保瑠輝也~

    ■所見~パッキャオの場合~両者の動きを踏まえたシルエット、どこかで見たような。ナイジェル・ベンとロベルト・デュランのスパーだ。(古っ)思いのほか左ストレートが伸びなかった。マルケスやモラレスにぶち込んだロケットの様な踏み込みからの左ストレートが炸裂させると思ったが、その踏み込みが無かった。左を捨てパンチに宙に浮いたまま返す右を多用したがウェイト乗らないから効かせるパンチにならない。レフェリーや相手の挑発、雑音に気を散らせたり集中力もなかった。エキシビジョンまがいに捉えていたのかな。ショーマンシップよりも誰かのようなバイオレンスの方がよいな。■所見~安保の場合~weigh-inのプロポーションは長身で手足長く肩幅あり、輪郭も踏まえクリサント・エスパニャのようだ。(渋っ)畑山氏竹原氏のchで鈴木悟氏を招き、元...視聴~マニー・パッキャオvs安保瑠輝也~

  • 観戦記~中谷潤人 vs ビンセント・アストロラビオ~

    WBCバンタム級タイトルマッチ級タイトルマッチ王者:中谷潤人vs挑戦者:ビンセント・アストロラビオ結果:中谷1RKO勝ち■分析~中谷の場合~ガッツが幻の右でKOした試合の勝利者インタビューでインタビュアー「挑戦者はあの右は見えなかったのでは?」ガッツ「だから幻です」と名言を残した。この選手の2発目は見えないだろう。ワンツー、ツーワン、ジャブからボディ、その逆と多彩。■分析~アストロラビオの場合~ややベルトラインにかかり腹のサイドでも鳩尾でもなく、筋のブロック部はさほど効かない部位だが。フィリピンは顔は強いが腹は弱い。腹は強いが顔は弱い、とどっちがベターなのか。観戦記~中谷潤人vsビンセント・アストロラビオ~

  • 観戦記~アンソニー・オラスクアガ vs 加納陸~

    WBOフライ級タイトルマッチアンソニー・オラスクアガvs加納陸結果:オラスクアガ3RKO勝ち■分析~オラスクアガの場合~ダニー・ロメロ的足腰背首頭の軸をしっかりキメたフック連打。隙もできるがパンチ重く強いので相手はその隙を突けない。左アッパーの前のパンチが相手の右ガードを払う形となったが偶然か意図的か。どちらにしても鮮やかなKOパンチだった。強くかっこいいアメリカ人だ。■分析~加納の場合~またサウスポーか。サウスポーだから利なのか、利だからサウスポーなのか。ボクシングを分析するにはやはりオーソドックス同士なのだわ。観戦記~アンソニー・オラスクアガvs加納陸~

  • 非観戦~田中 vs ジョナタン・ロドリゲス~

    WBOスーパーフライ級タイトルマッチ王者:田中恒成vs挑戦者:ジョナタン・ロドリゲス結果:中止■分析~田中の場合~4月にセントレアのラウンジで見かけたが見事にボクサーのオーラなかったな。世界王者なのだもっとカッコつけてよ、て思ったが。と要らぬ世話か。報酬少し貰えるらしい。ファンはそんなところを同情するのだわ。これも要らぬ世話か。■分析~畑中会長の場合~なんだか老けたなあ。人生の苦労が顔に表れているようだ。元ライバルみたいに少し肉つけたほうが艶もあがるのでは?と要らぬ世話か。引退後、カミさんにちなんで「それはタカコと言う女」との題名でレコードだしたらしい。(youtubeで上がっているのかな)今もカミさんはタカコさんなのだろうか。それも要らぬ世話か。非観戦~田中vsジョナタン・ロドリゲス~

  • 観戦記~井岡一翔 vs フェルナンド・マルチネス~

    WBA・IBFスーパーフライ級タイトルマッチWBA王者:井岡一翔vsIBF王者:フェルナンド・マルチネス結果:マルチネス判定勝ち■分析~井岡の場合~意識的に顎を引き後部の首筋に緊張を持たせる。腰を落とし軸をブレさせないジャブ。(伸びないが)相手の連打に対するダッキングの多用。左ボディブローの多用。右カウンターのとり方。オスカー・デラホーヤのスタイルに類似しているように見える。左フックはデラホーヤほど上手くないが。デラホーヤvsフェルナンド・バルガスのように序盤打たせて我慢してボディ利かせて中盤以降挽回する戦略も予想されたが打たせすぎ、打たれ過ぎ、髪の毛が跳ねるのも大きなマイナス面だった。(かき上げる仕草はなかったが)80年代はパンチパーマが多かったのは流行りもあっただろうがボクシングには向いていたのかな。...観戦記~井岡一翔vsフェルナンド・マルチネス~

  • 観戦記~タイソン・フューリー vs オレクサンドル・ウシク~

    WBA・WBC・IBF・WBOヘビー級タイトルマッチWBC王者:タイソン・フューリーvsWBA・IBF・WBO王者:オレクサンドル・ウシク結果:ウシク判定勝ち■分析~フューリーの場合~身長とリーチ差のアドバンテージを活かすスタイルは15R制では多く見られた。ボブ・フォスタートーマス・ハーンズマイケル・スピンクスエウセビオ・ペドロサカルロス・モンソン90年代以降、空間を潰すスタイルも台頭されアドバンテージは低減された。この選手は15R制かの如くアドバンテージを活かし、相手の一歩目のパンチが届かず、2歩目もバック&サイドステップでかわす。その動きはvsソニー・リストンⅠのカシアス・クレイのようだ。トコトコ横歩きの時に目線を相手から外すのはロイ・ジョーンズのようでロープを掴んでディフェンスしたりするのはシュガー...観戦記~タイソン・フューリーvsオレクサンドル・ウシク~

