当地関東地方は昨日から梅雨明けかと思うようなイキナリ猛暑日。今から暑気払いってどうよ…と思いながら音盤棚をサーチ。イタリア生まれのスペイン育ち…軽い味わいのこの盤を取り出した。ウラディミール・ホロヴィッツ(1903-1989)が弾くドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)のソナタ集。1964年の録音で、彼の盤歴あるいはスカルラッティの演奏を語るとき必ず登場する盤でもある。手持ちの盤は80年代初頭に買った国内LP盤。収...
♪ろくげんおんぎょくのぞきのからくり♪ 音楽とギターに目覚めて幾年月。道楽人生なれの果てのお粗末。
針音混じりで聴く古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に匠の手で作られたギターの暖かい音色。以上『お疲れ様三点セット』で疲れを癒す今日この頃です。 http://guitarandmylife.blog86.fc2.com/
先日の記事で久々にアンセルメ・ボックスセットのロシア音楽集を取り出したが、せっかくなので検分継続。引き続きこの盤を取り出した。ストラヴィンスキー作曲「ピアノと管楽器のための協奏曲」。ニキタ・マガロフ(1912-1992)のピアノ、アンセルメ指揮スイスロマンド管弦楽団によるロシア音楽集ボックスセット全33枚中のNo.21。1955年ステレオ録音。 この盤には同曲の他、カプリッチョ(ピアノと管弦楽のための)、小管弦楽組...
開設以来15年になる当ブログ。クラシック音楽とクラシックギターという二つの柱を軸に与太記事を書いてきた。記事の書きっぷりから、おそらくあまりフレンドリーな雰囲気がないこともあって、コメントの書き込みは少なく、その延長線上の様々な交流もほとんどない。そんな中、少ないながらも時折り温かく応援してくれる方もいて、コメントをきっかけにメール交換やLINEで与太話の続きに及ぶケースもある。そんな中の一人、ハンドル...
猛暑続きで終日引きこもり。日よけのターフで陽射しは遮られるが、同時に室内は薄暗く、ほとんど穴倉生活だ。仕方なく室内遊戯。ギター弾いて音楽聴いて、このブログには書いていない他の道楽ネタで遊んで…そんなこんなで日が暮れる。きょうもオーディオ類の入替やセッティングであれこれ思案。作業がてら、この盤を取り出してプレイヤーにセットした。イーゴル・ストラヴィンスキー(1882-1971)の「妖精の口づけ~ディベルティ...
当地ではこのところ連日、夕方になると雷雨に見舞われている。激しい雨と雷で、「夕立」という風情には遠いが、日中たまった熱がひとまずクールダウンしてくれるのは有難い。 さて今夜も幾分熱気が冷めたところで音盤タイム。きょうは久しぶりにジャズ。この盤を取り出した。タル・ファーロウ(1921-1998)は好きなジャズギタリストの一人で、何枚かの盤が手元にある。今夜取り出したのはその名も「TAL」と題された1956年録音の...
朝から容赦ない暑さ。ダラダラするのは却ってよくないと、エアコンONでギターの練習。シャンドの数曲、BWV998、ポンセの前奏曲ホ長調とさらって一服。そのあとは、オーディオセットの配線類を外して周辺の掃除。再接続ののち音出し確認にこの盤を取り出した。シュタルケルとドラティ&ロンドン響が組んだドヴォルザークのチェロ協奏曲。手持ちの盤は十年程前にリリースされた廉価盤シリーズ中の1枚。ブルッフ「コル・ニドライ」、...
だいぶ以前のことになるが、手持ちハウザー製ギターの駒に不具合があって修復してもらった。2022年に手に入れた1990年製のハウザーギター。以前から使っている2006年製のハウザーとはかなり異なる音作りで、低めに設定された低音レゾンナンスとカリカリ反応するエッジの効いた高音は、これまで弾いたことのあるハウザーにはない個性。まるで1950年代以前のハウザー2世や1世を思わせる音だ。前所有者はかなり弾き込んでいたようで、...
