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うんにゃ、田代だよ。突然鼻の穴が熱くなってきた。呼吸も苦しいよ。このままじゃあ窒息しちまうぜ、たぶん鼻血も出てるんだろうな。でもここで手を離したらせっかくのやすらぎが台無しになっちまう。なんとかして鼻血を止めないとな。両手両足を左右にゆすぶって後ずさりしてみたよ。美しいフォームだろ。まるでアゲハ蝶の羽ばたきみたいだ。左右対称の完璧なボディーはハナを求めさまよう。羽をゆするたびに舞い上がる鱗粉は金の...
ああ、田代だよ。前後のグラインドが大きくなってきた。もうそろそろいいかもな。尻にすべての重心を預け、頭を前へ突き出すんだ。それっ!っと、すごい音とともに火花が散ったよ。床に思いきり頭を打ち付けたんだ。だっておいら両手ふさがってるしな。でも自力でやってのけたよ、見事に裏返りの成功だ。いや待てよ、さっきまでの状態が裏だとしたら表返りじゃねえのか?上を向くのと下を向くのではどっちが人間の表なんだろう。天...
おっす、田代だよ。まだ揺れてて何が悪い。赤ちゃんのゆりかごみたいに心地いいんだ。このゆらぎは精神を安定させるリズムを三半規管に送り出しているのさ。ドラッグなんか必要ねえ、人間には自分で精神をコントロールする術を持っているのだよ。自分の意志が弱いからドラッグなんかに助けを借りるわけさ。まったく情けねえ話。結局だまされてんだよ、何もかも妄想の中で生きてんだみんな。ま、生ぬるい世間で暮らす一般人にゃあそ...
いやあ、田代だよ。耳が温まったと思ったらまた足の先が痛くなってきたぞ。人間の手がもう二本あればよかったと思う今日この頃さ。なあに心配はいらねえ、おれにはいいアイデアがある。両足のつま先を持ち上げて耳たぶにくっつけるんだ。もちろん外れないように両手でしっかりと押さえることも必要だ。これぞ三位一体、究極の一石三鳥が実現するってわけだ。手も足も耳もすべてが温かくなるって寸法さ。やっぱりおれって頭いいな。...
毎度、田代だよ。やっと手足が温かくなってきたと思ったら、今度は耳たぶが痛くなった。耳たぶに手をやってもみほぐすようにマッサージすればいい。でも、こんだけ冷たいとマッサージするだけでもげるほどの激痛だ。こんな時は後ろに向いてる耳たぶの先を、ゆっくり前に向けるんだ。そうそう、耳の穴にふたをするような感じで・・・。ほら、波の音が聞こえるだろう?深い海の底で聞く波の音だ。目をつぶって感じるんだ、原始の声を...
おれだ、田代だよ。いやあ、今年の冬は恐ろしいほど寒いな。まったくエブリデイエブリタイムどんとぽっちぃだったわけさ。一般人には知る由もないだろうが、寒さもある限界を超えると痛みに変わるのだよ。いいや年のせいじゃない。人間誰でもおんなじだ。隣の若いあんちゃんだってそう言ってたもんな。肌の露出した部分の先端が、針でも刺したようにチクンチクンするんだぜ。ま、生ぬるい世間で暮らしている人間にゃあわからねえだ...
私たち家族は、遠い町のショッピングセンターに足を運んでいた。もちろん私は運転手として重要な任務を任されていた。しかし、目的地に着いてしまえば用済みだ。妻と子供がショッピングを楽しんでいるのを横目に見ながら、いつしか一人旅に出る決意をしなくてはならない。彼女たちが衣料品を見に行くと言ったところで、私は一人旅を余儀なくされた。ふと通りがかった雑貨店の店先で、私は普段あまり目にしないものを見かけた。(が...
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朝起きて洗面所でうがいをする。口呼吸だから喉がカラカラになっているのだ。口呼吸をしていると無呼吸になっているので、変な被り物を紹介されたが、気になって夜中に起きてしまうから余計睡眠に障害がある。鏡に映った自分の顔に変な白い塊を見つける。それは顔の中心部に存在し、その大きさで何か体の不調を表現しているように思えた。何か変な病気にでもかかったのだろうか。そんな不安に駆られながらそっと指をあててみる。痛...
連日ワイドショーやニュースを賑わせている「仲居くん、フジテレビ問題」本人が記者会見しないのだから、本当のことなんて誰もわからない。でも、そんな話を毎日聞いていると、タレントへの上納システムはあるのだと思わされる。私の頭の中は、テレビ番組の敏腕プロデューサー色元となって松本と仲居の飲み会に参加していた。「松本さん、中居さん、お久しぶりです」私が声をかけると、並んで座っていた二人がこちらを向く。「いろ...
