遅ればせながら映画「サイレント・ラブ」(内田英治監督・脚本、2024年)を観た。→https://gaga.ne.jp/silentlove/音大でピアノ...
出張先で物憂げにテレビを眺めていたら、昭和の歌謡曲のような歌が流れ始めた。テンポに乗り切れない歌唱は逆に魅力的で、キレキレではない舞踊もだから却って好まし...
東浩紀の『訂正する力』(朝日新書)を読了。社会や政治について本当に長らくモヤモヤしていた霧が晴れたかのような気分だ。紹介してくれた友人に感謝。戦後の日本の...
少し前のことだけれど、お疲れ様会をやることになり夕刻に料理屋を訪れた。これまでのあれこれや想いを語り歓談する。料理が運ばれてきてその説明がされる。居酒屋で...
行春や鳥啼魚の目は泪三連休に友人と繰り出したのは松尾芭蕉がこれを詠んだ宿場町の居酒屋。飲み屋街というのを知らない人が居ればここに連れてゆけば良いというよう...
このあいだシューベルトのミサ曲全集という音盤を買い求めていた。とても素朴なものから壮大なものまで様々な曲があって、その量塊に圧倒されている。第1番は17歳...
『日本のクラシック音楽は歪んでいる』(森本恭正、光文社新書)を読了。前著の『西洋音楽論』(https://hankichi.exblog.jp/23581...
火曜日までの暖かさとは打って変わって、昨日は冬の寒さに逆戻り。人と夕餉を共にしながら、相手が新しい道を選んだことを祝い語らい、しかしこのあとはもう会うこと...
ドラマ『不適切にもほどがある』に嵌っている。昭和のバブル絶頂期から令和にタイムスリップした主人公が、コンプライアンスに引っかかる言葉や行動で人々を慌てさせ...
友人がベートーヴェンの作品を作曲年代順に聴いている。凄く根気が要りそうで気短かな僕には出来そうにない。→https://maru33340.exblog....
岩波現代文庫の『浅草』(岩波現代文庫、副題:土地の記憶)を読了。山田太一が、様々な人が書いた浅草について書かれたエッセイや紀行文を編んで一冊にまとめたもの...
NETFLIXのリストの片隅にそれがあって、ちょっと気になっていたが放置していた。『ちょっと思い出しただけ』(松居大悟監督、2022年)。→https:/...
このあいだ渡辺裕の『音楽は社会を映す』(春秋社)を読んだが、それは毎日新聞の音楽時評コラム「考える耳」に6年間連載されていたものの後半分だった。→http...
Webちくまの蓮實重彦のコラム「些事にこだわり」を読むの楽しみにしている。社会、文化、政治などについての歯に衣を着せぬ論述だ。→https://www.w...
映画が封切られたとき、観に行かなくてはという気持ちがあったのに何か胸騒ぎのような感じがあって躊躇ってしまった。NETFLIXでそれが観られるようになったと...
「シベリウス:きわめつきの小品集」なんて題名が付いていて、思わず買い求めてしまった。ジャケット写真が嘗て訪れたことがあるヘルシンキの公園のモニュメントだっ...
出先で昼に腹が減る。連休中なのでどこも混んでいるなか、店先のメニュー掲示に釣られてしまった、「すずや」を訪れたのは初めてで、だから「とんかつ茶漬け」なるも...
映画『カラーパープル』(ブリッツ・バザウーレ監督)を観た。1985年に家人がミュージカル版ではないほうの映画を家人が観に行って、良く分からなかったという感...
街角のむかしの写真集が好きだ。とくに自分がそこに住んでいたり学んでいた場所の写真には心そそられる。頁を繰っていくたびに、思わず惹き入れられ目を開いてその細...
辻井喬の『萱刈』(‘かやかり‘、新潮社、2007年)を読了。昨年末に読んだ『辻井喬=堤清二 文化を創造する文学者』に触発されてのことだ。→https://...
友人からこれを読んでみてよと正月に渡されていて積読にしていたが、ここ二日で読了。『日本蒙昧前史』(磯崎憲一郎、文春文庫)。凄い小説だった。比較はなかなか難...
『東京23区 境界の謎』(浅井建爾、自由国民社)を読了。知っている話が多かったけれども、西東京市の経緯の章で、椅子から転げ落ちそうになった。僕が生まれたの...
