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  • シマトネリコの木

    雨、26度、89%「シマトネリコの木」に花が咲いています。遠目には木の頭頂部に白い大きな雲のように群れている小さな花です。下を通ると草臭さの次にふっと甘い香りがします。いい匂いではないという友人がいますが、私は好きです。6年前に30年離れていた日本に帰国しました。新しい家や建物、物珍しく見ていると昔とは違うことに目が行きます。その一つが家の植栽でした。新たに自分の家にも木を欲しいと思っていたので、どんな木を植えているか興味津々でした。今風のお家のシンボルツリー、大きなビルやマンションの入り口にすっと姿の良い高木をよく目にします。「何の木かな?」当時よく出入りしていた植木屋さんに尋ねました。「トネリコですね、シマトネリコ。」冬場は落葉しますが、裸になっても枝の伸ばし方が綺麗です。新築のビルや住宅には「シマト...シマトネリコの木

  • 「カサブランカ」百合

    曇、26度、89%庭の「カサブランカ」が咲きました。大きな白い百合です。香りの強さは「咲いたよ。」と知らせてくれます。「カサブランカ」も帰国前から庭に植えようと決めていた花でした。10年前のお盆、母が逝きました。生前から血の繋がりのある私と息子にだけ見送って欲しいと言っていたので、二人だけで母を送りました。この家はちょうど改築中、屋根と柱しかない状態でした。お骨をお寺に預けて、私は香港に戻りました。香港の家に着いたのは夜、ドアを開けると「カサブランカ」が家中に飾られていました。五十本はあったかと思います。その白さ、その香りに疲れを引きずっていた私は安らぎました。主人の母への弔いでした。翌年もその翌年も命日には「カサブランカ」を抱えて主人は帰ってきました。九龍「太子」にある香港の花市、今思い出すと「カサブラ...「カサブランカ」百合

  • りんご、アボガド、アンズそしてレイシ

    曇、27度、89%以前から、食べた果物の種を土に埋める、つまり種を蒔く癖があります。香港の頃は「パパイヤ」、「レイシ」、「ドリアン」、「マンゴー」、「りんご」と土に埋めました。どれも発芽してくれました。「マンゴー」を除いては数センチで消えてしまいました。「マンゴー」は天井に届くほど大きく育ちました、成長が早く、大きくなり過ぎて手に負えなくなって捨てました。帰国してすぐに「アボガド」を次に「りんご」を食べた後、庭の片隅に種をポイと放っておきました。しばらくすると芽が出ていました。じっと待ちます。取り寄せた「アンズ」の種も同じようにポイ、順調に芽が出ました。「アボガド」は2メートルほど、この2年花をつけましたが、受粉が難しい。実を結ぶに至っていません。「りんご」は60センチほどに伸びました。まだ花も咲きません...りんご、アボガド、アンズそしてレイシ

  • 映画「怪物」

    晴、26度、88%映画「怪物」を見て来ました。先日、カンヌ映画祭で「脚本賞」をとった、是枝監督映画です。「脚本賞」って何なんだろう?と昔から思っていたことがこの映画を見て「脚本賞」の意味が理解できたように思います。先週、香港の主人が「怪物」を見て「いい映画だから見ておいで。」と知らせてくれました。主人も映画好きです。香港でいつも二人して足繁く通った映画館へ行ったようです。是枝監督の「海街daiary」を二人で見たのもこの映画館でした。人が多い土日は避けて、月曜日一番の上映のチケットを取りました。今を描いた映画です。子供の頃のことを思い出す映画です。主人公はと聞かれたら二人の男の子だと答えます。監督も脚本家も男性だから主人公は二人の男の子、もし女性監督、女性脚本家なら女の子が主役だっただろうと思います。小学...映画「怪物」

