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松和のマスター
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船橋市
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茨木市
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2012/11/12

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  • ピム・ヤコブスの「この一枚」

    「小粋なジャズ」を求めて、ピアノ・トリオをネットで漁っていたら、懐かしいピアノ・トリオ盤に遭遇した。ちょうど、僕がジャズを本格的に聴き始め13年目。ジャズの良し悪しや特徴が自力で理解出来る様になった頃、とあるレコード屋で、このピアノ・トリオ盤を発見した。確か、Philips原盤の日本フォノグラムから発売された日本盤だったと記憶する。ちょっと試聴させて貰って、即ゲットでだった。Pim Jacobs...

  • ベニー・グリーンの初トリオ盤

    1988年の2月にクインテット編成で、初リーダー作を録音した、ピアニストのベニー・グリーン(Benny Green)。ピアニストにとって、個性が露わになる「ピアノ・トリオ」の演奏は次のリーダー作に申し送られた訳だが、その次のリーダー作は、初リーダー作の10ヶ月後、早々に録音されている。Benny Green Trio『In This Direction』(写真左)。1988年12月29日、198...

  • ジャズ喫茶で流したい・248

    「小粋なジャズ」盤を探索していたら、アーネット・コブ(Arnett Cobb)の名にぶち当たった。久しく、このテナーマンの名前を忘れていた。コブは1918年8月生まれ、米国テキサス州出身のテナーマン。1989年3月、70歳で鬼籍に入っている。ファンキーで渋い、スイング・スタイルがメインの、歌心溢れるモダンなテナーを吹くところが個性。その存在は地味ではあるが、聴けば「ファンネス溢れる、スインギーで小...

  • 土曜日の「Super Guitar Trio」

    1981年のリリースで、アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシアという3人のギタリストによる、アコースティック・ギター3本だけの演奏を収録したライヴ盤があった。超絶技巧なフュージョン系ギタリスト二人と、超絶技巧なフラメンコ・ギターの雄、3人でのライヴ・パフォーマンス。この3人の名前を見ただけでも「フュージョン(融合)」な取り合わせを感じて、今の耳で聴いても、素晴らしいライヴ・パ...

  • パティトゥッチの初リーダー作

    管楽器やピアノに比べると、その総数は少ないが、優秀なジャズ・ベーシストは、どの時代にも存在する。僕が最初に認識したジャズ・ベーシストは「ロン・カーター」。そして、歴史を遡って「チャールズ・ミンガス」と「ポール・チェンバース」。ジャズを聴き始めてから、第一線の登場してきたベーシストも沢山いる。そんな中で、印象に残っている1人が「ジョン・ジョン・パティトゥッチ(John Patitucci)」。『...

  • Benny Greenというピアニスト

    1990年代半ば辺りから、ベニー・グリーン(Benny Green)というピアニストをずっと追いかけている。いわゆる「お気に入りのピアニスト」の1人である。1963年4月生まれ。今年で59歳のベテランの域に達したピアニストである。1963年生まれで、初リーダー作が1988年、25歳の頃なので、ウィントン率いる「新伝承派」か、それに相対する「M-BESE派」のピアニストか、と思うのだが、彼のピアノ...

  • 1966年のバルカン・ジャズ

    欧州ジャズは欧州ジャズで独自の進化、深化を続けている。ファンクネス濃厚、ばりばりスインギーで、ブルージーな米国ジャズの熱烈なファンからは、欧州ジャズは疎まれる傾向にあるが、欧州ジャズは欧州ジャズで立派な「ジャズ」である。北欧ジャズから始まって、英、仏、独、蘭などを中心に、欧州各国に、それぞれの国の個性を反映したジャズが根付いている。特にベルリンの壁崩壊後は、東欧諸国のジャズの情報が入る様になり、...

