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春のそよ風夏の雨 https://blog.goo.ne.jp/michiru_tsukiusagi/

英語、ドイツ語、フランス語、中国語などいろいろな言語についてと読書などを中心としたサイトです。

英語、ドイツ語、フランス語の多読、多聴をしています。その他の言語についてもちょこちょことかじっています。読んだ本のことを中心に書いています。

けい。
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2011/12/26

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  • 藤山素心「江戸川西口あやかしクリニック」

    藤山素心「江戸川西口あやかしクリニック」就活で落ちまくっている亜月。お父さんは、田舎の寺に戻ってくるようにと言ってくる。でも、田舎には帰りたくない。そんな時に声をかけられて、個人病院の医療事務の仕事をすることになったが・・・。総務部クリニック課シリーズの作家さんの作品ということで読んでみたのですが、こちら本はほぼ医療的な内容はなくてあやかしドタバタものでした。(主人公が医療事務、イケメンの医師、薬剤師などに囲まれてという設定はちょっと似ていますが。)医療的なこともある程度期待していたので、ちょっと思っていた感じとは違ったかなという感じですが、軽く楽しめる作品でした。藤山素心「江戸川西口あやかしクリニック」

  • 青柳碧人「浜村渚の計算ノート」

    青柳碧人「浜村渚の計算ノート」なぜか、ふっと数学絡みの本が読みたいななんて思って、この本を読んでみました。数学の地位が下がっているから、その地位を上げるた目に作られたテロ組織。警視庁の特別チームが頼ったのは、数学が得意な中学生の女の子・・・。設定が、漫画っぽいというか、そんな作品なのですが、読んでいるとだんだん数学楽しいなという気分になっていく作品だと思います。数学的には結構難解なことも書かれているのですが、軽快な文章なので、読みやすいです。青柳碧人「浜村渚の計算ノート」

  • 川上途行「ナースコール!: こちら蓮田市リハビリテーション病院」

    川上途行「ナースコール!:こちら蓮田市リハビリテーション病院」家族がケガをしてしばらくリハビリテーション病院に入っていたことがあったし、自分もケガでリハビリを受けたことがあったりしたので、タイトルに興味を持ちました。リハビリテーション病院に勤める看護師3年目の玲子が主人公です。新しく来た医師の太一や、リハビリチームの仲間たち、患者との交流の中で成長する様子が描かれています。最初は、この医師はちょっとパワハラ気味では・・・と思ったりもしたのですが、全体を通しては、リハビリってこんなにいろいろな面から行うものなのだなというのが感じられました。治すというのとはちょっと違うけれど、より良い生活を送るようにできるには何が大事なのか。著者は、リハビリ医の方だそうで、なるほどと思うようなきちんと医療が描かれた作品だなと...川上途行「ナースコール!:こちら蓮田市リハビリテーション病院」

  • ウェンデリン・V・ドラーネン「少女探偵サミー・キーズとホテル泥棒」

    ウェンデリン・V・ドラーネン「少女探偵サミー・キーズとホテル泥棒」シリーズ一冊目。この作品、英語で持っているので、読もうかなと思ったら、ちょっと文章が読みにくい感じがしたので、日本語版で読んでから英語版を読んでみようかな・・・と。おばあちゃんが住む高齢者用住宅に、こっそりと一緒に住んでいるサミー。(高齢者のための補助がある住宅で、高齢者以外は住んではいけないのかな。)隣の人が見張っているので、あまり外に行くこともできず、家から双眼鏡で外を見た見たら、なんと向かいのホテルで泥棒している人を見てしまった・・・しかも、目があって!!!犯人探しをしていくことになるのですが、サミーをはじめ、キャラクターがイキイキしているし、ちょっとスリルのある展開もあって面白かったです。ウェンデリン・V・ドラーネン「少女探偵サミー・キーズとホテル泥棒」

  • 近藤史恵「モップの精は深夜に現れる」

    近藤史恵「モップの精は深夜に現れる」シリーズ二冊目。深夜清掃業を行っているキリコのシリーズ。今は、短期の派遣になったんだね。楽しいという意味では、シリーズ一冊目の方が楽しかったかな。なんか、闇度が高いお話が多かったです。キリコのキャラはやっぱり好きなのですが、一ヶ月から三ヶ月で移動してしまったら、なんか最近会社が汚くなってきたと思う人や、毎朝ちょっとおしゃべりするのが楽しかったのになと思う人がいるような気がします。後に残される人、寂しくなっちゃわない。近藤史恵「モップの精は深夜に現れる」

