「アーリー・ワークスII」は、現代音楽を代表する作家の一人、スティーヴ・ライヒの初期作品をまとめたアルバム第二弾です。前作は単体で発表されていましたが、こち…
ロック、ジャズ、クラシック、Jポップ、インド音楽など幅広いジャンルのCDレビューです。
長い人生の中で集めてきたCDを供養するために、全CDに献辞を捧げることを目指しているサイトです。 中心は、パンクからニュー・ウェイブ時代のロック、クラウト・ロック、日本のインディーズ、現代音楽、インドの大衆音楽、ジャズですが、最近クラシック入門も果たしました。 死ぬまでに終わるかどうか心配です。
スヴャトスラフ・リヒテル ~ ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第二番
スヴャトスラフ・リヒテルは20世界最高のピアニストとも評されるロシア帝国生まれの大ピアニストです。出生地はウクライナ領となっており、父親はドイツ人、母親はロ…
LPでは3枚組の超大作です。我が家に迎えたのは姉が誰かから中古で仕入れてきたのが最初でした。中学校の頃です。中学生ですから、10分以上座ってられません。LP…
スパークスはロス制作の前作が不調だったことから、「イン・アウター・スペース」を収録したベルギーのスタジオで再び楽曲を制作することにしました。スパークスの影響…
長いケープを羽織り、三方に積み上げられたキーボード群を操る金髪ロン毛のリック・ウェイクマンは「キーボードの魔術師」そのものでした。華麗なイメージがあるのです…
ディナー・パーティーの3作目「謎めいた社会」です。輸入盤の国内仕様を買ったのですが、どうやら自動翻訳を使っているらしく、本邦で付加された帯に、このこなれない…
中学生の頃でした。コカ・コーラを飲むとLPレコードが当たるというキャンペーンがありました。中学生にとってLPは高価なものでしたから、私たちは大いに興奮したも…
半世紀にわたってレゲエを牽引してきた男、リー・スクラッチ・ペリーのアンソロジーです。ペリーは、その半世紀の間、ずっと最先端を走り続けており、幅広い年代のファ…
これこれ、このジャケットです。ロジャー・ディーンのイラスト・ジャケットこそがイエスの象徴です。いえ、プログレッシブ・ロックと言えばロジャー・ディーンとまで言…
メレディス・モンクの三幕からなるオペラ「アトラス」です。モンクにとっては代表作ともいえる大作で、3年以上の歳月をかけて完成にこぎつけました。初演は1991年…
イエスの三作目「イエス・サード・アルバム」はイエス・サウンドが完成したとされる起死回生のアルバムです。ただし、いつもながら爽やかなサウンドですけれども、ジャ…
ザ・スターリンの未発表録音が発見されるとは喜ばしいことです。「まぢかー!」という心の叫びに発見したいぬん堂さんの興奮が現れています。日ごろから丁寧にあの頃の…
しばしばスタンリー・キューブリック監督の映画「時計仕掛けのオレンジ」を思わせると言われるジャケットですが、映画の公開は1971年ですから、こちらの作品の方が…
毎回兄弟がさまざまな扮装で楽しませてくれるスパークスです。兄がぼけとなることも多いですが、本作品では兄のロン・メイルが人形師、弟のラッセル・メイルがパペット…
海外はいざ知らず、ここ日本ではイエスはいまだに高い人気を誇っています。そのバックカタログはリマスター、紙ジャケ、ボートラなどなど手を変え品を変えて毎年のよう…
スパークスのアトランティック・レコードからの3作目、全体では通算12作目のアルバム「イン・アウター・スペース」です。ここのところ、バンド・メンバーも安定して…
今では「アンガスト・イン・マイ・パンツ」とされていますが、発売当初は「パンツの中の用心棒(ゾウさんの悩み)」と邦題がついていました。あんまりです。スパークス…
ピンクの4枚目のアルバムは「サイバー」と名付けられました。サイバネティクスを語源とするサイバーパンクに由来するタイトルであろうと思われます。サイバーパンク小…
「マゴット」は英和辞書で調べると、「うじ虫」という意味です。そこから派生して、俗語では「軽蔑すべき野郎」とか「白人」などと人を蔑む際に使われます。日本語でも…
ロンとラッセルのメイル兄弟は自分たちが狙っていないところで人気が出ることに気づき、それではということで、バンドを再編成することを選択しました。時はニュー・ウ…
ローリング・ストーンズの「ホット・ロックス」続編、「モア・ホット・ロックス」です。ちょうど1年後のクリスマス商戦に発売されました。前作がミリオン・セラーにな…
ジョルジョ・モロダーと組んで意欲的な作品「ナンバー・ワン・イン・ヘヴン」を発表したスパークスは続くアルバムでもモロダーと組むことを希望しますが、多忙なモロダ…
