今回は第3章「分析」と第4章「結果」を省略して最後の第5章「考察」と第6章「結論」を日本語化して掲載します。第3章、第4章に興味を持たれる方はJxivの英語版をご覧ください。https://jxiv.jst.go.jp/index.php/jxiv/preprint/view/508ここでは分析で用いた代表的な図の1つだけを掲載しておきます。5. 考察 まず本研究では、問題の分析と表現において2つの前提条件があったことを述べておく必要がありま...
言葉や芸術や科学の意味にまつわる思いつきや考察を断片的に、ときには多少はまとまった形で綴っています
科学カテゴリーの「発見の発見」http://d.hatena.ne.jp/quarta/と同じ作者のブログです。
「Resolution of Mirror Problem」 日本語版の出版計画
10月13日の記事で、このほどLanbert Academic Pbublishingから発行された鏡像問題に関する拙著についてご案内しました。その記事の中で、私が当該出版社のウェブサイトから当該著作が数か国語に翻訳されていた件についての事情について述べました。その際、担当エディターに問い合わせたところ、そのエディターはその時、翻訳の事情については知らず、メールを転送してくれた翻訳チームに問い合わせたところ、それらは予想通り機械...
「ブログリーダー」を活用して、yagurumaさんをフォローしませんか?
今回は第3章「分析」と第4章「結果」を省略して最後の第5章「考察」と第6章「結論」を日本語化して掲載します。第3章、第4章に興味を持たれる方はJxivの英語版をご覧ください。https://jxiv.jst.go.jp/index.php/jxiv/preprint/view/508ここでは分析で用いた代表的な図の1つだけを掲載しておきます。5. 考察 まず本研究では、問題の分析と表現において2つの前提条件があったことを述べておく必要がありま...
―― しかし、特定の言語にとらわれずに論理的に考えた場合、やはり「脳で考える」と「脳が考える」には違いがあり、どちらの考え方も科学的であると仮定すれば、「脳が考える」における科学は「脳で考える」における科学から変質していると考えざるを得ないのである。――上記は前回記事の最後の文である。この点をさらに掘り下げたい。例えば「頭が良い」、「(自分の)頭で考える」、「頭を使う」と云った表現の「頭」を「脳」に置...
(前回に引き続き第二章を掲載します。今回は敬体で日本語化してみました。実は日本語化でグーグル翻訳を利用してみたのです。グーグル翻訳の結果はセンテンスごとに違ってちぐはぐでしたが、だいたい敬体で訳されていたのをみて、敬体のほうがわかりやすいような印象を受けたのです。このことは以前から、実は、かつて木田元氏のある哲学本を読んだとき、前書きか後書きかで、ですます調の方がわかりやすいのでですます調で書くこ...
現在プレプリントとしてJxivに投稿済みで、光学系ジャーナルにおいて「Under review」の表記論文(英文)の日本語版を本ブログで公開します。今回はタイトルから序論までです。光学系の実像に基づく鏡映反転の物理過程 要約 鏡像問題は、これまでにそれぞれが最終理論であると主張する様々な理論が提唱されているものの、未だに定説が確立されていない問題となっている。その理由は第一に、この現象が物理的プロセスと知覚...
こうしてみると、日本語と英語という、極めて正反対の要素が強い言語でも同様に、人は「頭で物を考える」という直観というか、常識的な感覚というか、そういう意識を持っていることから、これは人間に普遍的な感覚であるように思われる。ドイツ語の辞書で頭に相当するKopfを引いてみたが、ドイツ語でもだいたい似たような意味範囲にある。そこで気になるのが同じ漢字を使っている中国語である。中国語の辞書は持っていないので、イ...
―― 前回に続いて ――前回記事の最後で、カッシーラーの哲学で説かれている表情機能を思い起こしたが、今ここでこの哲学議論に深入りする能力も準備もないのでそれはできないが、いずれにしても他人から客観的にみられる場合でも、頭が知能の在り処と言いうか源泉であるような認識は直観的で自然であることに変わりがないといえよう。そこで改めて「頭が良い」という表現から、頭が表すものについてさらに考察を進めてみたい。日本語...
まず日本語におけるこれらの単語ないし熟語について考察してみたい。日本語の頭(あたま)、頭脳(ずのう)、脳(のう)、および知能(ちのう)、いずれも多様な文脈において多様な意味で使われるが、それぞれが異なった基本的な意味を持ち、カテゴリーも異なるものの、互いに深い関係を持っている。まず、頭が、日本語としてもっとも早くから使われていたことは明らかで、たとえば岩波古語辞典にはこの言葉だけが載せられている。...
光学システムにおいて虚像は通常、立体的に表現されるのに対して実像は平面的に表現される場合が多い。一つには実像が像平面 ― カメラの場合はフィルム面に相当するが ― 上に形成される平面像と見なされる場合が多いということもあるが、それはつまるところ、光が形成する像は物体の表面しか表さないということに本質的な問題がある。それは人が物体の表面しか見ることができないということでもある。表面しか見ることができないと...
