高畑裕太容疑者に予見される広汎性発達障害について

1997年、神戸児童殺傷事件で児童を殺傷した加害少年は、連続殺人を題材とするホラービデオや動物虐待を繰り返すことで性的興奮を得ていたことが明らかにされている。長崎県佐世保市で少年による幼児誘拐殺人事件も記憶に新しい。事件の概要は、中学生男子により誘拐された幼児が性器を傷つけられた上に、駐車場の屋上から突き落とされるという痛ましいものだった。この幼児誘拐殺人事件で、加害少年の性的異常性が指摘されている。いずれの場合も、加害少年の背景として、知的能力は高いが、広汎性発達障害があった。広汎性発達障害とは、自閉性障害カテゴリーの病状の総称で、自閉性障害を分類するために、1980年代から使用されている。広汎性発達障害は、社会的相互交渉、言語とコミュニケーションの障害があり、想像力が乏しく、非常にこだわりが強い。DSM−Ⅳ...高畑裕太容疑者に予見される広汎性発達障害について

高畑裕太容疑者の事件：脳科学から視た「性犯罪」

強姦致傷容疑で逮捕された俳優・高畑裕太容疑者の事件が報道され、母高畑淳子さんのインタビューが報道されており、暗い気持ちになっている人も多いことでしょう。診断したわけではないが、高畑さんのこれまでの育児の困難さを聴くと、たぶん、高畑裕太容疑者は、「広汎性発達障害」ではないだろうか？京都ノートルダム女子大学、藤川洋子さんは,全国障害者問題研究会（2005）の中で,「犯罪や非行という道徳的にあるまじき行為と,ある特定の障害との関係を論じるには慎重であるべきことはいうまでもない.」としながら,家庭裁判所調査官として多数の実例を扱ってきた立場から,発達障害,特に広汎性発達障害と非行の関係を論じている.近年の脳科学は矯正教育あるいは道徳教育との関係で,犯罪における生得的要因を前向きに明らかにしようとしている.その意義を踏ま...高畑裕太容疑者の事件：脳科学から視た「性犯罪」

チームになれなかったSMAP 解散

SMAPがいよいよ解散することになった。前回の「解散騒ぎ」では、それまで意識していなかったSMAPの存在感を、改めて感じさせられたようで、残念でならなかった。しかし、今回の「解散決定報道」には、すっかり免疫が付いていたらしい私は、喪失感も焦燥感も、残念な感情も、何も感じなかった。むしろ、「やっぱりね」というものだった。そもそも、チームとは？「成果を上げるためにつくられた2人以上のグループ」を「チーム」と呼んでいる。集合体のただの「寄せ集めのチーム」が、「真のチーム」になるためには、成長の5段階を踏んでいく。その段階の中で、第2段階は、「確執」が生まれる段階である。その段階で、腹を割って「真に想う」ことを話し合える段階に入る準備が整うのである。この第2段階の扱い方を、リーダーが間違えてしまうと、SMAPのように反...チームになれなかったSMAP解散

小池百合子新東京都知事誕生

小池百合子さんが、第20代東京都知事に就任した。はじめての女性都知事の誕生である。有力政党のサポートを得る候補者に大いなる差をつけて当選した小池さん。なぜ、このように多くの票を得ることができたのだろうか？それについては、後日記述するとして、思い起こせば、私が、小池百合子さんに出会ったのは、小池さんが参議院から衆議院に変更する選挙の時だった。日本新党の細川首相の下での選挙に出馬したときだった。当時、私は、兵庫6区（宝塚・川西・伊丹選挙区）に居住していたこともあり、小池さんの街宣車が自宅の近くを通ると、それまで一度もしたことのなかった、家の外にわざわざ出ていって、街宣車に乗っているであろう小池さんを観に行ったものだった。なぜ、私はそこまでしたのか？その理由は、当時、小池さんが出演していた番組が大好きで、小池さんのコ...小池百合子新東京都知事誕生