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コトバの試し斬り=(どうぶつ番外物語) https://blog.goo.ne.jp/s1504

斬新な切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設17年目に入りました。

自然と共生しながら、生きてきました。 ここでは4,000字(原稿用紙10枚)程度の短い作品を発表します。 <超短編シリーズ>として、発表中のものもありますが、むかし詩を書いていたこともあり、コトバに対する思い入れは人一倍つよいとおもいます。

正宗の妖刀
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2010/09/26

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  • 紙上『大喜利』(23)

    〇「梅雨時に台風かよ」「ご隠居、まだ5月で恥ずかしいから石垣島あたりで一休みして6月に上陸するつもりらしいですよ」〇「ゼレンスキーが反転攻勢に出たな」「モスクワは繰り返し無人機攻撃を受けてプーチンもオチオチしてられませんね」〇「卓球の早田ひなが大活躍してるな」「ひなひなした印象なのに中国選手を破って銅メダル獲得しましたよ」〇「錦木は千秋楽まで7連勝で9勝6敗で終えたな」「ご隠居、お見事でした。このままいけば来場所には関脇も狙えますよ」紙上『大喜利』(23)

  • 思い出の短編小説『ウィスパーボイス』

    サスペンス小説の作家として売れっ子だった有村優斗は、近ごろ雑誌社からの注文が減っていることを気にかけていた。担当の編集者にそれとなく訊いてみると、読者アンケートの分析から有村の小説が目新しさに欠けるとの評価が下されたらしい。某誌の人気作家ランキングでも、ベストスリーに入れず低迷していると聞かされた。ピーク時には寝る間もないほど依頼が殺到し、いずれ自身が小説に殺されるのではないかと覚悟をしたほどだった。しかし、さしもの人気もピークを過ぎ、いまは自分のペースで仕事をすることができた。夜型の彼は夕方の五時ごろ起き出し、朝方の七時に寝床に付くという生活を繰り返していた。望み通りに十分な睡眠時間が取れ、食事も散歩も意のままになったのだから、昔の奴隷のような生活と較べれば楽なものだった。健康のためにも、仕事量が減った...思い出の短編小説『ウィスパーボイス』

  • 新企画『ととのいました』(19)

    〇「どうだ、錦木はほんとに覚醒しただろう」「ご隠居、すごいですよ。若元春を寄り切ってから4連勝で7勝6敗と勝ち越し目前です」〇「このところ地震が続いているが大丈夫か」「能登から始まってトカラ列島、千葉南部、伊豆諸島など震度6~5が続いていますね」〇「ワグネルの創設者ブリゴジンはプーチンの料理人と言われているが本当か」「レストラン経営のほか人間の料理もやってるわけだ」新企画『ととのいました』(19)

  • 木のような草『オオブタクサ』の繁殖力

    2年前に当ブログで異様に成長した<木のような草>を紹介したことがある。正体がわからないのでお尋ねしたら、さっそく『一年生のブログ』さんが画像検索してオオブタクサという外来種の雑草ではないかと教えてくれた。オオブタクサ(画像は2921年9月撮影のオオブタクサ)2年前の5月頃ヤツデのような形の幼草を見てどんな植物になるのか観察していたら、9月には手の付けにはような怪物になってしまった。4か月後には花穂にたくさんの実をつけたのを見て(これはヤバイ)と伐採にかかったのだが、時すてに遅し・・・・去年も今年も飛び散った種がしぶとく生き延びていたのである。見つけるたびに引き抜いて処分し、もうないだろうと思っているとまだ残っている。今年の幼草2年前に「一年生のブログ」さんから送られてきた画像検索のURL(https://...木のような草『オオブタクサ』の繁殖力

  • 紙上『大喜利』(22)

    〇「おい、錦木が覚醒したぞ」「ええ、大関の貴景勝を横綱相撲で寄り切るなど覚醒しましたね」〇「大谷の6勝目はお預けだな、1失点で勝敗つかずとは残念」「ご隠居、わかります。早い回に援護がほしかったですね」〇「広島サミットも終わったな」「まさか対面の会議には出れんと思っていたゼレンスキーさん来ちゃいましたね」紙上『大喜利』(22)

  • 思い出の短編小説『狂犬のいた坂道』(3)

