名古屋市農業センターの散策路脇の茂みから覗く2つの花穂。ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)とヤブランです。ともに細長い葉を伸ばす常緑多年草。ジャノヒゲは小さな白い花を穂状に咲かせ、晩秋には鮮やかなコバルトブルーの玉を実らせます。ヤブランは白や青い小花を咲かせ、こちらは黒真珠のような実が生ります。どちらも耐暑性、耐寒性にすぐれ、花言葉もジャノヒゲは不変の心、ヤブランは忍耐といったように似ています。楽書き雑記「青い球と黒い玉を生み出すジャノヒゲとヤブラン」
定年から10年余。趣味のお絵かきや街歩き、仲間たちとのふれあいの成果を、水彩画やエッセーで。
水彩画を趣味にしたのは、子供のころ苦手だったことに挑戦してやろう、が動機。カルチャーセンターの教室に通ったり、出会った多士済々の仲間たちとの「課外研究」を楽しんでいます。雑記は70代の目線で、エッセー風に。 ブログタイトルの「風の遊子の楽がきノート」は、旅人を意味する「遊子」のように気ままに書き、描いていこうというわけです。
1件〜100件
名古屋市農業センターの散策路脇の茂みから覗く2つの花穂。ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)とヤブランです。ともに細長い葉を伸ばす常緑多年草。ジャノヒゲは小さな白い花を穂状に咲かせ、晩秋には鮮やかなコバルトブルーの玉を実らせます。ヤブランは白や青い小花を咲かせ、こちらは黒真珠のような実が生ります。どちらも耐暑性、耐寒性にすぐれ、花言葉もジャノヒゲは不変の心、ヤブランは忍耐といったように似ています。楽書き雑記「青い球と黒い玉を生み出すジャノヒゲとヤブラン」
名古屋―瀬戸間の名鉄瀬戸線に架かる矢田川橋梁の橋脚です。1900年代初期に開通し、今も現役のいわば歴史遺産。レンガ造りの橋脚はコンクリートで補強されていますが、「絵になるスポット」として、何年か前に教室のスケッチ取材に出かけてきました。線路からの鉄粉のためでしょうか、橋脚が赤茶色に覆われています。それに線路を通して差し込む日差し。水量が少ない川面にも、それらが反映しています。楽描き水彩画「名鉄瀬戸線の矢田川橋梁」
自宅庭に鉢植えしてある草丈80㌢ほどのハゲイトウ(葉鶏頭)が、猛烈な暑さに立ち向かうように咲いています。ハゲイトウは、葉が大きくてきれいなケイトウの種類。葉には黄色と赤の単色やその混色がありますが、我が家のハゲイトウは赤一本。燃える炎のような強烈な赤に惹かれます。花は大きな葉に覆われているので見ることは少ないですが、葉の付け根にいくつもの赤い花が塊状に咲いています。花言葉は、不老不死や粘り強さ。見栄っ張り、気取り屋なんて言葉もあるようです。楽書き雑記「燃える炎のようなハゲイトウ」
自宅の狭い庭にも、秋の訪れを告げる花が咲き始めました。まずオミナエシ。猛烈な暑さの中でひと休みしていたチェリーセージセージなどの小枝にも、新しい花がひとつ、ふたつと開き始めています。秋の七草の代表格であるオミナエシ(女郎花)。草丈1㍍ほどの茎に何本もの小枝ができ、2~3㍉の小花の塊が幾つも広がっています。匂いはあまり感じませんが、そこにはアリの群れがありました。それに気になるのは、例年は混みあう他の草花をかき分けるようにしてオミナエシの茎が5~8本伸びてきたのに、何故か今年は半減したこと。宿根草だからと放りっぱなしにしていたのですが、他の草花の攻勢に圧倒されたのかもしれません。アリがいっぱい来ています楽書き雑記「庭の花にも秋の使者・オミナエシ」
自宅庭のタカサゴユリが開き始め、半日陰の庭を明るくしてくれています。庭のタカサゴユリは、以前から毎年2本が伸びてくれますが、昨年はうち1本は蕾に虫が入り、開花しないままでした。ところが、今年は新たに2本が加わり、計4本に。飛び散った種子が発芽したようですが、まるで取り決めでもしたかのように、2~3㍍間隔に離れて伸びています。新参2本のうち1本はまだ開花していませんが、3つの蕾に虫が入った気配はなく、数日後には咲きそろってくれそうです。開花待ちの1本です(楽書き雑記「庭のタカサゴユリが今年は4本に」)
真夏は花にとっても、開花をひと休みする時期のようです。名古屋市農業センターの宿根草園でも、今咲いているのは初夏から咲き始め、秋まで咲き続ける開花期間の長い花たち。夏真っ只中に咲き始めるのは、あまり見かけません。そんな中で、咲き始めたばかりの花に出くわしました。初めて見る花です。名前のプレーには「アリウムミレニアム」とあります。赤紫色の球状の花。「ネギ坊主みたいだな」と思った通り、ネギ科の仲間です。アリウムは春咲きがほとんどですが、新しく開発された品種であるミレニアムは珍しい夏咲きの宿根草。8月いっぱい咲くそうです。楽書き雑記「新種の夏咲きアリウムミレニアム」
名古屋・栄の愛知県美術館で開催中の現代アート展「国際芸術祭あいち2022」を見てきました。会期は10月10日までの73日間。この日訪れた県美術館をメーン会場として、県内の一宮市と常滑市、名古屋市緑区の有松会場でも催されています。国際芸術祭には内外から100組のアーティストらが参加。「STILLALIVE――今、を生き抜くアートのちから」をテーマに、コロナ禍、ロシアとウクライナの戦争、東日本大震災と福島原発事故、内戦、人種差別、性差別、圧政、暴力、人権侵害など、さまざまな現実と向き合い、絵画や彫刻、写真、映像などで訴えています。現代美術に対する僕の理解力は乏しく、消化不良のまま会場を後にすることが少なくありません。しかし今回は、作品の傍に掲示されている作家の紹介や創作の狙い、表現方法などの説明プレートが、平...楽書き雑記「国際芸術祭あいち2022を見てきました」
楽書き雑記「似たもの同士のセイヨウニンジンボクとブッドレア」
名古屋市農業センターの指導館前にある庭で、ともに低木で花は藤色の長い円錐形の花穂という似た者同士の木花が咲いています。セイヨウニンジンボクとブッドレア。互いに花期が長く、秋になってもしばらく咲き続けるそうです。セイヨウニンジンボクは、南欧から西アジアの原産。広がる葉がチョウセンニンジンに似ていることから命名されたとか。とにかく丈夫で乾燥や暑さにも強く、円錐形の花穂を真夏の空に向かって咲かせています。ブッドレアはフジウツギ属。米大陸や中国の原産。円錐形の花穂はセイヨウニンジンボクのように突っ立った形ではなく、垂れ気味のようです。甘い香りを放ち、チョウが集まることからバタフライブッシュとも呼ばれるそうです。【セイヨウニンジンボク】【ブッドレア】楽書き雑記「似たもの同士のセイヨウニンジンボクとブッドレア」
水彩画教室のスケッチ取材で出掛けた名古屋市東区の古刹、建中寺(けんちゅうじ)での1枚です。建中寺は尾張徳川家の菩提寺。大戦末期の名古屋大空襲や戦後の復興整理区画事業によって、数分の一になったとはいえ広大な境内は歴史に包まれています。この日は朝から雨模様。あちらこちらに水溜まりができ、波紋ができていました。10号です。楽描き水彩画「雨の境内」
名古屋市農業センターの宿根草園で秋が訪れるまで咲き続ける花の中から、今回は黄金色のヘリアンサス・ロドンゴールドとヘリオプシスを選びました。ヘリアンサス(別名キクイモ、コヒマワリなど)のロドンゴールドは、1㍍前後の花茎に直径5~6センチの八重咲の花を咲かせています。10月まで次々に咲き、茎などが枯れても翌年には芽を出し同様の姿を現します。ヘリオプシスも、姫ヒマワリとかヒマワリモドキなどの別名を持ちます。アメリカ東部の原産。黒っぽい茎に黄金色の花はシックな感じ。こちらも、耐暑性はもちろん耐寒性もあり、花後に上部が枯れても地下の株が冬越ししてどんどん増えるそうです。 楽書き雑記「秋まで咲き続ける黄金色の花」
名古屋市農業センターの宿根草園を訪ねると、春から初夏にかけて謳歌していた花の多くが萎み、猛暑も平気な真夏の花に変わっていました。いずれも、花期が長くて秋まで咲き続ける草花たち。白が美しいフロックスとガウラも真夏を乗り越えます。フロックスは70種近くあるそうですが、ここで今咲いているのは純白のフロックス。5弁の小さな花を次々に咲かせ、こんもりとした半円球をつくっています。ガウラ(別名・白蝶花)は、細くて長さ1㍍前後に伸びた花茎に、チョウチョが飛び交うような花を咲かせています。ひ弱そうに見えますが、なかなか丈夫。猛暑にも耐え、10月まで咲き続けます。【フロックス】【ガウラ】楽書き雑記「真夏の宿根草園を彩る白い花」
楽書き雑記「この時期この花壇=市民ボランティアらによる花壇も」
名古屋の鶴舞公園は花壇がいっぱい。今回は市民ボランティアによる花壇や脇役的な花壇を見てきました。噴水搭脇の花壇を担当しているのは、名古屋の高年者大学OBでつくる園芸緑友会という市民ボランティア。橙色や黄色いマリーゴールドと、青いサルビア・ファナセナが噴水搭を囲んでいます。秋の花の主役になるスイフヨウ園の周りでは、ブロンズ・フェンネルというハーブなど、公園正門でも色とりどりの夏と秋の草花が、訪れる人たちを迎えています。楽書き雑記「この時期この花壇=市民ボランティアらによる花壇も」
この時期に鶴舞公園を歩く時、ヒマラヤスギとプラタナスの並木を見上げ、実が生る様子を見るのが楽しみになっています。ヒマラヤスギは、今年も正門を入って最初に目に入る左側の大木が見事。モンブランケーキのような拳大の実が、点々と枝の上に座るように生っています。やがて実は茶色くなってバラ形に開き、強い風に落とされてクリスマス飾りに、というわけです。奏楽堂を囲むプラタナスの実は、ピンポン玉大。今は大きな葉に隠れてあまり見えませんが、葉が散ると焦げ茶色の実が鈴をかけたようになります。 楽書き雑記「ヒマラヤスギとプラタナスの実」
名古屋市農業センターで、カボチャとヒョウタンを栽培しているトンネルハウスが、実りの秋を迎えています。トンネルは4本。それぞれに大小、姿、形、色さまざまなバターナッツ、ハロウィン、天下一、大大兵丹、大ダルマなどといったカボチャやヒョウタンが垂れています。トンネル外の畑でも、巨大カボチャのアトランティック・ジャイアントが、大きな葉に覆われて収穫を待っています。楽書き雑記「カボチャとヒョウタンも実りの秋に」
輸出入貨物扱い高が国内最大の名古屋港は、いつも数多くの大型貨物運搬船が出入りし、ふ頭では自動車や産業機械などの積み込み、積み下ろしが行われています。その一隻を描いてみました。外国船が出港準備中のようです。コンテナなどの積み込みや、積み下ろしをする運搬車両が出入りできるように、船と岸壁との間に架けてあった傾斜路「ランプウエイ」が岸壁から離れ、船体後部をランプウエイで蓋をするかのようにワイヤーロープが作動していました。10号です。楽描き水彩画「名古屋港の大型貨物運搬船」
真夏の木花のひとつ、サルスベリの開花が始まりました。名古屋・鶴舞公園の緑化センターの庭にも、白とピンクの品種があり、花数が増えています。ミソハギ科の落葉中高木で、中国南部が原産です。木登りも遊びのメニューだった子どものころ。木肌がすべすべして、名前の由来通りサルでも滑り落ちそうなサルスベリに挑戦。何とかクリアできて悦に入り、今度は柿の木に登っていたら、枝がポキッ。調子に乗るな、外見だけで判断するな・・・・。生で学んだ教訓でした。別名は百日紅(ヒャクジツコウ)。花期が長く、秋になっても咲き続けます。楽書き雑記「サルスベリ」
楽書き雑記「この時期この花壇・目を引くホウキグサ=オランダ風車の庭」
