あんな大胆な 行動をしていたら きっと学校の 生徒にばれて 非難されて しまうのを純粋に 心配している。 早めに先生に 注意して 二人を引き離すのが 晃と先…
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あんな大胆な 行動をしていたら きっと学校の 生徒にばれて 非難されて しまうのを純粋に 心配している。 早めに先生に 注意して 二人を引き離すのが 晃と先…
ドアの前には晃が 可愛い顔で にこにこしている。「よかった。 家にいないかと思った。」 余りに晃の笑顔が 素敵すぎて、 先生はドアを 開けたのを後悔した。 …
そう思うと 晃の成績は 今はどうなって いるのか 気になって 雄一郎の胸がざわつく。 隣に座って 勉強していた 晃の顔が脳裏に 過って眠れなくなる。 机に引…
夏に両親と 遊びに行って 海から家に 帰る途中で 両親が消えた 記憶と重なって 晃の胸は穴が 開いている。 心の穴は 開きっぱなしで 秋から冬に なってしま…
声が似てると 思って 白い布団の 隙間からこっそり 保健室に入って きた少年の姿を 見てみた。 やっぱり 恋している桐生晃。 バレないように 布団で頭をかく…
保健医も晃に 別れを告げてから 後悔していた。 凄く恋しくて、 寂しくて。 晃は先生の耳元で 囁いた。「また家に行っても いい?」 晃が他の女の家に 行く…
0点ばかり だったころから 比べると 凄い成長だ。 それは雄一郎の 信頼を 取り戻すための 晃の毎日の 頑張りだが 保健の先生が 勉強する部屋を 貸してくれ…
龍はその視線に 驚き、 やべえと 目を泳がせると 友人はにやつき ながら近寄って きて言った。「あいつ雑誌の記者で 晃と奈々の事 嗅ぎまわってるだろ? この…
罪悪感もあって 龍は録音機器に 向かって話した。「晃は 子供の頃から 俺を助けてくれた。 本当に優しいんだ。 あいつはモテすぎて 女の方が あいつに近寄って…
「マヨクラで 晃を狙ってるのが もう一人いるよ。 リーダーの沙也加は うちの施設に 勝手に来て 晃を連れてくんだ。 この間晃の前で ケツフリダンスで 晃を誘惑…
見栄を張って 恥をかいた龍は 懲りずに大人ぶって 礼金の額を 多くほしいと 要求した。「俺は施設を卒園する 資金が必要なんだ。 晃と奈々の事は 深いことも …
メモを読んで ちゃんと 別れたなら 学校への密告は やめてやってもいいと キープ女は思った。 突如泣かれて 別れを告げられて 悩みながら晃は 道々ずっと 頭…
「うそおおおおお、 なんで? よくわからないよ。 なんで沙也加 だけじゃなく 先生も変な事 言うの?」 わざわざ こんなことを 一から説明 しなくても 他の子…
晃は本当に 無神経な子だ。 別れ話を言うはずが 軽いノリで 先に言われた先生は ショック過ぎて 涙を溢れさせた。 晃は突然先生が 泣き出して びっくりして …
「あのさあ、 マヨクラの沙也加が また来てさ、 すっげえ スケベなダンスで 俺を誘惑したんだ。 俺エッチしたいから 家を教えてって 言ったらあいつ 他の女と …
たくさん 付き合った お姉さんたちの 中には いやらしい笑みを 浮かべて 先に口で 楽しんでからの タイプがいる。 そういうタイプは エロが大好きで 激しい…
沙也加が彼女なら 自慢して気分が よさそうだけど、 他のお姉さんと 遊んじゃダメなのが 罰ゲームだ。 相手が加奈子の時は 他のお姉さんと 会いたい気持ちが …
きっと あの女の人は 脅しだけでなく 本当に学校に 通告する。 もしも全てが 公になって しまえば晃の 暮らす養護施設に 通報され、 そこから 警察沙汰に …
丁寧な綺麗な文字。 メモのほとんどが 余白なくらい 小さな文字。 きっと 神経質な性格 なのだろうと 考えた。 それから この文字の 小ささなら 立ち止まっ…