    少年たちにとって、マツ子の存在は眩しすぎるものだった。好奇心を最大に膨らませながら、戸惑い、戸惑いの後に排斥のポーズをとった。学校が終わって家に帰るマツ子を追って、男子生徒たちは後方から囃し立てた。「メンス、オンス、メンス、オンス」二組に分かれて、単純な掛け合いを繰り返すだけなのだが、しばらくすると皆気が滅入ったようになって、声が小さくなった。喜市も、将太や三郎とともに村はずれの雑木林まで付いて行き、マツ子が振り返って駆け出すのを見送ったあと、それが目的だったようにクヌギの大木に近づいて、虫が舐めた樹液の跡を確認する。木肌に残る茶色のおがくずが、夜通し働いた昆虫たちの宴のあとだった。虫や動物に対する喜市の執着は、彼の生命の源でつながっていた。近くの枝に、まだカミキリムシが隠れていないか、足下の草むらにウマ...思い出の短編小説『狂犬のいた坂道』(3)

  • 思い出の短編小説『狂犬のいた坂道』(2)

    日が傾きかける頃、喜市は川漁師の父と連れ立って、カエル獲りに出かけた。ライギョの生餌にするため、こぶりの青蛙が必要なのだ。沼に続く湿地には、蛙だけでも何種類も生息している。ニホンアマガエル、ニホンアカガエル、トノサマガエルに、食用蛙とも呼ぶウシガエルもいる。そのあたりには、他に蛇や蜥蜴もいる。草の実や稲穂が間近にあるから、鼠も隠れている。だが、川漁師の目的は蛙だけである。そのカエル獲りには、喜市が欠かせない存在なのだ。名人喜市は、濡れた草むらを中腰で進む。人の気配に驚いた蛙が、あちこちからピョンピョン飛び出す。その瞬間、喜市もまた蛙のように地面を跳び、着地したばかりの生餌を手で押える。捕らえた蛙は、竹で編んだ平たい魚籠に入れる。蓋を閉じ、次の獲物を狙って、再び忍び足で前に進む。追っ手の気配に怯えた蛙が草陰...思い出の短編小説『狂犬のいた坂道』(2)

  • 端午の節句は終わったが

    5月5日はこどもの日、行事的には端午の節句ということになる。みなさんのブログを拝見していても、この日の前後には鯉のぼりが泳ぐ雄々しい画像がたくさん登場していた。関東北部のある地方では毎年ジャンボ鯉のぼりが話題になる催しがあり、ブロ友さんとNHKのニュースで同時配信していたので大いに興味をそそられた。それにくらべるといささかショボい話で恐縮だが、我が家でも孫の節句を祝ってベランダ用の鯉のぼりを購入し昨日まで泳がしていた。実はこどもの日と誕生日が近いので取り付けたままにしていたのだが、昨日やっと晴れたので取り外しの作業をした次第である。しかし、この間よく雨が降ったよね。鯉のぼり自体はナイロン製だから濡れてもすぐ乾くのだが、かなりの風がなけtれば泳がない。それでも上部に取り付けた矢車と金飾りがクルクル回るのを見...端午の節句は終わったが

  • 思い出の短編小説『狂犬のいた坂道』(1)

    喜市は、夏が一番好きだ。川漁師の父親とともに、近くの沼で雑魚や小海老を採り、また、さまざまの仕掛けを使ってライギョやウナギを獲る。きらめく夏の日々は、喜市にとってわくわくする時間の連続であった。昭和二十年代の半ば、喜市が小学五年生になった頃のことである。沼の北西で、事件が起こった。それは新聞に載るほどの出来事ではなかったが、ふだん平穏な生活に慣れている村人に、めったに無い話題を提供した。とりわけ子供たちは、興奮のために夜寝つきが悪くなった。その事件は、彼らの村から林の中を通って沼に至る坂道の途中で起こった。一人の中学生が狂犬に遭遇し、勇敢にも犬を撲殺したのである。犬は灰色の中型犬で、口から涎を流していたという。目は黄色に濁り、坂の上からまっすぐに中学生に向かってきた。中学生は道端に転がっていた棒切れを拾い...思い出の短編小説『狂犬のいた坂道』(1)

  • 新企画『ととのいました』(18)

    〇「ひきこもり」治療とかけて「不親切な役所」とときますそのこころは「窓があるのに(心の)窓が開かない」でしょう〇「生成AI」とかけて「いのしし」とときますそのこころは「暴走すると手に負えない」でしょう〇「村上春樹」のノーベル賞とかけて「大勲位」とときますそのこころは政治が優先されるが「文学としては最高レベル」でしょう新企画『ととのいました』(18)

