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幕末血戦録 http://thshinsengumi.seesaa.net/

若者達が異なる信念の元に命を賭した時代、幕末。新撰組と御陵衛士を中心に、人々の生き様を書き記します。

服部武雄
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2013/12/07

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  • 鬼の章(20)

    「単刀直入に申します。御二人は芹沢さんをどう評価なさっていますか?」 毛内は一瞬口籠ったが、服部と無言のまま視線を合わせて直ぐに腹を決めた。何より、同志の間で腹の探りあいは不毛でしかない。 「正直、図りかねています。しかし、岩倉卿と組んでいる事を含めて、何か裏があるように感じているのは事実です。少なくとも、現時点で京都天狗党が打ち出している禁裏の意向を受けた攘夷実行は、表面的な建前だと感じていま…

  • 鬼の章(19)

    暇と力を持てあます浪士に職を与える事。体の良い厄介払いではあったが、この浪士達を上洛させ、京の治安維持にあてる事。 これは江戸と京の双方に利益のある一石二鳥の策と思えた。 計算外だったのは、この募集に予想外に多くの浪士が応募して来た事だ。 上洛の為の準備金として1人につき1両を予定していたが、応募の人数が多過ぎた為、これを半額とせざるを得なかった。 浪士組は上洛後、発起人である清河八郎の策によって…

  • 鬼の章(18)

    岩倉具視など禁裏が動いた理由がこれで理解出来る。 事前に手を打たれていた諸藩に対する根回しと相まって、これで芹沢は堂々と行動する証文を得た事になる。 「京都天狗党とはな」 「これからどうなる?」 同志達の間でも盛んに議論が交わされた。 「行き先のない浪士達はこぞって京都天狗党の元に駆けつけるだろうな。こうなれば立派な大義名分が得られる訳で、肩身の狭い浪人生活を終わらせる事が出来る上に、帝の御意向…

  • 鬼の章(17)

    事態は突然動き出した。 意に反して、芹沢鴨の行動は至極まともな、正攻法ともいえる手段だった。 京都天狗党。それが彼らに与えられた新たな組織名だった。その組織名もさる事ながら、更なる問題は、それが禁裏お預かりとなっていた事だ。 新撰組は、京都守護職である会津藩お預かりとして、いわば幕府の実動部隊としての位置付けだった。 長州藩に奇兵隊と名乗った実動部隊があった様に、土佐藩に土佐勤皇党があった様に、…

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