現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
ロック、ジャズ、クラシック、Jポップ、インド音楽など幅広いジャンルのCDレビューです。
長い人生の中で集めてきたCDを供養するために、全CDに献辞を捧げることを目指しているサイトです。 中心は、パンクからニュー・ウェイブ時代のロック、クラウト・ロック、日本のインディーズ、現代音楽、インドの大衆音楽、ジャズですが、最近クラシック入門も果たしました。 死ぬまでに終わるかどうか心配です。
タブラといえば北インドの古典音楽であるヒンドスタニ音楽で使われる打楽器です。より正確にはタブラとバヤンと呼ぶ、高音と低音の二つの太鼓でできています。通常は二…
私はこの作品のタイトルをずっと「エデュケーション」だとばかり思っていました。よく見ると「エンダクション」です。ところが辞書を引いてもこの言葉はありません。フ…
サザンオールスターズの6作目のスタジオ・アルバム「綺麗」です。「ヌード・マン」からちょうど1年、本作品も7月に発表されました。毎年恒例となる夏のサザン新作発…
マルコム・マクラレンを通じて、セックス・ピストルズの結成に多大な影響を及ぼした、元祖パンク・ロッカー、ニューヨーク・ドールズの第三の男、シルヴェイン・シルヴ…
一噌幸弘は、「安室桃山時代より続く能楽一噌流笛方、故一噌幸政の長男」として生まれ、9歳の時に初舞台を踏んで以来、能楽師として能楽古典の第一線で活躍しています…
投稿日時設定を間違えてしまいました。面目ない。 傑作「グロテスク」を発表した直後のロンドンでのライヴを収録したザ・フォールのアルバムです。「グロテスク」が19…
デビュー・アルバムがそこそこの成功を収めたウィッシュボーン・アッシュは、精力的にツアーをこなします。まだ若いバンドですから、ツアーで繰り返し演奏することで、…
シーバックソーンはユーラシア大陸に広く自生するグミ科の低木で、各国でさまざまな名称で呼ばれます。日本名はサジーという名前が一般的だそうですが、全然ぴんときま…
ウィッシュボーンとは鳥の胸にある叉骨のことです。食事が終わった後で、皿に残ったこの骨を引き合って、長い方をとると願いがかなうといわれることから、こんな素敵な…
フランク・ザッパ ~ ライヴ・イン・ニューヨーク40周年記念盤
フランク・ザッパ先生の人気作の一つ「ザッパ”雷舞”・イン・ニューヨーク」の発表40周年を記念するデラックス・エディションです。CDにして5枚組となる大ボリュ…
レコード時代には、7インチのシングル盤と12インチのLP盤が主流でしたが、細々と10インチ盤というものもありました。ついでに言えば、ハート形のレコードもあり…
現代音楽の巨匠ジョン・ケージの「易の音楽」を、現代音楽の解釈には定評のあるピアニスト、ジョセフ・クベラが演奏したアルバムです。発表は米国のラヴリー・ミュージ…
しばしばアモン・デュールはクラウトロックの代表的なバンドだと言われますけれども、ほとんどの場合、それはアモン・デュールから分裂した音楽組アモン・デュール2を…
ザ・ランナウェイズの最後のアルバム「クレイジー・ナウ」です。原題は「アンド・ナウ...ザ・ランナウェイズ」ですが、邦題は本作品からのシングル曲の曲名とされま…
ザ・フォールは、ジェフ・トラヴィスに引っ張られて、彼のレーベル、ラフ・トレードからアルバムを発表することになりました。この後繰り返されることになるレーベル移…
猛烈な勢いでランナウェイズは進んでいきます。1977年6月の初来日公演から、2か月後にはライヴ・アルバムが発表されると、同じ8月には新作のレコーディングにと…
武田理沙は「北海道出身のピアニスト、ドラマー、作曲家です。3歳からクラシックピアノを始め、大学時代にはドラマーとしても活動していました。2011年に上京し、…
ザ・ランナウェイズ ~ ライヴ!ザ・ランナウェイズ・イン・ジャパン
ランナウェイズはアメリカでこそ売れませんでしたけれども、ここ日本では熱狂的な支持を集め、1977年夏の来日公演を大成功させました。私は田舎に住んでいたので実…
ザ・フォールはステップ・フォーワード・レコードを離れ、ジェフ・トラヴィスのラフ・トレードに移籍しました。どちらもインディーズとはいえ、ラフ・トレードはこの頃…
ランナウェイズ結成の黒幕であったキム・フォーリーは、次に来るのはガールズ・バンドだと確信していたようです。黒人のように歌う白人歌手エルヴィスをスカウトしたサ…
ザ・ローリング・ストーンズ ~ コンプリート・ストーンズ第8集
ローリング・ストーンズの「全公式録音を年代順に収録した大河アンソロジー」、「コンプリート・ストーンズ第8集」です。今回のジャケットには、ブライアン・ジョーン…
* ザ・ランナウェイズ ~ 悩殺爆弾~禁断のロックン・ロール・クイーン