これは恐ろしく素晴らしいアルバム・タイトルです。♪心を解き放て。そうすればお尻は付いてくる。天国の王国は内側にある♪。世の中の真理を明らかにした実に感動的な…
BiSHは宣言通り2023年6月に解散しましたが、解散までの助走期間が長かったことから、解散から間を置かずに各メンバーのソロ活動が活発に展開していきました。…
契約がごたごたしていたため、アルバム・デビューできないでいたパーラメントでしたが、モータウンのホランド・ドジャー・ホランド・チームが独立して立ち上げたインヴ…
私が洋楽を聴き始めたのは1970年代初めのことでしたから、ローリング・ストーンズはすでに自分たちのレーベルを立ち上げて活躍していました。そんなわけですからデ…
スパークスの8枚目のアルバム「ナンバー・ワン・イン・ヘヴン」は当時の音楽シーンに静かに深く影響を与えました。シンセ・ポップ、ニュー・ロマンティクスなどはこの…
ピンクの約1年ぶりに発表された3枚目のアルバム「サイコ・デリシャス」です。前作は古代の彫像でしたけれども、今回はキューピーさんのような可愛らしいイラストに変…
ロンとラッセルのメイル兄弟は「ビッグ・ビート」が期待外れの成績しか残せなかったことから、またまたバンドを一からやり直すことにします。そして、前作に集まった三…
ジョージ・クリントンは15歳にして米国ニュージャージー州でドゥーワップ・グループ「ザ・パーラメンツ」を結成しています。1956年のことです。当初から本気だっ…
スパークスはイギリスで大きな成功を手に入れた後、アメリカに帰ることにしました。言葉が同じなのでイギリスに住んでも支障ないように思いますが、やはり違うんでしょ…
連続テレビ小説「あまちゃん」は掛け値なしに面白いです。10年越しの再放送を見終わって改めて思い知らされました。ラスト・シーンであきちゃんとゆいちゃんがトンネ…
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「アーリー・ワークスII」は、現代音楽を代表する作家の一人、スティーヴ・ライヒの初期作品をまとめたアルバム第二弾です。前作は単体で発表されていましたが、こち…
ソロ活動と並行して、非常階段や灰野敬二、AXなどさまざまなアーティストとのコラボレーションを行うなど、精力的に活動していた沖縄電子少女彩が、彩Sayaと「リ…
若い頃、パリの街を幼い息子を肩車して歩いていますと、何かの拍子に息子が後ろに倒れ、宙づり状態になってしまいました。その時、後ろを歩いていたパリのマダムが驚い…
1964年ごろのジョン・コルトレーンは自他ともに認める、脂の乗り切った時期にありました。本作品は同年1月に発表されたインパルスにおける2枚目のライヴ盤「ライ…
前作から約3年、ダブ・シンジケートによる新しいアルバム「イタル・ブレックファースト」です。今回も前作同様に、スタイル・スコットがジャマイカにて仲間たちとリデ…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンド、S.Y.P.H.(ゾフ)の未発表音源集です。ゾフは1980年に最初のアルバムを発表して以来、長らく活動を続けてき…
ロッド・スチュワートの4作目となるソロ・アルバム「ネヴァー・ア・ダル・モーメント」です。英米はじめ、世界中で大ヒットした前作から1年、その成功を確たるものと…
ダブ・シンジケートによる「エコマニア」です。前作「ストーンド・イマキュレイト」から約2年の間隔をおいて発表されました。前作同様に本作品も、スタイル・スコット…
現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
フランク・ザッパ先生の「オーケストラル・フェイヴァリット」は1979年5月に発表されています。本作品はその発売40周年記念盤です。元は1枚でしたけれども、記…
ジョン・コルトレーンによるインパルス・レコードからの単独リーダー作としては4枚目にあたる「インプレッションズ」です。この作品もコルトレーン作品の常として、発…
「エレクトリック・ダンス・レゲエ・プロジェクト」と紹介されたダブ・シンジケートによるアルバム「ストーンド・イマキュレイト」は「サイエンス・フィクション・ダン…
相変わらず多産なフェイセスとロッド・スチュワートです。本作品は1971年11月に発表されたフェイセスの3枚目のアルバム「馬の耳に念仏」です。フェイセスの代表…
恐ろしい作品です。これは1971年に発表されたLLL+1、すなわちラヴ・リヴ・ライフ+1のアルバム「ラヴ・ウィル・メイク・ア・ベター・ユー」です。こんな作品…
1982年に制作されたドキュメンタリー映画「コヤニスカッツィ/平衡を失った世界」は、現代音楽家フィリップ・グラスの名前を広く世間に知らしめることとなった作品…