  • 20代の湯のみ 40代の湯のみ 60代の湯のみ

    雨、23度、92%食器棚を見ていると自分のこの40年間が見えて来ます。小さな小皿一つでも何処でいつ頃買い求めたものか覚えています。時にはその器を見た時の興奮まで蘇ります。女ですから皿小鉢が好きです。家計が大変な時でも遣り繰りして買ったものもあります。服の方が優先という友人もいました。私は皿小鉢だったかもしれません。湯のみ一つとっても、その年代の私の嗜好が見て取れます。20代初めに買った湯のみ、薄もので自分用というより来客用です。5客無傷で揃っています。海を渡る引越しをしたにも関わらず健在です。20代に集めた食器はその後、手放した物が多いのですが、この「蓼」の絵と薄さ軽さで大事な湯のみです。手放した器たちも派手なものは少なかったのですが、地味な「蓼」の湯のみです。40代の頃は日本を離れていましたが、帰国すれ...20代の湯のみ40代の湯のみ60代の湯のみ

  • ユーカリの木

    晴、23度、89%5年ほど前、北に庭を広げました。かねてから欲しかった「ユーカリの木」を植えてもらいました。「ユーカリの木」も種類豊富ですが昔からある小葉の「ユーカリの木」です。すでに大きく成長した木を植えてもらいました。翌年、台風で「ユーカリの木」は根を見せて倒れました。突っかい棒をしてもらいました。「ユーカリの木」がこんない大きくなるとは知らず、年々背が高くなります。春、必ず刈り込みます。今年も先月、切ったばかりです。梅雨に入り雨が降り気温が上がりました。切ったはずの「ユーカリの木」はまた電線に届くほど伸びました。長さにして2メートルです。切り口から脇芽がたくさん出ます。脇芽もグングン伸びます。その上、隣の「ミモザ」や「ツツジ」が一向に大きくなりません。一年に3回ほど私が枝を落とします。「チェーンソウ...ユーカリの木

  • 義母の買い物

    曇、22度、89%お風呂掃除には液体洗剤を使わないのに手元に「マジックリン」の詰め替えが3つもあります。主人に家の家財道具の整理の終盤、封を切っていない洗剤のストックや調味料などでまだ使えそうなものは全て持ち帰りました。この3つの「マジックリン」家のあちこちから出て来ました。流しの下や洗濯機の横、使いかけの歯磨き粉などと一緒にありました。一つは真っさらなふきんの中に、もう一つは流し下の包丁の傍でした。義母が家を出て入院、その足で老人施設に入所して4年になります。4年前は「ヘルパー」さんに買い物、掃除をお願いしていました。「ヘルパー」さんに物が重複しないようにお願いしていたにも関わらず、こうして同じものがいくつも出て来ました。「義母の買い物」の癖です。この家の嫁になって46年、当初義母は50歳になったばかり...義母の買い物

  • グラッパグラス

    曇、22度、88%年々ワインの量が減っています。それでも毎晩いただきます。大きな「ボルドー」用のワイングラスはお安いワインでも美味してくれます。グラスを近づけるとワインの香りが立ちます。薄いグラスです。よく割りました。量が少なくなったので一昨年、小さなワイングラスに変えました。「ファンファーレ」という名前を持つグラスです。雫のような彫りがワインの色に弾けます。大きすぎず、手頃な大きさでした。そしてまたワインの量が減っています。以前から「グラッパ」用のグラスの姿が好きでした。「グラッパ」はイタリアの食後酒です。ワインの搾りかすから作られるそうですが、度数の高い蒸留酒です。「グラッパ」を飲むわけではありません。あれだけ好きだった「ウォッカ」もここ数年、全く口にしていません。ただ「グラッパ」グラスの形と手にした...グラッパグラス

  • いちじく!

    曇、23度、93%私の好きな「いちじく」!おやつにたくさん食べました。まだお店に「いちじく」は並んでいません。庭にある「いちじく」の木には大きな「いちじく」がぶら下がっています。一つ200グラムほどの大粒です。「いちじく」は花を咲かせないで実を結びます。「いちじく」の中のジャリジャリしたところが花だそうです。それだけでも不思議なのに、旧い枝についた実は「夏果」と呼ばれこうして早い時期に大きく育ちます。商品化される「いちじく」は今年伸びた新しい緑の枝につく「秋果」と呼ばれるものです。ひと月前からネットをかけてカラスから実を守っています。成長の早い「いちじくの木」は今年は一番上には手が届きません。そこでトッペンのいちじくの実はカラスに上げることにしました。今年伸びた緑の枝にはすでに大小の「秋果」がついています...いちじく!

