5月5日に東京都美術館で開催中のデ・キリコ展に行きました。今回紹介する作品は「不安を与えるミューズたち」です。美術書の言葉を借りれば「静謐、郷愁、謎、幻惑、困惑、不安」を感じる傑作品です。商業ポスター並みに明るくおしゃれな雰囲気なのに焦点が分かりづらく妙に長い影に不穏さを感じます。上り坂?のせいかジェットコースターで登っていくような恐怖刺激を感じます。孤独と無関心を感じますが妙に引き付けられる作品...
アーティゾン美術館では3月3日まで「マリー・ローランサン —時代をうつす眼」が開催されており、会社帰りに行きました。上段は「女と犬」、下段は「牝鹿と二人の女」です。先日、ヒロシマ美術館でみたマリー・ローランサンの作品を2つ紹介しましたが、「牝鹿と二人の女」はひろしま美術館が所蔵しています血色のよい健康的な肌の女性達は見ていて心地よいです。女性達の優しくもあり艶やかである眼差しは魅力的です。つい数分前...
梅の季節ですが、巣鴨にある眞性寺ではこの季節に咲く「啓翁桜」が境内を彩ります。(2月28日まで)「啓翁桜」はこの季節に咲く桜で山形県で栽培が盛んです。佐倉は種類が多く、必ずしも3月下旬に開花するものではないということを認識します。なお、巣鴨は桜のスタンダード?である「ソメイヨシノ」発祥の地でもあります。巣鴨といえばとげぬき地蔵ですが、このお地蔵様は歴史が浅く明治時代にこの地に来ました。実は江戸6地...
森アーツセンターギャラリーで開催中の「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」は間もなく閉幕ですね、、このシリーズも今回が最終回です。「「スイート・サタデー・ナイト」のため舞台セット」です。ダンスパフォーマンスの舞台背景として作成されものです。ストリートで生まれたキースへリングらしい作品です。当時、ブレイクダンスが流行っていました。学校で真似てみたものですが当然うまくいきませんでした。当時、スト...
2月3日に荒川区東日暮里にある靏護稲荷神社をお参りしました。「かくご」と読みます。松坂屋が1815年に当地に京都伏見稲荷を勧請して創建しました。この日は蠟梅が満開で馥郁たる香りが心地よかったです。お隣は大型のスーパーですが、元々は松坂屋の物流センターでした。境内にあるお地蔵様です。台座の真正面に「伊藤」と彫られていました。奉納者のことと思いますが、一瞬伊藤さんの像?と勘違いしました。小さいながらも...
月8日に森アーツセンターギャラリーで開催中の「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」に行きました。今回は2回目です。今回の展覧会にはキース・ヘリングの傑作が数多く出展されていますが、私が一番見たかったものはこの4作品です。この4作品は「アンディ・マウス」。アンディ・ウオーホールとのコラボ作品です。夢の国と言いつつも資本主義の権化のような某企業を皮肉っているように見えます。80年代に大活躍したア...
1月21日に荒川区東日暮里にある神々森猿田彦神社をお参りしました。「かんかんもり」と読みます。神々しい名称ですが、このとおり小さな神社です。大正時代までこの辺りには深い森がありその様が神々しかったので「神々森」と名付けられたそうです。庚申塔です。地元のお年寄りから小さいけど由緒ある神社であると教えていただきました。この神社は汐入の胡録神社の分霊を勧請して祀ったと伝えられております。当初は第六天社と...
1月8日に森アーツセンターギャラリーで開催中の「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」に行きました。3回に分けて紹介します。まずは「サブウェイ・ドローイング」です。数ある同タイトルの作品の中でこちらを選んだのは毎週見ているアニメ「スポンジボブ」に似てるからです。得体のしれないものにむりやり踊らされている人々を描いたように見えます。一見楽しげな作品ですが警句や批判が込められていますね。数々のアイ...