今の晃はまだ 恋が分からない。 特別好きな人と 普通に好きな人が いるだけ。 沙也加は自分の 恋心を口にして マスクの下で 真っ赤になって いるが晃は 腕を…
沙也加は拳を 晃の顔ではなく 無防備になっている 腹にどすっと えぐった。「マジかああ。」 苦しそうに 晃は腹を抑えて 膝を折った。「わたしと付き合うなら …
「何言ってるのよ! このわたしじゃなく その辺の女を選ぶの?! わたしを誰だと 思ってるのよ! このクソガキいいいいいい!!」 沙也加と晃は 右左、右左と ま…
晃も結婚したら 複数彼女が ダメなのは 愛し合っていた 父母を見ていて 一応分かっている。 でも それまでは 自分が付き合って いる彼女たちも 別の恋人が …
晃の素直な心の 訴え?で 沙也加の怒りが急上昇した。 なんですと?? このわたしと エッチしたいと ほざきながら まだ他の女とも 付き合う気か??「わたしを…
好きすぎる晃に 抱きしめられ 唇を奪われ 脳髄まで 吸い上げられる かのような刺激で 沙也加は意識が 真っ白になる。 頬は熱く、 汗が晃に絡みつき、 沙也加…
晃と龍2-273 ああああムラムラするうううう!!←心の叫び
晃は右左に 揺れるスカートを 見てその中身を 考え、 ムラムラが どーしようもなく なって今すぐ 押し倒したくなってきた。 22歳以下 お断りの晃だが 沙也…
前回 傷つけられた プライドは スーパーアイドル としてメディアで 称賛される自分に 酔って 再び蘇り、 自信に満ちて 沙也加は晃を 仕留めにやってきた。 …
ただどうやら この新曲も ダンスも衣装も 全部初公開で 晃だけの為の 初披露だと思うと ドーム公演の時に 感じた優越感で じわじわ気分が 上がってきた。 歌…
「それ新曲の衣装? 良く似合ってるよ。」 褒められて 沙也加の表情は 輝く。「そうよ。 一般人への公開は キミが初めてよ。」 と言いつつ 沙也加はちょっと 晃…
ターゲットの 沙也加の顔は 出来るだけ 正面ではっきり 写るようにし、 逆に一般の少年は 顔が見えない 背中側の位置が ベストだ。 二人の動きに 合わせて …
近所の子供たちは 家に帰って 夕食の時間。 施設の近所の 公園はそんなに 大きくないが 周囲を大きな 木で囲われて 車道や歩道から 見えにくく、 内側からは…
でもゲーセンに 行っても お金のない晃と龍は たいてい友達に おごってもらって 遊ぶか、 友達も金がないと 遊んでる傍で しゃべってるだけ だったりだ。 そ…
娘が晃が好きで しょうがないのを 知っているのに こっそり 手を出すとは!! そんな感じで 奈々は母親に 腹が立った。 晃にとっては あいさつ程度の 軽いも…
しかも学校では アイドル奈々と 公然と 付き合っている。 まあ学校の 子供たちは 奈々が昔から 晃にくっついて いてもどーせ 晃の対象外なので だーれも奈々…
晃にくっついては 晃に何千回か 何万回か目の 愛の告白を 繰り返す。「晃好き。大好き。 好きすきすきすき。」 今日もうざいなーと 思いながら晃は トモダチを…
「わたし桐生晃君の 彼女の一人です。 順番に回る 彼女が30人いるって 付き合う時に 聞いたでしょう? あの子ルールを 破ったのよ。 それ、 先生のせいみたい…
「おはようございます。 最近引越しして 来たんですけど、 今日は燃えない ゴミですか?」 この地域は ゴミ捨ての日 わかりやすく 説明した掲示板が 立っている…
仕事をしながら 二人が抱き合って いる姿が一日 頭にこびりついてしまった。 それにその日は 考えたくなくても 手紙が気になって 小さなミスを 繰り替えした。…
雄一郎は晃を 最高にイイ男に 育ててやろうと 育てゲーを 楽しんでいたが、 自分にとって 一番のライバルに なるとは考えなかった。 3年間で 築き上げた 加…
