対立。二つのものが、激しく張り合うこと。 『二つ』には属性が含まれない。それらが異質である必要は必ずしもないのだ。両雄並び立たずの例え通り、同族間でも対立は…
物書きブログです。エッセイ、詩、短歌、俳句、ショートショート、小説、ギャグ。渾然一体。(^m^)
ショートストーリーの『えとわ(絵と話)』を中心に、ノンジャンルでいろいろ書いています。中・短編小説も公開してありますので、ご一読いただければ幸いです。(^^)
もう夏は終わったのだろうか(スイレン)まだ秋の気配は感じられないけれど(シナモンマートル) 花の始まりと終わりは、必ずしも判然としない。 これから咲くのだと思…
いろいろな色の花があると カラフルで楽しい ごちゃつくこともあるけどね(アジサイ) いろいろな性格の人がいると 退屈しない 揉めることの方が多いけどね(セン…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ 厳しい残暑もたまりませんが、それ以上に深刻だったのが少雨。雷雲はひっきりなしに沸くものの、どこに雨を降…
ええと。 まず三枚の画像を見ていただこうと思います。 これらは見た目がかーなり違いますが、どれもケヤキの若木なんです。 一枚目は擁壁の隙間に窮屈に生えていた…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「おまえら、やすんでばかりだな」「このくっそ暑いのに、ちんたら翔んでられっかよ」「おまえらの名前は翔ぼう…
《ショートショート 1422》『苔と残骸』 そこはちょっとした緑地だったが、地を緑色に染めているのは草木ではなくびっしりと生えそろった苔だった。 苔の絨毯の上…
マメ科の園芸植物には春咲きのものが圧倒的に多いので、盛夏にはあまり花を見かけません。 でも、まるっきりないというわけでもないんです。暑いさなかに花を見せてく…
季節画像消化のための臨時増刊です。◇ ◇ ◇ まだ残暑が厳しいので、あまりアタマを使わないネタで行きましょう。「さあ。ぼくは、どーこだ?」(1)(2)(3)…
暑さをしのぐ?何けちくさいこと言ってるんだあんたたちのいう「しのぐ」は我慢する、やり過ごす、だろ?俺たちの「しのぐ」は違うぜ上回る、超える、だからな 炎暑を赤…
かべちょろ。 かべをちょろちょろするいきもの。 あまりいいイメージはありませんね。 Gであったり。ヤモリであったり、アシダカグモであったり。 かべちょろを見…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ 世の中には必ずいるんだよ。何のボタンかも知らないで、なんでも押しちまうやつが。 ボタンに引力があること…
《ショートショート 1421》『珠を隠す』「エクタさま。どうするんですか?」「私に聞くなよ!」 騎士団長のエクタ・ロンドールは困り果てていた。王国の謁見室で、…
「なあ、よく洗剤のCMで、驚きの白さにってのがあるだろ」「ああ、あるある」「驚くほど白いってのはどのくらいなのかな」「白すぎて見えないってことじゃないのか」「…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)「失礼ね! サボってるわけじゃないわよ。働きバチだって、ご飯食べないと働けないわ!」 そっすか。「それにしても、こ…
「二人というと、どうしても夫婦とか恋人同士とか、そういう見方をされがちだな」「そっちには二人じゃなく、ペアという表現を使ってもらいたいね」「同感だ。二人はあく…
ええと。最初にお断りしておきます。 本日お見せする面々は葉っぱだけ。それもみんな同じような感じのもの。ちっとも面白くないと思いますが、ご容赦ください。(^^…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「ふさふさだな」「白髪ばっかりだけどね」 お尻に白い毛の束を持っていて、それを傘のように自分の上に差し掛…
《ショートショート 1420》『隙間』 (しーなりー 11) 夏本番になり、樹影がすっかり濃くなった。冬は青ばかりだった上空は、一面の緑でびっしり塗り潰されて…
お詫びの臨時投稿っす。 水円%寄生虫……違った帰省中です。 猛暑でぼーっとしていて、下書き記事をうっかり大量にアップしてしまいました。 すんません、すんませ…