鎌ケ谷八幡神社の続きです。2017年から始まった再整備の一環として枯損した樹木を切り倒したので、境内はよく言えば空が広く悪くいえば殺風景です。再整備後は鎮守の杜が戻ってくるそうです。社殿はツーブロックの美青年のように端正です。いつ頃彫られたかは不明ですが。この神社も彫刻が見事です。千葉県の寺社巡りに惹かれるのは都内と比べると彫刻が寺社が多いからです。お稲荷様と天神様を祀る境内社です。青面金剛の庚申塔で...
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5月5日に東京都美術館で開催中のデ・キリコ展に行きました。今回紹介する作品は「不安を与えるミューズたち」です。美術書の言葉を借りれば「静謐、郷愁、謎、幻惑、困惑、不安」を感じる傑作品です。商業ポスター並みに明るくおしゃれな雰囲気なのに焦点が分かりづらく妙に長い影に不穏さを感じます。上り坂?のせいかジェットコースターで登っていくような恐怖刺激を感じます。孤独と無関心を感じますが妙に引き付けられる作品...
5月4日に埼玉県坂戸市にある日本で一番大きい道教寺院である聖天宮に行きました。天門です。東武東上線の若葉駅から歩いて5分。田園地帯に突如現れる絢爛豪華な寺院です。「五千頭の龍が昇る聖天宮」ですが、狛犬様もたくさんいます。天門の上部です。様々な彫刻が施されています。台湾の康國典大法師という方が、道教の神々のお告げに従ってこの地に建てました。昭和五十六年に着工し、 台湾の一流の宮大工を呼び寄せ、十五年を...
4月30日に日比谷図書文化館で開催中の「しりあがりさんとタイムトラブル 江戸×東京」に行きました。展覧会場のため我慢しましたが本当は声を出して笑いたい気持ちを抑えながらの鑑賞でした。特に「スマホでおしゃべり」と「動画投稿」はバカ受け。「名所江戸百景」や「富嶽三十六景」といった誰もが知っているいる名作に現在の風俗を混ぜた面白い作品が多く展示されています。ただ現在の風俗を混ぜただけではなく主に富士山を描...
宝仙寺は「中野坂上」という駅の近くにあります。駅名のとおり新宿から見て坂の上にあります。今回紹介する成願寺は宝仙寺から見て10分ほど坂を下った場所にあります。中野坂上方面からお参りした場合、まず目を引くのは「大達磨絵」です。平成8年に完成したものです。書かれている「莫妄想(まくもうぞう)」という言葉は、「つまらない事を考えずに黙って座れ」という意味です。黄檗宗の様式を取り入れた山門です。このお寺を...
先月と今月、渋谷に行く用がありついでに渋谷ヒカリエ(旧東急文化会館)にある川本喜八郎人形ギャラリーとスカイロビーに寄りました。川本喜八郎といえば三国志です。上段は右から劉備、関羽、張飛です。下段は趙雲です。後ろの武将は関平です。大学生の頃、曹操が主人公の「蒼天航路」の連載が始まり、三国志に興味を持ち、同じ時期に再放送で人形劇三国志を見ました。三国志は「蒼天航路」を読んではまったので曹操サイドの武将...
3月30日に新宿のSOMPO美術館へ行き、その後中野区にあるお寺をお参りしました。まずは宝仙寺です。源義家が大宮八幡神社の別当寺として創建したと伝えられています。山門の仁王様です。江戸時代は幕府の保護を受けて大きく発展したそうです。境内にある石臼塚です。江戸時代の中野区はそば粉の生産が盛んだったそうです。石臼はそば粉をひくために使われていたものですが、、機械化により使われなくなったものを供養するために...
ノルウェーの画家が続いたので、今回はフィンランドとスウェーデンの画家の作品です。いづれも神話を描いたものです。ファンタジー作品は北欧神話を参考にしていることが多いから、この展覧会に出展されている北欧神話を描いた作品は親近感を感じます。フィンランドの画家であるロベルト・ヴィルヘルム・エークマンの「イルマタル」です。「カレワラ」または「イルマタル」を検索するとこの作品がヒットすることが多く、フィンラン...
