みむろ杉、新政な、久しぶりにこの手の流行とされるお酒の味わいを確認しています。その一環で昨年東条山田錦をやって好印象だった若浪。かなりビビッドな酸味。そこにまったり目の甘み、少し渋みや辛味、アタック感全くダメというわけではないんだけど、やはりこうなるかという感じ。どうしても洗練されないというか。これに関しては若波がダメというか、変わったお米を使った商品はこうなりがちだよなあ、というその想定のまんま...
みむろ杉、新政な、久しぶりにこの手の流行とされるお酒の味わいを確認しています。その一環で昨年東条山田錦をやって好印象だった若浪。かなりビビッドな酸味。そこにまったり目の甘み、少し渋みや辛味、アタック感全くダメというわけではないんだけど、やはりこうなるかという感じ。どうしても洗練されないというか。これに関しては若波がダメというか、変わったお米を使った商品はこうなりがちだよなあ、というその想定のまんま...
カロリーオフ、ヘルシーな辛口ですね。酸味はあるが、一応旧来の日本酒に近いテイストも持たせつつ、それでいて少し今っぽく。軽快で飲みやすく。まああえて言えば山田錦を使う意味があまりないくらいか。香りもすごく強いって感じでもなくほどほどじゃないか。まあチューハイみたいなもんと言えばそう笑翌日なんかは少しトロミとかふくらみも出てくるので、常温で飲んだり寝かせたりしたらまた違うのかもしれません。造りは達者な...
福井滞在、福井酒の中なら白岳仙を選びました。何年か前に商品ラインナップをリニューアルしたのかな?表現に困る酒。余計な香りがないのは良い。仄かに薄甘いくらいで、少しバナナとか感じるのかね、自社か。少しヌメッとしてるというか粘性のあるようなテクスチャー。酸味があって、あとはなんというのかやや甘じょっぱいような味わい。甘いってほどではないが少しお米ジュース的は味わい。ということなのかな。濃醇、芳醇という...
弥栄鶴(やさかづる)。丹後のお酒になります。京都の日本海側。近くの蔵だと玉川なんかがあります。はるか昔に飲んだ蔵舞というシリーズはどうしようもなかったのですが、レギュラー商品はどうでしょうか?これはうまいな!ナッティさ、甘み、酸味もたっぷり。濃醇なタイプでやはり玉川なんかと近いところもあるが、こういった味わいが求められる食文化があるんだろうか?パンチがあるようで実は綺麗というか。転がりの良い円い甘...
新政の熟成、俺もそんなことをやっていたこともあったよ。7、8年前かな。いまでやさんの熟成商品です。先行で抽選の案内が来ていたのでなんとなく応募してみたいのですが、あとから見たら1万5千円でした。まあでもオリジナルの熟成商品と考えれば普通だし、新政だって本当に商品に自信があるならここまでと言わずとも全商品5千円~1万円くに上げるべきだと思うんだけどね。ヴィリジアンは2020BYを飲んで妙にリッチな仕立てだった記...
久しく飲んでないみむろ杉、最近はトップクラス級の人気を誇るとか。あまり好きな路線の味ではないことと、かつてバランスが良くない物を飲んだことがあるのでご無沙汰でした。ろまんシリーズとか菩提もとシリーズとか、やたら品数が多いのは不満だけどこれはどこの蔵もそうだからしょうがない。その中では比較的ラインナップが整理されているほうではないか。基本的な商品としてとしてこの純吟山田、低アルDio Abita、特別純米辛...
ニュイ・サン・ジョルジュ側の村名の畑。生産者もヴォーヌ・ロマネの生産者って感じではないけどどうでしょう。うん、十分おいしい。少し黒い果実のイメージはあるものの、しっかりフレッシュな果実味もあるし、酸のトーンやテンションも高い。そのうえで妖艶さというか、果実的なニュアンスも複雑。寝かせたらもっもムンムンしてきそうだし、今でも十分香り高いと言って良いだろう。黒糖もちらっとでるが少し青さ。酸の伸び、シル...
久々に天明。一時期は高く評価していたのですが、3年前くらいから私の嗜好とはズレが出てまいりましてご無沙汰でした。会津産リンゴを思わせるキュートな酸味と甘み、とか書いてありますが調べるとリンゴ酸生成酵母を境界10号と混ぜて使っているようです。その時点で大きく酒質が異なるんだから、そんなものをろくに明記せずに同じ銘柄として出す意味がわからない。混ぜている分少しシンプルめに作って入るのだろうが、やはり酸味...
https://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-4612.html
すっかり『日本酒を毎日飲む』ことから縁遠くなっている昨今。最近は飲みたい日本酒が本当になくって、今日は日本酒でも飲むかとはなっても、最寄りの酒屋にいってうーんうーん悩んだ挙句に何も買わずに……なんてことも。今日は久々に天明を手に取ってみました。一時期は高く評価していることもあったのですが、ここ2、3年は低アルコール路線など、私が求めるものとの乖離があって距離を置いていました。日本酒の蔵元の問題点として...
そこらのスーパーでも置いてあったりする醉心。調べてみると製造石数が1万5千とかなのでかなり大きいですね。広島で大きな蔵、賀茂鶴と二大巨頭ですが賀茂鶴は上から下までのイメージですが、失礼ながら醉心は大衆酒に強いイメージがあります。地元の方の肌感覚、地元での立ち位置みたいなものを聞いてみたいですね。普通に悪くない。もちろんクラシックな系統だけどね。ややメイラードな感じで熟成的な味わいもあるが、割ときれい...
もういっちょNZのSB。クラウディベイのマールボロではなく、同じ南島の南端でセントラル・オタゴのワインで、より冷涼な気候ということになります。香り豊かなのはそうだが、なにか火打石のような香りがするか?還元的、ちょっとビオ系、ちがうか……なんだろうな。そんなに青いという感じでもないがそういうほろ苦さ的な表現なのか?あるいは軽くスパイシー。酸味のボリュームは結構あってやはりだいぶ違う。つややかでコクもあるは...
なかなか良い所をついているのではないか。磨き80で綺麗に作ろうという、良い意味でスッキリというかアミノ酸なんかを低めにしようというスッキリヘルシーな造りも見え隠れするし。一方で程よく酸味とか、語弊を恐れずに言えば、雑味を少しうまく残したような味わい。お米を炊いたような素朴な味わいのお酒だけど、クラシックとモダンの間。9号だからか少し薄甘いようなところは完璧に俺の好みではないけども。仄かなバニラ感とい...
ニュージーランドと言えばクラウディベイというくらい有名な1本です。SB自体本家よりもニュージーランドのものがなじみがあるという方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそもニュージーランドのSBを広めたというのがここ。産地においてこういう絶対的な定番の1本があるというのは飲み手としてはわかりやすいですよね。産地・生産者の側としてもそっちのほうが売りやすいんじゃないかな?これなんか5000円するんですがどこの成城...
ロワール、サンセール10代続く名門という話。いくつかキュヴェがありますが、こちらはシレックス土壌のブドウを使ったキュヴェだそうです。青さもなくはないけど少しフローラルというかハーブ系の花みたいな。僕のイメージするいいフランスのソーヴィニヨンですね。含むとスッキリとしつつもふわっと樽というか芳醇なニュアンスもあり、余韻の長さを感じます。果実味がないというのも変な話ですが、良くも悪くもニュージーランドの...
少しおとなしめというか、甘美さは控えめかな。2020のほうが美味しかったけどヴィンテージがうまく作用したのだろうか?その分エレガントということもできるが、やはり少し垢抜けないか。それでもメオ・カミュゼっぽい香りはちゃんとあるし、赤系の果実やミネラル感なんかも感じる。凝縮感はあるのでまだ寝かせてもいいかな。それを少し鉄分というかぴしっとまとめてるような感じ?香り高いというか縦方向にすーっと抜けるような構...
天穏の新商品。速醸で、協会酵母(6号、7号、9号)それぞれにベストタンクをセレクトするという企画。いつものように小島杜氏の詳細な解説がつきますので、飲む側にとっても大変勉強になる商品だと思います。なかなか表現が難しいのですが、穏やか中にも確かに6号的な香味。少し苦味というか、ちょっとタイトなあたりがそう感じるのかな。含み香はイソアミル系で、わずかにスッと青いようなニュアンスが滴るような低酸と響いて立つ...
エントレ・ペドラシュ ピコ アリント・ドシュ・アソーレス 2022
先日好印象だった生産者からもう1本。こちらのほうが少し上のキュヴェなのかな。やや塩味が強いかな?酸味はあるが、さっぱりフレッシュというよりは、凝縮感からかすこし粘性があって舌の上でジワッとうまいような感じ?前回飲んだものとどちらが良いかは好みもあるんじゃないか。パリッと芯が通ってるような味わいは共通してるのでもっとハツラツとしたほうがわかりやすいのかもしれない。それでもやはり進んでしまうので好みの...
