サラリーマンの目から見た東南アジアの実情を脚色を交えてユーモラスに描いた抱腹絶倒の旅行記
自称サラリーマン四文作家である私、字切俳人が偉大なる偏見と色眼鏡をもって天衣無縫に書き連ねる。
2010年3月
「車を止めるんだ!早く」社長の声が聞こえる。なんとか通じたようだ。 車はガソリンスタンドの前で急停止した。私はH氏とキタヤマ氏に抱きかかえられ車を降りた。外の新鮮な空気が心地よい。私は振り絞って声を出した。 「く、苦しい。今にももどしそうだ。ト、トイレに連れていってくれ・・・」二人は私の両肩を抱え引きずった。 トイレの中で激しい嘔吐を繰り返した。しばらく蹲り動けなかった。痙攣が治まり、なんとか動けるまで二十分ほど要した気がする。このトイレは水洗ではなく、溜桶にある水を大きな柄杓で汲んで流す方式だった。 汗だくで息も絶え絶えに出てきた私をH氏が待っていた。 「だいじょーぶか、アン..
2010年3月
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