数日前の梅雨明け以来、関東地方は猛暑日続き。暑いですね…以外の挨拶が思いつかない状態だ。幸い文明の利器エアコンのおかげもあって、リモコンのボタンを押せば快適な時間が約束される。こればもう神に感謝のレベルだろう。そういえば、かつては夏のエアコン商戦前になると、名古屋の熱田神宮にはその名にあやかり、エアコン関連会社の販売担当が集って猛暑を祈願していたものだ。昨今はどうなったか… さて、きょうは昼をはさん...
表題の記事。だいぶ前に書いた記事だが先日ある知人から、あの記事はどこにあるのかと聞かれた。検索すればヒットする仕組みになってはいるが、うまく見つからなかったようだ。そんなこともあって、きょうはその記事を再掲することにした。写真は大阪のギター製作家、故松村雅亘氏から以前届いたもの。20年程前、大阪出張の折の工房を訪れ、それ以降、何度か手紙のやり取りをしていた頃のもの。いくつかの貴重な資料に加え、来日し...
先日聴いたシュトルム・ウント・ドランク(疾風怒濤)期のハイドン。きょうはその続き。交響曲第52番ハ短調。デニス・ラッセル・デイヴィス&シュトゥットガルト室内管による全集中の一枚。作曲年代順に整理されているこの全集では、第42番ニ長調とカップリングされている。先日聴いた同時期の第45番「告別」の少し前に作られている。型通りの4楽章形式。例によってハイドンの短調交響曲らしく、第1楽章冒頭からユニゾンの主題が...
関東地方梅雨明け。昼を挟んでちょいと野暮用。東松山まで車を走らせた。平日ではあるが、やはり夏シーズン。週末前ということもあって、昼過ぎ帰途の下り線は結構な混雑ぶりだった。さて、夜半前のクールダウン。何年かぶりにこの盤を取り出した。オットリーノ・レスピーギ(伊1879-1936)のピアノ作品集。コンスタンティン・シチェルバコフというピアニストが弾いているナクソス盤。1996年録音。収録曲は以下の通り。 リュート...
ちょっと必要があって古い手帳を繰って眺めていたとき、2016年7月の欄に「中村紘子死去」の書込みを見つけた。8年前2016年の7月25日に72歳で亡くなっている。もうそんなに経つのか…。 言うまでもなく彼女は昭和から平成を通じて、日本クラシック音楽界でもっとも知られた演奏家の一人であり、広く親しまれたアイコンでもあった。ぼく自身も何度かステージに接した記憶がある。かつては自分とはふた世代くらい違うかと思っていたが...
梅雨空続く連休明けの火曜日。久しぶりにハイドンを聴こうかと思い、この盤を取り出した。ハイドンの交響曲第45番嬰ヘ短調「告別」。デニス・ラッセル・デイヴィス&シュトゥットガルト室内管による例の全集盤中の一枚。同時代に作られた第47番ト長調「パリンドロウム(回文)」と第46番ロ長調がカップリングされている。シュトゥットガルトのメルセデス・ベンツ・センターでのライヴ録音。他の作曲家にもよくあることだが、ハイド...
三連休最終日。このところ当地関東地方は梅雨空が続き、しとしと、じとじと…スッカとした夏空が恋しい気もするが、そうなったらなったで、暑さでうんざり、何とかならないかとボヤくに違いない。そんな勝手な思いを横におき、さて久しぶりにアンプとプレイヤーの電源をオン。取り出したのはこの盤だ。ブルーノ・リグット(仏1945-)の弾くショパン:ワルツ集。第1番から第18番まで(第19番はカット)を収録。録音は1976年。手持ち...
先週7月11日、指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットが97歳の誕生日を迎えた。現在、最高齢の現役指揮者であることは言うに及ばず。取り分け日本では、NHK交響楽団との長い関係もあって、ぼくら世代には格別の思いがある指揮者の一人だ。ぼくが音楽を聴き始めたのが70年代半ば。ブロムシュテット来日の歴史が始まったのも同じ頃だ。地方での貧乏学生時代も、その後の田舎暮らしも、東京でのコンサートとは半ば無縁でN響の演奏に接し...