出荷は2024年の4月、つまり1年近くも前です。義侠で火入れなので飲めないようなお酒ではないですが、飲むタイミングとして適切かどうかは不明。いまひとつよくわからんな笑けっこう酸味がある。舌先にチリっとガスの残滓。ほのかにメロンというかバニラがあるのはの9号っぽい。あとは少し糖っぽいような育ってきたところと、濃醇さも感じさせつつ、スパイシーさやハーバルといった野趣。半端な時期なのは間違いない。こうなると義...
うーん、あんまり面白くない。薄甘いんだよね。すごく甘いわけでなく、程よけサシの入った程度の甘みといえばそうなんだが。基本的には宮城吟醸の文脈ではあって、すごくうるさいわけでもないしキレ感もあるんですけどね。 少し甘みやコクのある宮城のお酒なんでしょう。ちょっとクリーム感とかカプっけを感じるみたいな。ちょっとカプに寄せた宮城吟醸みたいな。いつ飲んでもそういうイメージなので、再現性もあるし下手とかそう...
こちらもリハビリ中なので参考程度で。もう1本別のキュヴェを買ってるから許してね。なんだか最近とっても人気で争奪戦になってる南アのピノ。とはいえこの上位キュヴェは1万近くするので、はたしてどうなんでしょうか。あとは寝かせた方が良いと言う人と、リリース後に飲んだほうがいい(飲んでもいい)という人がいて、その点どうなんでしょう?色は思いのほかクリアー。立ち香はめちゃ上がってくるって感じではないが、含むと確...
ロワールの典型的なSBを求めてのチョイス。風邪をひいていたので味覚レベルはまだまだ、参考程度です。ブルゴーニュをよく飲んでいるとやっぱりラックやフィネスといったインポーターは扱っている生産者のランクも高く、それに見合う仕事をしている信頼すべきインポーターなんだろうなと思います。フィネスが扱っているロワール地方の生産者はわずか4つ、そのうち1つはダグノーですから大きく外すとは思えません。もちろん柑橘やリ...
新潟の魚沼あたりのお酒です。魚沼というと八海山がありますが……。吉池なんかでは見かけるお酒でちょっと気になっていたのですが、少し前に中越に旅行に行ったこともあってこの機会にチャレンジ。これがクラシックだが悪くない。カスタードプリン、あるいはラムレーズンのようなニュアンスで甘みもある。ただ濃厚というよりはスッとした口溶けというと言い過ぎだけど軽やかさなんかもある。雪中梅と能鷹の合の子くらいのイメージか...
まるめちさんリスペクトです。日立の酒蔵だそうで、日立というと最近は森嶋ですが。調べてみると北茨城のもっと山のほう(久慈とか)にまだもう2つくらい酒蔵があるんですね~ドライブがてら言ってもいいかもしれない。ただ茨城ということもあるのかM310酵母らしいので心配。そんなに香り甘み全開でつくってるわけではなく、むしろシャープといってもいいくらいですね。味わいは310だなあって感じもあるんですが。クリアーさもあっ...
南アフリカに挑戦しようと思って買ってみました。いま非常に人気のある産地ですよね、というか妙な人気というか。これにしろ、争奪戦のクリスタルムとか、上位キュヴェだと1万するのでそこまで人気になるの?と少し懐疑的。香りは良い。少しハーブ感もあるような香りで一瞬SB?とも思う。少しトロピカルなんかもあるし、菩提樹とかの白い花も感じる。青いミカン。飲めばシュナンはシュナンだね。蜂蜜っぽい甘さをやや強めに感じる...
ドメーヌ・ド・モンティーユ ボーヌ1er レ・ぺリエール2012
お手頃価格(8500円)で売っていたバックヴィンテージ。ボーヌってほとんど飲んだことがないのでよくわからない。スーッとピュアめ、赤系にイチジクなんかも感じる。少し鉄分という塩気というか、かそういう要素があってこれからどうまとまってくれるかな?ストラクチャーがキリッとしているというか。まだタンニンもほどほどに。ペリエールという畑名は他の村にもあるが、石切場という意味なんだそうで、まさにそういう感じはする...
ある程度の方向性はわかるけど、詳しいかというと詳しくない長珍。とくに似たような銘柄の中での立ち位置とか特徴、詳しい人がいるなら教えてほしい。当たり前だけれども濃醇な味わい。青めのバナナ、ヤクルトのような乳酸系の甘み、やや高めの酸にはシトラス成分を感じ、ビシッとした強めのキレやしっかりした骨格にはスパイシーさや野趣も感じる。主にストラクチャーやキレにしっかりゴツっとした強さを感じるのは好感が持てる。...
岐阜の竹雀、飲んだことが無かったので。基本的にはお燗酒を志向してるのかな?蔵元杜氏は酒屋八兵衛で修業したようです。当たり前だけれども濃醇なタイプか?青めのバナナ、ヤクルトのような乳酸系の甘み、やや高めの酸にはシトラス成分を感じ、ビシッとした強めのキレやしっかりした骨格にはスパイシーさや野趣も感じる。主にストラクチャーやキレにしっかりゴツっとした強さを感じ、へにゃっとしていないのは好感。生のまま寝か...
エントレ・ペドラシュ アソーレス エフスィーヴォ・ブランコ2022
ポルトガル、というかもはや大西洋のど真ん中といっていいようなとんでもないところにある島の酒。葡萄畑の景観は世界遺産に登録され、火山性土壌という文脈からも注目の産地なんだとか。なんとなく琴線に触れて購入。このキュヴェはもうほとんど完売っぽいですね。シュナン・ブランみたい?というかリースリングというのか。つまりしっかりと酸がある。もちろん柑橘、さらに少し蜂蜜のようなニュアンス。すこし洋梨、大げさに言え...
新潟酒の陣のPR商品のようです。吉池なんかでも売っています。価格が異なるため雪室貯蔵の原酒とは別商品のようです。雪中梅の柔らかさやスムースさ、甘みはもちろん健在で、やはり濃い目ですね。酸味、エキス感、イソアミルなどを強く感じるというか。やっぱりレギュラーはレギュラーの完成された味わいがあるんだろうな。とはいえこなれてくると絶妙な塩梅だ。しつこくなくて、ちょっとばかしのキレ感もある。誰が飲んでも嫌いと...
京都の日本海側、舞鶴のお酒です。たぶん初めて飲むと思います。濃醇だな。イメージとしては玉川あたりを少し飲みやすくした感じではないか。これで度数を15度というのはちょっと驚くかもしれない。セメダイン、酸味、少しテロっとしたような甘み。あえていえば少し酸が溌剌としてブライト。少しモダンといってもよいか。この手のお酒でたまに感じることのある、少しスモーキーなニュアンスをうまくスパイシーに使っているあたりも...
ポルトガルで飲みたいワインがあってそのついで。少し前にフラッグシップのコシュというキュヴェをやりましたけど、これは中間くらいになるのかな。やたら瓶が重い。少し麦わら色というか、シャンパン的な、濃いめの色。うーむ不思議なワイン。樽感は効いていてどっちかというとムルソータイプな気がする。酸味がやや高いのは品種によるものか。ただツヤや輝きといった質感の高さは存分に。また粘性はあるが、すごくこってりという...
ふと思い出して久々に飲みたくなったお酒。時期的なこともあって少し味が乗ってきてる印象か?冷酒で飲んでもほんのりバニラやミルキーな感じでわりと甘さも感じるか?という第一印象。けっしてモダンではないがやはり嫌いではないな。いい意味での酒っぽさ、程よい幅や厚み、酸味も少し感じ、程々のキレ。涼やかというと語弊があるが酒っぽさと程よいすいっとのバランス。やっぱり酸味を少し感じるような所がいい。今っぽい文脈じ...
ル・レーヴ・ワイナリーが改名してドメーヌ・ブレス。2022の結という商品は良かったのですが、2023はさっぱりで一抹の不安があります。今回は赤で、ドルンフェルダーにメルローというセパージュ。ナチュラルっぽいテイストだけどちょっと面白い。まずかなり高い酸味が印象的だけど、酸っぱいだけではなく、まあまあ飲める混ぜてあるメルローが仕事してそうな味わい。赤い果実にすこし青さとかスパイシーさ。ラズベリー、すもも、黒...
これまた非常に穏やか。そういうものを狙って飲んでいるからけど。舌先から絡んでくるようなテクスチャが印象的だが、決して歯切れが悪いわけではない。噛んで含めるようなややドライなうまみ感がじわじわと。仄かなバニラやクリームもあるが、十分に透明感があり、極めて仄かに柑橘のニュアンスなども感じる。さらに粉をはたいたようなニュアンス、ほんの少しのスパイシーさなんかも感じることができるのではないか。常温になって...
