締め切りが迫ってきて、校正はやや焦っています。湖南省安化県の茶業について、戦前に出版された『支那省別全誌』湖南篇は大変良い参考書です。最近、中国では名前を変更…
お茶が大好き。中国茶、日本茶、日本茶道など書いています。毎月の茶会情報も。中国語、中華料理も
北京生まれ北京育ち。来日してから20年以上経ちます。2児の母。趣味はお茶。また船橋で小さな中国語教室と毎月一度中国茶茶会を運営。今年4月景徳鎮を旅しました。ただいまその様子を掲載中。
福建省の歴史と茶⑭福安市社口鎮にある福建省農業科学院茶葉研究所
~岩茶を乾す@武夷山~ 武夷山市茶葉研究についてもうすこし書きたいことがある。前回戦時中疎開のため崇安(今の武夷山市)県赤口鎮に「中央茶葉研究所」が設立された…
福建の歴史と茶⑬武夷山市茶葉科学研究所(旧崇安茶科所)の沿革
福建の歴史と茶⑬武夷山市茶葉科学研究所(旧崇安茶科所)の沿革 「現在、武夷山中にみることのでできるのは、元代の御茶園の跡である。(図2)しかし、この茶園も現在…
"建甌の地は、武夷山系の最高峰「黄崗山」の麓の峠、分水関を越え陸路で広西省に入り、江西省から浙江省へと続き、福建省が北方の漢文化との交流の唯一の道にあたるわけ…
福建省の歴史と茶⑪企業名は研究所?!武夷山岩茶企業社名の話~
武夷山を訪ねると、武夷山の岩茶メーカーの看板は〇〇茶業ではなく〇〇研究所という看板が目に留まる。例えば日本でもよく知られている「幔亭」と「岩上」という岩茶ブラ…
『茶の民族誌』p262の引用元:日比野丈夫《唐宋時代における福建の開発》
日比野丈夫《唐宋時代における福建の開発》は昭和52年(1977)に出版された『中国歴史地理研究』(日比野丈夫著)に収録されている。『茶の民族誌』p262~26…
『茶の民族誌』p256の引用元:『畲族社会歴史調査』(1986年版)
1980年代の広東省畲族の統計について『茶の民族誌』p256は以下の資料を引用している。広東省畲族の現在の統計は瑶族出身の民族学者李筱文氏の文章によると、20…
『茶の民族誌』p262の引用元:『太平寰宇記』巻一百福州の條
『太平寰宇記』巻一百福州・風俗の條開元録云:閩県越州地。即古東甌。今建州亦其地。皆蛇種。有五姓謂林黄是其裔。。。『茶の民族誌』page262 青字かくして…
雲南からの小包 finally arrived~中国から国際便(EMS発送)の注意点
やっと来ました。貴重なお茶も沢山。特に福今の班章老寨の熟茶や「番順」の百齢シリーズはとても高価だったので無事に到着して一安心。ブルー紙包装の「紫金印」は最近一…
台風が通過し、翻訳の校正も大部進み、昼頃に2007年の大益7542を開けることにした。2007年といえば、プーアル茶バブルがはじけた年。市場は2007年最初頃…
【リブログ】在家静心喝茶篇①~大益V93沱茶1601(熟茶)
四年前、コロナの時書いたメモです。その時Vシリーズについてまだまだ理解が浅く、、、この2,3年雲南に通って自分にとって普洱茶についてより栽培と生産の角度から理…
「高要県」は現在広東省肇慶市高要区である。【肇慶龍口茶】。民国時代に有ったようで現在は私の知っている限りではもう存在しないらしい。白雲寺在慶雲寺之西,唐智常禅…
『茶の民族誌』p253の引用元:広東省瑶族の移動経路@李黙の「宋元時期広東瑶族分布考略」
『茶の民族誌』p253広東省の「瑶族と茶産地」について湖南省から南下してきた瑶族は、十世紀ごろには広東省北部に達しており、宋代から元代にわたる十一世紀か…
『茶の民族誌』p252の引用元:《道光・肇慶(ちょうけい)府志》
“九坑山。県東五十里右水坑都。高五百余仞。周五十余里,出泉九派(脈の誤植),旧有茶园四十四所。猺人居之。"(《道光・肇慶府志・巻2山川2》『読史方舆纪要・巻1…
お昼はピザの配達を頼んだのでピザの後は無性に普洱茶を飲みたい。大益の7542はプーアル生餅を勉強するにはかならず払わなければならない学費なので大部前から各年代…