先般の記事のように英語版「Resolution of Mirror Problem」の日本語版出版の準備を進めていましたが、7月ごろからこの本の基本部分となった元の論文「Concept of the Isotropic Space and Anisotropic Space as principal Methodology to Investigate the Visual Recognition」の内容を補足する新しい論文の必要を感じてそれに取り組んだため、年内にもと考えていた日本語版の出版は一時保留することにしました。新論文は、先の...
前回記事 ――「Resolution of Mirror Problem」 日本語版の出版計画 ―― のとおり、日本語版への準備を進めています。この日本語版への追加予定のいくつかの記事の中から下記一編を公開します。質問に答える形式で、簡潔で分かりやすく表現できたように思います。問答形式(Q&A)による説明 主要論文の冒頭で著者は次のように書いています。 「よく知られた『鏡はなぜ左右のみを反転して上下や前後を反転しないのか?』...
10月13日の記事で、このほどLanbert Academic Pbublishingから発行された鏡像問題に関する拙著についてご案内しました。その記事の中で、私が当該出版社のウェブサイトから当該著作が数か国語に翻訳されていた件についての事情について述べました。その際、担当エディターに問い合わせたところ、そのエディターはその時、翻訳の事情については知らず、メールを転送してくれた翻訳チームに問い合わせたところ、それらは予想通り機械...
前回記事でお知らせしたとおりLAMBERT Acacemic Pubishingから拙著『鏡像問題の解決』が出版されました。これにより鏡像問題との取り組みはひとまず終了したことになりますが、この問題から派生する、というか連鎖するような様々な問題が浮上してくることが期待されるので、このようなタイトルで続けてゆきたいと思います。今回はその1として、表記のテーマを取り上げます。私にとっての鏡像問題の解決において初期にはあまり注目...
本ブログで扱ったテーマ群のなかで結果的に最も最も意義深いと思われ、分量的にも記事が多くなったテーマは鏡像問題にまつわるものになりましたが、その最終的な成果がこのほどLAMBERT Acacemic Pubishingから出版され、下記から購入できるようになりました。★ More Books.https://www.morebooks.shop/shop-ui/shop/product/9786205498651★ アマゾンhttps://www.amazon.co.jp/-/en/Junichi-Tanaka/dp/6205498650/ref=sr_1_fkm...
数には正数に加えてゼロと負数があるとされ、正数は正確には+記号を付け、負数は-記号をつけて表されるが、正数は特に記号を付けなくても正数を表す習慣になっている。しかし、一方で絶対値という概念があり、普通の感覚では正数と同じであるが、それでも、絶対値を表す記号もあるわけで、また、たとえば『現代数学百科』(矢野健太郎著、ブルーバックス)などを見ると結構複雑な数学的定義が述べられている。数学的にどういう意...
前回のユーチューブ配信記事はこのテーマの前半でしたが、引き続いて後半をユーチューブ配信しましたので、リンクを公開します。前回同様、後日文章化したものをここに追加するか、または、本ブログの記事として公開することも検討中です。...
今回から『鏡像と科学』というテーマで何回かのシリーズコンテンツを配信してゆきたいと思います。後日、こちらにテキストを追加することも検討中です。...
昨日、ツイッターの通知欄に今まで見たことのなかった種類の通知が届いていた:元のツイートは下記である:そのまた元の記事は下記の新聞記事ツイートである:元の新聞記事をツイッターに引用ツイートした人は単に元記事の見出しを引用しているだけで、ツイートした意図は不明である。だから今回の私の記事は元の新聞記事のタイトルと内容の印象のみに関わるものである。端的に言ってこの新聞記事の内容とタイトルに対して感じる違...
鏡像問題に関する最新の査読中論文をプレプリントとして公開しましたのでお知らせします。タイトルはConcept of the Isotropic Space and Anisotropic Space as principal Methodology to Investigate the Visual Recognitionです。http://philsci-archive.pitt.edu/19392/...
COVID-19感染症対策については、オーソリティ側を含め多くの専門家のコメントがマスコミやネットを通じて日々伝えられている。ただし、意外でもあり不満でもあることのひとつは、心理学者や脳科学者などからの発信が少ないように見受けられることである。というのは、病気の予防対策というものは多分に精神面との係わりが大きいし、さらに免疫機能にも関わる問題であり、免疫機能については精神面との強い関係に言及されることが多...
質的(Qualitative)と量的(Quantitative)の観点から前回の考察をさらに推し進めたいと思う。前回の結論は、少なくとも化学分析において、質的分析と量的分析という風に対立的な分け方は不適切ではないかというものだった。さらにこの結論を掘り下げると、化学分析に限らず、さらに人文社会科学をも含めて、そもそも分析という概念自体について、それが必ず質的側面と量的側面を備えていなければならない以上、質的分析と量的分...
10月13日の記事で、このほどLanbert Academic Pbublishingから発行された鏡像問題に関する拙著についてご案内しました。その記事の中で、私が当該出版社のウェブサイトから当該著作が数か国語に翻訳されていた件についての事情について述べました。その際、担当エディターに問い合わせたところ、そのエディターはその時、翻訳の事情については知らず、メールを転送してくれた翻訳チームに問い合わせたところ、それらは予想通り機械...