  • 観戦記~井上拓真 vs 石田匠~

    WBAバンタム級タイトルマッチ王者:井上拓真vs挑戦者:石田匠結果:井上判定勝ち■分析~井上の場合~体をグッと入れたところに食うともんどり打って倒れる。イメージとしては、何気なく徒歩しているところ突然顔が木の枝に引っかかるような。倒れるしかないのだ。フラッシュダウン。2R以降、右アッパーが何度もヒットした。右アッパーか。親父や兄貴と相手のビデオ見ながら「ここアッパー入るぞ」とか。簡単にアッパーなど打っているように見えるが高等技術。■分析~石田の場合~ジャブを得意とし絶対の自信を持ち、実際巧みに操る。必然な高位置から高く構え、開いた手からスッと放たれる。タイミング、距離、スピード、テンポと頗る良い。1Rそのジャブでテイクダウン。以降、過信となるのも当然だ。自身の実力、勝利を確信しただろう。1度入ってしまった...観戦記~井上拓真vs石田匠~

  • 観戦記~ユーリ阿久井政悟 vs 桑原拓~

    WBAフライ級タイトルマッチ王者:ユーリ阿久井政悟vs挑戦者:桑原拓結果:阿久井判定勝ち■分析~阿久井の場合~あと2戦したらリングネームからユーリを消してよいだろう。実際ユーリも下記の経緯。①チャコフユーリ②ユーリ海老原③ユーリ海老原アルバチャコフ④勇利アルバチャコフ実際、本人は「エビ」はロシア語では卑猥な意味により難色を示したらしい。日本国で日本人受けするには名前は重要。管理人的には①が最もしっくりしていたが。おっとこれだけ。■分析~桑原の場合~モサっとした髪の毛にvsオスカー・ラリオスな予感。海外スター選手のビデオ見るのが大好きなのだろう。ジムワークでは「レナードだ、カマチョだ、クレイだ」とか。(て古っ)せっかく運動神経よいのに何故にこんなスタイル構築しているのか。勝てば官軍、負ければ賊軍。。例えば青...観戦記~ユーリ阿久井政悟vs桑原拓~

  • 観戦記~井上尚弥 vs ルイス・ネリ~

    WBA・WBC・IBF・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ王者:井上尚弥vs挑戦者:ルイス・ネリ結果:井上6RTKO勝ち■分析~井上の場合~ギタリストに興ざめ。shutdownを何とか堪えた。1発目の空振りの右フックは肩の筋肉を柔らかく使い、スピードもあり、ウェイトも乗り、放物線を描きまるでシュガーレイ・レナードのような打ち方。1Rダウンは油断、ミステイク、想定外ではなく、瞬間的予想外と言うべきか。食ってから「しまった!」て感じ。メンタル、フィジカルともにダメージあり。詰められた時、相手に右パンチが多彩だったならばもっと大きなトラブルになったかも。もっとも相手にそれが無いことは想定内だっただろうが。2Rテイクダウンは左フック。オスカー・デラホーヤvsアイク・クォーティの6R、最初にデラホーヤが左フック...観戦記~井上尚弥vsルイス・ネリ~

  • 観戦記~エマヌエル・ロドリゲス vs 西田凌佑~

    IBFバンタム級タイトルマッチ王者:エマヌエル・ロドリゲスvs挑戦者:西田凌佑結果:西田判定勝ち■分析~ロドリゲスの場合~中間距離でサウスポーのジャブを避けるのが苦手なのか。パリングは大きく、空パリーも多く、フェイントにもかかり、内側からビシビシ食った。vsサウスポーの定石として突然の右スレート。90年代フリオセサール・チャベス、ウィラポンなども得意とし、彼らはスタンスは変えず上体で打つ右ジャブだった。この選手は打つ際、右足も前に持って行く打ち方。序盤は打ち終わり右足を前に置いたまま両足が揃ったりバランス悪かったが中盤以降は引きのスピードが上がってどんどんキレていった。それにしてもこのパンチは相手が巧くてもヒットするのだな、と感心する。余談だがvs井上のダウン時の苦しそうな顔は映画EntertheDrag...観戦記~エマヌエル・ロドリゲスvs西田凌佑~

  • 観戦記~デビン・ヘイニー vs ライアン・ガルシア~

    WBCスーパーライト級タイトルマッチ王者:デビン・ヘイニーvsライアン・ガルシア結果:判定勝ち■分析~ヘイニーの場合~だったらどうして「ウエイトオーバーならば試合はしない」としなかった?事前に50万$/ポンドのペナルティ設けていたならば文句言えないよ。法律ではないのだから。判定防衛防衛が続く。パンチ強く打たないのか、パンチないのか。前者よりに見える。打たれない、倒す、よりも全勝を守る、の意識が強いように感じられる。顔の雰囲気も手伝いウィリアム・ジョッピーのようだ。ディフェンシブな反射神経は良さそうに見えるが、相手のまともな左フックを、まともに2度も食っている。危険が交錯する瞬間は恐怖で竦んでしまうメンタルなのか。全勝のブランドが無くなったのは商品価値として大き過ぎるビハインドだ。■分析~ガルシアの場合~ビ...観戦記~デビン・ヘイニーvsライアン・ガルシア~

  • 観戦記~ティム・ズー vs セバスチャン・フンドラ~

    WBC・WBOスーパーウェルター級タイトルマッチ王者:ティム・ズーvs挑戦者:セバスチャン・フンドラ結果:フンドラ判定勝ち■分析~ズーの場合~30年前からの日本限定の論争、チュー、ジュー、ズー日本人の発音ではチューが容易なのか。90年代、コンスタンチン(コスタヤ?コスチャー?)が台頭した頃、情報少ない中、マガジンのコラムで香川照之氏がその怪物性を強調していたがどれほどなのかと管理人は専門店で5000円のVHSを買ったっけ。コンスタンチンそっくりだ。ビヤ樽的な体形、後方に重心を置いたスタンス、両肘を上げたハイガード、顎を引いた上目使いの眉間。頭のカットは顔のパーツよりもビハインドは小さいが、思いのほか止まらなかった。血液てのは大量に出るとドロドロしているのだわな。男性は女性と違って大量の出血に見慣れてないの...観戦記~ティム・ズーvsセバスチャン・フンドラ~