暑さ続きのこの時期、午前中の涼しい時間にギターの練習でも…と思うが、そもそも午前中から滅法暑い。先日もそんな状況で、練習に集中する程の気合もなく、仕方なく弾くことは早々にあきらめ、寿命だなあと感じていた弦交換の儀と相成った。弦の交換が面倒だというギター弾きも多いのだが、ぼくにとっては、こんなに心おどる時間はないと感じるほどの楽しい作業だ。なんなら他人の楽器の弦交換もみな引き受けたいくらいだ。一方で...
本ブログに時々登場するフュージョンバンド「カシオペア」。その初代メンバーからなる新しいバンド「かつしかトリオ」に注目が集まっている。メンバーチェンジをしながら現在も活躍するカシオペア(現在の名称はカシオペア-P4)。しかし今でも初代メンバー当時の演奏がもっともカシオペアらしいとするファンも多い。その初代メンバーのうち、リーダーの野呂一生(g)を除く、櫻井哲夫(b)、神保彰(ds)、向谷実(kb)によって202...
先日、MacBook_Airを手に入れた。今年3月に発売された新機種、M3チップ搭載の15インチMacBook Air。アップルストアの認定整備済品コーナーで見つけ、速攻で発注した。パソコンを使い始めたのは確か80年代の終わり頃だったから、付き合いは35年程になる。当時仕事でIBM_PC互換機を使い、アナログ回路シミュレーター:PSpiceを動かしていた。5インチフロッピーベースでカタカタ動くもので、今から思えばオモチャのようなものだったが...
いま使っているミラーレス一眼カメラ:オリンパスOM-D E-M1 Mark III。コロナ禍にまだ終息の気配が見えなかった2021年暮れに手に入れた。オリンパスの企業形態変更に伴い、今や歴史ある「OLYMPUS」ロゴを軍艦部に冠した数少ないカメラとなったモデルだ。ぼくら昭和世代にとって一眼フレフカメラといえば車・オーディオと並んで、社会人になって最初の給料やボーナスで手に入れるべきモノの一つだった。カメラ、オーディオ、車…その...
関東地方は先週後半からいきなりの猛暑日連続。まだ梅雨明け前だが、おかまいなしの35度超えだ。電気代を気にしつつも躊躇なくエアコンON。更にラテン色満載のこの盤で暑気払いとなった。19世紀アメリカの作曲家ルイス・モロー・ゴットシャルク(1829-1869)他の管弦楽作品を集めた一枚。モーリス・アブラヴァネル(1903-1993)指揮ユタ交響楽団の演奏。米ヴァンガード原盤。録音データが記されていないが、ネットで確認したとこ...
F・グルダ「Gulda spielt Bach, Mozart, Shubert, Chopin」
3年程前に自覚した左手指の不調。関節軟骨が減少することによる痛みで、整形外科でヘバーデン結節と確定診断された。その後も一進一退で改善されないまま、といってギターを弾く際の致命的な状態とまではならず、ダラダラ現状様子見が続いていたのだが、このところどうも調子がよくない。痛み方が変化してきて、左手人差し指といわず、どの指の関節もピリピリした痛みを伴うようになった。あと数年したら、いよいよままならぬ状態...
梅雨空続く関東地方。湿度感・温度感ともに高く、すっきりしない日々が続く。さて、週半ばの水曜日。昼過ぎから市内の図書館へ。帰宅後一服して音盤タイム。こんな盤を取り出した。バッハのチェンバロ協奏曲集。近所のリサイクルショップのジャンク箱から百円で捕獲してきたもの。70年代初頭にキングレコードから出ていた廉価盤シリーズの1枚でBWV1052/1062/1065の3曲が収録されている。きょうはそのうち第1番ニ短調BWV1052に針...
月があらたまって令和六年文月・七月。うっとうしい梅雨空を吹き飛ばそうと、今月はこの盤でスタートだ。1977年結成、1979年デビューのフュージョンバンド:カシオペア。その第22作目のアルバム「active」。1992年2月メルボルンでのセッション録音。収録曲は以下の通り。01. NEW HISTORY02. MESSENGERS03. CAMEL ROAD04. ECCENTRIC GAMES05. TIME STREAM06. MOMENTO MEMORIAL07. TOMOSHIBI08. POINT X09. DOOR OR TRUTH10. THROUGH...