  • 思い出の短編小説『猫』

    素封家の新座右衛門には、なかなか跡取り息子ができなかった。二十歳の時に嫁に来た最初の妻は、五年間生活を共にしたが子ができずに離縁した。二度目の嫁も、妊娠はするのだが五か月目を待たずに流産し、二度三度と失敗して自ら実家に出戻った。新座右衛門に子種があることは明らかだから、すべては女の側の問題として片付けられた。三度目の嫁にも子ができないと分かった時、三十五歳を超えて焦りの見える当主は、飼い猫のタマに疑いを持った。人づてに、猫が好きな女は子ができにくいと聞かされたからだ。タマはもともとこの家で飼われている三毛猫だ。最初の結婚のときから新座右衛門の家にいたから、猫好きの嫁が連れて来たというわけではない。それでいて嫁が猫好きに見えるのは、いつの間にかタマがすり寄って甘えるようになるからである。タマには人の心を蕩か...思い出の短編小説『猫』

  • 紙上『大喜利』(21)

    〇「ウクライナの反転攻勢はいつ始まるんだ?」「ワグネルの創始者ブリゴジンによればもう始まっているらしいですよ」〇「そういえば、クレムリンへの無人機攻撃もその一つと言ってたな」「レーダーをかいくぐって良く上空まで近づけましたね」〇「一説ではワグネルがロシア国内から飛ばしたんじゃないかと・・・・」「ブリゴジンは武器・弾薬の不足でプーチンや国防省を激しく非難していましたからね」紙上『大喜利』(21)

  • ポエム355『薔薇の矜持』

    画像は(季節の花300)より赤い薔薇クリーム色の薔薇並んで咲いて共に美しいこの美しさは薔薇だけに授けられた気品もてはやされながら高ぶることのない矜持赤い薔薇には赤い薔薇の気品クリーム色の薔薇にはクリーム色の薔薇の矜持並んで咲きながら互いに邪魔しない紅い薔薇にもクリーム色の薔薇にも犯しがたい美しさ5月の抜けるような青い空の下競うでもなく誇るでもなく二つの薔薇が咲いているポエム355『薔薇の矜持』

  • 川柳『代理戦争』

    〇米中対立ガーナは日本に援助させ(中国の債務の罠にはまったガーナなどアフリカ諸国へのテコ入れ)〇北朝の核脅威には韓国を(バイデンは韓国の尹錫悦大統領を訪米させて金正恩に対抗)〇バイデンの足元を見る中露かな(チキン・レース=次期世界大戦の脅しを仕掛ける)〇ウクライナは欧米兵器で代理戦争(プーチンのロシアはワグネル=民間軍事会社が代理)〇今の世はフェイクニュースの海と化し(トランプが元凶)〇名人戦藤井聡太が連勝で(渡辺明魔王はもう心が折れている)〇13試合連続ヒットにまさ(吉田正尚)かねえ〇赤い靴下(レッドソックス)穿いて広角打法冴え(吉田正尚に全米注目)〇八村(塁)は蜂のように刺し蝶のように舞う(ダンク&スリーポイント・シュート)〇石川佳純が引退愛ちゃん二世と言われたが(昔日の感)川柳『代理戦争』

  • ポエム354『壁』

    2011.3.11の東日本大震災から12年2か月あの時石巻にもに水の壁が出来たその6年も前に病を押して指一本でキーボードを叩き自意識の壁に挑んだ『自分自身への審問』図らずも死者との壁を予感しようとは辺見庸よあなたは今何を思う五体が朽ちても魂だけは残っているはずあなたは沈黙の壁は存在しないもう一度聞きたいあなたの言葉を故郷石巻市の海を自在に語ってくれないかポエム354『壁』

  • 紙上『大喜利』(20)

    〇「おい、大谷翔平が猛打賞&2盗塁、トラウトが2発も…“なおエ”だってよ」「ご隠居、これからは救援というのをよしましょう。休演にしちゃうんだから・・・・」〇「AI論議が盛んにおこなわれているが、この先どうなると思う?」「あっしにはわかりません。藤井聡太6冠を諮問会議に呼んだらどうでしょう」〇「フィリピンから強制送還された強盗指示の容疑者4人はどうなった?」「さあ、ルフィに聞かないと何もわかりません」紙上『大喜利』(20)

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