今日は、ダンテ・アリギエリ作の『神曲 地獄編』のご紹介です。 8年ぶりに読み始めました。 まず『神曲』の「地獄編」をご説明しますね。 <神曲の概要> 『神曲(しんきょく)』は、13世紀から14世紀にかけてのイタリアの詩人・政治家であるダンテ・アリギエリの代表作です。この『神曲』は長編詩で、原題を『神聖喜劇(Divina Commedia)』といいます。当時、ヨーロッパの共通語であったラテン語ではなく、イタリア語の方言(トスカーナ方言)で書かれています。 全体を通して読んでいると “ 3 ” という数字がよく出てきますね。これはキリスト教の “ 三位一体 ” の教義を讃美する内容となっていますので、当時のカトリック教会の神話的世界観を具象化しているとのことです。全体を3部で構成し、「地獄編」34歌、「煉獄(れんごく)編」33歌、「天国編」33歌となっております。 第1部の「地獄編..