ドトールの ミラノサンドを 食すとき イタリアもどきのおのれを笑う
朝食は 和でも洋でも 美味しくて ありがたきかな日々の体調
あの頃は 白いチョークで すらすらと 板書していた明日の予定を
歌詠みを はじめて十年 もう何も 浮かびやしないこころ乾いて
可憐なる セツブンソウが 咲き初むり ひかり満ちたる秩父の里は
三回の 病い乗り越え 今があり コーヒーすする生きるあかしに
病歴を 語れば皆も 食いついて にぎわう今日の友だちLINEは
新聞を めくれば朝が はじまって お茶を飲もうかカフェを飲もうか
若き日の ローマの路地の バールにて 立ち飲みをしたエスプレッソを
空青き つくばの峰に ひかり差す 友のLINEで目覚める朝は
未熟なる 二十歳のわれを 追いかけて「なごり雪」聴く曇天の午後
問題と 課題のちがい 考えて 板書すすめた算数授業
日本史に うといわたしに 関心を 呼びこみました明日香の旅は
早春の ひかりの海を 窓に見て 下田に向かう踊り子号で・伊豆の下田
日曜の 朝日歌壇を 読むにつけ 妙に納得選者の意図を
民宿の ような朝食 生卵・海苔に梅干し・ホカホカご飯
リビングに 差しこむ朝の ひかり受け 上がるテンション今日も日曜
さて今日は わが誕生日 中華にて 十年ぶりの北京ダックを
ふるさとは 迎えてくれる いついつも 弥彦の山も信濃の川も
バースデー 祝うかのよう 路地に咲く 色とりどりのアネモネの花
親戚の 人らと語る 宴席で あらためて知る父のルーツを
ふるさとの 弥彦の山を 窓に見て 電車はすすむ越後平野を
のんびりと 街を歩いて カフェに入り ひとりで過ごす贅沢時間
コーヒーを 飲めるよろこび ドリップに 熱湯そそぐ冷たい朝に
キャンパスの 螺旋階段 くるくると 登れば富士が見えるのでした・学生時代
関心も 興味も無かった 日本史に 少し目覚める七十にして
めずらしく 歌が浮かんで 書き止める 一首一首に想いを込めて
新聞の 日曜歌壇を 読みながら 寒さをしのぐ朝のしょうが湯
早春の 伊豆の河津の さくら花 訪ねてみたい踊り子号で
立ち止まり こころ静かに ながむれば 呼びかけてくる丘の白梅
新しき ことがらを知る またひとつ 終わることなし知の探求は
コーヒーと チョコのバランス ほどほどに 読書がすすむ冬の日の午後
札幌の 雪像を観る LINEにて 友だちからのコメント添えて
小説を 読むかのごとく 世界史の 教科書を読む一日かけて
降る雪の 音無き音を 聞きながら 一首を詠う午後のリビング
わたしへの 褒美のように 降る雪よ 窓を開けては部屋にとり込む
正義とは 危ういものよ 銃声が 聞こえてきます紛争地から
風情ある 雪を見ながら 雪国の 人の苦労がひとみに浮かぶ
雪雲を ながめながめて 安息を 告げるとしようあらゆる神に
暖房費 ちょっと気にして 雪の日は フルで動かすエアコン・ストーブ
明日は雪 寒さをしのぐ この夜に カップ麺へと熱湯そそぐ
おかわりの コーヒーなんと 三杯目 友と語らう三年ぶりに
曇り日の 今日は日曜 なにをする 読書三昧静かに座して
わざわいを 鬼が背負って 逃げて行く きょうは節分二月の三日
織りなって つながる歴史 和と洋の アナログなれど書物を読めば
トンネルを 抜けるとわれは 自由への 空に向かって飛び立つのです
スーパーの 裏の小山の 白梅の 花咲き初むる二月一日
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ドトールの ミラノサンドを 食すとき イタリアもどきのおのれを笑う
純白の テツポウユリを 眺めつつ 夏の夜明けを楽しむわれは
なにひとつ 浮かびやしない こんな時 ひとり静かにコーヒー淹れる
スペインの 巡礼終えた わが友の ありがたきかなブログの歌は
つまらない 歌と言えども 詠います 明日につながるわたしの歌を
七月に 入り歌詠む まず三首 気取ることなく飾ることなく
短冊に 願いを記す この歳で 愛は不滅とやや大げさに
歌を詠み 今日がはじまる この朝は コーヒー添えて更なる一首
陽が昇り 今日の暑さを 予感する 梅雨は開けたか七月一日
短冊を かざる団地の 子どもらは 明日を夢見て願いを記す
たくましき ブログの友に ただ拍手 スペイン巡礼ひとりの旅に
どことなく すがしき大気を 取り入れて 歌でも詠もう午前四時半
ポルトより ブログがとどく 友からの 歌と写真と笑顔を載せて
裏道の ノウゼンカズラは 生き生きと 花を咲かせる夏のにおいの
一輪の 薔薇を見つけた 花散歩 夏のにおいの並木通りで
土曜日の 朝の散歩で 探すのは 明日の希望とあさがおの花
香り立つ 朝のコーヒー 淹れましょう タッツァドーロの豆を用いて
まっすぐに 伸びて花咲く タチアオイ 白が際立つ午前の四時に
新聞を 運ぶバイクの 音のして 今日がはじまる梅雨晴れの朝
愛猫の 遺影に花を 手向ければ 風がわたしを優しく撫でる
作為なく ありのままにて あゆみゆく 凛と咲きたるあじさいのごと
いくさ無き 世の中願い 今日もまた テキストひらく世界の歴史
あじさいは 朽ちていきます ポツポツと 夏のひかりをまともに受けて
見渡せば 素材の無くて なにひとつ 浮かばぬわれは空を見上げる
振り返る ことの多くて 今日もまた 読書にふける「裏の日本史」
なにひとつ 浮かばぬことも あるだろう それでも記す空のこころを
小雨降る 団地の隅の 笹の葉の さらさら揺れる七月一日
健康と 平和やっぱり この二つ 七夕様に願うとすれば
晩年は 生徒指導に 明け暮れて 夕陽がきみのこころをひらく
さくさくと 敷石あゆむ 城下町 小江戸川越日曜の午後
とりあえず ビールではなく とりあえず コーヒーなのですわたしの場合
さて明日は 仲間四人と 散策に 小江戸川越歴史の道を
官能の 声が聞こえる くちなしの 白き花咲く雨の路地裏
若き日に めぐる欧州 ひとり旅 ラインの川の流れにまかせ
ポイントを 教えてくれた 講習会「俳句は切れる」「短歌は述べる」
アイスかな それともホット 週末の 喫茶で迷う梅雨のコーヒー
五十年 内装変わらぬ 喫茶店 たばこの匂う昭和のままに
ポジティブな 返歌にわれは 励まされ 前見て生きる夢を見ながら
新しい ノートに記す できるなら 明日に向かって羽ばたく歌を
死を前に なんでこんなに 詠めるのか 石川啄木「悲しき玩具」