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ミステリーショー劇玉手箱Second http://tabogonbo.at.webry.info/

気軽に読めるノンジャンルショート。「ミステリーショー劇玉手箱」の姉妹サイトです。

「ミステリーショー劇玉手箱」と連携する形で、トリッキーな演出を仕掛けるなど、新たな試みを展開していくブログです。お楽しみに!

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小金井市
出身
出水市
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2013/08/14

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  • 何の数字?

    *「ブラック面接」からお読みください。 「何だこの数字? 管轄内の犯罪件数か」 「いや、今年の警察官採用に応募してきた者のうち、過去に前科がある者の数だ」

  • ブラック面接

    「痴漢に興味ありますか」 「そんな‥‥とんでもございません」 「つまり興味はないということですか」 「はい、そうです」 「少女買春をしたことがありますか」 「私が? まさか」 「はい、いいえでお答えください」 「いいえ。天に誓って全くございません」 「最後の質問です。小児性愛についてどう思われますか」 「モラル的に大問題です。憎むべき犯罪行為だと思います」 「なるほど。分かり…

  • 紹介状の行き先は‥‥

    「先生、どうでしょうか」 「うむ。だいぶ具合がよろしくないようですね」 「やはり、そうですか」 「うちでは厳しいので紹介状をお書きしますから」 「ありがとうございます」 「急いだほうがいいでしょうな。明日はどうです」 「大丈夫です」 「じゃあ、明日予約をとっておきましょう」 「すいません。急なお願いで」 「ナーニ、お礼には及びません。この紹介状をお持ちになれば優先的にやってくれ…

  • 知らぬは亭主ばかりなり

    「コムラサキさんの奥さん、不倫してんだって?」 「そうよ。あなた、知らなかったの? ご近所じゃ有名な話よ」 「やるもんだね。旦那は知ってるのか」 「さあ、どうだか」 「知らぬは亭主ばかりなりってか。かわいそうに」 「でもいいのよ。コムラサキさんの旦那も不倫してんだから」 「何と! ダブルでか。世の中乱れ切っとるのお」 「世の中ってそういうもんよ」 「う~ん。ちっとも知らなんだ」 …

  • 白いソアラ伝説

    いつもの道を歩いていたら後ろからクルマのクラクションの音がした。ちょっと驚いて振り返ると白いソアラ。 「何だ、ヤマサキか。いきなり脅かすなよ」 「ハハ、ワリイ」 「どこ行くんだ?」 「ちょいとこの先の猫啼峠さ」 「またかっ飛ばしに行くのか」 「まあな。良かったら一緒に行くか?」 「いや、きょうはよしとく」 「そうか。じゃあまたな」 そう言うや、ヤマサキはエンジン吹かして去ってい…

  • 帰省しなくて良かったね

    「正月はどうして火事や交通事故が多いのかな」 「多いんじゃない。ほかにニュースがないからさ」 「そうか。道理で」 「どうした?」 「ふだんだったら全国放送では完全にスルーされるネタがニュースになってたんだ」 「何だ? そのニュース」 「うちの田舎の実家が火事で丸焼けになったってニュースさ」

  • この子どこの子?

    「正月に撮った写真整理してんだけど、この写真に写ってるこの子、誰だっけか?」 「ううん。知らない」 「おい、ノブヒト。お前、知らないか?」 「ああ、この子。小松原尊徳クンだよ」 「親戚にそんな子いたっけ?」 「ううん。単なる近所の子」 「な! オレてっきり親戚の子だと思って確かお年玉上げたぞ」 「うちばかりじゃないよ。尊徳クン、オジサン全員からお年玉もらってたよ」 「何てガキだ。…

  • この子誰の子?