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当地関東地方は昨日から梅雨明けかと思うようなイキナリ猛暑日。今から暑気払いってどうよ…と思いながら音盤棚をサーチ。イタリア生まれのスペイン育ち…軽い味わいのこの盤を取り出した。ウラディミール・ホロヴィッツ(1903-1989)が弾くドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)のソナタ集。1964年の録音で、彼の盤歴あるいはスカルラッティの演奏を語るとき必ず登場する盤でもある。手持ちの盤は80年代初頭に買った国内LP盤。収...
このところ指の調子が悪く、あまりギターに触れていない。爪に木片を刺してしまったアクシデントは問題なく完治したが、残念ながら従来よりあるヘバーデン結節の症状が増悪中。当初気になっていた左手人差し指の関節痛は現在小康状態だが、これまで気にしていなかった右手の不具合、具体的には人差し指と薬指の変形がにわかに進んできた。特に薬指の変形が顕著。中指に向かって弧を描くように曲がり始めた。もちろん一晩明けて急に...
先回聴いたファリャ「三角帽子」で思い出し、きょうはファリャのピアノ作品を聴こうと、この盤を取り出した。スペインのピアニスト:ゴンザロ・ソリアーノが弾く「近代スペイン・ピアノ名曲集」を題された一枚。ジャケットに1966年と記されている60年代の国内盤(この録音の国内初出盤)で、当時東芝音楽工業から出ていたお馴染みの赤盤。例によって20年程前の大阪出張の際、梅田の中古レコード店で買い求めた。手持ちのスペイン物...
この時期に聴きたくなる音楽。何となく初夏の宵に聴きたくなるこの盤を取り出した。マヌエル・デ・ファリャのバレエ音楽「三角帽子」全曲。小澤征爾指揮ボストン交響楽団(BSO)による演奏。メゾソプラノとしてテレサ・ベルガンサが加わっている。1976年録音。手持ちの盤は十数年前に廉価盤で出た際に買い求めた。同じくファリャの「恋の魔術師」がカップリングされている(こちらはガルシア・ナバロ指揮ロンドン交響楽団)。「三...
戦後まもなく誕生した、おらが群馬の至宝:群馬交響楽団(群響:グンキョウ)が今年創立80年を迎えた。それを記念していくつかの企画が進行中。その一つとしてマーラーの大曲、交響曲第8番「千人の交響曲」が今秋11月29・30日の二日公演で取り上げられることになった。先日、チケット販売も始まり、さっそく手に入れた。1946年・昭和21年 第4回定期演奏会今でもこそ地方オーケストラは珍しくなく、そのレベルも高くなったが、昭和3...
先日の続きでマレイ・ペライアの弾くバッハ・パルティータのCDを取り出した。第2・3・4番が収録されている盤。2007年録音。全6曲あるバッハのパルティータのうちどれが一番好きかと問われたら、やはりこの第2番と答えるだろうか。無論それぞれに素晴らしく聴き飽きることがないが、とりわけこの第2番は素晴らしい。第1曲シンフォニアの冒頭ハ短調の和音。バッハ以降の時代にも幾多の名曲を生んだハ短調という調性と付点音符による...
このところ日中の気温高く、これからやってくる梅雨そしてその後に控える灼熱の夏を予感させる。ちょっと気が早いが、こちらも迎え撃つ準備。暑気払いの練習?かねて、こんな盤を取り出した。トゥリオ・セラフィン指揮ローマ歌劇場管弦楽団による「ロッシーニ序曲集」。1963年10月ローマRCAスタジオ録音。ディレクター:ハンス・ウェーバー。録音技師:ギュンター・ヘルマンス。DGスタッフもカラヤン&BPOによるセッションで多忙な...
昨日まで愚図ついた天気が回復し、一気に夏日に。幸い湿度低く不快感はなかったが、昼過ぎからはエアコンオンの一日となった。 さて、そんな暑さもあって、きょうはちょっとリラックス。こんな盤を取り出した。イリアーヌ・イリアスの「デサフィナード」。ジャズピアニストでありボーカリストでもある彼女だが、この盤はピアニストとしての彼女をフィーチャーしたもので、2002年アムステルダムでのライヴ録音。ジャケットに書かれ...