  • 上田健次「銀座「四宝堂」文房具店 (3)」

    上田健次「銀座「四宝堂」文房具店(3)」シリーズ3作目。銀座にある文房具屋を舞台にした店主と客の交流を描いた作品。つばめノートが出てきました。このサイズは使ったことがないのですが、愛用しています。ここでの使い方を見たら、一人で使うにしてもこのサイズいいかもと思いました。割と今回は、使ったことがある文房部が多かったかな。ところで、KAKUNOは何本か持っているのです。でも、スケルトンで、KAKUNOMAMA赤KAKUNOPAPA青KAKUNOGIRLピンクKAKUNOBOY緑KAKUNOBABY黄って、名前はかなりダサすぎない。名前というか、パパは青で、ママは赤、女の子はピンクで、男の子は緑、赤ちゃんは黄色という色の合わせが、かな。上田健次「銀座「四宝堂」文房具店(3)」

  • 廣嶋玲子「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂1」

    廣嶋玲子「ふしぎ駄菓子屋銭天堂1」本屋で見て、読んでみたいなと結構長い間思っていた本でした。ついに読んでみました。幸運な人だけが辿り着ける駄菓子屋。でも、そこの駄菓子はちょっと変わっていて・・・。ちょっと不気味な話などもあるのですが、子供向けの本という感じはあまりなくて楽しめる作品でした。続きも読んでみたいな・・・。公式サイトを見たら、20巻に関連シリーズもあるのですね。ま、ゆっくりと読んでいこうかな。web限定小説もあるようです。廣嶋玲子「ふしぎ駄菓子屋銭天堂1」

  • 夜ドラ「バニラな毎日」

    夜ドラ「バニラな毎日」久しぶりにテレビで放送されているドラマを見ました。予告を見て、美味しそうなお菓子がたくさん出てきそうだし、蓮佛美沙子さん、永作博美さんってキャストがいいなと。こだわりの洋菓子店を経営していた白井葵だったが、赤字続きで閉店することに。借金を抱え、これからに不安を抱えていた時にあらわれたのは料理研究家の佐渡谷真奈美。この店の厨房で、お菓子教室を開かせ欲しいという。しかも一緒に教えて欲しいと。しかも習いにくるのは一度にたった一人だけ・・・。蓮佛美沙子さんがとってもあっているドラマでした。いろいろな傷を抱えた人が来るのだけど、小さいかもしれないけれど、先に向けての一歩を得て歩んでいく感じが良かったです。夜ドラ「バニラな毎日」

  • ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」

    ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」シリーズ一作目。(ですが、前日譚の「受験生は謎解きに向かない」からストーリーは続いています。)5年前、17歳の女子高生アンディが行方不明になり、同い年の恋人サルが自殺した。警察はサルがアンディを殺した後に、自殺したと決めつけた。女子高生のピップは、生前のサルを知っており、彼が犯人なんて信じられずにいた。自由研究で得られる資格の課題として、この事件とメディアの在り方を取り上げて、サルの無実、再捜査への手がかりを示そうと決意する。ピップはかなりパソコンやデジタル機器に詳しい印象で、そういう知識を活かして事件を追っていく。読んでいると、ドラマのヴェロニカ・マーズを思い出しました。少し重なるところもあります。ピップと家族との関係や、相棒との関係が素敵なので明るさもある...ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」

  • 青柳碧人「霊視刑事夕雨子2 雨空の鎮魂歌」

    青柳碧人「霊視刑事夕雨子2雨空の鎮魂歌」シリーズ二冊目です。幽霊が見える刑事が主人公。相棒は、幽霊が見えるのだから殺された人に犯人を聞きなさいというような上司。そんな二人を中心とした作品で、4つの事件が載っています。刑事物なのだけど、最後には関わった幽霊にも変化が起きたりして、弔いの要素もあるように思いました。そういうところが良かったな。ところで、この作品の最後は「続く」って書いてあるのですが、2020年に1巻、2021年に2巻が出ているのに、3巻は出てないようで・・・。続くって書いてあるじゃない〜と思いました。青柳碧人「霊視刑事夕雨子2雨空の鎮魂歌」