    「正月に撮った写真整理してんだけど、この写真に写ってるこの子、誰だっけか?」 「ああ、その子、キヨシさんとこの子でしょ] 「あれ? キヨシさんって独りモンじゃなかったのか」 「そうだけど、独りモンでも子供だけは欲しかったらしくて」 「でも一人じゃ、その、何だ。子供作れないだろ。どうしたんだ?」 「そう。だからワタシが手伝ってあげたってわけよ」

  • お年玉

    「ジイちゃん、お年玉、ちょうだい」 「おお、そうじゃったわい。忘れとった。ホレ」 「アレ、5000円じゃない。さっきは1万円くれたよ」 「さっき? そうじゃったか。悪かったの。ホレ、1万円」 「ジイちゃんいつもありがとう」 「うむ。ちゃんとお礼をいうところは感心じゃな、ツネヨシは」 * * * * * 「ツネヨシ、お前、ジイちゃんからまたお年玉ガメたな」 「うん」 「…

  • 年女

    「あなた、せっかく美人に生まれたんだから変な癖よしたほうがいいわよ」 「変な癖って?」 「興奮してしゃべり出すと鼻の穴が膨らんでくるの。それにエッチなこと考えてるとき、鼻の下が思いきし伸びるのよ」 「あらまあ、そうなの?」 「そうよ。新しい彼氏の前であんなことやったら百年の恋も一遍で冷めちゃうわよ」 「まあ、いいじゃない。アタシ、今年で108歳になる年女なんだもの。ヒヒ~ン!」 「ハギ…

  • 小松原徳次郎・尊徳親子の年の瀬<オオツモゴリ>

    徳次郎&尊徳親子は年末オオオツモゴリ、家電量販店にいた。 「トーチャン、トーチャン、大変だよ!」 「尊徳、一体どうした?」 店のトイレから出てきたばかりの尊徳は血相変えて徳次郎のところへ猛ダッシュしてきた。 「いま、トイレの中、覗いたら財布が落ちてたんだよ、ホラ」 「何だと! ドレ、見してみい」 財布は意外とずっしり重量感があった。 「トーチャン、何してんの?」 「中身を改めてる…

  • 死刑囚最後の言葉<禿山光三郎の場合>

    「最後に言い残すことは何かあるかね?」 「はい、臓器提供の件、くれぐれもよろしくお願いいたします」 「うむ。キミの献身的な態度、実に立派です」 「悪行三昧の限りを尽くしましたが、最後は少しでも世の人のお役に立てればと」 「キミの願いはわれわれが確実に遂行する。後顧の憂いなく旅立ち給え」 「ありがとうございます」 「ほかに何かあるかね?」 「はい、一つだけ言い忘れたことがあるのですが…

  • 死刑囚最後の言葉<九門坂嘉人の場合>

    「最後に言い残すことは?」 「お立ち会いの皆さんにお伝えしたいことがございます」 「ん? 何だね?」 「所長、保安課長、教育課長、立会検事、検察事務官、医官、それに教誨師の皆々様‥‥奥さんによろしくお伝えください」 「何?」 「お前たちは最高の女だったと」 「どういう意味だ?」 「そのまんまの意味ですよ」 「死刑執行!」 こうして稀代の結婚詐欺師で連続殺人犯、九門坂嘉人の死刑は…

  • 大いなる眠り

    「不眠症で全然眠れないです」 「そうかい」 「強烈な睡眠薬をください。一発で眠れるような」 「いや、睡眠薬は必要ないよ。きょうからゆっくり眠れるはずさ」 「どうして?」 「きょう、キミの死刑執行が決まったからさ。心置きなくゆっくり眠れるぜ」

  • 小松原徳次郎・尊徳親子の年の瀬<女サンタは瞼の母>

    「トーチャン、女サンタっているの?」 「何でそういうこと聞くんだ?」 「昨日の晚、女の人が枕元にこっそりサッカーボールのプレゼント置いていったからさ」 「何だと!」 「暗かったからよく見えなかったけど、きれいな女の人みたいだったよ」 「マジでか! ソレ、ひょっとしてお前のカーチャンかも知んないぞ」 「え、そうなの」 「北川景子似の美人じゃなかったか」 「全然」 「じゃあ…

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