ここ数日、ピアノの音ばかり聴いていたこともあり、きょうはちょっと気分転換。音盤棚を眺め、久しぶりにこの盤を取り出した。五嶋みどり()が弾く「アンコール!ヴァイオリン愛奏曲集」と題された一枚。1992年、彼女が二十歳のときの録音。デビューから数年が経ち、すでに実力・名声とも第一級に達していた時期だ。このアルバムにはクライスラーやサラサーテをはじめ、ヴァイオリンのポピュラーな小品が並んでいて、二十歳の彼女...
この一週間、連日ブログ更新をしているからだろうか、ランキングバナーのクリック回数もコンスタントに入っているようで、ランキングサイトでの順位も安定して上位に付けている(つたない記事に応援をいただき感謝いたします)。日々の閲覧者数はカウンタ上の数字が正しいかどうか甚だ疑問ではあるが、おおよそ100~130IP。計算上は10人に一人程度がバナーをクリックしてくれている計算になる。願わくはこれが5人に一人くらいにな...
日々淡々と過ぎ、気付けば月があらたまって令和七年水無月・六月。今年もぼちぼち折り返しの時期。最近は早いなあとボヤくこともなくなった。いよいよ人生末期か…嗚呼。 さて、季節変われど道楽変わらず。きょうはジャズ。取り出したのはこの盤。あまりに有名なオスカー・ピーターソン・トリオの名盤。オスカー・ピーターソンのピアノ、レイ・ブラウンのベース、エド・シグベンのドラムス。オスカー・ピーターソン・トリオ全盛期1...
バッハ弾きとして評価の高いピアニストの一人アンジェラ・ヒューイット。この5月末から一週間ほどの日程で来日中だ。東京・京都・横浜でのリサイタルに先立ち、当地へも来演と聞き、足を運ぶことにした。バッハの鍵盤音楽に初めて触れたのは半世紀前の学生時代。当時話題となっていたリヒテルの平均律を聴いたのが最初だった。しかしその後、熱心にバッハを追いかけることもなく過ぎ、ようやくパルティータやフランス組曲、イギリ...
春から初夏のこの時期に聴きたくなる曲。ベートーヴェン交響曲第6番ヘ長調「田園」、ベルリオーズ 幻想交響曲、ブラームス交響曲第2番ニ長調…と聴いてきたところでもう一曲。外せないこの曲を取り出した。メンデルスゾーン交響曲第3番イ短調「スコットランド」。ペーター・マーク指揮ロンドン交響楽団による1960年の録音。手持ちの盤は80年代初頭にミドルプライスで出ていたときのもの。同じくメンデルスゾーンの序曲「フィンガル...
先日の記事に書いたフェルナンド・ソルの作品35の続きを少々。2巻24曲からなるこの作品35の練習曲集はソル自身が副題として「とてもやさしい」と付しているように、彼の練習曲の中では比較的やさしい部類に入る。。ソルの練習曲集としてはOp.6、Op.29、Op.31、Op.35、Op.60があり、おおむねOp.60~Op.35~Op.31~Op.6という順番で難易度が高い。その中にあって作品35は初級から中級に差し掛かるあたりでさらうことになる。ぼくがク...
この時期に聴きたくなる楽曲。先日のバーンスタイン,、ヴァントのブラームス第2で思い出し、きょうこの盤を取り出した。カラヤン(1908-1989)とベルリンフィルによるブラームス。1960年代ベルリンイエスキリスト教会でのセッション録音。手持の盤は一連のブラームス交響曲録音を集めたボックスセットの初出盤。解説書には昭和45年(1970年)発売・定価6,000円と記されている。高校入学当時のぼくにはまだ縁のなかっ豪華カートン...
この時期に聴きたくなる楽曲。ブラームスの交響曲第2番ニ長調。先日聴いたバーンスタイン&VPO盤に続き、きょうはこの盤を取り出した。ギュンター・ヴァント(1912-2002)指揮北ドイツ放送(NDR)交響楽団(現NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団)によるブラームス交響曲第2番ニ長調。1996年7月NDRの本拠地ハンブルグ・ムジークハレでのライヴ録音。手持ちの盤は同コンビによる全集中の一枚。ディスクをプレイヤーにセットし、ア...