  • 東畑開人「心はどこへ消えた?」

    東畑開人「心はどこへ消えた?」文庫新刊コーナーでちょっと気になった本。調べてみたら結構評価も良いみたいだしと読んでみました。2020年から2021年の春夏秋冬春に書かれた雑誌連載のエッセイです。正直、もっといろいろな患者と向き合ったエピソードが描かれているのかなと思っていたので、期待とはちょっと違ったなと思ったのですが、数ヶ所印象に残ったところがありました。「居るのはつらいよ」「野の医者は笑う」という本の方が良かったと書かれているレビューが数本あったので、この辺の本を読んでみようかな。コロナ禍でのエッセイとはまた違うかもしれないから。東畑開人「心はどこへ消えた?」

  • 寺地はるな「ほたるいしマジカルランド」

    寺地はるな「ほたるいしマジカルランド」寺地はるなさんの本を探しているときに、Amazonの内容案内を見て面白そうだなと思っていたら、ある作品の中に「ほたるいしマジカルランド」が出てきて、これは、やっぱり読もうと思いました。遊園地に勤める人々を描いた連作短編集という感じで、ある一週間における6人が描かれています。一人一人の過去も描かれていて、それぞれの大事にしているものや、叶わなかった夢などが見えてきます。ひらかたパークがモデルみたいですね。二階建てのメリーゴーラウンドってこれか。中に出てくる本があるのですが、あれ?これは多分・・・と挿絵を思い浮かべていたら、やっぱりそうでした。せっかくなので、読み直してみようかな。辛い思いもありましたが、全体的に楽しめました。紗英さんと佑くんのキャラが特に好きだったな。今...寺地はるな「ほたるいしマジカルランド」

  • 上田健次「銀座「四宝堂」文房具店 (2)」

    上田健次「銀座「四宝堂」文房具店(2)」シリーズ2巻目。1巻目はすごく泣かせてやろう感があるなぁ・・・と思っていたのですが、そういうところはちょっと控えめになったかな。でも、一話目は正直なんだ・・・って思ってしまいました。中では二話目が好きかな。こういう風に共同作業できたら素敵だし、いろんな文具について確かにそうだなと思うところもありました。五話目も素敵なおじいちゃんが二人という感じで素敵でした。硯さんの過去も興味深かったかな。話によって好みが分かれるけれど、著者が感動するでしょって感じで書いている作品ほどちょっと合わないなと思うのかも。ちょっと控えめだったり、淡々とした中に、いいなと思える部分がある方が好き。上田健次「銀座「四宝堂」文房具店(2)」

  • ホリー・ジャクソン「受験生は謎解きに向かない」

    ホリー・ジャクソン「受験生は謎解きに向かない」「自由研究には向かない殺人」ってシリーズみたいだけど、なんか気になるなと思っていたのですよね。調べたら、メインは三部作で四冊目は前日譚という事だったので、前日端から読んで見ることにしました。高校生のピップたちは、友達のマーダー・ゲームの招待状を受け取った。舞台は1924年、孤島に建つ大富豪の館で殺人が起こったという設定で、6人の参加者が登場人物に扮して、犯人を当てるというゲーム。自由研究の課題を極めようと思っていたピップは気乗りがしなかったのだが、だんだんハマって誰よりも熱心に犯人を探していく。短い作品というのもあって、さらっと読むことができました。なかなか面白かったです。登場人物たちの性格も結構分かったので、三部作の一作目に入りやすくなったような気がします。...ホリー・ジャクソン「受験生は謎解きに向かない」

  • 佐野洋子「コッコロから」

    佐野洋子「コッコロから」本を読んでいたら、なんだか佐野洋子さんがよく出てくるような・・・と思って、少し読んでみようかなとブックオフで数冊購入。1冊目は、亜子ちゃんという女の子が主人公のお話。こけしみたいな顔立ちで、美人ではないのだけど、みんなの心が和むような誰もがかわいいなと思うような女の子です。男性の友達はいるけれど、恋人がいた事はない。ところが、ある日ものすごい美男子に頼まれて・・・。亜子ちゃんは、いい意味で愛されて育ったんだろうなぁという自信のようなものがあるように感じるのですよね。恋人がいなくても、美人じゃなくてもそれで卑屈になるようなところはなくて。と感じてしまうのは、ここに出てくる他の女たちがしたたかだったり、わがままだったり男を利用しようと思ったり、恋人がいないのは耐えられないみたいなタイプ...佐野洋子「コッコロから」