名古屋・名城公園のオランダ風車花壇の今です。丸くてこんもりとした草姿が面白い植物をはじめ、赤や黄のカンナ、優しい青が涼し気なアガパンサスなどが風車を囲んでいます。草姿が面白い植物は、コキア(別名ホウキグサ)のオータムビューティーという品種。緑の葉は秋になると赤くなります。昔は乾燥させて、竹ぼうきならぬ草ぼうきにしていたそうです。楽書き雑記「この時期この花壇・目を引くホウキグサ=オランダ風車の庭」
蒸し暑い雨模様の日が続く中で、庭のオニユリとムラサキシキブが咲きはじめました。垣根の脇で、アジサイや大きなヤツデの葉が混みあった中から、にょっきり顔を出すオニユリ。今年は例年より少なめですが、濃いオレンジに黒紫の斑点入りといった個性的な容姿は、存在感十分です。ムラサキシキブは実だけでなく、花も結構魅力的。淡い紫色の小さな花を、次々に開いています。 楽書き雑記「オニユリとムラサキシキブ」
同じモチーフや構図の絵を、画用紙を替えて描くことがあります。この「蒸気機関車の連結器」もそうです。描いたのは、名古屋のリニア・鉄道館にある特急「つばめ」の連結器。地味な存在ですが、何両もの客車を牽引する部分に興味と力強さを感じて描きました。数カ月前に描いた㊤の絵で使ったのは、黄土色がかった和紙のような薄い紙。中には網目のような透かし模様が入っていました。絵具が紙に滲み、定着しにくく、全体にぼけた感じ。しかし、透かし模様の効果もあって結構面白い作品になりました。新しく描いた㊦の紙で使ったのは、純白で厚い画用紙。滲みが出ることはなく、連結器が比較的分かりやすく見えます。(楽描き水彩画「紙を替えて描く」)
名古屋市の名城公園で咲くタイタンビカスです。一日花ですが、草丈2㍍ほどの株に夏が終わるまで途切れなく開花、花径20㌢前後のピンクや赤い花を一株に200個ほど咲かせるそうです。タイタンビカスは10年ほど前、津市の赤塚植物園がアメリカフヨウとモミジアオイを交配するなどして開発。宿根草で暑さに強く育てやすいとあって、多くの公園で夏の人気花になったようです。楽書き雑記「タイタンビカスの夏です」
教室のスケッチ取材で出掛けた豊川市の寺院、豊川稲荷での1枚です。歴史を重ねた広大な境内には、本殿や最祥殿など90棟や1000本もの幟が並び、霊狐塚にも1000体の狐像が並びます。提灯は秋の大祭が「大提灯まつり」と呼ばれ、大小合わせ400個近いとか。その中から「豊川稲荷」と大書きされた1本を選び、10号で描きました。5年ほど前に新しく取り替えられたそうで、鮮やかな赤。その印象のまま、一気に彩色しました。♢♢♢♢♢19日から教室展「KAZEの会展」のご案内名古屋・栄の市民ギャラリー7階の第3展示室で、7月19日(火)から24日(日)まで、「KAZEの会水彩画展」が開かれます。KAZEの会は、私が通う朝日カルチャーセンター(名古屋)の水彩画教室。年に1度教室展を開いており、今回が22回目。15人の生徒が10号サ...楽描き水彩画「豊川稲荷の大提灯=19日から教室展」
名古屋・鶴舞公園の緑化センター前庭で、ハマボウとコダチフヨウが咲き誇っています。ともに朝咲いて夕には萎む1日花ですが、途切れることなく夏の庭を飾っています。ハマボウは日本原産。海岸や浜辺など、地中に高い濃度の塩がある土地を好む塩生(えんせい)植物で、樹高は3~4㍍。花は手のひらにちょこんと乗るくらいの直径7~8㌢の黄色い5弁花で、花びらがらせん状に並んでいます。コダチフヨウは2㍍ほどの樹高から伸びた枝に、ハイビスカスに似た真っ赤な花が咲いています。フヨウとアメリカフヨウを交配した園芸種だそうで、夏の終わりまで次々と咲かせます。 楽書き雑記「ハマボウとコダチフヨウ」
鶴舞公園のハスが見ごろに。7日の朝早く、胡蝶ケ池のハス園を訪ねると、ハスの様子はご覧の通りでした。この日未明に開いたばかりの花、2日目や3日目の花、そしてハスにとっては最終日である平らな皿状になった4日目の花が均等に咲き、翌朝には開花する大きな蕾もいくつかある、といった状態でした。開花が始まった6月末に胡蝶ケ池へ立ち寄った時は、記録的な猛暑が続いていたせいか、花弁が皿状どころか垂れ気味の花が目立ち、全体にぐったりした感じでした。しかし、今回はすっかり落ち着き、アマチュアカメラマンたちも安心したようにシャッターを切っていました。楽書き雑記「見ごろになった鶴舞公園のハス」
以前訪れたオランダ旅行のアルバムからの一枚。定番中の定番「風車のある風景」です。風の強い日。手前の堤防には、ヨシの仲間でしょう。長い葉と花穂が茎ごと大きく揺れています。運河ですからさほど流れはありませんが、水面にもちょっと強めのさざ波ができていました。楽描き水彩画「風車のある風景」
真っすぐに伸びた草丈1㍍ほどの茎の頭から、ブラシのような紫色の花序が上から下へと次々に開いて行きます。アメリカから大正末期に渡来したリアトリス。和名ではユリアザミと呼ばれるように、花はアザミ、葉はユリに似ています。暑さに強く9月までは咲き続けるはずですが、咲きはじめに見舞われた空梅雨や前例のない猛暑続きは大丈夫でしょうか。楽書き雑記「上から下へ次々開花=リアトリス」
今回の「この時期この花壇」は前回と同じく、鶴舞公園の花壇です。公園の中央にある「踊り子花壇」。イタリアの著名な彫刻家・ヴェナンツォ・クロチェッティによるブロンズ像「踊り子」を、季節の花が囲んでいます。「愛知県民緑づくり事業」の一環として整備され、現在囲んでいるのはバラの花。小柄なバラたちが猛烈な暑さにめげず咲いています。この時期この花壇「鶴舞公園の踊り子花壇」
鶴舞公園の緑化センター広場にある2つの花壇が、真夏に向けての装いになっています。四角形の花壇は3月初めにパンジー中心、5月初めには白い花が中心だったのが、今度は青いサルビアをマリーゴールドと葉を楽しむコリウスが囲むデザインに。もうひとつ、レイズドフラワーベッドという立体花壇(タテ180㌢、ヨコ120㌢、高さ90㌢)も、インパチェンスやユーフォルビアなどの寄せ植えになっていました。花の一番いい時を見てもらおうとはいえ、2~3カ月で植え替えるのはもったいないな、と思ってしまいました。楽書き雑記「この時期この花壇=鶴舞公園緑化センター」
楽書き雑記「猛暑の中で一服の清涼感=キキョウとアガパンサス」
キキョウとアガパンサスは、この時期の代表花と言えるでしょう。名古屋市農業センターの宿根草園でも、猛烈な暑さの中で一服の清涼感を与えてくれています。秋の七草のひとつで、万葉集にも歌われているキキョウ(桔梗)は、日本とともに中国や東南アジアが原産地。江戸時代から園芸種として改良されてきた反面、野生種は絶滅危惧種に指定されているそうです。南アフリカ原産のアガパンサス(和名はムラサキクンシラン)も次々に園芸品種が生み出され、いまや300種以上とか。ここには草丈1㍍以上の大型と、姫アガパンサスと呼ばれる30㌢ほどの小型品種が咲き誇っています。 楽書き雑記「猛暑の中で一服の清涼感=キキョウとアガパンサス」
らせん状の花茎に、小さなピンクの花を咲かせるモジズリソウ(別名・ネジバナ、ネジリバナなど)。僕は自宅庭にも自然に生えてくるこの花を楽しみにしていますが、名古屋市農業センターで例年以上に数多く咲いているのを目にしました。センター奥の東屋風の休憩所や大きな石が並ぶ芝生広場。数年前から東屋の周りに点々と見かけてきましたが、今年は面積、本数とも数倍になり、目測では1平方㍍あたり20本以上はありそうです。この調子だとやがてモジズリソウが群生状態に、と思いたいところですが・・・。モジズリソウは地中に共生菌が存在することが必要など、かなりデリケート。以前はモジズリソウが多かった別の芝生広場を見ると、増えるより減った感じでした。楽書き雑記「芝生広場のモジズリソウ」
名古屋市農業センターの宿根草園で、今一番勢いよく咲いているルドベキア。旺盛な生命力で、暑い夏が秋にバトンを渡すころまで咲き続けます。北米原産のキク科の花。30品種ほどあるそうで、約50㌢から1㍍前後の花茎に黄、赤、えんじ色など、カラフルな競演を繰り広げています。楽書き雑記「夏の終わりまで咲き続けるルドベキア」
水彩画教室の3カ月に一度のスケッチ取材として、名古屋市東区にある古刹、建中寺(けんちゅうじ)と徳源寺へ出かけてきました。あいにくの雨。といって、諦めるわけにもいかず、境内のあちらこちらにできた水溜まりや波紋なども含めてカメラに収めてきました。建中寺は1650年に亡くなった初代尾張藩主の徳川義直を弔うために建立され、尾張徳川家の菩提寺になってきました。1785年の大火で本堂などを焼失。大戦末期の名古屋大空襲では被災を免れたものの、戦後の復興事業で広大な境内の多くの部分が、東区役所や学校などの敷地になっています。焼失から2年後に再建された本堂は、名古屋市内最大の木造寺院建築物。この本堂や三門、総門は市の有形文化財になっています。徳源寺は1592年、織田信長の二男・信雄が建立した寺が、1774年移転して「徳源寺...楽描き水彩画「教室のスケッチ取材で名古屋・東区の古刹へ」
久しぶりに、名古屋城のそばにある名城公園に出かけてきました。ご自慢の花壇は秋の草花を植えたばかりですが、ひと足早く植えてあった背の高いホリホックと八重咲の皇帝ダリアが次々に開花していました。地中海沿岸が原産地のホリホックは「タチアオイ(立葵)」の和名の通り、2㍍近い茎が空に向かって真っすぐに伸びています。一重咲きから八重咲きまで、色や葉の形もさまざま。茎に付いた蕾が次々に開き、開花が終わるころには梅雨が明けると言われているそうです。皇帝ダリアはメキシコ原産。こちらも一重咲きと八重咲がありますが、巨大化してまさに草花界の皇帝。かつて我が家の庭にも植えて、晩秋に咲くのを楽しんでいましたが、5~6㍍にもなる草丈と、茎が木質化する様子に「これでは狭い庭が占領されてしまう」と3年ほどで除去したものです。ただ、近年は...楽書き雑記「名城公園のホリホックと皇帝ダリア」
♪カンカンカンナの花さけば 赤いカンナの花さけば・・・♪僕にとって、花を歌った唱歌の中で最初に覚えたのは、サクラよりも、こちらだったかもしれません。夏になりカンナの花を見るたびに、松島トモ子のこの歌がよみがえります。カンナは熱帯アメリカの原産。1850年ごろから品種改良が進み、名古屋市農業センターの宿根草園でも、夏の主役のひとつに。赤だけでなくピンク、オレンジ、黄色などの花弁が暑い日差しに輝いています。楽書き雑記「夏の庭の主役カンナ」
名古屋市農業センターの売店前にある花壇です。今春始めた「この時期この花壇」の初回で取り上げた花壇で、当時はパンジーやビオラでデザインされていましたが、夏に入った今は、黄金色のフレンチゴールドと赤いサルビアが飾っています。説明プレートによると、3月10日にタネを蒔き、発芽に必要な20度を保つため温室のビニールトンネルで育成。5月11日に、サルビア331株とフレンチマリーゴールド508株を、この花壇に植えたそうです。楽書き雑記「この時期この花壇=名古屋市農業センター売店前」
名古屋市農業センターの宿根草園に咲くダリアです。色、形さまざまな10数種のダリア。ほとんどが3~5株ずつ植えられ、競演しています。バラ園やアジサイ園では当たり前ですが、他の草花と一緒に植えた花壇で何種ものダリアを見たことはあまりありません。楽書き雑記「色、形さまざまなダリア」
