オレンジ色の夕焼け。 七月の美しい 黄昏時── 彼女の涙は誰のせいでしょうか。 そして、笑顔にさせるのは… 夕…
☆自作の純愛小説と詩、毎日更新☆愛が人の心を開き、夢を繋ぎ、人と人、命と命、あの世にまで橋を架けます
愛が連れてくる幸せと、いつか来る別れ。 でも、彼らには永遠の別れはなかった…。 三代に渡る愛の物語。 ブログタイトルと同名の小説の他に、『時の追いかけっこ』『ひのくに物語』『雪洗YOU禅物語』『忘れられた零地点』『あの人は広い傘をもっている』などがあります。 別ブログ「幽霊っているんでしょうか」http://kuri-ma.seesaa.net/もどうぞ
19 《ひのくに物語'23》 仮面の犯した罪、そして愛?! 2 B面~仮面(マスク)の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── ケインの、罪を償おうとする生活に、 入り込んできたもの、 それは、簡単には 排除できないようです。 それを人は愛と呼ぶのかもしれません。 印象的なシーンあり★ 罪人の立場というのは、辛いものだ。 何が辛いかというと、丁重に扱われているため、暇があり過ぎることだった。 その分、考える時間があまりにたくさんある単調な日々だったから。否が応でも、自分の罪の日々のことを振り返りらざるを得ず、それは辛いことだった。時間がある分、私はその痛みにさらされ続けた。 自分の罪による呵責を忘れるためには、..
18 《ひのくに物語'23》 取れない仮面、そして贖えない罪3・仮面の犯した悪事、そして愛?!1 B面~仮面(マスク)の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── この節の最終話。 国王となる馨と、 罪人となったケインの会話の 続きから★ 「お前たちは愛し合ってたじゃないか」 「そうだよ。でもわからなくなるんだ。菫の口から、私のことを愛していると聞いたことがなかったから。兄貴ならひょっとして聞いたことがあるかなと」 「愛していたよ。お前をかばって亡くなったんだろう?」 「うん。でもね、菫は絶対に言わなかった。…ねぇ、兄さんも婚約者を亡くした時、悲しかった?」 馨は私の胸で泣いた。私は思いつく限りの言葉と態度で彼を慰めた。 「どうして、私の所に来たんだ?..
17 《ひのくに物語'23》 取れない仮面、そして贖えない罪2 B面~仮面(マスク)の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── 悪事はいつまでも続かない、 と言いますが、もうケインは 観念するときが やって来ました★ この道を行く限り、蘭との接点はあるはずはなかった。彼女が敵でないと言ったとして、私たちの関係は敵同士に変わりなかった。 そして馨(かおる)たちに対して、私は完全優位に立ち、ほぼ全てのものを手に入れ尽くしていた。 元皇太子、英晴の王座への擁立も、もうすぐで成立するという正にその時、全てが水泡に帰した。 元王の代理人による記者会見、これには、完全に不意を突かれた。全然予期もしない形で、私たちの砂上の楼閣は..
(詩) 紅葉(もみじ)がすっかり色づく前に 2023 男女バージョン
秋の深まりと、 愛の深まり… 秋のこうよう(紅葉)と 愛のこうよう(高揚)… 女性・男性バージョンを一気に掲載!★ 〜女性バージョン〜 「 紅葉(もみじ)がすっかり色づく前に 」 紅葉(もみじ)が色づくその前に 私の気持ちもすっかり染まってしまう 夕陽が空を焼け尽くす前に 私の心は焦げるくらいに熱くなっていく 風がそよげば 木の葉のように揺れ 花が咲けば あなたを思い微笑む 吹く風は日ごと冷たく変わり 顔だけはほてるけれど 愛は つかめない まだ固いこの実が 徐々に秋の色になって 黄金(こがね)に輝きだすように ..
16 《ひのくに物語'23》 仮面、そして始まり3・取れない仮面、そして贖えない罪1 B面~仮面(マスク)の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── 罪を重ね続け、 ケインは いったいいつ 止まることができるのでしょうか。 この節の最終話★ そして、父の遺言で馨に譲られていた平和(ひらなぎ)家の家督権を、合法的に私のものにしようと考えた。それは、簡単に進むはずだった。 しかし当初の菫を介した計画は、私の思惑通りにはいかなかった。 馨は亡くなった先王に似て、憎いほどに清廉潔白だった。後で調べてみると、留学先の大学でも、彼を悪く言う人はいなかった。明るく、友人たちからも、教授たちからも尊敬され慕われていた。女との浮名を流すことも、なかった..