  • 森見登美彦「新釈 走れメロス 他四篇」

    森見登美彦「新釈走れメロス他四篇」「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」を元に、京大生(とその卒業生)たちの物語にして作品。元のお話では、森鴎外の「百物語」は知らなかったのですが、青空文庫にありました。短いお話なんですね。知っている話では、元の話に似ていると思う作品もあれば、かなり変化しているものもあるのだけど、すっかり森見ワールドになっていて面白かったです。森見登美彦「新釈走れメロス他四篇」

  • 吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」

    吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」吉田篤弘さんの本は、どこか異国っぽさと懐かしさを感じる作品が多くて、心地いい空気だなと思います。雨降りの研究家が主人公になるのかな。近くはないのだけど、遠くもない人間関係の距離感がいいなと思います。夜の空気の中、オレンジを買って食べたくなるな。ストーリーはあるのだけど、ストーリーよりも澄んだ夜の空気に包まれるような、つむじ風が吹いてくるような、そんな心地を味わうための本かなと思います。吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」

  • 藤山素心「はい、総務部クリニック課です。」

    藤山素心「はい、総務部クリニック課です。」なんとなく、会社の診療所が舞台で、ちょっとしたことから心的な症状を見つけるお医者さんがいる心療内科的な内容が多めの作品かなと予想していました。かなり違って、かなりぶっ飛んだ感じの設定の本でした。(でも、心療内科的と言えなくもない話も出てきました。)診療所ではなく、社長直々の提案から始まった総務部のクリニック課が舞台だし、医師と薬剤師もかなりキャラが濃いし・・・。前半はトイレに行きたいばかりだし・・・ちょっとはずれたかもと思いながら読んでいたのですが、そうそう、ケガをした時に同じように思ったことがあるとか、あぁ、こういう説明は分かりやすいなと思ったりという感じで進んでいくうちに面白くなってきました。(ちょっと癖はありますが・・・。)藤山素心「はい、総務部クリニック課です。」

  • 小川糸「あつあつを召し上がれ」

    小川糸「あつあつを召し上がれ」食が出てくる短編集です。本当に短めな作品なので、グッと深く掘り下げたというよりは、スケッチに近いくらいの作品かなと思います。良いなと思った作品もあれば、ちょっとよく分からないと思った作品もありました。中華料理屋さんの話が一番好きかな。ある意味、ベタかなとも思うのだけど、こういうのは本当に大事よねとも。ただ、お店はやっぱりきれいな方がいいな。(清潔感って大事。)小川糸「あつあつを召し上がれ」

  • 長尾彩子「千早あやかし派遣會社」

    長尾彩子「千早あやかし派遣會社」超貧乏女子大生が、学校でバイトの求人票を見つけて面接に行ってみると・・・。幽霊や妖怪が出てくるのだけど、あんまり怪しさはなく、主人公の由莉は美人で頭も良いという設定だけど恋愛要素もほぼなく、コミカル&ほのぼのさもあり、軽く読める本です。このところ、ちょっとシリアスな内容の本が割と多かったので、こういうただ軽く読める本は楽しかったです。長尾彩子「千早あやかし派遣會社」

  • 寺地はるな「タイムマシンに乗れないぼくたち 」

    寺地はるな「タイムマシンに乗れないぼくたち」なんだろう。寺地さんの他の作品にもそういう人は結構出てくるけれどうまくやっていくと言うようなことができない人たちのことを描いた短編集という感じかな。もっと言ってしまえば、生きづらい人たちの物語。読んでいて、しんどいよね・・・という気持ちになって、読んでいるこっちもちょっとしんどいような気持ちになったかも。うまくやっていくなんて考えてない人もいれば、うまくやっていけないからそれを気にしないふりしている感じの人もいる。寺地はるな「タイムマシンに乗れないぼくたち」

  • 古内一絵「さよならの夜食カフェ-マカン・マラン おしまい」

    古内一絵「さよならの夜食カフェ-マカン・マランおしまい」シリーズ4冊目。最終巻です。今回はあそこで出てきたあの人についてと言うのが多かったです。みんながそれぞれの道を歩み出していく感じが良かったです。あ、一つだけ気になったのですが、ビーズのネックレスの値段が安すぎる。修行中としても、作製の時間や材料に対して適正な対価はもらっていいなと。このシリーズはこれで終わりだけど、いつかシャールさんたちのその後もどこかで読めるといいな。著者も、それを望んでいるのかなと思ったし、いつかね。このシリーズに出てきたお客さんの中では、塔子さんが主人公のシリーズも読んでみたいかな。古内一絵「さよならの夜食カフェ-マカン・マランおしまい」