渡辺裕の『音楽は社会を映す』(春秋社, 2010年)を読了。毎日新聞の音楽時評コラム「考える耳」に6年間連載されていたものの後半分だそう(前半分は『考える...
昨晩積もった春の雪が溶けゆくのを眺めながら朝に聴くのはヴィヴァルディのヴァイオリン二重協奏曲集。ヴィクトリア・ムローヴァとジュリアーノ・カルミニョーラの二...
友人からイ・ムジチ合奏団とフェリックス・アーヨが弾いたヴィヴァルディの「四季」が良いと聞いて、そんなことはないだろう、イ・ムジチは図に乗った演奏だったはず...
映画『コット、はじまりの夏』を漸く観た(原題:The Quiet Girl、コルム・バレード監督、アイルランド)。→https://www.flag-pi...
このあいだ読んだ沢木耕太郎のエッセイ『旅のつばくろ』のなかに、加賀百万石の前田家伯爵家夫人をインタビューした話があった。インタビューをしてからしばらくして...
『日本人が知らない台湾有事』(小川和久、文春新書)を読了。各国の最新の事情をしっかり把握し論評している。このあいだ買い求めた『防衛白書 令和5年版』も上手...
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遅ればせながら映画「サイレント・ラブ」(内田英治監督・脚本、2024年)を観た。→https://gaga.ne.jp/silentlove/音大でピアノ...
ギドン・クレーメルによるバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ全集の音盤があることは知っていたし、それを名盤と推す人がいることも知っていた。しかし...
御茶の水の中古音盤店で棚を眺めていたら、あ、このDVDはもしかして、とピンときたものがあった。機会を逃すと二度ともう観られないのでは、という気がして思わず...
『本の栞にぶら下がる』(斎藤真理子、岩波書店)を何とか読了。僕が何冊か読んできた韓国の小説の翻訳家によるものだ。出版社の宣伝誌「図書」に連載されたコラムが...
昨日は、久しぶりの高校の同期会。クラス会だと思ってゆるゆると有楽町の街角を歩いていたら、会場近くで「xx高校同期会」、と看板を掲げている人がいる。知らない...
友人と会った時に彼が持っていた本があった。『岸恵子自伝』(岩波現代文庫)。ちょうど映画「早春」を読んだところで気になっていたのだろう。→https://m...
池波正太郎の『江戸古地図散歩 回想の下町 山て懐旧』(平凡社)を読了。古本で買い求めたものだけれど、手軽に快活に読める一冊だった。「大川の渡し」という項で...
東京の古い街角や地図が好きだから(とはいっても初歩的愛好の範疇)、古書店でそういう冊子があると直ぐに買い求めてしまう。古本屋で見つけた『江戸東京さんぽまっ...
ゴルトベルク変奏曲の演奏をさまざまに聴くたびに、ああこの人はお伽噺を聞かせようとしているという人が時々いる。タチアナ・ニコラーエワ、シモーヌ・ディナースタ...
夜に時間がぽっと空いたので、ちょっとだけ気になっていた映画を観て来た。『ミッシング』(吉田恵輔監督、2024年)。→https://wwws.warner...
昨晩は映画『碁盤斬り』(白石和彌監督、2024年)を観てきた。→https://gobangiri-movie.com/本当に素晴らしい作品だった。友人が...
好き嫌いが激しい僕はダニエル・バレンボイムの音楽は金輪際聴くまいと決めていた。→https://hankichi.exblog.jp/28849824/そ...
『見ることの塩(上)』(四方田犬彦、河出文庫)を読了。上巻は「イスラエル/パレスチナ紀行」。四方田さんが2004年3月〜6月に、テルアヴィヴ大学に客員教授...
カール・ズスケのベートーヴェンをまた見つけてしまった。こんどは「クロイツェル」が入っているものだ。このあいだ聴いていた「春」が入っていた音盤と同じ感触なの...
御茶ノ水駅から神保町界隈までのいつものルートを歩いて幾つか買い物をした。夕食が未だだったので神保町3丁目へ。何度も前を通っていたが外からは奥がよく見えない...
友人が薦めていた『青春18×2 君へと続く道』(藤井道人監督、2024年)を家人たちと観に行った。→https://happinet-phantom.co...
暑くなってくるとどんな音楽を聴くべきか途方に暮れる時がある。そんな時にふと選んだのはセザール・フランクのオルガン曲だった。このあいだ柏に出掛けたときに中古...