  • 観戦記~エリスランディ・ララ vs マイケル・ゼラファ~

    WBAミドル級タイトルマッチ王者:エリスランディ・ララvs挑戦者:マイケル・ゼラファ結果:ララ2RTKO勝ち■分析~ララの場合~アイデンティティが地味なのだ。勝ち続けても、印象的なKOをしても、アピールしても、報われない。例えば「100万$以下では試合しない」と強気で出ようものなら「知ったことか」と総スカンで試合枯れ。スターの対戦相手ありきでなければビッグマネーにはありつけない。単独興行ならば20万$が妥当か。■分析~ゼラファの場合~オーソドックスがサウスポーのストレートを左顔面に食うと頸椎が軋んで効くのだ。オーソドックス同士での右ストレートを左顔面に食っても威力が抜ける。A-SIGN代表がyoutubeで説明していたな。観戦記~エリスランディ・ララvsマイケル・ゼラファ~

  • 観戦記~重岡銀次朗 vs ジェイク・アンパロ~

    IBFミニマム級タイトルマッチ王者:重岡銀次朗vs挑戦者:ジェイク・アンパロ結果:重岡2RKO勝ち■分析~重岡の場合~人気商売でもあるから名前にちなんでトランクス、グローブ(ついでに髪も)に色をあてるのは悪くない。ピンクロン・トーマスも好んで桃色のトランクスだった。ロベルト・デュランと戦ったリッキー・スタックハウスは”ハウス”にちなんでトランクスに”家”のマークを貼ってファンをイラっとさせた。(煙突もついていたらしい)さておき。サウスポーの左ボディブロー。オルズベック・ナザロフ、ロシアン・ブテなどが得意とした。彼らは距離もリーチもあるのでストレートパンチで相手の鳩尾、ストマックに打ち込んだが重岡は踏み込みがありすぎる分、距離がつまりフックになる。それが奏功し良い角度で相手のレバーに打ち込んだ。■分析~アン...観戦記~重岡銀次朗vsジェイク・アンパロ~

  • 観戦記~アンソニー・ジョシュア vs フランシス・ガヌー~

    ヘビー級10回戦アンソニー・ジョシュアvsフランシス・ガヌー結果:ジョシュア2RTKO勝ち■分析~ジョシュアの場合~打ち気に逸る相手にボディジャブは有効。1R序盤はかなり警戒していたが相手がサウスポーにチェンジしたところを「ガラ空きじゃん」と右ストレート一閃。2Rは右の置き方から仕留めモード。最後の右は目いっぱいの振り。フューリーとの比較で評価上がっただろうが順が逆だったならば結果は異なったかも。畑山氏がカムバックのダイレクト世界挑戦にヒルベルト・セラノを選んだのはセラノvs坂本ありき。K1のミルコ・クロコップが飛ぶ鳥を落とす勢いだったボブ・サップをKOしたのもサップvsホーストありき。KO勝利後のクールな表情。「騒ぐほどでもないぜ」いわゆる「こっち側」のプライドが感じられた。■分析~ガヌーの場合~スイッ...観戦記~アンソニー・ジョシュアvsフランシス・ガヌー~

  • 観戦記~ルイス・アルベルト・ロペス vs 阿部麗也~

    IBFフェザー級タイトルマッチ王者:ルイス・アルベルト・ロペスvs挑戦者:阿部麗也結果:ロペス8RTKO勝ち■分析~ロペスの場合~「相手はつま先立ちでバックステップを多用する」と認識してプランニング&トレーニングしファーストコンタクトで確信した。肩の筋力が強く、両腕を広げた状態からのフックも腰が入り、空振りでもバランス崩さない。走りながら左右フックから左右ストレートへのコンビ、その逆も。柔軟性もあり、左右構えは違えどフレディ・ノーウッドのような先天的なフィジカルを感じさせる。互いに愚直にBOXする試合もよいが、動きがエモーショナルでエキサイティングなスタイルはエンターティメントがありアメリカのファンには受けるだろう。例えばジョニー・タピアはポーリー・アヤラ、マルコ・アントニオ・バレラなどよりは実力的に劣っ...観戦記~ルイス・アルベルト・ロペスvs阿部麗也~

  • 観戦記~井上拓真 vs ジェルウィン・アンカハス~

    WBAバンタム級タイトルマッチ王者:井上拓真vs挑戦者:ジェルウィン・アンカハス結果:井上9R勝ち■分析~井上の場合~事実として、短足短リーチそれが利点となっているようだ。本人も認識し利点としているかも。短足の利点・腰が安定し易く脚の蹴りを活かした腰の入った高速連打ができる。・ステップインの際、マラソンで言うピッチ走法のように123と細かく連続できる。・両足の蹴り(ジャンプ)を利かせたジョルトパンチを打てる。短リーチの利点・高速回転。ブライアン・ビロリアなど大いに活かしていた。・ショートレンジで急所にヒットしやすい。・腕力を活かしやすい。とは言うものの実際は長脚長リーチのほうが良いに決まっている。鬼塚勝也などは利点とならず認識もしてなかったので欠点だらけとなった。序盤の相手のロングレンジからの攻撃に対し、...観戦記~井上拓真vsジェルウィン・アンカハス~

