昨夕は友人の計らいで現代音楽を聴くことが出来た。銀座の森岡書店とギャラリー小柳の共同企画展「One Singlebook」に付随した音楽会、向井山朋子ピア...
出張先で物憂げにテレビを眺めていたら、昭和の歌謡曲のような歌が流れ始めた。テンポに乗り切れない歌唱は逆に魅力的で、キレキレではない舞踊もだから却って好まし...
東浩紀の『訂正する力』(朝日新書)を読了。社会や政治について本当に長らくモヤモヤしていた霧が晴れたかのような気分だ。紹介してくれた友人に感謝。戦後の日本の...
少し前のことだけれど、お疲れ様会をやることになり夕刻に料理屋を訪れた。これまでのあれこれや想いを語り歓談する。料理が運ばれてきてその説明がされる。居酒屋で...
行春や鳥啼魚の目は泪三連休に友人と繰り出したのは松尾芭蕉がこれを詠んだ宿場町の居酒屋。飲み屋街というのを知らない人が居ればここに連れてゆけば良いというよう...
このあいだシューベルトのミサ曲全集という音盤を買い求めていた。とても素朴なものから壮大なものまで様々な曲があって、その量塊に圧倒されている。第1番は17歳...
『日本のクラシック音楽は歪んでいる』(森本恭正、光文社新書)を読了。前著の『西洋音楽論』(https://hankichi.exblog.jp/23581...
火曜日までの暖かさとは打って変わって、昨日は冬の寒さに逆戻り。人と夕餉を共にしながら、相手が新しい道を選んだことを祝い語らい、しかしこのあとはもう会うこと...
ドラマ『不適切にもほどがある』に嵌っている。昭和のバブル絶頂期から令和にタイムスリップした主人公が、コンプライアンスに引っかかる言葉や行動で人々を慌てさせ...
友人がベートーヴェンの作品を作曲年代順に聴いている。凄く根気が要りそうで気短かな僕には出来そうにない。→https://maru33340.exblog....
岩波現代文庫の『浅草』(岩波現代文庫、副題:土地の記憶)を読了。山田太一が、様々な人が書いた浅草について書かれたエッセイや紀行文を編んで一冊にまとめたもの...
NETFLIXのリストの片隅にそれがあって、ちょっと気になっていたが放置していた。『ちょっと思い出しただけ』(松居大悟監督、2022年)。→https:/...
このあいだ渡辺裕の『音楽は社会を映す』(春秋社)を読んだが、それは毎日新聞の音楽時評コラム「考える耳」に6年間連載されていたものの後半分だった。→http...
Webちくまの蓮實重彦のコラム「些事にこだわり」を読むの楽しみにしている。社会、文化、政治などについての歯に衣を着せぬ論述だ。→https://www.w...
映画が封切られたとき、観に行かなくてはという気持ちがあったのに何か胸騒ぎのような感じがあって躊躇ってしまった。NETFLIXでそれが観られるようになったと...
「シベリウス:きわめつきの小品集」なんて題名が付いていて、思わず買い求めてしまった。ジャケット写真が嘗て訪れたことがあるヘルシンキの公園のモニュメントだっ...
出先で昼に腹が減る。連休中なのでどこも混んでいるなか、店先のメニュー掲示に釣られてしまった、「すずや」を訪れたのは初めてで、だから「とんかつ茶漬け」なるも...
映画『カラーパープル』(ブリッツ・バザウーレ監督)を観た。1985年に家人がミュージカル版ではないほうの映画を家人が観に行って、良く分からなかったという感...
街角のむかしの写真集が好きだ。とくに自分がそこに住んでいたり学んでいた場所の写真には心そそられる。頁を繰っていくたびに、思わず惹き入れられ目を開いてその細...
辻井喬の『萱刈』(‘かやかり‘、新潮社、2007年)を読了。昨年末に読んだ『辻井喬=堤清二 文化を創造する文学者』に触発されてのことだ。→https://...
友人からこれを読んでみてよと正月に渡されていて積読にしていたが、ここ二日で読了。『日本蒙昧前史』(磯崎憲一郎、文春文庫)。凄い小説だった。比較はなかなか難...
『東京23区 境界の謎』(浅井建爾、自由国民社)を読了。知っている話が多かったけれども、西東京市の経緯の章で、椅子から転げ落ちそうになった。僕が生まれたの...