  • スズメの死

    雨、23度、84%昨日の朝、いつものように庭をぐるりと回りました。北側の庭、梅の古木の下に「スズメの死骸」がありました。前日の夕方にはなかったのに、「スズメの死骸」は傷みがひどいと感じました。庭のどこかに葬ってやろうと思いましたが、鳥インフルの可能性もあります。ビニールに包んでゴミに入れることにしました。小動物の死を見るのは久々のことです。家に入り、気が沈んでいる私を見つけます。床の間には青梅のなった梅の木に親子スズメが3羽の掛け軸がかかっていました。今年も梅の木にこうして集まって来ていたスズメたちです。掛け軸を外しました。スズメの寿命がどのくらいかは知りません。野生の動物の「死」は日常的にどこかで起きているはずです。ただ私たちが知らないだけ、目にしないだけのことです。「死」はいつも身近にあることだとすっ...スズメの死

  • 草大福

    曇、22度、93%春先、庭の「ヨモギ」を摘んでアク抜きをして冷凍しておきました。冷凍庫に「ヨモギ」があると思うと落ち着きません。「使ってしまおう、クッキーを焼こうかな。」と残りを出してくると思ったより多くありました。時間はお昼ご飯の後、12時を少し回ったころでした。「間に合うわ。」何に間に合うかって?おやつにです。冷凍庫には餡子もいつも準備しています。蒸し器を出して来て、餅を作り包むだけです。「今日はきな粉をたっぷり塗そう!」お昼を食べたばかりなのに、「草大福」を思い浮かべてゴックン。温かな餅からは「ヨモギ」が香ります。最高に幸せな時間です。おやつまでの時間、父母に供えました。あれ!ココも「ヨモギ」の温かい香りに連れられてやって来ました。この写真を撮った瞬間、モモを思い出しました。テーブルの上に登るのも得...草大福

  • 睡蓮

    晴、22度、94%庭植えの草花は全部私が好きなものばかりです。どれも花が咲くのを待ちますが、殊更に待ち焦がれる花がいくつかあります。匂いの良い花、咲き姿が美しい花、珍しい花。その一つが「睡蓮」です。庭にある4つの甕のうち2つに「睡蓮」を養っています。冬の寒さに強い「温帯睡蓮」です。睡蓮も種類が多く花色も様々です。早咲の方は花色が白、葉も花も水面に浮かぶタイプで花、葉の大きさともに大ぶりです。もう一つは葉も花も水面から高く出るタイプのもの。今年はカラスの悪戯を防ぐため簾で囲ったところ、日差しを求めて例年より高く育ちました。水面が小さいせいか、花数は少なめです。この水面から出るタイプは先に葉が一枚ぐんぐん伸びて、その葉陰に小さな花芽を隠しています。花芽が葉を追い抜くのは咲く1週間ほど前のことです。葉っぱの陰で...睡蓮

  • ソフトクリームを食べに行く

    曇、23度、79%昨日は息子の誕生日、特別な料理もお菓子も作りませんでした。毎年、生まれた時間に電話を入れます。仕事で出れない時もありますが同じ時間に電話を入れます。「おめでとう」と言うだけです。昨日は土曜日、少しゆっくり話しました。電話を切って、お祝いのつもりでココを連れてソフトクリームを食べに行きました。まだ寒かった数ヶ月前、近くに「ソフトクリーム屋」さんがオープンしました。国道沿い、店前に十分な駐車スペースがあるわけではありません。バス停に近いけど?やっていけるのかな?我が家から歩いて2分の場所です。メニューがいっぱい。店横にベンチが一つ、数週間前のぞいていると、感じのいいお姉さんが立ち働いていました。ひと言ふた言、言葉を交わして「暑くなったら必ず来ますね。」と私。感じのいいお姉さんにめっぽう弱いの...ソフトクリームを食べに行く

