「DialogueTheater―いのちのあかし―」記憶の中の学び舎にて~大阪関西万博⑨大屋根リングに囲まれた空間の真ん中あたりに突然、現れるのが「静けさの森」だ。森には小径が続き、お洒落なトイレや休憩スペースもあり、その一角だけは、ほっとする空気が満ちている。森を抜けると何だか懐かしい古びた建物が見えてくる。奇想天外なパビリオンばかり見てきたので、逆に、ここでは異彩を放っているようにも感じる。河瀬直美氏の「シグネチャーパビリオン」のひとつ、「DialogueTheater―いのちのあかし―」である。建物は福知山や十津川にあった廃校になった学び舎で移築と改築を施されている。木造の校舎は私にとっても、記憶の中の産物であるので、懐かしかったのは、そのせいかもしれない。入場前に渡された黄色いカードには「365日...「DialogueTheater―いのちのあかし―」記憶の中の学び舎にて~大阪関西万博⑨