うっかりミスで負った爪のケガはその後順調に回復。数日後にはほとんど気にならなくなった。写真のように青線で示した場所に袋に入っている木片が刺さっていたのだが、抜き取ったあとは痛みも程なくなくなった。爪も少し伸びてきてギターが弾ける状態になったので一週間ぶりに練習開始。いつくかあるソルの練習曲作品から作品35の2巻目(楽譜のアーカイブはこちら)を広げて気ままに弾き散らかした。フェルナンド・ソル(1778-183...
少し前に聴いたクリュイタンス&BPOによる田園交響曲。初夏のこの時期に相応しいなあと改めて感じ、ならば「もう一つの田園」も聴こうかと、この盤を取り出した。ブラームスの交響曲第2番ニ長調。1877年夏、オーストリアの保養地ペルチャッハに滞在して作られ、全編を通して流れる明るく穏やかな曲想からブラームスの田園交響曲とも称される。取り出したのはレナード・バーンスタイン(1918-1990)とウィーンフィルによる80年代初...
先日の日曜日、ちょっとした怪我を負った。宅内での軽作業中に右手中指の爪に木片を突き刺してしまったのだ。痛み程々で出血はなかったが、爪を通して長さ1センチ程の黒い木片が刺さっている光景に思わず、えっ!と声を上げた。 我が黄金の右手もこれまでか…と思いながら休日診療所へゴー。外科担当医が「麻酔しないで取りますね」とひと言。何秒間かぐっと堪えていると、「取れましたよ」で一件落着(フ~ッ)となった。 翌日以...
この時期に聴きたくなる曲の一つ、ベルリオーズの幻想交響曲。先日来、アルヘンタ盤、クリュイタンス盤と聴き、勢い止まらず、きょうはこちらの盤を取り出した。ポール・パレー(1886-1979)指揮デトロイト交響楽団によるベルリオーズ「幻想交響曲」。1959年・昭和34年の録音。RCAのリビングステレオと並んでLP初期から名をはせていた米マーキュリー社による<リビング・プレゼンス>シリーズ中の一枚。手持ちの盤は20年程前に廉...
週半ばの木曜日。午前中はびっちりギターの練習。昼過ぎはダラダラを過ごしながらの音盤タイム。きょうはギター。この盤を取り出した。若き日のデイヴィッド・ラッセル(1953-)とラファエラ・スミッツ(1957-)によるフェルナンド・ソル( 1778-1839)の二重奏曲集。この盤のライナーノーツには記載がなかったが、スミッツのサイトによれば録音は1981年のようだ。手持ちの盤は例によって大阪出張の際、梅田の中古レコード店で...
先日記事にした神尾真由子が弾くチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲。音盤棚の一角にはこの曲の盤が何枚かまとまっている。あらためてみると、中にはまだ針を通してない盤もあって、きょうはその中からこの盤を取り出した。イツァーク・パールマン(1945-)とユージン・オーマンディ(1899-1985)によるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調。1978年録音。手持ちの盤は当時の国内初出LP。例によって大阪出張の際、梅田...
ダラダラとした日常。午前中は家内雑事。昼過ぎに音盤棚を整理をしながら、少し前にハスキルとマルケヴィッチによるモーツァルトを聴いてから気になっていたこの盤を取り出した。スロバキア出身のピアニスト:ペーター・トペルツェル(1944-2010)によるモーツァルト。名作の誉れ高い二つの短調作品、第20番ニ短調と第24番ハ短調のピアノ協奏曲を収めた一枚。ラディスラフ・スロヴァーク指揮スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽...
手持ちのギター田邊雅啓氏製作ロマニリョスモデルを手に入れてからちょうど20年が経った。本ブログ開設以来、度々登場しているギターだが、二十歳の記念に一項を設けておこう。田邊雅啓氏(1974-)は現在栃木県足利市で伝統的手法にこだわったギター製作を続けている。大学を出てから長野県上田の石井栄ギター工房で修行ののち独立。2001年から故郷の足利に工房を開いて製作を始めた。たまたまその頃、久しく中断していたギター演...
