「拳に聞け」塩田武士
2015年発行の塩田武士のボクシング小説。元芸人で便利屋の省吾が立ち退きを迫った、大阪の弱小ボクシングジムを舞台に描かれた、感動的なストーリーなのだが、大阪やからね。ボケとツッコミ満載なのだった。拳に聞け!(双葉文庫)塩田武士双葉社ハードボイルド作家の大沢在昌の小説で、大阪を舞台に営業マンが探偵のように犯人を追いつめていく作品がある。ハードボイルドなのに大阪が舞台であるという事と、大阪弁の台詞だとハードボイルドに落ちとツッコミが存在し、思わずプッと吹き出してしまうところもある。本作品も主人公が元お笑い芸人と言う事もあるが、普通の登場人物でも、まじめな設定のシーンでも、思わずプッと吹き出してしまうところもある。そこが大阪弁の持つ魔力なのだと思う。大阪の弱小ボクシングジムには会長と選手が1人、選手は会長の息子...「拳に聞け」塩田武士
2025/02/28 21:41