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  • 殺しについて答える宇宙人

    翻訳機の助力もあって段々と宇宙人と親しくなってきたので私は前々から抱いていた疑問を投げ掛けた。   「あなたが私を殺した場合、あなたは何らかの罪に問われるの…

  • 宇宙人を怖がらなかった理由

    翻訳機の助力もあって段々と宇宙人と親しくなってきたので私は前々から抱いていた疑問を投げ掛けた。  「ひょっとして、あなたは私に催眠術を掛けたのですか?」  …

  • 過去にも訪れた宇宙人

    翻訳機の助力もあって段々と宇宙人と親しくなってきたので私は前々から抱いていた疑問を投げ掛けた。   「君は僕達よりもずっと寿命が長いと言っていたけれど、この…

  • 光る指の宇宙人

    翻訳機の助力もあって段々と宇宙人と親しくなってきたので私は前々から抱いていた疑問を投げ掛けた。  「あなたの指はどうして時々光を発しているのですか?」   …

  • 不満がない理想郷

    宇宙人が質問してきた。「ところで、君は現状の生活に不満を持っているかね?」   「ああ。そうだね。いつでも自分の好きなように振る舞えるわけではないのだから日…

  • 幾つもの眼鏡

    宇宙人が言ってきた。「ところで、君は幾つも眼鏡を持っているようだね」  「そんなにはないよ。今は眼鏡を三つしか持っていない。その日の気分によって掛け替えてい…

  • 初日の出眼鏡

    旅先でふらりと立ち寄った雑貨屋で初日の出眼鏡という品物を見つけた。どういう性能があるのだろうかと興味が湧き、手頃な値段だったので興味本位で購入してみた。  …

  • 名前眼鏡

    旅先でふらりと立ち寄った雑貨屋で名前眼鏡という品物を見つけた。どういう性能があるのだろうかと興味が湧き、手頃な値段だったので興味本位で購入してみた。   店…

  • 星空眼鏡

    旅先でふらりと立ち寄った雑貨屋で星空眼鏡という品物を見つけた。どういう性能があるのだろうかと興味が湧き、手頃な値段だったので興味本位で購入してみた。   ホ…

  • 宇宙は薄くなっていく

    夜の公園で二人の少年が空を見上げていた。  「この宇宙はどうなっていくのだろう?」  「宇宙は薄くなっていくよ。空間が拡大し、星々の間の距離が拡大していって…

  • 穴か、裂け目か

    夜の公園で二人の少年が空を見上げていた。  「見えないけど、この宇宙には無数の穴が開いているのだね」   「君はブラックホールについて話しているの?」   …

  • 星はもっと小さい

    夜の公園で二人の少年が空を見上げていた。  「どの星も小さいね」   「ああ。どの星も小さいけど、実際はもっと小さいのだろうね」   「どうして実際はもっと…

  • 星空の手触り

    夜、砂漠に敷いたビニールシートの上に仰向けに寝転がり、恋人と手を繋いで星空を眺めていた。大きな満月とたくさんの星々が輝いていた。   恋人が私と繋いでいない…

  • 家の裏の砂漠

    休日に友人の新居に招待された。一ヶ月程前に引っ越してきたばかりらしいのだが、家の中は既にすっかり整理が行き届いている様子だった。一人暮らしにしては随分と大き…

  • 家の裏の自然保護区

    休日に友人の新居に招待された。一ヶ月程前に引っ越してきたばかりらしいのだが、家の中は既にすっかり整理が行き届いている様子だった。一人暮らしにしては随分と大き…

  • 家の裏の廃線跡

    休日に友人の新居に招待された。一ヶ月程前に引っ越してきたばかりらしいのだが、家の中は既にすっかり整理が行き届いている様子だった。一人暮らしにしては随分と大き…

  • 手首を掴む女

    夢の中で私は民家の玄関の土間で突っ立っていた。古びた木造の家だった。奥の方から一人の女が出てきた。しかし、私はその女の顔に見覚えがなかった。他人の住居に無断…

  • 猫の顔の女

    夢の中で私は民家の玄関の土間で突っ立っていた。古びた木造の家だった。奥の方から一人の女が出てきた。女の顔にびっしりと短い毛が生えているので私は驚いた。目が大…

  • 猫の声

    「声帯の改造手術を受けて猫の声が出るようになったよ」と友人は言った。   友人の声がいつもとはがらりと変わっていて猫のような声になっていた。しかし、それでい…

  • ラッパの声

    「声帯の改造手術を受けてラッパの音が出るようになったよ」と友人は言った。  友人の声がいつもとはがらりと変わっていて管楽器のような音になっていた。しかし、そ…