名古屋市農業センターにある温室は、今一番美しい時かもしれません。ブーゲンビレアが咲き誇り、チロリンアンランプとかフクシアなどの花が足を止めます。温室と言っても、夏の今は窓という窓は開け放たれています。その中で、女王的存在のブーゲンビレアが鮮やかに咲き揃い、暑さを謳歌しています。その前に咲くのは、名前も可愛いチロリンアンランプ。小さな提灯のような花を、伸ばした蔓に幾つも垂らしています。さらには、こちらも蔓性のフクシア。姿、形から「貴婦人のイヤリング」とも呼ばれる装飾品のような花が咲いています。楽書き雑記「ブーゲンビレア、チロリンアンランプ、フクシア」
樹高10㍍はありそうな巨木の枝に、びっしりと咲く黄色がかった小さな花。名古屋市農業センターで、菩提樹の花を初めて見ました。唱歌にもなり、仏教発祥地のインドでは国花にもなっている菩提樹ですが、僕は花はおろか樹も意識して見たことはありませんでした。こんな僕のような市民のためでしょう。管理事務所の前から、菩提樹のある竹林沿いの散策路まで「→印」で案内。菩提樹に着き、「上を見てね」「見ごろは15日まで」の文字に従って見上げると、冒頭のような菩提樹の花を目にできたのです。派手な花ではありません。花言葉は「結婚」そして「夫婦愛」だそうです。楽書き雑記「地味でいい=菩提樹の花」
名古屋の鶴舞公園にある名古屋市公会堂の通用口です。1930年(昭和5年)、昭和天皇のご成婚記念事業として建てられた国の有形文化財。今秋には92歳になる今も、立派な現役です。黄色と焦げ茶色のタイルを組み合わせた壁面、丸みを帯びた造り。公会堂の3年後、中区三の丸に昭和天皇のご大典記念事業として完成した現在の名古屋市庁舎と同様に、落ち着きと重厚さを感じます。ただ、それを表現するのは難問でした。楽描き水彩画「92歳の現役公会堂通用口」
楽書き雑記「庭に咲く梅雨の申し子=ムラサキツユクサとアジサイ」
自宅の庭では、今朝も梅雨空の似合う花が蕾を開きました。ムラサキツユクサとアジサイ。梅雨の申し子のような花たちです。ムラサキツユクサ。名前通りの花は、50~70㌢ほどの草丈のアタマに、紫色の花びら3枚の花を2つ3っつ。梅雨期になると、日の出とともに開き、その日に閉じる1日花ですが、いくつもの蕾が待機しており、梅雨が終わってもしばらくは毎朝花を咲かせます。と言っても、直射日光と高温は苦手。晴れた夏日や真夏日は昼ごろに閉じますが、雨天や曇天で気温が低い日は夕方まで咲いています。庭にあるアジサイは、一般的なアジサイと、アジサイの原種と言われるガクアジサイ、それに小型の装飾花をいっぱい咲かせる品種の3種3株。お祝いなどで貰った鉢植えを庭へ移しだけで、剪定以外は手をかけていなくても毎年、律儀に顔を見せてくれています。楽書き雑記「庭に咲く梅雨の申し子=ムラサキツユクサとアジサイ」
大型の花が次々に開いている名古屋市農業センターの宿根草園ですが、大型花の足元でもも暑さに強い草花たちが居場所を守るように咲いています。まず、ストケシア。北米原産で大正時代に渡来したとかで、横へ広がる茎に次々に咲く明るい青紫の花は鮮やか。和名ではルリギクと呼ばれるそうですすぐそばには、サルビアニューディメンションローズ。すっくと立ち上がった花茎に、小さなローズ色の花がびっしり。同じく長い名前のプルネラフリーランターブルーは、シソ科ウツボグサ属。ヨーロッパや北米の原産ですが、日本のウツボカズラの仲間で、西洋ウツボカズラと呼ばれます。爽やかな青色が印象的です。ストケシア サルビアニューディメンションローズ プルネラフリーランターブルー楽書き雑記「大型種の足元にも暑さに強い花たち」
大型草花の季節を迎えた名古屋市農業センターの宿根草園で、最も幅を利かせているのは、このアカンサスモリスです。原産地は地中海沿岸。ハアザミという和名の通り、アザミに似た深い切込みと艶のある大きな葉の間から、真っすぐ伸びた高さ1.5㍍前後の太い茎を包むように、紫色のガクをつけた白い花を次々に咲かせています。花期は長く、燃える夏を乗り切ります。楽書き雑記「太い葉に太い茎=アカンサスモリス」
名古屋市農業センターの宿根草園は、大型の草花が咲き誇る季節になりました。まず「クニフォフィア」。鮮やかなオレンジ色の花が目を引きます。別名はトリトマ、トーチリリーなど、和名では何と赤熊百合と呼ばれるクニフォフィアは、南アフリカの原産。細くて長い葉の間から90㌢~150㌢の茎が伸び、先端に太いブラシやトーチ状の長さ20~30センチの花を咲かせます。花穂は下からクリーム色、黄色、赤みのあるオレンジ色へと変わり、燃える夏らしい容姿です。楽書き雑記「大型草花の季節、まずクニフォフィア」
名古屋市農業センターに立ち寄ると、竹林沿いの半日陰に、生垣のように植えられている白いガクアジサイが咲き誇っていました。我が家のガクアジサイの開花はまだ先のようですが、こちらはほぼ満開です。中央に集まる小さな粒々が花で、周りにある4枚の花びらのようなのは、葉が変化したガク(装飾花)で、額縁のように見えることから「ガクアジサイ」と呼ばれていますが、本当はこれがアジサイの原種。それが園芸種として多くの装飾花を盛りつけたような品種改良が進み、国内で改良されたのがホンアジサイ、ヨーロッパで改良されたのが西洋アジサイと呼ばれるそうです。だからなのか、花言葉もホンアジサイは「移り気」とか「高慢」に対し、ガクアジサイの方は「謙虚」。華やかさを競うホンアジサイとは違って、ガクアジサイは控えめな美しさだからでしょう。楽書き雑記「ガクアジサイが満開」
以前、名古屋市南部の工業地帯で見かけた、有刺鉄線のある鉄板製フェンスと絡まる蔓性植物を描いた2枚です。㊤は蔓性植物が支柱をと伝わって伸び、有刺鉄線に届いたところ。㊦は毎年新しい枝が伸び、枯れることが繰り返され、有刺鉄線に塊ができた様子です。フェンスの向こうにはトラックが止まっていましたが、建物らしいものは見当たりませんでした。いつごろまで事務所などがあったのか、フェンスの赤錆と蔓のかたまりが歳月の長さを物語っています。いずれも10号です。楽描き水彩画「フェンスの蔓と赤錆」
名古屋・鶴舞公園のバラとハナショウブを25日午後、見てきました。約120種1400本のバラは満開。それぞれが華やかな彩りを競っています。約20000株と言われるハナショウブ園は、場所によって花数のバラツキが大きく、これからに期待する感じ。好天と高温続きのために乾いており、26日から27日にかけて予想される雨を待っているようでした。 楽書き雑記「鶴舞公園のバラとハナショウブ」
大きな鳥の羽のような葉の間から伸びる、赤黒い太い穂状のかたまり。名古屋市農業センターの指導館前の庭で、この植物を3週間ほど前に見た時、てっきり「花殻だな。何時の間に咲いたのだろう」と思ったものです。メリアンサスマヨール。南アフリカ原産で、1㍍から3㍍の高さになるそうです。ノッポのうえ、花茎も蕾らしいものも同じような暗赤というか赤錆色。見分けがつきにくく、よく分かりませんでした。先週末に見ると、蕾らしかったものが割れ、雄しべなのか細い紐のようなものが数本垂れていいます。とすると、これが花なのでしょうか。黄緑色は花の後にできた実でしょう。とにかく、きれいとか華やかといった言葉は思いつかない花。どこか古代植物を感じて、強い印象は残ります。 楽書き雑記「これが花なの?メリアンサスマヨール」
我が家の庭のシンボルツリーである、キョウチクトウ科テイカカズラ属の「スタージャスミン」が、今年もほぼ満開になりました。伸びた蔓の先々に純白の花をびっしりつけて、アーチを覆うように包んでいます。スタージャスミンとジャスミンとは科も属も違うようですが、同じように芳香も放っています。庭木の多くは庭師さん任せですが、スタージャスミンは精力旺盛。花後しばらくすると、長い蔓が何本も伸びて不格好になるので散髪するのが一仕事です。楽書き雑記「庭のスタージャスミンが満開」
久しぶりに名古屋市農業センターの花壇を覗くと、ヤマボウシ(山法師)や少し変わったクレマチス、あまり見かけないカンパニラといった花に迎えられました。ヤマボウシの4枚の花弁のように見えるのは、総苞片(そうほうへん)という葉。花は中央に見える小花の集まりですが、高木の枝全体が雪をかぶったように見える姿は見事です。花後に生る赤い実や紅葉も楽しませてくれます。クレマチスは「蔓性植物の女王」と言われるだけあって、赤や青い鮮やかな花が印象的ですが、こちらはインテグリフォリア系のクレマチス。下向きに咲き、花弁がねじれたような形で、色も控えめです。カンパニュラは南欧原産で、日本へは明治期に入ってきたとかで、カンパニュラはラテン語で「小さな鐘」の意味。農業センターのカンパニュラも、一斉に青い釣り鐘が下がっているようで、中を覗くには...楽書き雑記「ヤマボウシ、クレマチス、カンパニュラ」
自宅庭のチェリーセージ(ホットリップス)の花数が、どんどん増えています。メキシコ原産の宿根草。とにかく丈夫で、花後の剪定以外は放っておいても春になれば勢いよく伸び、晩秋まで息長く半日陰の庭を彩ってくれます。赤と白と、その混合。この色の多少は気温によって違い、低いと白の割合が多く、高くなると赤が多くなるとか。我が家の庭の今の状況は白が7、赤が3ぐらいです。チェリーセージという名前は、匂いがサクランボに似ているからだそうですね。改めて鼻を近づけてみましたが、風邪気味だからか「??」。でも、花言葉は、ホットリップスの呼び名に連想していた通り「燃ゆる思い」と知りました。楽書き雑記「チェリーセージ(ホットリップス)」
楽描き水彩画「コロナ乗り越え2回目の水彩画個展=名古屋の大坪信之さん」
定年退職後にアートの創作を趣味にする人は多いですが、個展を開くとなると――。それを実現しているひとり、大坪信之さん(75歳=名古屋市名東区在住)の2回目の水彩画展が17日、名古屋市民ギャラリーで始まりました。小学生時代に絵で賞をもらって以来、描くのが大好きという大坪さん。才能を建設設計の仕事で生かし、退職後もすんなり、絵の世界へ。水彩画教室で腕を磨き、10年目に個展を開きました。しかし、翌年から2年間はコロナで断念、やっと今年の開催を迎えたというわけです。会場に並ぶ作品は、8号を中心に、神社や川の流れ、夕暮れ、雪景色など約30点・・・。一枚一枚に、構図はもちろん、色使い、水使い、光と影、それに研究されたマスキングの効果が見事です。「この景色いいね、と思ったら感じたままに表現しているつもりです」と大坪さん。春の訪...楽描き水彩画「コロナ乗り越え2回目の水彩画個展=名古屋の大坪信之さん」
自宅庭の隅っこで、ことしもピンクと白の金平糖をまき散らしたように咲く「ヒメツルソバ」が、元気です。ヒマラヤ地方が原産地。日本へはロックガーデン用として入ってきたといい、とにかく丈夫です。我が家では垣根の下や、砂利が敷き詰められた場所へも、茎をほふく前進するように伸ばし、V字型模様の葉の間から直径1㌢ほどの花を咲かせます。真夏には「夏休み」をとりますが、晩秋まで咲き続けます。楽書き雑記「今年も元気に金平糖」)
シランとグラジオラス。我が家の庭でも、初夏を代表するこれらの花が今年も咲いています。シラン(紫蘭)は中国や日本が原産地。ランと言っても全く手がかからず、寒さ暑さも文句なし。半日陰でもこの通り。可愛い奴です。グラジオラスの原産地は南アフリカや南ヨーロッパなどと広く、自生種だけでも180種とか。人気の花として園芸種も多く、色もピンク、赤、白、オレンジなどと多彩。緑がかったのもあるようです。 (楽書き雑記「庭のシランとグラジオラス」)