大変だよ。中居くんまでいなくなってしまった。これからどれだけ芸能人と呼ばれる人々が消されれるのだろう。コンプライアンスが、今まで活躍してきた有名人をを滅ぼしてゆく。そりゃあみんな注目するよ。雑誌の売上も伸びるだろうさ。これから世に出る人たちは覚悟をしておかないといけない。まったく嫌な世の中だね。これじゃあ景気も悪くなるよ。出れば打たれる、出なきゃ自滅してゆく。中居くんはこの先どこへゆくのだろう。...
厄年もやっと終わるのか。それにしても今年はひどい年だったなあ。「あけまして」と早く言いたいもんだ。これだけ悪いことがあった年だからせめて宝くじでも当たってもらいたい。年末ジャンボは10枚買ってあるのよ。結果は年明けに見ることにするよ。ダウンタウンも来年はいい年になるといいな。一緒に長生きしような、松ちゃん。...
あー寒い寒い、もうすっかり冬になったよ。じじいはとっくにももひきを装着してましたのことよ。おほほほ。みんなもはいたかな?(手耳うんうん、そりゃあ「なんとかテック」ってゆうだろうさ。もう何年も同じももひきを履いていると、腹のゴムがゆるくなってくるだろう。自然の力で10センチくらい下がってゆくんだ。もちろん、出っ張った部分に引っかかって止まること止まるんだがな。慣れてしまえばそんなもんかもしれないけど...
へいらっしゃい、じじいは老人に拍車がかかってきたぜ。父親の大じじいは風呂で倒れて入院して、今は施設に・・・。今まで大じじいが頑張っていた畑もやらなくちゃいけない。見様見真似でいろんな種を植えてみたけど、思ったように育たないもんだな。腰が痛くて大変だけど、なんかやることがあるっていいもんだ。ゴルフもいいけど、こちらのほうがまだ良い結果がだせそうだぞ。どうせゴルフ下手くそですよーっだ。この前のコンペも...
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救急車に乗せられるとすぐにまた血圧測定から心電図。眼の前にはチューブのついた青と緑の丸い吸盤のようなものが見える。これが救急車に乗せられた者の見る景色なのか・・・。「もう一度聞きます、じじいさん、生年月日は・・・」どれだけ確認すれば気が済むのか、信用されてないのか。おとぼけじじいを乗せた救急車はピーポーピーポーいいながら走る。たぶん、一般の車たちはみんな止まったり避けたりして道を譲ってくれているの...
その後、偉い人の一声で救急車が呼ばれ、じじいは担架にのせられる。「お名前は、生年月日は言えますか、住所は言えますか」消防隊員は次から次に質問してくる。こっちは正気だから全部まともに答えるも、しばらくしてまた、「もう一度確認します。お名前は・・・」この人たちは完全に病人として捉えている。血圧を測定すると上が84で下が50くらい。「低いですねえ」まあ死ぬことはないが、時々低くなることはある。だからとい...
あいよ、みんな飲んでるかい?春になって飲み会に誘われて、じじいもついつい飲みすぎた。ちょっくらお休み、寝込んじまったのさ。ふと気がつくと、周りにみんなが集まっている。「じじいさん、大丈夫ですか?」「ああ、大丈夫だよ」「呼んでも返事がなかったから・・・」それはぐっすり寝ていたからだよ。「酔うと寝る癖があるので・・・」「意識がなかったですよ、大丈夫ですか」「大丈夫だって」すると、誰かが「救急車呼んだほ...
じじいたちはなんと韓国へ行っていたのだった。飛行機の中ではお食事までorじゃ!シーフードかいやっぱりね...
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救急車に乗せられるとすぐにまた血圧測定から心電図。眼の前にはチューブのついた青と緑の丸い吸盤のようなものが見える。これが救急車に乗せられた者の見る景色なのか・・・。「もう一度聞きます、じじいさん、生年月日は・・・」どれだけ確認すれば気が済むのか、信用されてないのか。おとぼけじじいを乗せた救急車はピーポーピーポーいいながら走る。たぶん、一般の車たちはみんな止まったり避けたりして道を譲ってくれているの...
その後、偉い人の一声で救急車が呼ばれ、じじいは担架にのせられる。「お名前は、生年月日は言えますか、住所は言えますか」消防隊員は次から次に質問してくる。こっちは正気だから全部まともに答えるも、しばらくしてまた、「もう一度確認します。お名前は・・・」この人たちは完全に病人として捉えている。血圧を測定すると上が84で下が50くらい。「低いですねえ」まあ死ぬことはないが、時々低くなることはある。だからとい...
あいよ、みんな飲んでるかい?春になって飲み会に誘われて、じじいもついつい飲みすぎた。ちょっくらお休み、寝込んじまったのさ。ふと気がつくと、周りにみんなが集まっている。「じじいさん、大丈夫ですか?」「ああ、大丈夫だよ」「呼んでも返事がなかったから・・・」それはぐっすり寝ていたからだよ。「酔うと寝る癖があるので・・・」「意識がなかったですよ、大丈夫ですか」「大丈夫だって」すると、誰かが「救急車呼んだほ...
じじいたちはなんと韓国へ行っていたのだった。飛行機の中ではお食事までorじゃ!シーフードかいやっぱりね...
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