酉与右衛門ももっと飲みたいのですが、近場に強い酒屋があったことがなくて縁がない銘柄かもしれません。あとはやたらと品数がおおくて、これがずらっと並んでいる酒屋ってたぶん少ないですよね。この時期なんて週替わりかってくらいこの米違いの直汲みがリリースされてるもん。居酒屋で出すことを考えればそれでいいのかもしれないけど、ブランド的にはそれではちょっとダメだと思うんだけどなあ。仄かにバニラやバナナのようなニ...
早瀬浦も久しぶりですね。福井の海辺の辛口のお酒というイメージなのですが、宮城のお酒とかが好みなってきた今なら昔よりも気に入るのではないかと買ってまいりました。これはレギュラーの純米酒の、新酒の時期限定の1回火入れだそうです。新酒ですが火入れで出しているというのが好感が持てます。冷酒から入りましたが、特に初日は冷やして飲むようなお酒ではありません。極めて仄かにバニラやバナナというようなニュアンスがか...
なんとなくチャレンジ。楽器正宗なんて初期に1回飲んだことがあるくらいではなかろうか。たぶん人気があるんだと思うんだけど、このあたりの銘柄の人気とか立ち位置がもうわからなくなっているおっさん日本酒ドリンカーです。なるほど。香り、甘みがありつつも、程よくコントロールされてさっぱりと。一昔前よりもナチュラルな仕上がりの今っぽいお酒だね。軽くというくらいのフルーツの香り。弱バナナベースにうっすらマスカット...
正月にシルヴァン・パタイユをやりましたが、マルサネを飲んでみよう規格の2回目です。マルサネの有名どころだとシルヴァン・パタイユやブリュノ・クレールといった生産者がおりますが、お隣のジュヴレの有名生産者たちも手掛けておるようです。その中で今回は程よいバックビンテージの蔵出し?があったジョセフ・ロティを。ジョセフ・ロティはシャルムのV.V.が印象深いですが、マルサネも区画別にいくつか出してたりするみたい。...
なんとなく適当に購入した1本。フランスの富豪がやっているとこで、醸造はダビド・デュバンに任せているようだ。ディアム10。最初は薄めの色調。仄かに土の香りやヴェジタルなニュアンスもありつつ、柔らかくてピュア。滋味を感じるようなしっとりと優しいエキス感があり旨味を感じる、シルキー。優しく赤&プルーンなニュアンスと甘やかさ。バラがでてて、少し香水感も。ミネラル感もありますね。シャンボールに近いような気もし...
ボデガ・エル・エステコ オールド・ヴァイン1945 トロンテス
先日放送のNHKのあてなよるという番組で、ソムリエの若林英司氏が紹介していたワイン。番組では苺と甘エビの白和え(サワークリームin)にあわせて提供されていました。トロンテスはアルゼンチンの土着品種と言っていいようなブドウ品種。アルゼンチンではチリの裏側の、アンデス山脈の高地でワインが栽培されています。赤だとマルベックなんかも有名で、アルゼンチンは牛肉の生産量、消費量ともに上位の国ですからぴったりと合う...
ロワール、ソーミュール地区でも人気トップクラスの生産者です。これは白のエントリーキュヴェ、シュナンブラン。もちろんきちんと入手困難めなのでプロやマニアは知っているのでしょう。とはいえボルドーやブルゴーニュやシャンパーニュなどにくらべれば、このあたりのワインの知名度は日本では高いとは言えませんし、私のような素人がこのワインのどういったところが本国で評価されているかなどを知るのも難しいというのが現状で...
不思議と而今が寄ってくるこの頃。いい機会ではあるので飲める範囲で飲んでまたしばらくお休みかな。今回は白鶴錦。新酒ではなく2023BYで2024.12の出荷となっていました。どうだ、わりとバランスが良いのではないか。かなり甘めでストレートに甘さは来るんだけど、変に香りが浮いてこないというか。もちろん少し強めに冷やしていることが前提だし、口明けだからかもしれない。火入れでこの時期だけど、崩れている感じもない。むし...
La Isojimanやノビルメンテなどもありますが、このアダージョと中取り35改め中取り33Graziosoが磯自慢のトップキュヴェとして以前からあるものです。アダージョは中取り35の熟成品ということになると思います。同梱の冊子の冒頭には事前に一度に開けて1~2時間後に飲むように、中ほどには前日に開けておくように記載があります。とりあえず2時間ほど前に抜栓しておいて初日。仄かに色がついている。あれ、初日からちゃんと美味いね...
年末年始はなんとなく、静岡のハイクラス熟成酒を比較してみることとしました。まずはこちらの亀、何年か前にも飲んだことがありますが改めて。というのも初亀自体が非常に安定感があって信頼できる蔵だなと今年改めて感じました。しぼりたて、レギュラーの東条の純吟、ハイクラスも何種類かありますけど、商品によって多少のキャラクターの差はあれど一貫して正しく大吟醸的な味わいでちゃんと美味しいです。あらためて熟成純大の...
ブルゴーニュはとにかく高騰が止まらないので、少し人気の無いところも掘ってみようということで、今回はマルサネを2本やります。人気がないと言ってもシルヴァン・パタイユは非常に人気のある生産者ですが。他だとブリュノ・クレールとか、あるいはジュヴレの生産者がマルサネも造っているというイメージ。これは村名格でマルサネ最北の区画ですが、1級認定の有力候補という畑。薄めの色調だが濁りを感じるような感じ。つまり見た...
墨廼江は今年はいろいろ飲みました。全商品はいかずともこれである程度網羅して、今後シュチュエーションに応じてたまに登場してくるのかなと思います。まあ予定通りといえば予定通り。ややライトめのカプ系の香りで、個人的にはやや百合を思わせるような香り。いや、桜餅みたいなニュアンスかな。甘さは気持ち控えめくらいで、そこまでうるさくない程度の甘酸。適切な粘性、適切なストラクチャー&キレ。年末用の大吟醸なのである...
今年飲んで好印象だった岩の井のi240。山廃蔵で前回は山廃の山田錦だったのですが、今回は新酒の美山錦(たぶん速醸)を買ってまいりました。もう1度解説しますと千葉の御宿の蔵元で、硬度240の仕込み水の特徴のある蔵元です。このi240シリーズは無濾過生でガス感を意識した造りなので、つまり風の森リスペクトのような商品になっていますが、味わいはちょっと違います。やっぱりちゃんと美味しいね。セメダインにメロン。わりと...
ここ3年くらいは年末になると毎年飲んでいるのではないか。決して派手ではないが好きなお酒で、大学の時に通っていた酒屋の記憶と結びついている、思い出のお酒の1つ。かなり店舗が限定されるしずくとりですが、改めて驚きました。初日は味が出てこない印象で、クリアーかつ難解。ところが2日目になるとぐっと味が出てきます。クリアーなんだけどいい意味での酒っぽい味わいとかミルキーさ、仄かな低酸など。おそらく通常バージ...
なんだか今年は而今が買えてしまいまして。いい機会ではあるので、一通りやってまた数年飲まなくていいかと、そんな風に思っております。而今のにごりってこんなガスあったっけ?一時期は穴あき栓だった気もする。ちょっと吹かすとこだったよ。うーん。まずこんなガス圧の酒を飲む気がもうあまりない。シャンパンが限界。澱も半端だよな。荒いけど薄いというかクリーミーとはならない。なんか味わいも決まってねえし…。お米の味わ...
妙にとろっとしてるな。こんなだったっけ。こんなだった気もするなーもう俺が飲むべき酒じゃないということなんだろうけど。ごくうっすら霞んています。これはこんな感じだった気がする。657だからなのかわりとドライさもある味わいですね。少しごつっと感もあるというか。あとやっぱり粘性とか少しバナナっぽいようなとこが807に近いのかな?80と50の間ってことなんだろうけど。それでもその中に香味のニュアンス、鮮烈さみたいな...
この時期はにごりが人気の廣戸川ですが、クオリティが高いという噂のレギュラー商品を。確かにこれは上手だな。程よい甘み、それが柔らかでホッとするような。いい意味でフニャッとしてるんだけど、一方で透明感や少しの酸。さらにシュッと鼻に上方に抜けるようなキレみたいなものもある。キレというほどびしっと強いわけじゃなく、軽い渋みでシュッといくみたいな。ガスを溶存させてるくらいなのかな。甘さもだれてないし香りもう...
7号酵母、掛米は77%、熟成をかけてアルコール度数は14度台に調整。篠峯のデイリー酒といった感じでしょうか。頂きます。やはり温めて飲むお酒か?収斂性、隠れた酸味、ふんわりとしたミルキーさや酒っぽさ、ほのかな甘み。口開けいきなりはさすがに硬かったのですが一呼吸置くと常温でもいいですね。らしさのあるデイリー酒。度数も飲みやすさ親しみやすさにつながっていると言える。普通と言えば普通だけど篠峯らしさもきちんと...