社員たちの目を 気にしない雄一郎は 社員たちに 苛立ちを 見せたりはせず、 黙々と仕事を こなした。 ただ晃が傍にいた ときの雄一郎は 気兼ねなく社員も 話…
加奈子の友人 だけでなく雄一郎の 女性社員たちも 内心ざわざわ 落ち着かない。 晃の周囲に集まる 獰猛な 肉食女子たちよりは 理性的な 女子社員たちは、 そ…
先延ばしを し続けている その間加奈子からの 連絡はない。 離婚の話は どうするのかとも 何も言ってこない 加奈子。 結婚してから 喧嘩したら毎回 雄一郎が…
奈々たちの計画で 沙也加の話を リークした雑誌の 記者が内部 リークしたメンバーを 調べるのと メンバー内の スキャンダルを 狙って隠し撮り し始めていた。…
マヨクラ歴代リーダーは 卒業した後も チームに強い影響力を 発揮できる。 沙也加は今後も 奈々を推薦させないと 決めて、 候補にも なれない奈々が リーダー…
だから何よ、 この私を一般女子と 一緒にしないで という気持ちを 含んだ沙也加の 冷ややかな声と 眼差しに奈々は 20秒悩んで 答えた。「…つまりですね… …
リーダーの怒りを 鎮めたい奈々は 沙也加の後ろに 付いていき、 沙也加と ちらっとでも 目が合うと奈々は 両手を頭の上で 組んでその場で ターンしたり、 別…
「これから行っても 時間がないから 帰るよー。 今度遊びに 行ってもいい?」 晃はこの場を 和ますために 行く気はないが 嘘を言い キープ女の部屋を 改めて聞…
晃が勉強して エッチとおやつの 全部を頂いて 夕方には先生の家を 出た。 やっと出てきた 晃の姿と 晃を見送る保健医が 部屋の外に出てきた。 別の場所に隠れ…
アパートを出ると 外に回り 部屋番号から 窓を探した。 窓はレースの カーテンで 閉められていて 中は見えない。 そのせいで キープ女の妄想は 膨れて晃が …
キープ女はみんなの アイドル晃を 独り占めしている 恋敵の職場を 知りたかった。 会社を調べて 密告してやりたいのだ。 会社に知られれば きっと別れると 思…
こうして 一緒にいる秘密の 時間を費やして 自分が二人に 代わりたいと 先生は願った。 勉強が終わって 最後に晃は先生と 行為をする。 これがなければ ちょ…
ベッドの前の 小さな隙間に 晃は座って、 先生も横に座って、 先生の長い髪が 晃の肩に触れ、 お互いの熱と 息を感じあえる。 寂しがり屋な晃にとって 雄一郎…
でもこの女は違う。 普通の女たちが 常識から 外れた行為に 最初から罪悪感を 抱いていて、 来ない晃を 待っている 間に理性が戻って 社会的制裁の恐怖から …
友達のお姉さんは ゴシップ大好き なので作戦に 前向きに 参加してくれてる。 でも沙也加と晃の 写真は何枚も 撮影したのに 正面から取れないし、 並んで歩い…
少し沙也加の 後ろをついて 歩いたが晃は 施設に帰って テレビが見たいし、 もう沙也加の 訳わからなさに 面倒くさくなって 後ろにそっと 下がると そのまま…
晃は沙也加が 実は素直なのかもと 感じ取って、 にこっと 素敵な笑顔を 浮かべた。「沙也加は俺の 生まれ変わりの恋人 って本気で そう思ってるの?」 沙也加…
恋しい美少年を 抱きしめた 沙也加の細い腕は 愛の強さを 示すように がっしり巻いている。「くくくく、ううううう。」 晃の胴体を サバ折りしそうな 沙也加に…
ドラマや映画の 主役たちは 喧嘩して、 女が去ろうとしたら 待てと言って 男の方が 抱きしめるのが 基本の展開のはず。 そのまま キスしたりも 可なのだ。 …
「会いたいよ…。」 加奈子に会いたい…。 晃は涙目で 沙也加に抱き着いた。 沙也加は真面目で 恋に奥手なので びっくりして晃を 押した。 顔は真っ赤赤だ。 余…