  • 屁のような音

    演奏会が終わった後、私は友人達と一緒に河川敷の道を行進しながら皆でラッパを吹き鳴らしていた。誰も何らかの曲を奏でようとはしていなかった。無事に演奏会を終えた…

  • 首のラッパ

    夜、枕元で会話をしている二人組の声が聞こえてきたので私は意識が覚醒した。かなりの早口だったが、発音が明瞭なので言葉の内容は聞き取れていた。   「ほら。こい…

  • 眼球盗賊

    夜、枕元で会話をしている二人組の声が聞こえてきたので私は意識が覚醒した。かなりの早口だったが、発音が明瞭なので言葉の内容は聞き取れていた。   「どうする?…

  • 嘴が生えた死体

    夜、枕元で会話をしている二人組の声が聞こえてきたので私は意識が覚醒した。かなりの早口だったが、発音が明瞭なので言葉の内容は聞き取れていた。  「見てよ。この…

  • 鳥から進化した女

    「あなたは知らなかったかもしれませんが、世の中には私のような人間もいるのですよ」と女は言った。   女は自分が鳥類から進化した人類であると主張していた。霊長…

  • 鳥の同級生

    夢の中で校庭のベンチに座っていた。隣に一人の少年が座っているが、私は彼を同級生だと認識していた。しかし、私は自分が既に老齢に差し掛かっていたはずだという自覚…

  • 翼が生えた同級生

    夢の中で校庭のベンチに座っていた。隣に一人の少年が座っているが、私は彼を同級生だと認識していた。しかし、私は自分が既に老齢に差し掛かっていたはずだという自覚…

  • 顔が大きくなった同級生

    夢の中で校庭のベンチに座っていた。隣に一人の少年が座っているが、私は彼を同級生だと認識していた。しかし、私は自分が既に老齢に差し掛かっていたはずだという自覚…

  • 赤い太陽の夢

    夢の中で学校の廊下を歩いていた。夜のようで窓の外が真っ暗なのだが、廊下には制服姿の生徒達がたくさん行き交っていた。校舎の外に出てはいけないという指示を教師か…

  • ピンク色の太陽の夢

    夢の中で病院の通路を歩いていた。私の他には誰もいなかった。窓の外に目を向けると病院の中庭の景色がピンクっぽく見えた。地上だけではなく、空もピンク色に染まって…

  • 病院の猫

    夜、私は病院の通路を歩いていた。辺りはひっそりとしていて人気がなかった。自分は何の病気を患っていたのだろうかと考えてみたが、何も思い出せなかった。それで、私…

  • 声付き写真の猫

    休日に私は声付き写真を見ていた。過去の一時期に流行した特殊な規格の製品なのだが、結局のところ映像機器の方が世間に定着したので静止画しか撮影できない声付き写真…

  • 猫仮面の男の笛

    夢の中で私は猫の仮面を被った男と対峙していた。猫仮面の男は私よりも体格が大きかったが、子供のような甲高い声で話し掛けてきた。「これは僕が作った笛だよ。どうぞ…

  • 猫仮面の男の家

    夢の中で私は猫の仮面を被った男と対峙していた。猫仮面の男は私よりも体格が大きかったが、子供のような甲高い声で話し掛けてきた。「これは僕が作った家だよ。どうぞ…

  • 猫仮面の男の自動車

    夢の中で私は猫の仮面を被った男と対峙していた。猫仮面の男は私よりも体格が大きかったが、子供のような甲高い声で話し掛けてきた。「これは僕が作った自動車だよ。ど…

  • 人間になる猫の夢

    明け方に夢を見た。  私は自宅の台所の椅子に座っていた。テーブルの向こう側の椅子に一匹の猫が座っていた。顔は猫なのだが、体型は人間のようだった。猫の仮面を被…

  • 猫が吐いた毛玉

    休日に暇になったので学校の同級生の家に遊びに行った。事前に訪問を予告していなかったので在宅していないかもしれないと懸念していたのだったが、同級生は庭で突っ立…

  • 殻を食べる動物

    休日に暇になったので学校の同級生の家に遊びに行った。事前に訪問を予告していなかったので在宅していないかもしれないと懸念していたのだったが、同級生は庭で突っ立…

  • 蝉が鳴く理由

    「人間達は勘違いをしているよ」と蝉は言う。「蝉の雌は雄が発する騒々しい音を聞いて発情すると人間達は思っているようだけど、その認識は間違いだよ。そもそも求愛を…

  • 『蝉』

    習字の授業中に私は机の上に置いた紙に筆で線を引いていた。『蝉』という文字を書くように指示されていたのだったが、どうも全体的な形状が気に入らないと感じていた。…