  • 観戦記~アレハンドロ・サンティアゴ vs 中谷潤人~

    WBCバンタム級タイトルマッチ王者:アレハンドロ・サンティアゴvs挑戦者:中谷潤人結果:中谷6R勝ち■分析~サンティアゴの場合~自身が短躰により、長身でスキルフル、クレバーな相手にパンチが当たらない。70~80年代、世界戦で惨敗した日本人ボクサーを見るようだ。サムエルセラノvsスパイダー根本エウセビオ・ペドロサvsロイヤル小林イラリオ・サパタvs中島成雄、友利正レネ・アルレドンドvs浜田剛史(第2戦)終始戸惑っているように見えた。インタバルでは漫画ドラゴンボールの絵は脳裏に浮かばなかったのか。6R最初のダウン後、立ち上がった表情は漫画北斗の拳で死を悟ったサウザーを見たリンが「顔の険が解けて、まるで少年のように…」戦うボクサーの顔ではなかった。■分析~中谷の場合~日本人の指導者ではこんなスタイルにならないわ...観戦記~アレハンドロ・サンティアゴvs中谷潤人~

  • 観戦記~テオフィモ・ロペス vs ジャーメイン・オルティス~

    WBOスーパーライト級タイトルマッチ王者:テオフィモ・ロペスvs挑戦者:ジャーメイン・オルティス結果:ロペス判定勝ち■分析~ロペスの場合~70~80年代、来日する中米選手の国籍がニカラグア、パナマならばビビッてしまったが、コスタリカ、エルサルバドルなどは何故かちと余裕。ホンジュラスは微妙...先天的に復元力が優れていてバネよりもゴムのようなイメージ。パンチの往復は太めのゴムを引っ張り、離した時のバチーンとなるような。大きく距離をとる相手にもっと突っ込み押し込む策もあるがvsシュガー・レイ・レナードⅡのロベルト・デュランのようになるのは自身も判っている。こんな相手に有効はvsドン・カリーの黄俊錫のような「こっちで戦おうぜ」のジェスチュアとその実践だ。(このネタ何回目...)■分析~オルティスの場合~90年代...観戦記~テオフィモ・ロペスvsジャーメイン・オルティス~

  • 観戦記~アルテム・ダラキアン vs ユーリ阿久井政悟~

    WBAフライ級タイトルマッチ王者:アルテム・ダラキアンvs挑戦者:ユーリ阿久井政悟~結果:阿久井判定勝ち■分析~ダラキアンの場合~顔もシルエットも悪魔王子に似ているような。自身の動きに取り入れる意識はないだろうが感化され自然に入っているようには思える。単なるモノマネでは動く標的になりうる事はプリンス氏が証明している。攻撃が伴わないバック&サイドステップを多用し、能動的にコンタクトをとるまで時間を費やしているが現代ボクシングでその時間は有効にならない。簡単に言うならば「そんなことしてないでさっさと攻撃しろ」てな。大きな動きの中から体を移動する勢いで打つ、いわゆるジョルトパンチ。悪魔王子のは両脚のジャンプから背筋に軸を置き、さらに上体の筋力も効かせているのでパンチに十分にパワーが乗っていた。この選手はその連動...観戦記~アルテム・ダラキアンvsユーリ阿久井政悟~

  • 観戦記~アルツール・ベテルビエフ vs カラム・スミス~

    WBC・IBF・WBOライトヘビー級タイトルマッチ王者:アルツール・ベテルビエフvs挑戦者:カラム・スミス結果:ベテルビエフ7RKO勝ち■分析~ベテルビエフの場合~20戦20勝(20KO)とは素晴らしく魅力的で夢のあるレコード。70年代は25戦25戦(25KO)のウィルフレド・ゴメス80年代は26戦26勝(26KO)のジョン・ムガビ90年代は22戦22勝(22KO)のランドール・ベイリー※時期は適当00以前の全KOボクサーはエモーショナルで、いかにもなパンチャーだったが現代のKOパンチャーはベーシックを崩さないスタイルでKOする。この選手はもともと先天的に強靭な筋力があり、かつ硬質な拳を持っているのだろう。そして自他の研究を重ね、ムダな動きを削ぎ、有効な動きのみで効率的に打ち、効かせるスタイルを構築してい...観戦記~アルツール・ベテルビエフvsカラム・スミス~

  • 観戦記~堤聖也 vs 穴口一輝~

    日本バンタム級タイトルマッチ王者:堤聖也vs挑戦者:穴口一輝結果:堤判定勝ち■分析~堤の場合~ガードしても体を移動させても頭を動かしても食うのだから八方塞がり。それでも前に打っていくのだからボクサーてのは本当に命を削っているのだな。時に前腕を屈伸したり、両手でワンツーワンツーのシャドーまがいをしたり自身のスタイル、距離を失わない努力をしている。インファイトでもショート連打を意識している。「小さく、小さく」と呟きながら打っているかも。実際は「1000万、1000万」かもしれないが。テイクダウンの強みがある、とかの評価もあるが、特に決めパンチがある訳でもないからそうでもないだろう。ラッシュを続けたことで所々にチャンスがあったと言う事だ。攻め続ける事の利を実践した。■分析~穴口の場合~素質、センスも然る事ながら...観戦記~堤聖也vs穴口一輝~

  • 観戦記~井上尚哉 vs マーロン・タパレス~

    WBA・WBC・IBF・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチWBC・WBO王者:井上尚哉vsWBA・IBF王者:マーロン・タパレス結果:井上10RKO勝ち■分析~井上の場合~vsサウスポーでは前足の位置取りが重要となる。足元を見て戦う訳ではないが、距離感で相手の前足の位置、つま先の向きなどが判ったりする。それに対し自身がどう位置取るか判断する。時に外側へ、時に内側へ。この選手はそれがクレバーだ。さらには日本人の清潔さ、律儀さ、謙虚さにより、いかに踏まないように気を付けている感がある。実際、踏んだのは1度もなかったのでは?かつてマービン・ハグラーがジョン・ムガビに対し意図的に踏んでバランス崩させて右フックをガンガン打ち込んだ。オスカー・デラホーヤvsパーネル・ウィテカは互いに動きを止める以前にやられたらや...観戦記~井上尚哉vsマーロン・タパレス~