  • クレマチス「ピエネッタ」

    晴、21度、84%庭を造る、そんな作業を6年続けて来ました。香港生活30年、高層アパート住まいで庭がありませんでした。帰国して花苗や種を見て驚くことばかりでした。草花の種類が増えています。花色も増えています。名前がカタカナ表記で私が知っている花たちには見えません。海外種の流入、遺伝子段階での交配での品種改良、30年の間に進化していました。母が「鉄線」は「クレマチス」と言うのよと教えてくれたのは昭和30年代のことです。母は花を育てる人ではありませんでした。きっとよそのお庭に咲いている「鉄線」を指して教えてくれたのだと思います。紫の花がつたに咲いていました。その品の良さを心に留めました。庭に欲しかった木を植えることから始めました。それと並行して季節の草花です。「バラ」を七本植えました。「バラ」と相性がいいのは...クレマチス「ピエネッタ」

  • 六月博多座大歌舞伎

    晴、21度、91%博多座に年数回、歌舞伎がやって来ます。「博多座」は中州にあり近くを流れる「博多川」では公演の前に役者が船に乗り顔見せをします。今年は4年ぶりにこの「船乗り込み」がありました。歌舞伎役者さんには疎い私ですが足を運びました。昼の部、「廓三番叟」「人情噺文七元結」「太刀盗人」の三演目です。どれもわかりやすいお話、昼間のことでもありお昼ご飯の中休みもはさみあっという間でした。歌舞伎の観劇ですから着物姿の方が多いと思っていましたが、皆さん普段着にも近いラフな服装、「歌舞伎」がこんなに身近になったことに驚きました。中休みロビーに出てまたびっくり!私の出身高校の生徒たちも来ています。夏服ですから男子生徒ではわからなかったのですが、女の子の特徴ある制服でそれとわかりました。高校時代から本物の「歌舞伎」に...六月博多座大歌舞伎

  • 蝦子麺

    曇、22度、96%日本の麺の多さにも驚きますが、香港はもっと多くの麺がある土地です。「小食」と言って小腹に収める簡単な食べ方をします。売られている麺の種類は日本をはるかに凌ぎます。「出前一丁」だって、日本製、香港製、アメリカ製が売られています。麺に限らず美味しいもの好きな香港人です。こんな乾麺が10個入りでスーパーでも売られています。市場の麺屋さんに行けば一個から売ってくれます。「蝦子麺」、蝦子はエビの卵です。小さな卵を練りこんで作ります。メーカーによっては卵が見えているものもあります。「蝦子麺」以外にもアワビの汁を練り込んだ麺、たまご麺もこんな形で売られています。どの麺も風味がよく封を開けただけで「蝦子麺」はエビが匂います。私が香港に渡った1980年代の終わり、香港には非常に貧しい人たちが多くいました。...蝦子麺

  • トタンのジョウロ

    曇、23度、94%7年前の春、この家の庭に咲いた春の花は大きなタンポポが一本。花が咲く木は梅だけでした。「庭を作る」大きな仕事が待ち構えていました。近くのホームセンターで、取り敢えずの庭仕事の道具を買いました。シャベルや長靴、散水ホースと一緒にプラスチックのジョーロも一緒でした。草を植え、木を植え、季節は巡ります。伸びた木は切り、種を蒔き、少しずつ庭らしくなりました。苗を植え、木を植え、種を蒔けば水遣りは大事な日課です。その日課を支えてくれたのは、このブルーのジョーロです。家をぐるりと回る庭、このジョウロを持って水遣りします。ジョウロはいつも庭に出しっ放し、冬の寒さも夏の日差しもお構いなしでした。昨年あたりからプラスチックの劣化でヒビが入ったり欠けが出始めました。ホースではできない細かな作業もジョーロなら...トタンのジョウロ

