高峰秀子の最後の本だという『にんげん住所録』(扶桑社文庫)を読了。平成10年9月~12年12月まで「オール讀物」に連載されたものから纏めたものだそうで、肩...
テレビドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS, 金曜)は、主人公が1986年と2024年のあいだをタイムスリップすることで巻き起きる出来事や気付き、感慨...
国際情勢の混沌、政局の無責任と横暴と自然災害対応の軽視、自己中心的な理由で起きる一連の社会事件、50年の潜伏ののちに彼方に消えてゆく過激派の息吹、絵空事な...
ドラマ『さよならマエストロ』(TBS、日曜夜9時)は第三楽章。その最後の場面で感涙した。“そりゃ、さがっていうもんじゃない? 依存症みたいなもの。人生のほ...
『旅のつばくろ』(沢木耕太郎、新潮文庫)を読了。JR東日本の車内雑誌「トランヴェール」に連載されていたものだ。新幹線で東北に行くとき、僕はこのエッセイを読...
録画してあったドラマをあまり期待せずに再生していたら、これまでに出会ったことの無いミュージカルドラマになっていて、ぐいぐいと惹かれていった。TBS金曜ドラ...
最近のネット広告というのは絶妙なタイミングで絶妙な表示がされて、その「当たってる感」には驚きが増す一方だ。このあいだキット・アームストロングのこの春の活動...
今年の大学入学共通テストの国語の問題は、第1問目が、ゲオルグ・ショルティ指揮によるモーツァルトのレクイエムについて取り上げたもので、クラシック音楽愛好家の...
NHKの大河ドラマ『光る君へ』の評判がそれほど芳しくないという。それでも僕にとっては、これまで観ようとして何度も(というか全て)挫折してきた一連の大河ドラ...
『ノートル・ダムの残照』(大森恵子、藤原書店)を読了。副題は「哲学者、森有正の思索から」。昨年末の作品だ。森有正の哲学に魅せられた文学者の思索の軌跡と、彼...
テレビドラマ『さよならマエストロ』の第2回で、青年チェリストがバッハの無伴奏を弾く場面をみながら、無性にその曲を聴きたくなった。年明けからずっと音楽が耳に...
テレビドラマ『さよならマエストロ』(TBS, 日曜夜9時)が順調だ。→https://www.tbs.co.jp/sayonaramaestro_tbs/...
昨日の書店の店頭ではこんな本が堂々と積まれていた。『防衛白書 令和5年版 日本の防衛』(防衛省、日経印刷)。上質の紙にカラー印刷で、世界情勢の分析、他国の...
これは君が好きそうな本なりと紹介されてすぐさまに買い求めていた。『地図で読む戦争の時代[増補新版] 描かれた日本、描かれなかった日本』(今尾恵介、白水社)...
友人から「From 芸能・音楽100」と連絡がきた。ちょっと懐かしい。「クイズグランプリ」の世界だ。僕はたぶん「芸能・音楽20」のカードを答えるのがやっと...
NHKの大河ドラマが苦手だ。何度か呟いてしまっているが、しっかりと全てを通しで観たのは中学生時代の『国盗り物語』だけだと思う。もちろん良いぞ良いぞと魅入っ...
『韓国 内なる分断』(池畑修平、平凡社新書)を読了。NHK前ソウル支局長によるもので韓国の近年の動向が良く理解できた。但し2019年の本だ。朴槿恵大統領の...
台湾の総統・国会議員選挙の結果が話題になっているが、その台湾出身の小説家・東山彰良のエッセイ『ありきたりの痛み』(文藝春秋)を読了。映画批評が全体の半分強...
また山田太一のエッセイ集を読んだ。『いつもの雑踏 いつもの場所で』(新潮文庫)。エッセイ集としては4冊目だそうだ。山田さんは好きなウディ・アレン映画(「ア...
ニーナ・シモン(Nina Simone)による「Feeling Good」を聴く。映画のなかで使われている曲(というか平山が親しみ聴いているカセットテープ...
「The House of the Rising Sun」(朝日のあたる家)を聴く
同じく映画の中で掛かっていた曲がアニマルズというバンドによる「The House of the Rising Sun」(朝日のあたる家)。何が良いのか全く...
あの映画を観て以来、自分の家の洗面所の流しや鏡とその周り、そしてまたキッチンのシンクやトイレの朝顔や周辺を、小まめに拭き清めてしまうようになってしまった。...
『文学が裁く戦争 ~東京裁判から現代へ~』(金ヨンロン、岩波新書)で取り上げられていた大岡昇平の『ながい旅』(角川文庫)を読了。名古屋地区を爆撃したB29...