飯倉熊野神社は西久保八幡神社の近くにあります。創建は717年~724年頃または1394年~1428年頃と言われいる古社で太田道灌によって再建されたそうです。場所がらこの神社は海を臨む崖の上にあったことが想像できます。花に囲まれたつくばいです。ビルに囲まれた境内ですが気分も華やぎます。社紋の八咫烏の繋がりで、日本サッカー協会公認の「サッカー御守」を頂くことができるそうです。また、この神社は鬼滅の刃の甘露寺蜜璃の産...
3月30日に新宿のSOMPO美術館で開催中の「北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」展に行き、前回はノルウェーの画家であるニコライ・アストルプでしたが、今回は同じくノルウェーの画家であるエドヴァルド・ムンクです。「フィヨルドの冬」です。雪と氷が作り出す荘厳な雰囲気に圧倒されます。月並みですが大自然の雄大さの前では人間の存在は小さく、その悩みも大したものではないと感じるそうですが、ムン...
3月20日に港区立みなと科学館 「すごいぞ!昆虫総選挙」に行った後、西久保八幡神社をお参りしました。港区は下町と山の手の境界線ということもあってこの神社は坂の上にあります。最近できた麻布台ヒルズに囲まれており、現代的・未来的な風景を楽しむことができる境内です。ちなみに社殿の後ろにある三角の建物は日本霊友会の本部です。都内の「八幡神社」は源義家や源頼朝がわざわざ東北を攻める際に創建したものが多いです...
3月30日に新宿のSOMPO美術館で開催中の「北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」展に行きました。北欧四か国の画家の作品を展示した展覧会で見た作品を紹介していきます。まずはノルウェーの画家であるニコライ・アストルプです。ニコライ・アストルプはノルウェー南部のユルステルで暮らし、豊かな自然や家族を描いた画家です。春の夜といっても明るいですね。ノルウェーの春の日照時間を調べたら、4月06...
3月20日に港区立みなと科学館 「すごいぞ!昆虫総選挙」に行き、その後、神社を2社お参りしてから東京タワーに行きました。順次紹介していきます。まずは5月26日まで開催中の港区立みなと科学館 「すごいぞ!昆虫総選挙」です。高さ2.35m、全長6.3mの「オオカマキリの巨大模型」です。最強の捕食者がこのくらいのサイズになると迫力がありすぎます。たまたま居合わせた男性が連れの方に「バキだ」と言っていたので気に...
4月7日まで東京都美術館で開催される「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」の続きです。今回は2作品紹介します。上段はデウィット・パーシャルの「ハーミット・クリーク・キャニオン」です。風景画は各国の風景を楽しむことができますね。アメリカらしくグランドキャニオンを描いた作品です。デウィット・パーシャルはカリフォルニアを拠点にしていた画家です。展覧会HPにあった解説からの引用ですが鉄道会社の依...
3月16日に実家に行った際、久富稲荷神社をお参りしました。参道はかつて大山道と呼ばれていた街道に面しております。入口から約250メートル進んだ先に神社があります。実に長い参道です。かつて境内にフクロウが住んでいたことにちなむ祠です。1931年に造営された社殿です。この神社の近辺には旧日本軍の施設があり爆撃の対象になっていたかもしれないので、戦災を乗り越えた彫刻が現存していることに神々しさを感じます...
3月1日に東京都美術館で開催中の「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」に行きました。今回紹介する作品はジョン・シンガー・サージェントの「キャサリン・チェイス・プラット」です。ここ数カ月、土日は子供の習い事の付き合い等などで予定が埋まり、展覧会に行く機会が減りつつある中、ジョン・シンガー・サージェンの作品が3点来日しているので、会期中の金曜日はこれらの作品を見ることをモチベーションに仕事...
2月23日に深川江戸資料館に行きました。天保年間の深川佐賀町の町並みを想定復元しています。屋根の上には猫。時々鳴きます。上の二つは江戸時代の屋台を復元したものです。稲荷ずしが大きくて食べごたえあります。てんぷらは串揚げのようです。江戸時代の人が現在にタイムスリップしたら稲荷ずしの小ささに驚くかもしれません。江戸の町に住んでいてかつ収入もそこそこあれば食生活は今より豊かかもしれませんね。商店も復元し...