菊姫の新酒的な扱いの商品ですが、毎年分を氷温熟成している酒屋がありそこから。もう少し古いのもあったんですが、ほどほどの熟成のものを選びました。生原酒の熟成酒とは思わないくらいの安定した酒質。全く危うさは感じない。白ワインを思わせるような爽やかな酸味。濃厚なトロミから展開される滑らかなエキス感、杏仁様のなめらかさなど菊姫らしい味わいもへたっていない。少しスモーキーさやビターさを感じさせつつ、スローな...
たぶん一番基本のNVになるのかな?麦わらというか、とにかく色濃い目。含んでも焦がしたようなニュアンスがハッキリと。らしい生っぽさもある。酸味やミネラル感もしっかりあるが甘美さにはやや欠けるか。だだ複雑さはあるし瀟洒な印象がある。ムニエが多めで少しクセがあるような。柔らかいテクスチャーに少し、ほろ苦さや塩味、また少しだけプリンティー?クリーミーでバタリーさもある。そこに柑橘やリンゴや洋梨のニュアンス。...
引っ越した関係でちょこちょこ而今が買えるようになりまして。買えるんであればついつい買ってしまう、飲まなければ売ればいいし。とかいって飲むんだけど。あの特等雄町とかを除けばフラッグシップなのか?而今の大吟醸といえば青い瓶なんだがなあ。さすがに洗練されているということになるだろう。少なくとも、而今味とはいえ全く凡庸なキマリ具合だった愛山とは違う。何が違うのかと言うと入りからフィニッシュまでザッとしたキ...
これは難解。非常に抑制的な味わい。仄かにブドウやマスクメロン、黄桃のような香り。キリッとした透明感に、朝露のような仄かな甘みと酸味。次第にほどけてくると、さっとエアリー溶けるような綿あめのような甘みにも感じられる。粘性やしなやかさは感じるものの、初見ではよほどいいタイミングで出さない限り味気ないと言う人が大半のはず。そしてビーンとミネラル感な蒸留酒っぽさというのかシャープさ。まごうことなき磯自慢系...
今年の日本ワインコンクールのグランドゴールド賞(全部門で1番)。流石にいい出来。とにかく香りが素晴らしい。一瞬甲州的な柑橘とブドウの種の周りのようなほろ苦さ。もちろんそれが青さなんだろうし、あとは白桃とか?もう少し寝かせればもっと色々でてきそうなような?切れ味のあるような酸味でまだ若さも感じるが、全体的には凝縮感やボリュームといったものも感じるし、つややかでまとまりがいい。ああ、公式に裏書きでカボ...
あまりにも久しぶりに飲む。〆張鶴というと最近の日本酒ファンにはどういうイメージなんだろうね。しぼりたて、大吟醸金ラベルもいいがその間にあるこれが中核的な商品で、まさに故郷の味だったりする。素朴な甘み。程よい酒っぽさ。ざっとしたキレ。うめえなあ。ランクを上げて丁寧に作った本醸造って感じの味わい。なんとも言えないメローさに心ほぐれてしまう。冷やしても飲めるけど、温度上がってきたらどうかなあ。素朴な甘み...
テッレ・ネーレをやったエトナからの続きで火山性土壌のワインになります。スペインと言ってもカナリア諸島(アフリカの脇)。まずはエントリーキュヴェの赤。薄めの色調。香りはそこそこ上がってくるイメージで良好。イメージ的にはナチュラルワインだな。少し薄めでスーッと染みてくるような感じ。アセロラとか綺麗な赤系果実に少し妖艶さやいい意味でのクセも感じる。ザクロとかストロベリー。ちょっと薄めだけどチャーミング甘...
ロッソに引き続きビアンコも。まあスッキリと言えばスッキリなのかもしれないが。しっかりと膨らみや豊潤さも感じますよね。ステンレス100パーなのか、物足りなさを感じさせないなあ。酸味が鋭いだけじゃなくて滴るような感じがあってやっぱり凝縮感なのかな。また柑橘だけでなくって、白い花とか少しハチミツやアーモンドみたいなニュアンスも。あージャスミンと言われると確かにそんな気もする。お茶感。あるいは少しメロンとか...
水尾ってあまり飲んでないんですよね。今回この商品をSNSでお見掛けしてトライ。密度感はある。というか舌に絡みつくようなテクスチャで、含んでいるといつまでも口内にどどまるくらい特徴的。味わいは比較的シンプルでシャープ&ドライというか、直接的な甘さは控えめというか線が細め。酸味は熟成によってマイルドになっている割には溌剌としたものがあるし、ぎびきびとしたキレもある。冷やしているとほのかにリンゴのような香り...
ヒルシュ ガイスベルク グリューナー・フェルトリーナー2021
ヴァッハウではなくカンプタールの生産者。グリューナーをもう少し飲んでみたいなということで。グッド。あえて言えば少し酸味が怪しいか。少し冷やして引き締めるかな。フリンティなミネラル感に、溢れる果実味、葡萄の漲る凝縮感。ミネラリーな味わいも素晴らしいし、甘やかさも足りている。じわっと染みるような酸味が少し横に広がるような印象があり、うまく熟成すればいいがビネガー方向に行きそうな懸念はある。ビオかな。ふ...
少し前にお店で試飲会をやっていた際に蔵元が持ってきていた1年熟成の齋香。天穏の上級シリーズ、無窮天穏のイメージですが最上位の天頂はやや難解。齋香は流行の生酛に近いようなライトな果物感なども感じておすすめしやすい印象です。あとは低アルの天雲、ブレンドの縁起だったかな。おそらくR5BYと比べれば落ち着きは感じられるのだろうが、やはり若干ポップというか今の消費者に受け入れられやすい味わいではある。酸味も感じ...
少し前にサヴィニー・レ・ボーヌをやりましたけども昨今のブルゴーニュワインの高騰もあって、まだ割安なアペラシオンで良いものを探していこうかなと。メオ・カミュゼのフィサンがすごく美味しかったので、フィサンのスペシャリストっぽいこちらを。村名クラスでも畑名のキュヴェもありますが、まずはスタンダードな村名、7000円くらい。こういうのを飲むとメオ・カミュゼはやっぱりすげえんだなと思う。めちゃくちゃメオ・カミュ...
クリスチャン・モロー シャブリ1er ヴァイヨン キュヴェ・ギィ・モロー
ドーヴィサに引き続きシャブリ。左岸の1級、ヴァイヨンのなかで樹齢80年だかのブドウを使用した特別キュヴェで、ここの蔵は特級の畑も持ってますがそのあたりに匹敵する味わいだとか。しっかりフリンティ。ツヤ感や厚みなどもあると感じ、比較的芳醇なタイプといってよいのではないか。カリンや樽のニュアンスもしっかりめ、たださすがに果実感や芳醇さという点でいうとドーヴィサんい軍配が上がるのか?全体に柔らかめには感じま...
シチリアのエトナDOC。地中海のブルゴーニュ、なんて呼ばれたりもするみたいです。火山性土壌のワイン自体が近年注目を集めているらしく、このエトナも注目度や人気が高まってお高くなってきているみたいですね。このワインはスタンダードキュヴェでお安い価格です。そろそろアンダー5000くらいで美味いワインを見つけていきたいっす。やや薄めの色合い。チャーミングな甘やかさの中に不思議なニュアンスを感じる香りだが好ましい...
若いんだけどかなり芳醇というか。樽感やクリーミィさがあって厚みがある。もちろん果実味ある。そしてこれぞシャブリというようなミネラル感、フリンティさ。硬質な石灰感や涼やかさ。仄かなビターさスパイシー感なども感じるか。今日はなんだか火山性のワインへの興味が頭にあって、こういうミネラリーが欲しい気分だったのでバッチリハマった。カリンとか蜜っぽさなんかも感じさせつつヨードのようなニュアンスの旨み感も。値上...
・中垂れ(9月出荷、常温陳列)けっこう酸味があって、思っていたよりもライト&フレッシュか?それなりの甘さ、少し酒っぽさや柔らかいエキス感も残しつつ、ビッとキレも。どうかな。悪くはないが普通というか、宮城酒としていまひとつストンと腑に落ちるような香味のバランスに感じないような……。少し、さモダンで綺麗さがあるんだけどちょっと軽薄というのかなあ。こっちの問題かしら?・吟星四十正しく純大ではあるというか、味...
大人気のセイズファーム、SBは素晴らしかったです。現在はアルバリーニョに力を入れていて、畑違いなどいくつかのキュヴェを出してるみたいっすね。少し若いかな。アルバリーニョ的なアロマティックさ、フレッシュさはもちろんある。凝縮感も感じ酸味のつややかさは良い。ただしざっとミネラリーというか辛口的なテイストがありそれをどう取るか。個人的には全体にややドライめということもありノイズに感じられなくもない。現時点...