  • #観戦記~ジョンリエル・カシメロ #vs #小國以載~

    スーパーバンタム級10回戦ジョンリエル・カシメロvs小國以載試合結果:4R負傷ドロー■分析~カシメロの場合~興行ジムが提供するyoutubeのドキュメンタリが面白い。フィリピンのトレーニングジムは清潔で設備が整っている。30年前、世界王者になった後のモーリス・イーストなどドブ川沿いのボロ建て小屋のような環境でトレーニングし生活していた。環境がハングリーならば強くなるのか、近代的ならば強くなるのか。前者は古い思考か。短い映像だったがバッグを打つ時の脚の筋肉の躍動に注目。パンチングパワーは足で地を蹴り、尻、背中、胸筋、腕、拳に伝わっていく過程が判る。やはりボクシングは脚だ。シャドーはパッキャオにあるような「パパパパパ」とか叫びながらハンドスピードを出すものは本当のトレーニングなのか、パフォーマンスなのか。この...#観戦記~ジョンリエル・カシメロ#vs#小國以載~

  • 観戦記~重岡優大 & 重岡銀次朗~

    ■まえがきダブルミニマム級のイベントって、管理人の首がガクッ…ハイライトで見ましょう。WBCミニマム級タイトルマッチ王者:パンヤ・プラダブスリvs暫定王者:重岡優大結果:優大判定勝ち■分析~優大の場合~左はストレートとフックの中間のような打ち方で、ヒットさせた後、拳をグッと捻り込むようなもの。引きが遅くなりがちだが、ミニマム軽量によるすばしこさでそれを補っている。右フックは単発でも左からの返しでも強く打つ。背中を軸に右半身、肩肘を固定させてインパクトに集中させる意識を持っている。カウンターを狙われやすいが、速く強く打つことで相手の狙いを狂わせている。まさか王者は本物のBakeryshopの店員だったのか。IBFミニマム級タイトルマッチ王者:ダニエル・バラダレスvs暫定王者:重岡銀次朗結果:銀次朗5RTKO...観戦記~重岡優大&重岡銀次朗~

  • 観戦記~チャン・ジレイ vs ジョー・ジョイス~

    WBOヘビー級暫定タイトルマッチ王者:チャン・ジレイvs挑戦者:ジョー・ジョイス試合結果:チャン3RKO勝ち■分析~チャンの場合~ヘビー級王者の体格の推移は80年代:190cm100kg(ラリーホームズ、ティム・ウィザスプーン等)90年代:195cm105kg(リディック・ボウ、レノックス・ルイス等)00年代:200cm110kg(ウラジミール、ビタリ・クリチコ等)10年代:200cm115kg(タイソン・ヒューリー、アンソニー・ジョシュア等)そしてこのボクサーは何と200cm130kgアイデンティティのみ見ると未開の山岳地帯から発見された原始人、怪人みたいな例えて見た目のみ言うならばチェ・ホンマンのようなの連想させるが(ホンマンさんゴメンね)意外にもインテリジェンス漂う風貌で、体の大きな公的役員と言った...観戦記~チャン・ジレイvsジョー・ジョイス~

  • 観戦記~寺地拳四朗 vs ヘッキー・ブドラー~

    WBA・WBCライトフライ級タイトルマッチ王者:寺地拳四朗vs挑戦者:ヘッキー・ブドラー試合結果:寺地9RTKO勝ち■分析~寺地の場合~親父は187cmの長身だったが背丈は遺伝しなかったのか。顔は似ているが。その親父はナルシシストとvs竹原の印象しかないな。前者でいうと、男前なのか判らないがアルマーニで伊達の薄着を気取っていた。奥方が「もっとファイトマネー上げてくれへんやろか」とかボヤいていたが東洋でアルマーニでは生活費キツイわなあ。とか30年前、管理人は思ったり。後者については過去のclassicの記事で。さておき。ジャブが素晴らしい。日本の歴代世界王者でジャブが良いと言われるボクサーは意外にもファイティング原田氏なのだな。小刻みな連続のステップインにパパパと突く。足とパンチが連動しないので効かせるもの...観戦記~寺地拳四朗vsヘッキー・ブドラー~

  • #観戦記~那須川天心 #vs #ルイス・グスマン~

    スーパーバンタム級8回戦那須川天心vsルイス・グスマン試合結果:那須川判定勝ち■~まえがき~リングサイドの観客はどれも無表情だ。東京ドーム巨人戦のバックネット前列の観客がおかしな動きをしているとビール売り子のような女性が駆け下りてきて注意しているがそれと同様に何かの約束事があるのだろうか。それにしても現代のカメラは解像度高いのでどの部分にもピントがあい、よく見える。おっと大橋会長だ。その隣は奥方か。95年あたりのマガジン誌で披露宴の写真が記載されていたが、顔見るとその人だよね。その時、管理人は「普通ぽい人と結婚したのだな」と思った。何故なら88年あたりのマガジン誌でインタビューで「好みの女性のタイプは?」「〇〇が似合う〇〇〇〇」「まさか変態?」「〇〇で〇〇〇〇〇が好きなだけ」同時期同ジムに〇〇健〇もいたか...#観戦記~那須川天心#vs#ルイス・グスマン~