航空科学博物館の続きです。博物館からは離着陸する飛行機を見ることができます。まずはアシアナ航空のA380です。エールフランスの多分B777-200型機です。この機種も退役が始まっているそうですね。B777は200よりスレンダーな姿の300が好きです。KLMのB777-200型機です。私が好きなカラーリングの一つです。余談ですが、エア・タヒチ・ヌイ(成田に就航してるタヒチの会社)とエアリンガス(アイルランドの会社)とロイヤル...
アーティゾン美術館はパウル・クレーの作品をコレクションしています。今回紹介するのは新たにコレクションに加わった「双子」と「小さな港」です。上段が「双子」です。「伝染るんです」に代表されるシュール系漫画に出てきそうなユーモラスな風貌は思わずくっすと笑ってしまいます。最近、椎名誠のSF系の作品を読み始めました。「北政府」との戦争後の荒廃した世界が舞台の作品を好んで読んでます。異なる性質を持つ生物が合体し...
2月10日に成田空港の近くにある航空科学博物館に行きました。博物館の外観です。空港をイメージしたデザインで管制塔のような場所にレストランがあります。ボーイング747型機の模型です。747型機の模型としては世界最大とのことです。フライトシュミレーターで操縦を体験できますが、混んでいたので断念しました。747型機の断面図です。でかい!まさにジャンボジェット。アッパーデッキには一回だけ乗ったことがあります。国内...
アーティゾン美術館で開催されていた「マリー・ローランサン —時代をうつす眼」では同館が所蔵するマリー・ローランサンと同時時代の画家達の作品も紹介されていました。今回紹介するのはロベール・ドローネの「街の窓」です。ロベール・ドローネといえば1月28日に閉幕した「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」で「パリ市」が出展されていましたね。あふれる...
WHAT MUSEUNで開催されている「高橋龍太郎コレクション ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」展」は日本美術の伝統を現在風に昇華した作品が多く展示されています。今回紹介するのは日本画と現代風俗を融合させた独自の概念「ネオ日本画」を発案し提唱している天明屋尚です。前回紹介した山口晃は楽しさを感じますが、天明屋尚は気分が高まります。敵をビームで破壊してから立ち去るように見えるので強敵を倒し...
寄木神社をお参りした後、蒲田八幡神社をお参りしました。京急の蒲田駅近くにある神社です。創建は不詳ですが境内に小円墳があったことから相当古くからこの地にあったようです。境内は平成30年に改修されたせいか新鮮な雰囲気でした。境内社の天祖神社です。ニオイバンマツリと狛犬様です。芳香が素晴らしいですね。狛犬様も芳香を楽しんでいるようです。今回この神社をお参りしたのは蒲田名物の羽餃子を食べて、黒湯に入るため...
5月3日に天王洲アイル駅近くにあるWHAT MUSEUNで開催されている「高橋龍太郎コレクション ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」展」に行きました。4回に分けて紹介します。まずは山口晃の「何かを造る圖」(部分)です。鴻池朋子、束芋、横尾忠則、李禹煥etc日本の現代アートシーンを語るうえで欠かせないアーティストの作品が一堂に会する千載一遇の展覧会です。この展覧会は一部の立体作品を除いて撮影が可...
5月3日に天王洲アイル駅近くにあるWHAT MUSEUNで開催されている「高橋龍太郎コレクション 「ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」展」に行った後、品川区・大田区の神社を巡りました。展覧会のことは別途紹介します。まずは展覧会会場の近くにある寄木神社です。東品川は今では住宅街ですが、かつては漁師町でした。そのため扁額には広い海がもたらす恩恵を表す青海波が彫られています。近隣には品川神社・荏原...
