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松和のマスター
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2012/11/12

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  • 『Cumbia & Jazz Fusion』再び

    久々に「チャールズ・ミンガス(Charles Mingus)」のリーダー作を一気に聴き直したくなった。ミンガスのキャリア初期の名盤『Pithecanthropus Erectus(直立猿人)』 を聴いて、雄大なオーケストラルな音世界、正統なモダン・ジャズのアレンジを踏襲した重厚な音作り、しっかりと統率されたグループ・サウンド、に感じ入って以来、節目節目でミンガス・ジャズを聴いてきた。僕はミンガス...

  • 僕なりのジャズ超名盤研究・17

    この盤が「フリー・ジャズ」の原点だ、とするのには違和感がある。この盤を聴けば「フリー・ジャズがなんたるかが判る」なんてことは無い。そんなにジャズは単純なものでは無いし、甘いものでも無い。作った本人からすれば、一応「ハーモロディクス理論」というものに則った結果だというし、演奏を聴けば、必要最低限の「重要な何らかの決めごと」が演奏の底にあるのが判る。それでなければ、旋律を持った「音楽的な演奏」が成立...

  • 粋なラテン&フラメンコ・ジャズ

    夏はラテン・ジャズが良い。エアコンの効いた涼しい部屋の中で聴くラテン・ジャズは格別のものがある。こってこてラテンな音楽は、ねっとり暑苦しくていけないのだが、シャープなアレンジに乗った、切れ味良く軽快なラテン・ジャズは聴いていて気持ちが良い。ラテンなフレーズには「キメ」のフレーズがあるのだが、それがバッチリ決まると爽快である。Chano Dominguez, Rubem Dantas & ...

  • 僕なりのジャズ超名盤研究・16

    モード・ジャズあるいはモーダル・ジャズ(modal Jazz)は、コード進行よりもモード(旋法)を用いて演奏されるジャズ。モダン・ジャズのサブ・ジャンルのひとつ。旋法とは、旋律の背後に働く音の力学。 旋法は主音あるいは中心音、終止音、音域などの規定を含む(Wikipedia より抜粋)。モード奏法は、それまでのジャズ、いわゆる、ビ・バップ〜ハードバップにおける「コード進行によって限定される、アド...

  • 僕なりのジャズ超名盤研究・15

    バド・パウエルは、モダン・ジャズ・ピアノの祖であり、ピアノ・トリオ・スタイルを確立させた、つまり「ピアノ+ベース+ドラム」の現代のピアノ・トリオ編成を定着させたピアニスト。ジャズ・ピアノを知る上では避けては通れないピアニストであり、パウエルのピアノを理解しておかないと、他のピアニストの個性や特徴が判らなくなる。といって、パウエルのどのアルバムを聴けば良いのか、迷うところではある。ルーストの『バド...

  • チャーラップの個性を再確認

    ジャズ・ピアノについては、ジャズの基本楽器のひとつとして、粛々と伝統は引き継がれている。フュージョン・ジャズのブームの時も、電子ピアノやシンセなど、鍵盤楽器の系譜はしっかりと引き継がれている。1980年代半ばの純ジャズ復古のムーヴィメント以降は、堅調に若手ピアニストが出てきて、現代においても、ジャズ・ピアニストはコンスタントに活躍している。Bill Charlap(ビル・チャーラップ)。1966...

  • ロイとディズの華やかな競演

    2週間ほど前に、Roy Eldridge, Dizzy Gillespie, Harry Edison『Tour De Force』について語ったのだが、この盤、録音も良くて、難しいことを考える事無く、リラックスして聴ける、聴いて気持ちがスカッとなるジャズ盤。そういえば、ディジー・ガレスピーとロイ・エルドリッジが組んだ、同じ様なトランペット・バトルな盤があったなあ、と思い立った。Roy Eldr...