ランナウェイズの軌跡を描いた映画「ランナウェイズ」は考えさせられる映画でした。主人公の一人、デビュー当時はチェリー・カリーと名乗っていたシェリー・カリーを演…
意表をついたピンク色のジャケットが嬉しいです。すでに76歳になったブライアン・イーノには思いのほかピンクが似合います。高齢者は派手な色が意外と似あうものなの…
デビュー作からわずか7ヶ月で発表されたザ・フォールのセカンド・アルバムですけれども、バンド・メンバーはがらりと変わりました。前作から残っているのは、我らがマ…
サザンオールスターズの5作目の作品「ヌード・マン」です。前作からちょうど1年、1982年7月の発売で、サザンは夏のバンドというイメージを強固にした作品です。…
ボズ・スキャッグスの9作目「ミドル・マン」はジャケットが素晴らしいです。ヴォーグ誌で活躍していたフランスの写真家ギイ・ブルタンによるゴージャス極まりない写真…
2014年に結成されたロック・バンド、リーガルリリーは2024年にバンド結成10周年を迎え、「わたしたち、はだしたち」と題する記念ツアーで全国をまわっていま…
ボズ・スキャッグスの人気をブレイクさせた「シルク・ディグリーズ」に続くアルバム「ダウン・トゥー・ゼン・レフト」です。大ヒットの後だけに周囲の期待も高まってお…
ラ・モンテ・ヤング/マリアン・ザジーラ ~ ドリーム・ハウス78’17”
ロックの世界でも有名な現代音楽の巨匠ラ・モンテ・ヤングのアルバムです。最初のアルバムが「ブラック・レコード」で、本作品は続く2枚目となります。1974年にシ…
ボズ・スキャッグスの大出世作「シルク・ディグリーズ」です。このアルバムが発表された頃、渋谷陽一氏がボズのことを「アメリカの五木ひろし」と紹介されていて、当時…
JFKなどという名前を付けているのでてっきりアメリカの人かと思いましたがさにあらず、JFKはイギリスのアンソニー・ディ・フランコのソロ・プロジェクトです。本…
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現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
フランク・ザッパ先生の「オーケストラル・フェイヴァリット」は1979年5月に発表されています。本作品はその発売40周年記念盤です。元は1枚でしたけれども、記…
ジョン・コルトレーンによるインパルス・レコードからの単独リーダー作としては4枚目にあたる「インプレッションズ」です。この作品もコルトレーン作品の常として、発…
「エレクトリック・ダンス・レゲエ・プロジェクト」と紹介されたダブ・シンジケートによるアルバム「ストーンド・イマキュレイト」は「サイエンス・フィクション・ダン…
相変わらず多産なフェイセスとロッド・スチュワートです。本作品は1971年11月に発表されたフェイセスの3枚目のアルバム「馬の耳に念仏」です。フェイセスの代表…
恐ろしい作品です。これは1971年に発表されたLLL+1、すなわちラヴ・リヴ・ライフ+1のアルバム「ラヴ・ウィル・メイク・ア・ベター・ユー」です。こんな作品…
1982年に制作されたドキュメンタリー映画「コヤニスカッツィ/平衡を失った世界」は、現代音楽家フィリップ・グラスの名前を広く世間に知らしめることとなった作品…
パンク/ニュー・ウェイブ時代に米国で起こったノー・ウェイヴと呼ばれる一群のアーティストの中でも、ひと際輝いていたリディア・ランチのソロ・デビュー作「クイーン…
ボーイズ・クラブは、マーク・ボニラ、キース・エマーソン、元ディープ・パープルのグレン・ヒューズ、そしてボニラのバンド、ドラゴン・クワイヤーによるプロジェクト…
ロッド・スチュワートの名前を聞いて、真っ先に思い浮かぶ曲が「マギー・メイ」の人と、「セーリング」の人、「アイム・セクシー」の人では話が噛み合わなさそうです。…
楽器を持たないパンク・バンドとして人気を博したBiSHが解散したのは2023年6月のことでした。以降、各メンバーはそれぞれが各方面で活躍中です。中でもBiS…
ブライアン・イーノのオブスキュア・レコードから発表されたトム・フィリップスのオペラ「イルマ」は同レーベルからの9作目にあたります。お馴染みのジャケットに包ま…
ジョン・コルトレーンのアルバム群の中でも、最も人気が高いといわれている名盤「バラード」です。全8曲すべてをスタンダードのバラード曲で構成しています。各楽曲の…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンドの一つS.Y.P.H.(ズフ)によるセルフ・タイトルの4枚目のアルバムです。名作セカンド「PST!」からは三枚目と…
キース・エマーソンは2008年発表の本作品を、「人生の集大成というか自分の生きて来た歩みを定義するアルバム」であり、「私が60年代にザ・ナイスでやっていたこ…