ラベル右下に2351と書いてある。山仁で買ったのは2251だったから2022だったのか。最初に飲んだのも2022だったのか?ヴィンテージはちゃんと明記してほしい、こういう商品ならなおさら。その辺が甘いのは松竹梅の野暮ったさ。冷やしているとやや楚々とした印象で黒龍や磯自慢なんかとの近さもあるが、エキス感はやや厚めのような。パウダリーなニュアンスやスッとしたハーブなども感じるが、やや甘くフルーティーさも顔を出す。悪く...
ちょうど磯自慢の愛山を飲んだところに買えるチャンスがあったので。うーん?とろみ、塩み、ほろ苦さ。ややカプ系とミネラル的なキレ。ほんのりミルキーな味わいが乗ってきてるような。どうかな~。ざっくりいうと九平次系ということになる。而今の特純とかに比べるとより九平次の上に近いテイストということになるが、はっきり言って細かい完成度は高くはない。定価は2500円程度だからあまり厳しことを言うのもあれだけど。やや強...
ケルナーらしく、ある程度のアロマティックさはあるがプンプンでない。また残党感もなく辛口と言っていいようなケルナー。少し青さやミルキーさのようなものを感じてそれが特徴的。なにか羊やチーズのようなものとうまく合わせられないだろうか?やや自然派系の少し酵母っぽいような旨み感も少しあるけどそんなに怪しさは感じないような。優しいリンゴや洋梨、和柑橘のようなニュアンスなんかはいい。可愛らしいような蜜のヒントが...
とろみを感じるか。仄かな甘やかさ、塩みや旨み。低酸と余韻。辛さはちゃんとある。たぶん少し寝かせていいポイントで飲んでやればもう少し香味みたいなものがうまく膨らむと思うんだがそこまでするかという問題がある。香味がめちゃくちちゃ抑えめで、もう少しそこを出しつつも繊細さを味わうためにある程度冷やして飲みたいような。こりゃ高い薄いワイングラスが良いでしょう。でもそんなに流速があるわけでなく、すごい清らか&...
伯楽星なんかも、スタンダードを飲んだ記憶がほとんどないのでチャレンジ。ああ、けっこう宮城酒の文脈になってんのな。上の方だともっと違うテイストなんだけど。軽く収斂性のあるようなきれというか辛口テイストでね。悪くないんだけどちょっと甘くて柔らかいというか。こういうテイストならもう少しクラシックな味わいのバランスが好きなんだけどね。少しモダンなのがいいといえばいいんだけど、香味なんかが少し、安っぽく感じ...
懐かしいな正雪、山影杜氏の頃が懐かしいです。軽く冷やして。穏やかですね。仄かな静岡的バナナに、少し育ったエキス感や、いい意味での酒っぽさ。キレも作ってあります。大人しくぬる燗にしましょう。優しい〜。異次元の柔らかさ、わたあめのように、ミルクキャンディのようにほどけるが、その中に少しほろ苦さ渋み、エキス感や塩み、酒っぽさがあるのがいい。ただ甘いだけならアイスクリームでも食べてなよ。そうじゃない中に複...
九平次のレギュラーって全然やってなくて10年ぶりくらいじゃないか。磨き50のほぼ同じ造りで、山田錦(EAU DU DÉSIR)と雄町(SAUVAGE)の2種が用意されていて2365円です。うん、おおむねイメージ通りの九平次の味ではないでしょうか?最初は少し甘いなというところではあるんですが、クリアーさと密度感のバランスが良い。そしてザっとミネラリーなテイスト、これはもう香りからしてぱっと嗅いで九平次だろ?というようなニュアン...
ロリアン 甲州 Vigne de Nakagawa 2023
今年の日本ワインコンクールの甲州部門の最高賞です。ロリアンのスタンダードも好印象だったので購入しました。どうでしょうか。それなりの凝縮感は感じるので時間経過に期待。やや薄味で酸味なんかも特筆するものはないような第一印象ではある。繊細だけどお花の香りがあってフェミニンか。味わいは少し乳酸的なものを感じ、わずかにパイナップルなども感じるかもしれない。流石にまだちょっと若すぎてもったいないのか?白、甲州...
季節商品や限定の上位キュヴェではなく、スタンダードな純吟。五百万石の55だったかと思います。既に季節は秋に差し掛かっておりますので、ひやおろしと飲み比べるのも一興かもしれません。良い。そこそこ甘みもあるし、酸味もなくはないという塩梅。自然な味の乗り、程よくサシが入ったような丸みふくらみもありながら、クリアーでさらにビシッとしたキレのフィニッシュ。存外マスカットやラムネ、白ぶどうのようなニュアンス。酢...
安心院(あじむ)ワイン。いいちこで有名な三和酒造が経営しているワイナリーですが、日本でもトップクラスの実力のあるワイナリーで、どの品種もいい話を聞きます。こちら今注目のアルバリーニョですが、これもおすすめのワインとして頻出する1本です。あーいいね、もう少し寝かせたいけど。非常にアロマティックで洋梨や桃、アプリコットにともすると少しライチ。ハチミツ。もちろん柑橘やリンゴもあるし、フローラル系もある。...
超王祿(五百万石)、王祿80、これの直汲みが揃ってて迷いましたがやっぱりタケミチ。グッド。王祿だと味の乗りに不足があったりすると残念なのですが、これは味が足りています。甘みや酸味に、やや塩味みたいなものがあり、好みです。また少しスパイシーなニュアンス、ほろ苦さや野趣に、キレやガスの残滓。まず問題ない出来。味乗りが不足なく、かつギリギリでろっとしてないというか。酸味なんかはイキイキとした揮発感のような...
あべを受けてちょっとやってみたくなりました。少し前に純米吟醸をやっているはずです。このロットは14度か?やっぱ純米のほうが良くも悪くもクセがあるか?チーズ系のような香りがはっきりしている印象。ロット差だいぶありそうだけどな。これ14度なんだけど、やや水っぽくてあんまり美味しくない。少なくとも冷酒ではなく、常温で飲むべきだな。微妙なバランスで甘みがちょっと足りなくて、収斂性とか苦味がつよめ。レーズンとか...
冷やしているとややスッキリめの低アル酒ということになる。残糖少なめでドライでシャープめな印象。やや渋みや収斂性も残る。全体としては薄めでさっぱりした飲み口だが、その中に少し乳酸や塩味、ともするとチーズのようなニュアンスも残る。香りとしては白ぶどうとかグレープフルーツということになるのか。薄いのを補うように少しとろみが出るような感じで密度感を持たせるのはこの手の定石化しているが、良いワインで凝縮感が...
もう2023がでてるので、店においてあったこれがどうなのかコンディション不明。というかブログをチェックしたら去年に2021もやっていますね。シトラス、リンゴに桃やライチのようなニュアンス。アロマティックでゲヴュルツみたいだ。少し紅茶っぽい。ある程度の粘性やボディも感じ、ほんの少しペトっぽいようなニュアンスとかハチミツも、黄色い果実。一方でフィニッシュへはどこかさらっと軽く、すいっとミネラリーみたいな不思議...
白桃、リンゴ、蜜っぽさなどを感じる。若いしもっとドライで切れの良くガチガチなのを想定していたが思いの外ボリューミーですでに十二分に楽しめる。その分少し酸化っぽいのか? そうでもないか。とにかくフルーティで逆に青っぽさとかあまり感じない。そして言われるほど海の味も感じない(笑)ピーマンの残滓が巨峰の香りみたくなってるような感じ?アロマティックなワインでこれを飲むと、ここもアルバリーニョがいいって言わ...
うーん、一定のレベルにはあるけどどうなんだろう?赤系、黒系ともに感じる。あまり甘美なほうではないと思う。酸のトーンが高く、ピュアなスタイルでやや陰気に感じる。少しそこにタバコとか土とかそういうニュアンスを感じるか。タンニンはシルキーではあるが、どちらかというと滋味のある旨みみたいな。生々しい花とか、あとは石灰っぽいようなぬける感じは流石ヴォーヌと思わせるところもあるが、だが全体の味わいでいうと陰性...
穣シリーズが出てからそちらを紹介するこのとの多い会津娘ですが、もともと個人的には会津娘といえばこれ。会津産有機五百万石を使用した特別純米で穣シリーズの源流にあたるような1本。火入れの通年商品のはずなので、会津娘の特約店でこれが常備してない酒屋はカスと思っているけど、実際には多い。特別純米だが少し高めなので、レギュラーとしておくなら安い純米になってしまうのかもしれない・ふんわりとした優しいバナナ、メ...
最近なにかと名前を耳にするスペインのラウル・ペレス(俺だけか?)。先に白のゴデーリョをやってますが、紋来はこの赤のメンシアという土着品種で名を挙げた生産者のようだ。今回はエントリーキュヴェで3000円台で買えます。少しケモいというか妖艶な香りがある。これがスミレということになるのか。下手したらちょっとフォキシーねくらいだけど。立ち香というよりは含んで勝負のワイン。含むと酸味が感じよく、赤のフルーツも感...