  • 新しい響きの「ビ・バップ」

    とにかく暑い。3日ほど前までは不安定な天候で「前の梅雨明け宣言は間違いやったな」と思っていたら、一昨日辺りから、晴れるようになったら、途端に湿度過多の酷い暑さがやってきた。前の梅雨明け宣言時は、これほど湿度は高くなかったのだが、今は朝から外出を憚るような、異常なほどの湿度の多さ。これでは、ジャズ鑑賞もままならない。Pasquale Grasso『Be-Bop!』(写真左)。2022年6月のリリー...

  • ECMレーベルの「米国ジャズ」

    最近のECMレコードは、欧州各国の優れたジャズマンのみならず、米国の中堅クラスの優れたジャズマンのアルバムを制作している。以前は米国のジャズについては、ECMレコードの「音志向」に合わないところがあって、米国のジャズマンは、ECMレコードでのアルバム制作は希だった。ただ、最近は、例えば、ヴィジェィ・アイヤー、クレイグ・テイボーン等など、米国ジャズの中堅ジャズマンが続々とECMと契約して、優れた内...

  • ジャズ喫茶で流したい・244

    マンフレート・アイヒャーによって、1969年に設立された欧州のジャズ・レーベル「ECM(Edition of Contemporary Music)」。拠点はノルウェーのオスロ。北欧ジャズの拠点でもある。ECMレーベルは、ジャズについては「典型的な欧州ジャズ」を旨とする。西洋クラシック音楽の伝統にしっかりと軸足を置いた「ECMの考える欧州ジャズ」。21世紀に入ってもなお、ECMレーベルは活発な活...

  • エルヴィンのJCへのメッセージ

    エルヴィン・ジョーンズのドラミングがお気に入りである。もともとは、ジャズを聴き始めた頃、ジョン・コールトレーンの「伝説のクインテット」の諸作を聴く中で、ドラムのパフォーマンスがとても気に入って、そのドラムを叩いているのが「エルヴィン・ジョーンズ」だった。それ以降、40年以上が経過した今でも、エルヴィン・ジョーンズのドラミングはお気に入りである。Elvin Jones『Dear John C.』(...

  • 僕なりのジャズ超名盤研究・14

    Art Blakey & The Jazz Messengers(アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ)は、僕の大好きなバンドの一つ。ドラマーのアート・ブレイキーが主宰するバンドで、1955年に旗揚げ、1990年にリーダーのブレイキーが亡くなるまでの、35年間の長きに渡って、第一線で活躍した。ジャズ・メッセンジャーズは、有望新人の登竜門的なバンドで、35年の活動期間の間に、相当数の...

  • パスのストーンズのカヴァー盤

    ジャズ盤をいろいろ聴いていると、たまに「これ何」と聴き耳を立てる異色盤が出てくる。特に、1960年代後半、ジャズがポップス&ロックの潮流に押されて、人気のポップ音楽から聴き手を限定するマニアックな音楽になりつつあった頃、何とか、ポップス&ロックのファンに訴求する「カヴァー・ジャズ」が流行した。つまり、当時流行っていたポップス曲やロック曲をジャズにカヴァーしてアルバム化する訳だが、ポップス曲やロッ...

  • エロール・ガーナーのソロ盤

    最近、天候が不安定な千葉県北西部地方。梅雨明けしたのは良いが、その後、1週間ほど酷暑の日が続いたと思ったら、一転、2週間前の土曜日辺りから、ほどんど晴れない、雨模様の日々、そして、いきなりゲリラ豪雨と、特にこの2週間、戻り梅雨のような状態になって鬱陶しい。おまけに天気予報が当たらない。その日になっても予報が当たらないなんて、どんな予報システムをしているのやら。鬱陶しい不安定な日に加えて、湿度が異...

  • ジャズ喫茶で流したい・243

    先々週の土曜日より、梅雨が戻った様な、イマイチの天気がずっと続いている千葉県北西部地方。一昨日からは定期的にゲリラ豪雨に見舞われて、ゴーッという雨の音にビックリしたりする。天気が悪いのに加えて、湿度が異常に高い。少し、家事で動いたら、汗が噴き出てくる。こういう時、気持ちがスカッとするジャズを聴きたくなる。Roy Eldridge, Dizzy Gillespie, Harry Edison『To...