映画『コットンテール』(パトリック・ディキンソン監督、2023年)のことがちょっと気になっていた。→https://longride.jp/cottont...
このあいだ古書店で見つけた『荷風散策 〜紅茶のあとさき〜』(江藤淳、新潮社)を読了。「三田文學」に連載されたものをまとめたものだ。江藤淳の思いは健康で爽や...
小津安二郎と同じ年に生れた清水宏は、ともに松竹蒲田撮影所で監督デビューを飾り、終生の友だったという。その清水監督の遺作を観に行ってきた。『母のおもかげ』(...
川本三郎さんの映画や小説についての本を、いつも楽しく読んでいる。『映画の木洩れ日』(キネマ旬報社)もそうだった。「キネマ旬報」の2017年から2022年に...
トン・グラミと言えば、テレビドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(原題:이상한 변호사 우영우)の主人公ウ・ヨンウの友達の名前なのは誰でも知っている。→ht...
グリーグのヴァイオリンソナタ全集をこのところ毎日何度も聴いている。あの佐藤俊介が古楽奏法やバロックに傾注する前のもので、ロマン的な曲を風味豊かに弾いている...
同じ映画作品を意図せずにひと月に二度観てしまったことがある(『FOUJITA』)。そのときは、俺ももうボケが始まったのかと愕然とした。→https://h...
昭和の航空写真を眺めていたときハッとした。1974~1978年撮影の市ヶ谷駅付近のものだ。→https://www.map-navi.com/line/s...
『若草物語』といえばオルコット原作のものばかりと思っていた。その題名の映画を観たら、じゃない方のもので驚いた。1964年、日活。時代は東京オリンピックの年...
先週から今日まで、世界卓球選手権が開催されている。国際機関→https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=...
『小津安二郎と七人の監督』(貴田庄、ちくま文庫)を読む。平凡社で出されていた『小津安二郎と映画術』を文庫にしたものだそうだけれど、内容豊かでよかった。七人...
『牧野富太郎の恋』(長尾剛、朝日文庫)を読了。ページを繰るたびに「らんまん」のテーマ歌曲が頭のなかに鳴り響く。富太郎と妻、壽衛(すえ)の物語だ。二人の素晴...
『ピアノへの旅』(坂本龍一、アルテスパブリッシング)を読了。実に品の良い、洗練された対談集だった。相手の上尾信也、伊藤信宏も音楽への造詣が深くて、ああ、こ...
ちょうどいまカンヌ国際映画祭の最中だけれども、2021年にグランプリ(パルム・ドールの次点)とエキュメニカル審査員賞を取った作品を観た。『コンパートメント...
シネマート新宿で「韓流映画祭2023」というのが始まったと知って、週末の上映に向かった。(補足:このスクリーンは以前は新宿文化シネマだった。)→https...
子供の頃、他の子が持っていると自分も欲しくて仕方なくなり、親にねだって漸く買ってもらったりした。少し遊んだだけですぐに飽きてしまい、「飽きっぽ過ぎわよ」と...
『モンパルナス1934』(村井邦彦☓吉田俊宏、blueprint)を読了。昭和初期から40年余りの日本と欧米の芸能文化の世界を描いたドキュメンタリー小説だ...
このあいだ読んだ村上龍の本でイタリア映画『にがい米』が紹介されていた。→https://hankichi.exblog.jp/32958067名作映画 1...
ラドゥ・ルプー(Radu LuPu、ローマ字の綴りはUだらけだ)の演奏をよく聴くようになった。そんななか、グリーグとシューマンのピアノ協奏曲集を手に入れて...
ある映画のなかで、主人公が釘付けになるビデオがある(どういう背景かはここでは書かない)。アメリカのその番組のことは知っていた。日本の『オーケストラがやって...
『映画長話』(蓮實重彦、黒沢清、青山真治、リトルモア)を読了。いやはや、映画人たちのマニアック度合いには舌を巻いた(呆れた、というニュアンスも入っている)...
観たくて仕方がなかった映画「TAR」に足を運んだ。→https://gaga.ne.jp/TAR/ケイト・ブランシェットの演技が半端なく(というか異常に)...
デビューした新進気鋭のヴァイオリニストを見ながら、若さとか溌剌というのはこういうことを言うのだと思った。彼女の語りや演奏を通してもそれは伝わってきて、ああ...