15 《ひのくに物語'23》 仮面、そして始まり2 B面~仮面(マスク)の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── エイブルとケインの物語。 やはりそこには 愛憎が隠れているようです。 ケインの秘められた菫への思いは…★ そして、いつしか私は彼女をかけがえなく愛するようになっていた。いつも、彼女にとっては優しく頼れる男でありたかった。 時々錯覚した。菫の向ける笑顔が、私への愛に基づいていると。 そんな折、父親との会話の中で、私が力を入れている事業も含めて、会社をいずれ継がせるのは馨であることを知った。国では嗣業(しぎょう)として受け継ぐ地位がいくつも存在したが、それも馨に継がせようと父は考えていた。実の息子..
14 《ひのくに物語'23》 仮面、そして始まり1 B面~仮面(マスク)の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── 後編(B面)のスタートです。 A面から一転、兄でありながら、 王子(王)である馨を裏切り、 命を狙い続け、反逆者となった ケインが語ります。 冒頭は回想シーンから★ 「 ひのくに物語 」 B面 〜仮面(マスク)の章〜 仮面、そして始まり 私がまだ仮面をかぶることなく、心のままに生きていた頃を懐かしく思い出す。 その頃、私は愛国心に溢(あふ)れる子どもだった。 そして、先の国王、日向誉(ひゅうがほまれ)が亡くなった知らせを受けた時のことを、忘れることが..
(A終)13 《ひのくに物語'23》 夜明け、そして契り3 A面~素描(デッサン)~の章
今日は、一挙 A面の最終話まで★ 架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── なぜ菫は 死んだことになっていたのでしょうか。 その謎は…★ 彼女を一度失って、再び得たことは、それ以上のものだった。何よりも換えがたいと気付いた後だったし、そして彼女は今や私の妻だ。 王となって私自身が嬉しいことはなかった。母たちや、国民が喜んでくれる、それが嬉しいだけだった。彼女が隣にいてくれるなら幸せだ。彼女が王妃なら、王となったことも、悪くない。 午後になって、私と菫の実母が連れ立ってやって来た。 「ここまで長くなる予定ではなかったのよ。菫さんにも..
12 《ひのくに物語'23》 夜明け、そして契り2 A面~素描(デッサン)~の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── キス一つだけで終わった 初夜が明けました。 今日は、まさかの大発展。 “お見逃しなく”の一話です★ 夜が明けた。私たちは夜着のまま身支度を整え、祭壇に向かった。二人並んで祈りを捧げた。 「この後は食事だから、着替えて来よう」と、私は声を掛けながら、初めて妃の顔を見た。 そして、自分の目に入ったものが、信じられなかった。そこには菫がいたのだ。 私はまじまじと彼女を見つめていた。 「菫?!どうしてここに君がいるの?」 死んだ彼女の魂が現われたのかもしれないと思った。それとも、夢を見ているの..
いつの間にか 十月の終わり。 もう秋。。。 気がつけばすっかり 秋としか言えなくなっています★ 「 秋がいつの間にかやってきたように 」 秋がいつの間にかやってきたように 私の隣には いつの間にかあなたがいた 秋が葉の色を染めていくように 私の心は あなたの色に染まっていった その葉が色づくのに 理由などはない ただ 夏の暑い日が重なるほど また 秋の冷え込みが厳しいほど その色が濃くなると言われているけれど 秋がいつの間にか深まるように 私の心も 深まっていくのか 秋がその葉を全部散らす..
11 《ひのくに物語'22》 夜明け、そして契り1 A面~素描(デッサン)~の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── 国王、馨の 今日は結婚式のシーンです。 伝統的な八尾伽奈国(ひのくに)の 婚礼の儀式。 馨は未来を 踏み出すことにしましたが…★ 夜明け、そして契り 婚礼の日まで、私は妃となる女性と会ったことはなかった。事前に会う日を作ると、うるさかった母には、はっきりと断った。決めたからには、すぐに事を進めたかった。 私はその女性の名前しか知らなかった。妃となる女性は、八尾伽奈(やおかな)八族の中の、王の家系である日向(ひゅうが)家と陽宮(ひのみや)家を除く家系から選ばれることになっていた..