  • 小粋な Herbie Harper Sextet

    「小粋なジャズ」を探し当てては聴いている。そもそも「小粋」とはどういう意か。辞書を紐解くと「どことなく粋(気質・態度・身なりなどがさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気があること)なこと。洗練されていること」とある。ジャズで言うと、米国のウエストコースト・ジャズ(西海岸ジャズ)がそんな感じかな。洗練されていて、垢抜けていて、仄かな色気がある。うん、米国西海岸ジャズがズバリかな(笑)。『Herbi...

  • ジャズ喫茶で流したい・242

    「小粋なジャズ」盤を探しては聴いている。ネットを徘徊していて「The Roy Haynes Trio」の盤に引っ掛かった。「The Roy Haynes Trio」と言えば『We Three』という名盤がある。こちらは、ベースにポール・チェンバース、ピアノにフィニアス・ニューボーンJr.。錚々たるメンバーなんだが、もう一つ「The Roy Haynes Trio」の盤があるのか、と思わずチョイス、...

  • チェットにとって超異色な作品

    男性ジャズ・ボーカルについては、一に「フランク・シナトラ」、二に「チェット・ベイカー」、そして、三に「メル・トーメ」。この3人がずっとお気に入りである。シナトラは小学校の時代からラジオで聴き親しんでいたので「別格」なのだが、チェット・ベーカーは、ジャズを聴き初めてから、最初に好きになった男性ボーカリストである。チェットの人生は「破天荒」そのもので、若かりし頃は天才プレイヤーで、ルックスも良く、女...

  • 楽しいチック・トリビュート盤

    2021年2月9日、チック・コリアは永眠した。79歳であった。それから、既に1年5ヶ月が経過しった。チックがあの世に旅立ったことが、今でも信じられず、まだ、元気にピアノを弾いている様な気がしてならない。今年2月9日の一周忌に合わせて、チック・コリア・トリビュート盤がリリースされているのを見ると、やっぱり、チックはあの世に旅立ったんやな、としみじみしてしまう。Steve Gadd & Mi...

  • 『この素晴らしき世界』を聴く

    今日は猛暑がぶり返した千葉県北西部地方。湿度も高くて、朝からグロッキー気味。これだけ暑いとシビアなジャズは聴けない。ボサノバ・ジャズも良いんだが、選盤としては「ありきたり」。最近、ネットを徘徊していて、この人のアルバムを見つけた。ルイ・アームストロング、愛称は「サッチモ」。久し振りに、サッチモのボーカルを聴きたくなった。Louis Armstrong『What a wonderful world...

  • ジャズ喫茶で流したい・241

    1970年代、和ジャズのピアニストは、管楽器に比べて、地味な存在が多かった。皆、テクニックは優秀、個性もしっかり備えているのにも関わらず、米国本場の有名ピアニストが常に優先され、もてはやされた。酷い時は、ちょっと聴いただけで、米国本場のピアニストの物真似、と揶揄されたこともある。しかし、皆、一流のジャズ・ピアニストであったと思っている。しかも、シッカリとした個性を兼ね備えていたと思う。それでも、...

  • ダニロ・ペレスのピアノを愛でる

    ダニロ・ペレス(Danilo Pérez)は、パナマ出身のジャズ・ピアニスト。1965年12月29日生まれなので、現在56歳。耽美的でリリカルな現代ジャズ・ピアニストの中堅的存在。リーダー作は、1993年以降、現在まで10数枚。どちらかと言えば、サイドマンとしての客演アルバムが多い。ウェイン・ショーターとの共演を始め、レジェンド級のジャズマンとの共演も多い。僕は、ショーターのリーダー作でペレスの名...

  • ラリー・コリエルの最終録音盤

    ラリー・コリエル(Larry Coryell)。米国のフュージョン・ギタリスト。1970年代から1980年代半ばにかけて、我が国ではクロスオーバー・ジャズ〜フュージョン・ジャズの人気ギタリストとして君臨。何故か、1980年代半ば以降、我が国では人気が急速に衰え、1990年代では、知る人ぞ知るクロスオーバー・ギタリストになっていた。恐らく、日本のレコード会社と未契約のレーベルからのリリースだったの...

