タイ編 その1-27
バスは都会の喧噪を外れ、田園風景が広がった。昨日のような田舎道が続く。舗装はされていない。 この時、私の体に異変が起こった。災難は予告もなく訪れた。体が異常に熱い。熱があるようだ。とめどもなく額から汗が出てくる。心臓の鼓動が急激に早くなった。顔が汗でびっしょりと濡れている。 車にでも酔ったんだろうか?激痛が腹部に走る。それと同時に手足がしびれてきた。 おかしい。異常だ。息をするのでさえ苦しい。心臓はどくどくと音を高め、その速度は速くなる。全身に電気が走る。手足がしびれ、全く動かない。刺すような激痛が周期的に腹部を襲う。 「気持ち悪い。今にも吐きそうだ」声を出そうとしたが、舌..
2010/01/05 10:21