  • 紫陽花いっぱいの家の中

    曇、23度、97%どこのお宅のお庭にも紫陽花の花が見られます。紫陽花も種類が豊富で色形様々に楽しませてくれます。我が家の庭には3ヶ所、紫陽花があります。表の道に面する一番大きな紫陽花に今年少しばかり異変がありました。「立ち枯れ」と言うのでしょうか?綺麗に咲いていると思うと、花びらのようなところがカールし始め葉も黄ばんで来ます。初めは水不足だと思い、水を多く与えました。雨も降ります。なのに毎日、1本2本と「立ち枯れ」の花が出て来ます。見つけるとすぐに切り落とし、深水に半日浸けていると、見事に蘇ります。こうして蘇った紫陽花の花は家中にいけます。庭に咲く花は父母への供え花以外は滅多に切りません。この「立ち枯れ」現象で家中が紫陽花だらけになりました。これもまた楽しい。枯れたかと思った花が蘇るのも嬉しく。昨年から土...紫陽花いっぱいの家の中

  • 汁なし担々麺

    曇、23度、94%中国の四川で始まったとされる「担々麺」は夜泣き蕎麦のように街の外商の「汁なし」が起こりだそうです。麺をざっと皿に開け、調味料をふりかける「和え麺」です。「汁あり担々麺」の胡麻の濃厚な味と香りが好きですが、手軽にできる「汁なし担々麺」の味作りにハマってしまいました。色々振りかけてはみたものの行き着いたのは「美味しいラー油」「美味しい黒酢」です。これに好みのお醤油があれば、茹で上げたまだ温かい麺に和えるだけです。トッピングに載せる挽肉だってシンプルにお酒とお醤油で炒めました。その方が麺も肉も味が引き立ちます。調理時間10分足らず、お腹をすかしていてもすぐに食べられます。「美味しいラー油」は香りも大事です。匂いのないオイルに唐辛子の色、辛味、香りを閉じ込めます。赤唐辛子を砕いて水で練り、オイル...汁なし担々麺

  • 「志の輔らくご」 博多キャナルシティ

    曇、21度、84%一昨日の夕方、1通のメールが目に留まりました。「まだ入場券が引き取られていません。」「何の入場券かしら?」美術展でもほとんど事前にネットで申し込んで発券を済ませて会場に向かいます。券を買うのに並ぶのが嫌いです。でも予定はなにもありません。「何だろう?」画面を下にスクロールすると、「志の輔らくご」と出て来ました。「あっ!」しかも日にちは翌日、つまり昨日です。慌ててセブンイレブンに走りました。今年の年明け、「志の輔らくご」のために渋谷のパルコに行きました。パルコでは例年一月のひと月間「志の輔らくご」がかかっているそうです。とにかく志の輔さんに会いたくて行きました。大きな会場、寄席のような雰囲気ではありません。小さな能舞台が飛び出してくるような動きのある「志の輔らくご」を楽しみました。2月に入...「志の輔らくご」博多キャナルシティ

  • 銅のフライパンのこと 義母との話

    晴、21度、90%一昨日、料理研究家「桧山タミ台所展」へ行きました。たくさん並んだ銅鍋の中に義母から譲り受けた「銅のフライパン」と同じ物が展示されていました。桧山タミさんが考案して地元の金物屋が作っているものです。市販されているものの入手困難な品だとわかりました。「義母はどうやって、この銅のフライパンを手に入れたのかな?」昨日は1週間ぶりに義母を施設に尋ねました。もちろん、「銅のフライパン」のことを聞いてみるつもりでした。ひと月ほど前に手首をひどく打撲して、痛みから口もきけず、力なくなっていた義母ですが、持ち前の気丈さからすっかり元気になりました。目の輝きが元に戻りました。言葉がはっきりして来ました。そして笑うようになりました。昨日はお風呂の日、お風呂上げりの義母はやや高揚気味でした。ロビーから私が車椅子...銅のフライパンのこと義母との話

  • 「桧山タミ台所展」

    曇、18度、93%福岡在住の97歳料理研究家桧山タミさんの台所道具の展示会いに行きました。「桧山タミ台所展」です。現在は現役を退かれています。桧山タミさんの義姉にあたる方と私の母がお親しくさせていただいていたので、幾度かお名前を聞いたことがありますが、実際にお会いしたことはありません。香港から帰国するまで福岡を40数年離れていましたから、当たり前です。6年前に帰国して福岡のローカル番組に出ていらした「桧山タミさん」を幾度か拝見しました。関東の山奥に住む友人が朝思いついて「桧山タミ台所展」を見に福岡に来て日帰りしたと知らせを受けました。とても感銘を受けたと言います。人がいっぱいだけど見たほうがいいよ、とのお勧めで行って来ました。桧山さんの台所はテレビで幾度も紹介されています。今回の展覧会はその台所を再現し、...「桧山タミ台所展」