10 《ひのくに物語'23》 夢、そして目覚め3 A面~素描(デッサン)~の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── このシーンのために この物語を書いたとも言える kuri-ma渾身の回。 本日、必読の 感涙シーンです。 菫の死を馨は乗り越えられるのか?!★ * 私は無事即位して、国王となり、国政も主税叔父や側近に守られながら、こなしていた。菫を失った悲しみを埋めるために、何かに没頭しなければやりきれなかったから。 私の即位と同時に、母も皇太后となった。亡き父王の妃として初めて正式に認められたのだ。 菫が亡くなって、二年がたとうとしていた。 私は命日に先立って菫の墓前で、神に祈り、そして心の中..
9 《ひのくに物語'23》 夢、そして目覚め2 A面~素描(デッサン)~の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── まさか・・・ 夢が現実のことに?! 馨と菫に悲劇が襲いました★ 「菫、死ぬな、死んではいけない」 彼女の体を揺すり、声を掛けたが、もうその目が再び開くことはなかった。 嘘だと思いたかったが、心の片隅で『やはり』という思いが起こった。 そう、夢の中で何度もこんな場面を体験していた。しかし、それが現実に起こると、こうまで生々しく、心が切り刻まれるような痛みが伴うものだとは。 私も重症を負っていた。その痛みも心の痛みに比較できなかった。 夢がとうとう現実になってしまった。絶対に彼女を守るとそ..
8 《ひのくに物語'23》 夢、そして目覚め1 A面~素描(デッサン)~の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── 今日から新しい節に入ります。 馨の実母など、 これまでの秘密が明かされます。 ストーリーも大転回、お見逃しなく★ 夢、そして目覚め 菫はあれから、二度と兄、ケインの元に戻ることはなかった。暖かい陽だまりの下で、菫のスケッチをして過ごしたあの春の日々を、時々夢のように思い出すことがある。 その後に迫った私の逃亡生活に入る前の、まだ危険にさらされることなく、私と菫と、それを見守る主税(ちから)叔父と恵美(えみ)叔母、そして善良で働き者の使用人たちとの、束の間の穏やかな日常生活。 ..
7 《ひのくに物語'23》 しあわせ、そして翳り5 A面~素描(デッサン)~の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── 表面上は、仲のよい 兄弟の会話です。 ケインの本音はどこに? また、馨はうまく 彼を出し抜くことができるか?!★ 「恋人を取られて、どんな顔をするかと思ったのに…」と、私は言った。 「なんとなく、わかっていたんですよ。菫があなたに気があることは。私は寂しさを紛らわすための相手にしか過ぎない、いつか、こうなるかもしれないとね。」 ケインが言うことには、私たちが愛し合っているなら仕方がない、自分は諦めようということだった。 「兄貴が許さなくても、なんとか菫と一緒になろうと思ってたのに、意外だな。物..
6 《ひのくに物語'23》 しあわせ、そして翳り4 A面~素描(デッサン)~の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── 菫(すみれ)が馨(かおり)を誘惑しに来る?! そして、それに対して、 彼も一計を講じるようですが… さて、どんな甘い夜となるでしょうか★ その晩、叔父たちは夫婦で出掛けて留守だった。実際は私の奥の部屋で様子を窺っていたのだが、菫は気付きもしなかった。 夜になって、菫が私の部屋にやって来た。緊張しているのが、手に取るようにわかった。こんな様子で私を誘惑しようというのか。 「どうしたの?眠れない?」 「恵美奥様がおられないので」叔母が直接彼女に出掛けると告げたのだから知っているはずなのに、菫はそん..
風が教えてくれました♪ 「たまには、自分から 奇跡の風をおこしてやろう?!」★ 「 風の中に真実がある 」 風は気づかなかった優しさを教えてくれる 見えるはずのない、明日の景色を 一瞬見せてくれる 帰れるはずのない、昨日のきらめきを 一瞬思い出させてくれる 懐かしさを運んでくる 希望を呼び起こす 過ぎ去った昨日は、ずっと風に飛ばしてもらって 笑顔が幸せを呼ぶ そよ風を生む 風はあの世とつながっている そんな風(ふう)に思える その場の空気を一新する、風 私も真実の風になろう ..