コロナが落ち着き、名古屋市民ギャラリーの展示室も、さまざまなアート作品の展示会で埋まるようになりました。今週(10~15日)も、ブログ仲間と絵仲間がかかわる2つの作品展が開催されており出かけてきました。【第20回墨と水彩はがき絵彩青展】ブログ「折々スケッチ」の塚本紘枝さんが指導する教室の「第20回墨と水彩はがき絵彩青展」は、3年ぶりの開催。「相次ぐ中止にどうなることかと・・・。やっぱり、展覧会はいいですね」と、嬉しさいっぱいの塚本さん。会場には、小さな旅や海外旅行でスケッチした風景、野菜や果物、散歩道の四季、庭の草花など、生徒22人と塚本さんが思い思いに描いた約100点が並んでいます。そこからは、コロナ禍によるブランクは全く感じませんでした。ここからは、塚本さんの作品です第1回から20回までの展覧会案内はがきで...楽描き水彩画「ブログ仲間と旅仲間の絵画展」
名古屋―瀬戸間の名鉄瀬戸線に架かる矢田川橋梁の橋脚です。明治初期に開通し、今も現役のいわば歴史遺産。レンガ造りの橋脚はコンクリートで補強されていますが、「絵になるスポット」として、何年か前に教室のスケッチ取材に出かけてきました。線路からの鉄粉のためでしょうか、橋脚が赤茶色に覆われています。それに線路を通して差し込む日差し。水量が少ない川面にも、それらが反映しています。楽描き水彩画「名鉄瀬戸線の矢田川橋梁」
水彩画教室で出掛けた、名古屋のリニア・鉄道館で蒸気機関車を取材して描いた作品から2枚を掲載します。一枚は機関車の連結器、もう一枚は何輪もある動輪のうち一番大きな動輪部を描いたものです。いずれも10号です。連結器は前と後ろにあります。列車をけん引するだけでなく、列車を押しての走行や、多数の貨客列車をひっぱるために、他の機関車と連結して走るなどのためです。子どものころ、駅のホームで連結作業を見るのが大好きでした。ゆっくりと前進、あるいは後進してきた機関車が、客車に近づいてドッキングする様子は、その瞬間の金属音とともに今も脳裏に残っています。描いたC62形蒸気機関車の一番大きな動輪の直径は1750㍉。こちらも、特急の「つばめ」や「はと」をけん引して、最高時速100キロで駆け抜けた様子を思い浮かべながら描きました。楽描き水彩画「蒸気機関車の連結器と一番大きな動輪部」
楽書き雑記「この時期この花壇=ツタンカーメンのエンドウ豆が育つ花壇」
名古屋市農業センターにはいくつもの花壇があり、「くらしの畑」と名付けられたこれも、その一つといっていいでしょう。農業センターですから大きな畑もありますが、こちらはレンガで囲まれたミニ畑。昔から家庭の庭で育てられていた花や野菜を植えてあります。昨年は四角豆が目玉でしたが、今年は「ツタンカーメンのエンドウ豆」。1992年、古代エジプトのツタンカーメン王の墓で見つかり、発芽に成功した豆として、学校の花壇などで栽培を経験した人は少なくないでしょう。サヤは紫色ですが、実は緑色。この実を入れて炊いたご飯は、時間が経つと薄い赤飯色になるそうです。楽書き雑記「この時期この花壇=ツタンカーメンのエンドウ豆が育つ花壇」
パリ旅行で、雨のモンマルトルでの1枚です。春や夏だとこの通りも大勢の観光客の姿がありますが、冷え込みが始まった晩秋、しかも雨とあって黄葉が散った石畳の長い通りの向こうに、数人の人影があるだけでした。小糠雨になり、上がりそうです。雲間からのぞいた日差しが、通りに伸びています。思わずカメラを向けました。10号です。楽描き水彩画「モンマルトルの雨上がり」
季節の移り変わりは早いもの。このコーナー「この時期この花壇」の様子も、どんどん変化します。この鶴舞公園緑化センターの花壇も、3月初めに掲載した際はパンジー中心だったのが、2カ月たった現在は真ん中に白い花が主役に。「クリサンセマム」という花でしょうか。盛り上がるように咲き、初夏の日差しを浴びています。花壇の前には、鉢植えの青やピンク、白いヤグルマソウが咲き誇っていました。(楽書き雑記「この時期この花壇=2カ月で主役が交代」)
自宅庭の土佐下野(トサシモツケ)が、真っ白な花数を増やしています。故郷の名が付いたこの花を園芸店で手に入れ、コデマリと並べて植えて以来、トサシモツケが咲き始めると、故郷を思うとともに「春が終わり、夏になったな」と感じています。この中木落葉樹は中国や朝鮮半島などに分布、日本では下野(栃木県)で自生地が見つかったことから「シモツケ」と命名。その後に土佐(高知県)の四万十川べりの岩場でも自生地が見つかり、こちらは「トサシモツケ」と命名されたと言われています。小さな花の半円球状のかたまりを、小枝にびっしり付けた姿はコデマリそっくり。ただ半円球がやや小ぶりで、コデマリ以上に白くて夏を思わせる日差しが似合うと思っています。トサシモツケ(右)と、開花期を終えて花殻が目立つコデマリ(左)楽書き雑記「故郷と初夏の訪れを思うトサシモツケ」
名古屋市農業センターの温室で、姉妹のようなよく似た2つの花が咲いています。「チロリアンランプ」と「フクシア」。下向きに咲き、おしゃれな印象です。チロリアンランプは南米原産。名前の通り、小さな提灯がいくつも垂れている感じです。和名は「浮釣木」です。フクシアの和名も「釣鐘草」。説明プレートによると、中南米の夏でも涼しい高地が原産なので、蒸し暑い名古屋では4~5月が最適。6月になると株が弱ってくるそうです。チロリアンランプフクシア楽書き雑記「姉妹のようなチロリアンランプとフクシア」
コロナのため、空き室が目立っていた名古屋・栄の市民ギャリーも、展示会が増えてきました。絵仲間のひとり、緑区の佐藤英機さん(80)の第18回水彩画展が26日開幕、早速拝見してきました。2001年、勤め仕事を定年になった佐藤さんは、定年後の趣味として、旅と子どものころから好きだった絵を水彩画で描くことを選択。区民美術展や公募展への応募とともに、年に1度の個展開催を目標に、全国各地へ出かけ、絵筆をとり続けています。ほぼ独学ながら受賞を重ね、公募団体の会員にもなりました。個展はこの2年間、コロナのために中止を余儀なくされましたが、佐藤さんの絵に対する情熱はさらに進化していることを、しばらく前に別の会場であった公募展での作品を見て感じたものです。「四季を描く」をサブテーマにした今回の作品は、8号サイズを中心に50号の大作...楽描き水彩画「名古屋の佐藤英機さん、個展を再開」
名古屋の庄内緑地公園の芝生広場にある「スポンサー花壇」です。カリヨン風の花壇が、パンジーやビオラ中心に咲き誇る草花で彩られています。名古屋市では、企業や団体が公園や街路沿いにある花壇の花や肥料の購入、植え付け作業などに参加するスポンサー制度を設けており、庄内緑地公園のこの花壇のスポンサーは、社会奉仕団体の名古屋本丸ライオンズクラブです。楽書き雑記「この時期この花壇=庄内緑地公園広場」
庭のコデマリとセッコクが、先日まで咲いていたユキヤナギに代わって春の主役になりました。何本の伸びた細い枝に、小さな花をピンポン玉のように咲かせ、花のかたまりを並べるコデマリ。花後に剪定が必要ですが、うっかりして夏が過ぎても、かなり強めの剪定をしても、このように咲いてくれる頼もしいやつです。白に淡いピンクが入ったセッコクは、木の棒を組み合わせた手作りの鉢に植え、吊るしてあります。いつもは盛り上がるように咲くのですが、玉肥をやりすぎたのか、今年は花茎が伸びて何本かが枝垂れ状態になってしまいました。楽書き雑記「庭のコデマリとセッコク」
名古屋の庄内緑地公園の事務所棟・グリーンプラザの柱を巻くように咲く、八重咲の淡い黄色の花「モッコウバラ」。バラの仲間ですが、刺はなく、病害虫にも強いそうです。庄内緑地公園は、バラ園が自慢の公園です。バラ園を覗いてみると、20日現在の状況は数輪が咲いているだけ。まだしばらくかかりそうです。 バラ園はまだこんな状況です楽書き雑記「モッコウバラ=名古屋・庄内緑地公園」
庭に陣取っているツルニチニチソウの花が満開模様になりました。寒暖に強く、樹木の下や塀の陰でも平気。毎年刈り込んでも、いつの間にか伸び、青紫の花を咲かせます。肥料の心配もありません。派手さはなくても、半日陰の多い我が家の庭ではもってこいの花です。でも、伸びるに任せていたところ、数年前にはエアコンの室外機の中へ入り込んでいるのに気づき、あわてて取り除いたものでした。また、ツルニチニチソウには毒性があり、ペットらのためにも要注意だそうです。楽書き雑記「今年も満開=庭のツルニチニチソウ」
水彩画教室のスケッチ取材で、「狐を祀った寺」で知られる豊川市の豊川稲荷(豊川妙厳寺)へ出かけてきました。教室の幹事役を離れ、新年度初めての日帰り取材旅行。コースを歩くスケジュールや昼食の時間、場所、会員の動きなどに気を配ることもなく、心地よい一日でした。名鉄豊川稲荷駅で下車、門前町を歩きます。いなり寿司、うなぎなどのレストラン、土産物店・・・。店先に並ぶキツネの人形や大きな街路灯などに目を引かれ、カメラを構えました。樹齢千有余年、厚さ15㌢ものケヤキの1枚板で造られた総門をくぐり、豊川稲荷の境内へ。本殿、宝雲殿、最祥殿などを回ります。広大な境内にある歴史を重ねた宝塔や伽藍は、約90棟もあるそうです。奉納された千本幟と狐像が並ぶ杉林を抜けて霊狐塚へ。1000体もの狐像が祀られた光景に圧倒されます。どう描けばいいだ...楽描き水彩画「教室のスケッチ取材で豊川稲荷へ」
久しぶりに名古屋市農業センターに立ち寄ると、モクレンなどの花木はすっかり緑に変わり、雑木林で黄色いヤマブキと白いシャガが花期を迎えていました。どちらも半日陰派。それに、とにかく丈夫です。高木の下を照らすように、こんもりと黄金色のヤマブキ。病害虫の心配もなく、地中から新しい細い枝を次々に出して領域を広げます。花言葉は誰もが連想する金運だそうです。シャガも「日なんか当たらなくて結構」とばかり、木陰に光る白い花。存在感十分です。こちらも地下茎を伸ばして群落をつくります。花言葉の1つは反抗とか。楽書き雑記「光る半日陰派のヤマブキとシャガ」
(楽書き雑記「この時期この花壇=名城公園の風車と丘の花壇」)
前回に続き名古屋・名城公園の花壇のうち、オランダ風車と小高い丘にある花壇です。オランダ風車は1988年、鶴舞公園の要としてフラワープラザが会館したのを記念して設置されました。風車の前には小さなせせらぎと花壇があり、オランダの国花でもあるチューリップなどを楽しませてくれます。広場の丘はカタツムリ形。螺旋形にさまざまな色のパンジーを中心に植えてあります。ちょうど、10人ほどの人たちが作業中でした。「少しでも、花壇が美しく見えるように」。勢いよく伸びる雑草や、花期を終えて汚れが目立つ花がらを取り除いています。何袋もがいっぱいになっています。バラなど一部の木花でも花がら除去作業が行われますが、草花はより大変でしょう。「ああ、こんな作業もされているなんて、初めて見たわ」。女性グルーブの声が聞こえました。(楽書き雑記「この時期この花壇=名城公園の風車と丘の花壇」)
楽書き雑記「この時期この花壇=名城公園のフラワープラザ周辺」」
名古屋の公園では、草花の豊かさでは名古屋城に隣接する名城公園がダントツでしょう。大小、姿、形さまざまな花壇が、幾つあるのか分からないほど。その1つひとつに、パンジーやビオラ、チューリップ、ムラサキハナナ、ワスレナグサ、クリサンセマム、アルメリアなど、色とりどりの春の花々が盛りつけたように咲き、春本番の華やかさを演出しています。まずは、正門そばのフラワープラザ周辺の花壇です。楽書き雑記「この時期この花壇=名城公園のフラワープラザ周辺」」