  • 歯科医の特別授業

    夢の中で私は歯科医の特別授業を受けていた。学校に招かれた歯科医が教壇に立ち、生徒達に向けて歯の大切さを語っているのだった。黒板には歯を写した一枚の大きな写真…

  • 虫歯の痛み

    「虫歯の痛みはどれくらい強烈で苦しいの?」と鶏が訊いてきた。  「そういえば、君には歯がないのだったね。虫歯はとても痛いよ。意識がすべて痛みに占領されそうに…

  • 鶏を太らせる研究

    隣接する独房に入れられている二人の老人達が小声で話し合っていた。  「私は若い頃、とある研究所に勤めていましてね。そこで鶏を太らせる研究をしていたのですよ」…

  • 不老不死の鶏

    二人の老人達が並んで縁側に座っていた。庭で飼われている一羽の鶏が唐突に甲高い声を発して鳴いた。   「実は、あの鶏は大昔に行われた科学実験の影響で不老不死に…

  • 寿命の改変

    「最近、医療技術の発展のおかげで寿命を自在に改変できるようになったらしいですけど、あなたはその手術を受ける予定がありますか?」   「寿命の改変ですか。私は…

  • 記憶の改変

    「最近、医療技術の発展のおかげで記憶を自在に改変できるようになったらしいですけど、あなたはその手術を受ける予定がありますか?」  「記憶の改変ですか。辛い過…

  • 好悪の改変

    「最近、医療技術の発展のおかげで好悪の感情を自在に改変できるようになったらしいですけど、あなたはその手術を受ける予定がありますか?」   「好悪の改変ですか…

  • 幸福の改変

    「最近、医療技術の発展のおかげで幸福を自在に改変できるようになったらしいですけど、あなたはその手術を受ける予定がありますか?」   「幸福の改変ですか。その…

  • 学校に遅刻しなくなった

    「最近、医療分野における人工知能の貢献のおかげで需要が少ない種類の手術さえも短期間で方法論が確立して実施できるようになっていますが、その影響でほとんど類例が…

  • 舌を長くした

    「最近、医療分野における人工知能の貢献のおかげで需要が少ない種類の手術さえも短期間で方法論が確立して実施できるようになっていますが、その影響でほとんど類例が…

  • 医療技術の発展の影響

    「最近、医療分野における人工知能の貢献のおかげで需要が少ない種類の手術さえも短期間で方法論が確立して実施できるようになっていますが、その影響でほとんど類例が…

  • 肉体改造手術の影響

    「最近、医療分野における人工知能の貢献のおかげで需要が少ない種類の手術さえも短期間で方法論が確立して実施できるようになっていますが、その影響で類例が少ない肉…

  • 太陽恐怖症の蟻

    「最近、私は人工知能に書かせた小説を読んでいるのですよ。人工知能は人間の小説家が書きたがらないような内容の作品でも文句を言わずに作成してくれますからね」  …

  • 知性が宿った椅子

    「最近、私は人工知能に書かせた小説を読んでいるのですよ。人工知能は人間の小説家が書きたがらないような内容の作品でも文句を言わずに作成してくれますからね」  …

  • アンパンを讃える小説

    「最近、人工知能に小説を書かせているのですよ」   「どのような小説を書かせているのですか?」   「美味しいアンパンを食べて感激したのでアンパンを讃える小…

  • 人工知能に小説を書かせた

    「最近、人工知能に小説を書かせたのですよ」  「どのような小説を書かせているのですか?」   「平和で人間同士の諍いがない世界を描いた作品にしてくれと人工知…

  • 自動車を運転していた

    二人の生徒達が下校途中に歩きながら話し合っていた。   「このところ、僕は昔の人が書いた小説を読んでいるのだけど、人間が自動車を運転していた時代があったのだ…

  • 娯楽が少なかった

    二人の生徒達が下校途中に歩きながら話し合っていた。   「このところ、僕は昔の人が書いた小説を読んでいるのだけど、当時は娯楽の数が今よりもずっと少なかったみ…

  • 夜の場面が多い

    二人の生徒達が下校途中に歩きながら話し合っていた。   「このところ、僕は昔の人が書いた小説を読んでいるのだけど、夜の場面が妙に多いという共通点があるようだ…

  • 昔の人々の恋愛事情

    二人の生徒達が下校途中に歩きながら話し合っていた。  「このところ、僕は昔の人が書いた小説を読んでいるのだけど、彼等は恋愛をする際に色々な制約で自分達の行動…