5 《ひのくに物語'23》 しあわせ、そして翳り3 A面~素描(デッサン)~の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── ケインから逃れてきた菫は、 馨たちの許で その傷を癒します。 どのようなことが 彼女の身に起こっていたのでしょうか★ あの時、恵美叔母が共に来てくれて本当に良かったと思う。 叔母は私の養父、亡き平和(ひらなぎ)の父の妹であり、主税(ちから)叔父との間に子どもはいなかったからか、幼い頃から私と兄をかわいがってくれていた。 明るく聡明な恵美叔母は、根気強く、傷ついた菫に接していた。 ある午後、庭にいた私に、主税が近づいて来た。彼は、いつも私に黙って付き合ってくれた。辛さを持て余す私に。 ..
4 《ひのくに物語'23》 しあわせ、そして翳り2 A面~素描(デッサン)~の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── 馨は王子でありながら 何もかも、兄のケインに 奪われていきます。 最もかけがえのないものは 菫でしたが…★ 私は、その時からようやく自分のするべきことを悟った。かけがえのない大切なものを奪われた後で。 それまで、主税(ちから)から明かされたにも関わらず、自分の立場がよくわかっていなかった。 このように、私の大切に思うものは、私ゆえに犠牲になるのだった。こともあろうか、信じていた兄の裏切りというような形で。 何を信じるべきかは、持って生まれた霊感と、祈りと瞑想が与えてくれる啓示で、わかるよ..
3 《ひのくに物語'23》 しあわせ、そして翳り1 A面~素描(デッサン)~の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── 新しい節です。 馨の生い立ち、 回想シーン。 彼がなぜ追われる身になったのか…。 そして、衝撃的な事実が明かされます★ しあわせ、そして翳り 物心付いた時、私は裕福な家庭の子供で、両親と兄、多くの使用人と家庭教師、全てに恵まれて伸び伸びと過ごしていた。あのままでいられれば、どんなに幸せだっただろうか。 実際私の父、平和 家統(ひらなぎ いえすみ)は国の最高の権力者だった。彼は国の大臣を務め、更に経済界のトップ、平和グループの統裁でもあった。私には叶わないものはなかった。 そ..
2 《ひのくに物語'23》 悪夢、そして思い出2 A面~素描(デッサン)~の章
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」──今日は、今後も馨の心の拠り所となる 名シーンです★ 馨が時々見る悪夢…。 それはどんな意味があるのでしょうか★ * 顔を洗ってきた私に、昂は言った。「そろそろ見る頃かなぁと思ってました」 同居の彼とは、思えば長い付き合いになる。本当の身内というものがいないも同然の私にとって、友人であり、弟であり、彼にだけは私の弱い部分も見せられる。とはいえ、普段はそういう部分は隠しておきたかった。物に動じない強さを見せていたかった。 昂は言った。「いよいよですからね。いつもひと段落付いた後、必ずその夢、..
1 《ひのくに物語'23》 悪夢、そして思い出1 A面~素描(デッサン)~の章
今日からは、この作品を 一挙再公開!! ↓初めての方、久しぶりの方は、こちらをどうぞ 解説・ひのくにWORLD *「ひのくに物語」を読む前に*架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── さあ、スタートです★ 「 ひのくに物語 」 A面 〜素描(デッサン)〜の章 悪夢、そして思い出 私は、何度となくその夢を見る。身を切られるような悲しみに、その度に枕を涙で濡らす。 それは、かけがえのない女性(ひと)を失う夢だ。彼女の命がなくなる瞬間がなぜかわかる。 どうして私はこの人を救うことが出来なかったのか、..
解説・ひのくにWORLD *「ひのくに物語」を読む前に* 2023
架空の王国を舞台にした 愛と夢の一大ロマン 「ひのくに物語」── 小説を読む方は 必ずお読みください。 「ひのくに」WORLDにようこそ! *☆* 《主な登場人物》 馨(かおり): 日向 英雨・馨(ひゅうが エイブル・かおり) 平和家で育つが実は王家(日向)の王子。私生児。 菫(すみれ): 陽宮 菫・薫里(ひのみや すみれ・かおり) 菱倉家からの養女。 ケイン: 平和 家允(ひらなぎ いえさね) 馨の兄として育つ。国随一の秀才と言われるが、父や、馨を裏切り、反逆者となる? 蘭(らん): 菱倉 蘭..