名古屋市農業センターのしだれ梅園で、花が散ったあとが「雑草」と呼ばれる花々も含めた花園になっています。タンポポ、オドリコソウ、ハナニラ、ムスカリ・・・。ツクシも頭を出しました。中でも、球根で放りっぱなしでも育つハナニラとムスカリは、年ごとに増えて楽しませてくれます。中南米原産で明治期に渡来し、淡い青や白い星形の可愛い花を咲かせるハナニラ。花は光に反応して咲き、夜間や曇天、雨天の時は閉じたままですが、晴れた日にはしだれ梅の木の周りに、花のじゅうたんを広げています。ムスカリの花は青、紫、白、ピンクなどがありますが、ここでは青が中心。10㌢ほどの草丈に、小花がツクシのような形に咲いています。【ハナニラ】【ムスカリ】楽書き雑記「梅園の花後を飾るハナニラとムスカリ」
楽書き雑記・この時期この花壇「花を盛ったベッドのような立体花壇=名古屋・鶴舞公園」
高齢者や車椅子の人、赤ちゃんを抱っこしているママも、咲き誇る草花たちを頬ずりするように鑑賞できる――。名古屋・鶴舞公園の緑化センターの庭にある、ベッドやテーブルのような形をした立体的な花壇です。「レイズドフラワーベッド」(立ち上がり花壇)。木製で約180㌢×約120㌢の長方形。高さは90㌢ほどでしょうか。2台あって、どちらにも何種類もの季節の花が、盛り付けられたように咲いています。上からだけでなく、斜めから、下から、触れ、香りをかいで愛でることができます。もうひとつ嬉しいこと。植えてある花々の名前が写真入りで紹介されていることです。楽書き雑記・この時期この花壇「花を盛ったベッドのような立体花壇=名古屋・鶴舞公園」
鶴舞公園にある緑化センター前の庭では、ソメイヨシノからバトンを受けたように、2本のリキュウバイ(利休梅)が満開に向かっています。名前に梅の字があるものの、バラ科ヤナギザクラ属。また、千利休が茶室に生けたようにも連想されますが、この花が原産地の中国から渡来したのは明治末期とか。直接には関係なさそうです。とはいっても、真っ白で清楚な花に惹かれます。花言葉は「控えめな美しさ」と「気品」。同感です。楽書き雑記「リキュウバイ」
名古屋の鶴舞公園にある緑化センターの庭では、満開のサクラとは別にボケの花が真っ盛りです。ボケは中国から平安初期以前に渡来したとされ、果実が瓜(うり)に似ていることから、木に生る瓜(木瓜=ぼけ)と呼ばれたのが名前の起因とか。大正時代に園芸種としてブームになり、現在では200種以上もあると言われています。花の色は白、赤、ピンク、紅白混合など。緑化センターでも、これらの色の花が日差しに輝いています。花言葉は「妖精の輝き」だそうです。楽書き雑記「ボケの花も真っ盛り」
楽書き雑記「シキミとアセビ。地味ですが誘惑されると怖いです」
華やかな花々に見とれたあと、足を半日陰の林に踏み入れると、地味な花に出くわすことがあります。名古屋市農業センターの散策道に咲くシキミやアセビも、そんな花です。シキミ(樒)は、シキミ科シキミ属。神事や仏事にサカキとして利用されることで知られ、深緑の葉に隠れるように白い花を咲かせます。可愛い花ですが、シキミは実を含めて全体が有毒。花言葉も「甘い誘惑」「猛毒」と怖いです。アセビはツツジ科アセビ族。小枝に、長さ5~6㍉の釣り鐘形の花を並べています。シキミと同様に毒性があり、足がしびれるので「アシビ」の別名も。地域によっては、春の彼岸のころ花が仏前に供えられるので「ヒガンノキ」とも呼ばれるとか。アセビを漢字で書けば「馬酔木」。馬が食べると、酔ったようにフラフラになるからだそうです。【シキミ】【アセビ】楽書き雑記「シキミとアセビ。地味ですが誘惑されると怖いです」
名古屋のサクラを見に28日午後、定番中の定番である名古屋城へ出かけてきました。開花状況はご覧の通り。城内の約10種1000本のサクラのうち、早咲き種はすでに満開か散り始めですが、ソメイヨシノは5~6分咲きといったところ。今日明日には満開になるでしょう。お堀の両岸に並ぶ古木のサクラ並木は、巨木の太い枝が、ともに対岸へ向けて伸び、花の重さで堀の底へ届かんばかり。天守閣下サクラも、花いっぱいの枝を左右に伸ばしています。城内は平日にもかかわらず、休日並みの人出。広場には屋台形式の店が並び、長いコロナ禍から、いくらかでも解放された喜びを味わっていました。楽書き雑記「満開直前名古屋城の桜」
ハクモクレンやシデコブシなどが咲き誇る、名古屋市農業センターの白い花に、ユキヤナギ(雪柳)が加わりました。園内の数カ所で、日差しに光り、風に揺れています。小さな花をびっしりと纏った枝が何本も柳のように垂れ、大きく膨らんだ姿はまさに雪景色。我が家の庭にも一株だけあるユキヤナギが咲くと「本当の春になったな」と思います。楽書き雑記「ユキヤナギ」
見上げると、10㍍以上はありそうな高木。なのに、枝いっぱいに咲く雌雄異株の紅色の花柄は、5~10㍉しかありません。名古屋市農業センターのカエデ科カエデ属の「ハナノキ」です。愛知、岐阜、長野など中部地方の限られた地域にしか分布しておらず、「愛知県の木」にもなっており、ここ農業センターにも高木が2本あります。しかし、背の高い木のうえ、花は小さいので身近な存在になりにくく、同時期に咲くサクラにお株を奪われているのが現実です。楽書き雑記「高木に咲く小さな花のハナノキ」
楽書き雑記「この時期この花壇・全体が花壇の名古屋・久屋大通庭園フラリエ」
ここは庭園全体が花壇といった感じです。名古屋の都心にある久屋大通庭園「フラリエ」。大小の花壇に加え、大きな鉢植えやハンギングバスケットまで、色とりどりの季節の草花が庭園を埋めています。庭園は2014年、名古屋市が都市のど真ん中に花や緑、水辺のある「都心のオアシスを」と、それまであった旧ランの館を模様替えして開設しました。市民交流の場として、ボランティアらが中心になって、植栽から除草、花殻摘みなどの花壇づくりを学んだり、植物関連のイベントなどが開かれ、何時行っても手入れの行き届いた花々に包まれます。もちろん入園無料です。楽書き雑記「この時期この花壇・全体が花壇の名古屋・久屋大通庭園フラリエ」
楽書き雑記・この時期この花壇「岩山のクリスマスローズ専用花壇=鶴舞公園」)
名古屋の鶴舞公園でも、この時期に咲く人気の草花のひとつ、クリスマスローズが満開期を迎えています。ここには、クリスマスローズ専用の花壇があります。大小の岩石を組み合わせて小型の岩山を造り、赤や白、紫のクリスマスローズを植え付けてあるのです。段差を設けることで、花弁をうつむき加減にして咲くこの花を、少しでも立体的に鑑賞できるように、とのねらいでしょう。こちらも、少し腰を屈めたりしてカメラに収めました。楽書き雑記・この時期この花壇「岩山のクリスマスローズ専用花壇=鶴舞公園」)
楽書き雑記「次の主役は白い花たちです=名古屋市農業センター」)
しだれ梅に続く名古屋市農業センターの主役は、白い花たちです。しだれ梅が長く続いた2月の冷え込みで、かなり開花が遅れましたが、バトンタッチは順調のようです。まず、花木園に15本ほどあるハクモクレン。大きくてたっぷりとした花弁を次々に開いています。追うようにシデコブシ、さらにコブシ。散策道のユキヤナギやアセビなどが続きます。楽書き雑記「次の主役は白い花たちです=名古屋市農業センター」)
(楽書き雑記「桜のシーズンの幕開けを告げる、オオカンザクラとシナミザクラが見ごろに」
名古屋市農業センターでも、ソメイヨシノの露払い役ともいえる早咲き桜が見ごろになりました。センターの奥の方に一本ずつ並んで立つ、ピンクのオオカンザクラと白いシナミザクラ。例年より開花が遅れ気味でしたが、今週に入って咲き始め、20度前後の気温が相次いだため一気に花数を増やしました。傍にあるソメイヨシノの蕾も大きくなっています。日本気象協会によると、名古屋の開花予想は21日です。(楽書き雑記「桜のシーズンの幕開けを告げる、オオカンザクラとシナミザクラが見ごろに」
しだれ梅が満開期を迎えた名古屋市農業センターで、ロウバイ、マンサクと並ぶ黄金色の花木、サンシュユも満開になりました。中国原産で、ミズキ科ミズキ属の落葉樹。こちらも葉が出る前に、小さな花を枝いっぱいに咲かせます。楽書き雑記「サンシュユも満開=名古屋市農業センター」
名古屋市農業センターを散策していて、樹木の根元に小さな白い花弁が3枚で、恥じらうように咲く可憐な草花が目にとまりました。センターには、野菜から草花、花木までさまざまな植物が植えてありますが、僕にとっては初めての発見でした。咲いていた場所は、野菜畑を囲む土手のようなところ。数株しか生えていないので、植栽している草花ではなさそうです。ネットで調べると、名前が分かりました。「スノードロップ」。ヒガンバナ科の球根植物で、早春に花を咲かせます。日陰で水はけが良い所を好むらしく、見つけた場所も落ち葉が多く、水はけが良さそうです。「希望」「慰め」といった花言葉があるようです。落書き雑記「初めて見た花弁が3枚の可憐なスノードロップ」)
楽書き雑記「しだれ梅がやっと見ごろに=名古屋市農業センター」
名古屋市農業センターのしだれ梅が、やっと見ごろになりました。例年よりやや遅れましたが、週末の12日は待ちかねた大勢の市民が繰り出し、本格的な春を満喫していました。園内のしだれ梅は12品種、700本。恒例のしだれ梅まつりは2月23日に開幕しましたが、数輪でも花が開いたのは10本ほどでした。その後も気温は上がらず、先週末になっても蕾が目立つ状態でした。しかし、今週は2桁台の気温が続き、12日には最高気温が20度を超えるまでに。梅たちも開花への足取りを一気に早めたようです。楽書き雑記「しだれ梅がやっと見ごろに=名古屋市農業センター」
庭にある樹高1㍍ほどの梅が、満開になりました。樹齢は10数年以上になるでしょう。そのわりに小柄なのは、盆栽時代があったからです。盆栽への興味を持ったのは、ほんの一時期。剪定や管理をさぼった結果、たちまち姿、形はくずれ、新しい枝も出ないほどになり、数年前に庭の済みに植え替えてやりました。植え替える際、狭い盆栽鉢の中で団子状になっていた根を切り落としたためか、1~2年は今にも枯れてしまいそうでしたが、やがて根が地中に広がったのでしょう。吹き出すように新しい太い枝が伸び、花径も盆栽時代よりも大きくなった気がします。楽書き雑記「盆栽上がりの梅が満開」
空き地や畑の周りなどで、地面に這うようにして咲いている小さな紅紫の花。オドリコソウ(踊子草・別名オドリコバナ、オドリコグサ、プルプルソウ)です。ヨーロッパから帰化したシソ科の植物。ともすれば雑草扱いされていますが、本格的な春の訪れを喜び、踊るような姿が愛らしい花。名古屋市農業センターの宿根草園やキャベツ畑の周辺などでも目にとまり、カメラを向けました。楽書き雑記「雑草?いいえ、オドリコソウです」
水彩画教室のスケッチ会で訪ねた、名古屋のリニア・鉄道館に展示されている懐かしい特急「つばめ」の蒸気機関車の動輪部を描きました。東海道本線の沿線に住んでいた子どものころ、列車の走る風景を目にするのは大きな楽しみでした。とりわけ、東京―大阪間を8時間で走る特急の「つばめ」や「はと」が驀進してくる列車の輝きとj蒸気機関車の雄姿に、心をときめかせたものです。以前、リニア・鉄道館を訪ねた時には蒸気機関車を正面から描きましたが、今回は動輪部などに目を向けました。「つばめ」や「はと」の蒸気機関車は、「シロクニ」と呼ばれたC62形。1948~49年に計49台が製造。最高速度100キロで走る重量88㌧の最新鋭蒸気機関車は、戦後復興のシンボルでした。シリンダーからの力を伝える主連棒や連結棒などが、大小の動輪につながっています。知識...楽描き水彩画「蒸気機関車の動輪」