  • ジャズ喫茶で流したい・247

    アラン・ブロードベントはジャズ・ピアニスト。1947年生まれ、ニュージーランド、オークランド出身。今年で75歳のレジェンド級のピアニスト。どこかで聴いたことがある名前やな、と思って調べてみたら、ナタリー コールのアルバム『Unforgettable... with Love』のレコーディングに参加していたピアニストであり、チャーリー・ヘイデンのアルバム『Quartet West』にピアニストとし...

  • クラブ・ジャズの先取りな内容

    デューク・ピアソン(Duke Pearson)を久し振りに聴き直し始めたら、止まらなくなった。もともと、ジャズ者初心者の頃から、「インテリジェンス溢れる粋なフレーズ、タッチのリリカルな響き」が個性のピアソンがお気に入り。当然、聴き直し始めたら、お気に入りなんで、やっぱりほぼ全リーダー作を聴き直してしまうなあ。Duke Pearson『The Phantom』(写真左)。1968年6月と9月の録音...

  • ブルーノートのポップなジャズ

    それまでのブルーノート・レーベルに無い「ポップ&イージーリスニング志向」。1960年代後半、この「ポップ&イージーリスニング志向」な盤は売れ筋ではあるので、今までのブルーノートに無い「大衆迎合」志向の盤を、敢えて,ブルーノートの総帥ディレクター、アルフレッド・ライオンは制作したのだと思う。そんなライオンの想いに対して、ピアソンはその優れたアレンジ・テクニックでバッチリ応えている。Duke Pea...

  • ファンキー&モード・ジャズの好盤

    デューク・ピアソン(Duke Pearson)は、1932年生まれで、1980年に47歳で早逝している。1980年に亡くなったということは、僕がジャズを本格的に聴き始めて、数年しか経っていない「ジャズ者初心者」の頃に亡くなった訳だが、当時はしっかり、ジャズ雑誌も精読していたのだが、全く印象に無い。ピアソンのピアノがお気に入りになったのは、ブルーノートの諸盤がカタログ順にCDリイシューされた時、『...

  • ジャズ喫茶で流したい・247

    ゴンサロ・ルバルカバ(Gonzalo Rubalcaba) は「キューバの至宝」と呼ばれるジャズ・ピアニスト。1963年5月、キューバはハバナの生まれ。今年で59歳、来年は還暦。もはや、キャリア的にはベテランからレジェンドの域に差し掛かっている。僕がゴンサロの出会ったのは、1990年『Discovery: Live at Montreux』を手にした時。あの頃、ゴンサロは弱冠27歳。あれから30年...

  • ブランフォードの東京録音盤

    最近、ブランフォード・マルサリス(Branford Marsalis)の活動の噂を聞かない。リーダー作も「The Secret Between the Shadow and the Soul」(2019年)以降、出ていない。確か、1960年8月生まれなので、今年で62歳。コロナ禍もあるし、体調を崩したりしていなければ良いが、何だか心配な今日この頃である。Branford Marsalis『Ran...

  • 小粋な Band of Other Brothers

    フュージョン・ジャズは時代の徒花だった、あれは間違いだった、という声もあったが、現代のジャズをグローバルに俯瞰してみると、クロスオーバー&フュージョン・ジャズは、今も深化を続けている。新しいイノベーションが生まれる訳では無いが、演奏内容の精度や内容が「深まっている」。米国でも英国でも、クロスオーバー&フュージョン・ジャズはまだまだ「存命」である。Band of Other Brothers『Lo...

  • 優れた「現代のネオ・モード盤」

    スティーヴ・デイヴィス(Steve Davis)。1967年4月生まれ、米国マサチューセッツ州出身。今年で55歳。ベテランの域に達したトロンボーン奏者である。リーダー作は1994年以来、平均1〜2年に一枚のペースでリーダー作をリリースし続けている。1989年には、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに加入している。若かりし頃からの有望なトロンボーン奏者だったことが判る。サイドマンとしての...