自信もなく 自分の生き方を みつけられなかったことも ありました。 人を変えるものとは、 やはり、愛でしょうか★ 「 じっと君だけをみつめていたい 」 時代から取り残されても 今 じっと君だけをみつめていたい 時間がたっても 残るものはあるはず 準備出来ていなかった 突然のときめき 自由気ままに生きてきた これまでの日々 次回はないことも 自分が一人だということも ただ 自身と 人生と 条件だけ求めて それが独りよがりだと考えもつかず 実験だけで 終わりたくない 自立したいと思っていた 心の自立 自分..
〈終〉14 《最終章'23》 満願成就3 “星の家”に棲む妖精 【三月さくらⅦ-4-5】
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼ さて、2年半前 どうして二人は 行き違ったのでしょうか★ 「今度は断らないで。前みたいに」志郎は再び言った。ようやく自分のことだったと恵理が理解したので、二年半前の話の決着がつけられるのだ。 「あの時はホントに予定があって…」 「嘘だよ、その時間に、君は空いてた」 「間際にその予定が流れたの」 「知らなかったから、誤解した。��星の家�≠フ集まりにも来ないから、敬遠されてると思い込んだ」 「バイトが決まって日曜は休めなくて」 「うん。後で知った。とにかく、誤解するから、断らないで」 恵理が思い返すよ..
13 《最終章'23》 満願成就2 “星の家”に棲む妖精 【三月さくらⅦ-4-5】
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼ 鈍感な恵理に対し、 ついに告白?! 志郎は父の時を越えられるか?!★ 「君も鈍感な人だね。滅多にナンパなんかしない人に、こう何回も誘われているのに」 「え?」 「なんでここに連れてくるかというとね、君をみんなに見せたいからさ」 「…!」 「いつだったかチーフに『私は違います』って言ったんだって?僕は『大事な人が来るから』って予告しておいたのにさ」 スタッフの視線の意味はそれだったんだ。でも、大事な人、っていうのは? 恵理の頭は、まだ混乱していた。よく状況に追いついていかないようだった。 「あの、意..
12 《最終章'23》 恵理の片恋2 満願成就1 “星の家”に棲む妖精 【三月さくらⅦ-4-4、5】
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼ 断られるのが 苦手だという志郎。 その理由は…★ 続けて、志郎は二年前に断られたというエピソードを話し始めた。 「かわいい娘(こ)だったよ。何か訊くとね、一生懸命まじめに答えてくれるんだ。で、にこって笑ってくれるから、てっきり好かれているんだと思った。 それに、彼女の話が微笑ましくてね、僕も大笑いしてしまって…。とにかく楽しかった」 そういう娘(こ)が志郎の好みなんだ、きっといい娘(こ)だったんだろう。 「次の約束をしたらね、その日は都合が悪いと言うんだ。真に受けていたら、なんとその日のその時間、彼女を見..
11 《最終章'23》 恵理の片恋1 “星の家”に棲む妖精 【三月さくらⅦ-4-4】
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼ お待たせしました! 2年半ぶりの東京見物の復活、 そして恵理の片恋は…★ 第四節 恵理の片恋 ピアノの音が聞こえると、すぐに耳を澄ましてしまう。それが、生のピアノの音だったりすると、恵理の動きは、しばらく止まったままになる。 生まれた頃に、いつもかかっていたという丹波野志道(にわの しどう)の音楽が、二十一年間、一番落ち着くものだった。ピアノを聴くだけでも、心が和むのだ。 彼が亡くなる前、最後のコンサートが行われたという。母と一緒に、お胎(なか)の中で聞いていたのだと思うと、懐..
10 《最終章'23》 21歳の純情2 “星の家”に棲む妖精 【三月さくらⅦ-4-3】
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼ 将来有望な大学講師から ナンパされた恵理、 さて、どうする?!★ 恵理がはーっと息を吐いた。「どうしよう」 「なんではっきり答えないんだ」と、志郎は言った。「気があるの?」 「そんな…、ちょっとびっくりして」 「断ったら話が済んだのに」と呟くと、志郎は店の奥の仕事に戻った。 恵理にバイトの娘(こ)が言った。「ねぇ、明日も来るんでしょう?なんて答えるの」 「どうしたらいいんだろ」 「え、いいじゃない、いずれ教授確実って人よ。タイプじゃない?」 「タイプとかで答えることじゃないでしょ」 「デートくら..