半日陰の庭にも、やっと暖かく光る日差しが届くようになり、可愛いオキザリスの花を見る時間が多くなりました。世界中で分布するオキザリスは、さまざまな色・形・開花時期など800~850種もあるとか。我が家にはピンクと白の2品種を、鉢植えにして吊るしてあります。 丈夫ですがかなり神経質で、小さな体いっぱいに光を受けないと、蕾を閉じたまま。雨天や曇天の日だけでなく、晴れた日でも太陽の沈むかなり前に閉じてしまいます。また、放りっぱなしにしておくと、強い繁殖力のために鉢はたちまち密植状態に。我が家の鉢も、植え替えが必要のようです。楽書き雑記「光のオキザリス」
しだれ梅まつりが開かれている名古屋市農業センターに2日午後に立ち寄ると、肝心のしだれ梅がまだ「咲き始め」の中で、宿根草園では薄紫色のカンザキアヤメ(寒咲菖蒲)が開き始めていました。カンザキアヤメは地中海から西アジアにかけての原産。花期は名前の通り11~3月なので、この花もやや遅れ気味の開花ということでしょうか。一般的なアヤメをやや小型にした感じ。柔らかな6枚の花弁を柔らかな日差しが包んでいます。(楽書き雑記「やわらかな日差しに包まれるカンザキアヤメ」)
名古屋の鶴舞公園は、1909年(明治42年)に名古屋市が初めて開設した総合公園です。「鶴舞」は、地名や最寄りの駅名などは「つるまい」と読みますが、公園の場合は開設時からの「つるま」と読みます。園内には普通選挙法の制定を記念した野外劇場をはじめ、噴水搭やアールヌーボーのデザインが施された奏楽堂、自然豊かな大小の池などがあり、サクラやバラ、ハナショウブ、アジサイなど季節の花も豊か。かつては動物園も、ここにありました。花壇は正門や緑化センター、噴水搭の周りなどにあり、いつも季節の草花が咲いています。正門の花壇にある「鶴舞公園」の文字は、開園当時の総理大臣、桂太郎の筆によるものです。楽書き雑記「この時期この花壇・鶴舞公園」
楽書き雑記「福寿草が花数を増やしています=名古屋市農業センター」
「しだれ梅まつり」が開催中の名古屋市農業センター。26日午後に覗くと、しだれ梅の開花状況は、まだ「咲き始め」とも言えないような状態でしたが、もう一つの目玉である福寿草は、3分咲きといったところでした。でも、1けた続きだった名古屋の最高気温も、この日は12度。これからも2けたが続きそうなので、どちらの花も来週末に向けて開花を早めそうです。福寿草園の説明プレートによると、福寿草の花は光を追うように動き、花の向きを変えます。虫を呼びよせ、日差しを受けてゆっくり蜜を吸ってもらおう、というのでしょう。株から次々に茎が伸び、そこに新しい花が咲き、園全体が黄色くなっていきます。楽書き雑記「福寿草が花数を増やしています=名古屋市農業センター」
客車に赤い線と、3本の白い線。少年時代、修学旅行や受験、引っ越しなどなどのたびに乗った国鉄の3等車です。「参等」の文字が入ったのもありました。水彩画教室のスケッチ取材で訪ねた、名古屋のリニア・鉄道館に展示されている3等車両を描きました。10号です。かつて国鉄の客車は、1等から3等までの3級制で、車体には1等が白、2等が青、3等は赤の線が入り、切符の色も、そうでした。座席の硬軟や足元の広さなどが違い、運賃にも大きな差があり、僕らにとって1等車や2等車は手洗いの時に、わざと別の車両へ行き、帰りに「見学」したものでした。1960年に3等は廃止され、1等と2等の2級制になりましたが、1等やその後の「グリーン車」は縁が薄い存在です。楽描き水彩画「懐かしい国鉄の3等車両」
楽書き雑記「今年の『しだれ梅まつり』は寂しい開幕=名古屋市農業センター」
あちらにポツン、こちらにポツン。やっと開いたしだれ梅が、冷たい風に震えているようです。23日から「しだれ梅まつり」が開幕する、名古屋市農業センターのしだれ梅園を前日午後に覗くと、こんな開花状況でした。園内のしだれ梅は、12種700本。このうち、花を「発見」できた樹は10本足らず。しかも、1~3輪ずつ。僕が勝手に「標本木」にしている樹も3輪だけ。カメラを手にした人から「まつりの前日なので期待して来たけど・・・。こんなことも、あるのだな」と、ぼやく声が聞こえました。過去数年間の僕のブログを開くと、暖冬だった2020年の開幕日(2月22日)は、何と「見ごろ」で迎えました。紅白のしだれ梅が咲きそろった光景に、感動したものです。逆に18年2月23日の開幕日は、今年と同様に蕾ばかりの寂しい状態でした。下の写真は、2020年...楽書き雑記「今年の『しだれ梅まつり』は寂しい開幕=名古屋市農業センター」
コロナのために久しぶりの訪問だった名古屋・庄内緑地公園では、ピンクのサザンカと黄金色のロウバイも満開でした。この公園には沢山のサザンカがありますが、多くは赤色でピンクは一本だけ。しかも、太い幹から伸びた枝は直径10㍍ほどに広がり、圧倒されます。落下した花殻に「もう少し早めに来れば良かった」と思ったのですが、まだツボミも残っており、しばらくは楽しめそうです。ロウバイは、約30株を縦横2㍍ほどの間隔で植栽。ボリウム感いっぱいに咲き揃い、芳香を放っています。 楽書き雑記「ロウバイやピンクのサザンカも満開」
驚きました。この時期に、初めて満開のマンサクに出会ったのです。マンサクの名は、春が訪れて「まず咲く花」とか、「満開に咲く」といった言葉がなまったと聞きます。しかし、僕はこれまで「満開になった様子は見たことがないので何とも言えないが、真っ先に咲くのだったら、ロウバイの方が早い」と思ってきたのです。この日、久々に訪れた名古屋・庄内緑地公園でも、満開のロウバイを見たあと出会った3本のマンサクは、咲いていた花が数輪ずつ。「やっぱり、マンサクは遅い。来週にでも出直して来よう」と思ったものでした。ところが、別の散策路を歩いている時でした。行く手の林の傍に、濃い黄色の大きな塊が見えます。これが、満開になったマンサクでした。全部で5本。いずれも、大きく広げた枝に、形容しがたい形の花をびっしりと咲かせています。先に見たまだツボミ...楽書き雑記「満開のマンサク」
公園や文化施設などの多くで、真っ先に迎えてくれるのは花壇です。岩石やレンガ、廃材、コンクリートブロックなどによる囲いや仕切りのレイアウト。色とりどりの季節の花々で描かれたデザインは魅力です。一見、管理は比較的用意に見えますが、どうしてどうして。花の種類や色が多く、育ち具合も一律ではありません。除草や花殻摘み作業も、バラやショウブなどと同様に休めません。そこで、季節ごとにかわる「この時期この花壇」を、時おり掲載したいと思います。第一回は、日ごろ散歩でも立ち寄る名古屋市農業センターの花壇です。入場門を入って直ぐの楕円形の花壇では今、色とりどりのビオラが花数を増やしています。説明用プレートによると、ここの花壇や鉢植えの花々は、センターでタネから育てています。ビオラは昨年8月中旬にタネを蒔き、10月下旬に811株を植え...楽書き雑記「この時期この花壇=名古屋市農業センター」
僕は、この花を見てこそ「本当の春が来たな」と感じます。ナノハナ(菜の花)。名古屋市農業センターへ出かけると、広くはありませんが栽培園の一角に黄色い花園ができていました。アブラナ科アブラナ属の代表格。名前の通り、食用の菜種油を絞るため江戸時代から栽培されてきました。大きな畑一杯に黄色いじゅうたんが敷き詰められた風景は、少年時代の思い出のひとつです。楽書き雑記「ナノハナの春です」
楽書き雑記「サンタンカやドンベアウォリッキー =鶴舞公園の温室」
名古屋・鶴舞公園の温室を覗いてきました。こじんまりした室内ですが、いつも何かが咲いています。真っ赤なポインセチアと、刺のある幹ながら可愛い花のハナキリン。ポインセチアは歳末の街を彩ってきたばかりですが、鮮やかさにひかれカメラを向けました。サンタンカ。中国南部からマレーシア半島の原産で、赤やオレンジ色の小さな花が球形状に咲いています。マダガスカル諸島が原産のドンベアウォリッキーも、同様にこんもりと球形をつくっています。ポインセチア ハナキリン サンタンカ ドンベアウォリッキー楽書き雑記「サンタンカやドンベアウォリッキー=鶴舞公園の温室」
楽書き雑記「早咲桜や生垣のギョリュウバイ=名古屋の八事山興正寺」
参道のサザンカに誘われ、名古屋・昭和区にある八事山興正寺に立ち寄ってきました。1688年に創建され、国の重要文化財の五重塔もあって、水彩画教室の野外スケッチでも訪れたことがあります。古木が並ぶ赤いサザンカは、冷え込みを歓迎するように咲き誇っています。傍らには、赤やピンクのツバキも寄りそうようにして、花数を増やしています。境内を進み、寺院では珍しいエスカレーターで昇った先には、青空をバックに早咲き品種のサクラが一本。石段にはウメの姿もありました。生垣に真っ赤な小柄な花が咲く低木を目にしました。ギョリュウバイ(御柳梅)。初めて見る花です。原産地はオーストラリアやニュージーランド。何本も伸びた細い枝に可憐な花が密集しています。開花期は長く、本格的な春になるまで楽しめるようです。楽書き雑記「早咲桜や生垣のギョリュウバイ=名古屋の八事山興正寺」
「気づかないの?こんなに、きれいなのに・・・」。足元の草むらから顔を出している、瑠璃色の宝石のような実と、黒真珠のような実。ジャノヒゲとヤブランです。名古屋市農業センターの散策路。ササが茂る半日陰で、2つの実が同居しています。瑠璃色はジャノヒゲ、黒いのはヤブランです。どちらも丈夫で寒さにも強く、こんもりと伸びる葉が庭の植え込みとしても人気がありますが、実の方もいいものです。 楽書き雑記「道端の瑠璃色の実と黒真珠のような実」
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名古屋市農業センターの散策路脇の茂みから覗く2つの花穂。ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)とヤブランです。ともに細長い葉を伸ばす常緑多年草。ジャノヒゲは小さな白い花を穂状に咲かせ、晩秋には鮮やかなコバルトブルーの玉を実らせます。ヤブランは白や青い小花を咲かせ、こちらは黒真珠のような実が生ります。どちらも耐暑性、耐寒性にすぐれ、花言葉もジャノヒゲは不変の心、ヤブランは忍耐といったように似ています。楽書き雑記「青い球と黒い玉を生み出すジャノヒゲとヤブラン」
名古屋―瀬戸間の名鉄瀬戸線に架かる矢田川橋梁の橋脚です。1900年代初期に開通し、今も現役のいわば歴史遺産。レンガ造りの橋脚はコンクリートで補強されていますが、「絵になるスポット」として、何年か前に教室のスケッチ取材に出かけてきました。線路からの鉄粉のためでしょうか、橋脚が赤茶色に覆われています。それに線路を通して差し込む日差し。水量が少ない川面にも、それらが反映しています。楽描き水彩画「名鉄瀬戸線の矢田川橋梁」
自宅庭に鉢植えしてある草丈80㌢ほどのハゲイトウ(葉鶏頭)が、猛烈な暑さに立ち向かうように咲いています。ハゲイトウは、葉が大きくてきれいなケイトウの種類。葉には黄色と赤の単色やその混色がありますが、我が家のハゲイトウは赤一本。燃える炎のような強烈な赤に惹かれます。花は大きな葉に覆われているので見ることは少ないですが、葉の付け根にいくつもの赤い花が塊状に咲いています。花言葉は、不老不死や粘り強さ。見栄っ張り、気取り屋なんて言葉もあるようです。楽書き雑記「燃える炎のようなハゲイトウ」