「キミには 私がいるから 今日から元気を出して 頑張りなさい。」 隣で俯いていた 晃は顔をあげて 沙也加を見た。 ちょっとその 言葉は 甘えん坊の晃の心に 刺…
明日二人で遊ばない? と普通の 少年少女なら 問題ない会話だが、 アイドルルールが 縛る。 恋愛感情がない 友人同士でも 男女が二人だけだと デートに見える…
わざわざやってきて 質問して 気にくわない 答えならまた 殴られるのかなあと 晃は頬を両手で 抑えた。 晃の表情は 沙也加に会えて 大喜び… そんな顔には …
これまでも 晃に惚れて施設の 周囲を歩き回る ストーカー女は たくさんいたが、 ただ歩いているだけで 害はなかった。 普通の大人の 女が晃に惚れても 少年相…
予定の日、 沙也加は桐生晃が 自分に会いたがって 寂しそうだと 聞いてからずっと 気分アゲアゲのままで やってきた。「桐生晃。 今から行くわよ。 私が行くわ…
晃は今は少年だが、 成長していけば いずれ大人になる。 晃は特別 誰かを好きに なった事はなさそうだ。 加奈子という 女性も その夫・雄一郎 という男性と …
興奮した奈々は 沙也加の肩を 掴んで ぴょんぴょん跳ねて 最初笑顔だった 沙也加もウザイと 苛立ち奈々の肩を 掴んで 止めようとしたが 興奮で跳ね方が マサ…
「でも奈々ちゃん、 人気だけじゃだめよ。 チームのセンターを 務めてこそ マヨクラ卒業後の 芸能界での 立ち位置が 決まるのよ。 マヨクラのセンターは チーム…
勝ち誇った表情の 沙也加に奈々は 不安が増す。 奈々にとって 沙也加が 憧れの存在なだけに 魅力は良く分かっている。 絶対にいずれ晃が 惚れてしまうと 危険…
色々友人たちと おまけに友人の 姉も仲間になって 計画をまとめ いよいよ実行に 移そうと奈々は 低姿勢で近寄った。 笑顔を浮かべ、 足は飛び跳ねる 様にピョ…
このままちゃんと 勉強をして 成績を上げて、 雄一郎さんに 出会ってよかったねと 施設の先生たちに 言ってもらいたい。 あんなに怒られても 晃は雄一郎が 大…
元は数学の先生は いつも晃を 馬鹿にして こんな奴を好きに なるなと女子生徒に 言っていた。 そんな数学教師さえ 頑張っている 晃を認めて 褒めてくれるよう…
授業が始まっても 晃は朝から 授業中に寝ていた。 前のように ただサボってると 言うのではなく、 やる気も 元気もなくて 眠っている鬱状態だ。 顔がいいだけ…
スケベプリンスに いつものように スカートを めくってもらおうと スタンバイの女子は 晃の変異に ざわつく。 晃がスカートを めくらず女子の 前を通り過ぎっ…
雄一郎は 誰にとっても 自分が一番で ありすぎた。 二人にとっても 自分が一番だと 思っていたら 蚊帳の外だった、 そんな目に合ったのが 許せなかった。 雄…
加奈子の別れの 言葉に雄一郎は かなり動揺 していたが、 それでも 返事をしなかった。「でも晃とは 何もないのよ。 あの子は本当に あなたが好きなだけ。 だ…
次の日の日曜の朝、 加奈子は荷物を まとめて出て行く 仕度をし終え、 まだリビングで 寝ている雄一郎に 声をかけた。「雄一郎…。 話を聞いて。」 加奈子の顔…
でも本人は 悪気はなさそうで、 こんなに 泣いているので 見捨てられない。 それにその 雄一郎さんという 男性に本当に 憧れていて 大好きなのだと 言う説明…
「でも加奈子は 日本に帰ってきて、 奇跡みたいに 加奈子の旦那さんの 雄一郎さんに 出会ったんだ。 雄一郎さんは 凄くカッコ良くて、 俺一目ぼれした。 先生だ…
「もう悪いことが 起きたんだ。 また大切な人を 無くしたんだ。」 無くしたという 涙ながらの 言葉で先生は 死を連想した。「まさか、 誰か亡くなったの?」「違…