渡辺裕の『音楽は社会を映す』(春秋社, 2010年)を読了。毎日新聞の音楽時評コラム「考える耳」に6年間連載されていたものの後半分だそう(前半分は『考える...
昨晩積もった春の雪が溶けゆくのを眺めながら朝に聴くのはヴィヴァルディのヴァイオリン二重協奏曲集。ヴィクトリア・ムローヴァとジュリアーノ・カルミニョーラの二...
友人からイ・ムジチ合奏団とフェリックス・アーヨが弾いたヴィヴァルディの「四季」が良いと聞いて、そんなことはないだろう、イ・ムジチは図に乗った演奏だったはず...
映画『コット、はじまりの夏』を漸く観た(原題:The Quiet Girl、コルム・バレード監督、アイルランド)。→https://www.flag-pi...
このあいだ読んだ沢木耕太郎のエッセイ『旅のつばくろ』のなかに、加賀百万石の前田家伯爵家夫人をインタビューした話があった。インタビューをしてからしばらくして...
『日本人が知らない台湾有事』(小川和久、文春新書)を読了。各国の最新の事情をしっかり把握し論評している。このあいだ買い求めた『防衛白書 令和5年版』も上手...
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昨夕は友人の計らいで現代音楽を聴くことが出来た。銀座の森岡書店とギャラリー小柳の共同企画展「One Singlebook」に付随した音楽会、向井山朋子ピア...
吉田健一の『本が語ってくれること』(新潮社)を読み始めた。神保町の「春の古本まつり」で買い求めたもの。昭和46年に1年間に亘って雑誌「文藝」に連載された時...
松本清張の『日本の黒い霧 (上)』。下山事件の次は「「もく星」号遭難事件」だった。昭和27年4月9日に羽田発福岡板付行「もく星」号が離陸20分後に消息を絶...
アンナー・ビルスマが無伴奏ヴァイオリンソナタやパルティータ、無伴奏フルートソナタを弾く音盤を見つけて聴いている。チェロ・ピッコロという通常のチェロより一回...
『日本の黒い霧 (上)』(松本清張、文春文庫)を読み始めた。日本の戦後期に起きたさまざまな事件に対しての清張による論考だった。この本の名前は昔から知ってい...
中学校の同窓会に出て旧友と話をしていると、思い出だけても楽しめる。ちょっと話していただけでも忘れていたその先を思い出す。こんな記憶が脳のなかに眠っていたと...
昨日は卒業した中学の同窓会総会に出席した。これまで出たことは一度も無かったのだけれど、そういう会があると知り思わず足を運んでしまったのだ。出てみて分かった...
昨晩は久しぶりに音楽会に出かけた。紀尾井ホール室内管弦楽団の第138回定期演奏会だ。→https://kioihall.jp/20240419k1900....
『齟齬の誘惑』(蓮實重彦、講談社学術文庫)を読んでいる。前半は大学の入学式、卒業式、学位授与式などでの講話だ。それぞれの人生の契機に対して蓮實さんは、温か...
『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』(アンナー・ビルスマ、渡邊順生、アルテスパブリッシング)を読了。ビルスマの知己である渡邊氏との対談集だっ...
『「無伴奏チェロ組曲」を求めて』(エリック・シブリン、白水社)を読了。これはこの曲を核に、バッハの生涯と、曲を発見し世に知らしめたカザルスの生涯、そして曲...
アンドレイ・タルコフスキーという監督の名前は知っていたけれど、彼による映画を観たことがなかった。そんななか、柏の映画館で『ノスタルジア』(1983年、イタ...
映画『パスト ライブス』(原題:Past Lives、セリーヌ・ソン監督、2023年、アメリカ・韓国合作)を観た。→https://happinet-ph...
沢木耕太郎の『テロルの決算』(文春文庫)を読了。ものすごい緊迫感のあるノンフィクションだった。昭和35年10月12日のテロルに至るまでの、山口と浅沼のそれ...
NHKスペシャルの余韻がまだ残っている。あとを引くという言葉があるけれど、それは余韻が続くということなのかもしれない。そして今朝は坂本龍一の「12」を聴い...
昨春亡くなった坂本龍一の最後の日々を辿った番組を観た。放送をリアルタイムで観ていたら動揺しすぎて観るのをやめ、改めて録画を観なおした。→https://w...
アンナー・ビルスマのことは気になっていたのに、実は彼による無伴奏チェロ組曲を此れまで聴いたことがなかった。それを聴き始めた。彼はこの曲を3回録音しているそ...