(ヤマハゼ?の未熟果)「めんどくさいなあ」「お、どうした?」「いや、『いい』の話」「なんじゃそりゃ」(ヤマモモの未熟果)「ヒロシがいいようにこき使われてたから…
「どうなさったんですか、お父さん。浮かない顔で」「ああ、娘なんだが」「あの子がどうかしました?」最初は地味だったのになんか、どんどん派手にめちゃくちゃ派手にな…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ ごちゃごちゃ言うてる場合ちゃうがな。 こんな猛暑の日におんもに出てたら、すぐに干からびるわ。 ちゃんと…
野生きのこを食すには、三つのでっかいハードルを越さなくてはなりませぬ。 一つめ。もちろん、何より先に毒がないことです。 当たるのをわかっててあえて食べような…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「さすがにマスクしてるやつが減ってきたな」「俺らはそもそもマスクできひんから関係ないけどな」「せやけど、…
《ショートショート 1419》『沼の辺り』 (しーなりー 10)「今でも信じられないわ。最初のデートで沼に連れてくなんてさ」「ははは。まあな」 デートをする場…
咋冬に母が世を去り、初めてのお盆を迎えました。 近々納骨式を執り行います。遺品整理も含め、心の整理が一区切りということになるのでしょう。 お盆と言っても、仏…
突然ですが。 納涼花火大会を開催したいと思います。 真昼間に花火なんて、何考えてるんだって? 暑くて暑くて、考える余裕なんかこれっぽっちもありませんがな。へ…
季節画像消費のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「若い頃は、こんな風に元気いっぱいだったよ」「張り切ってどんどん大きくならないと、食いっぱぐれるからさ」…
読書ノートの240回め。近況と読書状況をちびっと。 むー……。スランプです。それも近年まれに見る超スランプ。読む方、書く方、両方ともあきまへん。別に悩みがあ…
我々には、事象を広く面で捉えようとする習性がある。(ダールベルグデイジー) 同じ花で面を塗り潰せば、その面はまとまって一つの印象になる。広い面積が同一種で埋…
季節画像消費のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「ねえ、知ってる? コンペイトウってさ。できあがるまでに二週間もかかるんだって」「すごーい! 小さなお菓…
《ショートショート 1418》『右将、左将に松』 (しーなりー 9)「全く……」 床几に肘を置いた殿様の横で、うるさ型の小姓がこれでもかと渋い顔をしている。「…
「花を積むのは難しいですね……」「え? 花を摘むなんて簡単だろ」(ヤブミョウガ)「功徳を積むのはいいことだな。極楽浄土に行ける」「苦毒を積むのは、確かに極悪非…
季節画像消費のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ 当たり前っちゃ当たり前なんですが、物事には必ず例外ってものがあります。 100パーセント◯◯だっていう…
読書ノートの239回めは、粕谷知世さんの『ひなのころ』(2006年発表。文庫版は中公文庫)です。 粕谷さんは、ファンタジー畑の作家さんですね。『アマゾニア』…
おやあ? ……と思うことがあります。 日本の指名手配写真は正面からのショットだけ。でも海外の指名手配写真は、正面と横顔のツーショットが多いなあと。アジア系は…
《ショートショート 1417》『見通し』 (しーなりー 8)「見通しがいい、悪い。見通しが利く、利かない。見通しが立つ、立たない。見通しが明るい、暗い。見通し…
『浮遊』ふと隣人の肩に 手を置いたそいつが クリームでできているかのように手はずぶずぶと 足元までめり込んでしまった二つにくびれた そいつは迷惑そうに 物憂げ…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ ちょっと前の画像ですが。 マサキの花には、いっぱいハエが集まります。 口を長く伸ばせないハエにとって、…
読書ノートの238回めは、角田光代さんの『私はあなたの記憶の中に』(2018年発表。小学館文庫)です。電子本での読書。比較的新しい作品ですね。 角田さんにつ…