そしてちょっと甘いかな。ややモダンめの甘み。酸味、程よくふんわり熟感というかふくよかさも感じそのあたりは悪くない。あまり宮城とは思わずにブラインドなら高知?とか思うかもしれないくらい、キレ感はかなりビシッとタイトで収斂性を感じるようなキレ感。そこそこ甘めだけど嫌な香りはなく全体にはクリアー&ドライなのか飲みやすい。あとは少しふくよかというか酸と絡んでいい意味で蜜っぽいとこもあり。確かに温度にもよる...
ブシャールP&F サヴィニー1er レ・ラヴィール2020
サヴィニーシリーズ。安定の大手ブシャール、ドメーヌものです色が黒いけど大丈夫か?香りは割と香る、黒糖もありつつフレッシュな花も。味わいは少しゆるいかな。ただその分チャーミングな甘さはある、少しイチジクとかモカ的な甘み。酸もないわけじゃないけど……ヴェジタルというか土臭さはどうだろう。なくは無いがそんなに野暮ったい感じはない。まだ若い甘みかな。タンニンはそれなり。度数が高めなんだな〜この年だけかしらん...
勝沼醸造のアルガブランカイセハラ2022。天皇の即位式だかでも出されたとかっていう、甲州を代表する1本です。甲州で上のほうってなると三澤甲州、今度出る登美、あはメルシャンの岩出とか?柑橘香、、甘い吟醸的なニュアンス、ややムスクっぽい?酸味は鮮烈ながらしつつも滴るようで特徴的。甘やかさも繊細ながら足りてるような。とろみも感じて、度数11度ながらうまくまとまっている。さすがにうまいね!!ウエットでありながら...
千葉であまり知られておらず、かつ仕込み水に特徴のある蔵を前後編でフィーチャーする企画。後編は御宿の岩の井(岩瀬酒造)。この蔵は海岸に近く、地下水が海が隆起した大地の貝殻層を通ることから、硬度240という日本屈指の硬水で仕込みを行っています。硬水での仕込みというと風の森が有名ですが、やはり発泡感が出やすいようでそれを意識したi240という新しい商品をリリースしています。また山廃仕込みを得意としていて、濃醇...
適当に買ってきたカリフォルニア、ナパ・ヴァレーのシャルドネ。どうもスタッグスリープAVAという産地、地区で紛らわしい2つのワイナリーがあるんだそうだ。このスタッグス・リープ・ワイナリーとスタッグス・リープ・ワイン・セラーズ。そして後者のスタッグス・リープ・ワイン・セラーズのほうが有名で、スタッグスリープで検索すると出てくるワインは大体そっち。じゃないほうのこのスタッグス・リープ・ワイナリーですが、イン...
千葉であまり知られておらず、かつ仕込み水に特徴のある蔵を前後編でフィーチャーします。前編は千葉県君津市久留里の吉壽(吉崎酒造)。君津市の内陸部にある久留里。久留里藩3万石の城下町で、単線ディーゼルカーというローカル線・久留里線で木更津とつながっています。この街はいたるところに自噴井戸がある水に恵まれた土地で、名水百選にも選出されています。城下町という歴史もあって酒蔵もいくつかあり、最も知られている...
少し前にピノも飲みましたね。その間にたしか5つ星ワイナリーになって、日本を代表するワイナリーの1つとして認められたようです。今回はポジティブな評判を耳にしたことのあるSBを。当たり前だけどもっと寝かせたい。ストーンフルーツとかの果実味がある印象?ハーブとかピーマン、あるいはスパイシー&ビター感は控えめだと思う。やや軽い気はするがナチュラルなとろみや仄かな深み感もあるので寝かせたい。寝かせてもっと蜜っぽ...
ジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネ……。綺羅星のごとく銘醸地が並ぶコート・ド・ニュイですが昨今は村名でも値段がえぐい。というわけでそろそろコート・デ・ボーヌ、そのなかでも割安のサヴィニー・レ・ボーヌで先日なかなか悪くないワインに出会いまして、それとの比較で買った1本。トロ・ボーはコルトン・シャルルマーニュとかコルトン・ブレッサンドなどのグランクリュが有名ですね。サヴ...
ずいぶんご無沙汰。農口さんの味がどういうものかイメージはある。この蔵の問題点はご覧の通り平気で2022の無濾過生とかを出してくるところで、それが厳密に状態を見たうえで出してくれているならいいんだけど、必ずしもそうではないことにある。今回は一番低価格帯の五百万石60。2022BYで瓶詰が2023.5、出荷が2024.5だってさ。うーんこれもやっぱり駄目ですよね。ちょっと苦いというかネガティブなニュアンスがある。濃醇で山廃の...
少し酸が高めかな。とはいえこういうのでいいんだよ。ぱっと粉をはたいたような気持ちの良いキレだ。香りはかなり抑えめのトーンで、軽く宮城酵母の華やかさに、少しだけクリーム感なんかを感じるか。もう少し味が乗っていてもいいくらいだが夏ということを考えればこのくらいで正解か。程よい滑らかさとみずみずしさ。ややシャープ&ビターなのも皆がイメージする五百万石でいいんじゃないか。温度が室温に近づくと墨廼江らしいな...
久々に飲むね、菊鹿シャルドネnv。いやこれが良いのよね。優しくゆったり。日本ワインらしい表現だ。若くともきつすぎない酸なんだけど少し独特のニュアンスがあって。なんだろうな〜オレンジに和柑橘、シャキッとリンゴ。そこに甲州にちかいような?ストーンフルーツもあるけど吟醸酒もあるみたいな。気持ちの良いほのかな塩味やほろ苦さ。ちょうどいいフレッシュさですよね。きれいでクリアーなんだけどとろみがあってふくよかさ...
イスラエルのワイン。3000円台で買え、安めの樽ドネを教えてなんて時に割と目にするワイン。しかしゴラン高原なんてニュースでしかない聞かない地名だ。ワインはどこでも作っている。どうかなあ。やや酸味がパキッとしてるというか鋭いというか。レモンがちゃんとあるみたいな。好みの問題かもしれないが。そこが気にならなければ良いと思う。もちろんその分明るく溌剌とした果実味。明るいが馬鹿みたいにトロピカル一辺倒というよ...
スペインでよく名前を目にする注目の生産者。土着品種のワインでどちらかというと赤のほうが有名なようですが、今外はゴデリーリョ。桃のようなストーンフルーツのニュアンスがある。含むととろみがあってリッチなテクスチャだが樽を強く効かせてるというワインではない。酸味はシャープで引き締まった酸味だが、オイリーなテクスチャーや程よい甘やかさとバランスが取れている。少し独特のほろ苦さがあってそれが特徴的かなあ。フ...
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みむろ杉、新政な、久しぶりにこの手の流行とされるお酒の味わいを確認しています。その一環で昨年東条山田錦をやって好印象だった若浪。かなりビビッドな酸味。そこにまったり目の甘み、少し渋みや辛味、アタック感全くダメというわけではないんだけど、やはりこうなるかという感じ。どうしても洗練されないというか。これに関しては若波がダメというか、変わったお米を使った商品はこうなりがちだよなあ、というその想定のまんま...
カロリーオフ、ヘルシーな辛口ですね。酸味はあるが、一応旧来の日本酒に近いテイストも持たせつつ、それでいて少し今っぽく。軽快で飲みやすく。まああえて言えば山田錦を使う意味があまりないくらいか。香りもすごく強いって感じでもなくほどほどじゃないか。まあチューハイみたいなもんと言えばそう笑翌日なんかは少しトロミとかふくらみも出てくるので、常温で飲んだり寝かせたりしたらまた違うのかもしれません。造りは達者な...
福井滞在、福井酒の中なら白岳仙を選びました。何年か前に商品ラインナップをリニューアルしたのかな?表現に困る酒。余計な香りがないのは良い。仄かに薄甘いくらいで、少しバナナとか感じるのかね、自社か。少しヌメッとしてるというか粘性のあるようなテクスチャー。酸味があって、あとはなんというのかやや甘じょっぱいような味わい。甘いってほどではないが少しお米ジュース的は味わい。ということなのかな。濃醇、芳醇という...
弥栄鶴(やさかづる)。丹後のお酒になります。京都の日本海側。近くの蔵だと玉川なんかがあります。はるか昔に飲んだ蔵舞というシリーズはどうしようもなかったのですが、レギュラー商品はどうでしょうか?これはうまいな!ナッティさ、甘み、酸味もたっぷり。濃醇なタイプでやはり玉川なんかと近いところもあるが、こういった味わいが求められる食文化があるんだろうか?パンチがあるようで実は綺麗というか。転がりの良い円い甘...