映画『PERFECT DAYS』を、ようやっと観た。→https://www.perfectdays-movie.jp/東京の公園にある公衆トイレの清掃を...
年が明けて、能登半島地震、羽田空港の大事故、理不尽な通り魔事件、政治家の不正蓄財など、これでもかこれでもかと酷いことばかり起き続けた。東欧と中東の戦争も解...
年初に読んだ『文学が裁く戦争 ~東京裁判から現代へ~』(金ヨンロン、岩波新書)で取り上げられていた松本清張の『砂の法廷』を読了。文藝春秋社の松本清張全集・...
韓国ドラマ『花様年華』(화양연화 - 삶이 꽃이 되는 순간)のなかで、ユン・ジス(イ・ボヨン演じる)と ハン・ジェヒョン(ユ・ジテ演じる)が学生時代に共...
『流』(東山彰良、講談社文庫)を読了。このあいだ読んだ『日本の台湾人』のなかで紹介されていて興味を持ったのだ。選考委員満場一致の直木賞受賞作(2015年、...
羽田空港で日航機JA516便が着陸しようとしたC滑走路(34R)に、海上保安庁の航空機JA722Aが侵入していて衝突、両機とも炎上した。羽田空港管制と離着...
年初から凄い本に出会えてしまって、読後もまだゾクゾクしている。紹介してくれた友人に感謝。『文学が裁く戦争 ~東京裁判から現代へ~』(金ヨンロン、岩波新書)...
昨日の夕方の地震報道には驚いた。テレビを見ていたら携帯電話の緊急地震アラートが鳴りはじめる。テレビも地震報道に切り替わった。NHKの女性アナウンサーの緊迫...
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高峰秀子の最後の本だという『にんげん住所録』(扶桑社文庫)を読了。平成10年9月~12年12月まで「オール讀物」に連載されたものから纏めたものだそうで、肩...
友人から『藤田嗣治 日々の記録』という資料がWeb公開されていることを教わった。研究代表者∶古田亮、発行者∶東京藝術大学美術館、2022年3月31日発行。...
巌本真理弦楽四重奏団を招いたコンサートを学生時代の部活で企画したと、ずっと思っていた。当時の部長からそのような記憶はないと言われて、それは殆ど映画「砂の器...
久し振りに、これは読まねばと週刊誌を買い求めてしまった。「週刊新潮」7月17日号。→https://www.dailyshincho.jp/common/...
友人たちから、デジタルリマスタリングされたジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団によるシベリウスの交響曲全集が凄いという話を春に聞いていた。→https://...
友人が楽しんでいた『おいしい人間』(高峰秀子、扶桑社文庫)を読了。1950年代から1980年代にかけての文集で、食べ物だけでなく著名人との思い出がふんだん...
雑誌『東京人』の今年8月号の特集は「東京23区の「島」散歩」。島しょ部ではなく23区にそんなに島があったっけ、と思って読んでいくとなるほど、と感心する。ま...
吉村昭といえば父親の書斎にあった『戦艦武蔵』『零式戦闘機』。だからずっと戦記物の小説家だとばかり思っていた。最近、高校時代の友人からトンネルものも良いと言...
日曜日に訪れた美術展で買い求めた『藤田嗣治 パリを歩く』(清水敏男、東京書籍)を読了。美術評論家が藤田の足跡を追ってパリや周辺の町を追体験していくもので、...
熱帯夜に映画『ハルビン』(ウ・ミンホ監督、2024年、韓国)を観た。昨年の百想芸術大賞の作品賞大賞を得たものだ。→https://harbin-movie...
友人から話を聞いて、ああそうだったと慌てて出かけて来た。『藤田嗣治 絵画と写真』展 @東京ステーションギャラリー。→ https://www.ejrcf....
映画『国宝』(李相日監督、2025年)を漸く観に行った。→https://kokuhou-movie.com/小説を読んだときの記憶と異なるところが幾つも...
『今日もウルトラセブンのことを考えていた』(青山通、アルテスパブリッシング)に目を通した。読了した、と書けないのは、全く歯が立たなかったからで、二合目まで...
今年は成瀬巳喜男の生誕120年ということで雜誌「ユリイカ」の7月号特集となっている。普段の「ユリイカ」の特集ものとは違って一冊の殆どが成瀬巳喜男の論評に費...
映画『秘顔』(原題:히든 페이스、英題:Hidden Face、キム・デウ監督、韓国)を観た。→https://synca.jp/higan/オーケストラ...