  • 観戦記~中谷潤人 vs アルヒ・コルテス~

    WBOスーパーフライ級タイトルマッチ王者:中谷潤人vs挑戦者:アルヒ・コルテス試合結果:中谷判定勝ち■分析~中谷の場合~同じモーションで異なるパンチを打つ。使い古されたセオリーである。どの指導書にも書いてあったり、どの指導者も言い、素人でさえ知ったかぶる。とは言うものの言うほど簡単ではなく、それは誰もが知る。左ボディへのモーションで顔面へストレート、その逆も。左フックのモーションで左ストレート、その逆も。右フックのモーションで左フック、そりゃないわ。プロ野球を例にするならば、元中日の今中投手。同じサウスポーから同じモーションでストレート、スローカーブを使い分け打者をキリキリ舞いさせた。言うなれば”相手を欺く”相手が「おっと、こう来るな」と思いきやその逆。欺かされた相手はビハインドに陥る。まるで兵法だ。欠点...観戦記~中谷潤人vsアルヒ・コルテス~

  • 観スパーリング記~佐々木尽 と ガブリエル・マエストロ~

    ■分析~佐々木の場合~若くてハンサムで髪型かっこよく、イケメンでイキリ感あって、パンチあって逆転KOの貴公子だったり(言葉古っ)、セルフプロデュース上手で普段意外と誠実で、そしてウェルター級。スター性漂っている。八王子中屋は25年前の雄二ゴメスといい、ユニークなボクサーを輩出する。フェイント、フリーズして誘う、両手下げて打つ、左ボディ左フックの打ち方など井上をマネと言うか参考にして自身の動きにとり入れているのがよく判る。80年代、多くのボクサーはシュガー・レイ・レナードの動き、マイク・タイソンのコンビネーション、まさかのフリッカージャブなど取り入れていて、90年代は、なんと世界戦でナジーム・ハメドを気取っていたボクサーもいたが所詮はマネごと。才能もフィジカルも違うのだから。90年代リカルド・ロペスが活躍し...観スパーリング記~佐々木尽とガブリエル・マエストロ~

  • 観戦記~オレクサンドル・ウシク vs ダニエル・デュボア~

    WBA・IBF・WBOヘビー級タイトルマッチ王者:オレクサンドル・ウシクvs挑戦者:ダニエル・デュボア試合結果:ウシク9RTKO勝ち■分析~ウシクの場合~00年代に総合格闘技PRIDEでイゴール・ボブチャンチンと言う選手がいたが、フィーム、上体のリズム、ショートストレート打ち方などよく似ている。その選手の小話で腕力がありすぎて車の運転中にハンドルをへし折ってしまったとか、ホントなのかウソなのか。ちなみに顔はこれもPRIDEで活躍したドン・フライに似ている。サウスポーでvsオーソドックスの左側に動きながらショートの左右を打ち込むがスピードやスナップは無いが、位置取り、タイミングが良く固く重い。腕と肩の力が相当に強いようだ。上体が強すぎて足がついて行ってない時もあるが逆に足を連動させたらスタイルを崩してしまう...観戦記~オレクサンドル・ウシクvsダニエル・デュボア~

  • 観戦記~アンソニー・ジョシュア vs ロバート・ヘレニウス~

    アンソニー・ジョシュアvsロバート・ヘレニウス試合結果:ジョシュア7RTKO勝ち■分析~ジョシュアの場合~いかにもアスリート系の体つき。タレントの武井壮が「陸上のトップ選手が格闘技に参戦したら顔ぶれが劇的に変わる」と放言し、どこかの格闘技選手から「芸能会の底辺にでも引っ込んでろ」とやり返されていたが管理人は武井と同じ。ハンガリーの世界陸上を見ても今すぐボクシングの世界王者になれると感じられる選手が多い。(ていうか全部がそう見える)前足の付け根あたりをカッチリ決めたフォームはスタンダードでベーシック。この足の位置は重要であり有効である。90年代初頭、辰吉がそれを語っていたが理解するファンは少なかった。(指導者レベルは皆判っていたはずだが)相手のフェイントにいちいち反応し、必要以上のパリング、スリッピング、右...観戦記~アンソニー・ジョシュアvsロバート・ヘレニウス~

  • WBA・WBC・IBF・WBOウェルター級タイトルマッチ~

    WBA・WBC・IBF・WBOウェルター級タイトルマッチWBA・WBC・IBF王者:エロール・スペンスJrvsWBO王者:テレンス・クロフォード試合結果:クロフォード9RTKO勝ち■分析~スペンスJrの場合~81年のシュガー・レイ・レナードvsトーマス・ハンズの1Rレナードはユラユラとダンスをしてラウンド半分を費やした。ラリー・ホームズvsマイケル・スピンクス、ダニー・ロペスvsサルバドル・サンチェスなども序盤にゆったりとした時間があった。現代は1秒たりともムダにしない、できない。もっともラウンド数、ルール、その時の風潮など現代と違うが。相手より長身ながらリーチは短いのか。その割には長いリーチを持て余している。実際、上へのフックは相手の後頭部側に巻き込んだり、下はキドニー、ベルトラインあたりだったりした。...WBA・WBC・IBF・WBOウェルター級タイトルマッチ~

  • 観戦記~スティーブン・フルトン vs 井上直哉~

    WBC・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ王者:スティーブン・フルトンvs挑戦者:井上直哉試合結果:井上8RTKO勝ち■分析~フルトンの場合~早々に実況解説陣がそのスタンスの広さを強調していた。91年アズマー・ネルソンvsジェフ・フェネックでもリングサイド入りしたWOWOW解説でもネルソンのスタンスに驚いたコメントをしていた。日本人の一般体型の認識では長く細い脚によるスタンスの広さは異次元に見えるのだろう。日本人の体型も変化しているようだが30年経過しても大枠と認識は変わらないと言うことか。フルトンのスタンスの広さは細く、鋼の様な脚で膝をさほど折ってないのでそのフォルムはまるでshapeなコンパスのようだ。「まるで~のようだ」と言う形容からそれがニックネームになるのはボクシング界では通例である。例えば...観戦記~スティーブン・フルトンvs井上直哉~

