新・はんきちのつぶやき

旅先で出会った昭和的歌謡に骨抜きになる

出張先で物憂げにテレビを眺めていたら、昭和の歌謡曲のような歌が流れ始めた。テンポに乗り切れない歌唱は逆に魅力的で、キレキレではない舞踊もだから却って好まし...

2024/02/29 08:36

『訂正する力』を読んで自分を訂正する

東浩紀の『訂正する力』（朝日新書）を読了。社会や政治について本当に長らくモヤモヤしていた霧が晴れたかのような気分だ。紹介してくれた友人に感謝。戦後の日本の...

2024/02/27 14:04

洋食屋は謙虚なのがちょうどいい

少し前のことだけれど、お疲れ様会をやることになり夕刻に料理屋を訪れた。これまでのあれこれや想いを語り歓談する。料理が運ばれてきてその説明がされる。居酒屋で...

2024/02/27 08:05

加賀屋のあとを覚えているか

行春や鳥啼魚の目は泪三連休に友人と繰り出したのは松尾芭蕉がこれを詠んだ宿場町の居酒屋。飲み屋街というのを知らない人が居ればここに連れてゆけば良いというよう...

2024/02/26 07:35

シューベルトのドイツ・ミサ曲に陶酔する

このあいだシューベルトのミサ曲全集という音盤を買い求めていた。とても素朴なものから壮大なものまで様々な曲があって、その量塊に圧倒されている。第1番は17歳...

2024/02/24 20:01

辛口批評からの学び

『日本のクラシック音楽は歪んでいる』（森本恭正、光文社新書）を読了。前著の『西洋音楽論』(https://hankichi.exblog.jp/23581...

2024/02/22 22:32

夜のしじまにふりそぼつ

火曜日までの暖かさとは打って変わって、昨日は冬の寒さに逆戻り。人と夕餉を共にしながら、相手が新しい道を選んだことを祝い語らい、しかしこのあとはもう会うこと...

2024/02/22 07:16

適切と不適切の彼岸「江戸秘語辞典」

ドラマ『不適切にもほどがある』に嵌っている。昭和のバブル絶頂期から令和にタイムスリップした主人公が、コンプライアンスに引っかかる言葉や行動で人々を慌てさせ...

2024/02/21 07:15

交響曲のように聴けるベートーヴェンのミサ曲

友人がベートーヴェンの作品を作曲年代順に聴いている。凄く根気が要りそうで気短かな僕には出来そうにない。→https://maru33340.exblog....

2024/02/19 13:23

山田太一が編んだ『浅草』

岩波現代文庫の『浅草』（岩波現代文庫、副題：土地の記憶）を読了。山田太一が、様々な人が書いた浅草について書かれたエッセイや紀行文を編んで一冊にまとめたもの...

2024/02/18 09:47

池松壮亮に開眼した

NETFLIXのリストの片隅にそれがあって、ちょっと気になっていたが放置していた。『ちょっと思い出しただけ』（松居大悟監督、2022年）。→https:/...

2024/02/18 09:03

『考える耳』も良い

このあいだ渡辺裕の『音楽は社会を映す』（春秋社）を読んだが、それは毎日新聞の音楽時評コラム「考える耳」に6年間連載されていたものの後半分だった。→http...

2024/02/16 16:52

ここでも激オコの『ショットとは何か』

Webちくまの蓮實重彦のコラム「些事にこだわり」を読むの楽しみにしている。社会、文化、政治などについての歯に衣を着せぬ論述だ。→https://www.w...

2024/02/16 08:57

『三島由紀夫 vs 東大全共闘』を漸く観る

映画が封切られたとき、観に行かなくてはという気持ちがあったのに何か胸騒ぎのような感じがあって躊躇ってしまった。NETFLIXでそれが観られるようになったと...

2024/02/12 16:51

誘惑されてほだされて揺蕩う

「シベリウス：きわめつきの小品集」なんて題名が付いていて、思わず買い求めてしまった。ジャケット写真が嘗て訪れたことがあるヘルシンキの公園のモニュメントだっ...

2024/02/12 10:50

B級グルメは「カロリー焼き」の勝ち

出先で昼に腹が減る。連休中なのでどこも混んでいるなか、店先のメニュー掲示に釣られてしまった、「すずや」を訪れたのは初めてで、だから「とんかつ茶漬け」なるも...

2024/02/12 09:09

素晴らしいミュージカル映画『カラーパープル』

映画『カラーパープル』（ブリッツ・バザウーレ監督）を観た。1985年に家人がミュージカル版ではないほうの映画を家人が観に行って、良く分からなかったという感...

2024/02/11 16:39

郷土史の写真集を買い求めて

街角のむかしの写真集が好きだ。とくに自分がそこに住んでいたり学んでいた場所の写真には心そそられる。頁を繰っていくたびに、思わず惹き入れられ目を開いてその細...

2024/02/10 10:14

『萱刈』の孤独

辻井喬の『萱刈』（‘かやかり‘、新潮社、2007年）を読了。昨年末に読んだ『辻井喬＝堤清二 文化を創造する文学者』に触発されてのことだ。→https://...

2024/02/09 21:48

凄い小説を読んでしまった『日本蒙昧前史』

友人からこれを読んでみてよと正月に渡されていて積読にしていたが、ここ二日で読了。『日本蒙昧前史』（磯崎憲一郎、文春文庫）。凄い小説だった。比較はなかなか難...

2024/02/08 10:43

『東京23区 境界の謎』で生まれた街を知る

『東京23区 境界の謎』（浅井建爾、自由国民社）を読了。知っている話が多かったけれども、西東京市の経緯の章で、椅子から転げ落ちそうになった。僕が生まれたの...

2024/02/06 21:52

アナーキーな老人へのいざない

渡辺裕の『音楽は社会を映す』（春秋社, 2010年）を読了。毎日新聞の音楽時評コラム「考える耳」に6年間連載されていたものの後半分だそう（前半分は『考える...

2024/02/06 12:45

ヴィヴァルディで彷徨う

昨晩積もった春の雪が溶けゆくのを眺めながら朝に聴くのはヴィヴァルディのヴァイオリン二重協奏曲集。ヴィクトリア・ムローヴァとジュリアーノ・カルミニョーラの二...

2024/02/06 07:49

アーヨは図に乗っていなかった

友人からイ・ムジチ合奏団とフェリックス・アーヨが弾いたヴィヴァルディの「四季」が良いと聞いて、そんなことはないだろう、イ・ムジチは図に乗った演奏だったはず...

2024/02/04 23:48

存在への目覚め・・・'The Quiet Girl'

映画『コット、はじまりの夏』を漸く観た（原題：The Quiet Girl、コルム・バレード監督、アイルランド）。→https://www.flag-pi...

2024/02/04 23:12

太宰文学に出てくるような皇女の自分史

このあいだ読んだ沢木耕太郎のエッセイ『旅のつばくろ』のなかに、加賀百万石の前田家伯爵家夫人をインタビューした話があった。インタビューをしてからしばらくして...

2024/02/03 20:38

台湾有事について少し学ぶ

『日本人が知らない台湾有事』（小川和久、文春新書）を読了。各国の最新の事情をしっかり把握し論評している。このあいだ買い求めた『防衛白書 令和5年版』も上手...

2024/02/02 09:51