物事を判断するときに、おそらく、最重要な判断基準は、そこに恐怖や不安な気持ちにさせる何かがあるかどうかという視点ではないかと思う。本当に、これを買ってもいいだろうかとか決めてもいいだろうかと悩むとき、一抹の不安を覚えたり、疑いの気持ちがちょこっとでもある場合は、そこで決断しない方がいい。人を不安にさせるものは、真実ではない。縮小未来の日本しか描けない2024年を生きる私たちは、20年後の漠然としたネガティヴな日本像をついつい描いてしまって、うっすらとした不安の雲に覆われて生きている。私の年齢では、介護も今ほど丁寧にはしてもらえないだろうなって思っている。政府が、年金受給年齢をもっと伸ばした場合の試算に入ったなんてニュースをみると、ますます、暗雲が立ち込めがちだ。息子世代は、いかほどかと案ずる。そう、そもそ...そこに、恐怖はあるんか?