第8章 秋色吐息-9

お弁当を食べ終わって、アレンと星奈は広い芝生の公園でバドミントンをしはじめた。その仲睦まじい、楽しそうな様子を眼で追いながら、柊は由紀子と傍かたわらのベンチに腰かけていた。「あの…」由紀子が、おずおずと口を開く。「なに？」「野々村さんと、北

妄想ダイアリー「この世界にキミが居るだけで」

今年も大学街の桜並木は、同じようにきれいだった。懐かしい感覚を十二分に堪能して、咲月さつきはゆっくりと胸に漂う感傷に背を向けた。静寂がやがて喧騒けんそうに変わる。さっきとは違う表情を見せる大学街の一角に、二十歳はたちのときにアルバイトをして

妄想ダイアリー「気のながい秘密」

久しぶりに、本当に久しぶりに寝込むほどの風邪をひいた。昨日からあった熱が少し引いたのか、身体の軋きしみがだいぶ楽になった。だからあたしは背中にクッションをいくつか当てて、もたれかかるように身体を起こした。枕元のぬるくなったペットボトルのお茶

フィクション・ダイアリー「いちごパフェ」

ねえ、知ってる？いちごパフェの苺はね、いつも甘いとは限らないんだよ。ときどき酸っぱいのが混じってて、「うっ」て思うときがあるの。でもね、すぐにアイスクリームの甘さが口の中をもっともっと幸せにしてくれるんだ。そう言ってキミは、くしゃって笑った

哀しいほど○○

哀しいほどお天気哀しいほど幸せ哀しいほどきれい哀しいほど…哀しいほど…哀しいほどってつけると、次に続く言葉がなんだか特別に見えるのはなぜだろう。それが、最近の穂友里のすっきりと解けない疑問だ。「哀しいほど…なんだよ」放課後の...

第8章 秋色吐息-8

小高い海浜公園からは遥かな対岸の岬までが見渡せ、一面に広がる緑の芝生には、穏やかな秋の陽が注いでいる。「ね、アレン。砂浜まで降りてみよう」星奈が両手を上にあげて大きく伸びをすると、金髪の髪を風になびかせている恋人にそう言った。「OK」アレン

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ネットでも実店舗でも「古着屋・セレクトショップ開業講座」

好きをスキルに！自分のお店を持つって憧れですよね。いまの時代ならネット・ショップ？もちろん実店舗でも。そんなの無理かなぁ…を叶えてくれるのがこの講座です。 この講座では、開業前の準備から開業後の仕入れ・販売の方法まで一つひとつ丁寧に解説し

女性なら思わない？一生モノの資格があればいいな♪

女性の一生って、いろんなことがありますよね。だから、女子なら一度は思うはず。たとえば結婚しても、子供が生まれても、一生続けられる仕事ってないのかな？会社を辞めてもすぐに転職できるスキルとか、子育てしながらお家でできるお小遣い稼ぎとか、再就職

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インテリアフラワーとして人気のハーバリウム。mao最近よく見るけど、それってなぁに？灯凪田テイルハーバリウムはガラスの可愛い小瓶にお花をオイル漬けにしたものです生のお花は、わりに早く枯れてしまいます。でも...