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BLOOD FLOWER (ブラッドフラワー) https://blog.goo.ne.jp/entame-syosetu

毎日更新の、中世西洋ファンタジー小説です。『狼と香辛料』を題材にした短編もあります。

毎日更新なんて……。「無理ですよっ!」と先輩に宣言したあの日から、誰にも期待されていないのに頑張る日々。そろそろ戦略的撤退でもしようか、と真剣に悩んだりして。

律氏
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住所
相模原市
出身
裾野市
ブログ村参加

2009/08/29

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  • キリアド王国編 あとがき

    ~時間稼ぎのためのあとがきコーナー~こんにちわ。作者の律氏です。お読み頂きありがとうございます。『キリアド王国編』がようやく終わりました。ああ長かった。ひどいですねー。我ながら、ひどいもんだと思います。こんなの人様に見せるというのはどうなんでしょうか?――バカヤロ。コンナノ、ショウセツジャネエ。シュギョウシナオシテコイ。まぁ何はともあれ、やっと終わったーという達成感……なんて無い。毎日更新だから書かなきゃいけないんです。いや、いけないわけじゃないんですよ。なんせ自己義務だから。さて、次回からは『青き花と孤城編』が始まろうとしているのですが、プロットが完成しておりません。どんな話しになるのかなんて、作者も予想しきれない。きっと超展開が待っているだろうということを信じています。……信じています。尚、作者行方不明中に...キリアド王国編あとがき

  • キリアド王国 真章九十三章

    ハルカはジルバの気迫に押されて、じりっと後ずさりする。緊張が走った。しかし、その時、「ジルバっ。今日は肉よ。にくぅ!ちょっと聞いてる、のー」と、リリが間の抜けた寝言を言った。ハルカはくすりと笑い。ジルバはため息をついた。「知っていますか。ジルバさん。赤き花の悪魔は、冷徹無比に残虐の限りを尽くし、人殺しを働くそうなのです」ジルバはジョッキを置いて、テーブルの中央に屹立する蝋燭の火を見つめる。ハルカは、柔らかな笑みで続けた。「あの騒動で、誰も殺されてはいませんでした」ジルバは無言である。ハルカはリリとアリスを見つめた。「お二人にもよろしくお伝えください。またお会いしましょう」戸口が開かれ、雨の音が一瞬だけ大きくなった。ハルカは戸口に向かい、その前からジルバへ、両手でローブの裾をつまみ上げ上品に頭を下げた。頭を上げる...キリアド王国真章九十三章

  • キリアド王国 真章九十二章

    「では私達はこれで。あの、この度は色々とありがとうございました。ジルバさん達がいなければ今頃どうなっていたか。これはほんのお礼です。どうぞ御納めください」ハルカは懐から金貨の入った袋を出してテーブルの上に置く。目配せてお辞儀をする。ジルバは呻くように、ああと言っただけで袋に手をつけない。「もう国を発たれてしまうのですか」「用事を済ませたらな」ジルバは、先程届いた一通の文を見る。テーブルの上に置かれたそれには、達筆な走り書きで『リア・フォーリーツ』と差出人の名前が書かれていた。「そうですか。残念です。皆さんには、本当に感謝しきれぬ思いです」ハルカは名残惜しそうに微笑む。「お嬢様っ」ユザはすでに宿屋の戸口まで行っており、そこからハルカに声を掛ける。「分かったわ。少し待って」ハルカは答えた。ジルバはジョッキを傾けなが...キリアド王国真章九十二章

  • キリアド王国 真章九十一章

    染み付いた雨と酒の匂い。喜怒哀楽雑じりの想いがそこには詰まっている。どんなに時が経ろうと変わらない。もう一度その匂いを嗅げば、思い出せる。それはあたかも世界に記憶された物語の断片のようであった。リリはすでにテーブルに突っ伏して眠っていた。とても気持ちよさそうな寝顔である。ジルバは目尻で微笑した。「お嬢様。そろそろ」ユザはハルカに言った。ハルカは若干酔って潤んだ目をユザに向ける。「そうね。お城の宴会もそろそろお開きになる頃かしら」「お嬢様が城を抜けた事が知れれば、また親衛兵が乗り込んできますよ」「分かったわ」笑いながら頷いてみせるハルカ。二人は席を立つ。「ん。お帰りですか?」アリスは、目を擦りながら席を立った二人を見つける。「ええ」「そうですか。お気をつけ――」急に眠気が襲ってきたのか、卓の上にばたりと倒れるアリ...キリアド王国真章九十一章

  • キリアド王国 真章九十章

    「それから、もう一つ気になっていることが……」ハルカはそう言って、困惑した表情を浮かべた。しかし、それをすぐに打ち消し、口を開く。「マルコの尋問には私と父上が立ち会いましたが、その際にマルコがうわ言のように呟いたのです。……白き神、白き神、白き神と何度も何度も繰り返して。その意味を尋問官が問うても、一向に喋ろうとしませんでした」ジルバは、一瞬険しい表情を湛えて、やがて口元を自然に曲げる。「ただ……祈っていただけだろう」「しかし、私共は祀ろわぬ神に祈る風習は無いのです。おかしいではないですか」ハルカは食い下がって言う。ジルバが何か知っていると思ったのか、語気を荒げた。だが、ジルバは暗い眼光でハルカの目を睨むと、それっきり口を閉ざした。ハルカは渋々諦めた。「さあ暗い話しはこのぐらいにしましょう。今日は祝い酒よ」リリ...キリアド王国真章九十章

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