タイ編 その1-24
「どうするんやアンさん?」 私はまだ呆然とガラスの前に突っ立っていた。すると二階からその行為を終えたと思われる西洋人の男性が女性と腕を組んで戻ってきた。この女性は男性に挨拶をすると、またひな壇の中へと入っていき、ちょこんと座った。見ていると、このような光景が矢継ぎ早に繰り返された。 「おい、増えとるでーアンさん。何事もなかったように平然と座っとるわー、おもろいもんやなー」 私とH氏は、顔を見合せ大笑いをした。とめどもなく笑いが込み上げてきた。 「ハッ、ハッ、ハッ、ハア」 ガラスの向こうの女性たちは、きょとんとしている」 「ハッ、ハッ、ハッ、やめよう、やめよう、ハッ、ハッ」 ..
2009/12/31 09:33