  • 性行為をしたい

    道端で二人の老人達が世間話をしていた。  「最近、少子化問題の対策を政府が発表しましたね」   「そうですか。どのような対策なのですか?」  「公の場で『性…

  • 海までの路線

    道端で二人の老人達が世間話をしていた。 「そういえば、最近、海までの路線が新しく開通したらしいですね。あなたはその列車に乗りましたか?」   「この街の駅…

  • 深海まで歩いた

    老人がかつて経験した長い旅について話していた。   「昔、私は買ったばかりの潜水服を着て意気揚々と海の中に入っていった。海底を適当に歩いていけば別の大陸に行…

  • 遠くにあるはずの空

    馬の背に乗って仲間達と旅をしていて海岸に辿り着いた。海に出る予定などなかったので進行方向を間違えていたらしいと仲間達と話し合ったのだが、せっかく初めて海に来…

  • 海の変な臭い

    馬の背に乗って仲間達と旅をしていて海岸に辿り着いた。海に出る予定などなかったので進行方向を間違えていたらしいと仲間達と話し合ったのだが、せっかく始めて海に来…

  • 旅行に行きたくなる理由

    男と女が喫茶店でコーヒーを飲みながら話し合っていた。 「時々、疑問に思うのだけど、どうして君はよく旅行に行きたくなるの?僕はどこか遠くに行きたいという欲求を…

  • 旅先で注目された夫

    旅先のホテルで壁に設置されている鏡の中を覗き込んでいる夫に妻が問い掛けた。「どうしたの?自分の姿が気になるの?」 「ああ。この辺りの道を歩いていたら通行人か…

  • これからの世界

    夫婦が居間でソファに座っていた。テレビでニュースが放送されていた。 「これからの世界はどうなっていくのだろう?」と夫がテレビ画面を見ながら呟いた。 「あなた…

  • 投資詐欺

    夫婦が居間でソファに座っていた。テレビでニュースが放送されていた。 「本当にこんな馬鹿みたいな投資詐欺に騙される間抜けな人間達が世界中にたくさんいるのかと思…

  • 五年は長い

    夫婦が居間でソファに座っていた。テレビでニュースが放送されていた。 「この犯罪者に課せられた刑期は短過ぎるね。たった五年の懲役刑は罰として甘いよ」と夫がテレ…

  • 重量感があるソファ

    休日に妻と一緒に家具販売店でずらりと陳列されているソファを見物していると店員が話し掛けてきた。「どのような商品をお求めでしょうか?」 「重そうなソファばかり…

  • 安定感がある椅子

    休日に妻と一緒に家具販売店でずらりと陳列されている椅子を見物していると店員が話し掛けてきた。「どのような商品をお求めでしょうか?」 「どの椅子も不安定そうね…

  • 老人の椅子

    「そもそも、あなたはどうして椅子に座っていたのですか?」と警察官が質問してきた。 「長時間に渡って歩いていたので足がかなり疲れていたのですよ。それで、路上に…

  • 蟹の顔

    「そもそも、あなたはなぜ浜辺を歩いていた生き物を蟹であると判断したのですか?」と警察官が質問してきた。 「脚の数が多かったのですよ。だから、蟹だろうと思った…

  • 蟹の死骸の夢

    明け方に夢を見た。 私は学校の廊下を歩いていた。休み時間のようで周りにはたくさんの生徒達が行き交っていた。私は廊下の先に人集りが出来ていると気付き、そちらに…

  • 反対語の夢

    明け方に夢を見た。 私は学校の廊下を歩いていた。こちらに話し掛けてきた同級生の発言の内容をまったく理解できなかったので私は当惑して現実世界ではないようだと察…

  • 煮たった湯の音

    今日は翻訳機の調子が悪いようである。一時的な異常に過ぎないのだろうか?それとも、修理が必要な状態になっているのだろうか?しかし、今はその問題について考えるべ…

  • 敬語の翻訳

    「先方が使用している言語には敬語が存在しません。ですから、この手紙を翻訳すると敬語をすべて省略した文章になりますが、構いませんか?」と翻訳機械が尋ねてきた。…

  • 星の翻訳

    「先方が使用している言語には星という単語が存在しません。ですから、この手紙の文章は内容を完全には翻訳できません」と翻訳機械が言ってきた。 まさか星という単語…

  • 鳥の翻訳

    「この手紙の文章に登場する鳥の種類は何ですか?」と翻訳機械が尋ねてきた。 「遠くから見ただけだから種類まではわからないよ。そのつもりで翻訳してくれ」と私は指…

  • 鳥語