  • 硬派な欧州のモード・ジャズ

    ダスコ・ゴイコヴィッチ(Dusko Goykovich)は1931年生まれ、旧ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)出身のトランペット、フリューゲルホーン奏者。「バルカン〜ヨーロッパ的哀愁に満ちたフレーズ」と「テクニック優秀+力強く高速なフレーズ」とが融合した、東欧出身でありながら、正統なバップ・トランペットの名手である。僕はこのゴイコヴィッチには、今を去ること40年ほど前、ジャズを聴き始...

  • 1960年代前半のジャマルの音

    アーマッド・ジャマル(Ahmad Jamal)についての有名なエピソード、マイルスが麻薬禍から立ち直り、新しいクインテットを立ち上げる際、ピアニストとして、アーマッド・ジャマルに白羽の矢を立てたのは有名な話。結局、飛行機に乗るのが嫌で、マイルスの誘いを断った訳だが、この様に、ジャマルは米国では、デビューの頃から評価の高いピアニストだった。しかし、我が国では人気のあるピアニストでは無い。ジャズ盤紹...

  • 『Time Out』のアウトテイク集

    僕がジャズを聴き始めた頃、今から50年以上になるが、デイブ・ブルーベックというジャズ・ピアニストは、米国本国では人気のピアニストなんだが、我が国では人気がイマイチだった。当時のジャズ評論家の方々がこぞって「スイングしないピアニスト」だの「ファンクネスが無い」だの「白人だからジャズじゃない」だのケチョンケチョンに書くものだから、本当に我が国では人気がイマイチだった。気の毒なことであった。不思議な...

  • Evans-Eubanks の素敵なデュオ

    「小粋なジャズ」盤というのは、昔の、そう、ハードバップ時代のアルバムばかりが対象では無い。現代のメインストリーム・ジャズの新盤の中にも、聴き応えのある「小粋なジャズ」盤は、結構、耳にすることが出来る。ジャズの歴史100年の中で培われた「小粋なフレーズ」や「小粋な展開」を十分に踏まえて、新しいジャズを創造していることが良く判る。Evans-Eubanks Experience『EEE』(写真左)。...

  • 欧州時代のデックスに外れ無し

    「小粋なジャズ」を探索していて、今まで聴いたことが無かった「小粋なジャズ」盤は、意外と欧州ジャズにゴロゴロしている。もともと、我が国では、欧州ジャズ盤の入手が容易では無かったので、そもそも、手にすることの出来る盤の数が少なかったこと。そして、21世紀のネットの時代になって、ストリーミングで聴くことが出来る欧州ジャズ盤の数が飛躍的に増えたのが主要因だと思っている。Dexter Gordon, S...

  • ジャズ喫茶で流したい・246

    「小粋なジャズ」盤を探索している中で、昔から、その存在は知ってはいたが、聴いたことが無かった盤に出会うことが、ちょくちょくある。特に、ネットの情報、それも、ジャズ評論家の方々などの「ジャズの専門家」では無く、一般のジャズを聴くのが趣味の、いわゆる「ジャズ者」の方々の記事やツイートがとても参考になっている。特に「小粋なジャズ」盤の探索については、ネットの「ジャズ者」の方々の情報やツイートに結構お世...

  • スティックス・フーパーの新盤

    1970年代、フュージョン・ジャズの中で一世を風靡したジャズ・ファンクなバンドが「クルセイダーズ(The Crusaders)」。ポップでファンキーなフュージョン・ジャズが素敵なバンドで、僕は大好きだった。オリジナル・メンバーは、テキサス州のハイスクールで同級生だったウェイン・ヘンダーソン(トロンボーン)、ウィルトン・フェルダー (テナー・サックス)、ジョー・サンプル(キーボード)、スティックス...