自宅の狭い庭にも、秋の訪れを告げる花が咲き始めました。まずオミナエシ。猛烈な暑さの中でひと休みしていたチェリーセージセージなどの小枝にも、新しい花がひとつ、ふたつと開き始めています。秋の七草の代表格であるオミナエシ(女郎花)。草丈1㍍ほどの茎に何本もの小枝ができ、2~3㍉の小花の塊が幾つも広がっています。匂いはあまり感じませんが、そこにはアリの群れがありました。それに気になるのは、例年は混みあう他の草花をかき分けるようにしてオミナエシの茎が5~8本伸びてきたのに、何故か今年は半減したこと。宿根草だからと放りっぱなしにしていたのですが、他の草花の攻勢に圧倒されたのかもしれません。アリがいっぱい来ています楽書き雑記「庭の花にも秋の使者・オミナエシ」
自宅庭のタカサゴユリが開き始め、半日陰の庭を明るくしてくれています。庭のタカサゴユリは、以前から毎年2本が伸びてくれますが、昨年はうち1本は蕾に虫が入り、開花しないままでした。ところが、今年は新たに2本が加わり、計4本に。飛び散った種子が発芽したようですが、まるで取り決めでもしたかのように、2~3㍍間隔に離れて伸びています。新参2本のうち1本はまだ開花していませんが、3つの蕾に虫が入った気配はなく、数日後には咲きそろってくれそうです。開花待ちの1本です(楽書き雑記「庭のタカサゴユリが今年は4本に」)
真夏は花にとっても、開花をひと休みする時期のようです。名古屋市農業センターの宿根草園でも、今咲いているのは初夏から咲き始め、秋まで咲き続ける開花期間の長い花たち。夏真っ只中に咲き始めるのは、あまり見かけません。そんな中で、咲き始めたばかりの花に出くわしました。初めて見る花です。名前のプレーには「アリウムミレニアム」とあります。赤紫色の球状の花。「ネギ坊主みたいだな」と思った通り、ネギ科の仲間です。アリウムは春咲きがほとんどですが、新しく開発された品種であるミレニアムは珍しい夏咲きの宿根草。8月いっぱい咲くそうです。楽書き雑記「新種の夏咲きアリウムミレニアム」
名古屋・栄の愛知県美術館で開催中の現代アート展「国際芸術祭あいち2022」を見てきました。会期は10月10日までの73日間。この日訪れた県美術館をメーン会場として、県内の一宮市と常滑市、名古屋市緑区の有松会場でも催されています。国際芸術祭には内外から100組のアーティストらが参加。「STILLALIVE――今、を生き抜くアートのちから」をテーマに、コロナ禍、ロシアとウクライナの戦争、東日本大震災と福島原発事故、内戦、人種差別、性差別、圧政、暴力、人権侵害など、さまざまな現実と向き合い、絵画や彫刻、写真、映像などで訴えています。現代美術に対する僕の理解力は乏しく、消化不良のまま会場を後にすることが少なくありません。しかし今回は、作品の傍に掲示されている作家の紹介や創作の狙い、表現方法などの説明プレートが、平...楽書き雑記「国際芸術祭あいち2022を見てきました」
名古屋市農業センターの指導館前にある庭で、ともに低木で花は藤色の長い円錐形の花穂という似た者同士の木花が咲いています。セイヨウニンジンボクとブッドレア。互いに花期が長く、秋になってもしばらく咲き続けるそうです。セイヨウニンジンボクは、南欧から西アジアの原産。広がる葉がチョウセンニンジンに似ていることから命名されたとか。とにかく丈夫で乾燥や暑さにも強く、円錐形の花穂を真夏の空に向かって咲かせています。ブッドレアはフジウツギ属。米大陸や中国の原産。円錐形の花穂はセイヨウニンジンボクのように突っ立った形ではなく、垂れ気味のようです。甘い香りを放ち、チョウが集まることからバタフライブッシュとも呼ばれるそうです。【セイヨウニンジンボク】【ブッドレア】楽書き雑記「似たもの同士のセイヨウニンジンボクとブッドレア」
水彩画教室のスケッチ取材で出掛けた名古屋市東区の古刹、建中寺(けんちゅうじ)での1枚です。建中寺は尾張徳川家の菩提寺。大戦末期の名古屋大空襲や戦後の復興整理区画事業によって、数分の一になったとはいえ広大な境内は歴史に包まれています。この日は朝から雨模様。あちらこちらに水溜まりができ、波紋ができていました。10号です。楽描き水彩画「雨の境内」
名古屋市農業センターの宿根草園で秋が訪れるまで咲き続ける花の中から、今回は黄金色のヘリアンサス・ロドンゴールドとヘリオプシスを選びました。ヘリアンサス(別名キクイモ、コヒマワリなど)のロドンゴールドは、1㍍前後の花茎に直径5~6センチの八重咲の花を咲かせています。10月まで次々に咲き、茎などが枯れても翌年には芽を出し同様の姿を現します。ヘリオプシスも、姫ヒマワリとかヒマワリモドキなどの別名を持ちます。アメリカ東部の原産。黒っぽい茎に黄金色の花はシックな感じ。こちらも、耐暑性はもちろん耐寒性もあり、花後に上部が枯れても地下の株が冬越ししてどんどん増えるそうです。 楽書き雑記「秋まで咲き続ける黄金色の花」
名古屋市農業センターの宿根草園を訪ねると、春から初夏にかけて謳歌していた花の多くが萎み、猛暑も平気な真夏の花に変わっていました。いずれも、花期が長くて秋まで咲き続ける草花たち。白が美しいフロックスとガウラも真夏を乗り越えます。フロックスは70種近くあるそうですが、ここで今咲いているのは純白のフロックス。5弁の小さな花を次々に咲かせ、こんもりとした半円球をつくっています。ガウラ(別名・白蝶花)は、細くて長さ1㍍前後に伸びた花茎に、チョウチョが飛び交うような花を咲かせています。ひ弱そうに見えますが、なかなか丈夫。猛暑にも耐え、10月まで咲き続けます。【フロックス】【ガウラ】楽書き雑記「真夏の宿根草園を彩る白い花」
名古屋の鶴舞公園は花壇がいっぱい。今回は市民ボランティアによる花壇や脇役的な花壇を見てきました。噴水搭脇の花壇を担当しているのは、名古屋の高年者大学OBでつくる園芸緑友会という市民ボランティア。橙色や黄色いマリーゴールドと、青いサルビア・ファナセナが噴水搭を囲んでいます。秋の花の主役になるスイフヨウ園の周りでは、ブロンズ・フェンネルというハーブなど、公園正門でも色とりどりの夏と秋の草花が、訪れる人たちを迎えています。楽書き雑記「この時期この花壇=市民ボランティアらによる花壇も」
この時期に鶴舞公園を歩く時、ヒマラヤスギとプラタナスの並木を見上げ、実が生る様子を見るのが楽しみになっています。ヒマラヤスギは、今年も正門を入って最初に目に入る左側の大木が見事。モンブランケーキのような拳大の実が、点々と枝の上に座るように生っています。やがて実は茶色くなってバラ形に開き、強い風に落とされてクリスマス飾りに、というわけです。奏楽堂を囲むプラタナスの実は、ピンポン玉大。今は大きな葉に隠れてあまり見えませんが、葉が散ると焦げ茶色の実が鈴をかけたようになります。 楽書き雑記「ヒマラヤスギとプラタナスの実」
名古屋市農業センターで、カボチャとヒョウタンを栽培しているトンネルハウスが、実りの秋を迎えています。トンネルは4本。それぞれに大小、姿、形、色さまざまなバターナッツ、ハロウィン、天下一、大大兵丹、大ダルマなどといったカボチャやヒョウタンが垂れています。トンネル外の畑でも、巨大カボチャのアトランティック・ジャイアントが、大きな葉に覆われて収穫を待っています。楽書き雑記「カボチャとヒョウタンも実りの秋に」
輸出入貨物扱い高が国内最大の名古屋港は、いつも数多くの大型貨物運搬船が出入りし、ふ頭では自動車や産業機械などの積み込み、積み下ろしが行われています。その一隻を描いてみました。外国船が出港準備中のようです。コンテナなどの積み込みや、積み下ろしをする運搬車両が出入りできるように、船と岸壁との間に架けてあった傾斜路「ランプウエイ」が岸壁から離れ、船体後部をランプウエイで蓋をするかのようにワイヤーロープが作動していました。10号です。楽描き水彩画「名古屋港の大型貨物運搬船」
真夏の木花のひとつ、サルスベリの開花が始まりました。名古屋・鶴舞公園の緑化センターの庭にも、白とピンクの品種があり、花数が増えています。ミソハギ科の落葉中高木で、中国南部が原産です。木登りも遊びのメニューだった子どものころ。木肌がすべすべして、名前の由来通りサルでも滑り落ちそうなサルスベリに挑戦。何とかクリアできて悦に入り、今度は柿の木に登っていたら、枝がポキッ。調子に乗るな、外見だけで判断するな・・・・。生で学んだ教訓でした。別名は百日紅(ヒャクジツコウ)。花期が長く、秋になっても咲き続けます。楽書き雑記「サルスベリ」
名古屋・名城公園のオランダ風車花壇の今です。丸くてこんもりとした草姿が面白い植物をはじめ、赤や黄のカンナ、優しい青が涼し気なアガパンサスなどが風車を囲んでいます。草姿が面白い植物は、コキア(別名ホウキグサ)のオータムビューティーという品種。緑の葉は秋になると赤くなります。昔は乾燥させて、竹ぼうきならぬ草ぼうきにしていたそうです。楽書き雑記「この時期この花壇・目を引くホウキグサ=オランダ風車の庭」
蒸し暑い雨模様の日が続く中で、庭のオニユリとムラサキシキブが咲きはじめました。垣根の脇で、アジサイや大きなヤツデの葉が混みあった中から、にょっきり顔を出すオニユリ。今年は例年より少なめですが、濃いオレンジに黒紫の斑点入りといった個性的な容姿は、存在感十分です。ムラサキシキブは実だけでなく、花も結構魅力的。淡い紫色の小さな花を、次々に開いています。 楽書き雑記「オニユリとムラサキシキブ」
同じモチーフや構図の絵を、画用紙を替えて描くことがあります。この「蒸気機関車の連結器」もそうです。描いたのは、名古屋のリニア・鉄道館にある特急「つばめ」の連結器。地味な存在ですが、何両もの客車を牽引する部分に興味と力強さを感じて描きました。数カ月前に描いた㊤の絵で使ったのは、黄土色がかった和紙のような薄い紙。中には網目のような透かし模様が入っていました。絵具が紙に滲み、定着しにくく、全体にぼけた感じ。しかし、透かし模様の効果もあって結構面白い作品になりました。新しく描いた㊦の紙で使ったのは、純白で厚い画用紙。滲みが出ることはなく、連結器が比較的分かりやすく見えます。(楽描き水彩画「紙を替えて描く」)
名古屋市の名城公園で咲くタイタンビカスです。一日花ですが、草丈2㍍ほどの株に夏が終わるまで途切れなく開花、花径20㌢前後のピンクや赤い花を一株に200個ほど咲かせるそうです。タイタンビカスは10年ほど前、津市の赤塚植物園がアメリカフヨウとモミジアオイを交配するなどして開発。宿根草で暑さに強く育てやすいとあって、多くの公園で夏の人気花になったようです。楽書き雑記「タイタンビカスの夏です」
夏のシンボル花、ヒマワリ。開花の峠は過ぎましたが、それに代わって特徴のある「種子の円盤」が大きくなっています。ここは散歩道にある畑。市民の農業体験や食育の場として、建設関係団体や名古屋市農政緑地局などが設け、地域住民らのグループが野菜作りや稲作を楽しんでいます。栄養豊富な種子を煎ったり炒めて食べるだけでなく、食用油の原料やお菓子づくりのトッピングにもなるヒマワリも、その一角で栽培。数十本が大きな花を咲かせ、そこに大きな種子の円盤が実っています。円盤は直径10~20㌢以上。分厚い皿に長さ1㌢余の種が、右回りの渦巻き状に規則正しく、びっしりと並んでいます。どの円盤も直射日光を避けるように下を向いています。楽書き雑記「花後に垂れる大きな種子の円盤=ヒマワリ」