    この群島の公用語は土着の古語、外来語、鳥語という三つの要素から成り立っている。この群島は大海原の真ん中にあり、昔から他の言語圏との交流が少なかった為に個性的…

  • 動物達と同じ言語の世界

    前世でトラックに撥ねられ、記憶を保持したまま異世界に赤ん坊として転生してから数十年が経っている。こちらの世界での生活にはそれなりに慣れてきたつもりなのだが、…

  • 怒りがない世界

    前世でトラックに撥ねられ、記憶を保持したまま異世界に赤ん坊として転生してから数十年が経っている。こちらの生活にはそれなりに慣れてきたつもりなのだが、今でも私…

  • 蛙のような声の世界

    前世でトラックに撥ねられ、記憶を保持したまま異世界に赤ん坊として転生してから数十年が経っている。前世の記憶があるせいか、今でも私は自分の声に違和感を覚えてい…

  • 七進法の世界

    前世でトラックにはねられ、記憶を保持したまま異世界に転生してから数十年が経っている。前世の記憶があるせいか、今でも私が発する言葉には多少の訛りがあると周りの人…

  • 恐竜人類の世界

    前世でトラックにはねられ、記憶を保持したまま異世界に転生してから十年程が経っている。この世界の人類は鼻が目よりも高い位置にある。この世界の人類は類人猿から進化…

  • 目と鼻の位置が逆

    二人の少年が肩を並べて同じ宇宙人図鑑を見ていた。 「この宇宙人は人間に似ているね」 「他の宇宙人達と比べると人間に似ているけど、目と鼻の位置が逆になっている…

  • 心臓が二つある蛸

    二人の少年が肩を並べて同じ海洋生物図鑑を見ていた。 「この蛸には心臓が二つあると書いてあるよ。普通の蛸は心臓が三つあるらしいけどね」 「本当だね。でも、心臓…

  • ぽ猿

    二人の少年が肩を並べて同じ哺乳類図鑑を見ていた。 「この猿は口を丸く開けているね」 「『ぽ』と鳴きそうだね」 「『ぽ猿』という名前らしいよ」 「やっぱり『ぽ…

  • 図鑑で見掛けた猿

    夢の中で公園のベンチに座っていた。私は自分が夢を見ていると気付いていた。周りの景色に見覚えがあると感じていたが、どこの公園で見掛けた光景が再現されているのか…

  • 蝉を飼っている男

    夢の中で公園のベンチに座っていた。私は自分が夢を見ていると気付いていた。周りの景色に既視感を覚えていたが、どこの公園で見掛けた光景が再現されているのかわから…

  • 方言がない蝉

    新学期が始まったばかりの教室で二人の生徒達が休憩時間中に話し合っていた。 「そういえば、君は夏期休暇中はどこかに旅行に出掛けていたの?」 「ああ。親の実家に…

  • 蝉を体験するべき

    「ねえ。君は既に蝉を体験したかね?僕は動物意識体験機械を利用して色々な動物の意識を体験したが、蝉になると大きな声を発するだけで心地良い達成感を得られるよ」 …

  • 鼠を体験するべき

    「ねえ。君は鼠を体験したかね?僕はこの間、動物意識体験機械で鼠を試してみたのだけれど、とても充実した気持ちになれたよ。寿命が短い生き物だから一秒たりとも無駄…

  • 仲間の死体の始末

    屋根の上に立っている二羽の鴉達が庭に落ちている鴉の死体を見下ろしながら話し合っていた。 「どうする?」 「どうもこうもないよ。あれは確実に死んでいるよ。どう…

  • 人間達は足が太い

    朝、二羽の鴉達が民家の屋根の上に立ち、停留所でバスの到着を待っている人間達の姿を見下ろしながら話し合っていた。 「また今朝も人間達があの場所に立っているよ」…

  • 人間の死体

    朝、二羽の鴉達が民家の屋根の上に立ち、停留所でバスの到着を待っている人間達の姿を見下ろしながら話し合っていた。 「ほら。あそこに立っている人間は随分と大きく…

  • 名前の刺青

    夜、枕元で会話をしている二人組の声が聞こえてきたので私は意識が覚醒した。かなりの早口だったが、発音が明瞭なので言葉の内容は聞き取れていた。 「ほら。この死体…

  • 足に刺青が彫ってある

    二人の少年達が巨大な老人を見ながら話し合っていた。 「この老人は足に刺青が彫ってあるね。これはこの老人の氏名なのかな?だとすると、随分と珍しい名字だよね。こ…

  • 巨大な老人の咆哮

    二人の少年達が巨大な老人を見上げながら話し合っていた。 「老人が吠えているね」 「何を言いたいのだろう?」 「ただ、吠えたくなったから吠えたのだろう。意味な…

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