5月1日に日本橋高島屋で開催中の「開館25周年記念展 京都 細見美術館の名品ー琳派、若冲、ときめきの日本美術ー」に行きました。伊藤若冲の作品が大挙して上京してきた充実の展覧会でした。今回紹介するのは「糸瓜群虫図」です。伊藤若冲の描く動植物の生命感と観察眼は素晴らしいです。実際に昆虫採集に行くと虫がいる植物はこの作品のように虫食い状態であることが多いです。不思議なもので虫がいる苗は毎年同じです。植物達...
もうすぐ子供の日です。境内にこいのぼりをあげる神社も多いので中丸熊野神社を紹介します。なお、この記事は2020年4月の記事を再編集したものです。創建年代は不詳ですが、中世の頃、宇多天皇の皇子敦実親王14代の孫にあたる庭田主水正氏兼という人物が当地に移住し、熊野権現を勧請し、1587年に今の場所に遷座しました。 神社は交通の要所に建てられることが多いですが、 幹線道路(山手通り・川越街道)が交差し、首都高...
4月8日に国立博物館で開催中の「特別展 東福寺」に行き、その後、久々に常設展示を見ました。常設展示は撮影可能です。今回は撮影をした近代絵画を紹介します。上段は河鍋暁斎の「龍頭観音像」です。観音様は慈悲深く、龍神様は喝!!と言ってそうです。飴と鞭を両方受けたような気分になりました。この作品が伝えていることは「厳父慈母」ということでしょうか?このブログでは原田直次の「騎龍観音」も紹介しています。下段は...
4月1日に所沢航空発祥記念館に行きました。西武線の航空公園駅前に展示されているYS-11です。福岡に住んでいた頃、鹿児島出張の際はあえてJACのYS-11を選びました。また、千葉ニュータウンに通っていたころは下総航空基地に離着陸するYS-11をたまに見かけたものです。ヘリコプターの有用性を実証した名機。シコルスキーH-19です。丸いフォルムがかわいらしいです。ノースアメリカンT-6Gです。バートルV-44です。バナナのような曲...
4月8日に国立博物館で開催中の「特別展 東福寺」に行ったので、吉山明兆「五百羅漢図 第20号幅」を紹介します。この展覧会の目玉は東福寺を拠点に活躍した絵仏師の吉山明兆が描いた五百羅漢図です。この作品は五百羅漢が動物達を手なずたうえで乗り込んでいる図です。猛々しい動物も手なずける五百羅漢の徳の高さを表すものです。この展覧会では作品の横に4コマ漫画で作品を解説しており極彩色でホリの深いお顔なのでアメコミよ...
3月26日に国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展 愛を描く」に行った後、赤坂にある美喜井稲荷神社をお参りしました。猫を祀っていることで有名な神社です。左の猫は小鳥と遊び、右の猫は人魂?と遊びつつ邪鬼?を踏みつけています。雨の日なので傘をさしていました。ビルの一角にあるとても小さな神社です。なお、この神社の向かい側は豊川稲荷東京別院です。狛犬様もいます。子猫のようにかわいいですね。ネットで見つけ...
「ルーヴル美術館展 愛を描く」の続きです。前回は瑞々しい愛を描いた作品でしたが、今回は背徳な愛?を描いたと思われる作品です。サミュエル・ファン・ホーホストラーテンの「部屋履き」です。サミュエル・ファン・ホーホストラーテンはフェルメールやピーテル・デ・ホーホと同時代の画家で、理論家として知られています。案外、フェルメールの作品と一緒に他の作品も来日しているかもしれません。この作品の第一印象は不穏な感...
源覚寺の次に小石川大神宮をお参りしました。2015年にお参りした時(こちら)はタイル張りでビルの中庭にあった境内でしたが、今は開放的で白と黒の砂利が敷き詰められておりとても映えます。今までお参りした神社の中でも屈指のおしゃれさです。この神社は伊勢神宮の総代だった佐佐木勝造翁が昭和41年当地に創建しました。現在の本殿は令和3年5月7日に改修されたものです。伊勢神宮の古材を拝領したものです。古材とはいえ...