ドアの向こうに 立っている晃は 泣いていて 顔色が悪く、 苦しそうに 拳を握って 胸を抑えている。 先生はそっと 晃の胸に手をやった。「桐生君、 どうしたの…
晃と一度 関係して以来、 保健の先生は 休みの前日の 夜から部屋を 片付けて、 晃がもし 突然来ても いいようにしていた。 生徒との関係は 悪いことだから …
雄一郎に力づくで 追い出された晃は 本気で怒っていた 雄一郎が怖くなって 再度の説得の為には 戻らずに マンションを出た。 さっき マンションに入る 前は楽…
恋をしている顔。 加奈子も雄一郎を 紹介した 友人たちがみな 雄一郎に恋をしていく とろけるような 表情を見てきた。 そうして雄一郎は 加奈子の友人全部と …
雄一郎が怒っている 理由は加奈子 自身が良く 分かっているはずだと 思う雄一郎は 中途半端な 加奈子の言い訳を 許さなかった。「また嘘をつく気か?」 加奈子…
勝気で負けん気の強い 加奈子の目から いくつも涙が 零れていく。「やりすぎよ… あの子… あんなに泣いて…。」 許してと言う 謝罪もなく まず晃を庇った 加…
加奈子は雄一郎の 腕を引っ張って 晃に乱暴を しないように 止めたかった。 だが初めて見た 本気で怒った 雄一郎の姿に驚き、 その怒りの根底にある 本当の気…
雄一郎の 吐き捨てるような 言い方で 晃は胸が 潰れそうになった。 3年前のあの時は 加奈子を 取られて寂しかった。 そんなに悪いことを したつもりはなかっ…
「俺が誰か分かって、 家に来たがったんだな? 本当は加奈子と 会うのが 目的だったんだな? 財布もわざと 落としたんだろう?」 雄一郎が 言ったことは 全部そ…
晃と加奈子が お互いパッと 離れてももう遅い。 その前から 雄一郎はそっと 見ていたし話を 全部聞いていた。 加奈子も雄一郎が これまで見た事も ないほど怒…
「ごめんね晃…。 3年前にあなたを 置いてきて 悲しませてしまって ずっと悪いと 思ってたのよ。 罪悪感でずっと 後悔していたの。」 3年前さよならを 言いに…
加奈子の声は 緊張しているが 小さな画面の中の 晃はピンときて いない感じだ。「??」 でも言われた通り 呆けた顔の晃は 雄一郎の家に 小走りで向かった。 …
加奈子は 楽しすぎて 油断してしまった ことを悔いた。 雄一郎の雰囲気が 変わったからだ。 何かと言えば 晃を可愛い可愛いと 口にしていたが その言葉が 出…
それはそれは、 なんともいえない 目つきの少年の 口元が動いていて、 睨みながら 雄一郎に何かを 言っているように 見えた。 何を言っているのか 予想できな…
園の前の道路に 停車した車を出て 雄一郎が加奈子にも 来ないかという 感じで促したが 加奈子は 3年前にここに 一度来ているので 中には 入りたくなかった。…
晃も加奈子が 振り払わないで 手をつないで くれて嬉しかった。 加奈子と出会って 加奈子に 抱きしめられた 時間に戻りたい とは今は思わない。 こうしてただ…
それはちょっと 軽く引っ張った 感じだが加奈子は 気が緩んでいる晃を 制するように すぐ体を押して、 魚の針を 取ろうとした。「雄一郎! 魚が可哀想だから …
上手になった… 大したことのない 言葉間違いだろう とは思ったが、 晃が何も考えずに うっかり言った 言葉が雄一郎の 頭に違和感を 生んだ。 お弁当を か…
釣り上げた魚は 逃げようと 跳ねまくり晃はまた 雄一郎に甘えた。「魚が針を飲んでるよ! 糸が俺に絡まったー!! 助けて雄一郎さん!」 糸を引き寄せて 魚を持…
園の子の分だけでなく 自分が食べる気 満々で献立を 考えている雄一郎。「うわーすげえ! 鯉って食べていいの?」 釣り上げた魚が 動き回るのに 晃もはしゃいで…
明るくて爽やかな 雄一郎に似た人を イメージしていたが、 実際は無口で 厳しい父親とは ちょっと晃は 予想していなかった。 晃は一番 幸せだった父 剛健の腕…