新政の熟成、俺もそんなことをやっていたこともあったよ。7、8年前かな。いまでやさんの熟成商品です。先行で抽選の案内が来ていたのでなんとなく応募してみたいのですが、あとから見たら1万5千円でした。まあでもオリジナルの熟成商品と考えれば普通だし、新政だって本当に商品に自信があるならここまでと言わずとも全商品5千円~1万円くに上げるべきだと思うんだけどね。ヴィリジアンは2020BYを飲んで妙にリッチな仕立てだった記...
久しく飲んでないみむろ杉、最近はトップクラス級の人気を誇るとか。あまり好きな路線の味ではないことと、かつてバランスが良くない物を飲んだことがあるのでご無沙汰でした。ろまんシリーズとか菩提もとシリーズとか、やたら品数が多いのは不満だけどこれはどこの蔵もそうだからしょうがない。その中では比較的ラインナップが整理されているほうではないか。基本的な商品としてとしてこの純吟山田、低アルDio Abita、特別純米辛...
ニュイ・サン・ジョルジュ側の村名の畑。生産者もヴォーヌ・ロマネの生産者って感じではないけどどうでしょう。うん、十分おいしい。少し黒い果実のイメージはあるものの、しっかりフレッシュな果実味もあるし、酸のトーンやテンションも高い。そのうえで妖艶さというか、果実的なニュアンスも複雑。寝かせたらもっもムンムンしてきそうだし、今でも十分香り高いと言って良いだろう。黒糖もちらっとでるが少し青さ。酸の伸び、シル...
久々に天明。一時期は高く評価していたのですが、3年前くらいから私の嗜好とはズレが出てまいりましてご無沙汰でした。会津産リンゴを思わせるキュートな酸味と甘み、とか書いてありますが調べるとリンゴ酸生成酵母を境界10号と混ぜて使っているようです。その時点で大きく酒質が異なるんだから、そんなものをろくに明記せずに同じ銘柄として出す意味がわからない。混ぜている分少しシンプルめに作って入るのだろうが、やはり酸味...
すっかり『日本酒を毎日飲む』ことから縁遠くなっている昨今。最近は飲みたい日本酒が本当になくって、今日は日本酒でも飲むかとはなっても、最寄りの酒屋にいってうーんうーん悩んだ挙句に何も買わずに……なんてことも。今日は久々に天明を手に取ってみました。一時期は高く評価していることもあったのですが、ここ2、3年は低アルコール路線など、私が求めるものとの乖離があって距離を置いていました。日本酒の蔵元の問題点として...
そこらのスーパーでも置いてあったりする醉心。調べてみると製造石数が1万5千とかなのでかなり大きいですね。広島で大きな蔵、賀茂鶴と二大巨頭ですが賀茂鶴は上から下までのイメージですが、失礼ながら醉心は大衆酒に強いイメージがあります。地元の方の肌感覚、地元での立ち位置みたいなものを聞いてみたいですね。普通に悪くない。もちろんクラシックな系統だけどね。ややメイラードな感じで熟成的な味わいもあるが、割ときれい...
もういっちょNZのSB。クラウディベイのマールボロではなく、同じ南島の南端でセントラル・オタゴのワインで、より冷涼な気候ということになります。香り豊かなのはそうだが、なにか火打石のような香りがするか?還元的、ちょっとビオ系、ちがうか……なんだろうな。そんなに青いという感じでもないがそういうほろ苦さ的な表現なのか?あるいは軽くスパイシー。酸味のボリュームは結構あってやはりだいぶ違う。つややかでコクもあるは...
なかなか良い所をついているのではないか。磨き80で綺麗に作ろうという、良い意味でスッキリというかアミノ酸なんかを低めにしようというスッキリヘルシーな造りも見え隠れするし。一方で程よく酸味とか、語弊を恐れずに言えば、雑味を少しうまく残したような味わい。お米を炊いたような素朴な味わいのお酒だけど、クラシックとモダンの間。9号だからか少し薄甘いようなところは完璧に俺の好みではないけども。仄かなバニラ感とい...
ニュージーランドと言えばクラウディベイというくらい有名な1本です。SB自体本家よりもニュージーランドのものがなじみがあるという方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそもニュージーランドのSBを広めたというのがここ。産地においてこういう絶対的な定番の1本があるというのは飲み手としてはわかりやすいですよね。産地・生産者の側としてもそっちのほうが売りやすいんじゃないかな?これなんか5000円するんですがどこの成城...
ロワール、サンセール10代続く名門という話。いくつかキュヴェがありますが、こちらはシレックス土壌のブドウを使ったキュヴェだそうです。青さもなくはないけど少しフローラルというかハーブ系の花みたいな。僕のイメージするいいフランスのソーヴィニヨンですね。含むとスッキリとしつつもふわっと樽というか芳醇なニュアンスもあり、余韻の長さを感じます。果実味がないというのも変な話ですが、良くも悪くもニュージーランドの...
少しおとなしめというか、甘美さは控えめかな。2020のほうが美味しかったけどヴィンテージがうまく作用したのだろうか?その分エレガントということもできるが、やはり少し垢抜けないか。それでもメオ・カミュゼっぽい香りはちゃんとあるし、赤系の果実やミネラル感なんかも感じる。凝縮感はあるのでまだ寝かせてもいいかな。それを少し鉄分というかぴしっとまとめてるような感じ?香り高いというか縦方向にすーっと抜けるような構...
天穏の新商品。速醸で、協会酵母(6号、7号、9号)それぞれにベストタンクをセレクトするという企画。いつものように小島杜氏の詳細な解説がつきますので、飲む側にとっても大変勉強になる商品だと思います。なかなか表現が難しいのですが、穏やか中にも確かに6号的な香味。少し苦味というか、ちょっとタイトなあたりがそう感じるのかな。含み香はイソアミル系で、わずかにスッと青いようなニュアンスが滴るような低酸と響いて立つ...
先日好印象だった生産者からもう1本。こちらのほうが少し上のキュヴェなのかな。やや塩味が強いかな?酸味はあるが、さっぱりフレッシュというよりは、凝縮感からかすこし粘性があって舌の上でジワッとうまいような感じ?前回飲んだものとどちらが良いかは好みもあるんじゃないか。パリッと芯が通ってるような味わいは共通してるのでもっとハツラツとしたほうがわかりやすいのかもしれない。それでもやはり進んでしまうので好みの...
出荷は2024年の4月、つまり1年近くも前です。義侠で火入れなので飲めないようなお酒ではないですが、飲むタイミングとして適切かどうかは不明。いまひとつよくわからんな笑けっこう酸味がある。舌先にチリっとガスの残滓。ほのかにメロンというかバニラがあるのはの9号っぽい。あとは少し糖っぽいような育ってきたところと、濃醇さも感じさせつつ、スパイシーさやハーバルといった野趣。半端な時期なのは間違いない。こうなると義...
うーん、あんまり面白くない。薄甘いんだよね。すごく甘いわけでなく、程よけサシの入った程度の甘みといえばそうなんだが。基本的には宮城吟醸の文脈ではあって、すごくうるさいわけでもないしキレ感もあるんですけどね。 少し甘みやコクのある宮城のお酒なんでしょう。ちょっとクリーム感とかカプっけを感じるみたいな。ちょっとカプに寄せた宮城吟醸みたいな。いつ飲んでもそういうイメージなので、再現性もあるし下手とかそう...
こちらもリハビリ中なので参考程度で。もう1本別のキュヴェを買ってるから許してね。なんだか最近とっても人気で争奪戦になってる南アのピノ。とはいえこの上位キュヴェは1万近くするので、はたしてどうなんでしょうか。あとは寝かせた方が良いと言う人と、リリース後に飲んだほうがいい(飲んでもいい)という人がいて、その点どうなんでしょう?色は思いのほかクリアー。立ち香はめちゃ上がってくるって感じではないが、含むと確...
白鷹。何年か前にやりましたね。松竹梅の然土、そのあとの惣誉あたりの流れで、ちょっと気になる生酛ということで再登板してみました。前は本醸造と超特撰(山田錦の純吟60)だったと思います。今回は特別純米70の金松白鷹と純米大吟醸の極上白鷹を買ってみました。いいね。こういうお酒なら、ぐい吞みでチビチビってことになるんでしょうね。モダンではないです。それこそ昭和の薄ぼんやりしたような味わいもあるので決して最高と...
高知のお酒を飲んでみようということで土佐鶴。CMもやってますし、高知、というか四国随一の大手という勝手な印象です。何を飲むのか迷ったのですが、上からということで、ハイランクの中では最もスタンダードぽい大吟醸を選びました。4合で4000円くらいですね。素晴らしいのは500、720、900とサイズが選べることでしょうか。うーむw弱カプに薄ぼんやりしたなんとも言えない味わい。辛口感についてはもちろんあるし、その辛口の出...