  • パークスの初ソロ・ピアノ集です

    アーロン・パークス(Aaron Parks)。1983年10月、シアトルの生まれ。16歳でNYに移り、マンハッタン音楽学校に編入。18歳の時、ケニー・バロンの推薦でテレンス・ブランチャードのバンドに参加。24歳でブルーノートから『Invisible Cinema』でメジャーデビュー。2010年代は、ECMレーベルに所属。現代ジャズにおける「リリカルで耽美的なピアノ」の代表格。Aaron Park...

  • マエストロのECM初リーダー作

    マンフレート・アイヒャーによって、1969年に設立された欧州のジャズ・レーベル「ECM(Edition of Contemporary Music)」。拠点はノルウェーのオスロ。北欧ジャズの拠点でもある。ECMレーベルは、ジャズについては「典型的な欧州ジャズ」を旨とする。西洋クラシック音楽の伝統にしっかりと軸足を置いた「ECMの考える欧州ジャズ」。このECMについては、1970年代後半、僕がジャ...

  • ジョン・スコフィールドの凄み

    ジョン・スコフィールド(John Scofield・愛称「ジョンスコ」)のギターがお気に入りである。初めて、ジョンスコを聴いたのが1979年。確か『John Scofield Live』だった。独特の捻れたエレギの音。間と音の伸びを活かした、音のスペースが絶妙なアドリブ展開。1回聴いただけで、ぞっこん、である。当時のジャズ・ギターの世界の中でも、ジョンスコは、ジョン・アバークロンビーと双璧の「尖...

  • ギルの考えるビッグバンド・ジャズ

    「音の魔術師」の異名を取った。伝説のアレンジャー、ギル・エヴァンス(ギル・エヴァンス)。アレンジのベースは「ビッグバンド」。しかし、そのビッグバンドの楽器の編成、音の重ね方、ユニゾン&ハーモニー、どれもがユニーク。他のビッグバンドには無い音が個性。そして、ソロイストの演奏スペースの広さ。アドリブ展開の自由度の高さが二つ目の個性。『The Individualism of Gil Evans』(写...

  • 「音の魔術師」の初リーダー作

    ビッグバンドについては、実はこの人のビッグバンドが一番のお気に入り。ギル・エヴァンス(Gil Evans)である。「音の魔術師」の異名を取った。伝説のアレンジャーである。生前は「清貧のアーティスト」だったそうで、その才能と実績に見合う収入は確保されてなかったト聞く。しかし、彼のアレンジ&オーケストレーションは限りなくアーティスティック。ギル・エヴァンスのアレンジについては、まず、各楽器のハーモニ...

  • ウィスパー・ヴォイスの妖精

    暑い。とにかく暑い。酷暑である。この3日間、日中、外出するのは憚れる。夜になっても熱帯夜の連続。エアコンが無ければ、とうの昔に干上がっている(笑)。来週月曜日以降は、台風の影響で天気が悪化し、陽射しが滞るので、酷暑は一旦回避出来るとのこと。ほんまかいな、とも思うが、台風の影響が出てくることは間違い無い。これだけ暑くて湿度が高くなると、エアコンの効いている部屋の中とは言え、熱気溢れるジャズや、難度...

  • Miles Davis『Bitches Brew』

    エレクトリック・マイルス、マイルス・デイヴィスのエレ・ジャズ時代のアルバムを順に聴き直している。今の耳で聴き直してみると、10〜15年前には聴こえなかった音や見逃していた音が聴けたりして、意外と面白い。現代ジャズでは、エレクトリック・ジャズは、ジャズの1ジャンルとして認められていて、意外とエレ・ジャズをやるジャズマンは結構いる。その現代のエレ・ジャズの担い手は、皆、エレ・マイルスの音世界をしっか...

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