chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 読書感想:『はぐれ鴉』第六回 〜ついに、敵討ちのとき。才次郎、人生成就の太刀〜

    堤防で起きた事件。 解決するため、動き出すはぐれ鴉と才次郎。 犯人は見つかり、詮議にかけられるのだが・・・ 周囲からは意外な?犯人への戸惑いや、父と娘の対立など様々な要因が入り乱れ、戦後の結果は後味の悪いものへ。 しかも英里は才次郎との相思相愛を口にしながら、落飾を決意。 理由がわからない才次郎は混乱に混乱を重ねる。 英里と結ばれるなら敵討ちを捨てる、とまで決意していた才次郎の思いは、英里の行動によって、またしても行き場を失ってしまう。 やはり、初志貫徹。 才次郎は改めて自分がここにいる目的と志を確認し、敵討ちへ向かう。 そして、ついに迎えた、対決。 なぜ一家を惨殺したのか。 なぜ自分は殺さな…

  • 読書感想:『布武の果て』第七回(小説すばる 2020年 10月号 [雑誌]) 〜本多弥八郎暗躍、目に見えない反信長の気配〜

    信玄の死から足利義昭討伐。 一気に巻き返した織田信長の躍進の裏で、光秀に信玄の死を密かに伝えていた(らしい)家康という不気味な存在。 自分たちの情報網に入らなかった遠謀に、いやーな予感を抱く彦八郎たち。 さらに、鉄砲鍛冶の元には家康(元?)家臣・本多弥八郎が現れ、大量の鉄砲購入を求める。 そして、世を太平に導く存在を巡って、宗教・商業・文化などなど、様々な分野を題材に、彦八郎との応酬が繰り返される。 家康との直接的関係は曖昧にしつつ、弥八郎が匂わせたのは、信長という強烈な存在を受け入れられない、内なる風潮の強さ。 そこを突こうとする石山本願寺、張り巡らされた一向一揆ネットワーク。 乗せられてい…

  • 読書感想:『剛心』第十一回(小説すばる 2020年 10月号 [雑誌]) 〜街造りの可能性へ!妻木、弛まず進む〜

    前回の流れから、いよいよ議院建築!となっているだろう、と思いながら本開いたら、なんと予算を通らず頓挫。 というとんでも結果が突きつけられていた(汗) ただ、妻木は気にした素振りはなく、次なる仕事へ。 今度は日本橋の装飾意匠。これに矢橋が挑む。 矢橋は妻木という大きな存在がいることで、どうしても引け目なところが節目でてしまう模様。 「どう立ち回りゃあいいんだろうな」 なんだか、とっても共感してしまった(汗) でも、待ったなしに訪れる自分の出番。 建築家として、どう発言すべきか。 矢橋が選んだのは、自分の趣味・釣りを活かしたデザイン。 それが、日本橋という美しい橋を作る突破口になるのだから、チーム…

  • 読書感想:『塞王の楯』第十四回(小説すばる 2020年 10月号 [雑誌]) 〜西国無双・立花宗茂登場!矛と楯の未来を決める戦いが始まる〜

    大津城攻城戦、ついに開始。 今回は矛側・彦九郎の視点で、伏見城の戦いを振り返り。 当初は(そもそも)攻め手の意欲が薄く、また、塞王の巧みな防御術で一向に堕ちる気配のなかった伏見城。攻め手の都合や苦悩が垣間見えた。 最終的には内部からの裏切りで落城することになるのだが、その一方で矛と楯の戦いは続いていたことも、彦九郎が明らかにした。 塞王の捨て身の行動は、何かを残したんだな(涙) 考えてみれば、守れれば勝ちの守り手に対し、落とす(壊す)ことにフルベットしていかなければならない彦九郎ら国友鉄砲衆。 存在意義を賭けているのは穴太衆だけではないことを、改めて知る。 そして、名将・立花宗茂登場。 蒲生氏…

  • 読書感想:『チンギス紀』第四十一回(小説すばる 2020年 10月号 [雑誌]) 〜攻城兵器登場!チンギス、国を思う〜

    西夏へ、西遼へ、そして金国へ。 チンギスの次なる相手へ向けて、かつて梁山泊の漢たちが情熱を燃やした攻城兵器が、時を経て久々に登場! そして、北方水滸伝購読者にとっては懐かしの攻城戦が開幕!! 数話前から、金国ら中華系国家との戦いを見据えたチンギスの遠望が始まっていたけど、改めてここまでたどりつくと、他国(文化)を柔軟に取り入れるバランス感覚の良さを改めて思い知る。 そもそも、他民族や文化を否定せず、比較的柔軟に取り入れようとする姿勢が、この草原民族にはあるのだろう(もちろん、チンギスが金国で学んだことが大きいのだけど) 中華民族だと、民族の優劣や自民族への誇りや愛着を優先しそうなだけに、新鮮な…

  • 2020年8月読んだ本のまとめ。~残り4ヶ月。そろそろ年内読破本を仕分ける時~

    暑い。 もう9月というのに、秋の気配は全くない。 この状況と似たような温度のなか、昨年の今頃は毎日スーツ着て出勤していたのが信じられない。 環境が変わって半年。 感覚が変わっていることに、ただただ驚く日々・・・ さて、8月は、まあ、それなり、という感じかな。 1日1冊はキープできたけれど、質としてはもうひとつ。 そういうときもある、で済ませておこう(笑) そろそろ、年内読むべき本の優先順位をつける時期になってきた。 何を読むのか 何を後回しにするのか そして、何を読まないのか いつか読む、という本ももちろん存在するけど、この時期この時間だからこそ読む、という決断が、地味に重要。 これだけ変化の…

  • 読書感想:『[新釈]講孟余話 吉田松陰、かく語りき』 〜今こそ振り切るとき。松蔭に学ぶ信念の育て方〜

    幕末日本の若者に大きな影響を与えた吉田松陰。 その狂気すら感じさせる行動力や極端な思考、そしてまっすぐすぎる心根は、今なお多くの人を惹きつける。 そして、彼が育てた弟子の中から、多くの志士が生まれ、多くの総理大臣が生まれた。 教育者として、松蔭を理想像としている方は数多い。 吉田松陰はいかにして生まれ、何を我々に見せているのか。 彼が残した多くの書籍の中で、それがたっぷり詰まっている「講孟余話」。 本書はその現代語版だ。 魅力的でありつつも、極端な行動に注目が集まりがちな松蔭だが、内に秘めた熱さ、激しさ、誠実さがこの本には詰まっている。 読めば読むほど、その思いは本を飛び出してきて、胸にぶつか…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、maito0801さんをフォローしませんか?

ハンドル名
maito0801さん
ブログタイトル
モーション・グリーン
フォロー
モーション・グリーン

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用