パンク/ニュー・ウェイブ時代に米国で起こったノー・ウェイヴと呼ばれる一群のアーティストの中でも、ひと際輝いていたリディア・ランチのソロ・デビュー作「クイーン…
ボーイズ・クラブは、マーク・ボニラ、キース・エマーソン、元ディープ・パープルのグレン・ヒューズ、そしてボニラのバンド、ドラゴン・クワイヤーによるプロジェクト…
ロッド・スチュワートの名前を聞いて、真っ先に思い浮かぶ曲が「マギー・メイ」の人と、「セーリング」の人、「アイム・セクシー」の人では話が噛み合わなさそうです。…
楽器を持たないパンク・バンドとして人気を博したBiSHが解散したのは2023年6月のことでした。以降、各メンバーはそれぞれが各方面で活躍中です。中でもBiS…
ブライアン・イーノのオブスキュア・レコードから発表されたトム・フィリップスのオペラ「イルマ」は同レーベルからの9作目にあたります。お馴染みのジャケットに包ま…
スウェーデン発祥で、現在はアメリカで活動しているダーク・アンビエントに特化したレーベル、クリオ・チェンバーによる「トゥーム」シリーズ第四弾です。今回のタイト…
ブラック・サバスの約2年ぶりのアルバム「ネヴァー・セイ・ダイ」です。結果的にオリジナル・ラインナップ最後のアルバムになってしまったという残念な事情で知られて…
ロス・デイズのセカンド・アルバム「ウエスト・ウインド」です、ロス・デイズとは、スケボー界のレジェンドであり、ミュージシャンとしても人気の高いトミー・ゲレロと…
英国のプログレッシブ・ロック・バンドの中でも特異な位置を占めるヘンリー・カウが発表したライヴ・アルバムです。振り返っての発売は多々ありますが、同時代に発表さ…
1980年代に入ってもタンジェリン・ドリームは快調です。本作品は1980年5月に発表されたスタジオ・アルバムとしては10作目になる「タングラム」です。タング…
まずは邦題のすばらしさに驚きます。ブライアン・フェリーのソロ・デビュー作は「愚かなり、我が恋」と名付けられました。原題はそれまで「思い出のかけら」として知ら…
マッドヴィレインの「マッドヴィレイニー」は、「アンダーグラウンド・ヒップホップが生んだ奇跡のマスターピース・アルバム」です。発表は2004年3月のことで、当…
「激烈カルトなサックス入りノー・ウェイヴ・ポスト・パンクスの秘蔵コンピ!!」なる宣伝文句に惹かれて購入した作品です。アーティストはオットー・ケントロール、フ…
「地獄からやってきたジャズ」とはまた素敵なタイトルです。地獄からやってきた大統領を戴いている国なんだからジャズが地獄からやってきて何が悪い、というフランク・…
「サボタージュ」を発表した後、ブラック・サバスはお約束通りツアーに出ます。この時の前座はキッスだったといいますから面白いです。しかし、オジー・オズボーンがバ…
前作から約1年を経て発表された、タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては9作目となる「偉大なる標的」です。順調なペースでアルバムが発表されていきま…
サン・ラーは60年近くに及ぶ活動期間のうちにわずかに一度だけ日本で公演を行いました。その記録が本作品です。主目的は1977年から1992年まで日本で開催され…
「終末処理場」は1980年12月に大阪を拠点に活動したインディペンデント・レーベル、アンバランスから発表されたオムニバス・アルバムです。キング・オブ・ノイズ…
タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては8作目となる「サイクロン」です。ここのところメンバーが安定していたタンジェリン・ドリームでしたけれども、本…
ジャケットにはパイプをくわえたナマケモノが描かれています。顔はメガネザルですけれども、このぶら下がり方はナマケモノそのものです。パイプをくわえることは趣味で…
知らないということは恐ろしいことです。私はブラック・サバスの6枚目のアルバム「サボタージュ」のジャケットをとても禍々しいものだと勝手に思っていました。何を隠…
リンク・レイは活動期間も長いのでいつの時代の人なのか分かりにくいですが、1960年に発表された本作品「リンク・レイ&ザ・レイメン」が正真正銘のデビュー作品で…
「ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック?」は、私がフランク・ザッパ先生の沼にはまるきっかけとなった作品です。リアルタイムで買ったのですが、一聴して…
タンジェリン・ドリームの1977年米国ツアーの模様を記録したライヴ・アルバムです。LPでは2枚組の大作で、タイトルは「アンコール」とつけられました。ジャケッ…
ブラック・サバスの5枚目のアルバム「血まみれの安息日」は難産の末に生まれました。前作から1年以上という点では前作と同じですけれども、今回は制作途上でバンドの…