フェイセスのセカンド・アルバムはまたまたシニカルなタイトルがつけられました。「ロング・プレイヤー」です。もうこの言葉を知らない人も多いかもしれませんね。これ…
ジョン・コルトレーンがインパルス・レコードから発表した「コルトレーン」は、かの有名な「ヴィレッジ・バンガード・ライヴ」に続くインパルス三枚目のアルバムで、単…
久しぶりに元気のいいテクノを聴きました。ジャンルが細分化されているので、うかうかとテクノというと鼻で笑われそうですが、細分化前のテクノという言葉がよく似合い…
スーパースター、ロッド・スチュワートによるソロ・アルバム第二弾、「ガソリン・アレイ」です。これは日本や米国で使われたマーキュリー盤のジャケットですが、英国ヴ…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレの重要バンド、ズフのセカンド・アルバム「プスト!」です。この作品は伝説のクラウトロック・バンド、カンのホルガー・シューカイがプロデ…
「激烈カルトなサックス入りノー・ウェイヴ・ポスト・パンクスの秘蔵コンピ!!」なる宣伝文句に惹かれて購入した作品です。アーティストはオットー・ケントロール、フ…
「地獄からやってきたジャズ」とはまた素敵なタイトルです。地獄からやってきた大統領を戴いている国なんだからジャズが地獄からやってきて何が悪い、というフランク・…
「サボタージュ」を発表した後、ブラック・サバスはお約束通りツアーに出ます。この時の前座はキッスだったといいますから面白いです。しかし、オジー・オズボーンがバ…
前作から約1年を経て発表された、タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては9作目となる「偉大なる標的」です。順調なペースでアルバムが発表されていきま…
サン・ラーは60年近くに及ぶ活動期間のうちにわずかに一度だけ日本で公演を行いました。その記録が本作品です。主目的は1977年から1992年まで日本で開催され…
「終末処理場」は1980年12月に大阪を拠点に活動したインディペンデント・レーベル、アンバランスから発表されたオムニバス・アルバムです。キング・オブ・ノイズ…
タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては8作目となる「サイクロン」です。ここのところメンバーが安定していたタンジェリン・ドリームでしたけれども、本…
ジャケットにはパイプをくわえたナマケモノが描かれています。顔はメガネザルですけれども、このぶら下がり方はナマケモノそのものです。パイプをくわえることは趣味で…
知らないということは恐ろしいことです。私はブラック・サバスの6枚目のアルバム「サボタージュ」のジャケットをとても禍々しいものだと勝手に思っていました。何を隠…
リンク・レイは活動期間も長いのでいつの時代の人なのか分かりにくいですが、1960年に発表された本作品「リンク・レイ&ザ・レイメン」が正真正銘のデビュー作品で…
「ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック?」は、私がフランク・ザッパ先生の沼にはまるきっかけとなった作品です。リアルタイムで買ったのですが、一聴して…
タンジェリン・ドリームの1977年米国ツアーの模様を記録したライヴ・アルバムです。LPでは2枚組の大作で、タイトルは「アンコール」とつけられました。ジャケッ…
ブラック・サバスの5枚目のアルバム「血まみれの安息日」は難産の末に生まれました。前作から1年以上という点では前作と同じですけれども、今回は制作途上でバンドの…
ウォーは長年在籍したユナイテッド・アーティストからMCAレコードに移籍しました。本作品「ギャラクシー」はその移籍第一弾アルバムです。メンバーもプロデューサー…
パンクが封印を解いたかのように、イギリスではさまざまなスタイルのバンドが登場してきました。今ではポスト・パンクと呼ばれることが多いですが、当時はニュー・ウェ…
前作「マスター・オブ・リアリティ」を看板にしたワールド・ツアーを終えたブラック・サバスはしばらく休みをとることにしました。デビュー以来ライブにアルバム制作に…
数あるフランク・ザッパ先生の作品の中で最も直接的に政治的なアルバムです。題して、「マザーズ・オブ・プリヴェンション」、邦題では「検閲の母」と意訳されました。…
昔ほどではないとはいえ、テレビ番組の主題歌に起用されるとヒットする事例は少なくありません。逆もまた真ということで番組と楽曲がタイアップすることはもはや常識に…
ブラック・サバスの3枚目のアルバム「マスター・オブ・リアリティ」はサバスの最高傑作に推す人が多い傑作です。前作から約1年、今回は1日とか3日とかそういう単位…
「決してひとりでは見ないでください」のキャッチフレーズとともに記憶に刻み込まれたホラー映画の金字塔「サスペリア」のサウンドトラック・アルバムです。映画は改め…