週半ばの水曜日。さて、きょうの音盤。イングリッド・ディングフェルダーという女性フルート奏者によるホスマイスターのフルート協奏曲ト長調。テレマンのフルートと弦楽合奏のための組曲イ短調とのカプリング。ローレンス・レナード指揮イギリス室内管弦楽団がバックと務める。録音は1976年。手持ちの盤はビクター音楽産業から1979年で出た国内初出盤。先回のトペルツェルの盤同様、だいぶ前にネットで激安箱買いした数百枚の中に...
先日の記事に書いた村田夏帆。彼女がヴァイオリンを手にするきっかけとなったのが、三歳のときに観た神尾真由子のドキュメンタリだったそうで、村田夏帆は現在もその神尾真由子の師事しているようだ。そんな話で思い出し、きょうはこの盤を取り出した。2007年チャイコフスキーコンクールの覇者:神尾真由子(1987-)が弾くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調。プロコフィエフの2番の協奏曲がカップリングされていて、ク...
本ブログでも時折り登場する群馬交響楽団。終戦の年、1945年・昭和20年の11月に市民オーケストラとして創設され、翌年には群馬フィルハーモニーオーケストラ、1963年・昭和38年には財団法人群馬交響楽団となった。日本の地方オーケストラの草分けとして、その存在と歴史は郷土の誇りだ。そんな「おらが群馬の至宝」群馬交響楽団の活動の一つに教育プログラムがある。終戦のわずか2年後に始まった県内の小中学生を対象にした移動音...
このところ続いているアナログ盤の在庫確認。きょう取り出したのはこの盤。ヨーゼフ・カイルベルト(1908-1968)とバンベルク交響楽団による<プラハのモーツァルト>と題された一枚。この盤のことは、だいぶ以前に例の本で知った。カラヤンと同い年だったカイルベルトが手兵のバンベルク響を振ってモーツァルトと深い縁のあった街プラハにちなんだ曲を演奏している。バンベルクのオケもまたプラハに縁のある楽団。チェコで創設さ...
レコードプレイヤーがメンテナンスから戻って以来、もっぱらレコードばかり聴いている。ジャンル、録音の良し悪し…そんなの関係ねえ!と言いつつ、きょう取り出したのはこの盤だ。前橋汀子(1943-)の弾くチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調。スイス在住だった晩年のヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)に師事した前橋汀子。この盤はそのスイスでアナログ盤最終期に近い1984年に録音された。クリストフ・エッシェンバッハ...
月があらたまって令和六年水無月六月。変わらず巡る季節のうつろい。このところ気温も湿度もじわじわ上昇。あと二週間もすれば梅雨入りだ。週末日曜日。終日降ったりやんだり。昼前に野暮用少々。昼過ぎはダラダラと過ごしつつ、アンプの灯を入れ音盤タイム。久しぶりにこの盤を取り出した。クララ・ハスキル(1895-1960)とイーゴリ・マルケヴィッチ(1912-1983)指揮ラムルー管弦楽団によるモーツァルトのピアノ協奏曲第20番ニ...
現在使っているレコードプレイヤーはCEC社製ST930というモデル。80年代終わりに発売されたモデルながら、細々と2000年頃まで生産された。ぼくが買ったのが1996年だから、かれこれ30年近くなる。このST930が届いて最初に聴いたとき、そのSN比の良さと瑞々しく解像度の高い音色に驚いたものだ。これといって不具合もなかったが、前回メンテナンスしてから10年経過したことから、予防保全の意味でひと通り点検してもらうことにした。...
気付けば五月も今週で終わり。 きょうもいつもながらの怠惰かつ呑気な一日。日々仕事と格闘していた過去が嘘のようだ。 さて、きょうも日暮れて…チョイ渋のこんな盤を取り出した。ユーディ・メニューイン(1916-1999)が弾くブラームスのヴァイオリンソナタ集。ピアノはメニューインの義兄にあたるルイス・ケントナー(1905-1987)。1956~57年録音。手持ちの盤は70年代にセラフィムレーベルとして出ていた廉価盤で、緑色のジャ...
