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2011/01/21

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  • 辰刻の雫 ~蒼い月~ 第161回

    『辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~』目次『辰刻の雫~蒼い月~』第1回から第160回までの目次は以下の『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページからお願いいたします。『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページ辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~第161回今もまだ床下に潜ったままの紫揺。男たちの会話からもう一人来るかもしれないという男を待っている。柴咲という男を。男達は為すべき話は終わったというように、裏の木戸を開け放ち風を通している。二人が濡れ縁に座っているようで、むさ苦しい男の足が四本見える。(声の感じからすると四人はいたかな)くぐもっていたということもあって似た声音だと区別がつかなかったし、喋っていない者もいたかもしれない。簡単に断定はできない。(うー・・・そう言えばお腹空いたな。お昼ご飯食べてない)食べたのはもぎ取っ...辰刻の雫~蒼い月~第161回

  • 辰刻の雫 ~蒼い月~ 第160回

    『辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~』目次『辰刻の雫~蒼い月~』第1回から第150回までの目次は以下の『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページからお願いいたします。『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページ辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~第160回杠だって何もかもを一人では賄いきれないだろう。使い走りが居てもおかしくない。それに子供なら扱いやすいはず。この飴ちゃん上げるから、あの男の人のあとを追ってもらえるかなぁ~。誰かとお話ししているところを見たら教えてくれる?そしたら手のひらサイズのグルグル巻きの飴ちゃん進呈!・・・有り得る。いや、杠はそこまで軽くはないか。でもきっと似たような感じで。「この塀の向こうに行ったけど・・・君たちには追えないよ?」“追えない”と言われた。芯直が口を開こうとする前に絨礼が開いた。「なに言...辰刻の雫~蒼い月~第160回

  • 辰刻の雫 ~蒼い月~ 第159回

    『辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~』目次『辰刻の雫~蒼い月~』第1回から第150回までの目次は以下の『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページからお願いいたします。『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページ辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~第159回激しいほどの襲歩にはならなかったがかなりの速度で走り切った。あまりにも武官がトロく馬を走らせていた。紫揺からしてみればちんたら、ちんたら歩かせている程度でしかない。『あの?これで着くんですか?』『遅くはなりますが』『最初に言いました、武官さんの歩で進めてくださいと』『ですが・・・』『えっと、女人だと思って甘く見てません?』『は?』そうだった、女人でしたね。坊と見ていました。『これからどっちの方向ですか?』聞いてどうするのだろうかと、あちら方向ですとゆるゆると指で先を示す。『...辰刻の雫~蒼い月~第159回

  • 辰刻の雫 ~蒼い月~ 第158回

    『辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~』目次『辰刻の雫~蒼い月~』第1回から第150回までの目次は以下の『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページからお願いいたします。『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページ辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~第158回先程、景色の良い所を二人で見に行けば良いと言ったのに、紫揺はそれに是と言わなかった。ましてやそんな所があるのなら一人で見に行くと。紫揺の心が決まっているのかどうかは、まだ分からないのだから推しまくらなければ。(あら?それならどうしてマツリに逢いに来たのかしら?五色の力のことを訊きに来たのかしら?だから急いでいるのかしら?)そう思うとシキでもいいはずなのだが。それともシキから聞いた暮夜の話に繋がるのだろうか。「紫?とてもよく似合っているわね」額の煌輪のことだ。宮に入る前に外そ...辰刻の雫~蒼い月~第158回

  • 辰刻の雫 ~蒼い月~ 第157回

    『辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~』目次『辰刻の雫~蒼い月~』第1回から第150回までの目次は以下の『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページからお願いいたします。『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページ辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~第157回尾能の微笑みに、どういうことだ?と疑問を持ち紫揺が小首を傾げたが、続けられた尾能の言葉は紫揺の心を軽くするものだった。だがそれは一瞬だけのことだったが。「四方様には紫さまからお話がおありになりますとお伝えいたしました。思いのままをお話しされればよろしいかと」「はい」尾能は四方の側付き。その側付きがそういうのなら安心して言いたいことを言える。「マツリ様はマツリ様の想いのたけのみをお話しされております」“マツリの想いのたけのみ”?“マツリのだけ”?それはどういうことだ。何のこと...辰刻の雫~蒼い月~第157回

  • 辰刻の雫 ~蒼い月~ 第156回

    『辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~』目次『辰刻の雫~蒼い月~』第1回から第150回までの目次は以下の『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページからお願いいたします。『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページ辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~第156回岩山を降りてしまえば剛度が言っていたように前後左右を見張番で固める。前後はいつもと同じように百藻と瑞樹が固めている。そして左右には腕遊びで勝った二人。「ちょっと寄り過ぎだろう」寄りすぎどころか両横から紫揺に何か話しかけている。後方を固めている瑞樹が眉を寄せている。左右の見張番の言うことに紫揺が目を輝かせコクリと頷く。寄ってきていた左右の馬が離れると紫揺が少しだけ前を歩かせている百藻から横にずれた。「紫さ―――」瑞樹が紫揺を呼ぼうとした時、一斉に紫揺と左右を固めていた見張番二...辰刻の雫~蒼い月~第156回

  • 辰刻の雫 ~蒼い月~ 第155回

    『辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~』目次『辰刻の雫~蒼い月~』第1回から第150回までの目次は以下の『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページからお願いいたします。『辰刻の雫~蒼い月~』リンクページ辰刻の雫(ときのしずく)~蒼い月~第155回ガザンが紫揺を鼻先で押す。いつもの位置に座れということだろう。紫揺が立ち上がりいつもの位置に座るとすかさずガザンが紫揺の横に伏せをする。そのガザンの頭を紫揺が撫でる。「そのようなものは食しておりませんし飲んでもおりません」生真面目に答える此之葉を見て葉月が大きく息を吐いた。「此之葉ちゃん、そうじゃないでしょ?」「え?」「え?」此之葉と紫揺の声が重なる。此之葉は“どういうこと?何を言うの?”と言う目をして。一方紫揺は“此之葉はサプリ以外のなにか秘訣を持っているのか?”と言う目...辰刻の雫~蒼い月~第155回

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