  • 北村薫「中野のお父さんと五つの謎」

    北村薫「中野のお父さんと五つの謎」3巻目で、6話になって内容が濃くなってきたと思っていたら、4巻目は5話なのでさらに濃縮という感じでした。本のメインの内容ではないのですが、知っている博物館が出てきて懐かしいなと楽しくなりました。同じ話で作っていたものが面白かったので自分でも作ってみることにしました。よく作られていた時には、実際どのくらいのサイズで作っていたのかな。今の新聞だと大きいですよね。北村薫「中野のお父さんと五つの謎」

  • 寺地はるな「雨夜の星たち」

    寺地はるな「雨夜の星たち」読んでいてなんとなく入り込んでいけないなと思うところがあって、それは主人公の三葉に感じているものではなくて・・・と思っていたのだけど、雇い主の霧島が捉え所がなかったからかなと思いました。三葉は建前も嘘もない、察することもないし感情移入もない人で、そこを見込まれて、病院付き添い、お見舞いの代行をすることに。そんな三葉と依頼人たちとのやりとりを中心にした作品です。三葉は確かにある種のクールさがあるけれど、人に対して感情がないわけではないし、もしかしたら、感情があるからこそクールになったのかもしれない。個人的には、そういう人のことは面倒だと思わないし、そういう人は周りの人を不安にさせないような気がする・・・かな。同調圧力だとか、誰かの好意に苦しんでいる人も結構多いと思うから、この本はそ...寺地はるな「雨夜の星たち」

  • 古内一絵「きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび」

    古内一絵「きまぐれな夜食カフェ-マカン・マランみたび」シリーズ3冊目。一話目は思いがけない展開の話でした。カフェを舞台にした作品なのにこんな展開になるなんて・・・。でも、こういうかたのつけ方みたいなのもあるんだなと。それにしても、男性にも女性にもモテる、誰がみても美しいシャールさんってどんな顔立ちなのかな。彫が深い、ソース顔、イケメン芸能人などで検索してみたのだけど。少し年齢が上だけど、阿部寛さんっぽい感じ?少し若いけれど城田優さんっぽい感じ?北村一輝だと少しいかつい感じがするし。あ、やっぱり年齢的には少し若いけれどディーン・フジオカさんは合いそう。いろんな外食の形というのがあると思うけれど、外食するなら大事だなと思うのは、心地いい空間と丁寧に作られている美味しい料理かな。そうそう、今まで食べたスパゲティ...古内一絵「きまぐれな夜食カフェ-マカン・マランみたび」

  • 北村薫「中野のお父さんの快刀乱麻」

    北村薫「中野のお父さんの快刀乱麻」シリーズ3巻目。3巻目は6話になって内容が濃くなってきたように思います。北村薫さんの本に出てくるとは思わない作家が出てきました。ちょっと笑ってしまった。2020年を描いた作品になるのかな。家族が近くに住んでいても、オンラインでという距離感。どこまでならというのが難しい時でしたよね。映画の話が結構出てきたのですが、ずっと小津作品集を買おうかなどうしようかなと思っていたのでちょっと買いたくなりました。ネットで見られる作品も多いのだけど、やっぱりテレビ画面で見たいような気もするのですよね。9枚組で2000円弱くらいなら・・・。でも、落語のCDも欲しくなりますね。最後の話が一番好きでした。一時期、落語を聞いてみようと思った時があって何枚か持っているのですが、気になる落語家の作品を...北村薫「中野のお父さんの快刀乱麻」

  • 北村薫「中野のお父さんは謎を解くか」

    北村薫「中野のお父さんは謎を解くか」シリーズ2巻目。8つのお話が載っています。おや、主人公の美希に出会いが・・・。主人公だけではなく、いろいろと出会いがある人が多そうな巻でした。今回も文学の謎解きという感じですが、いろんな本が読みたくなりました。里見弴は昔読んだことがあるような気もするのだけど・・・ちょっと引用されていた文章の感じに心惹かれました。あとは、佐野洋子さんの恋愛論序説って面白そう。リチャード3世の名誉回復本?「時の娘」も気になります。北村薫「中野のお父さんは謎を解くか」