寝る前の一服。独飲。大益2011年の7542。もう13年経過しているので味は大部まろやかになっている。以前悠々茶館の茶会で飲んだことがあるのでその後しばらく開…
昼頃から急に大益のV93を飲みたくなり、何年のものにしようかなと迷いながら2019年のものを淹れることにした。大益のV93沱茶シリーズは2005年に初発売。9…
(2024)8月茶会の茶譜@香過號・2017半坡老寨熟茶~付け加えてプーアル茶仕入れの話
香過號とは南糯山半坡老寨の茶農家、ハニ族の香過さんの屋号です。先月(202407)ご自宅を訪ねた時、ご本人は勐海にいらして不在でしたが、息子夫婦にお会いして…
昆明にいた時購入したもので荷物が多くて船便にしました。とりあえず2回分(10gX2)の試飲茶だけ持ち帰り、今回の茶会で飲ます。「福今茶業」は熟茶の新時代のさき…
昔随分気前が良くお裾分けしました🤣後でわかったことですが、プーアル茶は大変好き嫌いが激しいもので差し上げて戸惑ってどうすれば良いのかわからない方もいらっしゃい…
2024/7雲南茶山訪問@紅河洲茶葉協会会長にあう、そして金花茶~
20230713の記録。前回の続き蒙自市にある紅河駅に着いたらすぐタクシーを呼び、予約をしていたホテルへ向かった。チェックインしてから時間を確認するともう六時…
「ブログリーダー」を活用して、悠々茶館さんをフォローしませんか?
締め切りが迫ってきて、校正はやや焦っています。湖南省安化県の茶業について、戦前に出版された『支那省別全誌』湖南篇は大変良い参考書です。最近、中国では名前を変更…
諸岡存の『茶経評釈』は、個人的には『茶経』の解釈書の中でも、情報量の豊富さと観察力の鋭さにおいて最も優れていると思う。ただ一つ難点がある――読みづらいのだ。 …
諸岡存氏の『茶経評釈』は大変重宝です。初版は戦時中の1941年。戦時中という、日本を取り巻く厳しい状況の中で、これほど素晴らしい書物が書かれたことには、ただ脱…
民国『湖北通志』巻14舆地志十四 藩封 第585页荆州雍州,此南朝所置。雍州治襄阳。雍州蛮,盘瓠之后也。种落布在諸郡县。訳:荆州と雍州は、南朝によって設置され…
メモです。サイト:中国省别全志(日本)09湖北省 - 道客巴巴 どうやら、日本の大正時代に出た『支那省別全志』は、中国のサイトにすべてアップされているようです…
「土家族の茶に関しては、土家族に限らず湖北省の山地、平地を問わず、「蛮」といわれた諸民族の動向の中から、土家族としての姿を見出さねばならない。『古代長江中游的…
"土家族の油茶については、恩施県地方に多く分布しているが、鄂西東部の長陽県方面の土家族にはみることができない。これについて、『土家族風俗志』には”茶,土家族生…
"しかし、前述の恩施県五峯郷の製茶法をみても、土家族固有の伝統的な製茶法とは思えない。つまり、土家族の茶は、土家族が住みつく前の民族による茶を継承しているので…
p64。『桐君録』についての解釈です。推定では、東晋から5世紀頃にかけて成立した書物ですが、後世には伝わらず、すでに散佚しています。諸岡氏によれば、この時代の…
巴山峽川は最も古い茶産地の一つであり、陸羽も訪ねたと推定されている。この地域は、湖北省巴東県から長江三峽を経て四川省川南の群山に至る一帯を指す。 巴山︰湖北省…
訳者注原書にはいくつか誤記があります。「転监年间」は「天監年間」の誤り、「任日方」は「任昉」、「【述昇记】」は「【述異記】」の誤記です。ここに訂正いたします。…
湖南省の「永順彭氏土司」については、『茶の民族誌』(p.154–155)に簡単な記載がある。土家族は地理的には、主に以下の地域に分布している: 湖南省・永順…
夕食はそばのジャンジャン面でした。
大豊町の碁石茶。摩訶不思議なお茶です。動画は2023年の夏でした。
中国の第7回人口普査(2020年)の統計によると、瑶族は言語、習俗、信仰の違いにより、4つの支系に分類される。すなわち、瑶語支系、苗語支系、侗水語支系、漢語方…