  • 「マルニマーケット」福岡

    曇、21度、93%「マルニマーケット」が福岡でもデパートにポップアップすると知らせが届いたのは10日ほど前でした。昨日が初日、福岡での開催は初めてではないでしょうか?大阪梅田の阪急や表参道での「マルニマーケット」は入場するだけでも行列だと動画を見たことがあります。並ぶの嫌いですが、好きな「マルニマーケット」です。出かけました。「マルニ」とは一味違った「マルニマーケット」はコロンビアでの手作りバスケット、家具が売られています。「バスケット」は数年大流行り、その新作先行販売を兼ねた「マルニマーケット」です。「バスケット」は既に持っていますが、新作で気になるものが一点、それに初の「ソフトクリーム」が登場と聞いて大喜びで出かけました。バスケットは1階のエンタランスに、「ソフトクリーム」は地下での販売でした。駐車場...「マルニマーケット」福岡

  • コーヒーとお羊羹

    晴、19度、95%主人が帰宅すると連日お客様があります。以前のようにお食事までお出しするお客様ではありません。私は「お茶出し女」になります。ちょうど新茶の季節です。そこで、お客様には新茶と虎屋の小さなお羊羹を添えてお出ししていました。虎屋の小さなお羊羹は量よりも、お羊羹を汚さずお出しできるのが何よりです。大きなお羊羹しかなかったその昔、同じ大きさに切ってお羊羹を汚さないように、箸でお皿に載せるのは厄介でした。個装されたお羊羹は触らずにお皿に押し出します。大きさといい、この便利さといい、お客様が多い時には重宝です。ある日みえたお客様、お茶ではなくコーヒーを所望されました。この私お羊羹だけは既に準備してあったので、コーヒーにお羊羹を添えてお出ししました。お客様が帰られた後、茶器を下げに行くとお羊羹が手付かずで...コーヒーとお羊羹

  • この夏のサンダル カンペール

    雨、20度、79%ソックスやボアのついた重い靴から足が解放される夏が好きです。スリッパも履かずにお家をペタペタ。外に出るときはサンダル。夏が長かった香港時代は一年の半分はサンダルを履いていました。たくさんサンダルを持っていましたが、帰国して6年、どれもいささか見すぼらしくなりました。お散歩用のサンダルを買いました。カンペールのトゥインシリーズ。黄色い大きな花が目を引きます。カンペールらしい、遊び心があるサンダルです。履いているときは黄色い花びらが目立ちますが、脱ぐとソウル部分の黒と白の縞模様は黄色の花といいコントラストです。玄関は一軒ほどの引き戸で日は入りますが、何と言っても古い日本家屋です。引き戸を開けてパッと明るい靴が目に入る、そのチグハグがいいと思います。カンペールの靴を履き始めて30年以上、デザイ...この夏のサンダルカンペール

  • よもぎの蒸しパン

    曇、19度、65%主人が香港に戻ったら一番にしたいこと「庭木の伐採」でした。思ったより早く梅雨入りしました。春から茂り始めた草木の梅雨対策、刈込みはまだ終わっていませんでした。枝抜きする木は「ゲッケイ樹」「ユーカリ」「オリーブ」。天気は薄曇りですが気温が上がると予報が出ています。お昼を挟んでもおやつの頃にはお腹が空くだろうと、朝一番大きな「よもぎの蒸しパン」を作りました。「よもぎ」は庭で採ったものを晒して冷凍庫に入れてあります。生地を合わせて朝ごんの間に蒸しあげました。大きめな蒸しパンです。昼ごはんの準備もして庭に出ました。台所に用意があると、木を切るのに専心できます。日差しが少なく、思ったより汗をかかずにお昼ご飯。おやつまでにはゴミ袋に詰め終わる目処が立ちました。「よもぎの蒸しパン」目指して仕事を進めま...よもぎの蒸しパン