ベニタケというきのこの一族がおります。 紅茸というくらいですから確かに赤いものも多いのですが、実際にはものすごくバリエーションが大きいのです。代表的な赤系の…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「足が細いって、得だよねー」「そう?」「だって痩せて見えるじゃん」「うーん……どうだろ。バランスの問題も…
シーズン7 第八話 文書(2) エイミの時と同じように、鏡を使った診察が行われた。されど、シアスには最初から見当がついておったんじゃろう。問診も触診も短時間で…
シーズン7 第八話 文書(1) ケッペリアが迎える季節の中でも、もっとも劣悪な時期がやってきた。雨は一滴も降らず、風も死に果て、朝から晩まで太陽が陽光の槍を降…
夏の炎は何もかもを 焼き尽くすものだと思っていた(センパーベゴ)今まさに 炎の中にあって何もかもが 赤々と燃え盛っているのにわたしだけが いつまでも燻っている…
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対立。二つのものが、激しく張り合うこと。 『二つ』には属性が含まれない。それらが異質である必要は必ずしもないのだ。両雄並び立たずの例え通り、同族間でも対立は…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)どうもしっくりこないんだよねえ待ち伏せにはぴったりなんだけどさこれじゃちっとも目立てないめっちゃめちゃ目立てるんだ…
読書ノートの271回めは、村山早紀さんの『かなりや荘浪漫 −廃園の鳥たち−』(2015年発表。文庫版はPHP文芸文庫)です。電子本での読書。 村山さんについ…
常葉。ときわ、とこは。年中緑の植物。 年中緑だからと言って、年中変わらないわけではない。 年中緑だから、変化がわかりにくいだけなのだ。 常日頃緑だと、季節性…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「なんかさあ、思いっ切り誤解してるやつがいるよね」「そうそう。俺たちは転ばないよ」「転倒虫じゃないって」…
《ショートショート 1469》『瓶が酒を決める』 (ぱっけーじ 11) 俺は酒が好きというより、酒を飲んでいる雰囲気が好きなんだ。安く飲み食いできる店よりも、…
円安の影響もあって、海外からたくさんのお客さんが見えています。日本を堪能していってくださるのは大変嬉しいんですが、中にはそのまま居ついて爆発的にのさばる困り…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ 一年生の植物ならともかく、上手に育てれば何年も楽しめる多年生の株を枯らしてしまうとものすごくがっかりし…
シーズン8 第六話 平和(2) ウェグリとキルヘを交互に指差す。ウェグリとサクソニアが同盟を結べるのと同じ様に、キルヘと旧ボルムの連中も連携できるのじゃ。それ…
シーズン8 第六話 平和(1)「暇じゃのう」「ええ」 ノオトを抱えたソノーが小さな欠伸を噛み潰した。私も、込み上げる欠伸を喉の奥で弄ぶ。 春先には依頼を携えた…
水無月が始まった夏を迎える前の試練のように幾度も雨に試される月だ(カワラヒワ)雨が降れば何もしなくてもいいのか?まさか雨中でも営みは営々と続くのだ万物が濡れそ…
『山が歩く』だから山は歩くのだ急がず慌てず堂々と四手の若葉がちぎれて飛んで悲鳴をあげてもお構いなし産毛のような野莓の薮を青嵐に梳かせゆっくりゆっくり歩くのだそ…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ もう十分気温が上がってきたので、わざわざ日向ぼっこしなくてもいいと思うんですが。 ハエやアブの仲間は日…
「全部緑一色になっちまうと、もみじも味気ないもんだな」 もさもさ盛り上がっている緑の塊に目をとめた勝久が、ぼそりとくさした。老舗料亭の小洒落た和庭。小さな池に…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ のんべにもいろいろいるんですが。でろーんとだらしなく飲み続けるやつもいれば、元を取るぞとがんがん突っ込…
読書ノートの270回め。近況と読書状況をちびっと。 正直なところ、あまり本を読めていません。読んだり書いたりする意欲がちょっと停滞気味というか。そういう時に…