『ルポ・韓国戒厳令』(日本経済新聞社 ソウル支局編、日本経済新聞出版)を読了。昨年12月3日の事件の背景とその後についてだ。戒厳令は、次のような時期に早く...
社会、会社、組織、学校、家族、趣味、部活など、様々な組織のなかで生きてきた。ひとは生まれてから死ぬまでずっとそういう組織の一員として、或いはそこに属した意...
僕の父親は鋼板を剪断する大型機械を設計製造する仕事をしていた。晴海で開かれていた国際見本市にも出展していて毎年連れていって貰ったし、ときどき会社にも連れて...
赤瀬川原平の『ゼロ発信』に小松崎茂と会われたことが書かれていた。“あの小松崎茂さんである。軍艦と飛行機を描いたら日本一。ぼくはもういまを去ること小学生のこ...
週中日は、あまり気乗りせぬまま外壕近くに足を向けた。大久保利通が暗殺された(紀尾井坂の変)のもこの近くだったなと再び思いだしながら、或る店に入る。約束まで...
学生時代からハイドンマニアだった友人に、このあいだ42年振りに会った。静かに昔話から始まったのだけれど、盃を交わし始めたらいつの間にかあのころと同じ口調の...
初めてジョージ・オーウェルの『動物農園』を読んだ。吉田健一訳、ヒグチユウコ画、中央公論新社刊のものだ。この作品を愛するNumabeさんによると、邦訳本は1...
昨夕は何とはなしに身体が怠く感じていた。そんななか、お祭りに行きがてら夕飯を共にしようということになり、家人たちとそぞろ外を歩く。空気が重い。風邪をひいた...
『なぜ日本は没落するか』(森嶋通夫、岩波現代文庫)を読了。Saheiziさんが読まれていて思わず惹き込まれたのだ。共感したところに僕も同様に感銘する。→h...
テレビドラマの『おいハンサム!!』シリーズを楽しく観てきた(監督:山口雅俊、製作:東海テレビ・日本映画放送)。シリーズ1(2022年)→https://w...
オットー・クレンペラー指揮のブルックナー交響曲第9番(第3楽章)を聴いたとき以来久しぶりに心にひどく警鐘を鳴らされた気がした。ほんわかした気持ちで毎日楽し...
古今亭志ん生の『びんぼう自慢』(ちくま文庫)を読了。高校時代のクラスメートの友達だという男が、僕の馴染みにしていた日本橋の小料理屋に通っていたことをSNS...
『日本茶の実践マーケティング』(前田冨佐男、キクロス出版)を読了。このあいだの静岡旅行の際に買い求めた一冊だ。日本茶について僕は殆ど何も知らなかったことに...
静岡の二日目。製茶問屋が営むお茶とお菓子の店「茶町KINZABURO」を訪問した。→https://kinzaburo.com/静岡駅から15分ほど歩いた...
昨日は静岡まで足を伸ばす。県立美術館にはオーギュスト・ロダンのブロンズ彫刻が非常に沢山あって、間近にそれらを眺めているとその量塊に圧倒される。→https...
『なぜBBCだけが伝えられるのか』(小林恭子、光文社新書)を読了。副題は「民意、戦争、王室からジャニーズまで」。帯にはジョージ・オーウェルの言葉が書いてあ...
友人に誘われて現代音楽とテクノ音楽(クラブ音楽)の演奏会を聴いた。フランチェスコ・トリスターノによる「Piano 2.0」と題するプログラムだ。→http...
月曜ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ)の初回を観た。→https://www.fujitv.co.jp/uminohajimari/夜に観終えたあと床に...
坪内祐三が毎日新聞に連載した文章が先月末に久しぶりに上梓された。『日記から 50人、50の「その時」』(本の雑誌社)。2005年4月からの1年間、毎週さま...
ベルリン映画祭で銀熊賞を5度も受賞しているホン・サンス監督の作品を観たのはこれが初めてだった。『Walk Up』(韓国題名:탑、2022年、韓国)。「탑」...
ミン・ジン・リーの小説『パチンコ(Pachinko)』がドラマ化されていることは知っていたがなかなか観ることが出来なかった。ようやくその機会が訪れて一気に...
『国家と音楽家』(中川右介、集英社文庫)を読了。「週刊金曜日」に2011年から二年間に亘って連載されたものに大幅に加筆された力作だった。ナチスに協力したと...
テレビで人間を支援するロボット技術について紹介されていた。凄いなあ、もう既にこんなレベルに至っているのか、と感嘆した。しばらく見ているうちに、これらのロボ...
軽井沢を後にして野沢温泉に泊まった。この週は「たけのこまつり」という催し物が開かれていて賑わいを見せていた。→https://nozawakanko.jp...