  • 寺地はるな「わたしの良い子」

    寺地はるな「わたしの良い子」「女王さまの夜食カフェ-マカン・マランふたたび」のところでチラッと書いたのはこの本です。未婚で子供を産んだのだけど好きな人と沖縄に行ってしまった妹。椿は残された男の子朔を育てていた。朔は同じ年の子たちに比べて、何をやるにも時間がかかるし、小学校にあがってもひらがなを書くのにも苦労していた。伯母という距離感や、勉強ができなかったりすることに悩んだりもしつつ、芯がぶれず誠実に甥に向き合っている姿が素敵でした。この主人公はしっかり自分を持っているし、ひょうひょうとしているようでしっかりと愛情もあって、かなり好きですね。素敵な作品でした。寺地はるな「わたしの良い子」

  • 古内一絵「女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび」

    古内一絵「女王さまの夜食カフェ-マカン・マランふたたび」シリーズ二巻目。前回はちょっと寂しくもある終わり方だったので、今回の一話目はおめでたいというか、嬉しいというかそんな気持ちになりました。三話目がしんどい話だなと思っていたのですが、たまたま今日読んだ本がすごく近くて・・・。こういう思いをしている人も多いのだろうなと思いました。シャールさんもお肉食べるんだと言うのが、なんだか良かったな。なんだかんだ言って一番近い友達なんだろうなと思う柳田も、今回はしっかり出て来ました。それにしても、シャールさんのご飯とお茶をいただいてみたい。体だけではなく、心にも沁みそう。古内一絵「女王さまの夜食カフェ-マカン・マランふたたび」

  • 寺地はるな「カレーの時間」

    寺地はるな「カレーの時間」母親は三姉妹の三女、いとこも女性ばかりという桐矢。一人暮らしの祖父が、もう一人では危ない年齢だからという話になったが、祖父が一緒に住みたいと言ったのは同性だからという理由で桐矢だった。埃だらけの家に住み、店員さんには横柄な態度で、何かにつけ男はこうすべきだという祖父のことは苦手な桐矢は、そんなのは絶対に嫌だと思っているのだが、25歳になって実家に住んでいるので、家からは出る頃だと言われてしまい・・・。過去の話と現在の話が入り混じって物語が浮かび上がってくるような作品。カレーが大事な食事として出てきます。この祖父は最後まで読んでも、苦手だなと思ってしまいました。年齢と言われても・・・と思ってしまった部分はあったかな。家族との距離感の取り方をもう少し頑張って欲しかったと言うか。過去が...寺地はるな「カレーの時間」

  • 一色さゆり「ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵」

    一色さゆり「ユリイカの宝箱アートの島と秘密の鍵」アートの旅が描かれているようで面白そうだなと思いました。画材屋に勤めていた優彩だったがお店が閉店・・・。どうすればと思ってた時に、アートの旅のモニター招待状が来た。これは本物?と思いながらも待ち合わせ場所に行くと・・・。四ヶ所への旅が描かれます。行ったことがある美術館が2ヶ所出てきて、ここの雰囲気好きなんだよねと思い出したりして楽しかったですし、行ってない美術館も行ってみたくなりました。紙上とはいえ、ちょっと旅気分というか、美術館巡り気分が味わえて楽しかったです。アート関係の小説をいろいろ書かれているようなので、他の作品も読んでみたいです。一色さゆり「ユリイカの宝箱アートの島と秘密の鍵」

  • 名取佐和子「シェアハウスかざみどり」

    名取佐和子「シェアハウスかざみどり」金曜日の本屋さんシリーズが好きなので、同じ作者の本を読んでみました。クリスマスまで期間限定で、家賃も光熱費もいらないというシェアハウスに集ったのは、年齢も性別もバラバラな四人。そのシェアハウスには、ちょっと変わった雰囲気の管理人もいて・・・。かなり重たい部分もあるのですが、包容力がある作品というのかな。こういう関係性って素敵だなと思える作品でした。この作者は、過去を包み込むような作品が多いのかな。もっと読んでみたい作家です。名取佐和子「シェアハウスかざみどり」

  • 古内一絵「マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ」

    古内一絵「マカン・マラン-二十三時の夜食カフェ」残業続きで貧血を起こしたところ助けてくれた大柄な女性。実は・・・。昼はダンスファッションのお店、夜は体にいい夜食が食べられるカフェを舞台としたお話が4話。結構、しんどい状態の人がお店にたどり着くのですが、美味しい料理と、包み込むような空気に次の一歩を踏み出していくような作品でした。全4冊ということで全部読みたいと思います。古内一絵「マカン・マラン-二十三時の夜食カフェ」

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