水族の茶に関する研究報告はほとんど存在しない。『茶の民族誌』第2章では記述が少ないものの、貴重な分析が含まれている。引用元は、1986年に刊行された『三都水族…
今日一枚ほぐして、今年の蟒蛇菁晒青毛茶と飲み比べてみようと。香りが良いですね。
貴州省にもう一つ土着民族はコーラオ族。このコーラオ族もベトナムの少数民族の一つです。ベトナム語はNgười Cờ Lao / 𠊛旗勞。動画はベトナム北部、ハザ…
撮影:20240514 撮影場所:潮州鳳凰単叢博物館内(潮州鎮) 鳳凰単叢茶が好きな方だったら「宋種」というお茶をご存じだと思います。「宋種」は単叢茶の中で…
潮州古城はおいしい食べ物がたくさんある。「お勧めの店がありますか」と炭起こしを教えてくれた鳳凰単叢茶店の若店長に聞いたら美食街にある「瀛洲獅頭鵝」の店がよいと…
潮州古城の城楼ー広済楼。明の洪武三年(西歴1370年)に建てられ、600年以上の歴史を持つ。撮影:20240513
撮影:20240513 撮影場所:潮州古城牌坊街【茶山酒肆】店。綺麗な若い女性(店長?!)が潮州工夫茶の炭起こし方を教えてくれた。 その日学んだこと:①使う炭…
2024中国茶産地訪問⑩武夷山から潮州へ潮州古城を散策@20240513武夷山から潮州への移動は電車を使った。潮州は潮州古城牌坊街の近くにある民宿ー「梅香居」…
前回のつづき~2024中国茶産地訪問⑨武夷山市下梅村訪ねた日は小雨で写真はあまり積極的に撮らず。武夷山の下梅村は武夷山市武夷街道の管轄で武夷山市の中心部に位置…
(2024)7月月茶会の内容日時:7月6日土曜日と7月7日日曜日午後13:30~場所:船橋中央公民館内容:前半→《茶の民族誌》第1章雲南と周辺国のヤオ族の茶(…
2024中国茶産地訪問⑧武夷山星村鎮に美しい畲族村ー黎前村 武夷山滞在の三日目、すこし時間があったので武夷山風景区、即ち武夷山正岩茶地区からすこし離れたところ…
引き続き5月の中国茶産地訪問のレポートです。前回のつづき。 今回の武夷茶訪問は武夷山に三日間滞在した。滞在した日の夜は2回ほど陳永霖先生のお店&茶室をお邪魔し…
お茶請けその一:上海空港で購入した「五香豆」。北京で生活をしていた小さい頃によく食べたおやつ。日本にはいかり豆のようなおつまみはあるが、この「五香豆」は日本の…
本日の茶譜20240601-02① 冷茶:石古坪烏龍茶(荒茶)これは先月石古坪村を訪ねた時、村の茶農家・藍逸森さんの家で購入したもの。まだ荒茶の段階でこれか…
6月の月茶会は【《茶の民族誌》を読む】の2回目でした。今回は前月(2024年5月)の中国茶産地、武夷山と潮州の訪問報告に併せ、第5章福建北苑団茶、武夷山烏龍茶…
武夷山の茶師の中に劉という苗字の方が多い。中国国家級非物質文化遺産・武夷岩茶制作技芸伝承人、劉宝順氏(商品名は「幔亭」)、同じく伝承人劉国英氏(商品名は「岩上…
劉斌さんのお店でお茶を飲んでいたらグループの方が御当地の名物おやつ「光餅」を買ってきた。ぴりっと辛口でサクサクと薄いせんべいの食感。これは美味しかった。撮影:…
2024中国茶産地訪問④武夷山茶人劉斌氏の「武夷山郷愁記憶館」撮影:20240511武夷山滞在2日目。武夷山茶人劉斌氏の案内で「武夷山郷愁記憶館」を見学。この…
Date:20240510建甌市にて。県級市。つもり行政レベルは「県」。人口42万。建甌市に半日ほど滞在し、宋代点茶方式を復元する宋茶北苑·建州宋式点茶伝習所…
2024中国茶産地訪問②友人と落ち合わせして建甌へ前回の続き~本来なら高鐵の武夷山北駅を降り、そこでタクシーを拾い、武夷山北駅から約12㎞の所にある武夷山観光…
2024/5中国茶産地訪問①日本から武夷山への乗り継ぎ 日本から武夷山に行くには、いろいろルートがありますが、私は成田ー上海まで飛行機(上海で一泊)、翌日上海…
☆再度掲載☆ 昨日無事帰国しました。予定をしていた臨滄地方訪問はスケジュールの関係で今回行くことを辞めましたが、他の日程は武夷山ー潮州(鳳凰山、石古坪村)ー…
建瓯に向かっています@20240510