9 《最終章'23》 21歳の純情1 “星の家”に棲む妖精 【三月さくらⅦ-4-3】
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼ 新節のスタート。 “星の家”の愛の物語は 展開があるでしょうか★ 第三節 二十一歳の純情 若い女の子たちの笑い声が、��星の家�≠ノ響いた。 「今日も盛況だ」と、星矢が言った。 恵理が目をやった先では、志郎が女学生たちグループを笑わせていた。そして、その前から来ていたグループにも声を掛けて、ようやく彼はカウンターに戻って来た。 「カフェオレ、ツー、ホット、ツー追加です」 「オーライ。志郎、ホストクラブまがいのことだけはやめろよ」 「誤解されるようなことは、何も言ってませんよ。何か言う..
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オレンジ色の夕焼け。 七月の美しい 黄昏時── 彼女の涙は誰のせいでしょうか。 そして、笑顔にさせるのは… 夕…
たなばた、吹き流し、天の川… 短冊に願いをこめて たいせつな命のために
梅雨の季節。 じめじめとならず 適度な潤いが いいのですが…★
ひとにとって いちばん大切なのが「愛」 愛が命を、家族を、故郷を、そして時間を 優しく包み、限りのあるものを…
今年は梅雨がどこかにいってしまって 紫陽花は雨が恋しいでしょう 瑞々しく咲いてほしいという 願いをこめて★ …
初夏の日にふさわしい 爽やかな詩をお届けします〜♪ こんな季節が誰にも一度はあるのでしょう★
17歳の誕生日を覚えていますか? あのきらめきをもう一度?!
新緑の季節から 気がつけば初夏へと 移ろっていく頃…。 一雨ごとに深まるもの ってなんでしょうか★
5月病の詩、 第2弾。 今度は女性の場合★
五月という美しい月に 生まれたということは、 五月の輝きと潤いを そして爽やかさを …
五月。 鯉のぼりは、本来 男の子の健康と成長を願ったもの すべての人の幸せを祈ります★
何が恋しいのか 春なのに 力がない人がここにいます★
爽やかな春を ただ謳歌することができない人もいます。 寂しがり屋の意地っ張りは特に…。 春真っ盛り。 そし…
新年度のスタート! 初々しい季節ですね。 フレッシュマンにも古参の人たちにも 同じように春はやってきます★…
桜の便りを聞くと 気がそぞろになって 外に出て行きたくなります。 桜の吸引力はすごい!★
桜の詩、もうひとつ★〈sangatsu桜祭り〉
待ちに待った桜の季節。 しかし、花の命ははかなくて 咲いたと思ったら もう散ってしまいます…★
〈三月桜祭り〉桜は多くの人を呼びます。 …
巷にただよう暗い空気を おしのけて 三月桜のお祭りのスタートです
ちょっと早すぎます。 ちょっとまだ。。。 惜しむ時間の猶予を くれませんか。。。★
明け方の爽やかな陽射しに呼びかけられ 目覚めた朝顔は、 愛の喜びを知り、 満面の笑顔を広げました★
たなばた、吹き流し、天の川… 短冊に願いをこめて たいせつな命のために
オレンジ色の夕焼け。 七月の美しい 黄昏時── 彼女の涙は誰のせいでしょうか。 そして、笑顔にさせるのは… 夕…
梅雨の季節。 じめじめとならず 適度な潤いが いいのですが…★
梅雨、紫陽花には 嬉しい季節ですね。 瑞々しく咲いてほしいという 願いをこめて★
ひとにとって いちばん大切なのが「愛」 愛が命を、家族を、故郷を、そして時間を 優しく包み、限りのあるものを…
初夏の日にふさわしい 爽やかな詩をお届けします〜♪ こんな季節が誰にも一度はあるのでしょう★
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼第一章プリヴィアス、始…
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼治郎の若き日の物語 ス…
一朗の物語、前半の最終話 今日は、一挙3話お届けします★ 小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月…
17歳の誕生日を覚えていますか? あのきらめきをもう一度?!
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼
小説 ▼△三月 さくら待つ月 四月 しあわせの始まり△▼
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