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あんな大胆な 行動をしていたら きっと学校の 生徒にばれて 非難されて しまうのを純粋に 心配している。 早めに先生に 注意して 二人を引き離すのが 晃と先…
ドアの前には晃が 可愛い顔で にこにこしている。「よかった。 家にいないかと思った。」 余りに晃の笑顔が 素敵すぎて、 先生はドアを 開けたのを後悔した。 …
そう思うと 晃の成績は 今はどうなって いるのか 気になって 雄一郎の胸がざわつく。 隣に座って 勉強していた 晃の顔が脳裏に 過って眠れなくなる。 机に引…
夏に両親と 遊びに行って 海から家に 帰る途中で 両親が消えた 記憶と重なって 晃の胸は穴が 開いている。 心の穴は 開きっぱなしで 秋から冬に なってしま…
声が似てると 思って 白い布団の 隙間からこっそり 保健室に入って きた少年の姿を 見てみた。 やっぱり 恋している桐生晃。 バレないように 布団で頭をかく…
保健医も晃に 別れを告げてから 後悔していた。 凄く恋しくて、 寂しくて。 晃は先生の耳元で 囁いた。「また家に行っても いい?」 晃が他の女の家に 行く…
0点ばかり だったころから 比べると 凄い成長だ。 それは雄一郎の 信頼を 取り戻すための 晃の毎日の 頑張りだが 保健の先生が 勉強する部屋を 貸してくれ…
龍はその視線に 驚き、 やべえと 目を泳がせると 友人はにやつき ながら近寄って きて言った。「あいつ雑誌の記者で 晃と奈々の事 嗅ぎまわってるだろ? この…
罪悪感もあって 龍は録音機器に 向かって話した。「晃は 子供の頃から 俺を助けてくれた。 本当に優しいんだ。 あいつはモテすぎて 女の方が あいつに近寄って…
「マヨクラで 晃を狙ってるのが もう一人いるよ。 リーダーの沙也加は うちの施設に 勝手に来て 晃を連れてくんだ。 この間晃の前で ケツフリダンスで 晃を誘惑…
見栄を張って 恥をかいた龍は 懲りずに大人ぶって 礼金の額を 多くほしいと 要求した。「俺は施設を卒園する 資金が必要なんだ。 晃と奈々の事は 深いことも …
メモを読んで ちゃんと 別れたなら 学校への密告は やめてやってもいいと キープ女は思った。 突如泣かれて 別れを告げられて 悩みながら晃は 道々ずっと 頭…
「うそおおおおお、 なんで? よくわからないよ。 なんで沙也加 だけじゃなく 先生も変な事 言うの?」 わざわざ こんなことを 一から説明 しなくても 他の子…
晃は本当に 無神経な子だ。 別れ話を言うはずが 軽いノリで 先に言われた先生は ショック過ぎて 涙を溢れさせた。 晃は突然先生が 泣き出して びっくりして …
「あのさあ、 マヨクラの沙也加が また来てさ、 すっげえ スケベなダンスで 俺を誘惑したんだ。 俺エッチしたいから 家を教えてって 言ったらあいつ 他の女と …
たくさん 付き合った お姉さんたちの 中には いやらしい笑みを 浮かべて 先に口で 楽しんでからの タイプがいる。 そういうタイプは エロが大好きで 激しい…
沙也加が彼女なら 自慢して気分が よさそうだけど、 他のお姉さんと 遊んじゃダメなのが 罰ゲームだ。 相手が加奈子の時は 他のお姉さんと 会いたい気持ちが …
きっと あの女の人は 脅しだけでなく 本当に学校に 通告する。 もしも全てが 公になって しまえば晃の 暮らす養護施設に 通報され、 そこから 警察沙汰に …
丁寧な綺麗な文字。 メモのほとんどが 余白なくらい 小さな文字。 きっと 神経質な性格 なのだろうと 考えた。 それから この文字の 小ささなら 立ち止まっ…
今の晃はまだ 恋が分からない。 特別好きな人と 普通に好きな人が いるだけ。 沙也加は自分の 恋心を口にして マスクの下で 真っ赤になって いるが晃は 腕を…