長雨の晴れ間に立ち寄った名古屋市農業センターの花畑で、赤の競演にしばし足がとまりました。まずケイトウの花。ケイトウは、さまざまな姿かたちの品種がありますが、これはモコモコした半球形。オレンジ色も咲いていますが、赤の鮮やかさに引き付けられました。2つ目はホウセンカ。こちらも白、赤、ピンクなどさまざまですが、強い赤が印象的です。傍のプレートに「花弁はツメを染めるのに使われた」とあります。ホウセンカの実に触れて、弾けるのを楽しんだのは遠い昔。花言葉の1つは「私に触れないで」だそうです。最後はトウガラシ。真っ白い花から生まれた真っ赤な実には、ドキッとさせられます。辛好きなので、何年か前に庭で激辛品種の「ハバネロ」を育てたのですが、少しかじったとたん「こんなバカなことは、やめよう」と反省したものです。ケイトウホウセンカ ...楽書き雑記「赤の競演。ケイトウ、ホウセンカ、トウガラシ」
名古屋・鶴舞公園のプラタナスの夏の様子を、公園のシンボルである奏楽堂を入れて描きました。緑の葉が次第に大きくなり、樹幹を覆い、木陰を広げています。向こうにあるのは、公園のシンボルである奏楽堂です。太い幹の木肌は樹皮が剥げ落ち、不規則なまだら模様。茶、灰色、緑、褐色・・・。黄色やピンクに見えることもあります。ただ、冬期の肌はゴツゴツ感がありますが、この時期はややスベスベした感じです。楽描き水彩画「夏のプラタナス」
自宅の庭で、数年前からこの時期に咲く2本のユリが、梅雨期のような天気の中で開花しました。半日陰の雑草の庭。数が増えることもなく、品種も知りません。図鑑ではタカサゴユリに思えますが、自信はありません。半日陰のせいか130㌢前後まで伸びた茎は細く、ヒョロヒョロしています。2本のうち1本は蕾の重さに倒れ、根元を痛めて葉が萎びるなどしましたが、蕾は数日遅れで開きました。花弁には、セミの抜け殻も。そういえば、今年はセミが例年以上に賑やかでした。傍にある高さ1・2㍍ほどのサクラの若木を見ると、葉の裏などに7個もの抜け殻がありました。若木の葉に残されたセミの抜け殻楽書き雑記「ユリの花とセミの抜け殻」
連日の猛暑のなかで、我が家の庭にも少しずつ秋の彩りが見えます。秋の七草の一つである「オミナエシ」(女郎花)。黄色い花数を増やしています。数年前に秋の七草展会場で、草丈30㌢ほどの苗を一本だけ買ってきたオミナエシ。いろんな草花が思い思いに育つ庭の一角で、隠れるようにしていたのが3株に増え、70㌢から1㍍余の高さに伸びた8本の花茎から、何本かの枝も出て花を咲かせるまでになりました。秋の七草の仲間であるフジバカマやハギも、順調に秋に向かっていますが、開花にはまだかかりそうです。 楽書き雑記「秋の七草・オミナエシ(女郎花)」
多彩な色や姿・形から花壇でも、切り花としても人気のダリア。名古屋市農業センターの花壇でも、比較的小柄な品種が彩っています。原産地は、メキシコから中央アメリカの多年草。。ヨーロッパで品種改良が進み、赤やピンク、白、黄、紫・青などの花色や一重、八重など形だけでなく、草丈も極小種から皇帝ダリアのような3㍍近い超巨大種まで、花のサイズも小輪から大輪までさまざまです。日本へは天保年間の1842年、オランダ船によって渡来したとされ、天竺牡丹(テンジクボタン)の和名もあります。開花期が長く、秋まで楽しめます。楽書き雑記「夏の庭を彩り続けるダリア」
庭に植えたゴーヤに、やっと1個だけ実が育っています。長さ7㌢、太さ1・5㌢。ちゃんと育つだろうか、気をもみつつ見守っています。かつて、ゴーヤは我が家の夏の庭の主役的存在でした。しかし、長期間の連作のせいで、実が生っても曲がったり、大きくならなかったり。6年前から栽培を断念して、他の草花を植えていたのですが、この春「もう5年以上も経ったのだから」とゴーヤの苗を植えてみたのです。でも、蔓や葉に、かつてのような勢いはありません。雄花の数も芳しくありません。「やっぱり、きちんと土壌改良をすべきだったかな」と、気をもんでいたところ、7月末になって1つだけ雌花の蕾を目にしたのです。花粉を媒介する虫の姿を見かけないので、雄花を摘み取って受粉させたのが、この久々に目にする庭のゴーヤです。今のところ、他に雌花の蕾は見当たりません...楽書き雑記「1個だけのゴーヤ」
サルスベリ(百日紅)。名古屋・鶴舞公園の緑化センター前の庭でも、赤と白のサルスベリが花数を増やしています。するりと伸びた枝の先に、縮れた花弁の比較的小さな花のかたまり。百日紅と書くように、3ヵ月の夏の間を咲き続けます。もうひとつ、名前の通りサルでも滑り落ちそうなツルツルとした幹の肌。「受験生は近寄らない方がいい」なんて話を聞いたのは遠い昔です。そのせいか、花言葉には「不用意」なんてのもあります。 楽書き雑記「夏の3カ月余を咲き続けるサルスベリ(百日紅)」
楕円形の葉の腋から垂れる、長い花びら、そして香り。その名は「イランイランノキ」。ちょっとエキゾチックな感じもする花が、名古屋・鶴舞公園にある緑化センターの温室で咲いています。東南アジアやインド洋の島々が原産の常緑樹。この温室にあるイランイランノキの背丈は1㍍そこそこですが、15㍍にもなる高木だそうです。紐が垂れるように咲く花は、緑色から次第に黄色へと変化します。マスクを外して鼻を近づけると、まだ若木だからなのか、さほど強くはなかったものの、嫌な香りではありませんでした。花言葉は「乙女の香り」や「誘惑」。誕生花にはなっていないようですが、他にも話題には事欠きません。イランイランはカタログ語で「花の中の花」の意味。その香りはダジャレではなく「イライラを鎮める効能」があるようです。ベッドにまき散らしたり、あのマリリン...楽書き雑記「モンローが愛した『花の中の花』=イランイランノキ」
名古屋市農業センターの夏の宿根草園を飾っているのは、真っ白いフロックスです。フロックスは編むさ暑さに強いとあって、園芸種の開発も進み種類は豊富です。色は白だけでなく、ピンク、赤、青と豊か。花期も春から秋までと長く、一年草も多年草もあるとか。そのせいかネットを開くと、誕生花になっている日は、3月から10月までの間に10日もあるようです。「協調」という花言葉も、理解できます。楽書き雑記「白い夏が似合うフロックス」)
夏が大好きな花、ヒャクニチソウ(百日草)です。名古屋市農業センターの奥にある市民農園のフェンスに沿って咲き誇っています。高さ40~90㌢の草丈に一重から二重、八重、さらにポンポン咲きまで、黄や赤、ピンク、橙など色とりどりの花をびっしり。1年草ですが、名前の通り開花が長く、夏が終わるまで咲き続けます。楽書き雑記「夏が大好きなヒャクニチソウ」
名古屋・鶴舞公園内にある鶴舞中央図書館の玄関前に、一体の像が立っています。碑銘には伊藤圭介。碑文などによれば、幕末から明治にかけて医薬の観点から植物、動物、鉱物などを究明し、功績を残した本草学者で、わが国初の理学博士でした。ウイキペディアなどによれば、伊藤圭介(1803~1901)は名古屋の町医者宅に出生。京都で蘭学や植物学、医学、医薬などを学び、長崎でシーボルトから本草学を習得。名古屋藩(尾張藩)に、西洋医学の学び舎や病院を設けることを建議するなどし、これが名古屋大学・病院の誕生の礎になりました。花の「雄しべ」「雌しべ」「花粉」などといった言葉も、伊藤が生み出した、とされています。楽書き雑記「雄しべ、雌しべという言葉を生み出したのは――」
鶴舞公園にある緑化センター前の庭で、アオイ科の真っ赤なコダチフヨウが咲き誇っています。コダチフヨウは、フヨウとアメリカフヨウを交配した園芸種。一日花ですが、多くの蕾が秋の訪れるまで、次々に開きます。楽書き雑記「炎天下に咲くコダチフヨウ」
名古屋・鶴舞公園の奥にある「秋の池」で、カンナのような大きな葉をつけて湖面から立つ花に出会いました。その名も、ミズカンナ。地味ですが、時おり湖面をなでる風に揺れる姿は印象的です。原産地はアメリカ。昭和初期に湖沼の水質改善などのために導入され、多くが野生化したようです。水面からヨシのように茎が2㍍近く伸び、頭部に紫色の小さなハナを咲かせています。でも、植物分類では、ヨシのようなイネ科や、葉がそっくりなカンナ科ではなく、日本には自生しない熱帯、亜熱帯性植物のクズウコン科だそうです。楽書き雑記「池に咲くミズカンナ」
♫カンカンカンナの花咲けば赤いカンナの花咲けば松島トモ子の歌がよみがえるカンナは、夏の代表花。名古屋市農業センターの宿根草園でも、にぎやかに咲いています。原産地はアメリカ。1950年代中半から園芸品種の開発が進み、花は赤やピンク、橙、黄色、葉も斑入りなどさまざま。炎天下を楽しむように、夏が終わるまで咲き続けます。楽書き雑記「炎天下を楽しむように咲くカンナ」
庭のオニユリが、咲き始めました。何故か、ことしは例年にない花数です。オニユリは垣根に寄り添うように生えていて、毎年10本ほど茎が伸びますが、半日陰のせいか花が咲くのは3~4本。蕾が付かないのがほとんどです。ところが今年は15本ほど伸び、うち8本が2~3個ずつ蕾をつけて、次々に開いています。理由は分かりませんが、一緒に生えているアジサイは、剪定時期はいつもと同じだったのに、今年はさっぱりでした。狭い庭でも、今回に限らず植物界の「?」にはよく出会います。楽書き雑記「庭のオニユリ、花数倍増」
名古屋市農業センターの花壇で、この時期の入園者が一番多く足を止めるのは、このカルドンでしょう。とにかく、デカい。草丈は2㍍近く、羽状の葉は幅25㌢以上、長さ80㌢以上。頭頂部に咲く紫色のアザミに似たブラシのような花を包む総苞片は、鋭くとがっています。もともと、古代ギリシャや古代ローマ時代から食用とされ、一部では今も食べられているとか。農業センター内では、これまで宿根草園での栽培が主力でしたが、今年から温室の近くでハーブなどが栽培されている花壇へ移され、10本ほどが育っています。宿根草園にも数本残って大きくはなりましたが、風で倒れるなど精彩を欠いています。楽書き雑記「とにかくデカいカルドン」
梅雨明け間近かを思わせる青空が広がった13日、名古屋・鶴舞公園の胡蝶ヶ池を訪ねると、ハスがどんどん花数を増やしていました。胡蝶ヶ池では一時期、ハスが激減。園ではコイやカメがハスの芽を食べてしまっているのではないか、とみてコイやカメを遠ざけたり、地元の小学生たちがハスの苗を育てて移植したものでした。この結果、かつての姿にまで回復。ことしも、多くのアマチュアカメラマンらを引き寄せています。楽書き雑記「花数増やす名古屋・鶴舞公園のハス」
まだまだ続きそうな梅雨空の庭で、細かなピンクの花と白い花が次々に咲いています。ピンクの方はムラサキシキブというより、コムラサキと呼んだ方がよさそうな花、一方はハーブの仲間でしょうか、小さな白い花弁が並んでいます。どちらも、全く派手さはありませんが、目を近づけてみると、結構楽しめます。コムラサキは、長さ1㍍ほどに伸びた細い茎にある葉の付け根に、直径1㍉あるかないかの蕾がびっしり。茎の本数は年ごとに増えており、紫色の実が並ぶのが楽しみです。一方の名前の分からない花は、草丈80㌢ほど。数年前から他の草花と競いあうように伸び、増えてきました。茎から出ている葉は緑色ですが、先の方につく花の周りでは白色の葉になっています。手元のハーブ辞典などを見ても、よく分かりません。手入れをせず、伸び放題にしている庭の象徴のような草花...楽書き雑記「庭に咲く小さな花2つ」
強い日差しにひるむことなく毎朝、新しい花を開き続ける花。「ヘメロカリス」が、名古屋市農業センターの宿根草園でも、夏の園を彩っています。ヘメロカリスは、名前からは想像できない日本を含む東アジアの原産。姿・形からもユリ科を想像したくなりますが、なんとワスレナグサ科ワスレナグサ属だそうです。1日花ですが花期が長く、沢山ある蕾が赤やオレンジ、黄色などの花を、秋が近づくまで次々に開きます。楽書き雑記「花期の長いヘメロカリス」