3月の末にNHKスペシャルで「下山事件」が取り上げられていた。未解決事件シリーズ No.10だ。第1部は再現ドラマ仕立て。放送時間にリアルタイムで観たのだ...
桜の名所はどこもかしこも人の山。東京中の人が来ているのではないかと思うほど。千鳥ヶ淵も同様で、歩くだけでも一苦労。お花見に宴会は付き物だけれど、なかなかそ...
『月夜の森の梟』(小池真理子、朝日文庫)を読了。ブログ友の紹介だ。夫の藤田宜永に先立たれた小池真理子が、朝日新聞に連載したものだ。直木賞作家としての書とい...
このあいだ實吉捷郎のご子息(晴夫)が訳したシューペルトの「白鳥の歌」に感心した。懐かしくなって捷郎さんのことを調べていたら、彼の遺稿集が本になっていること...
『愛と、利と』(사랑의 이해、JTBC、2022年)の視聴はようやく第6話に入った。展開が遅いのは韓国ドラマの常だから少しも慌てないけれど、しかしこの作品...
村上龍の『ユーチューバー』(幻冬舎)を読了。表題の書き下ろし作品を含めた短篇集だった。表題作は、作家か昔話をする構図。都心のホテルのVIPルームで執筆活動...
NHKの連続テレビ小説『らんまん』に魅入っている。→https://www.nhk.jp/p/ranman/ts/G5PRV72JMR/牧野万太郎演じる神...
『街とその不確かな壁』(村上春樹、新潮社)を読了。誰にもでも大切にしてきた夢はある。それはいろいろな形だろう。踏破したかった旅。成功させたかった仕事。成就...
久し振りに聴いてみている。ずいぶん前に買い求め聴いていた音盤だ。こちらも優しく朗らかだ。ブレンデルは寄り添い方が素晴らしい。しかし、こちらのジャケットも蒼...
イアン・ボストリッジが歌うシューベルトの「白鳥の歌」を聴いている。伴奏はあのラルス・フォークト。ジャケット写真からして鬼気迫る理由が分かった。この演奏録音...
Netflixで新しく韓流ドラマを観始めるには勇気がいる。映画と違って16話や32話、長丁場を付き合わなくてはならないからだ。途中まで観て駄作と気づくとそ...
先だって相模原市営のキャンプ場で倒木があり事故になったという報道があった。→https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20...
『街とその不確かな壁』(村上春樹、新潮社)を読み始めた。第一部の半ば過ぎくらいまで読んできているのだけれど、まだまだ依然として「その夢」のなかにいるような...
僕の祖父は専売局の専門技監だった。戦前に台湾に赴任して酒、砂糖、塩などの製造を管轄・指導していたという。だから僕の父親が生まれたのも台北で、そこで中学まで...
『真実の終わり』(ミチコ・カクタニ著、岡崎玲子訳、集英社)を読了。ピューリッツァー賞を受賞したアメリカの文芸評論家によるノンフィクションだ。予感しながら読...
映画『パリタクシー』(原題: Une Belle Course、クリスチャン・カリオン監督、2022年)を観た。→https://movies.shoch...
『半導体戦争』(原題: CHIP WAR, クリス・ケラー、ダイヤモンド社)を読了。副題は「世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防」。初めて知った裏話...
古本屋さんチェーン店の棚に並んでいて買い求めた。『半島へ、ふたたび』(蓮池薫、新潮社)。一昔前に売れていたのを思い出したからなのだけれど、北朝鮮に拉致され...
『ウクライナ戦争』(小泉悠、ちくま新書)を読了。この戦争の背景と実際がよくわかった。ブーチンの異常な信念と思惑も理解した。一方で次のような一節では、おなじ...
仕事帰りに神保町シアターでまたも芦川いづみの作品を観た。今回のプログラムの最終週は『硝子のジョニー 野獣のように見えて』(1962年、日活)が掛かっている...
ラドゥ・ルプーによるベートーヴェンのピアノソナタ 第14番嬰ハ短調作品27-2「月光」が入っている音盤を手に入れて聴いている。これは怖ろしく素晴らしくて、...
絶対音感をおおよそ理解出来たので、続いて五嶋龍の本も読む。これも近所の古本チェーン店でDVD付き美本が220円だったので驚いて買い求めた(割引クーポンがあ...