  • 仏手柑の落果

    晴、18度、75%今年2年目になる「仏手柑」に初めて花が咲きました。たった一つだけの花でした。花びらが散るとめしべの根元がやや膨らみ受粉したことを知りました。奇妙な形の実になるその過程が楽しみでした。梅雨入りと同時に一晩中強い雨が降りました。翌朝、庭を回ると「仏手柑」の小さな実が地面に落ちていました。丸く見える方が実です。言葉が出ないほどがっかり。花が咲くまで1年待ちました。花芽は2つ付きましたが、花開いたのは一つ。受粉するか心配しました。めしべの根元が膨らみ始めましたが、台風などを心配しました。大きな実になるのは秋です。花が咲いただけで喜んでいられないのはわかっていましたが、残念です。奇妙な形からだけでも、育てるのが難しいことはわかっていたつもりです。植えれば実の付く柑橘類もあります。庭の「レモン」や「...仏手柑の落果

  • トランクに詰められるもの

    晴、20度、93%今日の昼過ぎの便で1週間帰宅していた主人が香港に戻ります。トランクに詰めて持ち帰るものは食品が多くです。海外生活をなさった方はみなさん日本のから戻る折には同じように食品をトランクに詰めたことと思います。私もその一人、当時の香港は今ほど日本の食品が揃っていませんでした。息子も小さくおやつも詰め込みます。欲しい本は後回しにして食品優先でした。主人が持ち帰る品はありきたりの日常品ばかり、でもその気持ちがよくわかります。主人が帰宅すると友人が必ず送ってくれる「奈良漬」主人の好物です。どっしりと持ち重みのある1本を大事にトランクの底に詰めていました。日本の「卵」も香港で売っています。でもできるだけ新鮮な「卵」を食べたいと思う気持ちがわかります。「卵」は手に持って帰ります。大事な仕事の書類などと一緒...トランクに詰められるもの

  • 玉ねぎとアスパラガスのキッシュ

    曇、22度、96%お庭で採れた淡路島の中玉品種の玉ねぎ、軒下にぶら下がって主人の帰りを待ちました。香港に戻るときにはいくつか持ち帰ってもらうつもりです。生玉ねぎが苦手な私は加熱して食べます。主人はスライスが一番と、帰宅以来毎晩薄くスライスしていただいています。水に晒さずとも癖がなく食べれると喜んでいます。炒め物、煮物にも重宝、玉ねぎは台所には欠かせません。昨晩は「玉ねぎとアスパラガスのキッシュ」を焼きました。主人が「何年ぶりだろう?」そうです。ここ数ヶ月毎月帰宅しますが、私の焼くキッシュを食べるのは、3、4年ぶりになります。新鮮な北海道のアスパラガスと生でも甘みがある玉ねぎが作る味です。薄めのキッシュを短時間で焼き上げるので、アスパラガスは軽く茹でました。玉ねぎはわざとザックリと切って、バターで軽く炒めま...玉ねぎとアスパラガスのキッシュ

  • 水無月、早い梅雨入り

    曇、21度、88%香港から帰宅中の主人は何10年ぶりかに日本の梅雨を経験しています。香港にも梅雨はあります。気温も高く不快なシーズンです。日本の梅雨のイメージは細かい雨の降り続く様子を思うのですが、最近では大雨を伴います。一昨日の晩も大量の雨が降りました。大喜びなのは「紫陽花」でしょう。暗く古い日本家屋は雨とともに家の持つ匂いが家の隅に溜まります。気が滅入らないようにすっきりとしたテーブルクロスを選びました。白地に赤い実を啄む青い鳥、メリハリがあるクロスは空気の重さを払ってくれます。外が雨の時でも、このくらいまで明るさを呼び込みます。クロス一つのマジックです。庭には青梅がポトポト、熟し梅まで落ち始めました。今年は梅が少ない上に「梅仕事」をしないと決めています。落ちるに任せる青梅です。「青梅に雀」のお軸が水...水無月、早い梅雨入り

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