  • トロンボーンの「小粋なジャズ」

    「小粋なジャズ」盤を求めて、色々と探索している。色々な切り口から「小粋なジャズ」盤の情報を収集しているのだが、Twitterのジャズ盤に関するツイートは貴重な情報源だったりする。時々、こんな盤があるのか、と感じて、音源を検索したりして「小粋なジャズ」盤をゲットしている。Lawrence Brown『Slide Trombone』(写真左)。1955年1月26日と9月14日の2セッションの録音にな...

  • ミンガス・ミュージックの確立

    Charles Mingus(チャールズ・ミンガス)。モダン・ジャズにおける希有のベーシストである以上に、バンド・リーダーとして、アレンジャー&コンポーザーとしての実力が突出していると僕は感じる。何時の時代でも、ミンガス・バンドの構成力、演奏力、展開力は非常似高いレベルを維持しているのは立派だ。Charles Mingus『The Clown』(写真左)。邦題『道化師』。1957年2月13日と3...

  • ボーダーレスなジャズの一端

    今年で設立53年を迎えた、ドイツの老舗ジャズ・レーベルECMからリリースされた、21世紀の注目アーティストをラインナップした「21世紀のECM」キャンペーンが展開されている。対象アルバムは全20タイトルなんだが、1990年以降に活動をスタートさせた注目アーティストをボーダーレスに選定している。これが意外に、21世紀の「今」のジャズのトレンドの大きな幾つかの切り口を示唆していて、実に興味深い。その...

  • ジャズ喫茶で流したい・245

    ジャズには「ジャケ買い」という言葉がある。ジャケットのデザインが優秀なジャズ盤に「外れ」は無い、という格言みたいなもの。僕の場合、ジャズを聴き始めて40数年、この「ジャケ買い」については、年平均10枚ほどあって、確かに、優れたジャケットのジャズ盤には「外れ」が無い、という確率はかなり高い。今回のこのジャケットもそうだった。パッと見て『The Other Side of Benny Golson』...

  • ジャズテットの魅力を再認識する

    僕にとって、ベスト3に入るトランペッター、アート・ファーマー。意外と、当ブログで記事にしたリーダー作が残っている。主要なリーダー作だけで十分満足出来るトランペッターで、なかなか、ディスコグラフィーに上がっている「小粋なリーダー作」や「隠れ名盤」の類に手が回っていない状況。これは「イカン」ということで、しっかり、ファーマーのリーダー作の「落ち穂拾い」をやっている。Art Farmer & ...

  • オズ・ノイの新盤は「推し」です

    酷暑の日が続く。午前中でも、用事があって外を歩いていると、5分も経たないうちに、被っている帽子の表面が暑くなってくるのが判る。10分も日なたを歩いていると、両腕の皮膚がジリジリ焼けてくるのを感じる。これは確かに「危険な暑さ」だ。こういう酷暑の日は、エアコンをつけた部屋でジッとしているのが良い。そして、ジャズを聴くのが良い。Oz Noy, Ugonna Okegwo, Ray Marchica『R...

  • ファーマーのハードバップの成熟

    ジャズ・トランペッターについては、一に「マイルス・デイヴィス(Miles Davis)」、二に「アート・ファーマー(Art Farmer)」、三に「リー・モーガン(Lee Morgan)」。マイルスは別格として、アート・ファーマーが、ジャズ・トランペッターの「お気に入りの上位」である。ジャズを聴き始めた頃、『Modern Art』に出会って、アート・ファーマーの「力感溢れ端正でブレが無く流麗でウ...

  • 「マッケンナ」を知っていますか

    「小粋なジャズ」をピックアップしては聴いている。最近は酷暑の日々。フリー・ジャズはもとより、複雑なモード・ジャズなど、難しいジャズはいけない。暑苦しく感じて息が詰まる。「小粋なジャズ」の中でも「判り易くて爽快感のある」盤を探しては、涼を求めている毎日である。Dave Mckenna『The Piano Scene of Dave Mckenna』(写真左)。1958年の録音。ちなみにパーソネルは...

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