『たかる』という言葉にはあまりポジティブなイメージがありません。むしろ犯罪の臭いすらするんですが、重罪というより軽犯罪。ちんぴらがしでかすイメージですね。ね…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「黄色と山吹色っていうのはどこが違うの?」「赤の混合率」「ふうん」「赤が混じっていないのは檸檬色。少し混…
《ショートショート 1468》『ビール瓶の正しい使い方』 (ぱっけーじ 10) 深夜。 うらぶれた飲み屋が軒を連ねる裏路地のさらに店裏で、手持ち無沙汰な風情の…
菊は秋の花というイメージが強いと思います。ですが、キク科の花の大半はむしろ春咲き。秋咲きは少数派なんじゃないかなあと。 春から初夏にかけて群舞で彩りを添えて…
誰にでも そこに居たいという場所があります同じように誰にでも そこには居たくないという場所があります居たくない場所から 居たい場所に移りたい居たい場所から 居…
《ショートショート 1404》『緑化』 一面緑なす豊かな大地を緑化しようなどという物好きはいない。砂漠なり岩礫地なり、探さなければ緑のない荒野だからこそ、そこ…
彼らの正体がなんであっても。 わたしたちは無視し続けることも、注目し続けることもできない。 なぜなら。彼らはいつでもすぐ側にいるのに、見えたり見えなくなった…
読書ノートの225回めは、野崎まどさんの『パーフェクトフレンド』(2011年発表。文庫版はメディアワークス文庫)です。電子本での読書。 野崎さんはラノベ畑の…
「どっちも似たようなものだろ」「まあ、そうなんだがな。実は明確な違いがある」「その違いは重要か?」「俺らにはどうでもいいことだよ。でも彼らには死活問題なんだ」…
シーズン7 第六話 虚無(2) 私と入れ替わって当主と話をし始めたシアスは、すぐ診察にかかるので簡素なベッドのある部屋を確保してほしいと申し出た。「妻の着衣は…
シーズン7 第六話 虚無(1)「じわじわ暑くなって来たな」 庭に降りて頭上の太陽を見上げる。薄雲の紗が少しだけかかっているが、十分に暑い。時折雨が通り過ぎる時…
こんな形に なりたくはなかった彼は ひどく悔やみながら小さく砕け 転がり落ちていった無理に 我を張ろうとするからよわたしは 彼のかけらを寄せ集め光の糸で ゆる…
月初ではまだ初々しかった若葉が。(コナラ) だいぶたくましくなりました。(ケヤキ)(クスノキ) 芽吹きから若葉が固まるまでの間は、我々の目には一番みずみずし…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ 親指を立ててぐっと突き出すサムズアップは、一般的にはポジティブ評価だが。(タブノキの新芽) 親指を下に…
「どこにでも湧いて、鬱陶しいからどっか行けと言われたんだが」「俺たちに指図できるやつなんざどこにもいねえよ。どかせるもんならどかしてみやがれ!」「そういうでか…
長編連載で、花画像がたんまり溜まってしまいました。季節画像消化のための臨時増刊です。(^^) 個別編、その二。「我が一族はおしゃれなのだ! 初夏の日差しに映…
《ショートショート 1403》『潮溜まりの藻』 早朝。一人の老婆が、岩礁の間をゆっくり歩きながら時折波で洗われる岩上のアオサやフノリを摘んでいた。年老いて足取…
本当に陽光が必要な時は、星の光量では全く足らない。 しかしほんの少し足りないだけならば、かすかな星の光でも間に合うのだ。 その『ほんの少し』を、人は夢とか希…
長編連載で、花画像がたんまり溜まってしまいました。季節画像消化のための臨時増刊です。(^^) 個別編、その一。「うーん、どうにもすっきりしないなあ」「どうし…
読書ノートの224回めは、なみあとさんの『占い師オリハシの嘘』(2022年発表。文庫版は講談社タイガ)です。まだ出たてほやほやですね。すでに続編も刊行されて…
眠いねん。どうしようもなく、眠いねん。 でも、鳥とかに見つかりたくないねん。 せやから、葉っぱの真似ぇしとるねん。 誰や。 そこで潰れたスリッパみたいや言う…
長編連載で、花画像がたんまり溜まってしまいました。季節画像消化のための臨時増刊です。(^^) まめな連中を。◇ ◇ ◇「まめなのは長所だよね」「普通はな」「…
《ショートショート 1402》『焼結』「焼いたものが全部燃え尽きるわけじゃない……か」 火かき棒をがさがさと動かしながら、男が何事か呟いていた。あちこちが赤く…
個体には、必ずその個体なりの美点や利点がある。 ただ、個体が束ねられた時に長所が個体数の分だけ増すとは限らない。いや、多くの場合長所は減じ、減じるだけにとど…