ゆづるの貴重品を いれたバッグと 掃除道具と カモフラージュの 洋服でくるんだ ごみ袋を車に 突っ込んで、 松坂はエンジンを かけてマンションを 出て行った…
洗濯は血の染み抜きに 失敗し 諦めてゴミ袋に 入れたものを玄関に 持っていってから リビングに戻って、 改めて 部屋全体を 見回して壁も床も 血のしぶきは …
その松坂の 付き合いのある連中の 話にも高坂順の 噂がたまに出た。 悪い噂のある 事務所の中でも 特に悲惨な 境遇だったらしい。 そのせいで精神 を患い芸能…
床に流れた 大量の血を あの夜ゆづるは 必死で拭いたと 言っていた。 項垂れながら 松坂にあの夜 高坂順と何が あったかをゆづるは 話してくれた。 家に勝手…
消すのは 大変だろうと 思った血のシミが 見る見る消えて 安堵した松坂は 少し笑みを浮かべ、 手を回しながら ゴシゴシこすり落とし、 壁の血の 落とし忘れが…
部屋の鍵を 付け変えようとは 考えなかった。 業者に鍵を 変えさせて余計な 連想や印象を 残さないためだ。 地下駐車場に 車を止めて エレベーターで 家に…
ゆづるの 事務所社長から 許しを得て別れた後、 松坂は平日の 少し中途半端な 場所にある ホームセンターに 車を走らせた。 人がいないので ゆっくり品を見て…
松坂は相当 迷惑をかけ続けた この事務所社長が 許してくれたことに 頭を下げて感謝した。「すみませんでした。 ゆづるを 傷つけてきたのは 俺自身精神年齢が …
松坂も普通の 様子を演技しながら 出来る限り ゆづるに寄り添い、 ゆづるの集中が 途切れそうに なればすぐに カバーして助けた。 ゆづるにとって 松坂の傍…
ゆづると出会った頃、 松坂にはいい子に 見えたが 最初から演技だった。 表面と違って内面は 憎悪の塊、 そんな少年だった ゆづるが、 いつかやってしまうん…
俳優の松坂秀明は 主演映画の 撮影ロケ地に 向かう途中で、 共演で恋人の 沢村ゆづるが 殺してしまった 高阪順の遺体を 二人で運んで 山に埋めた。 その後二…
ソウルブレイド3を読みに来てくださった皆様、長い間のご訪問本当にありがとうございました!やっと終わりましたああ~~こんなに連載が長くなったにもかかわらず最後ま…
まひろの意識が 戻った連絡を 受けて駆け付けた まひろの両親は 娘が目覚めて よかったって 言ってたけど ぼくらがあんまりにも 泣いてるんで 不思議そうだっ…
ぼくらが外に出たときは 千堂さんは姿を 消していた。 まひろを救ってもらって 感謝したかったけど 御堂さんの話では 奥さんが 心配するから 帰ったんだろうっ…
これも御堂が すぐ話を補った。「真面目に 考えすぎるなよ 裕也。 お前にじゃなく、 事故被害者の まひろさんの医療費と 慰謝料を 支払うのは 精神変換システ…
その後ろ、 数分遅れで脳への 変換が終わった 田村豪が ゴーグルの下で 笑みを浮かべていた。 3人が感動で 盛り上がっている スキにとチェアの 傍にある一成…
激闘でまだ脳が おかしい裕也が 倒れそうで堂島は 裕也の肩を 右手で支えた。「山内君、 まひろさんは解放された。 本当に二人を 大変な目に 合わせてしまった…
堂島が部屋に入ると 丁度 リクライニングチェアに 横たわる3人の ゴーグルが青く輝いて 脳の意識復元が 進んでいる状況だった。「まひろさんは…。」 何よりも…
一成が目を開けると そこは薄暗い 病室だった。 明らかに 堂島の部屋ではない。 一成は天井を見、 横を見て 自分の腕が嫌に 細いと思ったが その腕に点滴が …
「ソウルブレイドの プログラムの 一部として 内側から 弱点やミスを 探してきた俺は カオルの 人工知能を欺き、 まひろちゃんを捉えて さてどうなるか 楽しみ…