  • 考察~村田諒太のストレートの打ち方~

    youtubeの村田諒太channelにUPされていた動画を見た。「足を蹴ってパンチに力を伝えるのは間違い」ズバッと言い切りましたねえ。自他のフォーム、体のパ―ツを使って用語を駆使し詳細に、かつ事例を含め理詰めに説明されていた。「足腰を回転させたうえでパンチを打っては間に合わない」「手に仕事をさせれば足腰はついてくる」「鳩尾から上の力で打つ」「左フックも体打ちは間違い、腕を振る」ふ~む、なるほど。口下手、支離滅裂、パッパラパーが多いこの業界では出色の能弁である。さすがオリンピック金メダリスト、世界チャンピオン。(それは関係ないか)本題について管理人の見解を申し上げる。結論を先に言うと”基本ありき”いわゆる”基本が完全に身についた上で出来るもの”である。村田は言ってないが基本前提であり、説明されている打ち方はその...考察~村田諒太のストレートの打ち方~

  • 観戦記~デオンティ・ワイルダー vs アーサー・スピルカ~

    WBCヘビー級タイトルマッチ王者:デオンティ・ワイルダーvs挑戦者:アーサー・スピルカ試合結果:ワイルダー9RKO勝ち●所見~ワイルダーの場合~攻撃において成長が見てとれた。しかしながら世界H級王者に”成長”とはいささか失礼か。ならばスキルUPとしよう。特に右ストレートは真っすぐ、フック気味、アッパー気味に打ち放し、真っすぐ引く、時にバックステップ、回りながらと意図的に変化をつけていた。以前は腕力が入り空振りでバランス崩したりしたがこの試合は適度な腕力とシフトウェイトでパンチングパワーに変換していた感じ。ウェイトをやや重くした事も効果的に作用している。もしかするとフィジカルアドバイザーを取り入れたかも。フィニッシュブローは相手の軌道を知った上で避けながら下を向きながら打つカウンター。山中がvsダルチニアンで多く...観戦記~デオンティ・ワイルダーvsアーサー・スピルカ~

  • 観戦記~ウラジミール・クリチコ vs タイソン・フュリー~

    WBCヘビー級タイトルマッチ王者:ウラジミール・クリチコvs挑戦者:タイソン・フュリー試合結果:フュリー判定勝ち●所見~クリチコの場合~最もな敗因は体格差の不得手。自身よりも長身長リーチの相手に対応出来なかった。どの様に対応出来なかったか、と言うとジャブに着目した場合、ジャブは基本的に初心者が教わる様に軸およびスタンスを前に移動させながら打つがこの選手は後ろ足を残したまま(後ろ足を着地したまま)前足を踏み込みながら打つ。前者の長所はステップインが伴えば遠距離からの打ち込みが可能で続く右ストも後足のキックを利かせられ、また、両足の着地の勢い(反動)で他のパンチを強く打つ事もできる。短所はバランスをバランスごと移動させるので着地で崩れ易くエネルギーロスも大きい。長所を代表するボクサーはSR・レナード、R・ロペス、M...観戦記~ウラジミール・クリチコvsタイソン・フュリー~

  • 観戦記~三浦隆司 vs フランシスコ・バルガス~

    WBCスーパーフェザー級タイトルマッチ王者:三浦隆司vs挑戦者:フランシスコ・バルガス試合結果:バルガス9RTKO勝ち●所見~三浦の場合~1Rトラブルに落ちた最初に食った右フックは相手のスピード、スキルが上回り、その対応を調整する中で、また、サウスポーがvsオーソに苦手とするものなので仕方なしの感もある。但しその後の食い方が悪い。ディフェンス出来ない程のダメージかもしれないが右アッパー、左フックとまともに食った。辰吉氏がvsサラゴサⅠの1R、あるいはトレーナーの葛西氏が同地でのvsセルメニョⅠの様だった。帝拳おなじみの成田キャンプの走り込みで鍛えた足腰により何とか堪え立ち直ったが。相手の右ストをダックした頭の位置で食うシーンが多かったが相手が合わせているのか偶発的相性が悪いのか。ダメージ負うと左ストが出なくなる...観戦記~三浦隆司vsフランシスコ・バルガス~

  • 観戦記~井上尚弥 vs ワルリト・パレナス~

    WBOスーパーフライ級タイトルマッチ王者:井上尚弥vs挑戦者:ワルリト・パレナス試合結果:井上2RKO勝ち●所見~井上の場合~シフトウェイト、ボディバランスが素晴らしい。1R前半のステップワークは相手が2歩踏み込んだならば2歩ステップバックし、相手が前に出たならばサイドステップ。自身がベストで打ち込む距離感を保った上で相手の踏み込みに対し必要最小限でステップする。2R1回目のテイクダウンを見るに相手のガードの上からでも薙ぎ倒す程のパンチ力はウェイトがよく乗っているから。現代では腰を回さず肩甲骨で打つ事も良しとされるがやはり腰を回転しウェイトを乗せて打つと重く強く破壊的になる。この選手は腰がしっかり回りピンポイントでウェイトが乗るジョルトパンチとなる。ジョルトは前屈みになったりバランスを崩し易いが軸を保ったまま打...観戦記~井上尚弥vsワルリト・パレナス~

  • 観戦記~内山高志 vs オリバー・フローレス~

    WBAスーパーフェザー級タイトルマッチ王者:内山高志vs挑戦者:オリバー・フローレス試合結果:内山3RKO勝ち●所見~内山の場合~左ボディブローはフックか?アッパーか?明確な定義はないがどちらに決める事は出来る。単に軌道なのだ。横から打てばフック、下から打てばアッパー。本人はどちらを意識するものではなく相対位置、相手のガード、打つ時の肘の入れ方等で決まる。ベネズエラ人をKOしたパンチはフック、この試合ではアッパーと判断する。この選手のスタイルとしてはアッパーの方が強く打てるのではないだろうか。なぜなら返しのパンチよりも一発目のパンチが強いから。殆どの試合は一発で決める、一発目でトラブルに落としている。溜めて打ってなく、ナチュラルに溜めが発生している。フックは一発目として打つにはアッパーよりも工程が多い。だからア...観戦記~内山高志vsオリバー・フローレス~