人気のギタリスト:ティボー・ガルシアが来演するとのことで先週末、久しぶりに地元群馬交響楽団(群響:グンキョウ)の定期演奏会へ脚を運んだ。=======================山本菜摘/委嘱作品「UTAGE~宴~」ロドリーゴ/アランフェス協奏曲*ファリャ/バレエ音楽「恋は魔術師」**芥川也寸志/交響曲 第1番ギター:ティボー・ガルシア*メゾソプラノ:加藤のぞみ**指揮:原田慶太楼 管弦楽:群馬交響楽団2024...
ちょっと必要あってマンドリンの音盤をサーチ。棚の端っこに何枚かある中からこの盤を取り出した。手持ちのマンドリンを含むアンサンブルの盤。手前3枚が竹内郁子の盤。竹内郁子(1931-)を中心としたマンドリンアンサンブルを収めた一枚。「イーグルレコード」レーベル(音研企画株式会社)で出た盤だが、おそらく自主制作盤に近く、一般市販された盤ではないようだ。録音データは示されていないが、高橋功氏によるライナーノー...
気付けば五月も下旬。梅雨入りはまだ先だろうが、このところじわじわと湿度感が上がってきた。今年もエアコンの季節到来だ。さて週半ばの木曜日。きょうはジャズ。こんな盤を取り出した。ジャズ・ベースの巨人:ロン・カーター(1937-)の、その名も「The Man with the Bass」という1986年発売の一枚。手持ちの盤は発売当時のもので3,200円の表記がある。1986年といえばレコードからCDへの移行真っ最中だったが、新譜CDはまだまだ...
今週末の5月25日土曜日、久しぶりに地元群馬交響楽団(群響:グンキョウ)の定期演奏会へ行く予定だ。人気のギタリスト:ティボー・ガルシアが来演し、アランフェス協奏曲を演奏することになってる。ギター弾きとしては長年に渡って聴き馴染んだ曲だが、時にはあらためて聴きたくなる。そんなこともあって、きょうは音盤棚のギターコーナーからこの盤を取り出した。スペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999)の「アラン...
アンプが入れ替わり、プレーヤーもメンテナンスから戻ってきて、このところレコードに針を下す時間が増えた。きょうも音盤棚を見回し、この盤を取り出した。ぼくら以上のオールドファンには懐かしいジャケット。1970年前後にコロンビアから出た廉価盤シリーズの一枚。だいぶ以前に一度記事にしたことがある。収録曲はモーツァルトの交響曲第40番ト短調と35番ニ長調「ハフナー」。この盤以外にはまったく聞いたことのないジャン=ル...
週末金曜日。このところのルーチンで午前中はギターの練習。午後はダラダラ、ウダウダと音盤棚の整理。棚の一角にこんな盤を見つけて取り出した。日本におけるラテン音楽の先駆者といえる「見砂直照と東京キューバン・ボーイズ」による「DYNAMIC LATIN」と題された一枚。20年近く前、例によってリサイクルショップのジャンク箱から金100円也で救済してきた。1971年発売。当時のオーディオ界で最先端だった4チャンネル仕様の盤で、...
週半ばの水曜日。午前中2時間ほどギターの練習。午後は野暮用一つ二つ。いつものルーチン。夜半前になってアンプの灯を入れ、この盤を取り出した。バッハのパルティータBWV825~830。ウラディーミル・フェルツマン(1952-)による演奏。パルティータ全6曲に加え、2声のインヴェンションBWV772~786も収録されている。1999年モスクワ録音で2005年にカメラータトウキョウから発売された。当時、バッハのパルティータをあれこれ聴...
少し前のこと、ある方から非公開コメントがあった。「ある音盤のついての与太さんの記事が、一字一句違わず数百文字に渡って記載されているブログがあった」とのこと。事の次第は伏せておくが、あまり気持ちのよいものではない。実は過去にも同じようなことを経験している。そもそも本ブログの道楽与太話など、自分でいうのもナンだがロクなものではない。それをコピペしてどうなるものかという感じがするのだが…。 さて、それは...