スタンダードな磨き55の純吟。ある意味で何でもないお酒で、そこらのスーパーで売っていると言われればそう思ってしまいそう。新酒の荒走り生はもっとラムネっぽいらしいけど。それがなんとなくわかるようなわからないような。人気なのはCEL-24なんでしょ?俺がやるなら鄙か夢函だよなあ。R5BYじゃないかもな。こういうスタンダードの火入れっていつ買うのか結構難しいよね。夏くらいに買うのが一番いいのかもしれない。このサシの...
思うところあって、文佳人&美丈夫を買ってきました。最近は宮城のお酒くらいの華やかさと癖のなさ、日本酒飲みたいって時にこれくらいがちょうどいいよねっていう気持ちがありまして。つまりラーメン通が尖ったラーメンじゃなく、上質な普通の中華そばを薦める、みたいなもんですけど。それであれば高知あたりももう少し確認しておきたいなと。実は5年ほど前に、まったく同じ銘柄・商品の組み合わせで似たようなことをやっていま...
昨年やったこれ、どこでも売ってるしこれで満足できるなら凄く助かるので、再確認しましょう。まず香りが好ましい。宮城のお酒としてイメージするタイプの香りであり、ボリュームもうるさくなく適切。ネガティブさはない。華やかなお酒に慣れてる人からすると、普通の純米酒やん?って思うかも。でも本来の吟醸香ってこのレベルでしょ。イメージよりはややエキス感が厚めな気もするが、これがお米の旨みでもあるし、常温やお燗への...
そうだね、レモンだね!パスカル・コタのレ・モン・ダネ。サンセール、ソービニヨン・ブランでもかなり著名な1本になるのではないでしょうか。うわお。最初は少し軽い飲み心地なんだけどミネラル感はしっかりと。独特の華やかさ、独特のミネラル感。少しストーンフルーツとか、あるいはフローラルというのか。そこにSBの爽やかさやハーブ感などがマッチして、非常によろしい。また香りもそうだけど、じわっとした土壌のミネラル感...
個人的には円がなかったのですが、都内に革命君という酒屋がありました。斎藤さんという方がお1人でやっていて、花陽浴とか射美とかを発掘した方だったのですが、ご病気をなさっていて2021年に惜しくもなくなってしまいました。こちらは越前岬の蔵に齋藤さんが本醸造で袋吊りをやってほしいと依頼していたお酒を形にしたもの。優勝というのは越前岬の蔵が昔使っていた銘柄名。うえもさんで販売していて、今期で2期目だったかな。基...
正しいモダンな生酛の造り手というと、この蔵は必ず名を挙げるべきでしょう。松竹梅の然土が大変すばらしい生酛だったので、そのイメージに近いものをと買ってきたのですが、間違ってはいないようです。完璧に似ているというわけではないので、そこはあまり期待しすぎないように。あえて言えばここは目指す味わいのレベルが非常に高いだけに、その最高のイメージで採点をすると70点とかになっちゃってちょっとガッカリすることが多...
入荷情報が流れているのを見かけ、ふと興が乗ってひとっ走り買ってきました。このブランドが出回るようになった初期に何本かやったのですが、どうもその後は僕の希望と違う方向で人気が出てしまっているようでご無沙汰に。うーん。抑えめっちゃ抑えめだけど……。これなんの酵母だっけ?M310とか?やっぱちょっとカプ系なんですよね。確かに甘さはやや控えめでヘルシーめの造りです。そこに高さめの酸でさっぱりと、酸のあたりは少し...
2年前くらいにバージョン違いを飲んで好印象だったので再登場。うーん、どうかな。すっきりめでモダン。流行っぽい酸味の表現に、やや軽薄にも感じられるエキス感。若干の辛口テイスト。度数15なんだけどもっと低アルに感じるくらいなのは良いのか悪いのか。基本的にアルコール感を感じにくいお酒を目指しているらしいので、狙い通りではあるのか。個人的な意見としてはやや流行に寄せすぎなような。やりたいことはわかるし上手な...
ドンペリの5代目醸造最高責任者を務めたリシャール・ジョフロワが指揮する日本酒プロジェクト。シャンパンがお好きな人はよくご存じでしょうが、ドンペリのような大手メゾンのシャンパーニュは色んな生産者や畑、ヴィンテージのお酒を調合して、安定したクオリティの商品をたくさんリリースするという少し工業製品的に近いお酒でもあります。ボルドーやシャンパーニュといったイギリスとつながりの深いワインにはそういう傾向があ...
禅が良い印象だったので季節酒を。気合を入れないで軽く日本酒を飲みたいときに、宮城の比較的スタンダードなお酒くらいがちょうどいいのかもなあ……という想いが最近あって。これで問題なくイメージ通りであれば、特約店酒屋でプッシュしているような酒よりもこっちの酒のほうがありがたく、しかも入手も容易で最高なんだけどなあという気持ちで買っています。どうかな~。若干の春酒仕様といったところなのか。凄く華やかではない...
久々にリアタイ更新。今月、日本酒としては一番楽しみにしていたお酒。ド大手、宝酒造白壁蔵の新商品。昨年の秋に飲食店限定みたいな感じで出してたのをチラ見して気になっていたのですが、今月50本直販でリリースがあったので購入。山田錦100%でサスティナブルな米造りから関与するというコンセプトみたいです。それで届いて調べてみたら、山仁の大橋健一MV(マスター・オブ・ワイン)が一枚噛んでるっぽくやや不安も。先日オー...
昨年に引き続きミニエール。うーむ、やはり美味いな。ニュアンスが多彩で、生々しくウェット。口に含んだ時に適切に甘さも感じるのだけど、酸味も十分に足りていて、かつ品性や質感が伴っている。ロット差、瓶差もあるんでしょうが、ガス圧はしっかりめ。酸やニュアンス感において、柔らかい広がりもあるんだけど、キレや硬質さも備えていて。ふくよかでもあるけどスマートさも備えていて、またキレ感や石灰的なミネラリーさも感じ...
このあいだ飲んだ玉川は江古田の秋山さんで購入したのですが。あそこに行くとつい買ってしまうのが若駒。ほかの商品も購入したいのですがタイミングで昔たまに飲んでいた愛山90。攪拌してうすにごりで。マスカット、白ブドウみたいな香りが強めですね。あるいはライチやスウィーティといったような。ただベースにはバナナ系があって、次第にそれがしっかり出てきますが。その辺は個人の感じ方によりますが栃木酵母を駆使したアロマ...
事前情報はあまり入れてない。色は濃いめ。すこし温度高めからのエントリーになってしまいました。不思議な味わい。非常に円やかで、またケルナーですからアロマティックな甘みもあるんだけど、塩味とかうまみもある。ミネラル感といえばそうかもしれない、少し潮っぽいような。フェンネルとか、そんなイメージのハーブの香り高さみたいなものがヒントとしてあって。生姜と柑橘のチャツネとかどっかで書いてあったの納得。お茶系の...
うんめえ……。変に若いということもなく、普通に今飲んで楽しめる。冷酒→常温へという大まかなレビューです。ちなみに。玉川は米違いのバリエーションがとにかく多いので、誰かおすすめを教えてほしい。この自然仕込みシリーズ(山廃純米)と、あと手付けず原酒がボリューム的にはメインなのかな。もちろん火入れもあるし、熟成酒に行くって手もある蔵なので、選択肢は無限。蔵元自身が書いていますが、やや甘めの仕上がり。もちろ...
気合のDIAM30だ!香り立ちなんかはわりと正統派の面影がある。味わいはちょっと自然派っぽいなwピノっぽい妖艶さは正しく出ていると思う。甘美さにはやや欠けるが、あまりに陰気とかそっけなくダークということはない。少しの北の陰性もというくらいか。一方で少しオレンジとかトマトピューレ、あるいはピリッと薬っぽく、やや揮発感があるというのかな。そういうところに自然派っぽい雰囲気を感じます。全体的な質の高さは感じら...
青森のピノノワール100%でつくられたロゼのスパークリングワインです。きれいなサーモンピンクで、日本ということを考えたら桜ロゼといった風な。うーんどうなんっすかね。よく考えたらシャンパーニュでないスパークリングなんてちゃんと飲んだことねえや。ピノノワール100%でいわゆるブランドノワール。ほんのりとキュートな甘やかさに、シャンパーニュの焦げた感じもある。全体的にはやや繊細で薄味な印象ではあるが、酸味なん...
少し前から、北海道の中でも函館や余市といったエリアから、岩見沢や三笠あるいはモセウシといった空知地方のワイナリーへと移動して飲んでいます。と言われても道民じゃないし空知なんて言ったこともないのであまり空気感とかがよくわからずピンと来てないのですが。ここピノ3種くらいあるからわからん。青はヴィンテージの特徴を活かした醸造。深緑はYAMAZAKIらしさを活かした醸造。このプライベートリザーブは土地や気候の特徴...