  • 観戦記~村田諒太 vs ガナー・ジャクソン~

    ミドル級10回戦村田諒太vsガナー・ジャクソン試合結果:村田判定勝ち●所見~村田の場合~スタイルにおいて長所の強化改良を踏ま優れたトレーナーを雇ったりしているが余り変わらないように思う。絞り、斜をしっかり決めたフォームから力の籠ったジャブ、ワンツーはバシッ、バンバーンと威力的に感じられる。右肘を引き体を開き打つロングの左ボディアッパーは出色。各パンチは元々パワーがあるからそれなりに効かせる、しかし攻防にパターンがある。それは相手にとって読み易く、自身にとって変える事が難しい。自身は客観的にどう思っているのか。試合後の表情を見るに納得も満足もしてないだろうが今後、スタイルは変わらない(変えない)だろう。世界挑戦は近い?GGG?それはない。A・リー?相性悪そう。ジェイコブス?う~む。●所見~ジャクソンの場合~相手の...観戦記~村田諒太vsガナー・ジャクソン~

  • 観戦記~ミゲル・コット vs サウル・アルバレス~

    WBCミドル級タイトルマッチ王者:ミゲル・コットvs挑戦者:サウル・アルバレス試合結果:アルバレス判定勝ちボクシングは進化している(進化した)と言われる。その通りと思う。進化に伴い変化もしている。進化を説明するには端的には収まらないので変化を説明する。説明するには過去の試合を引き合いに出す方法が良い。どの試合がよいか?コットのスタイルはアウトボクサー的なボクサーパンチャーで左フックが強く得意。カネロのスタイルは総合的に纏まったボクサーパンチャーで右カウンターが得意。同スタイルの試合を探す。せっかくなのでプエルトリコvsメキシコの図式にしよう。E・ロサリオvsJC・チャベスちと違うH・カマチョvsJC・チャベスプエルトリコが全然違う。F・トリニダードvsLR・カンパス共に全然違うあった。W・ゴメスvsZ・サンチェ...観戦記~ミゲル・コットvsサウル・アルバレス~

  • 試合予想~ミゲル・コット vs サウル・アルバレス~

    WBCミドル級タイトルマッチ王者:ミゲル・コットvs挑戦者:サウル・アルバレス●基本要素比較※相対比較でなく絶対比較例えばパンチにおいて相対では10:9となるが絶対ではGGGがいるので数値は落ちる。スピード:8:8パンチ:9:8連打(コンビ):9:8ディフェンス:8:9タフネス:7:9スタミナ:8:9スキル:9:8戦術:8:9フットワーク:9:8カウンター:9:8合計:84:84●展開予想各要素は質は違えど相手に対する効果は然程違わない。ポイントとなる要素はフットワークとタフネス。1Rからコットは跳ねる様なフットワークで攻撃を急がずに戦う。カネロは積極的に攻撃する意図。レナード(コット)vsハーンズ(カネロ)Ⅰの様でなく、ホリ(コット)vsボウ(カネロ)Ⅱの様な序盤。コットはゆったりと前後左右上下に動き、カネロ...試合予想~ミゲル・コットvsサウル・アルバレス~

  • 観戦記~井岡一翔 vs ファン・カルロス・レベコ~

    WBAフライ級タイトルマッチ王者:井岡一翔vs挑戦者:ファン・カルロス・レベコ試合結果:井岡11RKO勝ち●所見~井岡の場合~9Rの攻撃は圧巻だった。良い所3つ。①ストレート連打で打ち捲るシーン。トレーニングでトレーナーの抱えるバッグに打つ動きと同じ。試合になると強く打つ、的確に打つを意識し、距離を詰めて連打し、相手がひとしきり耐えた後にパコーンとフックを食ったりしがちだが距離感は守り、速く多く連打した。一度相手がフックを振ってきたがしっかりとスウェイした。②ストレート連打ではガードされ易く、クリーンヒットし難いと見るやフック連打に切り替えた。相手は前にガードを置いていたので横の隙間から顎に多くヒットした。終盤のR内での攻撃パターンの切替えは容易ではない。それをやってのける能力、冷静、インテリジェンス。③9R終...観戦記~井岡一翔vsファン・カルロス・レベコ~

  • 観戦記~チャールズ・マーチン vs ビチャスラフ・グラスコフ~

    IBFヘビー級タイトルマッチチャールズ・マーチンvsビチャスラフ・グラスコフ試合結果:マーチン3RKO勝ち●所見~マーチンの場合~ヌ~と棒立ちで動きも軽くないながらパンチがヒットするのは意外にハンドスピードがあるから。そのハンドスピードはアリの様に肩から拳までの腕全体が速いものでなく、肘から拳までが速い。いわゆる打ち出しからヒットポイントまでの後半が速い。相手としてはタイミングが狂い、長いリーチで伸びて来るからよけ難い。3Rはヒットしたのかしてないのか判らぬ内にTKO勝利となった。しかし評価しづらい新王者だ。低消費スタイルに加え自身が認識してない身体能力を持っていそうで天然タフネスもありそう。今後どんな存在となるか?●所見~グラスコフの場合~3R右フックをブロックし後方にシフトウェイトした時、前足を踏まれていた...観戦記~チャールズ・マーチンvsビチャスラフ・グラスコフ~

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、asikawaさんをフォローしませんか?

ハンドル名
asikawaさん
ブログタイトル
Scientific Boxing
フォロー
Scientific Boxing

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用