3月26日に国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展 愛を描く」に行ったので、この展覧会で見た作品を紹介していきます。まずはフランソワ・ジェラールの「アモル とプシュケ、またはアモルの最初のキスを受けるプシュケ」です。く西洋絵画における様々な愛を描いた作品を展示する珠玉の展覧会でした。無垢な二人の恋が成就した瞬間を描いた作品は瑞々しいです。理屈抜きで美しい!!アモルとプシュケはこの後、様々な試練を...
ツイッターを始めてから都内にある寺社の最新情報をより早くより正確に知ることができました。ある日文京区にある蒟蒻閻魔こと源覚寺のお堂が改修されたことを知り、3月25日にお参りしました。 この記事は2012年の7月の記事を再編集したものです。 このお寺は小さいお寺で、商店街の一角にポツンとあります。撮影は2012年の夏頃です。 当時はこのお寺周辺に昭和40年代な街並みが残っていましたが、今は無く、最...
三菱一号館美術館で開催中の「芳幾・芳年—国芳門下の2大ライバル」では武者絵も多く展示されていました。今回紹介するのは月岡芳年の「芳年武者无類 相模次郎平将門」です。稲妻のように勇壮な姿が印象的です。東京には平将門を祀る神社の代表である神田明神があり私も良くお参りします。このブログは寺社巡りもテーマにしておりますが、神田明神以外の平将門ゆかりの寺社も多く紹介しています。三菱一号館美術館から歩いて10分...
豊島区の有名な寺社といえば雑司ヶ谷鬼子母神と巣鴨のお地蔵様こと高岩寺ですが、江戸6地蔵の一つであり、高岩寺よりも古い、巣鴨通り商店街入り口にある真性寺を忘れてはいけません。2月末のある日境内の啓翁桜が満開だったので会社帰りによりました。今回の記事は2012年2月の記事を再編集したものです。 真性寺のお地蔵様は宝永から享保年間にかけて江戸市中の六箇所に造立されたもので、銅造地蔵菩薩坐像(江戸6地蔵)の...
3月10日に三菱一号館美術館で開催中の「芳幾・芳年—国芳門下の2大ライバル」に行きました。一部の作品は撮影可能のため、今回は撮影した作品を紹介します。落合芳幾は日本初の日刊紙である東京日日新聞の発起人であり、新聞錦絵の先駆です。こちらの作品は開版予告です。大阪在住の薬屋の男性が妻の浮気相手に「京人形をくれてやる」といって妻に大きな熨斗をつけて追い出した図です。今でいえば「スカっ」とした話でしょうか...
三河稲荷神社をお参りした後、耳無不動三峰神社に向かいました。道中にある三河島竜神です。路地裏にひっそりとある祠は風情があります。三河島という地名は3本の川の中州だったことに由来する説があります。であれば水の神を祀る祠が残っていても不思議ではないです。耳無不動三峰神社の鳥居です。扁額の周りに鎖が巻かれていますが何か謂れがあるのでしょうか?鳥居の先には力石があり重さは46貫。なんと172.5kg!!創建時期...
2月25日に足立区生物園に行きました。魚類、哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類がまんべんなく飼育されている充実の動物園ですが、昆虫の特に蝶の飼育で有名です。まずは世界一硬い虫であるクロカタゾウムシです。漆黒の鎧を纏ったかっこいい虫でした。甲虫類は昆虫館の定番ヘラクレスオオカブトとかニジイロクワガタもいましたが、このゾウムシはNHKスペシャルで紹介されているのを見て是非見たいと思っていたので感動しました。こ...
東京都美術館で開催中の「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」ではエゴン・シーレ以外のウィーン分離派の画家達の作品も展示されています。今回紹介するのはコロマン・モーザーの「洞窟のヴィーナス」です。コロマン・モーザーは日本ではマイナーな画家ではありますが、絵画、インテリア、家具、ステンドグラス、本の装丁、ポスター、ファッションデザインなど様々な分野で活躍した才人です。見た目も...